ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#162 『紅い薔薇と一通の手紙』

 13歳 β月ρ日 『ポケモンオリエンテーリング? しませーん!』

 

 次の施設であるバトルパレスは、メタリカ島とかいう相手の血中の鉄分を刃物に変えるスタンドみたいな名前の島にあるようで、久々に船に乗ることになった。

 途中でポプリ島なる島に寄ったのだが、この島ではトレーナーとポケモンが協力してスタンプを集めるポケモンオリエンテーリングなる大会が開かれるらしい。

 

 言ってしまえばスタンプラリーだ。

 

 優勝賞品は果物のようで、食い意地の張ったハルカが最初に参加を表明している。ニューサトシはぶっちゃけあまり興味がない。穏やかな感じで、バトル要素がある訳でもないしな。

 ただ、代わりにラティが出たがったので、俺の代わりにピカ様をボディガードにつけて参加させることにした。ラティがラティアスになったら大会が大騒ぎになってしまうので人間枠で参加させる。

 

 タケシもウソハチと出場すると言っていたので、マサトには俺がヘイガニを貸してやることにした。これで全員が参加だ。久しぶりに一人でのんびり過ごすことにする。

 

 大会を応援しても良かったが、チャンピオンリーグの情報を知りたかったので、ポケモンセンターで少し情報を調べることにした。

 どうやらシゲルはベスト4まで進出しているらしい。後二回勝てば優勝である。マサラで再会した時、かなり自信あり気だったのはマジだったようだ。

 

 どうも、テレビで生放送が流れているようだったので、シゲルの試合を見ることにした。

 

 見ると、既に試合は中盤戦となっている。シゲルのポケモンは残り三体で、フィールドにはカロスで捕まえたのであろうギルガルドが出ていて相手と互角の立ち合いをしていた。

 互いに一進一退だが、先に追い込まれたのはシゲルだ。切り札のカメックスを引き摺り出され、メガシンカまでさせられている。何とか逆転しようと足掻いていたが、対戦相手もメガシンカを残しており最終的には力負けしていた。

 

 正直、どちらが勝ってもおかしくないレベルである。今のシゲルは、もしかしたら俺よりも強いかもしれない。

 何とも言えない気持ちだ。何故、あそこに立っているのが自分ではないのか――いや、焦るな。バトルフロンティアに参加すると決めたのは自分だ。得られているものは確かにある。俺も成長しているはずだ。

 

 そう、自分の焦りを抑え込んでいると、何だか無性にバトルがしたくなってきた。

 

 このうずうずを誰でもいいからぶつけたい気分である。丁度、一人で退屈していたし、この近辺のトレーナー全てに喧嘩を売っていくことにした。

 

 

 追記。何やらロケット団の妨害があったとかでオリエンテーリングは優勝出来なかったらしい。にも関わらず、優勝したのがロケット団のコジロウとマネネのペアだったようだが、何故か参加者全員に賞品の果物を寄付していたという。何がなんだかわかんねーな。

 

 

 

 13歳 β月σ日 『ポケモンコンテスト モダマ大会』

 

 モダマタウンという街でコンテストが開かれるということなので寄って行くことにした。

 無事にハルカのエントリーを終えると、またもハーリーと再会する。向こうもハルカを見るや否や、何やら珍しく憤慨した様子で、「今度こそアンタを負かせてやるわ!」と宣言してきた。そんなハーリーに対し、ウソハチが「ウソ!」と声を出している。

 

 確かに嘘っぽいが、どうやら今回はガチのようで、「アンタなんか小細工なしで勝負よ! ガチンコ勝負で泣かせてやるわ!!」と、今までにないくらい気合が入っていた。

 ハルカも負けじと言い返しているが、そのままあーでもないこーでもないと言い合いを続けている。聞けば、ハーリーは既にリボンを三つ持っているらしい。ハルカは二つなので負けているが、「今日で並ぶわね!」とドヤ顔していた。

 

 午後になり、大会が始まる時間になると、幸平式を決めたハルカとハーリーが控室へと入って行く。どうやら今回はムサシもいるようで、またこの三人で決勝を争いそうだった。

 

 予選はゼニガメで参加するということで、ハルカが気合を入れて演技をしている。対するハーリーは、前回見せたアリアドスで一次審査を参加していた。

 おまけで、ムサシはサボネアだ。

 三人とも文句なしの演技で一次審査を突破しているが、どうもムサシは前回負けたハーリーに苦手意識を持っているようで、これでもかというくらいにハーリーを睨みつけている。

 

 二次審査のファーストステージではハルカがゴンベを選出していた。一応練習はしていたが、いきなりの実戦で大丈夫か?

