ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#013 『まさかのポケスペだった』

 10歳 ζ月ξ日 『アニポケ世界だが、アニメの話だけとは限らない』

 

 タマムシシティのポケモンセンターで一日過ごし、そろそろセキチクに向かおうとすると、タマムシシティ内がロケット団のしたっぱで溢れていた。

 その割にムサシとコジロウがいない。どうやらアニメの話じゃ無いな。

 

 そこら辺のしたっぱをマサラ式肉体言語術でボコボコにし、何をしているのか聞き出すと、何とロケット団の研究していた特別なイーブイが逃げ出したのだと言う。

 したっぱ曰く、進化の石がなくても自在に進化したり、元に戻ったり出来るらしい。

 

 まさかのポケスペだった。

 

 少しビックリしたが、そんなことを聞いて無視できるほど、俺は人間が出来ていない。憤るカスミさんとタケシにも力を貸して貰い、俺達が先にその特別なイーブイを見つけることにした。

 

 ポケモンセンターでメンバーを捕獲用に入れ替え、タマムシ中を走り回る。

 ちょくちょくロケット団のしたっぱをボコボコにしながら探すも、イーブイらしきポケモンの姿は全然見つからない。ロケット団も結構な数で探しているし、ここまで探して見つからないということは、誰も想像していない場所に隠れているのではないのだろうか?

 

 ゲーム的メタ知識で、タマムシでイーブイと言えばビルの屋上かと思い、タマムシシティのビル屋上へ行くと、屋上の壁に隠れているイーブイを発見した。

 マジで居るとは思わなかった。こいつか?

 試しに笑顔を浮かべて近づいてみると、凄く人間を警戒しているのが伝わってくる。

 

 両手を挙げて戦う意思がないことを伝えて見るも、恐怖が勝っているようで、サンダースに姿を変えて『10まんボルト』を繰り出してきた。

 石なしで進化したし、こりゃ間違いねーな。

 隣に居たピカ様が『10まんボルト』で『10まんボルト』を相殺すると、向こうも完全に戦闘態勢に入ってしまったようで、ピカ様に相性がいいリーフィアに姿を変えていた。

 

 こうなってはもう仕方ないので、眠らせて無力化しようとバタフリーを出す。

 すると、今度はブースターに変化して『かえんほうしゃ』を撃ってくる。バタフリーには高度を上げるように指示し、何とか攻撃を避けてくれているが、このままでは埒があかない。

 注意を逸らすために『カモネギ』を出すと、今度はまたサンダースに変化した。どうやら相手のタイプがわかるのはポケスペ仕様みたいだな。

 

 カモネギがイーブイの注意を引いているうちに、バタフリーに『ねむりごな』で眠らせて貰う。ゲットする前に少し耳を調べてみたが機械らしきものは着いていなかった。完全にポケスペ仕様ではないのか良く分からないが、ゲットしてポケモンセンターに連れて行く。

 

 ジョーイさん曰く、かなり衰弱しているようだが、このまま静かにしていればすぐに回復するらしい。

 嬉しい情報ではあるが、まだ安心は出来なかった。

 何しろ、まだロケット団はこの街にいるのだ。このまま状況を放置した場合、いずれイーブイがここにいると気付かれるかもしれない。そうなれば数で劣る俺達ではイーブイを守りきれないだろう。

 

 ならば、先手必勝。こちらからロケット団のアジトに攻め込んで奴らを壊滅させるしかない。

 タケシやカスミさんにそのことを伝えると、少し悩んでいたが最終的には賛同してくれたので、また手持ちを戦闘用に変更する。タケシもニビの実家に連絡してフルメンバーを送って貰っていた。

 

 タマムシシティのゲームセンターの地下にロケット団のアジトがあるというゲーム知識は、この世界でも無事に通用するようで、外のしたっぱを全滅させた後、そのまま中に乗り込んでいく。

 タケシのフルメンバーは想像以上に強いメンバーだった。前に戦ったイワークを始め、イシツブテの最終進化であるゴローニャ、化石ポケモンのカブトプス、ジムのポケモンも必要なので今回はこの三匹だけだが、正直戦力過多である。

 

 外のモブは俺やカスミさんでも余裕と感じるくらいの実力だったし、アジトの中も同様だ。このまま余裕かと思ったら、最後の部屋に一人の幹部がいた。ゲームでも居たアポロである。流石にこいつは別格のようだった。

 

