ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#136 『笑えるほどピンチだ』

 12歳 κ月δ日 『タケシが反応しない女? きっとニューハーフだ』

 

 ついさっきまで晴れていたはずなのに、急に猛吹雪が襲ってきた。たまたま近くにいたポワルンのおかげでどうにか吹雪から脱出できたのだが、後から現れたお天気研究所所長のバールによると、天候の実験で人為的に起こした吹雪に俺達は巻き込まれたらしい。

 どうやらポワルンはそんな所長のポケモンで、やらかした所長の尻拭いをしてくれたようだ。所長も俺達が天候実験の被害者だとわかると、すぐに謝罪してくる。

 

 故意ではなかったのでそれはまぁいいのだが、一つ大きな問題が発生していた。バールの助手のミリという女性に対して、タケシがいつもの反応を見せなかったのである。

 

 いつものタケシなら美人のお姉さんを見れば一目散に飛んでいくのだが、今回は何故かその気にならないようで本人も首を傾げていた。

 見た感じ、ミリも十分容姿が整っていて美人だ。そんな美人にあのタケシが反応しないなんて有り得るか? あまりにいつものこと過ぎて殆ど日記には書いていないが、事あるごとにお姉さんにお近づきになろうとしたあのタケシがだぞ?

 

 悪いが俺は、ミリが男なんじゃないかと思っている。きっと、ニューハーフの人だ。

 この世界に来てから、あまりそういう人には会わなかったが、まさか本物に出会う日が来るとは思わなかったぜ。ニューサトシはそういうのはあまり差別しない派ので、騒ぎにならないように気付いていないフリをしてあげることにする。

 

 バールが研究所に来ないかと誘ってきたので、そのまま付いて行ったのだが、そこには超古代ポケモンであるグラードンやカイオーガに関する機密データが保管されていた。

 そういえばずっと忘れていたが、アニメだとどこかでグラードンとカイオーガが復活してサトシ君が巻き込まれるんだったっけか。今の所、殆どのマグマ団、アクア団はボコボコにしているが、この世界でも復活するんだろうか? いやぁ、関わりたくねぇなぁ。

 

 と、思っていると、この機密データを狙ってアクア団が研究所に襲い掛かってきた。

 機密データはミリが別のメモリーに移して、盗まれないためにコンピューター内のデータを削除したのだが、どうもそのミリも変装したマグマ団のメンバーだったらしい。「目に見えるものだけが真実だとは限らない」と、キザったらしいセリフを吐いて正体を明かしたこのバンナイとかいう男は、アクア団曰く『千の顔を持つ男』とかいう異名があるようだ。

 

 そうか、マグマ団の変装だったのか。てっきりニューハーフの人だと思っていたが、マジモンの男ならそりゃタケシが反応しなかったのも納得である。

 

 そのままデータメモリーを持って逃げようとしていたバンナイだが、たまたま外に出していた黒いラルトスが『テレポート』で、バンナイを俺の目の前まで連れて来てくれたので、即お縄につけてやった。

 チルットの時同様気まぐれのようだが、今回はその気まぐれのおかげで助かっている。お礼を言うも、いつものように知らん顔をしていた。相変わらずツンだぜ!

 

 ついでに、襲ってきたアクア団もボコボコにして、バンナイ諸共ジュンサーに引き渡してやった。機密データも守れたし、これで一件落着だろう。

全てが終わった後に、本物のミリが研究所に現れたが、『テレポート』でもしたかのようにタケシがお近づきになりにいった。どうやら、今度は本物だったらしい。

 

 

 

 12歳 κ月ε日 『フェザーカーニバルなるものがあるらしい』

 

 ようやくヒワマキシティへとたどり着いたのだが、ジムリーダーのナギが一年に一度開かれるフェザーカーニバルのお手伝いをしているらしくジムが閉まっていた。

 まぁ、別に急いでいる訳ではないので、暇つぶしがてらそのカーニバルの会場まで足を運ぶ。そこではエアームドの背に乗ったナギが高速で上空を飛行していた。一目見ただけでわかる。あの速度でバランスを崩さないのは、それだけ訓練しているということだ。

 

