12歳 ι月κ日 『再戦』
昨日もハルカの家に泊めて貰ったのだが、朝のランニングをしに行こうとすると、丁度センリも外に出る所だったようで一緒に走ることになった。
そのまま、昨日のジム戦の内容について議論しながら軽く2㎞ほど走ると、センリが「今から少しバトルしないかい?」と誘ってくる。まさか、テッセンのように負けたのが悔しいから再戦か――と、思ったが、どうやら前にガチ戦をしたケッキングがミュウツーと決着をつけたいらしい。
成程と、マスターボールを取り出す。今回はコンテストに寄り道したから、ジム戦になってしまったが、本来であればリベンジをするつもりだった。
こいつも、最近だとグラードン擬きの怪物処理くらいしか戦ってなくてそろそろ欲求不満だろうし、ここであのケッキングと再戦するのは悪くないかもしれない。
と、いうことで、受けて立つことにした。
そのまま、フリーのバトルフィールドを借りて、センリと一対一のバトルを始める。
前にも人だかりが集まったことがあったが、やはりセンリはこの辺りだと有名人のようで、まだ朝も早い時間だというのに次々と人が集まってきた。
アウェーだが、ニューサトシも目立つのは嫌いじゃない。センリがケッキングを出したと同時にミュウツーを出し、逆に視線を独り占めした。大変気分がいい。
観客たちも、俺達の雰囲気から、これが普通のバトルじゃないとわかったようで、唾を飲み込むような音が聞こえてくる。
審判がいないので、始まりの合図が必要だった。仕方ないので、適当にコインを投げて落ちた瞬間にスタートとする。センリも否はないようで、コインが地面についた瞬間、バトルはスタートした。
(試合内容が長いので以下省略)
勝負が着くまで約5時間かかった。とても一対一の勝負とは思えない高度な駆け引きだったと言っていいだろう。
最終的にはミュウツーが伝説の意地を見せたが、かなり消耗させられている。思えば、『だいばくはつ』や『みちづれ』のような技以外で、ここまで消耗させられたのはシロナのポケモンを相手にした時ぐらいのことだ。それだけ、しっかり育てられた怠けないケッキングはとんでもない強さだった。
あまりの長いバトルに、フリーのバトルフィールドのはずが、スタジアムかと思うほど人だかりができている。
いつの間にか報道陣も来ていたようで、あっちこっちにカメラが見えた。とりあえず、ピースしておこう。
俺とセンリの秘密のバトルだったはずなのだが、ここまで目立ってしまうと流石にハルカやタケシ達も気づいてしまったようで、いつの間にか群衆の中にいたらしい。バトルするなら一声かけろと怒られてしまった。
マサトなど、膨らんだ頭を押さえながら、テレビを見ていたらいきなり生放送で俺とセンリのバトルが流れ始めたから驚いたと言っている。いや、すまんて。俺もセンリも、まさかここまで大事になるとは思わなかったんだ。
ラティも仲間外れにされたと思ったようで、「むーむー」と怒っていたので頭を撫でて落ち着かせる。
ちょっとした思い付きでやり始めたバトルがまさかこんなことになるとはセンリも思わなかったようで、困ったようにマスコミに対応していた。有名なのも考え物だな。
12歳 ι月λ日 『博士が二人、来るぞユウマ!』
改めてヒワマキシティを目指して旅を再開したのだが、その途中でオダマキ博士が乗る車とバッタリ遭遇した。
聞けば、オーキド博士が来ているらしく、今から港に迎えに行くつもりだったらしい。ラティが久しぶりにオーキド博士に会いたがったので、俺、タケシ、ラティで車に乗せて貰い、オーキド博士を迎えにいくことにした。
流石に全員は乗れないので、ハルカとマサトには近くにある研究所へ先に行って貰うようにお願いしたのだが、港についてもオーキド博士らしい人物の姿が影も形も見えない。
少し探してみたが、やはり居らず、ラティも「いない!」と声を上げている。仕方ないので、ミュウツーに頼んで気配を探って貰うが、この辺りにはいないようだったので、もしかしたら一足先に研究所に行ったのではないかということだった。
オダマキ博士が研究所に連絡を取ると、やはり既に自分の足で研究所に向かっていたらしい。仕方ないので、ミュウツーの『テレポート』で、ハルカ達のいる研究所まで飛ばして貰った。
どうやらカントーの御三家を見せて貰っていた所のようで、マサトが大はしゃぎしている。ハルカもフシギダネにやたらと好かれていた。
しかし、ヒトカゲを見るのは随分久しぶりな気がする。ゼニガメはついこの間までカメックスがゼニガメだったし、フシギダネは相変わらずフシギダネなのでそう懐かしい感じはしないのだが、ヒトカゲはカントーのうちにリザードンに進化してしまったからな。
