ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#129 『やはり伝説は本当だったのか』

 12歳 θ月λ日 『結局、俺の勝ちだった』

 

 テッセンをボコって満足したので、このままシダケタウンまで戻ろうという話になったのだが、朝になるとそのテッセンがポケモンセンターの前で仁王立ちしていた。

 テッセン曰く、昨日は負けたが一昨日のバトルでは勝ったので、今は一対一の引き分けの状態らしい。だから、今から一対一のバトルで決着を付けようということだった。

 

 結局、負けたのが悔しいんじゃねーかと思いつつも、ニューサトシも決着はつけたいので勝負を受ける。

 急遽のバトルなので、こちらはピカ様、向こうは色違いライボルトで勝負をすることになった。エースを出してくる辺り、テッセンも本気のようだが、うちのピカ様が負けるとは思えない。

 

 開幕はまず、特性把握の『10まんボルト』で様子見をした。どうやら、でんき技を無効にする『ひらいしん』ではないようで、電撃は普通に避けられている。

 次に、互いの『10まんボルト』が交差しての大迫力バトルだったが、どうやらテッセンとライボルトは放った電撃を自由に操作できる精密さが売りのようで、『10まんボルト』があり得ない角度から襲ってきた。

 

 それだけならまだ何とかなるが、挙げ句の果てにはこちらの『10まんボルト』に『10まんボルト』を合わせて、無理やり電撃を収束してくる。

 近距離技ならいけるかとも思ったが、テッセン得意の『じゅうでん』による『ワイルドボルト』もかなりの威力があり、ピカ様の『ボルテッカー』でも歯が立たなかった。

 

 でんき技対決は不利と判断して、『かわらわり』による接近戦に切り替えたが、向こうも『こおりのキバ』で接近戦に応えてくる。

 かなり苦戦を強いられたが、最終的にはピカ様お得意の『かわらわり』でライボルトの脳天に一撃を入れて何とか勝利を収めた。

 

 ガチのでんきタイプ対決に負けては、流石に言い訳も出来ないようで、テッセンもしょんぼりとした顔でジムに戻って行く。危うく負ける所だった。一つのジムで、三回も戦ったのはお前が初めてだよ。またな!

 

 

 

 12歳 θ月μ日 『大分増えたな』

 

 ガチ戦が終わったので、メンバーを元に戻そうかと思ったのだが、フライゴン先輩やコータスが新メンバーになったことで枠が二つ少なくなっている。

 勿論、ホウエン組はこまめに入れ替えるつもりではあるが、とりあえず今回は誰かが残留又は移動ということになり、意外にもヘイガニが残留の意思を見せた。

 

 どうやら、自分の実力不足を感じたようで、向こうで自分を鍛え直したいと思ったらしい。

 その意気や良しということで、一人目はヘイガニで決定した。残り一人を誰にしようか考えていると、どうやらまだ技を覚えきれていないということでミロカロスが残留の意思を見せている。

 

 と、いう訳で、ピカ様を除いて、今回はミズゴロウさん、スバメ、ジュプトル、フライゴン先輩、コータスというメンバーになった。

 改めてフライゴン先輩とコータスが、同期のホウエン組に挨拶をしていたのだが、コータスが挨拶中に緊張してまたも煙を噴き出している。

 

 特性が『ひでり』になっても、煙を出す癖は変わらないらしい。まぁ、これも個性ということで、面通しも済んだし今日も元気に旅を続けようということになった。

 

 

 

 12歳 θ月ν日 『そういえば』

 

 ここ一か月ほどロケット団の姿が見えない。コンテストでズルをするなと言ってからなので、もしかしたらコンテストの特訓をしているのかもしれないな。

 

 前もジョウトで似たようなことあったし。

 

 

 

 12歳 θ月ξ日 『やめろ! 勝てるわけがない! あいつは伝説のスーパーコーディネーターなんだぞ!』

 

 ハルカがいつものようにエネコに振り回されているのを見つつ、バトルの練習をしていると、ジュプトルに転ばされたコータスがその動きに感動して煙を出し、その煙を吸ったエネコの声が出なくなるという事件が発生した。

 

 タケシ曰く、近くのフタバタウンにポケモン診療所があるということで寄って行くことにしたのだが、フタバタウンはシンオウの街ではなかったか? と、首を傾げる。

 こういう街の名前が被るってことは、もしかしたらアニメであった話の可能性があった。ぶっちゃけ、ホウエンで覚えているのはジム戦ちょっととリーグ周り、バトルフロンティア(主にジンダイ)くらいなので細かい話は流石に覚えていない。

 

