ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#112 『教えはどうなってんだ教えは』

 12歳 ε月α日 『教えはどうなってんだ教えは』

 

 カナズミシティでのガチ戦を超えてようやくカメワニコンビの片割れが進化した。それも、予想外の二段階進化で一気にカメックスだ。

 これで機嫌が良くならないはずがなく、この調子で次のムロタウンまで――と思ったのだが、そういえばカナズミシティにはシロナに頼まれた物のお届け先であるデボンコーポレーションがあることを思い出したので、とりあえず先に寄っていくことにする。

 

 受付で荷物を預けてさっさと帰ろうとしたのだが、丁度社長がいたようで直接荷物を渡すことが出来た。シンオウチャンピオンであるシロナから預かりものと言うと、どうやら伝わったようだ。

 用事も済ませたし、さっさと次の街へ行こうとすると、社長であるツワブキがデボンコーポレーションを見学していかないかと声をかけてくる。ラティが「みる!」と即答したので、お言葉に甘えて少し社内を見学していくことにした。

 

 俺がシロナの弟子だからか、わざわざ社長本人が案内をしてくれている。ぶっちゃけ、その殆どが研究中のようだが、今一番研究をしているのはポケモンを生み出す機械らしい。

 まぁ、生み出すと言ってもどちらかといえば化石復元装置のようなものなのだが、しかしデボンでこんな研究をしているとは、教えはどうなってんだ教えは。あ、あれはエボンだったか。

 

 そんな小粋なジョークを挟みつつ、ラティがいつものように「すごい!」と言うのを見ながら社内を見学していると、何やら不審な男が手に試験管のようなものを持っているのを発見した。

 

 ツワブキ社長曰く、あれはこの会社で研究しているポケモンを生み出す機械に必要な大切な培養カプセルのようで男はそれを盗んだようだ。

 こちらが気付いたとわかって男は逃げようとするが、ニューサトシから逃げられるはずもなく、サクッと捕まえてゴヨウガーディアンの刑に処す――と、思ったら、ピカ様が『エレキネット』で泥棒を捕まえてしまっていた。いつの間に覚えたんだ?

 

 通報によって駆けつけてきたジュンサーによると、どうもこの男はこの地方で暗躍する組織の一つであるアクア団の一員らしい。

 そういえば前にマグマ団のメンバーも捕まえたなぁと思っていると、どうもジョウト同様、俺はジュンサー界ではポケモン犯罪者に対するスペシャリストになっているようで、ジュンサーに凄い感謝された。まぁ、自分スペシャリストなんで(キリッ)。

 

 

 追記。アクア団の悪事を未然に防いだお礼として、ツワブキ社長から何やら妙なカプセルのようなものを渡された。聞けば、これを使うと、ポケモンの特性を別の特性に変えることが出来るのだという。もしかしてこれ、とくせいカプセルでは?

 

 

 

 12歳 ε月β日 『ピーコちゃん』

 

 ムロタウンは小さな島なので、船に乗るために港町まで行くことになったのだが、どうやらそこには美味しいパスタ屋があるとハルカが情報を仕入れてきた。

 そいつは楽しみだと思っていると、やってきた町は既に廃れており、パスタ屋も潰れている。うーむ、残念。まぁ、そういうこともあるよね。ただ、港町が機能していないのは困る。船に乗れないと、次のムロタウンには行けないからな。

 

 まぁ、別にどうしてもジム戦がしたい訳ではないし、スルーして先に進んでも良いのだが、ハルカはムロタウンで遊ぶためにカナズミシティで新しい水着を買ったようで、どうしてもムロタウンに行きたいと訴えてくる。

 

 と、すると、何とか船を見つけるしかない。

 

 とりあえず、手分けして船を探すことにしたのだが、しばらくするとハルカがハギ老人とキャモメのピーコちゃんに出会って仲良くなったらしく、ムロタウンまで送って貰えることになった。

 

 そういえば、ゲームでもあったなピーコちゃんのくだり。

 

 

 

 12歳 ε月γ日 『そういえば、使うのも久しぶりだったな』

 

 ムロタウンに向かう途中、無人島で海水浴をしていくことになった。ハルカがおニューの水着を披露すると、ラティも着替えるフリをしてそれをコピーしている。

 普通ならおかしいと感じる場面だが、ハルカは特に気にした様子もなく「またお揃いね」と笑っていた。タケシはそれを見て、「ハルカは大物かもな」と笑っている。

 

