ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

172 / 312
#153 『ブルーアイズより少ないぜ』

 13歳 α月γ日 『バトルフロンティア』

 

 いつものように、オーキド研究所でトレーニングをしていると、どうやらオダマキ博士もホウエン地方から遊びに来たようなのだが、その後ろに見知らぬおっさんがくっついていた。

 聞けば、こいつはエニシダというらしい。

 はて、どこかで聞いたことがあるような? と、首を傾げていると、「バトルフロンティアに挑戦してみないかい?」と声をかけられた。そういえば、エメラルドで殿堂入りすると、バトルフロンティアに勧誘されるイベントが起きるんだったっけか。

 

 しかし、何で俺? と、思ったが、たまたま会ったワタルが強いトレーナーとして俺の名前を上げたらしい。

 

 まぁ、アニメでもバトルフロンティアには挑戦していたし、興味がない訳ではなかった。とはいえ、流石にチャンピオンリーグがあるので今からと言う訳にはいかない。

 しかし、チャンピオンリーグが終わってから挑戦したとして、全部で七つの施設があるらしいし、とてもじゃないが春までには間に合いそうになかった。それにチャンピオンリーグを勝ち抜けば、次は四天王リーグもある。スケジュールはキッツキツだ。

 

 別に春に食い込んでもいいのだが、一応今まではアニポケの流れを踏襲しているので、出来ればそこは変わらずに行きたい。

 最悪、ヒカリと出会えなくなるのは別にいいのだが、ニューサトシはダイパだとシンジがお気に入りなので出来れば会ってみたいのだ。

 

 と、すると、やはりチャンピオンリーグをキャンセルしてバトルフロンティアに行くしかないか?

 

 エニシダも是非挑戦してみて欲しいらしく、七人のフロンティアブレーンはかなりの強さを持っており、一人一人が四天王に近い実力があるとアピールしてくる。

 特に、最後の一人はチャンピオンクラスとも言っており、とてもとても興味があった。っていうか、最後の一人ってジンダイだろ。流石のニューサトシも覚えてるわ。

 

 そういえば、ジンダイのバトルピラミッドは空を飛んで辺りを転々としているんだったけか。

 そういう意味でも、時間がないと全部の施設を回ることは出来なさそうだし、やはりチャンピオンリーグかバトルフロンティアのどっちかになりそうだな。

 

 今すぐに結論は出さなくていいということだが、これは迷う。チャンピオンリーグは今年だけでなく、まだ二年挑戦期間が残っている。しかし、シゲルとの再戦の約束もあるし、うーむ。

 

 どうするかなぁ。

 

 

 

 13歳 α月δ日 『顔を見せに来たらしい』

 

 シンオウ地方チャンピオンであり、俺の師匠でもあるシロナがやってきた。どうやら、シンオウリーグもひと段落ついて、俺の様子見がてら顔を見せに来たらしい。

 マサトは当然のように、シロナことを知っており、「シンオウチャンピオンがサトシの師匠!?」と驚いていた。ハルカも凄いひとだとわかったようで、緊張したように挨拶している。

 

 カスミさんやタケシは去年少し会っているので、「お久しぶりです」と挨拶していた。

 ラティも盛大に歓迎しており、教えて貰った『りゅうせいぐん』が大分うまくなったのを見せて褒めて貰っている。

 

 丁度いいので、シロナにチャンピオンリーグとバトルフロンティアのどっちに挑戦しようか悩んでいると話すと、「私ならバトルフロンティアを選ぶわね」と即答された。

 理由を聞いてみると、今年参加しなくてもチャンピオンリーグはまだ二回挑戦権が残っているし、今しか挑戦できないならバトルフロンティアの方が貴重な機会だということだ。

 それに、四天王やチャンピオンに近い実力のブレーン達と戦うのはプラスになりこそすれ、マイナスにはならないとも言われる。シゲルとの約束もあるが、それは今年絶対に果たさなくて行けないものという訳でもない。

 

 うむ。今年はチャンピオンリーグは棄権して、バトルフロンティアに挑戦しよう。

 