気まぐれに抱き上げると嬉しそうに笑っている。
うーむ、二体目。今度こそ特殊型で育てるのも有りかもしれん。冗談でオーキド博士にヒトカゲをくれと言ってみたが、速攻で「駄目に決まっとるじゃろ」と怒られた。まぁ、ですよね。
12歳 ι月μ日 『久しぶりだなお前ら』
かなり久しぶりにロケット団が襲ってきた。こんなに長く居なかったことなど今までなかったのではないかというくらい前の襲撃から期間が空いている。
思わず、「今まで何してたんだよ?」と聞いてみると、ムサシが顔面を真っ青にし、コジロウとニャースが「聞くも涙、語るも涙の武者修行をしていたんだ(ニャ)」と代わりに応えた。
聞けば、俺達の会話を隠れて聞いていたこいつらは、前のコンテストが終わってすぐにナナミさんにコンタクトを取ってコンテストのコツを聞きに行ったらしい。
その時のムサシはコンテストを退場させられてむしゃくしゃしていたようで、どうしても勝ちたい、見返してやりたいという気持ちが強く、そんなムサシの意思に心を打たれたナナミさんはムサシを半ば弟子として厳しい指導をしたということだった。
そのまま、コンテストに何度も参加させられ、その都度良かった所、ダメだった所を注意して貰ったらしい。
聞く限りだと羨ましいようにも思えるが、ムサシの感じを見るにナナミさんもかなりスパルタだったようで、コンテストリボンを三つ手に入れるまでは解放してくれなかったという。
ん? つまり、ムサシは今コンテストリボンを三つ持っているということか。俺もハルカも二つしか持っていないので一つ負けている。
ドヤ顔でリボンを見せびらかすムサシがちょっとむかついたので、久しぶりにやなかんじーにしてやった。どうせ、またコンテストで戦うことになるだろうし、その時に白黒ハッキリつけてやるぜ。
12歳 ι月ν日 『ハルカも成長してるな』
今日も今日とてチルットの飛行練習をしている。と、言っても、本格的なものではなく、俺の頭の上で羽を上下にゆっくり動かすリハビリのようなものだ。
たまにハルカが落ちないかどうか心配そうに見ているが、仮に落ちたとしてもニューサトシなら地面にぶつかる前にキャッチできるので心配は無用である。
そんなこんなでヒワマキシティ目指して歩いていると、オスカーとアンドリューを名乗る二人組が俺とハルカにタッグバトルを挑んできた。どうやら、俺とハルカのチルットをめぐるやり取りを見て仲がいいと思ったらしい。
しっかし、アンドリューはともかく、オスカーはもうまんまじゃねーか。さてはこれ、前のロミジュリと一緒でアニメにあった話だな?
と、心の中でツッコミを入れつつ、とりあえずバトルには受けて立った。向こうがニドキング、ニドクインのニドコンビを出してきたので、こちらはじめん攻撃出来つつ『ふゆう』で向こうのじめん攻撃を避けられるフライゴン先輩にバトルをお任せする。
ハルカは誰にするか死ぬほど悩んでいたが、今回はココドラを出してきた。どくタイプには有利が取れるが、逆にじめん相手だと不利な気もするチョイスだが、そこは俺のカバー次第だろう。
と、いうことで、バトルを始めると、流石に吹っかけてきただけあって、向こうの二人は攻撃の息がしっかり合っている。
が、こちらももう半年近くの付き合いになる上、俺がバトルの基礎を教えているのだ。ハルカも当然のように、『じならし』を指示して相手の弱点を突いていく。こちらは『ふゆう』で影響を受けないので、向こうだけがダメージを受けるという基本の戦術である。
向こうのニドコンビが二人がかりで、ココドラを攻撃しようとしてきたので、『ドラゴンダイブ』を指示して間に割り込んでいく。
ニドコンビの動きも悪くないが、フライゴン先輩の方が速いので動き出しを潰していけるのだ。その間に、ハルカが貯めの大きい技を準備して攻撃するといったコンビネーションを見せつけて、無事にオスカーとアンドレ――じゃなかった。アンドリューのコンビを撃破した。
勝利のハイタッチを決めると、ココドラの体が光り出し、コドラへと進化する。体が少し大きくなって見た目は格好良くなったが、愛嬌の良さは変わっていないようでハルカに頭をこすりつけて笑っていた。うーむ、やっぱり俺もココドラ欲しかったな。
12歳 ι月ξ日 『フシギバナがいる禁断の森? フシギバナの不思議な花園の知り合いか?』
森の中を迷子になっていると、突然現れたエアームドにハルカが攫われてしまった。近くにいた人によると、この森はくさタイプのポケモンが住む森で、人間の侵入を固く禁じているらしい。
