ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#015 『約束は約束だから仕方ないネ』

 10歳 ζ月ζ日 『ポケモン保護区 ララミ族』

 

 セキチクと言えばサファリゾーンだろう。と、いう訳で、セキチクの北に向かって進んでいると、ララミ族とやらが管理しているポケモン保護区についた。

 

 俺達が出会ったフウコという少女によると、明日、ポケモンの成長の証を競うポケモンレースが行われるらしい。見ればフウコもポニータに乗っていて、明日のレースに出場するとのことだ。

 そりゃ見物だということで今日は泊めて貰い、明日は見学していくことにしたのだが、夜にポニータが暴走してフウコが怪我をしてしまった。腕を痛めたようで、タケシが「これじゃ明日のレースは無理だ」と診断している。

 

 とりあえず、ポニータが騒いでうるさかったので、マサラ式肉体言語術の一つである威圧で黙らせた。

 お前のトレーナー心配してんだから静かにしろよ。

 

 流石にビビったようで、すぐにポニータが静かになったのだが、それを見たフウコが何やら驚いたような顔をしている。いや、別に驚くようなことじゃないだろう。何せ、俺はあのオコリザルですら即言うことを聞かせた伝説のスーパーマサラ人なんだからな。

 

「サトシ、私の代わりにポニータで明日のレースに出場して!」

 

 え? いや別にいいけど、それってありなん?

 

 

 

 10歳 ζ月η日 『ララミ族 ポケモンレース』

 

 何故かポニータとレースに出ることになった。

 フウコ曰く、あのポニータはフウコ以外の言うことを聞かないらしく、それを一喝で従えた俺なら代役を任せられると思ったようだ。

 フウコのこのレースにかける思いを聞いて、カスミさんとタケシもそれぞれスターミーとイワークで出場することにしたらしい。ピカ様もゼニガメと出るつもりのようで、勝手にゼニガメをボールから出して背中に乗っていた。

 

 あの、ピカ様? もし必要ならサイホーンとか貸しますよ? え、ゼニガメでいい? そっすか。まぁ、無理にとは言わんが。

 いや、ゼニガメ。別に出番を奪うつもりはないって。だから、そんなに必死な顔で俺を睨みつけないでくれ。すまんて。

 

 無言の圧をかけてくるゼニガメに謝りながら、フウコからポニータを預かる。

 どうやらフウコは優勝候補の一角だったらしく、同じ村に住んでいるドリオといういけ好かない奴が、出られなくなったフウコのことを挑発していた。

 しかし、ドードリオ使いのドリオか。名前がまんまだな、おつきみ山であったリカオと一緒のタイプだ。もしかしてこのレース、アニメにあった話か? 全然記憶にないが。

 

 レースがスタートするとドリオが一気に駆け抜けて行った。流石にドードリオは早いな。こちらも後に続いていくが、どうも昨日の威圧でポニータがビビっているのか、本来の実力が出ていないようだ。

 俺のポケモンならもっと話は簡単なんだが人様のポケモンだからなぁ。仲よくなるにしても時間がかかるしどうしたものか。

 

 ふと、視線を前に向けると、意外とゼニガメが頑張っている。こちらが本調子じゃないにしろ、カスミさんのスターミーやタケシのイワークと並んで前を走っていた。お前、その調子でスタミナ持つのか?

 

 ある程度レースが進むと坂になり、全員のスピードが落ちる。ゼニガメも頑張っていたが坂は駄目なようで、もはや歩きになっていた。しかし、折り返し地点からは下り坂になったので、逆に速度が上がって行く。

 

 って、おい。マルマインに乗ってるやつがめっちゃ早いじゃん。玉乗りの要領で坂を下って行ってる。あまりの速さに先頭のドリオを抜いたぞ。

 こりゃ大番狂わせが起こったかと思ったのもつかの間、間抜けにも坂の穴にはまってリタイアしていた。ギャグかよ。

 

