ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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バトルフロンティア編
#154 『波動の勇者ニューサトシ』


 13歳 α月ξ日 『波動の勇者ニューサトシ』

 

 いつもの迷子の末、ロータの街のオルドラン城とやらでポケモンバトルの大会のようなものが行われるという話を聞き、飛び入りで参加することにした。

 昔の時代に因んだ衣装を着なければいけないというルールがあるようで、適当に服を選んだのだが、そこで今回が劇場版第八作目の波動の勇者ルカリオの舞台であることを思い出す。

 

 内容はもう曖昧だが、確かサトシ君の波動が昔の偉人と同じで、目覚めたルカリオと何だかんだして、ミュウも出てきてみたいな――もう良く覚えていない。

 

 とりあえず、明確な悪役がいなかったことだけは覚えているので、特に警戒することはないだろう。ミュウはともかく、ルカリオは伝説のポケモンじゃないしな。

 

 しばらくすると、オルドラン城に住む女王アイリーンの宣誓と共に大会は始まった。遠慮なく、無双に近い形でバトルを制していく。

 結局、優勝したのは俺だった。

 決勝の相手はキッドとかいう女だったが、残念ながらニューサトシの相手にはならない。優勝の証として、昔に波動の勇者と呼ばれたアーロンの杖なるものを渡される。同時に脳内に声が響いた。そういえば、この中にルカリオが入っているんだっけか。

 

 杖を振りながら、何とかルカリオを呼び出せないか四苦八苦してみるが、そもそも波動というものが良くわからない。

 とりあえず、ビリビリ体質の電気や、あいいろの玉とべにいろの玉の影響で気合が入ると光るようになった腕の要領で、あれやこれやいろいろ試してみるも、ルカリオが姿を現すことはなかった。

 

 仕方ないので、諦めてパーティに参加したのだが、しばらくすると杖の中から再び声が聞こえてくる。

 再び適当に杖を振っていると、杖についた宝石が激しく光り出した。後から聞いた話によると、その時の俺は波動の勇者のポーズと全く同じポーズを取っていたらしい。

 

 まるで、波動の勇者に導かれるように杖からルカリオが出てきた。思わず、「でたぁ!」と口にしまったが、それも仕方ないことだろう。

 

 そのままの勢いでルカリオに、「何故、城を捨てたんですか!?」と詰め寄られる。そりゃお前、捨てるだけの理由があったんだろうよとしか言えなかった。しかし、声でニューサトシがルカリオの求めている人物ではないとわかったようで、とても驚いている。

 

 随分久しぶりに外に出たことで、いろいろ困惑しているルカリオに、女王が封印されてから数百年の時が経っていることを伝えていた。

 

 どうもアイリーン女王は先祖であるリーン女王に瓜二つのようで、ルカリオが女王に少し懐いている。

 女王の頼みで、ルカリオもまた過去の出来事をいろいろ話しているが、その途中俺の波動がアーロンの波動と同じだと教えられた。やはり、このボディは勇者の資質を持っていたか。

 

 簡潔に話をまとめると、かつて戦争があり、二つの軍勢がこの城に襲い掛かってきたらしい。

 ルカリオは戦場に偵察に出ていたそうなのだが、戦いを止める手段はなく、合流したアーロンは「自分は城を捨てた」と言って、そのままルカリオを杖の中に封印してしまったということだ。

 

 伝説では、その後にアーロンの手によって戦いは止まったということになっている。が、ようやくここで俺も映画の内容を何となく思い出してきた。そういえば、この映画って――

 

 しかし、ルカリオの話がひと段落した瞬間、いきなりマサトが血相を変えて、ピカ様とニャースがミュウに連れて行かれたと報告してきた。

 ミュウという言葉に、マスターボールが少し反応したが、どうもこの城ではたまにミュウが現れるようで、出会えるのは幸運なことらしい。ピカ様が連れ去られた時点で疫病神としか思えんのだが?

 

 先程バトルしたキッドもミュウを見たようで目撃者として名乗りを上げている。これでマサトの見間違いの線はほぼなくなったな。やれやれだぜ。

 

 女王にミュウがいる場所を聞いてみると、この城から見える巨大な岩山『世界の始まりの樹』という場所に住んでいるらしい。一万年と二千年前から有りそうな場所だな。

 おまけに、ミュウはころころ姿を変えるため、見つけるのは困難だとも言われる。まぁ、普通ならそうだろうが、こちらにはミュウツーがいるので、その辺の真偽については心配していなかった。

 