 相手はニョロトノで、開幕にいきなり『ソーラービーム』を撃っている。あのゴンベは攻撃もためのいる技を多く覚えているので、シングルだとちょっと使いにくいのだが、ハルカが上手くサポートしているようだ。

 

 そのまま何とか初戦を勝ち抜くと、ハーリーとムサシの因縁の試合が始まる。今回、ハーリーはオクタン、ムサシはオニドリルをエントリーしていた。

 今回のバトルはムサシが攻め攻めでポイントを奪っている。このまま行けば勝ちか――と、思ったその瞬間、オクタンが『ねむる』で体力を回復させて、『ねごと』で眠ったまま攻撃するという作戦でハーリーが反撃に出る。

 

 まるで、エネコの『ねこのて』である。予想外の攻撃にムサシのリズムが乱れ、一気に流れはハーリーに傾いて行った。

 最悪だったのは、『ねごと』で出た『れいとうビーム』でオニドリルが凍ってしまったことだ。これのせいで、ギリギリでハーリーがムサシのポイントを上回り、そのまま逃げ切りを許してしまった。

 

 ムサシが悔しさで何とも言えない顔をしている。どうも、前回もそうだったが、グランドフェスティバルを終えてから不調のようで、あの豪快かつ繊細な演技も影を潜めていた。

 たまに襲ってこない日があるので、おそらく別のコンテストにも参加はしているのだろうが、このままではあまりいい結果が出ないかもしれないな。まぁ、誰にも不調はあるので仕方ないことではある。

 

 ファイナルステージは、前のヤマブキ大会同様にハルカ対ハーリーとなった。

 

 最近は小細工が裏目に出て負けていたが、今回は本当に真面目のようで、オクタンの『オクタンほう』や『ヘドロばくだん』で、ゴンベを先制していく。

 ファーストステージのバトルで、ハルカのゴンベは技を出すのに時間がかかるタイプだということはバレてしまっているらしく、細かい攻撃の連打でポイントを稼がれていた。

 

 ハルカも起死回生に『ゆびをふる』を指示している。こういう時、運否天賦で活路を開くのはハルカらしいが、今回は『かみなり』が出てオクタンの弱点を突いていた。

 おまけに麻痺をしたようで動きが鈍い。ハルカが反撃とばかりに『ソーラービーム』を指示するが、ハーリーはただ黙って攻撃を受けていた。しかし、受けた瞬間に、『ねむる』で状態異常と体力をフル回復させている。

 

 ハルカが「しまった!」と声を上げた。再び、『ソーラービーム』をゴンベに指示するが、ハーリーも『ねごと』で反撃してくる。

 それでも二度目の『ソーラービーム』を受けてオクタンもダメージを受けていた。だが、打開するにもゴンベは遅すぎたようで、そのままハーリーが逃げ切り勝ちをしている。

 

 最近は順調に勝っていたハルカだが、ここで敗北してしまった。負けてしまって落ち込んでいるゴンベを会場の外で慰めている。

 しかし、ハルカももう一人前のポケモンコーディネーターということで、一々負けてくよくよしてはいなかった。勿論、悔しさはあるが、それを引きずってはいないのだ。これまでは負けて悔しがって悩んでもがいてと、負ける度に大騒ぎだったが成長を感じる。

 

 しばらくゴンベを慰めていると、司会のリリアンが近くで行われるというユズリハ大会への出場をハルカにお勧めしに来た。

 ハルカもまだリボンが二個しかないということもあって、ユズリハ大会への参加を決している。そんなハルカに渡すものがあるようで、リリアンはバッグから何か取り出していた。

 

 出てきたのは、紅い薔薇と一通の手紙である。

 

 どうも名前が書いてなかったようで、ハルカは誰からかわからないと首を傾げていた。だが、紅い薔薇を手紙に添えるような奴などシュウくらいしかいないだろう。

 

