12歳 ζ月ω日 『七夜の願い星っぽい』
1000年に一度、七日間だけ夜空に現れるらしい千年彗星が見られるとかいう話を聞いて、近くにあるポケモン遊園地を目指すことになった。ラティが遊園地と聞いてとても嬉しそうにしている。
最初は、「へぇ、そんな彗星があるのかぁ」くらいの認識だったのだが、いろいろ話をしながら歩いている内に、もう薄れつつあるアニポケ知識が警戒音を鳴らしてきた。
そういえば、ジラーチの映画が確かそんな導入だったような――と、思い出した時点で、既に遅いことに気付く。やばい、ホウエン初の劇場版ルートに突入したかもしれん。
映画ポケットモンスターの六作品目(AG編では一作品目)である『七夜の願い星 ジラーチ』は、マサトが七日間、ジラーチのお世話係になって、そのジラーチを狙う奴と云々かんぬんする話だ。
ぶっちゃけ、水の都以降の映画の内容はもうざっくりとしか覚えていない。確か、悪役がジラーチを利用してグラードンを蘇らせようとしたが、姿だけ似た化け物が生まれて大騒ぎする話だったような記憶はある。
とりあえず、ジラーチを守れば問題ないと思うのだが、もう悪役の顔すらまともに覚えていないのが問題だった。
ジョウトくらいまでの映画はある程度覚えているのだが、AGから先のポケモン映画はもう全部の内容ふんわりとしか覚えてねぇんですわ。
正直、毎度お馴染み伝説に関わりたくない病が発症しているので、本当は全く関わりたくないのだが、既に出発している上に俺以外が全員行く気満々である。おまけに、この映画の主役はマサトだったはずなのでどうやってもジラーチとは対面しそうだった。
元気いっぱいに歩くラティに連れられ、休憩も取らずに真っすぐ遊園地を目指していたのだが、目的の場所は遊園地どころか建物一つない。
またタケシの迷子かとも思ったが、ポケナビを確認しても場所は間違っていなかった。ラティが「ない!」と言って、悲しそうな顔をしていたが、ないものは仕方ないということで、夜も遅いし今日はここをキャンプ地とする。
そのまま飯を食ってグースカ眠っていたのだが、真夜中にいきなり工事用のトラックが山のように現れて、その場で何かを建築し出した。
なんぞと思いながら見ていると、俺達が行くはずだった遊園地がおよそ数時間ほどで作られてしまったではないか。どうすればこんな短時間で遊園地が出来るんだよ、おかしいだろ。
キモリの時のトトロ現象もそうだが、物理法則を無視して何かするのは怖いのでマジでやめて欲しい。
12歳 η月α日 『七夜の願い星 一日目』
出来てしまったものは仕方ないということで、遊園地をエンジョイすることになったのだが、一番人気というマジックショーを見ていると、マサトが「声が聞こえる」と言って、フラフラと導かれるようにステージに向かって走り出してしまった。
見れば、ステージに立っている女優さんが大きな石のようなものを持っている。おそらくあれがジラーチなのだろう。
ハルカがマサトを止めるために一緒にステージに上がってしまったが、演者さんの機転によって脱出ショーのゲストとして扱って貰っていた。
そのままショーの演出で上手くステージからは脱出させてもらい、とりあえずショーを滅茶苦茶にして怒られるということはなくなっている。
ショーが終わった後、演者であるバトラーとダイアンの二人に話を聞きに行くと、やはりこの石というか結晶みたいなものがジラーチのようで、映画通りマサトがお世話役になってしまったらしい。
バトラーからジラーチを預けられたマサトは嬉しそうにお世話をすると意気込んでいるが、七日間しか一緒にいられないポケモンのお世話など俺からすれば地獄としか思えなかった。
とりあえず、「後悔するなよ」とだけ言っておく。本人は首を傾げているが、まぁいずれわかるだろう。
そのまま、また遊園地内を回っていると、ハルカが良くわからない露店の悪徳商法にハマっていた。