 早速、ピカ様を取り戻しに行こうとすると、女王がルカリオにもピカ様救出の手助けを命じている。

 どうも波動の力でルカリオもミュウの真偽を見分けられるようだ。まぁ、ルカリオも目覚めたばかりで手持無沙汰になるよりも、何かしていた方が気がまぎれるだろうし、同行を許可してやった。

 

 すると、ドライバーとしてキッドも名乗りを上げている。どうも、こいつは冒険家のようでミュウに興味があるようだ。

 まぁ、ミュウが捕まろうと捕まらなかろうと、俺はピカ様さえ取り戻せれば問題ないので、こいつの同行も許可した。精々足として使ってやろう。

 

 

 

 13歳 α月ο日 『波動使っていたらしい』

 

 ピカ様捜索の途中で、温泉を見つけた。ルカリオにも一緒に入るように声をかけるが、軍人気質なせいか、自分は女王の命令でここにいるだけだといって拒否している。

 どうやら、アーロンのこともあって、人間とコミュニケーションを取る気は一切ないらしいが、そんな防御などニューサトシの前ではないに等しいことを教えてやろう。

 

 温泉がダメなら波動だ。ルカリオに、波動の使い方を教えてくれと頼みこむ。

 女王の命令はピカ様救助の手助けである。俺が波動を使えるようになれば、ピカ様救助の確率は上がる。つまり、俺への指導は命令の中に含まれる――と、いう暴論で、ルカリオを困惑させた。

 

 最初は興味ないねと、言わんばかりの態度だったが、ニューサトシの口八丁に乗せられている。

 とどめに、「女王も、お前が自分の仕事を遂行しなかったと知ったら失望するんじゃないか?」と、任務を失敗した時のことを考えさせたら、渋々ながらも首を縦に振った。嫌でもコミュニケーションを取らせてやるぜ。

 

 こうして、ルカリオによる波動の指導が始まったのだが、どうも俺は潜在的に波動を使っていたらしい。

 ルカリオ曰く、ビリビリ体質の電気や体内の玉の制御などは無意識で波動を応用して使っているということだ。

 

 むしろ、そこまで高度な応用が出来ていて、何故素直に波動が使えないんだと呆れられてしまった。

 某ハンター漫画で言えば、念を電気に変える念能力を持っているが、基礎の四体行を何一つとして覚えていないようなものである。

 

 ルカリオが波動を俺の体に流すことで、その存在を感じさせてくれた。成程、これが波動かと感覚を具現化すると、俺も無事に波動を使うことが出来ている。

 

 そのまま、波動についての基礎を教わっていると、ハルカが不思議な花を見つけたと言ってそれを摘んできた。

 キッド曰く、この花は『時間の花』というもので、波動使いに時の奇跡を見せてくれるものらしい。試しに持ってみると、事前の行動が映像となって再生された。俺の波動に反応したのは間違いないようだ。

 

 その晩、俺とピカ様が初めて会った時のことが聞きたいと言われたので話をしていると、ルカリオが「お前も都合が悪くなったらピカチュウを捨てるかもしれない」と毒を吐いてきた。おそらく、自分の姿に今の状況を重ねているのだろう。

 

 とはいえ、残念ながらニューサトシはサトシ君と違って、今まで仲間を逃がしたことがないのが自慢なのである。

 そう話すと今度は、「ピカチュウの方がお前のような主人に嫌気が差して逃げ出したのかもしれない」と返してきた。実際、ホウエンの旅の最初に家出されたことがあるので言い返せねぇぜ。ただ、仮にそうだったとしてもそれはそれで仕方ない。

 

「まぁ、もしそうなったとしたら、俺が悪かったってことだ。起きた結果を素直に受け入れるさ。ただ、真偽は会うまでわからない。俺がピカチュウを信じる気持ちに変わりはないよ」

『信じた結果、裏切られるかもしれないんだぞ……』

「なぁ、ルカリオ。憎しみに一旦蓋をして思い出してみろよ。これまでお前と一緒にいたアーロンって男は、本当にお前のことを裏切るような奴だったか?」

『………………』

「俺はピカチュウと旅したこの三年間を思い返しても、裏切られるとは欠片も思わないぞ。仮に裏切られたとしても、きっと何か事情があったんだと思う。俺を裏切らないといけない事情が――」

 

 しかし、ルカリオは最後まで話を聞く気はないようだった。静かに目を閉じている。これ以上、会話を続ける気はないということだろう。

 けどな、今の状況が続けば、お前はいずれ真実に行きつく。俺もつい昨日まではうろ覚えだったが、これだけ材料が揃えば何故アーロンが死んだのかの理由も大体思い出してきた。

 

 

 

 13歳 α月π日 『いい加減、この茶番を終わらせるぞ』

 