 そうと決まると、まずはポケモン達を急遽集めて、今年はチャンピオンリーグではなく、バトルフロンティアに参加することを伝える。

 しかし、ポケモン達にしてみれば、チャンピオンリーグもバトルフロンティアもどちらも戦う場であることには変わりないようで、特に拒否されることもなかった。

 

 悩みが解決したので、シロナにお礼を言った。シロナも師匠らしいことが出来て満足そうにしている。

 聞けば、シロナもしばらくはいるつもりのようなので、少し訓練をお願いすることにした。シロナの帰りに合わせて、俺もバトルフロンティアの挑戦の旅に出よう。

 

 

 追記。俺がバトルフロンティアに挑戦することを話すと、ハルカが一緒にカントーを回ろうと提案してきた。確かに、別れて旅をする必要もないし、これを快諾。マサトも俺がチャンピオンリーグに参加しないということで、観戦は止めにしてカントーを一緒に回ることになった。チケットはオダマキ博士経由で実家に戻されるらしい。

 

 

 

 13歳 α月ε日 『そうか、親か』

 

 シロナにミロカロスを紹介した。元はシロナから貰ったタマゴだし、成長した姿を見せてやりたかったのだ。

 それを見たシロナは、「やっぱり、君に預けてよかったわ」と頷いていた。同時に、俺のヒンバスの入手経路がシロナだとわかったカスミさんとハルカが自分もヒンバスのタマゴが欲しいとアピールしている。

 

 苦笑いのシロナが、「今はもう手元にないのよ」と返すと、これでもかというくらいに肩を落としていた。

 

 改めてミロカロスが俺に顔を寄せてくるので、いつものように撫でてやると、「可愛がって貰ってよかったわね」とシロナも嬉しそうにしている。

 聞けば、ヒンバスがミロカロスに進化することを知るトレーナーはそう多くないらしく、育成の段階で捨てられることも多いらしい。

 しかし、ニューサトシならちゃんと育ててくれると思ったからこそ、タマゴを譲ってくれたということだった。その期待に応えて、しっかりミロカロスまで育てたのが本当に嬉しいようで、自分のミロカロスと触れ合わせている。

 

 多分だが、シロナのミロカロスは、俺のミロカロスの親に当たるのだろう。俺のミロカロスも本能的にわかるのか、シロナのミロカロスと嬉しそうに構って貰っていた。

 

 

 

 13歳 α月ζ日 『ブルーアイズより少ないぜ』

 

 きずなミュウツーについて、シロナに相談したのだが、流石のシロナもお手上げのようあった。

 そもそも、きずな現象自体、俺のリザードンが初だというのに、伝説のポケモンであるミュウツーのきずな現象などわかるはずがないと言われる。

 

 まぁ、確かに、ミュウツーの個体自体がそもそも多くない。俺のミュウツー以外だと、ヒロシ君がゲットしたミュウツーⅦ、後はゲノセクトの映画に出てきた♀のミュウツーくらいか。

 

 世界に三体とか、ブルーアイズより少ないぜ。

 

 

 

 13歳 α月η日 『地獄の訓練』

 

 カントー組やジョウト組のポケモン達も、去年シロナのデスマーチを体験しているだけあって、今年はなんとか生きていた。

 しかし、初見のホウエンメンバーはダウンしている。まぁ、初めてだとこのトレーニングについてくるのは厳しいよな。レベルの高いフライゴン先輩ですら、かなり疲れを顔に出しており、ジュプトルも耐えきれずに座り込んでいた。これが、経験差か。

 

 今年は時間が少ししかないので、その分メニューもかなりきつい。ホウエン組にしてみれば、最初の試練だな。

 

 

 

 13歳 α月θ日 『すまんな』

 

 久しぶりにシゲルがマサラタウンに帰ってきた。パッと見ただけで、トレーナーとして一回り強くなったのがわかる。

 どうも本人もかなりの手応えがあるようで、「今年のチャンピオンリーグは貰ったよ」と、宣言していた。

 意気込んでいる所、本当に申し訳ないのだが、改めて俺が今年のチャンピオンリーグに参加しないことをシゲルに説明する。シゲルも最初は驚いていたが、すぐに理解を示してくれたようで、「去年、約束を果たせなかった僕に文句をいう資格はないよ」と笑っていた。

 

