ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯176 『コーディネート力たったの5か、ゴミめ』

 13歳 δ月ε日 『コンテスト練習』

 

 コトブキシティでコンテストがあると聞いたヒカリが、初のポケモンコンテストに向けて練習を始めるようだった。

 一応、ニューサトシは経験者なのでアドバイスをしてやってもいいのだが、ヒカリはあれこれ言われるのがあまり好きなタイプではなさそうだし、変に口出ししてまた喧嘩しても嫌なので、助けを求められたら応えるくらいでいいだろう。

 

 ヒカリも「とりあえず、自分で頑張ってみる!」ということだし、あまりちょっかいを出し過ぎるのは野暮というものだ。

 

 と、いう訳で、こちらもヒカリから離れて、いつも通りコンテストの練習をしていく。

 ホウエンのグランドフェスティバルでは俺だけベスト8という悔しい思いをさせられたし、カントーのグランドフェスティバルはバトルフロンティアとスケジュールが重なっていて出られなかった。だからこそ、シンオウのグランドフェスティバルでは優勝を目指していくつもりだ。

 

 今回のコンテストに出るメンバーを発表しようとすると、ラティと黒いラルトスがジッとこちらを見つめてくる。ラルトスも大分、こういうのに興味を持ってきたなぁ。

 ラティもコンテスト大好きだし、出来れば出してやりたい所ではあるが、ラティに関してはまだヒカリにラティの正体ばらしてないんだよなぁ。何というか、まだ会って間もないし、タイミングが難しいのである。

 

 それに元々、今回はワカシャモとエイパムでコンテストに出ると決めていたので、残念ながら二体はお留守番だった。

 がーんと言わんばかりにショックを受けるラティだが、ワカシャモとエイパムが喜んでいるのを見て、涙ながらに応援に回っている。ラルトスも仕方ないとばかりに、そっぽを向いていた。悪いな、また次の機会に一緒にコンテストに出ようぜ。

 

 ダンバルも地味にコンテストに興味がある素振りを見せているが、まだ『たいあたり』と『とっしん』しか使えないからな。色違いなのでチャンスはあると思うのだが、やはりお前が輝くのはメタング以降に進化してからだろう。

 レベリングは少しずつしているが、もう少し自主練を頑張ろうと声をかけると、すりすりと顔をこすりつけてくる。可愛い奴だぜ!

 

 逆にメンバーに発表された二体は、選出されたことに大喜びしていた。思えば、二体共♀なのでコンテストが好きなのだろう。

 しっかし、エイパムは元々コンテスト専みたいな所あるが、ワカシャモもコンテスト好きなのは意外だった。けど、よく考えれば、ホウエンのグランドフェスティバルでは手に汗握って応援していたらしいし、そう考えれば不思議ではないのかもしれない。

 

 まぁ、気を取り直して、次にどっちがどっちの審査を担当するかだが、ワカシャモには一次審査をお任せすることにした。続くエイパムに、二次審査のコンテストバトルを任せる。

 戦うのが好きなワカシャモの方が二次審査で活躍しやすいとも思ったが、今回の一次審査の演技ではワカシャモの格闘能力を生かした演舞をお見せしようと思っているのだ。

 

 と、いう訳で、今回は前世で大人気鬼滅の刃君から、主人公が使うヒノカミ神楽をお借りすることにした。

 ニューサトシの記憶に残っているヒノカミ神楽を通しで見せると、ワカシャモも目をキラキラさせて練習を始めている。原作では技として目立っているが、舞として見ても良いものなので真似させてもらうことにした。やはり、どの世界でも良いものは良いものだ。

 

 次にエイパムだが、こいつは器用なので、既にバトルをしながら技を魅せる技術を持っている。

 後は経験不足を解消するためにバトルの経験を積むだけだ。エイパムもコンテスト好きということで、こちらのメニューにしっかり付いてくる。やはりエイパムは原作通り、このままコンテスト専になりそうだな。

 

 そのまま、しばらくコンテストの練習をしていたのだが、気がつくといつの間にかヒカリがいなくなっていた。

 

 何かあったのかと思って探しに行ってみると、何故かロケット団がやなかんじーになっていて、ゴルダックを始めとしたみずポケモン達と、ルンパッパの群が握手をしているのを見つける。

 どうもヒカリが何かしたらしく、ポッチャマが宙を回りながら『バブルこうせん』を撃つというパフォーマンスを身に着けていた。よくわからないけど、やるじゃんか二人とも。

 

 

 

 13歳 δ月ζ日 『ツッコミ役』

 

 ロケット団が偽のジムを開いて悪事をしていたので、サクッとやなかんじーにしてやったのだが、その際利用されていたグレッグルとタケシが何やら見つめ合っている。

 フィーリングがあったのか、「俺と一緒に来るか?」と聞くタケシに、グレッグルも頷いていた。そういえば、グレッグルがツッコミ役の時期があったようななかったような?