 

 

 13歳 β月τ日 『VSトロピウス! 草原でのいじめ』

 

 コンテストが開かれるユズリハ島を目指して歩いていると、野生のトロピウスが喧嘩を仕掛けてきた。

 基本的にニューサトシは相手から戦う意思を見せるか、余程ゲットしたいと思わない限り、野生のポケモンとは戦わないようにしているのだが、やたら好戦的なので仕方なくユキワラシで相手をしていく。

 

 トロピウスはくさ・ひこうタイプなのでこおりは四倍弱点である。向かってくるなら容赦はしないと、『れいとうビーム』の一撃で沈めてやった。

 同時に、ユキワラシの体が光る。

 どうやら進化のようで、ユキワラシからオニゴーリに進化した。オニゴーリは怖い顔のイメージがあったが、ユキワラシ時代と変わらず愛嬌のある笑みを浮かべている。

 

 よすよす、お前は貴重なこおりタイプだからな。そのままどんどん強くなって行けよ。

 

 

 

 13歳 β月υ日 『ポケモンコンテスト ユズリハ大会』

 

 ユズリハ島に着いたので早速コンテストのエントリーを終えると、シュウに再会した。

 相変わらずキザったらしいなぁと思っていると、ハルカが早速とばかりに手紙をシュウに見せている。が、当のシュウは自分ではないと首を横に振っていた。

 バ、バカな。シュウじゃない……だと?

 俺があまりに驚いたせいか、心外だと言わんばかりに、「大体、僕がそんなことすると思うかい?」と聞いてくる。思わず全員で「思う」と返してしまった。どうやら、思っていた返事と違ったようでシュウも恥ずかしがっている。

 

 気を取り直して話をしていると、どうもシュウは今回のユズリハ大会には出ないらしい。

 これまでコンテストでポケモン達を酷使しすぎたこともあって、今回はゆっくり休ませるつもりでいると言っていた。

 

 ライバルが出ないということで気落ちしていたハルカだが、前回のゴンベの負けを取り戻そうと練習を始めている。どうやら、今回もゴンベでコンテストに出るつもりのようだ。

 しかし、技の練習中、ゴンベの『きあいパンチ』が逸れて、近くにいた女の子にぶつかりそうになってしまった。間一髪でニューサトシが間に入ったこともあり、大きな事故もなく防げている。そのまま女の子の安否を確認していると、どうもこの女の子――ワカナがハルカに手紙を書いた張本人だということがわかった。

 

 いろいろ話しているうちに、ワカナがシュウのファンであるということがわかったので、休暇中のシュウを紹介しようという話になる。

 聞けば、ワカナはシュウの演技に憧れてポケモンコーディネーターになったらしい。急に休みを邪魔されたシュウだが、そう言われると悪い気はしないようで握手に応じていた。

 

 結局、ワカナがハルカに手紙を送ったのも、どうやらシュウが唯一認めている女性がハルカだけだからということのようだ。

 まぁ、ナナミさんとかもいたのだが、ワカナの耳に入ってきたのはハルカだけだったのだろう。マサトが「お姉ちゃん、また狙われてるよー」と苦笑いしている。確かに、コンテストの度に、いらぬ因縁を買ってるよなハルカって。

 

 午後になり。コンテストが開始されると、毎度お馴染み幸平式を決めたハルカが気合を入れて一次審査に望んでいく。

 どうやら、ロケット団のムサシも参加しているようだ。あいつも最近はちょいとスランプ気味だが、苦手なハーリーもいないし、どうなるかわからんな。

 

 どうもハルカは、今回の一次審査にゴンベを持って行ったようで、開幕は得意の『ソーラービーム』を応用して会場中の視線を釘付けにしている。

 続けて『ゆびをふる』で出た『ねむる』をハルカデリシャスで無理やり起こして『きあいパンチ』を決めるという謎演技を披露していた。ただ、コーディネーター組には評価が高いようで、シュウも「お見事! 会心のきあいパンチだ!」と声を上げている。得点も高くて余裕で一次審査を突破していた。

 

