ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#151 『地獄のレベリングの始まりだぜ!』

 13歳 μ月η日 『来るらしい』

 

 グランドフェスティバルも終わり、ホウエンでやるべきことは全て終えた。シュウは、「今回は駄目だったけど、いつか必ずトップコーディネーターなってみせる」と宣言しており、ハルカもまたそれに触発されて自身もトップコーディネーターになると意気込んでいる。

 ロバートはどうやらナナミさんに一目惚れしたようで、試合後にアタックしているようだったが、ナナミさんもこの手のことには慣れているのか上手いこと受け流していた。

 ちなみにロケット団はいつの間にかいなくなっている。おそらく、ムサシがナナミさんからの指導に怯えて逃げたに違いない。ハーリーも特に顔を見せることなくいなくなっていた。

 

 その後、ポケモンセンターでポケモンを回復させていると、例のワカシャモが寄ってくる。蹴りを入れてくるかと思ったのだが、何やらもじもじしていた。

 どうも、ジョーイさん曰く、俺達のコンテストに感動してくれたようだ。グラフェスの最中はずっと手に汗握っており、負けても拍手してくれていたという。

 

 改めてお礼を言うと、ジョーイさんがワカシャモを連れて行ってくれないかと声をかけてきた。

 今回のグラフェスでワカシャモが楽しそうにしていたのを見て、やはり元は新人用のポケモンだったこともあり、このままガードマンでいさせるのが心苦しくなったらしい。

 

 とはいえ、ワカシャモのレベルが素人向けではないことや、すぐに手が出る喧嘩っ早さを何とか出来るのは、対応できる俺しかいないと思ったようだ。

 俺としては、夢特性の『かそく』ワカシャモを仲間にするのに否はない。本人に、「一緒に来るか?」と聞いてみると、嬉しそうに蹴りをしてきた。どうやら一緒に来るらしい。

 

 と、いう訳で、得てして手持ちが増えた訳だが、数日後にはホウエンリーグも始まるし、そろそろこちらもチャンピオンリーグへの調整期間に入らなくてはいけない。

 シュウやロバートに別れを告げると、ミュウツーに頼んで、『テレポート』でトウカシティまで連れて行って貰った。これで一旦ハルカとマサトとはお別れだが、二人ともすぐマサラタウンに遊びに来るつもりのようで、特に寂しそうな顔はしていない。

 

 残る我らは、マサラタウンに帰る。

 

 チャンピオンリーグまで残り二か月、ここからは本腰を入れて調整期間に入ろう。

 ナナミさんをオーキド研究所まで送っていくと、そのまま家に帰る。かつてのように、タケシとカスミさんも一緒だが、ママさんも当然のように受け入れていた。流石はママさんである。

 

 

 

 13歳 μ月θ日 『改めて、全員集合』

 

 ホウエンでの旅から帰ってきたので、改めてオーキド研究所へ顔を出すと、待っていたとばかりに全員集まっていた。

 カントー、ジョウトのポケモン達と、ホウエンで仲間にしたメンバーを分けて、改めて挨拶をしていく。今回の旅で仲間にしたのは、ミロカロス、ミズゴロウさん、オオスバメ、ジュプトル、ヘイガニ、フライゴン先輩、コータス、黒いラルトス、ユキワラシ、ワカシャモである。

 

 そのうち、ミズゴロウさんからフライゴン先輩まではちょくちょく研究所に送っていたので、先輩達も良く知っていた。また、ミロカロスが生まれたのはホウエン前なので、実は全員知っているが、この旅でミロカロスに進化したのでホウエン組に分類している。

 残る黒いラルトスは特別枠だったし、ユキワラシやワカシャモに至ってはほぼ捕まえたばかりなので、全員が初見だった。仲良くするように言うと、イタズラ好きなユキワラシがノリのいいゲンガー辺りとコミュニケーションを取っている。

 

 ワカシャモは格闘組に目をつけられたようで洗礼を受けていた。お前もこれから足技以外にも、技をしっかり仕込んでやるからな。

 

 残る黒いラルトスだが、まだ俺以外(ナナミさんは例外)には心を開いていないので好きにさせることにする。

 バトルを強制するつもりはないし、やりたいようにすればいい。あんまり俺ばかりが構っても良くないし、ポケモン達同士の触れ合いに任せよう。

 

 それに、チャンピオンリーグまで残り二か月しかない。おい、お前ら地獄のレベリングの始まりだぜ!