 タケシが「今回も厳しいバトルになるかもな」と声をかけてきたので、思わず口角が上がってしまった。

 その際、つい闘志が漏れてしまったようで、反応したエアームドがこちらに向かって真っすぐ突っ込んでくる。ナギが慌ててエアームドを制御したおかげで激突しなかったが、危うく正面衝突する所だった。

 

 ナギが自分の不手際を謝ってきたが、おそらく原因はニューサトシなので、逆に邪魔をしたことを謝罪する。

 その際、ジム戦ではないガチ戦の申し込みをしたのだが、どうやらナギもアスナからニューサトシの話を聞いていたらしい。丁度明日はカーニバルの後ということでオフにしていたから、そこでガチ戦をしてくれることになった。やったぜ!

 

 その後、いつものようによくわからないメカで襲ってきたロケット団をサクッと撃退し、ヒワマキシティのフェザーカーニバルを心行くまで楽しんだ。

 

 

 追記。夜、ガチ戦メンバーを転送して貰った。代わりに、コータスとフライゴン先輩、フシギダネを研究所に送っている。

 

 

 

 12歳 κ月ζ日 『ヒワマキシティ ガチ戦 VSナギ 前編』

 

 今回は調整期間がなかったので、ぶっつけ本番だ。とはいえ、そのくらいで調子を崩すようではとてもチャンピオンリーグなど勝ち抜けはしないだろう。

 まぁ、前回のセンリの時同様に、ホウエン組のジム戦にしても良かったのだが、センリの時は前に一度ガチ戦をしていたからこそのジム戦でもあった。正直、ナギとはトウキの時のかくとうタイプ対決のように、ひこうタイプ対決をしたいと思っているのでこのままガチ戦である。

 

 と、いう訳で、ヒワマキジムへ行くと、既にナギはスタンバイ済みのようだった。

 昨日は気のいいお姉さんだったが、今日は言葉数少なくいい具合に気合が入っている。いいねぇ、楽しくなりそうだ。

 

 ルールはいつも通り、三対三の入れ替えありで、レベル制限はなしである。バトルがスタートすると、ナギは開幕で色違いのオオスバメを出してきた。こちらは、カモネギを出そうとしていたが、それを見て手が止まる。

 そういえば、アニメでもナギは色違いのオオスバメを使っていたっけか。オオスバメ対決をしていたのを今思い出した。今回のバトルではピジョット、カモネギ、色違いのヨルノズクを選出していたのだが、こうなるとオオスバメ対決をしたくなってくる。

 

 パッと見た感じ、相手のオオスバメは俺のオオスバメに比べてレベルが少し高い。どう考えても真っ向勝負は不利になるだろう。ニューサトシの中の常識が、まだホウエン組をガチ戦に参加させるのは無謀だと訴えている。獅子は我が子を千尋の谷に落とすともいうが、大事なガチ戦で不安要素を突っ込むなどバカの極みだ。本来、有り得ないことである。

 だが、もうその気になってしまった。

 咄嗟にボールを入れ替えて、オオスバメを出していく(思考からここまで約2秒)。すまん、カモネギ。お前の出番はいつか必ず用意するから今回はオオスバメに出番を譲ってやってくれ。

 

 まさか、ガチ戦に出るとは思ってもいなかったようで、出てきたオオスバメが「スバァ!?」と驚いたような声を出した。気を抜くな! もうバトルは始まってんだぞ!

 

 ナギも、「オオスバメ対決とは、面白いことをしてくるね」と言って、即座に『ブレイブバード』を指示してくる。ひこうタイプの中でも強力な物理技だ。

 流石に真正面からぶつかればパワー負けするので、ここは攻撃を回避しつつ、『つばめがえし』で横から攻撃を叩きこんでいく。しかし、ブレバは釣りだったようで、即座に旋回してからの『つばめがえし』に技を切り替えてきた。

 

 一瞬、旋回でこちらの視界から消えたせいもあって、こちらの攻撃が必中でヒットするも手応えが浅い。逆に、こちらはかなりの攻撃力で吹き飛ばされた。一度距離を取れ、性能で負けている以上、真正面からの戦いは無謀だ。

 

 オオスバメに相手の後ろを取りに行かせようとするが、向こうのオオスバメも簡単に裏を取らせてはくれない。ぐむぅ、まだ俺のオオスバメは飛行技術が未熟だからか、向こうの防御を突破できん。

 

 とはいえ、そんなことは百も承知でオオスバメを選んだのだ。こんなすぐに諦めては出番を奪われたカモネギが報われねぇ!