 水辺と言うことで、歩いている最中は滅多にボールから出してやれないヒンバスを出して遊ぶことにした。最近はポロックを毎日食べているおかげで、ウロコが大分美しくなっている。

 ヒンバスもポケモンセンターの水槽ではない場所は久しぶりなので、嬉しそうに泳いでいた。しかし、基本的に臆病なのでニューサトシからあまり離れたがらない。そんな所も可愛いので、今回はヒンバスに付き合うことにした。

 

 しばらく海で遊んでいると、いつの間にかハルカとマサトがサメハダーの群れに囲まれている。

 どうも、この近辺はこいつらの縄張りのようだ。下手に刺激しても良いことはないので、とっとと撤収しようと思ったのだが、サメハダー達は俺達が縄張りを通るのが気に入らないらしく道を塞いでくる。

 

 特に敵対したい訳ではないのだが、こうなると倒すしかない。相手はみずタイプということで、最近くさ技を練習中のキモリを出して相手をしてやろうと思ったのだが、どうも群れのリーダーらしきサメハダーは毒状態になっているようで弱っている。

 

 ニューサトシも弱っているサメハダーを虐める趣味はないので、タケシに頼んで何とか治せないか診て貰うことにした。

 当然、他のサメハダー達が立ちふさがるのだが、そこはニューサトシ必殺のマサラ式肉体言語術である威圧でその場から動けなくさせる。

 

 リーダーサメハダーも実は結構限界だったようで、少し抵抗したが最後はタケシの診察を受け入れていた。

 こんな時のために連れているパラセクトの胞子から毒消しを作って飲ませていく。「ポケモンドクターなら、もっといい薬を作ってやれるんだけど……」と呟いていたが、タケシの薬は市販のものよりも性能が良かったりする。

 

 リーダーサメハダーも、夜通し看病してくれるタケシに心を開いたのか、もう抵抗していない。そんなリーダーの姿を見て、他のサメハダー達も暴れる様子がなくなったので、こちらも威圧するのを止めにした。

 そんなこんなで看病を終えると、いつものようにロケット団が現れて勝負を仕掛けてくる。聞けば、サメハダーの毒はロケット団の仕業だったようで、仕返しとばかりにリーダーサメハダーを先頭にサメハダーの群れがロケット団に突撃していった。

 

 流石にこの物量は捌き切れないようで、いつものようにやなかんじーになっていく。

 タケシのおかげで、サメハダー達も俺達には心を開いてくれたらしく、ようやく無人島を脱出してムロタウンに向かうことが出来た。

 

 

 

 12歳 ε月ε日 『バランス感覚は実は結構大切だったりする』

 

 ムロ島に着いた。無人島で海水浴を楽しんだからか、ハルカもすぐには海に行きたがらなかったので、ムロジムまでガチバトルが出来ないか話を聞きに行く。

 しかし、ジムに行くと、ジムリーダーのトウキが出てきてよくわからない若者言語を使ってきた。ニュアンス的に、今日はサーフィンに行くからジム戦は休みということのようだ。まぁ、休みならば仕方ないが、どこか空きの日はないか聞いてみる。

 

 スケジュールを確認してもらうと、完全にフリーの日は約二週間後ということだったので、そこでガチバトルをして貰えないか頼んでみた。

 トウキも、まさかジム戦ではないガチバトルを頼まれるとは思わなかったようで少し驚いている。だが、マサトが俺のことをジョウトリーグ優勝者で、チャンピオンリーグベスト10の実力者だと話すと、面白いと言わんばかりに二週間後にバトルの予定を入れてくれた。やったぜ。

 

 とりあえず、今日はもう予定がなくなったので、海に行くトウキに続いてサーフィンをすることにする。

 ニューサトシは、マサラ式肉体言語術習得の修行でバランス感覚の修行は死ぬほどしたので、実はサーフィンはかなり得意なのだ。一緒にボードに乗っているピカ様も、『なみのり』を覚えているおかげで危なげもなく前に立っていた。

 