見れば、星形のウィッシュメーカーなるものを売りつけられているようで、この千年彗星が出ている一夜を過ごす毎に星の爪を折りたたんでいき、全部折りたたむと願いが叶うとかいうありきたりな謳い文句に騙されている。
そんな簡単に願いが叶えば苦労はないと思うが、まぁ本人が買って満足しているなら問題はないだろう。
ラティも同じものを欲しがったが、流石に金の無駄なので「ハルカと一緒にお願いしな」と言って上手く誤魔化している。
マサトはポケモンのタマゴでもそこまでやらないと思うくらいに結晶を抱きかかえており、いつジラーチが目覚めても大丈夫なように構えていた。
ぶっちゃけ、そんな気を張っていたら疲れるだろうとも思ったが、案の定夜になると早い時間に寝落ちしている。バトラー曰く、ジラーチが目覚めるのは今日かららしいが、この分だとマサトとの対面は明日になるかもしれないな。
と、思っていると、おもむろにジラーチの結晶が光り出した。おまけに俺達にも声のようなものが聞こえてきて、流石にマサトも飛び起きている。
様子を見ていると、結晶がジラーチに変化した。
マサトが大喜びでジラーチを抱きかかえている。
騒ぎを聞きつけたバトラーとダイアンが近くに来ると、マサトが自慢げにジラーチを見せていた。
バトラーとダイアンの提案で、とりあえず彼らの車で様子を見ることになったのだが、その間にマサトがジラーチに「お菓子がいっぱい欲しい」というお願いをしている。
そういえばジラーチはどんな願い事でも叶えてくれるポケモンだったっけか――と、思っていると、次々にお菓子が出てきて車内がお菓子でいっぱいになってしまった。
それを見たハルカやタケシが次は自分の願いを叶えて欲しいとジラーチに詰め寄るが、それより先に車がお菓子でいっぱいになってドアからお菓子が溢れ出している。俺達もお菓子の波に攫われて車の外に押し出されてしまった。
再び騒ぎを聞きつけてバトラーとダイアンがやってくると、どうもこのお菓子は遊園地の売り物のようで、ジラーチには物質を転送する力があると話している。
言われてみれば、ゼロから作ったにしては包装されているし、パッケージに文字も書いてあった。
ゲームやポケスペだと何でも願いが叶うので、てっきりアニポケもそうだと思っていたが、どうやらアニポケでは何でも願いが叶うのは強すぎるのでナーフをくらっているらしい。
それでも、物質を転送するというのはヤバい能力だ。ハルカがお菓子を元に戻すようにジラーチを叱っているが、ジラーチは元に戻すしか聞こえなかったようでハルカをお菓子の海の中へと戻している。
人間も転送可能ということは、もし仮に「過去に戻りたい」などと願えば、時間を超えて過去へ人間を転送することも可能かもしれないな。いや、する気は欠片もないが。
とりあえず、力を使って疲れたのか、ジラーチが眠ってしまったので、俺達でお菓子を売店に返しに行った。
売店の人には怒られたが、ポケモンの力が暴走してしまったと話すと仕方ないということで何とか許してもらっている。しかし、迂闊に使うとどうなるかわからない力だ。悪役に捕まらないように気を張っていないとな。
12歳 η月β日 『七夜の願い星 二日目』
マサトがジラーチと順調に絆を深めている中、俺は悪役が誰かの推測をしていた。
ぶっちゃけ、バトラーとダイアンくらいしかジラーチのことを知っている奴はいないので、おそらくこの二人のどちらか、もしくは両方がジラーチを狙っている悪役だろう。
そもそも、ジラーチの結晶を持っていたのは彼らなのだ。ジラーチの力を狙ってのことなのは火を見るよりも明らかである。
と、いうことで、遊びながらジラーチに敵が近寄らないか様子を見ていたのだが、野生のアブソルが急に俺達に襲い掛かっていた。
即座に対応しようとしたのだが、ジラーチが『仲間』と訴えるので、戦うのは止めにして様子を見ている。結局はバトラーの罠にかかってしまったが、この問答無用なやり方を見るに、やはりバトラーは悪役のようだな。