 世界の始まりの樹を目指す途中、ルカリオが封印された場所を見つけた。

 丁度、時の花が咲いており、ルカリオの波動に反応して過去の映像を映し出してくれる。映し出された映像は、概ねルカリオの言った通りだったが、俺にはアーロンの表情が印象深く見えた。

 

 だが、ルカリオが封印された後も映像はまだ続く。大量のポケモンの軍勢が押し寄せてきたのだ。

 時の花が見せている幻ではあるが、その迫力に思わずマサトが怖がってハルカに抱き着いている。マサトは、「もしかしたら、アーロンは今の軍勢からルカリオを守るために封印したのかもしれない」と言っていた。

 

 しかし、ルカリオは俺に向かって「サトシ、お前は絶対にピカチュウを捨てるなよ」と声をかけてくる。

 いろいろ説得はしたが、やはりあの場所へ行かないとルカリオの誤解を解くことは出来ないかもしれないな。

 

 ――と、考えたその瞬間だった。

 

 俺とルカリオの波動レーダーが、どこからか敵意を検知する。同時に、その場から離れると、上空から準伝であるレジ三兄弟の内の一体であるレジロックが襲い掛かってきた。

 

 そういえば、レジ三兄弟がここの番人だったっけか。確かに不法侵入しているのはこちらだが、元はと言えばお前んとこのミュウがうちのピカ様を連れて行ったのが悪いんだろーが――と、言いつつ逃げる。

 戦ってもいいが、今はピカ様と合流する方が優先だ。ルカリオが先導しつつ、山の中を駆け抜けていく。どうやら、何とか世界の始まりの樹の真下に入ることが出来たようだ。

 

 感じる。上にピカ様の波動を――体の感覚に任せるがまま波動を駆使し、研ぎ澄ましていく。

 道は大体わかった。後は真っすぐピカ様の所へ向かうだけだ。ルカリオと並んで、ピカ様がいる方へと駆けていく。

 

 洞窟を抜けると、ようやくピカ様と再会できた。しかし、合流する前に、レジ三兄弟の内の一体であるレジアイスがやってきて合流を妨害してくる。

 

 ルカリオが逃げるように声をかけてくるが、もう目の前にピカ様がいるのだ。先程とは状況が違う。ここは逃げるのではなく、倒して先に進む。

 レジアイスの攻撃に対し、ほのおタイプのヘルガーでお相手していく。相性が有利とは言え、相手は準伝だ。油断すれば、負ける可能性は高い。

 

 鍛えられたヘルガーの『かえんほうしゃ』とレジアイスの『れいとうビーム』がぶつかっていく。威力はやや向こうの方が上か。

 一旦、攻撃を中止して回避に移る。

 また、『わるだくみ』を積んで、特攻を二段階上昇させた。これは野良バトルだ。技の使用制限もないので、使える技は何でも使っていく。さらに『ニトロチャージ』を使って追加効果で素早も一段階上昇させた。

 

 このまま火力とスピードで押し切ろうとすると、今度はどこからともなくレジ三兄弟の最後の一人であるレジスチルがやってくる。おまけに、先程振り切ったレジロックも合流して襲い掛かってきた。

 カイロスとニョロトノを出して、ヘルガーと共にレジ三兄弟を迎撃していく。じめん技やかくとう技が得意なカイロスはレジスチルを、みずタイプでいわタイプに相性がいいニョロトノにはレジロックの相手を任せた。

 

 いくら準伝とはいえ、所詮は野生だ。このままごり押ししてやる――と、考えた瞬間、洞窟の中からアメーバのようなものが飛び出してきて、いつの間にかいたロケット団を呑み込んでいくのが見えた。

 

 そういえばいたな、こんな生物!

 

 確か、樹の白血球のようなもので、人間を菌のように害あるものとして排除しようとするんだっけか。

 俺の方に一つ飛んできたが、ルカリオが庇うように間に入る。どうやら、ポケモンは菌として認識はしていないようでルカリオが取り込まれるようなことはなかった。

 

 しかし、タケシ、ハルカ、マサト、キッドが順々に飲み込まれていく。このまま戦えば勝てる――が、間違いなく俺も、このアメーバに飲み込まれてしまうだろう。

 ルカリオが「俺の使命は、お前とピカチュウを再会させることだ。ここで死んでは意味がない。今は引くんだ!」と手を引いてくる。確かに、ここは引き下がるしかないか。

 

 アメーバを回避しながら逃げていると、ピカ様の気配が動くのを感じる。どうやら、こちらの動きに合わせてあの場から逃げ出してくれたようだ。

 そのままアメーバを避けつつ回り道をしていくと、ようやくピカ様と再会できた。とはいえ、このまま逃げ続ける訳にもいかない。仲間達が捕まってしまったのだ。あいつらも助ける必要がある。