 オオスバメに『きあいだめ』を指示した。こいつは、急所に当たる確率を跳ね上げる技である。純粋な性能で負けているのなら、急所に当てればいいじゃない!

 

 ゲームでは急所ランクというものが存在し、通常時は1/24の急所率が、ランク1で1/8になる。ランク2で1/2、ランク3だと全ての攻撃が確定で急所に当たるのだ。

 この世界だと、また感覚が少し違うかもしれないが、『きあいだめ』は急所ランクを2上げる技なのは変わりない。つまり、今のオオスバメは1/2の確率で攻撃を急所に当てることが出来るようになったのである。

 

 五割なら連続で当たりを引くことだってざらだ。

 

 再び、必中の『つばめがえし』で攻める。向こうもまた旋回で姿を消してからの『つばめがえし』で反撃してくるが、急所に当てたことでダメージレース的には五分になっていた。

 攻撃力の差が埋まったことで、向こうも力押しは無理と悟ったようで、機動力で勝負を仕掛けてくる。先陣を切って大空を飛ぶ向こうのオオスバメを追うように、こちらのオオスバメも空へ飛んでいくが、速度差があるせいで勝負になっていない。

 

 仕方なく、『こうそくいどう』で速度を上げて対応するも、向こうも『こうそくいどう』でさらにこちらを引きはがしてくる。また、俺のオオスバメはここまでの速度は初体験ということで完全に手探り状態だった。

 何とかカバーしてやりたいが、大空というフィールドはナギも得意なようで指示も的確だ。ニューサトシの適当飛行技術もポケモン同士のスペックが同じなら通じたかもしれないが、レベル差がある上にトレーナーの飛行技術も向こうの方が上だとどうにもならん。

 

 やはり、真っ向勝負はまだ無理があったな。だから素直にカモネギを出せばよかったと今なら思えるが、あの時は無理にでもオオスバメ合戦がしたかったのである。

 それに、タイマンが難しいなら乱戦に持ち込むまでだ。一度、オオスバメを戻して、色違いのヨルノズクを送り出していく。場を荒らして、隙を生めばオオスバメの強みを生かす機会もくるだろう。

 

 予定外の色違い対決だが、ナギは色違いのヨルノズクに目を奪わているようで、「奇麗な色……」と呟いていた。

 

 ヨルノズクは俺のひこうタイプ内だと、数少ない特殊メインのポケモンだ。本当はピジョットも特殊型の予定だったのだが、気が付いたら誰に似たのかガチガチの物理アタッカーになっちまっていたからなぁ。

 

 とりあえず、得意の『さいみんじゅつ』で、オオスバメを眠りに誘っていく。ナギも即座に『こうそくいどう』の重ね掛けで速度を上げ、避けるように指示を飛ばした。流石に眠らされては特性の『こんじょう』も発動できないからな。

 しかし、うちのヨルノズクは賢い上に器用だ。

 特に前回のチャンピオンリーグで何も出来ずに敗退してからは、変に戦うよりも自分の強みを生かすトレーニングを積んだようで、『さいみんじゅつ』を確定で決めるために、相手の意識を誘導する技術を学んだらしい。

 

 つまり、避けようと思えば思うほど、ヨルノズクの掌の上ということだ。追撃の『エアスラッシュ』でオオスバメに攻撃を仕掛けていく。

 自慢のスピードで攻撃から逃れようとするオオスバメだが、回避に意識がいっているうちにヨルノズクの位置を見失っていた。攻撃に視線を誘導して、オオスバメの視覚外へと移動したのだ。

 

 そのまま後ろを取ると、ナギが「後ろ!」と声を上げる。だが、それは失策だった。

 咄嗟に後ろを向いたオオスバメに『さいみんじゅつ』をかけて眠らせていく。わざとトレーナーに見える位置に移動して、オオスバメに後ろを見させるように誘導したのだ。

 