 おまけに大爆発で周囲のトレーナーが巻き込まれている。俺達も危うく巻き込まれそうになったが、事前にポニータに避けるように指示したおかげで大事はなかった。

 ポニータが一瞬爆発に怯える仕草を見せたが、俺が「安心しろ」と一声かけると、すぐに平常心に戻っている。レース開始に比べて、俺にも少しずつ慣れて来てくれたようだ。

 

 坂を下って少しすると、今度は湖を渡るコースだったようで、サイホーンのトレーナーと、イワークに乗ったタケシがリタイアしていた。

 結果的に、ピカ様のゼニガメで行くという判断は正解だったようだ。ゼニガメもカスミさんのスターミーと並走しながら、こちらにドヤ顔をしている。

 

 ポニータも水は苦手なのだが、身軽なので小さな岩を足場にして何とか先に進むことが出来た。

 この段階で、ドリオ、俺、カスミさん、ピカ様と、まさかの四人――いや、三人と一匹しか残っていない。おいおい、俺らが出なかったらドリオの勝ちじゃねーか。

 

 湖を抜けると、次は下り坂で小休止。飯を全部食べた順に先へ進めるということで、ドードリオの三つの頭がどの飯を食うかで喧嘩している。

 思わぬ足止めに逆転のチャンスと思っていると、何故かロケット団がレースの妨害をしてきた。どうやらドリオと組んでいたらしい。聞けば、フウコの怪我もロケット団に頼んだドリオの罠だったと言うではないか。

 

 流石にそれはずるいだろう。おい、ピカ様、ゼニガメ、呑気に飯食ってる場合じゃないぞ。

 

 向こうが仕掛けて来るなら戦うしかない。ピカ様とゼニガメに攻撃指示を出すが、アーボックの『へびにらみ』で動けなくなってしまう。カスミさんがスターミーで反撃を試みるも、マタドガスの『ヘドロこうげき』で毒状態にさせられていた。

 その隙に、飯を食い終わったドリオがレースに復帰する。まずい、追わないと負けるぞ。

 

 カスミさんも追うように言ってくれるが、何せ多勢に無勢である。ギャラドスとサワムラーがこちらに向かって飛び込んでくるので、フシギダネとカモネギを出して迎撃した。

 さらにアーボックとマタドガスが突撃してくるので、バタフリーとサイホーンも出す。だが、足場が悪かったのか、サイホーンがバランスを崩していた。マタドガスはバタフリーが止めたが、アーボックがサイホーンの脇を抜けて行ってしまう。

 

 向かってくるアーボックをどうしたものかと悩んでいると、何やら怒りのパワーで覚醒したのか、ポニータが『オーバーヒート』でロケット団諸共相手のポケモンを一網打尽にした。すげぇ威力だ。そりゃ、やなかんじーである。

 

 と、いう訳で何とかレースに復帰できた。

 しかし、このままではどうやっても追いつけない。どうするか悩んだ末に、ポケモンの技の使用は禁止されていなかったことを思いだし、ポニータに『こうそくいどう』が使えるか聞いてみたが首を横に振っている。無理か。

 いや、まだ諦めるのは早い。『ニトロチャージ』は使えるか聞いてみると、そちらは出来るとのことだったので、『ニトロチャージ』を6回使い、スピードを6段階上昇させた。

 

 そのまま全力で走っていると、ゴール500M前でドリオの姿を視認。素早を6段階上げただけあってギリギリで追いつけそうだ。

 

 ゴール300M手前でドードリオに並ぶ。向こうも『つつく』で妨害してきたが、ポケモンの技を使うのは禁止されていないので反則ではなかった。

 ポニータが攻撃を受けて少し差がついてしまう。

 こうなったら、もうこっちも『とっしん』するしかないと、このままバトルに発展させてやろうかとも思ったのだが、その瞬間、先程のバトルで経験値を得ていたのか、ポニータがギャロップに進化した。

 

 進化したことでさらに速さが上がったらしく、ゴール100M手前で再びドリオと並んだ。

 向こうもここまで来たらもう妨害している余裕はないようで、後はもう全力スプリント勝負である。ぶっちゃけ、乗っている俺にもどちらが勝つかわからなかったが、どうやらギリギリで差し切ったらしく、ギャロップがポケモンレースの優勝を掻っ攫っていった。