 

 

 

 13歳 δ月η日 『三度目の正直』

 

 野生のミミロルにピカ様が惚れられるという事件が発生した。面白かったのでそのまま困っているピカ様を眺めていると、今すぐ駆け落ちすると言わんばかりに、ミミロルがピカ様を連れて逃げていく。

 当然、ピカ様本人にそんなつもりはないのだが、あれでピカ様は紳士なので、ニューサトシと違って女の子に手を上げられなくて困った様子を見せていた。

 

 とりあえず、救出に向かったのだが、どうやら事態を見ていたロケット団がピカ様の弱みに付け込んでいるようで、ミミロルを人質にしてピカ様を捕まえようとしている。

 そりゃあズルだろうということで、サクッとやなかんじーにしてやった。ピカ様もニューサトシの顔を見ると、ホッとしたような顔をしている。相手に非があれば、老若男女平等パンチする精神を持つニューサトシと違って紳士は大変だな。

 

 

 追記。ヒカリがミミロルに一緒に来ないか声をかけていた。どうやらミミロルもピカ様と一緒にいられると思ったようでこれに頷いている。相手の恋心に付け込むとは、ヒカリもなかなかやるな。

 

 

 

 13歳 δ月θ日 『ポケッチねぇ』

 

 シンオウ地方で一番の大都会と名高いコトブキシティに到着した。数日後にはコンテストも行われるのだが、どうも最近ポケモンコーディネーター達の中では、ポケッチなるものが流行っているようで、ヒカリもコンテスト前にポケッチが欲しいとしきりに訴えている。

 

 そういえば、ゲームでもこの街でポケッチが手に入ったっけか。けど、ポケッチっていってもポケナビの親戚みたいなもんやろ?

 

 と、適当な感想を口にすると、ヒカリが「全然違うわよ!」と、ツッコミを入れてきた。

 そのままヒカリの話を聞いてみると、どうやらポケナビと違って、ポケッチにはポケモンコーディネーターには必須の機能がいろいろ搭載されているらしい。

 

 しかし、そのポケッチは人気故にどこも売り切れのようで、入手できなかったヒカリが落胆している。

 まぁ、そんなもんだよな――と、思っていると、ロケット団がポケッチを無料で売るという詐欺をしていた。どうせ偽物だろうということで、サクッとやなかんじーにしてやる。

 

 後に、公園で知り合った製造会社の社長子息だというテルヒコによると、最近は偽物が出回っており回収作業に追われているらしい。

 試しにロケット団が落としていった偽物を見てみると、確かに見た目は精巧に出来ていた。あいつらも妙な所で技術力あるからなぁ。

 

 

 追記。夜、偽物のポケッチからコダックの泣き声のような音が流れ、その音を聞いたポケモンが催眠術にかかる事件が発生した。どうやら、ポケモン操って捕まえようというロケット団の二段構えの作戦だったらしい。とりあえず、再びロケット団をやなかんじーにしてやると、制作会社の社長からお礼に本物のポケッチをプレゼントされた。やったぜ!

 

 

 

 13歳 δ月ι日 『してなかったっけ』

 

 ポケナビに比べてポケッチは一回り小さかった。腕につけられて持ち運びがしやすいということで、タケシに頼んでポケナビのデータをポケッチに移行して貰っている。

 ついでにメールを確認すると、シロナから「今はどこの地方を旅しているの?」というメールが数日前くらいに来ていた。そういえば、シンオウに来るって連絡してなかったっけ。

 

 とりあえず、シンオウのコトブキにいると返す。すると、数分後には「もっと早く言いなさい」というメールが返ってきた。

 これはシンオウに来ることをもっと早く言えということか、それとももっと早くメールを返せということか。多分、どっちの意味もあるんだろうけど、シロナも基本的に忙しい奴だし、下手にこちらに気を遣わせるのも悪い気がするので、これまで通りメールは適当に返すことにした。

 

 

 

 13歳 δ月κ日 『コーディネート力たったの5か、ゴミめ』

 

 コンテスト前日、ヒカリも自分のママさんから新品のドレスが届いたということで、張り切って試着している。そういえば、シンオウからはコーディネーター側も着飾るようになるんだったっけか。

 どや顔で、「じゃーん!」とドレス姿を披露するヒカリを褒めつつ、ニューサトシも衣装をどうするか考える。服とか全く考えてなかったが、ヒノカミ神楽を見せるなら、ワカシャモとお揃いで鬼殺隊っぽい服装をした方がいいかもしれないな。

 

 と、そんなことを考えていると、何やらハプニングが発生していた。聞けば、ヒカリがドレス一式を持ってくる際に、首につけるチョーカーを落としてしまったらしい。

 どこを探しても見つからないようで、どうしようかと慌てていると、ニャルマーを連れたボーイッシュな女が、ヒカリのものと思われるチョーカーを届けに来てくれた。

 