 出してくるのはゲーム同様、マルマイン、ゴルバット、ブーバー、マタドガスである。

 しかし、最初の一匹のマルマインは相性のいいサイホーンで完封出来たが、ゴルバットが強かった。まず連戦のサイホーンがメガドレされ一敗。ピカ様も不覚を取って二連敗。三体目のヒトカゲが気合いで相打ちに持って行ってくれたが、それでもゴルバット一匹に三体持って行かれた。連戦でこっちが疲れていたとはいえ、今までにない大苦戦である。

 

 今は、三体目のブーバーが相手だが、エビワラーも苦戦していた。

 流石に特殊ブーバー相手に高速見切りカウンターきあパンは使えそうに無かったので、ドレパンを主体にしたダメージを与えながら体力を回復する戦術を取っているのだが、『かえんほうしゃ』の威力が予想以上に高くて回復が追いつかないのだ。エビワラーのとくぼうが高いおかげでまだ凌げているが、他のポケモンだったらアウトだったかも知れない。

 最終的にはダメージ負けしたが、続きのゼニガメが開幕『ハイドロカノン(未完成)』でブーバーを戦闘不能に持って行った。

 

 最後に出てきたのはマタドガスである。ぶっちゃけ、コジロウのドガースとはレベルが違った。技もしっかりしていて、技レコードで覚えさせたであろう『10まんボルト』の前に、ゼニガメがなすすべなくやられそうになる。

 もう、『ハイドロカノン』しかなかったが、一度見た技がそんな簡単に通用するはずが無く、未完成の『ハイドロカノン』はしっかり避けられ、『10まんボルト』で一気に戦闘不能に持って行かれた。

 

 こちらの最後の一体は『ゴース』である。こっちも後がないので、向こうの『シャドーボール』を直撃で受けつつも、『あやしいひかり』で混乱ゲーに持って行く。『あくのはどう』を指示するアポロだが、『あやしいひかり』の混乱で明後日の方向へ攻撃を打っていた。

 

 そのまま『さいみんじゅつ』で完全に動きを縛り、おまけで『のろい』で体力を削る。

 これで後は待っていれば勝てると思っていたが、ゴースがマタドガスの技を見て、新しく『シャドーボール』を覚えたようで、眠っているマタドガスに追撃していた。この分だと、多分『あくのはどう』も覚えたな。やはり天才。

 

 何とかギリギリでアポロを下すと、ゴースがゴーストに進化した。

 ロケット団も幹部がやられたことで、完全に撤退するしかなくなったらしく、アポロも『ここは撤退させてもらう』と言って、タマムシシティから逃げ出していく。

 呼んでいたジュンサーも全てが終わった後にようやく来て、逃げたロケット団を追うと言って地下から出ていった。相変わらず、必要な所で役に立たねぇなこいつ。

 

 

 

 10歳 ζ月ο日 『あー イーブイ可愛いんじゃあ』

 

 次の日、ジョーイさんからイーブイが回復したと教えて貰い、何とか面会することが出来た。

 最初はこちらに怯えていたイーブイだが、ピカ様が取りなしてくれたおかげで何とか話が出来るようになったので、そのまま俺達がロケット団のアジトを潰して来たこと、イーブイが自由になったことを教えて安心させてやる。

 

 しかし、刺激が強すぎたのか、イーブイがポカンとした表情でこちらを見ていた。とはいえ、俺達が味方だということはわかったようで、大分警戒がなくなってきている。

 イーブイのことを考えるならそのまま逃がしても良かったのだが、どこにロケット団の残党がいるか分からない。今はまだ俺達の側に居た方が安心だと話すと、イーブイも納得してくれたようで、無事にそのまま俺のポケモンになってくれた。やったぜ。

 

 だが、タケシやカスミさんとも話し、念のためにこのイーブイはしばらくオーキド博士の研究所へ預けることに決めた。

 ロケット団が研究していたらしい特殊能力も気になるが、最終的にはその方がイーブイにとっても安心できると考えてのことだ。まだ体も心も傷ついているし、いずれイーブイが元気になって、俺と一緒に旅をしたくなったら、その時は一緒に旅をすればいい。博士にも事情を話すと、しっかり面倒を見てくれると約束してくれたので多分大丈夫だろう。

 

 

 

 10歳 ζ月σ日 『ヨヨヨタウン 催眠術によるポケモン返り』

 

 ヨヨヨタウンとかいう変な名前の街に立ち寄ると、そこでは数日前から子供達が行方不明になるという事件が起こっていた。

 聞けば、ポケモンセンターではポケモン達もまた数日前から元気がなくなっているらしい。カラカラやナゾノクサ、コイキングやヒトカゲ、おまけにコダック――って、このコダック、カスミさんのコダックやんけ!