 何か悪いことをしたので、「バトルするか?」とも、聞いてみたが、「君と戦うなら、やはりそれなりの場で戦いたい。今回は遠慮しておくよ」と言って帰って行った。すまんな、シゲル。

 

 

 

 13歳 α月ι日 『メンバー決め』

 

 シロナブートキャンプも終わりが見えてきた。ホウエン組も一回り大きくなり、大分強くなったのがわかる。

 これからしばらくカントーを旅する訳だが、最近仲間になったばかりのユキワラシとワカシャモは連れて行くことにした。

 

 特別枠を除いて、ピカ様は確定選出なので、これで残る枠は三体となる。行きたい奴を募集すると、おそらくほぼ大半が手を上げるだろうし、ここはくじで連れて行くメンバーを決めることにした。

 

 抽選の末、選ばれたのは、ニョロトノ、ヘルガー、カイロスの三体だ。思えば、この三体はホウエンでもあまり呼び出さなかった。そういう意味でもなかなかいい抽選結果だな。

 まぁ、バトルフロンティアでのバトルでは、誰かしら呼び戻す可能性もあるし、その都度メンバーは変わる可能性もあるので、居残り組にも変わらず修練に励むように声をかけた。

 

 

 

 13歳 α月κ日 『旅立ち』

 

 シロナがシンオウに帰って行った。正確には、ミュウツーの『テレポート』でシンオウまで送ったのだが、まぁ別れたことに違いはない。

 また、ナナミさんもカントー地方のグランドフェスティバルはもう経験済ということで、予定通りに他の地方に向かうようだ。ラティが少し悲しそうにしている。

 

 俺達もそろそろ旅に出る準備をしていると、前に勧誘に来たエニシダが再び顔を出してきた。

 改めて、バトルフロンティアに挑戦することを伝えると、「そうか」と頷いている。喜びを噛み締めるように、「期待させてもらうよ」と言うと、満足そうな顔をしながら足早く帰って行った。

 

 俺達も続いて旅に出る。

 

 今回の旅は、俺、ラティ、カスミさん、タケシ、ハルカ、マサトの六人旅だ。とはいえ、カスミさんももう少ししたらジムを再開する予定らしいので、一緒なのはハナダシティまでである。

 また頻繁にメールするということだが、おそらく返事はタケシがするだろう。ニューサトシはメール返すのあんまり好きじゃないしな!

 

 

 

 13歳 α月μ日 『今回は宇宙船関係ではないらしい』

 

 バトルファクトリーを目指して旅をしていると、おつきみ山で迷子のピィを見つけた。

 どうやら今回は宇宙船関係のピィではないようで、この山で遊んでいるうちに迷子になってしまったみたいである。

 

 可哀想なので、俺達で親元に送り届けようという話になったのだが、随分久しぶりにロケット団が襲ってきた。

 お前ら今まで何してたんだよ――と、聞いてみたのだが、どうも口を濁している。ただ、「師匠が……」という言葉が聞こえたので、おそらくナナミさんを恐れて距離を取っていたようだ。

 

 俺達が旅を再開したので、ようやく襲い掛かってきたということだろう。仕方ないので、相手をしてやろうかと思ったが、バトル中に足場が崩れてカスミさんとマサト、ピカ様、カスミさんのルリリとピィが崖下に落ちてしまった。

 これはちょっと緊急事態ということで、ヘルガーとカイロスのパワープレイでサクッとやなかんじーにしてやる。

 

 そのまま、すぐに後を追いかけようとしたのだが、急に雨が降ってきた。山の天候は変わりやすいというが、運が無さ過ぎるぜ。

 仕方ないのでしばらく木陰に隠れて雨宿りをする。ハルカもマサトが心配のようで、落ち着かない様子だったが、カスミさんも一緒だしピカ様もいるんだ。きっと大丈夫だろう。

 

 しばらくして雨が上がり、再び下に落ちたメンバーを探しに行くと、またもロケット団が懲りずに現れたようで、カスミさんやマサトを襲っているのを見つけた。

 ハルカもチルタリスの『りゅうのいぶき』で即座に乱入し、マサトの無事を見て一安心している。こちらもピカ様と合流したということで、本日二度目のやなかんじーにしてやった。

 