とはいえ、ハルカをそのままにはしておけないので、とりあえず俺だけで助けに行くことにした。足の速さを考えても、俺が一番適任だろう。
森の中に入ると、くさポケモン達が俺を敵と認識して襲ってくる。が、悪いのは不法侵入している俺なので反撃はしない。こちらに致し方ない事情があるとはいえ、森のポケモン達は何も悪くないのだ。
しばらく森の中を駆けずり回ると、ようやくハルカを見つけた。ひとまず合流するも、俺を追いかけていた森のポケモン達に囲まれてしまう。
再び逃げ回るが、崖に追い込まれてしまった。
前方にはくさポケモンの大群、後方は崖。こうなれば、ニューサトシボディの耐久力を信じてここから跳ぶしかないか――と、考えていると、森のポケモンと思わしきフシギバナが出てきてポケモン達を一喝してくれる。
聞けば、俺と合流する前に、ハルカが崖から落ちそうになっていたフシギダネを助けていたらしく、それを見ていたフシギバナは俺達が怪しい人物ではないとわかってくれたようだ。
まさに、情けは人の為ならずというべきか。この物分かりの良さをカントーの不思議な花園で出会った進化至上主義のフシギバナにも見習って欲しいものである。
そのまましばらく森の中を歩いていたのだが、どうもハルカが助けたというフシギダネがハルカに懐いているように見えた。
自分を助けてくれた人間というのもあるかもしれないが、そもそもハルカは好意には好意を返す人間なので、フシギダネも自分が好かれているというのがわかるのだろう。
そろそろ森から出るか――と、思っていると、毎度お馴染みロケット団が現れて森のポケモン達を奪おうとしてきたので、いつものようにやなかんじーにしてやる。
カントーのフシギバナの時も似たようなことがあったし、今日は絶対来ると思っていたぜ。
その後、フシギバナに別れを告げて森を出ようとすると、ハルカに懐いていたフシギダネがこちらに向かって走ってきた。
どうやらハルカと一緒に行きたいらしい。フシギバナの方を見ると、それがいいと言わんばかりの笑みで頷いている。何て、大人なフシギバナなんだ。この物分かりの良さをカントーの不思議な花園で出会った進化至上主義のフシギバナにも(以下略)。
追記。ハルカがフシギダネをモンスターボールに入れるに当たって、ポケモンが七体になってしまったので、誰か一体を実家に転送することになったのだが、誰にしようか決めるのに物凄い時間がかかった。最終的には少し前に進化したコドラを実家に戻したのだが、気持ち的に割り切れないようで「ポケモンが無限に持てたらいいのにー!」と大声を出している。カントーの頃の俺も似たような感じだったなぁ――と、少し懐かしい気分になった。
12歳 ι月ο日 『フシギダネの世話はフシギダネに任せればいいのである』
数日振りに大きな街に着いたのだが、ハルカのフシギダネはずっと森の中で生活していたからか、こういう街を見るのは初めてらしい。
田舎から出てきたばかりのおのぼりさんのように、辺りをずっとキョロキョロしており、目を離すとすぐにいなくなってしまった。見れば、花屋のトラックの荷台に紛れ込んでしまったようなのだが、トラックは知らずに走り出してしまう。
仕方ないので、俺の高速移動でトラックの後を追って何とかフシギダネを回収した。その際、地味にタケシが俺に付いて来ている。おお、まさかこの速度についてくるとはな。
しかし、このままでは体がいくつあっても足りないので、ポケモンセンターで俺のフシギダネを転送して貰ってお世話係を任せることにした。
ついでに預けっぱなしになっていたミズゴロウさんとスバメも転送して貰う。代わりに、こちらからはミロカロス、ジュプトル、ヘイガニを送ることにした。
と、いう訳で、手持ちを入れ替えたのだが、向こうから送られてきたボールには誰も入っていない。
こちらから送ったポケモンは向こうに行っているが、どうもこちらに送ったポケモンがどこかに行ってしまったようだ。
見れば、同じような事件は俺以外にも起きており、偶然起きたものとは考えにくかった。
俺のポケモンを奪おうなんて考えるのは大体ロケット団だろうが、ワンチャンマグマ団とかアクア団の可能性もなくはないので、ミュウツーを出してフシギダネ達の気配を追って貰う。
このまま本丸まで突っ込んでやると思ったのだが、フシギダネのボールだけ途中で落ちていた。どうやら、落としたのに気付かなかったらしい。