 

 ギャロップの優勝にドリオが物申していたが、こちらは何も不正していない。むしろ、不正したのはお前だろうということで、ギャロップの『にどげり』で蹴っ飛ばされていた。いい気味である。

 フウコにギャロップと優勝旗を渡すと、お礼にサファリゾーンの場所を教えてくれた。ギブ&テイクだな。楽しかったし、たまにはこういうのも悪くない。

 

 

 

10歳 ζ月θ日 『ポケモン保護区 ガルーラ族』

 

 ガルーラの群れにあった。何か、野生児とバカボンのパパとママみたいな家族のひと悶着があったが、無事に解決したようなので良しとしよう。

 ここがポケモン保護区じゃなかったら俺もガルーラ欲しかった。ぶっちゃけ、メガガルーラの『おやこあい』は最強の特性と言っても良いからなぁ。

 

 

 

10歳 ζ月ι日 『サファリゾーン ポケモン乱獲だぜ』

 

 サファリゾーンに着いた。しかし、管理人だか何だか知らんが、カイザーとかいう爺さんがことあるごとに銃で脅してきてウザい。あまりにしつこいので、「無暗に争う気はないが、売られた喧嘩は買うぞ」と、睨むと、何も言わずに奥の部屋に戻って行った。

 

 と、いう訳で、気を取り直して、サファリゾーンでポケモン大量にゲットだぜ!

 

 え、ミニリュウ? いやぁ、後にカイリュー手に入る予定があるから今はいいかな。確か記憶が正しければ、このサファリにはミニリュウが一、ニ匹しかいなかったはずだし。時間の無駄である。

 

 原作通りロケット団が出て来て、どちらがたくさん捕まえられるか勝負することになった。どうせ、最後にはやなかんじーするし受けてやることにする。

 負けたら全部のポケモンを寄越せと言ってきたので、俺が勝ったら『ギガインパクト』の技マシンを寄越せと言うと勝負は成立した。ちなみに嘘を付いたら、永遠に開幕『10まんボルト』すると脅しておいたのでいずれ手に入るだろう。いい感じである。

 

 と、いう訳でゲームスタートだ。

 確か、後半でミニリュウの湖が爆発してどうこうという話だったはずなので、急いでポケモンをゲットしていく。幸先よくケンタロスの群れを見つけたので、タケシと一緒にゲットした。確か、このケンタロスは初代にのみ許された『じわれ』が使えたはずだ。

 アニメでサトシ君は30体近く捕まえていたが、一体で十分である。続けてサイホーンを見つけたが、サイホーンはもう持っているので次に行く。

 

 なかなかポケモンの姿が見えずに焦っていると、カスミさんの提案で釣りをすることになった。

 カスミさんがいろいろなルアーを持っていたので、それで釣りをするとまさかのギャラドスを釣っている。欲しいと思ったが、糸が切れて逃がしてしまった。

 

 気を取り直して釣りを続けると、タケシがタッツーを釣り上げている。そういえば、俺はアニメと違ってサントアンヌ号の後はナナシマに行ってしまったので、カスミさんもタッツーをゲットしていなかったな。

 

 カスミさんがどうしても欲しいと訴えたので、優しいタケシが譲ってあげている。それを見ながら俺もヤドンを釣り上げた。俺はみずタイプと相性が悪いのだが、ぶっちゃけみずタイプは汎用性が高すぎて何体居ても損はないのでカスミさんのタッツーと一緒にゲットする。

 

 順調にポケモンを増やしていると、どこからともなくアホみたいな機械にくすぐられて笑わされているカイザーの爺がやってきたので、ピカ様のまんボルで助けてやった。

 どうやら時間切れのようである。

 後はそのまま原作通りにロケット団を追い返し、カイザーの爺が昔に会ったらしいハクリュー(当時はミニリュウだったらしい)と再会していた。良い話だな。感動的だ。だが、そんなのどうでも良かった。

 

