ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#169 『全力で逃げた』

 13歳 γ月ξ日 『全力で逃げた』

 

 ジンダイとのバトルのために、フェンネル谷の遺跡を目指すことになったのだが、途中でいつものように道に迷ってしまった。

 水も無くなり困っていると、マリーナ一座のヒロミという少女と知り合いになったので少し水を分けて貰うようにお願いする。どうやら、ヒロミは家族で水中ポケモンショーをやっているらしく、これから街で演目があるということで見せて貰えることになった。

 

 エスパータイプの『サイコキネシス』で水を大きな球体にし、その中でみずポケモン達が様々な演技をしている。

 ハルカはバネブーが進化してブーピックになったら、コンテストでこれと同じことが出来ないか考えているようだった。実際、プロのショーはコンテストの良い参考になる。

 

 そのまま一座のキャンプカーで一晩泊めて貰うことになったのだが、朝食の時間にハルカが、不思議なみずポケモンが海中神殿に向かって泳ぐ夢を見たと話していた。

 どうもハルカが見た夢は、ヒロミも見たことがあると言っている。また、彼らは自分達を水の民の一族呼んでいるようで、ハルカが見た夢は本来水の民の末裔じゃないと見ないものだということだった。

 

 実はニューサトシも見たんだよな、その夢。

 

 口にはしなかったが、マナフィっぽいポケモンに追い回されて全力で逃げた。これって、間違いなくマナフィの映画の導入だよなぁ。ハルカはともかく、何で俺まで?

 

 

 

 13歳 γ月ο日 『なんでやねん』

 

 不思議な夢を見たハルカはもしかしたら水の民の子孫かも――みたいなことを話しながら、朝食を終えてキャンプカーに戻ると、ロケット団がマナフィのタマゴを盗んでいく所だった。

 どうもマナフィの影響で、精神と肉体が入れ替わっているらしく、ムサシの中にコジロウが、コジロウの中にニャースが、ニャースの中にムサシが入っている。そういえばあったな、こんな面倒くさい技。俺だけはガードできるように波動で精神防御しておかないと。

 

 と、ニューサトシの意識が外れた隙を見て、ロケット団がマナフィのタマゴを持って逃げようとする。が、マリーナ一座のピエロに扮していたポケモンレンジャーのジャック・ウォーカーこと、ジャッキーの手によってマナフィのタマゴは救出されていた。

 

 どうやらジャッキーはマナフィのタマゴを孵して、海の神殿である『アクーシャ』なる場所まで行くのを見届けるのがミッションのようで、そのためにマリーナ一座の力を借りているらしい。

 ハルカは夢で神殿とマナフィを見たから、大体マナフィがどういう姿をしていて、どこに行くのかがわかったようだ。いやだなぁ、行きたくないなぁ。

 

 ――その瞬間、悪意の波動を感じ取った。

 

 ピカ様や他のポケモン達も気付いたようで、背後を警戒している。よく見ると、ヘリのような乗り物が三機おり、こちらに矛先を向けていた。

 そういえば、マナフィのタマゴを狙う海賊だか盗賊が居たんだっけか。仕方ないので、タマゴを守ることにしたのだが、制空権を取られている上、無駄に人数がいることもあって全滅させるには時間がかかる。

 

 ジャッキーが囮になるというので、俺がタマゴを預かったのだが、嫌な予感がしたのですぐにタマゴをハルカにパスして、俺がハルカの盾となることにした。

 どうも、ニューサトシの危険信号は正しかったようで、どさくさに紛れてマナフィがタマゴから孵っている。あのまま持っていたら、俺が親にされる所だった。あぶねー。

 

 一旦仕切り直しということで、煙幕で敵を撒いてキャンプカーに逃げ込んだのだが、どうもマナフィはハルカ以外が抱くと嫌だと泣いてしまうようだ。

 試しにヒロミが抱いたが泣かれている。

 しかし、敵も諦めてはいないようで、空から追撃をかけてきた。車を無理矢理止めようと攻撃してくる。その衝撃でハルカがマナフィを落としたので仕方なく助けたのだが、何故かニューサトシが抱いても泣かれなかった。なんでやねん。

 

 とりあえず、危機だったから助けたが、いつまでもマナフィを抱いているつもりもないのですぐにハルカに返した。

 ハルカはまるで赤ちゃんを抱きしめる母親のように、マナフィを抱きかかえている。おいおい、あまり感情移入すると、いつかのマサトとジラーチみたいな目に合うぞ。

 

 再び、敵を撒いて何とか逃げ延びたが、どうも闇雲に逃げていた訳ではないようで、逃げた先には遺跡のようなものがあった。

 聞けば、水の民に伝わる遺跡のようで、彼らだけが入れる特別な道があるらしい。後について行くと、地下には水が流れる通路のようなものがあった。みずポケモンの力を借りて川を進んでみると、先には広場のような場所があって壁画らしきものが並んでいる。

 

 壁画には、俺やハルカが見た海中神殿が描かれていた。水の民のメンバーによると、この描かれているのが海中神殿アクーシャで、ここには海の王冠なる秘宝があると言っている。