とりあえず、フシギダネをボールから出したのだが、どうやら大体のあらましは把握しているようで、いつものように自信満々に俺に任せろと言わんばかりの態度だった。
そんな俺のフシギダネを見て、ハルカのフシギダネが尊敬の視線を送っている。しかし、俺のフシギダネは硬派に見えて女の子に弱い(ハルカのフシギダネはメス)。頼られると、照れたような顔でデレデレになっていた。
こりゃ大丈夫か? とも、思ったが、逆に良い所を見せようと気合が入ったようで、そのままポケモン達を奪った奴らの根城を突き止める。
やはり、ロケット団だったようで、そのまま一気にやなかんじーにしてやった。ミズゴロウさんやスバメも無事に戻ってきたので何よりである。
ハルカのフシギダネも、俺のフシギダネに並んでロケット団と戦っており、いろいろと学んだようだった。いい雰囲気なので、このまましばらくフシギダネは手持ちに入れて、ハルカのフシギダネの講師を任せることにする。たまにはこういうのも悪くないだろう。
原作との変化点。
・センリのケッキング(相棒個体)と再戦した。
最初は戦闘描写を書こうとしたのだが、3000文字を超えた辺りで長くなると判断してカットした。実は旅出る前のレッドVSワタルも最初は戦闘描写を書こうとしたが、長くなったのでカットしている。
・第71話『オーキド博士とオダマキ博士! 秘密基地の戦い!!』より、ニューサトシがヒトカゲを欲しがった。
全くタイプの違う二体目というのもアリではないかと思った。
・ロケット団が久しぶりにやってきた。
ムサシがナナミさんに弟子入り(強制)していた。ついでに、コジロウやニャースまでコンテストの極意を一緒に叩きこまれている。ムサシがリボンを三つ入手していた。
・第72話『タッグバトル! サトシVSハルカ!?』より、オスカーとアンドレをボコボコにした。
ハルカはニューサトシの弟子みたいなものなので、バトルも連携バッチリだった。原作だと喧嘩して息が合わないが、ニューサトシは基本的に後輩に怒らないので喧嘩にならない。
・ココドラがコドラに進化した。
ニューサトシが羨ましがっている。
・第73話『禁断の森の王者! フシギバナ!!』より、フシギバナの懐の広さにニューサトシが感服した。
事情を理解しつつ、自分の仲間の気持ちもわかる大人なフシギバナだった。
・ハルカがフシギダネをゲットした。
アチャモ、ルリリ、コドラ、アゲハント、エネコ、チルットと、手持ちが一杯だったので、進化したコドラと交代している。初心者あるあるポケモンボックス送りたくない病を発病していた。
・第74話『フシギダネとフシギダネ! モンスターボールを取り戻せ!!』より、「こうなったらタケシ、こうそくいどうだ!」が疑似再現された。
人間がこうそくいどう使える訳ないが、原作だとサトシ君もタケシも使っている。ニューサトシは当然できるが、この作品のタケシも後をついてきた。
・しばらくフシギダネを手持ちに加えた。
ハルカのフシギダネと仲良しになったので手持ちに加えた。オーキド研究所の縄張り争いについては、他のメンバーが対応できるので心配がない。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.61
ピジョット Lv.56
バタフリー Lv.56
ドサイドン Lv.60
フシギダネ Lv.57
リザードン Lv.61
カメックス Lv.57
キングラー Lv.56
カモネギ Lv.56
エビワラー Lv.57
ゲンガー Lv.58
オコリザル Lv.56
イーブイ Lv.56
ベトベトン Lv.56
ジバコイル Lv.56
ケンタロス Lv.56
ヤドラン Lv.55
ハッサム Lv.57
トゲキッス Lv.54
プテラ Lv.57
ラプラス Lv.55
ミュウツー Lv.73
バリヤード Lv.56
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.54
カビゴン Lv.52
ニョロトノ Lv.52
ヘラクロス Lv.52
メガニウム Lv.51
マグマラシ Lv.51
ラティアス Lv.47
ヘルガー Lv.51
ワニノコ Lv.51
ヨルノズク(色違い) Lv.51
カイロス(部分色違い) Lv.51
ウソッキー Lv.51
バンギラス Lv.59
ゴマゾウ Lv.49
ギャラドス(色違い) Lv.49
ミロカロス Lv.33→34
ミズゴロウ Lv.40→41
スバメ Lv.39→40
ジュプトル Lv.41
ヘイガニ Lv.40
フライゴン Lv.50
コータス Lv.36→37