 ハルカに喧嘩を売ったワカナや、スランプ中のムサシも何とか一次審査を突破している。

 ワカナはシュウが使っているアメモースの進化前であるアメタマで参加しており、シュウを思わせるような奇麗な演技をしていた。ムサシはマネネと参加していたが、意外とマネネがフリーダムなのでムサシも少し苦労していたようにも見える。

 

 二次審査は開幕でハルカとムサシが当たった。

 

 ハルカはワカシャモ、ムサシはハブネークのようで、互いにぶつかり合う熱いバトルが観客を魅了していく。

 ただ、ハルカは少し前にチューブクイーンであるアザミのハブネークのバトルを見ていたこともあって、ムサシのハブネークを上手く捌き始めた。特に、ムサシの『あなをほる』に対して、地面に『ブレイズキック』をすることで疑似『じならし』を再現するなど、俺の戦い方を学習しているように見える。

 

 最終的にはハルカがギリギリで逃げ勝った。

 

 これでムサシはカントーのコンテストで三度目の敗北である。前のムサシなら、怒りに任せてコンテストをむしゃくしゃにしかねなかったが、完全なるスランプに陥ったようでそれ所ではないようだった。

 

 ファイナルステージは、ハルカ対ワカナの組み合わせである。

 

 ワカナはビブラーバで参加していた。こいつもシュウが持っているフライゴンの進化前である。

 どうやらシュウリスペクトはガチなようだ。試合が始まると、ビブラーバが得意の飛行技術を駆使してワカシャモを翻弄しに来たが、ワカシャモももうバトル経験値がかなりある。そう簡単に翻弄されはしないだろう。

 

 続けて、『すなじごく』で足を封じてきた。前回のアザミ戦でニューサトシも苦戦した技である。

 しかし、ハルカはしっかりと対策を持っていたようで、ワカシャモの『メガトンキック』で上手く脱出している。どうやら、足技の得意な俺のワカシャモからしっかりコツを習っていたようだ。

 

 最終的には、ワカシャモの得意な『ほのおのうず』でビブラーバをからめとり、必殺の『スカイアッパー』でハルカがワカナを下している。

 これで、ハルカもようやく三つ目のリボンをゲットだ。しかし、カントーのグランドフェスティバルまで後二週間程しかないので、少し駆け足しないと間に合わないかもしれないな。

 

 

 




 原作との変化点。

・第159話『優勝は誰の手に!? ポケモンオリエンテーリング!!』より、ニューサトシがオリエンテーリングに参加しなかった。
 代わりにシゲルのチャンピオンリーグ準決勝を見ていた。手に汗握るバトルでニューサトシが燃え上がった。

・第160話『ゴンベのデビュー戦! ハーリーと真剣勝負!』より、ムサシが完全スランプに陥った。
 現在、リボンは日記外で手に入れた一個のみ。演技に陰りが見えている。

・第161話『ジュプトルVSトロピウス! 草原の決闘!』より、こおりタイプで一方的にボコった。
 ユキワラシがオニゴーリに進化している。ジュプトルのネタシーンはカットされた。

・第162話『ポケモンコンテスト! ユズリハ大会!!』より、ムサシがハルカにも敗北した。
 言い訳の出来ぬ力負け。自分を完全に見失っているようだ。観客席のコジロウが少しイライラしている。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.63

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.59

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.59

 リザードン Lv.63

 カメックス Lv.59

 キングラー Lv.59

 カモネギ  Lv.59

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 オコリザル Lv.58

 イーブイ  Lv.58

 ベトベトン Lv.58

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.58

 ヤドラン  Lv.58

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.58

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.57

 カビゴン  Lv.57

 ニョロトノ Lv.57

 ヘラクロス Lv.56

 メガニウム Lv.56

 マグマラシ Lv.56

 ラティアス Lv.51

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.55

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.54

 ギャラドス(色違い) Lv.53

 ミロカロス Lv.47

 ミズゴロウ Lv.49

 オオスバメ Lv.49

 ジュプトル Lv.49

 ヘイガニ  Lv.48

 フライゴン Lv.54

 コータス  Lv.48

 ラルトス(色違い) Lv.30

 ユキワラシ→オニゴーリ Lv.46→47

 ワカシャモ Lv.42→43

 タマゴ   時々動いているみたい。生まれるまでもうちょっとかな?


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