 

 

 

 13歳 μ月ι日 『お前、♀だったんか』

 

 メガニウムとワカシャモが揉めていた。どうも、ワカシャモは♀だったようで、メガニウムとはウマが合わないらしい。

 相性的にはワカシャモ有利だが、レベルではメガニウムが圧勝しているので容赦なくボコボコされている。しかし、ワカシャモも負けず嫌いなので、絶対に負けを認めることはなかった。

 

 最終的には、見かねたミロカロスが間に入って二体を宥めている。メガニウムも、生まれたばかりのヒンバスの時のことを覚えているようで、どうもミロカロスには強く出られないらしい。

 ワカシャモはまだ食ってかかっていたが、体力の限界からか倒れてしまった。見ていた黒いラルトスが仕方ないとばかりに、『テレポート』でワカシャモをラティの前に転移させている。

 

 気付いたラティも、慌てて『ねがいごと』でワカシャモの体力を回復させていた。何か、気が付いたら女子会みたいになったな。あの場所。

 

 

 

 13歳 μ月κ日 『カニ師弟』

 

 キングラーがヘイガニに稽古をつけている。どうも、前からヘイガニはキングラーを師と定めていたみたいで、ちょくちょく教えを学んでいたようだが、この機にしっかりと弟子入りしたらしい。

 ヘイガニはまだシザリガーに進化していないので、覚えられる技には限界があるが、それでもまずは覚えられる技は覚えようということで、キングラーがいろいろ教えていた。

 

 カニ同士の教え合いは何かほっこりするな。

 

 

 

 13歳 μ月λ日 『ラプラス先生』

 

 ラプラスがユキワラシに『れいとうビーム』を教えていた。ホウエン中も練習していたものの、まだ技が形にならずに困っていたのだが、教えが上手いのかすぐにユキワラシが『れいとうビーム』を会得している。

 どうも、数少ないこおりタイプということで、ラプラスはユキワラシをかなり気に入ったらしい。

 

 使えそうな技は全部教える勢いだが、流石のユキワラシもそう簡単に技は覚えられないだろう。

 手始めに、こおりタイプ最大技である『ふぶき』を教えているようだが、ユキワラシも体が小さいせいか、『ふぶき』の威力に負けて踏ん張りきれずに吹き飛んでいた。しかし、ユキワラシも心意気は嬉しいようで、頑張って教えをものにしようとしている。

 

 頑張ってくれ、ラプラス先生。

 

 

 

 13歳 μ月μ日 『ホウエンリーグが始まったらしい』

 

 ホウエンリーグが始まったということで、カントーのチャンネルでも放送が開始された。

 見ると、前にあったヒロシ君やマサムネの姿もある。が、流石にミツル君の姿はなかった。まぁ、俺がバッジ四つか五つくらいのタイミングでまだ旅に出てなかったし、間に合わなかったのだろう。

 

 どうも、ホウエンリーグは参加者が600人以上いるということで、今回は予備選を実施して256名に絞り込むようだ。

 人数が人数なので、今日一日は予備選に費やされるのは確定だろう。本格的な予選は明日と言うことで、今日はここで見るのを止めにする。

 

 知り合いも出ているし、調整中も少し気にかけていこう。個人的には、ヒロシ君がどこまで勝ち進むかが見ものだな。

 

 

 

 13歳 μ月ν日 『怒りが足りないのかも』

 

 オコリザルが『ふんどのこぶし』を覚えられずに行き詰っている。ゲンガーにコツを聞いているようだが、それでも形にならないようなのだ。

 もしかしたら、『ふんどのこぶし』という名前だけあって、怒りが足りないのかもしれない。俺は普段、オコリザルを育成する際に、冷静さを強く意識させてきたが、逆にそれが枷となっているのかも。

 

 実際、コノヨザルの図鑑説明文には、怒りのボルテージが臨界点を超えた時、肉体という枠に縛られないパワーを手にしたという記述があるくらいだ。

 そのきっかけとなる『ふんどのこぶし』に怒りが重要になるというのは強ち間違っていないかもしれない。つまり、超サイヤ人になるのと一緒である。

 

 オコリザルには、しばらくはバトルや訓練でも冷静さを気にせず、思いのままに怒りを解放するように指示をしたが、どうもこれまでの訓練のせいで逆に怒りに身を任せるという感覚を忘れてしまったらしく上手く行っていない。

 

 これは、俺が悪いな。すまん、オコリザル。

 

 

 

 13歳 μ月ξ日 『ヒロシ君出陣』

 