 仕掛けは簡単である。まず、開幕の『さいみんじゅつ』で、相手は眠らされないように動くことを強く意識させられた。

 だからこそ、相手も『エアスラッシュ』の怯みで動きを封じられるのを嫌って回避に重点を置いたのだろう。しかし、避けることに必死になって、ヨルノズク自体を見失った。

 

 とはいえ、ポケモンには見えていなくても、バトルを俯瞰してみているトレーナーには見える。

 そこを逆手にとって、ポケモンの動きを誘導した。見ないのであれば、見るように相手を誘導すればいい。文字にすれば簡単なことだが、いざやられると防ぎようがないだろう。

 

 何せ、警戒していた相手を見失った後に、後ろにいると教えられたのだ。それで振り向かない奴などいるはずがない。

 人間であれ、ポケモンであれ、咄嗟にする行動は大体一緒だ。ヨルノズクはそれを意図的に引き出しただけである。まぁ、小手先と呼ぶには過ぎた技術だがな。

 

 ナギは即座にオオスバメをボールに戻した。自分が動かされたことに気付いたようで、悔しそうな顔をしている。

 そのまま二番手として出てきたのはペリッパーだった。ひこう・みずででんきタイプが四倍弱点だが、残念なことに今回の俺のポケモンはひこうタイプのみなのででんき技は使えない。

 

 前のアントニーの時には書かなかったが、ペリッパーの特性は『するどいめ』と、『あめふらし』だ。

 アントニーのペリッパーは『するどいめ』だったので、天候は変わらなかったが、今回のペリッパーはしっかり『あめふらし』のようで、フィールドが雨状態になっていく。

 

 雨ということは、みず技の威力が上がる上、『かみなり』や『ぼうふう』が必中になるということだ。

 流石にペリッパーはひこうタイプなので『かみなり』は覚えないが、逆に『ぼうふう』は使える。間違いなくナギは特殊で攻めてくるつもりだろう。

 

 こちらの予想通り、ナギは特殊技である『ねっとう』を指示してきた。『ハイドロポンプ』かとも思ったが、高速で移動するひこうタイプ相手ということで、命中率の高い技を選んだのだろう。

 おまけに、『ねっとう』は追加効果で三割の確率で相手を火傷にする。オオスバメは特性が『こんじょう』なので逆に有難い技だが、今戦っているのはヨルノズクなので出来れば火傷にされるのは遠慮願いたい。

 

 小柄故の機動力を駆使して、『ねっとう』を回避していく。しかし、流石はジムリーダーというだけあって、こちらの動きを誘導してくる。

 先手を取って、こちらに動く暇を与えないということだろう。こうなると、いくらヨルノズクとはいえ避けるのが精一杯で何も出来ない。

 

 だが、通常のジムと違って、ヒワマキジムは天井がない。空が吹き抜けになっているからこそ、上空という逃げ場があった。

 

 ヨルノズクを上昇させる。しかし、ナギはその瞬間、『ぼうふう』でヨルノズクを捕らえ、動きを封じてきた。

 まずい。『ぼうふう』は威力110の大技だが、雨状態だと必中になる上、三割の確率で混乱にしてくる。おまけに相手が空を飛んでいようと確定で命中するのだ。

 

 おそらく、こちらの上昇に合わせて逃げ場を封じてきたのだろう。ヨルノズクは特殊防御が割と高い方ではあるが、流石にタイプ一致の『ぼうふう』はかなりダメージが大きいようで苦しい顔をしている。

 風の渦が収まると、フラフラとヨルノズクが下りてきた。どうやらしっかりと混乱まで受け取ったようで目が回っている。

 

 下手に混乱解除を狙うよりも、一度戻した方が確実なのでヨルノズクをボールに戻す。続けて、今の所いいとこ無しのオオスバメを送り出した。

 

 ナギもオオスバメを使っているが故に、こちらの『こんじょう』を警戒しているようで、ヨルノズクの時のように『ねっとう』では攻めず、『でんげきは』で攻めてくる。

 ペリッパーが覚えるでんき技だ。威力は60とそう高くはないが、必中なので回避は出来ない。

 

 だが、悪いことばかりではなかった。『あめふらし』の効果が切れたようで、このタイミングで天候が元に戻っていく。これで、『ぼうふう』が必中になる危険は過ぎ去ったが、それでも強力な技であることに違いはない。

