ジム戦が続いているので、今日は10時、20時で二話投稿しています。前話を見ていない方は先にそちらを見てから本分をご覧ください。
13歳 λ月τ日 『ルネシティ ガチ戦 VSアダン 後編』
第三試合まで終わって二勝一敗。この第四試合のシングルバトルに勝てば、延長に入ることなく俺の勝利である。
当然、こちらはここで決めるつもりだ。切り札はお前だ――カメックス、君に決めた。
進化したことで黒いサングラスが似合うようになったカメックスが格好良く登場する。対するアダンは、最後の一体としてミロカロスを出してきた。
先程のバトルで水がかなり抜けてしまったので、陸上適正を持つポケモンを出してきたのだろう。勿論、ミロカロスも水中戦の方が得意なのは間違いないが、普通のバトルも問題なくこなせるポテンシャルを持っている。
こちらのカメ君は、カナズミのツツジ戦でゼニガメからカメックスにワープ進化したことで、しばらくは自身の体格や体重の変化に対応できていなかったらしいのだが、オーキド研究所でのトレーニングでしっかりその弱点も克服したようだ。
おまけに、ゼニガメでは覚えられなかった強力な技を覚えてきたようで、ポケモン図鑑の技一覧が前とは比べ物にならないほど増えている。
進化嫌いのフシギダネは、ずっと一緒に居たゼニガメが進化したことに少し感じるものがあったみたいだが、変わらず仲良しでいてくれているらしい。
開幕、ミロカロスが『どくどく』を使ってきたので、こちらも『どくどく』で相手の毒を打ち落としていく。
正直、『こうそくスピン』で回避もありだったが、ミロカロスの防御を崩すのに猛毒状態は悪い選択肢ではないので、こちらにも毒があるとアピールした形だ。
ならばと、今度は『りゅうのはどう』を指示してくる。対して、こちらは新たに覚えた『ラスターカノン』で迎撃した。
威力は向こうの方が高いようで少し押されている。カメックスもミロカロスと同様に防御寄りのステをしているが、ミロカロスの方が特攻種族値が高い。向こうとのレベル差もそこまでない以上、技の威力の差が大きいのだろう。
ギリギリで攻撃をキャンセルして技を避けていく。ミロカロスは特殊耐久が高いし、出来れば殴り合いに持ち込みたいが、万が一向こうが♀で、特性が『メロメロボディ』だった場合、試合が一気に終わりかねない。
多分、♂と♀で違いあるんだろうけど、流石のニューサトシもそこまでは流石に覚えてねぇ。とはいえ、このまま持久戦に持ち込まれると、『じこさいせい』を持っているミロカロスの方が若干有利だ。
こちらが攻め手を考えていると、隙を見てアダンが『どくどく』を指示してきたので、再び『どくどく』でガードしていく。
向こうも猛毒も狙っている――と、いうことを印象付けたいのだろう。猛毒を気にしつつ、相手の攻撃を対策し、勝ちへの道筋を探す。なかなかハードな状況だ。
真っすぐ撃って効かないなら接近戦だと言わんばかりに、アダンが『まきつく』を指示してきた。
動きを封じた上で、死角から『どくどく』を当てようという狙いだろう。読めているので、巻き付かれた瞬間に『こうそくスピン』で拘束を解除して逃げていく。
そのまま『こうそくスピン』からの『ラスターカノン』でダメージを与えていくが、やはり最後の技は『じこさいせい』だったようで、体力を回復してきた。
これでアダンは全ての技を使ったが、まだ後4回も回復を残している。手の内は全て読めたが、ここからどうするか。
遠距離での攻撃の打ち合いは正直不毛だ。向こうも『りゅうのはどう』があるし、『じこさいせい』がある以上、決定打にはなり得ない。隙を見て『どくどく』を当てるのが一番いいが、向こうも同じことを考えているだろうし、最大に警戒しているはずだ。
最善は、向こうのミロカロスが♂、または特性『メロメロボディ』じゃないことを祈って接近戦を仕掛けることだろう。
猛毒を受けるリスクは上がるが、ミロカロスの物理防御はそこまで高くない。回復をされても有利に持ち込める。ただし、メロメロ状態にされた瞬間、この試合は負けも同然だ。
ハイリスクハイリターンの賭け――だが、仮にこの試合に負けたとしても、2勝2敗のイーブンである。こちらには、まだ延長戦が残っていた。
逆に、ここでミロカロスの特性を暴ければ、延長戦に入った時に対策を打てる。と、いうことで、ここは一か八か接近戦を仕掛けることにした。