 診療所に行くと、アヤネという指圧師の先生にツボを押して貰い、エネコは元気になったのだが、話を聞いているとどうもアヤネはかつて伝説とまで謳われたポケモンコーディネーターだったという。

 今は進化してエネコロロだが、昔はエネコと一緒にコンテストを荒らしまくっていたと笑っていた。

 

 どうも、ハルカのエネコを見て昔のことを思い出したようで、いろいろとアドバイスをしてくれている。

 ハルカはアヤネからいろいろ話を聞いて、次のコンテストはエネコで出ることを決めたようだ。その流れで、俺もコンテストに出るのかと聞かれたが、今の所は遠慮しようと思っている。ナナミさんにも、遠回しにコンテストを舐めるなって釘刺されたしな(ニューサトシ的解釈)。

 

 

 追記。アヤネのおかげで、エネコが新しく『ふぶき』を覚えていた。いくら自分でエネコを育てたことがあるとはいえ、少し教えただけで技を覚えさせるなんて、やはり伝説は本当だったのか。

 

 

 

 12歳 θ月ο日 『コンテスト出たいん?』

 

 ラティは地味にまだコンテストに未練があるのか、よくハルカの練習に付き合う姿が見える。何だかんだ言っても女の子だからなぁ。それに負けたままで未練もあるだろうし。

 とはいえ、俺もコンテストは前世知識とバトル技術で見様見真似だから素人よりはマシってレベルなんだよな。ぶっちゃけ、それでも行けるかと最初は高を括っていたが、いざやってみるとやはりコンテストはコンテストで技術や経験が必要なのもよくわかった。

 

 後はセンスの問題だな。ぶっちゃけ、俺にはハルカみたいなコンテストのセンスがねぇ。あれば、ミロカロスやラティを使ってコンテストに負けるとは思えない。

 まぁ、この間のカスミさんの時のようにイベントのようなコンテストなら参加してもいいかもしれないが、しばらくはバトル優先で行こう。ガチバトルも楽しいしな。

 

 

 

 12歳 θ月π日 『そりゃ、お前が悪い』

 

 シダケタウンに着いたので、とりあえずポケモンセンターに顔を出すと、コンテストだと毎度お馴染みになりつつあるシュウと再会した。

 今回の大会にも参加するつもりなのかと思ったが、どうも昨日相棒のロゼリアがバトルで負けて重傷を負ったので棄権するつもりらしい。

 

 まぁ、そういうこともあるかもしれないが、大会前に野良バトルをするお前が悪い。本職なんだから、そこはシビアに行くべきだろう。俺ですら、ガチ戦の直前は自主練以外のバトルはさせないぞ。

 

 ふと、俺とのコンテストバトルで出したアメモースで出ればいいと思ったが、シュウ的にはアメモースはまだ演技の完成度が高くないようで勝ち抜けるビジョンが見えないらしい。

 前回、俺とのコンテストバトルで出したのは、ラティが相手で相性の悪いロゼリアではどうしようもなかったからこその苦肉の策だったようだ。

 

 シュウが出ないということで少し張り合いを無くしたようなハルカだが、リボンゲットのチャンスではある。俺も今回は完全に応援係に回るつもりなので、観客席からしっかり応援してやるぜ。

 

 と、思いつつ、ハルカのコンテストの登録を終えて街をうろついていると、シュウをボコしたと思われるポケモンコーディネーターが現れた。

 ファントムを名乗るその男は、全身黒ずくめでサマヨールの顔に似せたいかにもな仮面をつけている。思わず、ラティが「かっこいい!」と声を上げたが、今はそれ所ではないのだよラティ君。

 

 とりあえず、コンテストがあるハルカを戦わせる訳にはいかないので、俺が相手になる。

 ファントムのサマヨールはまぁまぁ育てられているが、ガチのバトルで俺に勝てるはずがなく、フライゴン先輩で遠慮なくボコボコにしてやった。

 

 しかし、とどめを刺そうとした瞬間、変なおばさんが現れ、それを見たファントムがサマヨールを戻して慌てて逃げていく。

 おいおい逃げんなよと思いつつ、急に現れたキミヨと名乗るおばさんの話を聞いてみると、どうもファントムの正体は自分の息子のキミマロではないかという。何だかんだあって正体を暴いて欲しいと頼まれたのだが、それとは別にタムラマロを名乗るおっさんが俺達に助けを求めてきた。

 

 聞けば、タムラマロはキミマロの父親のようで、昔はポケモンコーディネーターだったらしい。

 しかし、妻のキミヨは大のポケモン嫌いでキミマロに一切ポケモンを近づけさせないようにしていたとのことで、不憫に思ったタムラマロがキミマロをポケモンコーディネーターの道に引き込んだらしい。