 しかし、レベル差があるとはいえ、ペリッパーの素早はお世辞にも高い方ではなかった。ここはオオスバメの高い素早種族値を生かした高速戦で相手を翻弄していく。

 

 確かに、『でんげきは』は必中技なので対応は面倒くさいが、高速戦闘に持ち込むことで、大技である『ぼうふう』は封じられている。

 こちらの『つばめがえし』がヒットすると、ナギもペリッパーとオオスバメの相性が悪いと判断したようで、ペリッパーを一度ボールに戻した。

 

 しかし、色違いのオオスバメは『さいみんじゅつ』によって眠り状態になっている。ナギからすれば、必然的に最後の一体を出すしか手はなかった。

 

 三体目として、チルタリスが繰り出される。ドラゴン・ひこうタイプのポケモンだ。種族値的にあまり使われるイメージはないが、特防が高く『コットンガード』を覚えるので物理も割と固い。

 持久戦になるか――と、思ったその瞬間、ナギがキーストーンを取り出してきた。どうやら、ホウエン地方でのメガシンカのテスターはナギだったらしい。

 

 ガチ戦と言うことで、勿体ぶる様子もなく、ナギはチルタリスをメガシンカしてきた。

 これにより、チルタリスはメガチルタリスとなり、タイプがドラゴン・フェアリーに変更される。俺の知る限り、唯一の複合タイプだ。代わりに、ナギお得意のひこうタイプを失っているが、それを上回るパワーアップをしていた。

 

 とはいえ、基本的にメガシンカしてもチルタリスは耐久よりのポケモンだ。スピードが速くなる訳ではない。

 先程同様に、オオスバメの高速戦闘でかく乱していく。だが、攻撃が当たる瞬間に『コットンガード』で物理防御力を上げてきた。もこもこしたポケモンが覚えるイメージのある技だが、その効果は脅威の防御三段階アップである。

 

 柔らかそうな見た目だが、『つばめがえし』が当たると、ふよんという音と共に威力が全て吸収されてしまった。

 多少はダメージが入っているはずだが、それでも殆ど無傷に近い。おまけに、返しの『ハイパーボイス』で大ダメージを受けさせられた。メガチルタリスの特性は、ニンフィアと同じ『フェアリースキン』である。ノーマルタイプの技がフェアリータイプの技に変化し、威力が1.2倍になるというものだ。

 

 威力90のノーマル特殊技の『ハイパーボイス』だが、メガチルタリスが使うことでフェアリー特殊技となり、タイプ一致と特性の効果で威力が168まで跳ね上がる。

 オオスバメも特殊耐久が低いこともあって、一撃で体力が半分近くも削られた。色違いのオオスバメやペリッパーとのバトルで受けたダメージと合わせると、もう体力も1/4もない。

 

 こうなれば仕方ないので、最後の技として『どくどく』を指示した。ニューサトシお得意の猛毒でメガチルタリスを攻略するしかない。

 しかし、『しんぴのまもり』で状態異常もケアされてしまった。そのまま返しの『ハイパーボイス』でオオスバメが戦闘不能にされていく。

 

 すまん、オオスバメ。だが、お前の活躍のおかげで相手に技を三つ使わせた。後は任せてゆっくり休め。

 

 再び、ヨルノズクをフィールドに送り出していく。とはいえ、相手は『しんぴのまもり』を使っているので、お得意の『さいみんじゅつ』は効果がない。

 メガチルタリスは強いて言えば特防が物理よりも低いが、防御110と特防105なので誤差だ。しかし、『コットンガード』で防御が三段階上がっているので、まだ特殊攻撃の方が効果があるだろう。

 

 と、いうことで、『わるだくみ』を指示して、特攻を二段階上げていく。だが、ナギも『じこあんじ』でこちらの能力上昇をコピーしてきた。

 くっ、『じこあんじ』は相手の能力補正を自分と同じにする技だ。これで、こちらが能力を上げれば上げるだけ向こうのパワーが上がっていく。しかし、同時に三段階上がっていた防御もこちらの防御補正が上書きされたので元に戻ったはずだ。

 

 とはいえ、下がった防御力は『コットンガード』ですぐに戻せる。それよりも、今は攻撃だ。

 