 どうもホウエンリーグでは、決勝トーナメントへは32名が進めるようで、予選ではタッグバトルで三回勝つ必要があるらしい。

 テレビを見ると、悟空もといマサムネが苦戦している。ガラガラとカイリキーを相手に、ガーディとグライガーで先手を取られまくっていた。最終的にはギリギリで勝利を掴んだが、あのレベルでは決勝トーナメントに出られるかも怪しいレベルである。

 

 続けて、ヒロシ君の出番になると、トロピウスとマルノームを相手に、オオスバメとバタフリーという組み合わせで挑戦していた。

 ひこうタイプ二体でトロピウスを攻めて立て、弱点を攻めて数的有利を作っている。マサムネとは打って変わって安定した立ち回りだ。マルノームも頑張っていたが、流石に二対一ではどうしようもなかったようで、そのまま押し切られている。

 

 うーむ。ヒロシ君もなかなか強くなったなぁ。

 

 

 

 13歳 μ月ο日 『ナナミさんとの約束』

 

 少し前に約束した通り、ナナミさんのお部屋に飾ってあるトロフィーを見せて貰った。

 ナナミさんはこれからどうするのか聞いてみたが、もう少しポケモン達を休ませたら、また別の地方に向かうつもりらしい。

 

 しばらく会えなくなるということで、ラティがとても寂しそうにしているが、「またあう」と約束をしていた。指切りが出来るくらいに成長して偉いぞ。

 

 

 

 13歳 μ月π日 『カスミさん直伝の技』

 

 前にフエンタウンのジムリーダーであるアスナのコータスがやっていた『こうそくスピン』からの『かえんぐるま』を覚えるために、コータスと一緒に練習していると、カスミさんがスターミーでお手本を見せてくれることになった。

 そういえば、カスミさんはこの技を十八番としているし、コータスにしてみれば丁度いい先生である。

 

 コータスは本物の技を見たことがなかったので、基本的に俺の指示からイメージした動きだけで技を再現していた。

 しかし、アスナのコータスではないとはいえ、『こうそくスピン』からの派生の動きを見ると、これまでイメージだけだった動きに修正がかかり、格段に技が良くなっている。操作に至っては、カスミさんの指導もあって、かなり自由自在に動けるようになり、鈍足のコータスも機動力を手に入れることが出来た。

 

 

 

 13歳 μ月ρ日 『底上げ』

 

 気が付いたら、ホウエンリーグの予選も終盤になっていた。どうやら、マサムネは既に抜けたようで、ヒロシ君がリザードンとマグマラシを相手に、バンギラスとピカチュウという組み合わせで戦っている。

 こうしてみてみると、ヒロシ君と俺は手持ちの大半が被っているなぁと思いつつも、特に苦戦することなく、ヒロシ君も決勝トーナメント進出を決めていた。

 

 こちらもこの十日間、ホウエン組の練習をしつつも、カントー、ジョウト組の底上げに注力している。

 ホウエン組には申し訳ないが、本格的にチャンピオンリーグに出るのは次からになるだろう。少なくとも、今のレベルではチャンピオンリーグを勝ち抜くには少し力不足だ。

 唯一、通用しそうなのは元からレベルが高かったフライゴン先輩くらいか。ジュプトルも進化してからイイ線行ってはいるのだが、まだ少し地力が足りないんだよな。惜しい。

 

 

 

 13歳 μ月σ日 『リザードン師匠』

 

 俺のポケモンでほのおタイプを持っているのは、リザードンにマグマラシ、ヘルガーにコータス、ワカシャモだ。

 こうしてみると大分増えたが、リーダー格はやはりリザードンである。特にマグマラシはリザードンを尊敬しているようで、元ののんびりとした性格が好戦的になったのも、半分はリザードンのせいではないかと思っているくらいだ。

 

 そんなリザードンが見ている中、マグマラシとヘルガーが一対一で戦っている。技の使用制限など知らんとばかりに、豊富な技を使いつつ、かなりの速度で技の応酬していた。

 それを見ながら、コータスは感動したような視線を向け、ワカシャモは自分もやりたいとばかりに、うずうずした様子を見せている。

 終盤、ヘルガーの『みがわり』からの『かみつく』でマグマラシが怯んだことで、隙が出来、一気に勝負が着いた。敢えて、火力ではなく追加効果の発動を期待して『かみくだく』ではなく、『かみつく』を使った辺り、ヘルガーのクレバーな性格が伺えるな。

 