 

 そういえば、もう内容も良く覚えていなかったが、何かスリープだかスリーパーの『さいみんじゅつ』の影響がどうとかいう話だったような気がする。

 どうやら予想は当たっていたようで、ポケモン大好きクラブのスリーパーのせいらしい。

 途中、ロケット団も乱入して良く分からない状況にもなったが、同じ大好きクラブのスリープが問題の『さいみんじゅつ』を打ち消してくれたおかげで事件は無事解決した。

 

 しかし、事件は何とかなったのだが、コダックの引き取り手がいないということで、タケシとカスミさんがいらないコダックの押し付け合いをしている。

 流石の俺もアニメであれだけ大ボケをかましているコダックをゲットする気にはなれないので知らんぶりを決め込む。押し引きの末、結局はコダックがカスミさんのモンスターボールに勝手に入り無理やりゲットさせられていた。すまんなカスミさん。

 

 

 

10歳 ζ月σ日 『シザーストリート ロコン可愛い』

 

 タケシがブリーダーの街でロコンをゲットした。

 正確にはブリーダーのユキさんという女性から預けられただけなので、後で返すことになるのだが、しばらくは貴重な炎枠としてタケシを支えてくれるだろう。

 

 追記。ゴーストとオコリザルを入れ替えたら向こうでゲンガーに進化したらしい。そういえば、アニポケではポケモンの転送でも通信進化するんだったっけか。

 

 

 

10歳 ζ月υ日 『P-1グランプリ 俺がやらねば誰がやる』

 

 セキチクシティに向かっている途中、ロードワークをしている野生らしきエビワラーを発見した。

 

 丁度、手持ちに俺のエビワラーも居たのだが、興味を持ったのか、モンスターボールから勝手に出てきて勝負を仕掛けている。

 向こうのエビワラーは最初こちらを見て馬鹿にしたような態度を取っていたが、俺のエビワラーの『マッハパンチ』を受けると、その気になったようでお互いに拳を構えた。

 

 向こうは野生のようだし、エビワラーの好きにさせることにする。とはいえ、格闘ポケモン相手の動きなんてもう決まっていた。『こうそくいどう』で素早を上げ、相手の『れんぞくパンチ』を避けていく。焦った相手が咄嗟に打ってきた『メガトンパンチ』に対し、『みきり』、『カウンター』、『きあいパンチ』の必殺コンボで返り討ちにし、相手のエビワラーを戦闘不能にしていた。

 

 その後、トレーナーらしきおっちゃんが出てきて、エビワラーを叱っているようだったが、初見であのコンボを対応しろというのは無理があるだろう。

 そのまま黙って見ていると、おっちゃんの娘らしき女の子が出てきて、何やら家に帰るように言っている。それを見て、そういえばポケモンP-1グランプリなるものがアニメにあったことを思い出した。オコリザルとバイバイする回やん。しないけど。

 

 気まずくなったおっちゃんが逃げていくのを見送り、おっちゃんの娘であるマナミからP-1で勝ってあのおっちゃんを家に帰して欲しいというお願いをされた。

 さっき勝ったのを見て、俺達なら出来ると確信したのだろう。当然のように、女に弱いタケシが安請け合いをしている。別に出るのは構わないが、オコリザルは置いていかないからな。

 

 タケシがエビワラーかオコリザルを貸して欲しいと言うので、エビワラーを一時的に貸すことにした。オコリザルは多分俺以外の言うことは聞かないだろう。聞けば、博士も研究所では毎日ボコボコ(手加減有り)にされているらしいし。

 

 俺はオコリザル、タケシがエビワラーでP-1に出場することになったのだが、何やら魔人ブウ編のトランクスと悟天のようなことをしているロケット団を見つけた。

 お前らはマイティマスクか。そのでかいコートとサワムラー誰から奪ってきたんだよ。

 しかもリングネームがジャイアントって。多分、コートの中で肩車してるんだろうけど、下のコジロウが上のムサシの重さに耐えきれなくてプルプルしてんじゃんか。

 