 

 ルカリオは逃げるべきだと訴えてくるが、もうこれ以上引いてやるつもりはなかった。悪いが、俺もそろそろプッツン来ちまってんだよ。

 同時に、マスターボールからミュウツーが出てくる。こちらもこちらで、ミュウのせいでこうなっている状況にかなりイライラしているようで、怒りのボルテージが溜まっているのが確認できた。

 

「『いい加減、この茶番を終わらせるぞ』」

 

 感情の発露が縁となり――絆を結ぶ。

 

 これまでなろうと思ってもなれなかったきずなミュウツーだが、やはりある程度のレベルまでシンクロ率を高めないと変化はしないようだった。

 仮に、リザードンが絆レベル100できずな化するとして、ミュウツーは200必要な感じだ。まぁ、伝説のポケモンがきずな化すると考えれば、それくらいの難易度は当然なのだろう。

 

 俺とミュウツーがきずな化したことで、同調された波動が波のように溢れていく。ミュウツーは波動を使えないはずだが、俺とシンクロすることでその能力も手に入れたらしい。

 

 俺とミュウツーの怒りの波動が、アメーバを駆逐していく。そのまま、近くに隠れていたミュウに、「俺の仲間を返すか。ここを焦土にされたいか選べ」と告げた。

 俺のポケモンを勝手に連れ去った上、助けに来た仲間が被害にあっている。いくらニューサトシがポケモンに対して温厚でも、ここまで身勝手な行動を許すつもりはない。

 

 慌てたようにミュウが何かを念じると、樹に吸収された仲間達が解放された。どうやら、俺達が害ではないと樹に覚えさせたらしい。

 それを見て、遠くからこちらを見ていたレジ三兄弟も逃げて行った。敵ではないなら戦うつもりはないようだ。まぁ、今なら負けるつもりもないがな。

 

 しかし、喜びもつかの間、いきなりミュウが倒れた。同時に、樹が崩壊を始めていく。

 ルカリオが、まさか――と言わんばかりの顔でこちらを見るが無実である。俺達は何もしていない。

 

 おそらく、急激な免疫変更で樹自体に不調が発生したのではないだろうか。ミュウは樹と何かが繋がっているみたいだったし、そのせいで倒れたのだろう。

 縋るようにミュウがこちらを見るので、仕方なくきずなミュウツーの全エネルギーを渡してやった。映画ではルカリオとサトシ君の二人がかりで波動を送っていたが、どうやらきずなミュウツーのパワーはそれ以上だったようで、ミュウもすぐに完全復活している。

 

 そのまま、ミュウが木の崩壊を止めていく。同時に、エネルギー切れでこちらもきずな現象が解除された。

 とりあえず、無事問題解決のようだが、ミュウに「あまり調子に乗るなよ」と釘を刺しておいた。誰も彼もミュウを敬うと思ってんじゃねーぞ、この疫病神が。

 

 しかし、原作の映画ではルカリオがミュウに波動の全てを渡して消滅してしまうが、上手いこときずなミュウツーで代わりが出来たようだな。

 まぁ、別に狙っていた訳ではないが、ルカリオが消滅するような事態にならなくて本当によかった。本人は、誤解が解ければアーロンの元へ行きたがるかもしれないが、アーロンがルカリオを杖に封じ込めたのは、やはりルカリオに生きていて欲しいからだろうしな。

 

 ピカ様も仲間も取り返して、後は帰るだけ――と、なったが、ここまで来たらルカリオの誤解も解いておいた方がいいだろう。

 ミュウに頼んで、アーロンが死んだ場所へ案内して貰う。そこにはアーロンの手袋が落ちていた。ルカリオが手をかざすと、アーロンの波動を感じ取っている。

 

 つまり、真相はこうだ。アーロンはルカリオを封印した後、ミュウを求めて単身でこの樹にやってきた。

 そしてミュウと会ったアーロンは、自分の命と波動の力を引き換えにして、争いを鎮めるようにミュウに頼んだのである。

 

 丁度、この場所にも時の花が咲いており、アーロンとミュウのやり取りが再生されていく。

 

 真実を知ったルカリオは自分を責めた。『……サトシの言った通りだった。俺は憎しみで目が眩んでいた』と、後悔の念に駆られている。

 しかし、映像にはまだ続きがあった。

 力を使い果たして倒れるアーロンは、ルカリオへの思いも口にしていたのだ。あの時、封印しなければ、ルカリオは自分についてきた。けど、無益な戦いで命を失うのは自分だけで良いのだと、あの城でルカリオやリーン女王と一緒に過ごせた日々が宝物だと、そう口にしている。