 

やはり、ファントムはキミマロのようで、タムラマロは何とかコンテストに出させてあげたいということだった。

 

 まぁ、あのおばさんの態度からポケモンが好きじゃないのはわかっていたし、実際俺も助けるならあんなおばさんよりもポケモンを好きな奴の方がいいのでタムラマロの依頼を引き受ける。

 作戦はこうだ。ラティの変身能力を使ってシゲルに変身して貰い、その上でファントムになり澄まして貰う。その後、俺達が変装を暴いたのをキミヨに見せることで正体はキミマロではありませんでしたと錯覚させるという完璧な流れである。

 

 問題はラティがしっかりファントムを演じられるかという点だが、まぁ失敗したら失敗したで仕方ない。

 体形の近いタケシにファントム役をやらせても良かったのだが、別人だと思わせるのにキミヨが顔を知っているタケシだとちょっと問題があった。

 

 と、いう訳でミッションをスタートする。

 

 ラティの言語能力が足りなくてちょっと疑わしい所はあったが、コンテストの演技練習のおかげか割と上手く立ち回れていた。

 隙を見てファントムの仮面を弾き飛ばすと、キミヨが変身しているラティの顔を見て「違う……?」と呟いている。どうやら成功したようで、ラティが一目散に逃げて行った。

 

 これでひとまずは大丈夫だろうが、根本的な解決にはなっていない。一応、タムラマロには、本当に息子のことを思うのなら、根本的にキミヨを納得させるしかないとアドバイスをしておいた。

 しかし、当のファントムことキミマロ本人は、明日のコンテストに出られることを喜んでいる。ハルカも負けられないと闘争心をむき出しにしていた。シュウが棄権して少し気落ちしていたが、どうやらモチベーションは戻ったらしい。

 

 

 追記。ラティがファントムのサマヨール仮面を気に入って返すのを滅茶苦茶嫌がる一面があった。最終的には予備の仮面があるということで、そのままサマヨール仮面を貰っている。カノンの姿で仮面をつけるのはちょいとダサすぎるぞ。

 

 

 

 12歳 θ月ρ日 『ポケモンコンテスト シダケ大会』

 

 遂にポケモンコンテストシダケ大会が始まった。今回の目玉参加者はやはりファントムことキミマロだろう。バトルセンスだけなら、あのシュウを破った実力者だ。

 当のシュウもライバル(本人は認めていない)のハルカの成長を見ていくつもりのようで、隠れてコンテストの様子を見ている姿を見つけた。俺自身、コンテストを観客席で見るのは初めてなので、何か変な気分である。

 

 コンテストを見ていると、どうも平均的にそこまでレベルは高くない感じだった。いつも通りの実力を出せれば、ハルカも十分一次審査は勝ち抜けるレベルと言っていいだろう。

 しばらくしてハルカが出てくると、どうやら少し緊張しているのか、いつもよりも動きが固い。おまけに、エネコの新技である『ふぶき』も失敗に終わり、二次審査に進出できるかどうか怪しくなってきている。

 

 最終的には滑り込みで何とか二次審査に進んだが、危うく一次審査負けする所だった。

 

 二次審査前に隠れて少し様子を見に行くと、あからさまに緊張しているハルカが、両手を合わせながら落ち着きなく座っている。そういえば、今までのコンテストでは何度か幸平式緊張ほぐし術をやってあげてたっけか。

 前回のハジツゲ大会ではロケット団のおかげで上手く緊張がほぐれたようだが、今回は誰もハルカに関わっていないので自分で緊張をコントロール出来ていないらしい。

 

 うーむ、ぱちんとやってやるのは簡単だが、それが癖になってもこれから先ハルカも困るだろう。ここは心を鬼にして、ハルカの成長を見守ることにした。

 

 そのまま観客席に戻ると、二次審査のコンテストバトルが始まる。フィールドに出てきたハルカはまだ手を合わせていた。

 仕方ないので音で応援する。パチンと、大きな拍手を一回してやった。俺とハルカ以外は、意味が分からないであろうその応援は、どうやらしっかりハルカに届いたようで、吹っ切れたような表情でボールに手を伸ばしている。

 

 そこからはエンジンが入ったハルカがファイナルステージまでノンストップで駆け抜けていく。対するライバルのキミマロも、負けじと決勝まで駆けあがってきた。

 やはり、最後はハルカ対キミマロというカードになったな。シュウも、最初はハルカの腑抜けっぷりに落胆していたようだが、スイッチが入ってからの動きは評価しているようでそうでなくては面白くないという表情をしている。