カメックスに『こうそくスピン』を指示して、ミロカロスとの距離を詰めさせる。そのまま、体を抑えるようにのしかかると、最後の技である『かみくだく』を指示した。
進化したことで、新たに覚えたこの『かみくだく』は、二割で相手の防御力をダウンさせる追加効果がある。おまけに、威力は80な上、黒いメガネであく技の威力は上昇していた。
ミロカロスが首をこちらに向けると、そのまま『どくどく』を撃って来ようとするので、一旦転がって回避していく。
こちらが離れると、ミロカロスは『じこさいせい』で体力を回復してきた。これで残りPPは3だ。
回復中の無防備なミロカロスに、『ラスターカノン』でダメージを与えていく。しかし、タイプ不一致の『ラスターカノン』よりも回復量の方が高いようで、『かみくだく』含めて与えたダメージはかなり回復されてしまった。
しかし、『ラスターカノン』もまた、追加効果に一割で相手の特防を下げるというものがある。
耐久が下がれば、今まで受けきれていた技も受けきれなくなってくるだろう。問題は相手の特性が『かちき』で、ステータスが下がった時に、特攻が二段階上がる特性だった場合だが、どの道火力が上がったとしても攻め切る以外の択はない。
こちらが『こうそくスピン』を二回使ったことで、追加効果でカメックスの素早は二段階アップしている。
元々、ミロカロスとカメックスはそこまで素早に差がないので、こちらが一方的に速くなったと言っていいだろう。
再び、カメックスがミロカロスにのしかかって動きを封じていく。だが、向こうもされるがままではなかった。
すぐに『まきつく』で、こちらの抑えを抜けて体をカメックスに巻き付けてくる。そのまま『どくどく』まで続くのは見えていたので、即座に『こうそくスピン』で脱出した。
そう簡単に接近戦を勝たせてはくれないということか。こうなると、互いに千日手になってくる。
しかし、向こうには回復が後3回残っていた。
対して、こちらは『どくどく』を受けてもアウト、『りゅうのはどう』の直撃を受けてもアウトと、ダメージを受けた瞬間に劣勢になるのが目に見えている。
とはいえ、『まきつく』も軽視できる技ではない。下手に動きを封じられれば、『どくどく』が直撃しかねなかった。
それに、『まきつく』の小さなダメージも積もれば致命傷になる。今はまだ二回しか攻撃を受けていないが、二回のかすり傷を受けたことに違いはなかった。
こちらも全ての技を使い切ったが攻め切れない。今の状況はアダン有利だ。出来れば、『かみくだく』の連打で回復が間に合わないくらいのダメージを与えるのが一番の勝ち筋だが、『どくどく』がそれを許してくれない。
いや、体力が残っているうちに一気に勝負を決めに行くべきか? このままズルズルとバトルを引き延ばしても、スタミナが減ればいつかは猛毒を受けかねない。
ならば、猛毒で倒れる前にミロカロスを倒し切る。カメックスの『かみくだく』はタイプ不一致だが、黒いメガネで火力が上がっていた。二割の防御ダウンの追加効果を引ければ勝ちの目はある。
しかし、二割を引かなかった場合が問題だ。カメックスの火力と今のミロカロスの体力を考えても、四発も当てれば倒し切れるだろうが、それは向こうが回復を挟むことを考慮に入れない場合である。
残り3回の回復を考えれば、七発は攻撃する必要があった。だが、『どくどく』は普通の毒と違って、時間をかけるほどにダメージが大きくなる強力な状態異常だ。七発も打っている間に、向こうも攻撃を仕掛けてくるだろうし、そうなれば倒れるのはこちらの方が早い。勝つには二割を引くのが必須だった。
またもハイリスクハイリターン。
失敗すれば負けの一か八かの状況だ。しかし、ここで引いて勝てるかと言われればノーである。
状況を見ても、このまま持久戦に持ち込まれれば負けるのはこちらだろう。ならば、どんなにリスクがあろうと、勝つ可能性があればそれを選択するのがニューサトシのバトルだ。
カメックスを突撃させる。
一撃目の『かみくだく』が命中すると、同時にミロカロスが『まきつく』でポジションを取ってきた。
先程はすぐに脱出したが、今回はこのまま二度目の『かみくだく』を当てていく。対するミロカロスは『どくどく』を撃ってきた。