 ふと、見るとトウキがマクノシタを出して並んでサーフィンをしている。どうも良くサーフィンをしているのか、マクノシタはかなり下半身が鍛えられていた。

 やはり、遊ぶのも修行の一環である。

 俺もトウキを見習ってピカ様だけでなく、他のポケモンも鍛えることにした。まずはみずタイプであるミズゴロウさんのバランス感覚をチェックしてみる。

 

 これが意外とセンスがあった。

 

 どうやらミズゴロウさんはバトルセンスだけでなく、バランス感覚もバッチリの天才型らしい。

 こういう何でも出来る天才型は強いんだよなぁ。俺のポケモンでいうと、キングラーとかバリヤードがそうだ。

 

 逆に駄目だったのがキモリだった。

 

 すぐにバランスを崩して水にドボンしている。うーむ、キモリもアニメだと優秀なイメージがあったんだが、こうしてみると結構不器用さんだ。

 まぁ、こういう凡骨タイプは根性があるから、逆に努力次第で強くなる。大器晩成型だな。俺のポケモンでいうと、カモネギとかエビワラーがそうだ。

 

 ゴマゾウはじめんタイプだし、スバメはひこうタイプ、ヒンバスは陸上適正がないので、この三体はサーフィンをするのが難しい。

 まぁ、元々遊ぶつもりだったのだ。気にせず、この三体は遊んでいて貰おう。ヒンバスは今回ラティがお姉ちゃんとして面倒を見ているみたいから心配いらなそうだしな。

 

 とりあえず、キモリのバランス強化を優先的してサーフィンで遊ぶことにしたのだが、途中でいつものようにロケット団が襲ってきた。

 鬱憤を晴らすようにキモリが大暴れした後、ピカ様がやなかんじーにしてやったのだが、それを見ていたトウキがちょっとバトルをしたい気分になったようで、「少しバトルをしないかい?」と誘ってくる。

 

 流石にもう夕方なのでガチバトルは出来ないし、いい機会なので新人達の相手をして貰うことにした。

 

 ルールは二対二で、レベル制限はなし。二体のポケモン全て戦闘不能になった方が負けという普通のルールである。こりゃジム戦と言うよりも野良バトルに近いな。

 トウキは「ワンリキー、テイク・オフ!」と叫びながら、一体目にワンリキーを出してきた。パッと見で、レベルは25くらいか。いい具合のレベルである。多分、トウキが合わせてくれたんだろう。

 その配慮に感謝しつつ、胸を借りるつもりでこちらはミズゴロウさんを出していく。ミズゴロウさんのレベルは22だ。レベル差が少しあるが、ミズゴロウさんのセンスならワンチャンなくはない。

 

トウキは様子見とばかりに『からてチョップ』を指示してきた。こちらに向かって真っすぐに走ってくる。

 ミズゴロウさんに回避を指示すると、ヒレの能力を使ってギリギリまで引き付けてかわしていた。どうも相手のワンリキーは右利きのようで、右腕でチョップを繰り出したのだが、ミズゴロウさんは敢えて相手から見て右側に避けることで、相手の防御が一拍遅れる位置を取っている。

 

 当然、『みずのはどう』で迎撃していく。

 

 もしこれが反対からの攻撃だったら、残った左腕でガードが出来たかもしれないが、右側からだとチョップを振り下ろした腕を引き戻すのが間に合わない。

 トウキはこの一連の動きで、俺のミズゴロウさんがただものではないと気付いたようだ。しかし、このワンリキーも良く育てられている。下半身からの体重移動が驚くほどスムーズで腕に力を乗せていた。もし直撃を受ければ、通常の『からてチョップ』よりもダメージを受けただろう。

 

 それに、横からの一撃だったにも関わらず、踏ん張って倒れるのを避けている。下半身が鍛えられている証拠だ。普通なら、至近距離の『みずのはどう』を受ければ、吹き飛びはしなくても倒れるものである。

 まぁ、ミズゴロウさんもワンリキーが倒れなかったのに気付くと、すぐにバックステップで距離を取っていた。どうやらこいつもオーキド研究所でかなり鍛えられたらしい。戦い方がエビワラーのそれと似ている。

 

 どうやら、トウキもこちらのレベルが低いと少し甘く見ていたようで、改めてワンリキーに気合を入れるように指示を飛ばした。

 それを聞いて、ワンリキーが構える。先程までと違って、隙の無い良い構えだ。何だかんだ言って、かくとうタイプのジムということだな。

 