後でアブソルも助けてやろう――と、思いながらその日は就寝すると、全員が寝静まった頃にバトラーがマサトの腕の中で眠るジラーチを奪おうとしていたので電撃で阻止してやった。
聞けば、やはりジラーチの力を悪事に使おうとしていたようで、千年彗星のエネルギーを利用して過去のグラードンを現代に蘇らせようとしているらしい。
ぶっちゃけ、そんなことをしなくてもいずれグラードンはカイオーガと一緒に蘇ると思うのだが、どうも周りが見えていないようで、恋人のダイアンが「こんなことはもう止めて!」と、声をかけても無視してジラーチを奪おうとしてくる。
うーむ、どうもダイアンは敵では無さそうだな。
とりあえず、捕まっていたアブソルを助けて、一旦逃げることにした。正直映画案件に気付いたのが遅かったので、今の手持ちのメインはホウエンメンバーなのでちょっと心もとないし、ここは向こうのフィールドなので罠がある可能性もある。
まぁ、ミュウツーがいるので特に問題ないとは思うが、グラードンもどきの巨大生物を蘇らせても面倒なだけなのでやはり向こうの目的は妨害するに限るだろう。
バトラーの悪事についていけなくなったということで、こちら側についたダイアンの車でこの場を離脱すると、彼女の提案でジラーチを元居た場所に返そうという話になった。
聞けば、ファウンスなる地域で、ジラーチは発見されたようで本来ならばそこがジラーチの住処らしい。アブソルもジラーチをそこに連れて行こうとしていたのだろう。ただ、ここからだと車で約4~5日はかかるということで、ジラーチの眠りの期間的にはギリギリである。
だが、マサトが故郷に返してあげたいというので、その意見を尊重して連れて行くことにした。
バトラーがこのまま黙ってみているとは思えないので、おそらくどこかで介入があると思うが、何とかジラーチを守り抜いて再び眠りにつかせてやるのが俺達の仕事だろう。
12歳 η月γ日 『七夜の願い星 三日目』
今の所、バトラーの追撃の手はない。マサトもジラーチと一緒に笑い合っている。
12歳 η月δ日 『七夜の願い星 四日目』
今日もバトラーの追撃はない。しかし、マサトもようやくジラーチと一緒にいられる時間が残り僅かだと気付いてきたようで、表情に少し陰りが出てきた。
12歳 η月ε日 『七夜の願い星 五日目』
ハルカがウィッシュメーカーの爪を折っていると、マサトがハルカに八つ当たりをしていた。明確に別れの日が近づいているのがわかって怖くなってきたのだろう。
正直、こうなることはわかっていた。七日だけ目を覚ましてまた1000年の眠りにつく。俺達からすれば永遠の別れも同じだ。だからこそ、七日間だけしか一緒にいられないポケモンの世話など地獄のようなものだと言ったのである。
だが、一度引き受けた以上は、再び眠りにつかせてやるのがマサトの役割だ。
確かに別れは辛いかもしれない。しかし、ジラーチと一緒に過ごした日々は楽しいものだったはずだ。
マサトが辛いと感じるだけ楽しいこともあった。ジラーチもまたマサトと一緒に過ごした日々は楽しいものだったはずだ。けど、マサトが辛そうな顔をすれば、ジラーチもまた辛くなる。
俺達に出来るのは、この笑顔のままジラーチを送り出してやることだけだ。子供のマサトには辛いだろうが、残された時間いっぱいジラーチと楽しく過ごして、笑顔で未来へ送ってやらなくてはいけない。少なくとも、俺はそう思うぜ。
12歳 η月ζ日 『七夜の願い星 六日目』
後一日でジラーチともお別れである。今の所、バトラーの襲撃はないので、おそらく明日仕掛けてくるつもりなのだろう。
マサトは寝る時間も惜しんでジラーチと話をしている。だが、今寝ておかないと明日が辛くなるので、ハルカが寝るように声をかけていた。
マサトは「今日くらいいいじゃないか」というが、大切なのは明日である。結局、ハルカの子守歌に導かれるようにマサトとジラーチは眠りに入った。