しかし、気にせず、そのまま三回目の『かみくだく』を当てていく。ここでアダンも、こちらが一気に勝負をつけに来たことに気付いたようで、三回目の『じこさいせい』を指示してきた。
ここからはどちらが先に倒れるかの勝負である。今の所は追加効果の防御ダウンを引けていない。
四度目の『かみくだく』と四度目の『じこさいせい』がぶつかり合う。カメックスも猛毒と『まきつく』の継続ダメージで体力が削れていた。
五度目の『かみくだく』でようやく二割の効果を引く。同時に、向こうも『じこさいせい』を使い切った。こちらも猛毒三ターン目である。どちらが先に削り切るかの勝負だ。
六度目の『かみくだく』で勝負をつける。本来なら七回必要だが、防御が一段階下がったことで、ギリギリ削り切れる計算だった。
しかし、対するミロカロスも『りゅうのはどう』で反撃してくる。直撃を受けた瞬間、黒いメガネ越しにカメックスの表情が曇った。どうやら、特性は『かちき』だったようで、特攻が二段階上昇してダメージが増えたのだ。
通常の『りゅうのはどう』なら受けきれた。だが、特攻が二段階上昇した一撃はカメックスの体力を削り切る。
しかし、カメックスもまた、ミロカロスの体力を削り切った。予定通り二割の防御ダウンのおかげで、ギリギリ本来残るべき体力を削り切ったのだ。
カメックスが倒れると同時にミロカロスも倒れる。第四試合は引き分けということで、二勝一敗一分で、このガチ戦は俺の勝利が決定した。
アダンが勝利の証として、レインバッジを渡してくる。変則マッチだったが、何とか勝利をもぎ取れた。運が悪い試合や、一か八かの試合もあったが、概ねの試合は有利に進められた気がする。
一つ前のフウとランのダブルバトルや四天王ゲンジの野良バトルでもそうだった。ピンチにはなったが、割と有利に状況が進められている。
六つ目のジムで、ナギに負けてから――いや、正確には、あの敗北をキッカケにきずなミュウツーを経験してから、一つ上のステージが見えてきたような気がするのだ。
少なくとも、良い調子なのは間違いない。
後はハルカの最後のリボンとグランドフェスティバルを終わらせて、マサラタウンでチャンピオンリーグの調整だ。今回こそ、優勝して四天王リーグに乗り込んでやるぜ。
13歳 λ月υ日 『あれ、そのポケモンは?』
ホウエンでのジム戦が全て終わり、これで残りはコンテストだけになった。カントーからわざわざ応援に来てくれたカスミさんも、レベルの高いみずポケモンの試合が見られたということで、とても満足そうにしている。
このまま、さっさと次のコンテストが開かれるキナギタウンを目指そうかと思っていると、今回のホウエンリーグに挑戦しているヒロシ君と再会した。
前回はピカ様でボコボコにしてしまったが、どうやら順調にバッジを集めているようで、残るはルネジムだけらしい。
俺はホウエンリーグに参加しないので、もしヒロシ君と戦うとすれば、彼がホウエンリーグを制覇してチャンピオンリーグにエントリーした時だけだ。
適当な世間話をしていると、ヒロシ君が「そういえば、珍しいポケモンを仲間にしたんだ」と言って、新しい仲間を見せてくれた。
モンスターボールから出てきたのは、まさかのミュウツーである。っていうか、前に俺がサカキから解放したミュウツーⅦだった。
ミュウツーⅦは俺の顔を見るなり、ヒロシ君の背中に隠れてしまっている。どうやら、あのバトルはかなりのトラウマになっているようだった。
ヒロシ君曰く、たまたまミュウツーⅦが困っている所をレオンが見つけたようで仲良くなったらしい。
ただ、いつも何かに怯えており、自分からは進んでバトルをしないそうだ。俺達の言ったことをしっかり守っているのだろう。
とりあえず、このミュウツーⅦの怯えの大半は俺達のせいなので、ヒロシ君にも事情を説明していく。
ヒロシ君がトレーナーになったのなら、万が一のことも起きないだろうということで、俺達が指示したことは忘れてヒロシ君のいうことを聞くように、新たにミュウツーⅦにも声をかけた。
震えながら何度も頷いているのを見ると、虐めているような気分になるな。とはいえ、こればかりは時間をかけて解決するしかないので、後はヒロシ君に任せるしかない。
後始末を任せるようで悪いと謝ると、「この子はもう僕のポケモンなんだ。ゆっくり、時間をかけて付き合っていくさ」と笑っていた。ミュウツーⅦも、ヒロシ君がトレーナーになってくれてよかったな。