 どうも俺達を襲ってきた奴らも、その海の王冠を狙う奴等の一人ということだった。だからこそ、水の民の末裔は神殿に仕掛けを施し、神殿自体を海の色と同化させ、人間の目に見えなくしたらしい。

 

 それ以来、神殿は海を流れて漂流しているようで、決して見つけることが出来ないということだった。

 ただし、皆既月食が起きた日にだけ、神殿は姿を人間の前に姿を現すらしく、水の民はその時にみずポケモンに感謝の気持ちを伝える祭りをするのだという。そんな所、どうやっていくねん――と、ツッコミを入れていると、どうやらマナフィは行けるらしい。

 

 神殿はマナフィの故郷のようなものらしく、帰巣本能的なもので見つけることが出来るということだ。

 成程、だから悪役達はマナフィを捕まえて、その神殿に連れて行って貰いたかった訳か。大体のあらすじが理解できたぜ。

 

 何せ、ここまで来て全く内容が思い出せない。

 

 俺に唯一残っている映画の記憶は、マサラジェットでサトシ君が海を泳ぎまくっているシーンくらいのものだ。

 時が経つ毎に段々記憶が曖昧になっていく。ゲームの情報は大体覚えているんだが、どうもアニメや映画関係はもうダメだな。特に映画はもう大体の流れも思い出せなくなってきた。

 

 今度は地下水路をボートで進んでいく。どうやら、ジャッキーはこれ以上俺達を危険な目に合わせたくないようで、ここを出たら別行動を取ると言ってきた。

 聞けば、ここからは船で進むらしい。

 まぁ、好きでついてきた訳じゃないし、ここまでならそれでいいのだが、マナフィがそれを許してくれるとは思えなかった。どうも、ジャッキーは伝説のポケモンを舐めている。

 

 こいつらは絶対にこちらを面倒毎に巻き込む不思議な魔力のようなものを持っているのだ。

 

 とりあえず、そのまま旅立つ船を見送っていると、ハルカが別れに耐え切れなくなったようで走り出した。やはり、マナフィと一緒に居たいのだろう。続いて、マサト、カスミさん、タケシと続き、ラティが行かないの? という視線を向けてくる。

 行きたくないけど、行かざるを得ないだろう。

 と、いうことで、ラティとタケシの後ろをついて行ったのだが、船から出た赤い光線のようなものがハルカに命中し、ハルカとジャッキーの精神が入れ替わった。

 

 つまり、今俺達の前にいるハルカの中にはジャッキーの精神が入っており、船でマナフィを抱いているジャッキーの中にはハルカが入っている訳だ。朝のロケット団と一緒だな。

 

 こうなっては仕方ないということで、再び俺達も船の旅に同行することになった。やっぱりこうなったな。

 もう、一度巻き込まれたら、問題を解決するまで決して逃げられないのだ。今までの経験上、間違いない。

 

 どうも、あの赤い光線は『ハートスワップ』というものらしく、人やポケモンの精神を自由に入れ替えることが出来るということだった。

 マナフィは、ハルカと別れるのが嫌で、ジャッキーとハルカの精神を入れ替えたのだとわかると、ハルカが少し嬉しそうにしている。その際、ハルカが「嬉しいかも」と口にしたことで、マナフィも「かも」と、ハルカの口癖を真似ていた。

 

 かもかも口にしているのは、自分を呼んでいるのだとハルカが大喜びしている。しかし、いつまでも喜んでいる暇はなかった。

 ここからはマナフィにしか道案内が出来ないということで、ハルカがマナフィを海へと入れていく。後はついて行くだけということだ。

 

 ここで、実はニューサトシも何となく神殿らしきものがある場所がわかるって言ったら、多分大騒ぎになっちゃうよなぁ。

 

 

 

 13歳 γ月π日 『謎の加護』

 

 マナフィが進む道と、ニューサトシが感じる神殿の気配の方角はピッタリ一致していた。

 海に出てから、何やら薄っすら妙な気配を感じていたのだが、どうもそれが神殿で間違いないようだ。おそらく、ルギアに貰った海の神の加護が、俺にもその場所を感じさせているのだろう。

 

 マナフィの夢を見たり、俺が抱いても泣かなかったりしたのも、同じ影響と見ていい。

 この加護、みずポケモンの進化にはあまり役に立っていないが、別の場所だと変に大活躍だよな。ジョウトでもよくわからないことあったし。

 

 途中、俺達の後をつけて来ている悪役の気配を感じ取ったので、神殿で悪さをされる前に鎮圧することにした。

 流石に制空権を取られていると対処も面倒だったが、海の中にいるならこちらのものだ。船の中に一纏めになってくれているなら一網打尽に出来る。

 

 こうなると思っていたので、事前にみずポケモンを優先して手持ちに入れてあった。ラプラス、ワニノコ、ギャラドス、ミロカロス、ミズゴロウさんの五体を引き連れて強襲をかけていく。

 