しっかし、前にも何回か聞いたが、ハルカは結構歌がうまいな。
12歳 η月η日 『七夜の願い星 七日目』
アブソルの道案内で、ファウンスにあるジラーチの住処を目指していると、野生のフライゴンが顔を出してきた。
そういえば、フライゴン先輩は映画の中でも大活躍だったような記憶がある。何故、手持ちにしなかったんだというくらいサトシ君に従ってくれていたはずだ。もし、俺と一緒に戦ってくれるなら仲間にならないか後で聞いてみよう。
そんなこんなでジラーチの住処に来ると、マサトがジラーチを返すことを嫌がった。
やはり別れるのが嫌なようで、「こんな思いするなら、逢わなきゃ良かった」と、涙を流している。しかし、無情にも千年彗星はジラーチを呼んでいた。
ジラーチの腹にある第三の目が開く。
どうも、この目の力で千年彗星のエネルギーを大地に流して自然を豊かにするらしい。そうやって、ジラーチはこの場所を育ててきたのだとダイアンが話していた。
つまり、これが終わればジラーチは眠りにつく。
と、言うことは、襲うならもうここしかないということなのだが、どこを見てもバトラーらしき人物の姿は見えなかった。どういうことだと首を傾げていると、岩場につけられた杭のようなものから出た光がジラーチを包み、千年彗星のエネルギーを別の場所へと転送している。
罠か――と、思ってミュウツーを出すと同時に、バトラーが姿を現した。
即座にミュウツーをけしかけようとしたが、どうやら『テレポート』を阻害するバリアを張っているようで転移が出来ない。
ならば力づくで――とも思ったが、その瞬間バトラーが手持ちのキルリア、グラエナ、サマヨールを出してミュウツーにけしかけてきた。
ぶっちゃけ、対処するのには一分もかからないが、今はその一分が問題である。
ミュウツーが三体を倒し終えると同時に、アブソルとフライゴンが罠を壊してくれたのだが、既にバトラーはジラーチを空中にある変な装置に繋げていた。
すぐにミュウツーと共にバトラーの下へとテレポートするも、バトラーはボーマンダでこちらに襲い掛かってくる。どうやら、グラードン復活の時間を死ぬ気で稼ぐつもりのようだ。
付き合うつもりは毛頭ないので、対処をミュウツーに任せてそのままジラーチを助けようとしたのだが、タイミング悪くミュウツーがブッ飛ばしたボーマンダが柱のようなものにぶつかった衝撃で足場が揺れ、俺の体が装置から振り落とされてしまった。
バカ野郎! ピタゴラスイッチじゃねーんだぞ。無駄なタイムロスさせるんじゃねーよ!
いや、踏ん張り切れなかった俺も悪い。何やってんだ俺――と、思っていると、横からマサトを乗せたフライゴン先輩が俺を空中でキャッチしてくれている。すまない、フライゴン先輩。
どうやらラティもラティアスの姿に戻って空に上がってきたようなので、俺はラティの背中に乗せて貰い、改めてジラーチの救出に向かった。
だが、ジラーチを救出しても、タイムロスが響いて最低限のエネルギーは溜まってしまったらしく、地面が隆起してグラードンによく似た怪物が復活している。
当然、本物のグラードンではなく、グラードンによく似た別の生命体だ。歩くだけで植物を枯らし、爪や背中から触手のようなものを飛ばして近くにいるポケモンを手当たり次第に吸収していた。まるで、もののけ姫のデイダラボッチである。
危険なのでその場を離脱しようとしたが、アブソル、ハルカ、タケシがグラードン擬きに吸収されてしまった。
化け物を作った当の本人は、こんなはずじゃなかったと言わんばかりの表情をしている。そのまま触手に吸収されそうになるが、ダイアンが身代わりになることで助かっていた。
俺達もその場を一時離脱するが、ラティが人を乗せて飛ぶのに慣れて無さ過ぎて触手に捕まりそうになる。
慌ててミュウツーの『テレポート』で距離を取ったが、これではどうしようもないので、再びフライゴン先輩の助けを借りることにした。