 まだボールを全て使い切っていないので、改めてサファリゾーンを堪能していく。

 結局、ボールを全部使う前に時間が来てしまったが、タケシがパラス、カスミさんがシェルダー、そして俺はストライクを追加でゲットした。超ラッキーである。

 

 

 

10歳 ζ月λ日 『許さんぞ』

 

 ロケット団が来たので『ギガインパクト』の技マシンを要求すると、案の定知らん顔をしていたので、ピカ様による『10まんボルト』の刑に処した。

 

 

 

 10歳 ζ月μ日 『許すまじ』

 

 懲りずに来たロケット団の姿を見た瞬間に『10まんボルト』した。

 

 

 

 10歳 ζ月ν日 『許してなるものか』

 

 今日も『10まんボルト』した。

 

 

 

 10歳 ζ月ξ日 『サイクリングロード だから許さんて』

 

 サイクリングロードを使って隣町まで薬を取りに行くことになった。途中、チャリンコ暴走族が邪魔しに来たのでボコボコにしていると、コイルがレアコイルに進化して『10まんボルト』を覚えた。本来、技レコードを使わないと、コイル系はまんボルを覚えないはずだが、ピカ様のを何度も見て覚えたらしい。流石はアニポケ。

 

 丁度、ロケット団が一輪車に乗って来たので、レアコイルにまんボルして貰った。これでピカ様の負担も減るので大助かりである。

 ロケット団を問答無用でまんボルしたことで、何やらチャリ公達が騒いでいたが、先を急いでいたのでピカ様とレアコイルのまんボルで追い返した。二度と来るんじゃねーぞ。

 

 

 追記。薬は無事に届けた。

 

 

 

 10歳 ζ月ο日 『許した』

 

 ロケット団が『ギガインパクト』の技マシンを持ってきた。どうやら前回のチャリ族はロケット団の後輩だったらしく、そいつらの前ですら問答無用でやられたことで、この先もずっと同じことが続くのに恐怖したようだ。

 全員の給料を数ヶ月分前借してきたらしいが、約束は約束だから仕方ないネ。

 キョウからもらった『どくどく』もそうだが、技マシンは使い捨てじゃないのでみんなで使えるのがいい。早速、覚えられる奴全員に『ギガインパクト』を覚えさせた。

 

 いいかんじーである。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第33話『炎のポケモン大レース!』より、ポニータを威圧でわからせた。
 アニメではサトシ君が必死に止めていたが、ニューサトシはひと睨みでわからせた。おかげで本調子が出るまで時間がかかったが、結果的に勝ったので問題なし。

・第35話『ミニリュウの伝説』より、アニメとは別のポケモンを捕まえた。
 ケンタロス29体もいらないので、普通に一体と、釣りでヤドン、追加でストライクを捕まえた。タケシもケンタロスとパラス、カスミさんもタッツーとシェルダーを捕まえた。

・ロケット団に技マシンを要求した。
 こっちがポケモン全賭けしたなら、相応のものを賭けて貰わないと割に合わない。紆余曲折あったが、無事にギガインパクトをゲットした。

・第36話『嵐のサイクリングロード』より、コイルがレアコイルに進化した。
 レアコイルになって10万を覚えた。ロケット団を早々に退場させたことと、チャリ族を早々にわからせたので、普通に薬を届けられた。


 現在ゲットしたポケモン。

 ピカチュウ Lv.41→42

 ピジョット Lv.39→40

 バタフリー Lv.36→38

 サイホーン Lv.37→39

 フシギダネ Lv.38→40

 ヒトカゲ  Lv.39→40

 ゼニガメ  Lv.37→39

 クラブ   Lv.37→39

 カモネギ  Lv.36→38

 エビワラー Lv.40→41

 ゲンガ―  Lv.36→38

 オコリザル Lv.39→40

 イーブイ  Lv.25

 ベトベトン Lv.38

 コイル→レアコイル Lv.32→36

 ケンタロス Lv.30→31 NEW!

 ヤドン   Lv.30→31 NEW!

 ストライク Lv.30→31 NEW!




 
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