 どうやら、騒ぎを聞きつけたようで、おつきみ山のピッピやピクシー達もやってきている。

 騒がしくしたことを謝罪しながら、迷子のピィを送り届けると、感謝の印とばかりに山の住処へと招待してくれた。夜には月を見ながらのダンスまで見せてくれて、ラティも一緒になって踊っている。なかなかいいものを見ることが出来たな。

 

 

 

 13歳 α月ν日 『俺を誰だと思ってやがる!』

 

 ハナダシティに着いたので、ここでカスミさんとはお別れになる。とはいえ、定期的に会えるので、もうラティもそこまで悲しそうにはしていない。

 前にナナミさんとしたように、「またあう」と言いながら指切りをして、ハナダシティを後にした。後ろから「負けんじゃないわよ!」と声をかけられたので、「俺を誰だと思ってやがる!」と返す。

 

 最近、絶好調のニューサトシがそう簡単に負ける訳ねーだろうが。舐めんじゃねーぞ、べらんめい!!

 

 

 

 




 原作との変化点。

・エニシダからバトルフロンティアに誘われた。
 アトラクタフィールドの収束によって、勧誘が来た。原作だと、キクコとのバトルの末に声をかけられるが、ここではワタルからの推薦になっている。

・チャンピオンリーグからのバトルフロンティアは時間的に無理だった。
 優勝したら四天王リーグもあるし、春に食い込むとダイパ編に遅刻する可能性もあった。ぶっちゃけ、チャンピオンリーグ初戦敗退しても時間が足りない。

・シロナからのアドバイスを貰った。
 客観的に見ても、バトルフロンティアに参加した方がいい。相手のレベルが四天王に近い実力ということは、チャンピオンリーグよりも大変ということ。

・シロナブートキャンプが始まった。
 ニューサトシの地獄のレベリングよりも厳しい。一週間くらいしか時間がなかったが、それでも全員レベルが上がった。

・第134話『オツキミ山! ピィとピッピとピクシーと!』より、一月半振りにロケット団が現れた。
 ロケット団も少し前にカントーに戻っていたが、ナナミさんにビビッてずっと様子を伺うだけだった。ハナダに着いたので、カスミさんとお別れした。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.62→63

 ピジョット Lv.58→59

 バタフリー Lv.57→58

 ドサイドン Lv.61→62

 フシギダネ Lv.58→59

 リザードン Lv.62→63

 カメックス Lv.58→59

 キングラー Lv.58→59

 カモネギ  Lv.57→58

 エビワラー Lv.58→59

 ゲンガー  Lv.60→61

 オコリザル Lv.57→58

 イーブイ  Lv.57→58

 ベトベトン Lv.57→58

 ジバコイル Lv.57→58

 ケンタロス Lv.57→58

 ヤドラン  Lv.57→58

 ハッサム  Lv.59→60

 トゲキッス Lv.56→57

 プテラ   Lv.58→59

 ラプラス  Lv.57→58

 ミュウツー Lv.74→75

 バリヤード Lv.57→58

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.56→57

 カビゴン  Lv.55→56

 ニョロトノ Lv.55→56

 ヘラクロス Lv.55→56

 メガニウム Lv.54→55

 マグマラシ Lv.54→55

 ラティアス Lv.50→51

 ヘルガー  Lv.54→55

 ワニノコ  Lv.54→55

 ヨルノズク(色違い) Lv.54→55

 カイロス(部分色違い) Lv.54→55

 ウソッキー Lv.54→55

 バンギラス Lv.60→61

 ゴマゾウ  Lv.52→53

 ギャラドス(色違い) Lv.52→53

 ミロカロス Lv.44→46

 ミズゴロウ Lv.47→49

 オオスバメ Lv.47→49

 ジュプトル Lv.47→49

 ヘイガニ  Lv.46→48

 フライゴン Lv.53→54

 コータス  Lv.45→47

 ラルトス(色違い) Lv.30

 ユキワラシ Lv.42→44

 ワカシャモ Lv.35→40 

 タマゴ   何が生まれてくるのかな? 生まれるまで、まだまだ時間がかかりそう。


 ホウエン地方編が終了し、ここからバトルフロンティア編に入ります。残り、約二週間半くらいですが、これからもよろしくお願いします。



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。