さて、どうするか。
ミュウツーの力なら、あの化け物をぶっ飛ばすことも不可能ではないと思うが、あれだけの巨体をどうにかしようとするならば力を貯める必要があるだろう。
視線を向けると、ミュウツーは指を二つ立てた。
二分か――現実的に考えてかなり厳しい数字だが、どうにかするしかない。今、こちらで動けるのはラティとフライゴンだ。もしかしたらスバメも行けるかもしれないが、他はあの触手の範囲攻撃をくらえば避けられないだろう。
恋人が吸収されたことで正気に戻ったのか、ボーマンダに乗ったバトラーが俺達の近くに来ると、ジラーチの力を貸して欲しいと訴えてきた。
ぶっちゃけ信じる要素は欠片もないが、ジラーチがバトラーのダイアンを助けたい気持ちは本物だと訴えてきたので好きにさせることにする。
聞けば、バトラーの装置にジラーチをセットし、逆転させて作動させればあのグラードン擬きのエネルギーを放出させることが出来るということだった。
だからそれまで時間を稼いでくれと言われたが、どうもわかっていないようなのではっきり言ってやる。ジラーチが信じても俺はお前を信じられない。ので、そっちはそっちで好きに行動しろ。こっちはこっちで好きにやる。
悪いが、こいつを信じるだけの器量が俺にはなかった。ミュウツーも同意見のようで、俺側だ。マサトはジラーチと離れないようなので向こう側、ラティは迷った末に俺側にやってきた。
フライゴン先輩は俺と一緒に来てくれるようで、マサトとジラーチをバトラーに預けて、俺達はあの化け物の退治に行く。ミュウツーが力を貯める体勢に入ると、注意を引くためにグラードン擬きに攻撃を仕掛けた。
ラティとフライゴン先輩には回避を優先させるように指示をする。また、技も威力を無視して『りゅうのいぶき』などの麻痺を与えるものを使うように指示した。
この巨体が麻痺するかはわからないが、下手な大技でダメージを狙うよりも状態異常を狙った方が建設的だろう。また二体共ドラゴンタイプ故に、技も隙なく使えるはずだ。
俺達が注意を引くことで自ずと時間も稼げるようで、バトラーが装置の準備をしているのが目に入る。
しかし、そんなものを待つつもりはない。残り一分半――きっかり稼いで、早々にこの化け物を消滅させてやるぜ。
ラティも背中に誰も乗せていないこともあってかなり上手く空を飛んでいる。最近はコンテストの練習でポケモンの姿でいることが多かったのも影響しているかもしれない。これなら十分回避できるだろう。
フライゴン先輩もかなりレベルが高いようで、機動力だけなら俺のひこうタイプに匹敵する能力があった。流石にリザードンほどではないが、人一人乗せてこれだけ飛べるなら十分だ。
っていうか、本来フライゴンはじめん・ドラゴンでひこうタイプではない。『ふゆう』の特性だけでこれだけの飛行技術を持っていると考えるとやはりこいつはヤバいポケモンだ。
ゲームでのフライゴンはガブリアスの劣化というイメージしかなかったが、これを見てしまうとその印象は軽く覆る。出来ることなら、この戦いが終わった後は俺の仲間になってほしいぜ。
そんなことを考えていると、ミュウツーの準備が出来たようだった。拳を輝かせながら、ミュウツーが真っすぐグラードン擬きに突っ込んでいく。
どうやら、『ドレインパンチ』を選択したようで、ミュウツーの拳がグラードン擬きにぶつかると、そのエネルギーを逆に吸収していた。同時に、バトラーの準備も完了したようで、グラードン擬きのエネルギーが放出されていく。ダブルドレイン状態で姿が保てなくなったのか、爆発するようにグラードン擬きはエネルギーを放出して消えて行った。
とりあえず、これで一件落着――と、思って見ていると、疑似的に千年彗星のエネルギーを吸収したからか、何やらミュウツーが光り輝いている。いや、光り輝いてもいるが、いつもとフォルムが少し違うような?