13歳 λ月φ日 『お前を待っていたんだよ』
キナギタウンへ向かっている途中、ハルカのアゲハントとフシギダネのボールが盗まれる事件が発生した。
一瞬、またロケット団かと思ったが、どうやら今回はマッスグマが犯人だったようだ。トレーナーのケイマによると、マッスグマのドキンちゃんは丸いものを集めるのが大好きらしい。
おそらく、ハルカのボールも丸いから持って行ったのだろう。隠し場所にはきのみを始めとした丸いものがたくさんあったが、ハルカのボールはどこにもない。
ドキンちゃんは丸くないアイテムは裏山に隠しているということで探しに行くと、ふといほねややすらぎのすず、りゅうのキバやおうじゃのしるしなど激レアアイテムが一杯だった。
ハルカのボールも見つかって一安心――と、思っていると、ドキンちゃんの『ものひろい』に目をつけたロケット団が、いつものようにポケモンを捕まえようとしてくる。
当然、許すはずがなく、ピカ様の一撃でやなかんじーにして貰った。お前らも、グランドフェスティバルに出るかのどうかは知らんが、そろそろ準備しておいた方がいいぞ。
と、いうことで、いつものようにロケット団を撃退すると、ドキンちゃんの集めたボールを持ったラティが遊んでくれと寄ってくる。
どうやら、ハルカのポケモンが見つかるまでは我慢していたみたいだが、ボール遊びがしたいようだった。まぁ、ラティはボール遊びが大好きだからなぁ――と、思っていると、ケイマもドキンちゃんがジグザグマだった頃、ボール遊びが大好きだったことを思い出したらしい。
成程な。丸いものを集めてくるのは、ケイマと一緒に遊んで欲しいからだったのか。ずっと、お前を待っていたんだよ。
ケイマも「気付かなくてごめん」と謝ると、ドキンちゃんと一緒にボール遊びを始めた。こちらもラティが限界なので、一緒にボール遊びをする。
ラティアスとマッスグマがボール遊びをするというのはなかなかに不思議な光景だったが、どちらも楽しそうにしていたので良しとすることにした。
原作との変化点。
・第111話『ルネジム! 水のアーティスト・アダン!(後編)』より、二勝一敗一分で勝利した。
全体的に互角以上に戦えた手応えがあった。ナギ戦の敗戦から、いろいろ自身の成長を感じている。
・ヒロシ君と再会した。
ルネジムに挑戦しに来た。謎の運命力で、ニューサトシが逃がしたミュウツーⅦをゲットしている。
・ヒロシ君の指示を聞くようにミュウツーⅦに声をかけた。
が、ビビりが直るかどうかは本人次第。
・第112話『マッスグマ! 友情のカタチ!?』より、マッスグマが集めたアイテムを全部貰った。
進化アイテムなども多くあり、ニューサトシが大喜びしている。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.62
ピジョット Lv.57
バタフリー Lv.56
ドサイドン Lv.60
フシギダネ Lv.57
リザードン Lv.61
カメックス Lv.57
キングラー Lv.57
カモネギ Lv.56
エビワラー Lv.57
ゲンガー Lv.59
オコリザル Lv.56
イーブイ Lv.56
ベトベトン Lv.56
ジバコイル Lv.56
ケンタロス Lv.56
ヤドラン Lv.56
ハッサム Lv.58
トゲキッス Lv.54
プテラ Lv.57
ラプラス Lv.56
ミュウツー Lv.74
バリヤード Lv.56
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.55
カビゴン Lv.53
ニョロトノ Lv.52
ヘラクロス Lv.52
メガニウム Lv.51
マグマラシ Lv.51
ラティアス Lv.48
ヘルガー Lv.51
ワニノコ Lv.51
ヨルノズク(色違い) Lv.51
カイロス(部分色違い) Lv.51
ウソッキー Lv.51
バンギラス Lv.59
ゴマゾウ Lv.50
ギャラドス(色違い) Lv.50
ミロカロス Lv.41
ミズゴロウ Lv.44
オオスバメ Lv.44
ジュプトル Lv.44
ヘイガニ Lv.43
フライゴン Lv.51
コータス Lv.42
ラルトス(色違い) Lv.30
ユキワラシ Lv.36