 バトルが終わると、リザードンが総評してマグマラシとヘルガーに良かった所、悪かった所をアドバイスしていた。

 カントー組の中でも、初期メンバーはやはり仲間達の中でも特別なようで、御三家以外にもピジョットやバタフリー、ドサイドン、キングラーなんかも、地味に尊敬されている。

 

 中でも、うちのエースでもあるリザードンは、ほのおタイプに限らず人気者だった。

 マグマラシとヘルガーのバトルが終わると、次はこっちに来てくれという声がかかるが、ワカシャモが次は自分の番だとばかりに、リザードンに殴り掛かってあしらわれている。

 

 うーむ、こうして改めてポケモン達の様子を見ると、結構初めて知ることが多いな。

 まぁ、リザードンも少し前まではきずな現象完全会得のために一緒にいる時間が長かったが、ここ一年は地力を伸ばすことを目標にしているようで、俺も必要な時以外関わらなかったというのもある。そのせいか、今では仲間達の師匠的立ち位置になっていたようだ。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第124話『サバイバルで行こう!』より、ホウエンリーグに参加しないのでカットされた。
 テレポートでマサラタウンに帰っているのでカットされた。

・ニューサトシによる地獄のブートキャンプが始まった。
 去年のシロナのトレーニングをベースにレベリングをしている。日記にキャプチャーされているのは、そんなレベリングの一部分。


・第125話『サイユウシティ到着! 長靴を履いたニャース!!』より、ホウエンリーグに参加しないのでカットされた。
 サトシ君絶対優勝させないマンであるテツヤが登場するが、ニューサトシと出会うことはなかった。代わりにヒロシ君が出会っている。

・ホウエンリーグの放送が始まった。
 テレビでちょくちょく様子を見ている。ミツル君はいないが、ヒロシ君は参加していた。

・第126話『予備選スタート! マサムネ登場!!』より、ホウエンリーグに参加しないのでカットされた。
 ニューサトシの代わりに、ヒロシ君とマサムネが仲良くなっている。

・第127話『開幕! サイユウ大会!!』より、ホウエンリーグに参加しないのでカットされた。
 ニューサトシの枠にヒロシ君が入っている。今の所は順調に勝ち進んでいるようだ。

・第128話『決勝トーナメントへ! 熱き闘いの日々!』より、ホウエンリーグに参加しないのでカットされた。
 ニューサトシ枠のヒロシ君が決勝進出を決めた。

・ロケット団について。
 ネタバレになるので、これまで触れていなかったが、ロケット団はホウエンリーグに参加していない。ロケット団の優先順位はニューサトシを追いかけるのが一番で、ジム戦やコンテストはそのついでに参加していた。ので、ニューサトシがホウエンリーグに参加しない以上、ロケット団も参加しない。今はテレポートでおいて行かれたので、一生懸命カントーに戻ろうとしている。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.62

 ピジョット Lv.57→58

 バタフリー Lv.56→57

 ドサイドン Lv.60→61

 フシギダネ Lv.57→58

 リザードン Lv.61→62

 カメックス Lv.57→58

 キングラー Lv.57→58

 カモネギ  Lv.56→57

 エビワラー Lv.57→58

 ゲンガー  Lv.59→60

 オコリザル Lv.56→57

 イーブイ  Lv.56→57

 ベトベトン Lv.56→57

 ジバコイル Lv.56→57

 ケンタロス Lv.56→57

 ヤドラン  Lv.56→57

 ハッサム  Lv.58→59

 トゲキッス Lv.54→55

 プテラ   Lv.57→58

 ラプラス  Lv.56→57

 ミュウツー Lv.74

 バリヤード Lv.56→57

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.55→56

 カビゴン  Lv.53→54

 ニョロトノ Lv.53→54

 ヘラクロス Lv.53→54

 メガニウム Lv.52→53

 マグマラシ Lv.52→53

 ラティアス Lv.48→49

 ヘルガー  Lv.52→53

 ワニノコ  Lv.52→53

 ヨルノズク(色違い) Lv.52→53

 カイロス(部分色違い) Lv.52→53

 ウソッキー Lv.52→53

 バンギラス Lv.59→60

 ゴマゾウ  Lv.50→51

 ギャラドス(色違い) Lv.50→51

 ミロカロス Lv.42→43

 ミズゴロウ Lv.45→46

 オオスバメ Lv.45→46

 ジュプトル Lv.44→46

 ヘイガニ  Lv.44→45

 フライゴン Lv.51→52

 コータス  Lv.43→44

 ラルトス(色違い) Lv.30

 ユキワラシ Lv.39→41

 ワカシャモ Lv.25→30 NEW!


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