だが、そう見えたのは短い時間だけだった。
エネルギーを完全放出して、ミュウツーが元の姿に戻る。どうやらミュウツー自身には自覚はないようで、いつも通りに振舞っていた。
まぁ、一瞬だったし気のせいだったのかもしれないが、もしかしたら千年彗星のエネルギーが起こした奇跡のようなものだったのかもな。
グラードン擬きが消えたことで、吸収されたポケモンや人間達は帰ってきた。しかし、枯れた植物はそのままで緑は大分減ってしまっている。
マサトに合流すると、丁度ジラーチが眠りにつく所だった。近くにいたハルカとタケシも合流していたようで、ジラーチがハルカに「歌をうたって」とお願いしている。
ハルカと共に、全員で歌をうたうと、ジラーチは再び眠りについた。最後にジラーチは「楽しかった」と言ってくれたが、きっとそれこそがこの七日間でマサトがジラーチと得られた一番大事な答えだったんだと思う。
マサトもまた、「君に会えてよかった」と言っている。何だかんだ、ジラーチとの出会いを良いものと思えたのなら、この七日間は無駄じゃなかったはずだ。
少ししんみりした気分で森を出ると、すっかりよりを戻したバトラーとダイアンが俺達に謝罪してきた。同時に、二人で一緒にこの場所を元に戻すと言ってくる。
俺としてはこんな奴はとっ捕まえてやりたい所なのだが、ダイアンからの懇願と、結果的に犠牲者は出ていないということで、自然を元に戻すという贖罪で手打ちにしてやった。
改めて、そのまま近くの街まで送ってくれるということだったが、その前に一緒に戦ってくれたフライゴン先輩にお礼を言って一緒に来ないか勧誘していく。少し悩んでいたようだが、ニューサトシと一緒に戦ったのが悪い気分じゃなかったらしく一緒に来てくれることになった。
遂にドラゴンタイプ(ラティは例外)ゲットだぜ。
追記。グラードン擬きのごたごたのせいで、ハルカがウィッシュメーカーの爪を折り忘れていた。しかし、願いはいつか自分で叶えると言って前向きに捉えている。この前向きな所もハルカの良い所だな。
原作との変化点。
・劇場版七夜の願い星より、映画だと気付くのに遅れた。
中盤以降の映画は殆どうろ覚え。
・ミュウツーのドレインパンチで千年彗星のエネルギーを吸収した。
一瞬フォルムが変わった。ような気がした。
・フライゴン先輩をゲットした。
原作でゲットしても誰も怒らない。むしろ、ゲットして欲しかった。ので、ゲットした。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.60
ピジョット Lv.55
バタフリー Lv.55
ドサイドン Lv.59
フシギダネ Lv.56
リザードン Lv.61
カメックス Lv.57
キングラー Lv.55
カモネギ Lv.55
エビワラー Lv.57
ゲンガー Lv.57
オコリザル Lv.56
イーブイ Lv.55
ベトベトン Lv.55
ジバコイル Lv.55
ケンタロス Lv.55
ヤドラン Lv.54
ハッサム Lv.56
トゲキッス Lv.53
プテラ Lv.56
ラプラス Lv.54
ミュウツー Lv.72→73
バリヤード Lv.55
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.54
カビゴン Lv.52
ニョロトノ Lv.52
ヘラクロス Lv.52
メガニウム Lv.51
マグマラシ Lv.51
ラティアス Lv.46→47
ヘルガー Lv.51
ワニノコ Lv.51
ヨルノズク(色違い) Lv.51
カイロス(部分色違い) Lv.51
ウソッキー Lv.51
バンギラス Lv.58
ゴマゾウ Lv.47
ギャラドス(色違い) Lv.49
ミロカロス Lv.5
ミズゴロウ Lv.33
スバメ Lv.32
ジュプトル Lv.33
ヘイガニ Lv.32
フライゴン Lv.50 NEW!