 ミズゴロウさんもワンリキーの構えを見て、少し後ろに気圧された。余裕そうな顔をしているがジム戦は初めてだし、この独特な空気に飲まれそうになっている。

 しかし、ここで飲まれたら負けだ。

 こういう時は先手必勝ということで、改めて『みずのはどう』を指示した。俺のミズゴロウさんはまだレベル技以外をあまり覚えていないので、みずタイプの主力技は自ずとこれになる。

 

 こちらの『みずのはどう』をくぐるようにかわして、体勢を低くしたワンリキーが距離を詰めてくる。

 近距離戦に持ち込むつもりか。ならば受けて立とう。実は俺のミズゴロウさんは遠距離よりも近距離戦の方が得意なのだ。

 

 相手の『からてチョップ』を避けて、『いわくだき』で反撃する。しかし、避けられるのは考慮の上だったようで、『いわくだき』の直撃を受けたワンリキーはそのまま『あてみなげ』へと移行した。

 どうも、投げの方が得意のようで、叩きつけられたミズゴロウさんがかなりのダメージを受けている。だが、やられてそのまま泣き寝入りする性格ではなく、叩きつけられた瞬間、『カウンター』を発動して反撃の蹴りを入れていた。

 

 当然、ワンリキーもやられたままでいるはずがなく、『かいりき』で体勢を立て直す間もなく追撃を入れてくる。

 今の状態で攻撃を避け切るのは不可能だ。どうもミズゴロウさんも同じ判断をしたようで、敢えて攻撃を受けることで距離を取った。

 

 こちらの方が攻撃を入れているが、レベル差があるせいかダメージ的には五分である。

 ミズゴロウさんに再び『みずのはどう』を指示すると、トウキも最後の技である『ビルドアップ』を指示してきた。どうやら、ステータスを上げて一気に決めるつもりのようだ。

 

 無防備に『みずのはどう』の一撃が入るが、気にした様子もなくワンリキーはミズゴロウさんに突っ込んでくる。

 そのまま『からてチョップ』でとどめを刺そうとしてくるが、ヒレの探知能力でギリギリ攻撃を回避していた。そのまま、最後の技である『とっしん』でワンリキーを戦闘不能にしていく。

 

 しかし、トウキのワンリキーは倒れながら、『あてみなげ』でミズゴロウさんを地面に叩きつけてきた。

 死なばもろともと言わんばかりの一撃だが、『ビルドアップ』で火力も上がっていたこともあり、ミズゴロウさんは耐えることが出来ず戦闘不能になっている。

 

 それを見たワンリキーも、前のめりに倒れた。どうやら、相手ももうダメージの限界だったらしい。

 まさか、相打ちにされるとは思わなかった。ダメージ的にも有利を取れていたので、このまま持って行けるかとも思ったが、どうやらそこまで簡単に勝たせてはくれないようだ。

 

 トウキは倒れたワンリキーをボールに戻すと、「マクノシタ、テイク・オフ!」という掛け声と同時に、マクノシタを出してきた。こちらもそれに合わせて、キモリを送り出す。

 

 相性的なことを考えればスバメでも良かったのだが、今日一番頑張ったキモリにも出番をあげたかったのだ。レベル差はワンリキーの時と同じくらいだな。

 

 先手必勝で『たたきつける』を指示するが、完全に受け流される。身のこなしが軽い、重量級のはずだが細かい動きの速さで上手く攻撃を流していた。

 そのまま『つっぱり』で連続攻撃を仕掛けてくる。ワンリキー同様、サーフィン仕込みの足腰の強さで一撃の威力に体重が乗っているのでダメージも大きかった。

 

 これは距離を取った方が有利と判断し、新たに覚えた『このは』で遠距離攻撃にシフトする。

 だが、『つっぱり』で『このは』を叩き落とすという荒技で対応された。とはいえ、無傷という訳ではないようで、ダメージを受けてマクノシタの表情が歪んでいる。

 

 トウキは『ちきゅうなげ』を指示してきた。レベルの分だけダメージという固定ダメージ技だ。

 見た感じ、マクノシタのレベルも25くらいだが、この手の固定ダメージ技は防御や受け流しを無効にしてダメージを与えてくるので弱いように見えて結構強かったりする。

 