 

 最終戦ではノーマルタイプのエネコの攻撃が、ゴーストタイプのサマヨールに効かずハルカが大苦戦していた。何とか流れを取り戻そうと撃った『ふぶき』も失敗して大ピンチである。

 しかし、中盤で出した『ねこのて』が起死回生の一手となり、そこから一か八かの『ふぶき』が勝負の流れを変えた。

 

 後半の攻防でポイントも盛り返したようで、ギリギリの差でハルカの勝利が決まり、無事二つ目のリボンであるシダケリボンを手にしている。

 

 表彰式を見ている途中、シュウが「君は何故参加しなかったんだい?」と声をかけてきた。

 うーむ、どうもシュウの中では俺もポケモンコーディネーターになっているようだが、俺はポケモントレーナーが本職だ。今までは興味本位で参加していただけで、本格的にコンテストをやるつもりなどないのである。そう話したのだが、シュウは何やら不満そうな顔をしていた。

 

「今日のハルカは、確かに今までよりもずっといい演技をしていた。けど、君がその気になれば倒せたはずだ」

「単純なバトルならな。けど、コンテストバトルってのはどうにも性に合わないんだよ」

 

 そう、毎回俺は二次審査のコンテストバトルで負けている。頑張ってはいるのだが、どうにも勝ち進むことが出来ないのだ。

 ナナミさんには基礎がなっていないと言われたが、そんな俺がコンテストに出てハルカと戦ってもまともな勝負になるかどうかも怪しい。

 

 ならば、出ないのが一番――と、思っていたのだが、どうもシュウは違う意見のようで、「君とグランドフェスティバルを戦うのを楽しみにしているよ」と言って去って行った。いや、出んて。リボン一個も持ってないし。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・テッセンとのタイマンした。
 でんきの精密操作で、自分の技を介して相手のでんき技をもコントロールできる。ので、特性はひらいしんではなくせいでんき。

・第60話『エネコとエネコロロ! 伝説のコーディネーター登場!!』より、フタバタウンの地名が被ったことからアニメ回だと察した。
 もうダメだぁ、おしまいだぁ、勝てる訳がない。

・ロケット団がいない。
 どこかに行ってしまった。

・ラティがコンテストに未練がある素振りを見せている。
 ちょっと悪いことした気になっている。

・第61話『仮面のコーディネーターファントム登場!!』より、ニューサトシがファントムをボコった。
 ギリギリで逃げられた。

・事情を聞いて、とりあえず悩みを解決した。
 が、根本的な解決にはなっていない。ラティが報酬としてサマヨール仮面を貰った。

・ロケット団がいない。
 どこかに行ってしまった。

・第62話『シダケタウン! ポケモンコンテスト!!』より、ハルカが精神的に不安定だった。
 どうも、いろいろ落ち着いていない。ので、ニューサトシが音で応援した。

・ムサシが参加していない。
 どこかに行ってしまった。

・ファントム家族の件が解決した。
 裏では原作通りになっている。

・シュウにライバル宣言された。
 が、ニューサトシはリーグ一本に絞った。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.60→61

 ピジョット Lv.55

 バタフリー Lv.55

 ドサイドン Lv.60

 フシギダネ Lv.56

 リザードン Lv.61

 カメックス Lv.57

 キングラー Lv.55

 カモネギ  Lv.55

 エビワラー Lv.57

 ゲンガー  Lv.57

 オコリザル Lv.56

 イーブイ  Lv.55

 ベトベトン Lv.55

 ジバコイル Lv.55

 ケンタロス Lv.55

 ヤドラン  Lv.54

 ハッサム  Lv.56

 トゲキッス Lv.53

 プテラ   Lv.56

 ラプラス  Lv.54

 ミュウツー Lv.73

 バリヤード Lv.55

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.54

 カビゴン  Lv.52

 ニョロトノ Lv.52

 ヘラクロス Lv.52

 メガニウム Lv.51

 マグマラシ Lv.51

 ラティアス Lv.47

 ヘルガー  Lv.51

 ワニノコ  Lv.51

 ヨルノズク(色違い) Lv.51

 カイロス(部分色違い) Lv.51

 ウソッキー Lv.51

 バンギラス Lv.59

 ゴマゾウ  Lv.49

 ギャラドス(色違い) Lv.49

 ミロカロス Lv.20→25

 ミズゴロウ Lv.37→38

 スバメ   Lv.36→37

 ジュプトル Lv.37→38

 ヘイガニ  Lv.36→37

 フライゴン Lv.50

 コータス  Lv.30→31


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