 

『……最後に、もう一度お前に会いたい。ルカリオ、わが友よ』

 

 そこで、時の花は過去の再生を止めた。

 

 ルカリオは涙を流している。自分は愚かだったと、少しでも憎しみを抱いたのを悔いているのが波動を通して伝わってきた。だが、だからこそ俺は言わなくてはいけない。

 

「ルカリオ、安易に後追いなんかするなよ。お前に会いたい気持ちを押し切ってまで、お前を杖に封印したアーロンの気持ちを汲んでやれ」

 

 今のまま放置すれば、ルカリオはアーロンの後を追いかねない。しかし、そんなことアーロンは望まないだろう。

 今際の際に会いたいと願った気持ちを押し殺してまで相棒の生存を望んだのだ。映画では、ルカリオも死んでアーロンの所に行ったみたいな終わりだが、それは映画だからこそ奇麗に思えるだけである。

 

 残念ながら、この世界は現実だ。

 

 俺は途中で気づいたからこそ、アーロンの願いを守るため、ルカリオが死ぬ未来を変えるために行動した。

 きずなミュウツーになれたのは出来過ぎだったが、もしきずな化出来なかったとしても、俺は最後にルカリオを犠牲にするようなやり方は取らなかっただろう。仮にそれで俺自身が死ぬことになったとしても、俺にはポケモンを犠牲にして完結なんて方法は取れなかった。

 

 思えば、ミュウツーはそんな俺の覚悟を感じ取って出てきてくれたのかもしれないな。

 

 

 追記。ルカリオは、オルドラン城のアイリーン女王の下で護衛として生活することを決めたらしい。別れる際のルカリオの顔を俺は決して忘れることはないだろう。「今の自分の生で出来ることを全てやってから、胸を張ってアーロン様に会いに行くよ」と言ったルカリオの顔は、この三日間で一度も見ることのなかった、とても良い笑顔だった。

 

 

 




 原作との変化点。

・劇場版波動の勇者より、ニューサトシが無意識に波動を使っていた。
 そもそも普通の人間が電撃を撃ったり、伝説のポケモンの力に抗えるはずがない。全てはニューサトシが無意識に波動をコントロールして使っていた。が、マサラ式肉体言語術や普通のポケモンへの精神耐性は自前の物。

・きずなミュウツーになった。
 今の所、劇場版限定のフォルムになっている。

・ルカリオを助けた。
 どんな理由があれ、ポケモンが死ぬという終わりをニューサトシは選択しない。初期のプロットでは、ルカリオがニューサトシを止めようとして殴ってきたのを、逆に殴り返して気絶させるという内容で、足りないエネルギーをミュウツーがフォローしてくれる話だったのだが、ミュウツーがミュウに関わる話が上手く纏らなかったので、渋々きずな波動パワーを全て渡すで無理矢理解決した。

・ルカリオに生きろと伝えた。
 映画を見ていて、アーロンの願いの本質がルカリオに生きて欲しいという一点だと思った。映画では死んでしまうのだが、物語上では美しく見えても、じゃあアーロンは何のためにルカリオを生かしたんだよって話なので、ニューサトシは死ぬのを許さなかった。

・ルカリオと笑顔で別れた。
 こういう終わりがあってもいいじゃない。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.63

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.58

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.59

 リザードン Lv.63

 カメックス Lv.59

 キングラー Lv.59

 カモネギ  Lv.58

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 オコリザル Lv.58

 イーブイ  Lv.58

 ベトベトン Lv.58

 ジバコイル Lv.58

 ケンタロス Lv.58

 ヤドラン  Lv.58

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.57

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.58

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.58

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.57

 カビゴン  Lv.56

 ニョロトノ Lv.56

 ヘラクロス Lv.56

 メガニウム Lv.55

 マグマラシ Lv.55

 ラティアス Lv.51

 ヘルガー  Lv.55

 ワニノコ  Lv.55

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.55

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ゴマゾウ  Lv.53

 ギャラドス(色違い) Lv.53

 ミロカロス Lv.46

 ミズゴロウ Lv.49

 オオスバメ Lv.49

 ジュプトル Lv.49

 ヘイガニ  Lv.48

 フライゴン Lv.54

 コータス  Lv.47

 ラルトス(色違い) Lv.30

 ユキワラシ Lv.44

 ワカシャモ Lv.40 

 タマゴ   何が生まれてくるのかな? 生まれるまで、まだまだ時間がかかりそう。


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