 直撃を受けたくないので、『かげぶんしん』で攻撃を回避し、そのまま『このは』に移行していく。

 しかし、マクノシタも『つっぱり』でダメージを抑えてくる。見た感じ、近距離戦は不利だ。このまま遠距離から持久戦に持ち込んだ方がいいだろう――と、思った瞬間、マクノシタの体が光りだした。

 

 まさかの進化である。マクノシタがハリテヤマに進化したことで、状況は一気に不利になった。

 試しに『このは』を打つも、今度はほぼ無傷で『つっぱり』で相殺される。そのまま距離を詰めてきたハリテヤマが『はっけい』を打ってきた。何とかギリギリで回避するも、今度は『つっぱり』と『はっけい』の合わせ技で攻撃してくる。

 

 どう見ても受けたら大ダメージ必須なので、『かげぶんしん』で何とか攻撃を回避するも、片っ端から分身がかき消されてしまった。

 分身が消えたことで本体の位置を読まれたらしく、『インファイト』で追撃をかけてくる。咄嗟に『たたきつける』で迎撃するも、体重差で押し切られてしまった。

 

 吹っ飛ぶキモリだが、負けず嫌いが売りなこともあり、そのまま『このは』で反撃していく。

 流石のハリテヤマも、技の直後では迎撃が間に合わないようで直撃を受けていた。とはいえ、進化して耐久力も上がっているのか、そこまでダメージになっていない。

 

 対するキモリはレベル差もあって、かなりのダメージを受けていた。このままでは持久戦に持ち込んでもこちらの方が不利になる。

 どうにかして、バトルの流れを取り戻さないといけない。とりあえず、ヒット&アウェイでダメージを稼がせてはいるが、このままでは――と、考えた瞬間、突如としてキモリの体が光り出した。

 

 レベル的には来てもおかしくなかったが、どうやら負けたくない一心でジュプトルに進化したらしい。

 

 ポケモン図鑑で技を確認すると、新たに『れんぞくぎり』、『シザークロス』、『みねうち』、『リーフブレード』を覚えていた。

 レベル的にまだ覚えないはずの『リーフブレード』を覚えたのは大きい。最後の技として『リーフブレード』を指示してハリテヤマとの距離を詰めていく。

 

 キモリからジュプトルに進化したことで、素早がかなり上がったようで、一瞬でハリテヤマの懐に潜り込んだ。

 ハリテヤマも『はっけい』を打ってくるが、それをかわして『リーフブレード』を叩きこんでいく。ハリテヤマは『インファイト』のデメリットで、防御と特防が一段階下がっている。そのせいか、受けるダメージが増えていた。

 

 トウキもまさかキモリまで進化するとは思わなかったのか、少し苦しい顔をしている。

 反撃とばかりに『つっぱり』と『はっけい』の合わせ技を指示してきたが、こちらも回避を指示すると、俺のイメージ通りに『リーフブレード』で相手の腕を受け流して攻撃をかわしていた。

 

 うーむ、進化していきなり優秀になったな。

 

 それにさっきの距離の詰め方からもしかしてと思ったが、進化して早くなったジュプトルと違って、重量を増したハリテヤマはまだ自分の体を上手く動かせていないようだ。

 もし、これがマクノシタのままだったなら、ジュプトルもここまでうまく攻撃を凌げはしなかっただろう。進化して重量が増すタイプのポケモンは慣れるまで大変なのだ。実際、俺のカメックスもツツジとのガチ戦終了後には動くのにも一苦労していた。

 

 これだけ明確な弱点を突かないのは勝負を舐めているというものだろう。トウキもハリテヤマが自分の体を上手く動かせていないのはすぐにわかったようで、『インファイト』で勝負を決めに来た。

 こちらも『リーフブレード』でとどめを刺しに行く。早さ的に相打ちが取れるが、真正面からぶつかると流石に負けるので相手の攻撃に合わせずに後出しを狙っていく。

 

 ワンチャンの危険はあったが、俺はジュプトルなら耐えられると確信していた。実際、ハリテヤマの『インファイト』が直撃するも、進化して耐久も上がったこともあってジュプトルはギリギリ攻撃を耐えている。