 特攻が二段階上がった状態で、『ぼうふう』を指示して攻めていく。命中率は少し不安だが、タイプ一致の攻撃だ。当たれば間違いなくダメージが入るはずである。

 だが、ナギは『ぼうふう』に対して『ハイパーボイス』で迎撃してきた。音の波動がこちらの風をかき消し、そのままヨルノズク本体にもダメージを与えていく。

 

 特攻が二段階上がっているということで、単純に威力は約二倍だ。実質、威力330程の技を受けたということで、ヨルノズクが一撃で戦闘不能になる。

 いくら特殊技に強いヨルノズクとはいえ、あれだけの攻撃は受けきれないか。これでこちらの残りはピジョットのみ。対するナギは、技を全て使ったとはいえ、ほぼ無傷のメガチルタリスに、体力3/4は残っているペリッパー、同じく体力は3/4ほどで眠り状態のオオスバメが残っている。

 

 笑えるほどピンチだ。

 

 思えば、ここまで一方的に負けている状況も久しぶりな気もする。しかし、こんな所で諦めるくらいなら最初からガチ戦など頼まない。

 最後のピジョットを送り出す。

 どうやらピジョットも現状はしっかり把握しているようで、やる気に満ちていた。ここから三体抜きは死ぬほどきついからな。頼むぜ。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第83話『お天気研究所のポワルン!』より、バンナイとアクア団を捕まえた。
 ラルトスがきまぐれに助けてくれた。よって、後のバンナイの出番はなくなった。

・第84話『ヒワマキシティのフェザーカーニバル!!』より、ナギがアスナにニューサトシの話を聞いていた。
 よって、割とスムーズにガチ戦をOKしてくれた。

・コジロウが裏でチリーンをゲットした。
 コイキング親父を成敗したので、今回は普通に出会った。

・第85話『ヒワマキジム! 大空の戦い!』より、オオスバメをガチ戦に投入した。
 本来はカモネギ予定だったが、オオスバメ対決がしたいニューサトシによって強制参加させられた。初ガチバトルで相手に翻弄されまくるが、やれることはしっかりやっていった。大健闘である。

・ヨルノズクが搦手を強化してきた。
 視線誘導、心理操作、下手をするとトレーナーより頭がいい。チャンピオンリーグで何も出来ずに負けた後、自分らしさを失っていたことに気付いて特訓していた。

・ナギがメガシンカ枠だった。
 最初はセンリにしようかと思ったが、センリだと強すぎてお前四天王になれよってなるから、ナギになった。チルタリスもいたので丁度良かった。アニメだと色違いのオオスバメが切り札だったが、ここでは普通にチルタリスが切り札。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.61

 ピジョット Lv.56

 バタフリー Lv.56

 ドサイドン Lv.60

 フシギダネ Lv.57

 リザードン Lv.61

 カメックス Lv.57

 キングラー Lv.56

 カモネギ  Lv.56

 エビワラー Lv.57

 ゲンガー  Lv.58

 オコリザル Lv.56

 イーブイ  Lv.56

 ベトベトン Lv.56

 ジバコイル Lv.56

 ケンタロス Lv.56

 ヤドラン  Lv.55

 ハッサム  Lv.57

 トゲキッス Lv.54

 プテラ   Lv.57

 ラプラス  Lv.55

 ミュウツー Lv.73

 バリヤード Lv.56

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.54

 カビゴン  Lv.52

 ニョロトノ Lv.52

 ヘラクロス Lv.52

 メガニウム Lv.51

 マグマラシ Lv.51

 ラティアス Lv.47

 ヘルガー  Lv.51

 ワニノコ  Lv.51

 ヨルノズク(色違い) Lv.51

 カイロス(部分色違い) Lv.51

 ウソッキー Lv.51

 バンギラス Lv.59

 ゴマゾウ  Lv.49

 ギャラドス(色違い) Lv.49

 ミロカロス Lv.36→37

 ミズゴロウ Lv.41

 オオスバメ Lv.41→42

 ジュプトル Lv.41

 ヘイガニ  Lv.40→41

 フライゴン Lv.50

 コータス  Lv.39→40

 ラルトス(色違い) Lv.30


 オオスバメが技を5つ使っていたので修正しました。ハイパーボイスの威力間違い修正しました。指摘して頂きありがとうございます。


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