 少し笑ったが、気を取り直してP-1に挑戦して行こう。オコリザルの一回戦の相手は、原作通りにワンリキーだったが流石に楽勝だった。

 ただ、オコリザルはエビワラーのように器用な格闘は出来ないので、ピーカブースタイルでガードを堅めながら、相手ににじり寄り『クロスチョップ』や『あばれる』で倒している。

 

 タケシとエビワラーの一回戦の相手はロケット団とサワムラーだったが、途中でインチキされたのか、接着剤か何かで動きが止められた所を『とびひざげり』の直撃をくらってダウンしていた。

 打たれ弱い俺のエビワラーがタイプ一致の威力130技を受けて立てるはずも無く、どこからか出てきた家出中のおっちゃんも、タケシにタオルを投げ入れるように勧めている。

 まぁ、今朝の出来事でもわかっていたが、最近のエビワラーは格闘戦で負けなくなって天狗になっていた節があったし、インチキとはいえこの負けは良い薬になるだろう。

 

 タケシが謝りながらエビワラーを返してくるが、これはこれで良い経験になった。対するオコリザルは二回戦のカイリキーも瞬殺し、決勝に駒を進めている。

 残りはロケット団のサワムラーと、おっちゃんのエビワラーだが、これもタケシの時と同様に接着剤のインチキで動きを封じられていた。そのせいもあって結果的に負けてしまったが、知らない間に家族の仲が元に戻ったようなのでめでたしめでたしだろう。

 

 決勝戦、ロケット団のサワムラーと俺のオコリザルの試合。確か、ニャースがリングに罠をしかけていたはずなので、ピカ様にお願いして妨害して貰うことにした。

 試合内容は、防御を固めたオコリザルがすり足で、キックの中を進んでいる。向こうの方が技の射程が長いので懐に入らないとオコリザルに勝ち目がない。

 

 いつの間にかこっちのリングにいた家出のおっちゃんが隣でギャーギャーうるさいがガン無視し、オコリザルに射程に入った瞬間に『クロスチョップ』を指示した。

 ロケット団も何かを仕掛けていたようだが、無事にピカ様が妨害してくれたらしい。サワムラーの『とびひざげり』を掻い潜り、オコリザルが『あばれる』で左右からフックを連打していた。

 

 サワムラーももう抜け出せないようで、そのままダウンまで持って行く。悔しそうにムサシがサワムラーをボールに戻すと、何やら爆弾でも爆発したのか、いつものようにやなかんじーしていた。おい、ムサシのやつサワムラー持って行ったか?

 

 大会で無事に優勝すると、家出のおっちゃんがオコリザルには格闘の才能があるから自分に預けてみないかと意味不明なことを言ってきたので、思わず「自分のポケモン優勝させてから出直してこい」と一刀両断してやった。何が嬉しくて、自分より成績の悪いトレーナーにポケモンを預けなきゃいけないんだよ。馬鹿じゃねーの。

 

 

 




 原作との変化点。

・タマムシシティ地下のロケット団アジトを制圧した。
 ゲームの幹部であるアポロと戦った。レベル差と連戦で疲れていたこともあり、6対4で負けそうになった。勝った結果、ゴースがゴーストに進化した。

・イーブイをゲットした。ただし、療養中。
 ポケスペのイーブイが嫌いなやつなんてそうそうおらんやろ。

・第28話『ロコン! ブリーダー対決!』より、ゴーストがゲンガーに進化した。
 ポケモン転送も交換に入るのはカスミさんのニョロトノが証明してくれた。

・第29話『格闘ポケモン! 大バトル!』より、タケシにエビワラーを貸した。
 イシツブテは格闘ポケモンではありません。

・ムサシがサワムラーをパクった。
 コジロウにギャラドスがいるので対になるポケモンが必要だった。すまないジャイアント。

・オコリザルを渡さなかった。
 あいつ何様やねん。負けた上に自分に預けろとか自信過剰が過ぎる。アニメのサトシ君は頭がおかしい。


 現在ゲットしたポケモン。

 ピカチュウ Lv.35→38

 ピジョン  Lv.32→34

 バタフリー Lv.28→32

 サイホーン Lv.31→35

 フシギダネ Lv.32→34

 ヒトカゲ  Lv.33→37

 ゼニガメ  Lv.29→33

 クラブ   Lv.31→33

 カモネギ  Lv.30→34

 エビワラー Lv.36→38

 ゴース→ゴースト→ゲンガー Lv.30→34

 オコリザル Lv.35→37

 イーブイ  Lv.25 NEW!


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