 また、反撃の『リーフブレード』は急所に当たったようで、ハリテヤマが戦闘不能となってその場に倒れた。『リーフブレード』は急所率の高い技だが、ここで引いたか。まぁ、『インファイト』二回のデメリットで防御も二段階下がっていたし、ダメージ的に急所じゃなくても勝っただろう。無駄急所という奴だ。

 

 ハリテヤマが戦闘不能になったことで俺の勝利となる。ジュプトルに「よくやった」と声をかけると、当然とばかりの態度で顔をそらした。何か、リザードの時もこんな感じだったな。

 トウキは倒れたハリテヤマを戻しながら「また特訓だ」と声掛けしていた。また、俺が勝ったことで、ナックルバッジを渡そうとしてきたが、今回は遠慮させてもらう。

 

 このバトルは進化の強みが俺に有利になっただけだ。もし、ハリテヤマが自身の変化に対応できていたらまた結果は変わっていただろう。それに、今回のバトルはエキシビションのようなものだ。本命は二週間後のガチ戦である。

 

 トウキも今度は今回のように隙を見せてはくれないだろう。「二週間後にリベンジさせてもらうよ」と笑っていたが、どうも完全に火がついてくれたようで目がガチだった。

 

 いいね。それくらいじゃないと面白くない。俺も二週間後には全力で行くぜ。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第17話『デボンコーポレーション! アクア団の影!』より、社長と仲良くなった。
 原作ではマサトが社長に気に入られるが、シロナの使いということで、ニューサトシも仲良くなった。

・アクア団を捕まえた。
 ピカ様が捕まえたが、仮に捕まえなくてもニューサトシが逃がすはずない。

・ピカ様がエレキネットを覚えた。
 地味に隠れて猛特訓していた。

・とくせいカプセルを貰った。
 今の所は大事に保管している。

・第18話『ハギ老人とキャモメのピーコちゃん!』より、アクア団のくだりがカットされた。
 デボンコーポレーションでアクア団を捕まえてしまったので、原作のように逃げたアクア団が潜伏してハギ老人を脅すイベントは全てカットされた。

・第19話『脱出サメハダーの島』より、ラティが再びハルカの水着をコピーした。
 バリエーションがどんどん増えていく。ムロでも増やした。

・威圧してサメハダーの群を抑えた。
 原作ではいろいろチャレンジしているが、久しぶりにマサラ式肉体言語術の威圧を使って動きを止めた。

・第20話『ムロジム! 波乗りジムリーダー・トウキ登場!』より、サーフィンの意味を即座に理解した。
 真似して、ミズゴロウさんとキモリに練習させている。ミズゴロウさんは才能あるが、キモリはこの手の才能がなかった。

・トウキからバトルに誘われた。
 とはいえ、ガチ戦ではなく野良バトルに近い、トウキもニューサトシの手持ちにレベルを合わせてくれていた。

・キモリがジュプトルに進化した。
 原作ではもっと先だが、負けたくない一心で進化した。スピードが跳ね上がり、スピードキングへの道を歩み出した。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.60

 ピジョット Lv.55

 バタフリー Lv.55

 ドサイドン Lv.59

 フシギダネ Lv.56

 リザードン Lv.61

 カメックス Lv.57

 キングラー Lv.55

 カモネギ  Lv.55

 エビワラー Lv.56

 ゲンガー  Lv.57

 オコリザル Lv.56

 イーブイ  Lv.55

 ベトベトン Lv.55

 ジバコイル Lv.55

 ケンタロス Lv.55

 ヤドラン  Lv.54

 ハッサム  Lv.56

 トゲキッス Lv.53

 プテラ   Lv.56

 ラプラス  Lv.54

 ミュウツー Lv.72

 バリヤード Lv.55

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.53

 カビゴン  Lv.51

 ニョロトノ Lv.51

 ヘラクロス Lv.50

 メガニウム Lv.50

 マグマラシ Lv.50

 ラティアス Lv.46

 ヘルガー  Lv.50

 ワニノコ  Lv.51

 ヨルノズク(色違い) Lv.50

 カイロス(部分色違い) Lv.50

 ウソッキー Lv.50

 バンギラス Lv.58

 ゴマゾウ  Lv.47

 ギャラドス(色違い) Lv.49

 ヒンバス  Lv.1 

 ミズゴロウ Lv.18→23

 スバメ   Lv.16→20

 キモリ→ジュプトル   Lv.16→22


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