 ポケモン達が暴れている間に、ミュウツーの『テレポート』で中に入り、久しぶりのマサラ式肉体言語術で敵を次々とボコボコにしていった。

 悪いが、ニューサトシは面倒事を手早く済ませるタイプなんだ。と、いうことで、ファントムなるおっさんをタコ殴りにしていく。どうも怪力が自慢のようだが、その程度の力でニューサトシがどうにか出来るなら、俺はここまでの旅の途中でとっくに野垂れ死にしているよ。

 

 と、いう訳で、半泣きになっているファントム達を簀巻きにして、警察に『テレポート』させてやった。

 ついで何故か一緒にいたロケット団も、いつものようにやなかんじーにしてやる。これでとりあえず一件落着だろう。

 

 

 追記。夜、ジャッキーからハルカとマナフィを引き離したいと相談を受けた。どうやら別れる時のことを考えてのようだが、それは本人達が乗り越えるべきことであって、外野の俺達がどうこういう問題ではないと一蹴している。ハルカも話を聞いていたらしく、身を引くことを考えたみたいだが、「お前の心に従えばいい」とだけ言っておいた。

 

 

 

 13歳 γ月ρ日 『マサラジェットはしません』

 

 遂に海中神殿を見つけた。見つけたというよりも流れ着いたという方が正しいが、まぁ見つかれば経緯など問題ではないだろう。

 ハルカもやはりマナフィと距離を置くのは止めたみたいで、最後まで一緒にいることにしたようだ。別れるにしても、最後まで楽しく行こうと腹を決めたらしい。

 

 マナフィの案内に従って奥に進んでいくと、海の王冠らしき結晶体を見つけた。マナフィが嬉しそうに周囲の水の中に入って行く。

 ニューサトシも王冠には興味があったので、少し顔を近づけて見たのだが、その瞬間、王冠から黄金の光のようなものが輝き出し、ニューサトシの体もまた共鳴して光が輝き出している。

 

 あ、何かやっちまった感じ?

 

 とはいえ、ただ近づいただけで特別なことは何もしていない。おまけに、光ってはいるが、別に特別なことは何も――と、思った瞬間、モンスターボールから出てきたミズゴロウさんが進化を始めた。

 そのまま、ミズゴロウからヌマクローに進化している。いつか進化して欲しいとは思っていたが、まさかこのタイミングで進化してくれるとは!

 

 ま、まさか、これが海の王冠の力か?

 

 じゃあ、もしかしてワニノコも――と、思ったが、ワニノコのモンスターボールはうんともすんとも言っていなかった。なんでやねん!!

 

 どうやら、たまたま進化のタイミングだっただけらしい。紛らわしいと思っていると、光は収まった。結局、何だったんだこの光?

 もしかしたらマサラジェットが出来たのかもしれないが、敵も倒して別に使い道もないマサラジェットをする意味などないし、謎は謎のままだった。

 

 

 追記。とりあえず、問題なくマナフィが海の皇子になったということで、ハルカとの別れの時がやってきた。流石にマサトとジラーチの時と違って、ハルカは泣きそうではあるが泣かずにマナフィとお別れしている。カスミさんとラプラスの時もそうだったけど、女って別れに強いよな。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・劇場版海の皇子より、ニューサトシもハルカと同じ夢を見た。
 マナフィから全力で逃げた。無駄にみずポケモンに関する加護があるためと思われる。

・マナフィがニューサトシに抱かれても泣かなかった。
 無駄にみずポケモンに関する加護があるためと思われる。

・ニューサトシの記憶はもう曖昧。
 前からそうだったが、結構記憶が曖昧になっている。ゲーム第一、アニメ第二、映画第三くらいのレベルで、7:2:1くらいの割合で覚えている。

・ニューサトシが神殿の気配を感じ取った。
 無駄にみずポケモンに関する加護があるためと思われる。

・神殿に着く前にファントムをボコった。
 最初は制空権を取られたので引き気味だったが、一か所に纏ってくれていたのでボコった。ファントムの機械的な怪力など、ニューサトシの前では無力。

・マサラジェットはしなかった。
 ただ、何故か体は光った。謎である。ミズゴロウさんがヌマクローに進化している。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.63

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.59

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.59

 リザードン Lv.63

 カメックス Lv.59→60

 キングラー Lv.59→60

 カモネギ  Lv.59

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 オコリザル Lv.58

 イーブイ  Lv.58

 ベトベトン Lv.58

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.58

 ヤドラン  Lv.58→59

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.58→59

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.57

 カビゴン  Lv.57

 ニョロトノ Lv.57→58

 ヘラクロス Lv.56

 メガニウム Lv.56

 マグマラシ Lv.56

 ラティアス Lv.51

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.55→56

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.54

 ギャラドス(色違い) Lv.53→54

 ミロカロス Lv.47→48

 ミズゴロウ→ヌマクロー Lv.50→51

 オオスバメ Lv.50

 ジュカイン Lv.50

 ヘイガニ  Lv.48→49

 フライゴン Lv.55

 コータス  Lv.48

 ラルトス(色違い) Lv.30

 オニゴーリ Lv.47

 ワカシャモ Lv.44

 ダンバル(色違い) Lv.11

 エイパム  Lv.15


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