 どうやら、この女はこのポケモンセンター内で、あのチョーカーに合う服を着ていたのがヒカリだけだったという推理で持ち主を見つけたとのことだ。なかなかコーディネートスキルが高いな。

 あっちからすると、こっちは「コーディネート力たったの5か、ゴミめ」みたいなレベルなのかもしれん。

 

 結局、渡すものを渡すと、その女はさっさとポケモンセンターを出て行ってしまった。お礼を言うのがやっとで名前も聞けなかったが、もし彼女もポケモンコーディネーターならいずれコンテストで出会えるだろう。

 

 とりあえず、ヒカリの方は一件落着したということで、今度はニューサトシが服装を整えに行くことにした。

 まさか、俺が街で服を探すなどということになるとは――と、思いながら、目的の服を探していく。この世界にも侍というものは存在しているようで、しっかりとそれっぽい服も売っていた。まぁ、忍者がいるんだから、侍がいてもおかしくはないか。

 

 何はともあれ、鬼滅っぽい服装ということで、学ランに新選組の羽織っぽい服を着たニューサトシが爆誕した。

 ただ、鬼滅スタイルはアニポケ世界だと微妙なようで、ヒカリとタケシが本当にそれでいいのかと心配してくる。これだからいいんじゃないか!

 

 苦笑いを浮かべる二人だが、実際にヒノカミ神楽を見せてやれば良さも伝わるだろうということで、ワカシャモも俺に合わせて服を着せることにした。

 ただ、ワカシャモには学ランは止めて羽織だけを着せている。最初はお揃いにしようかとも思ったが、着せすぎてゴテゴテすると今度はワカシャモの動きが鈍ってしまうので仕方なく諦めたのだ。それでも十分それっぽいので問題はないだろう。

 

 また、エイパムも自分用のコスチュームを欲しがったので、首元に赤いスカーフを撒いて、頭に斉天大聖孫悟空のつけている緊箍児(きんこじ)に似たものを付けてあげた。なかなか似合っていて本人も大喜びしている。棒を持てば、文句なく孫悟空だな。

 

 ワカシャモもエイパムも満足したということで、着るものの問題は解決した。流石に刀はないが、ワカシャモは刀の代わりに足を使わせているので問題ないだろう。そのまま舞に合わせて炎を出せば、ヒノカミ神楽(偽)もそれなりのモノになるはずだ。

 

 炎の当てに関しては、ワカシャモのほのお技でも良いし、最悪は俺の波動を炎に変換すれば行けるだろう。

 まだ試してはいないが、電気が出来て炎が無理ということはないはずだ。試しに、波動を炎へと変換させてみると、最初は上手くいかなかったが、何度か挑戦しているうちにそれなりに見られる炎を出すことが出来た。出でよ、八竜!!

 

 ヒカリも、俺が波動の力でいろいろなことが出来ると聞いて、「ずるーい!」と文句を言ってくるが、トレーナーの力であれば波動を使うのもズルではないだろう。

 なんなら、ヒカリも波動で水でも出せばいいというと、「普通の人間は波動なんて使えないわよ!」と怒られてしまった。まぁ、色々と人間を止めている自覚はあるので許して欲しい。

 

 もしかしたらヒカリにも波動が使えるかもと思って波動を体に流し込んでみたが、特に反応がないので、どうやらヒカリには波動の素質はないようだ。

 まぁ、波動を使える人間なんて、俺も自分以外だとアーロンくらいしか知らないしな。誰も彼も使えるものではないのだろう。ヒカリが唇を尖らせているが、こればかりはニューサトシにもどうしようもなかった。

 

 

 追記。鬼滅スタイルでワカシャモのヒノカミ神楽(偽)を披露すると、ラティが「かっこいい!」と大喜びだった。ついでに、ニューサトシもワカシャモと鏡移しになってヒノカミ神楽を見せてやると、ヒカリとタケシの評価も悪くなかったようで拍手を貰っている。どうやら、鬼滅スタイルも無事に受け入れられたようだった。

 

 

 




 原作との変化点。

・第7話『ポッチャマ頑張る!!』より、ニューサトシがおせっかいを止めた。
 善意の押し付けも良くないので、ヒカリのやりたいようにさせている。喧嘩しているように見えるかもしれないが、ニューサトシとヒカリは普通に仲良し。

・♀組がコンテストに出たがった。
 黒いラルトス含め、今の手持ちに女子組が多く、コンテストに出たがったが、今回はワカシャモとエイパムに決めた。流行りに乗って鬼滅ネタを選んだ(執筆時は放送中だった)

・第8話『なぞのジムのグレッグル!』より、ロケット団を早期撃退した。
 ロケット団の変装程度に騙される訳がなく瞬殺している。何だかんだあったが、結局グレッグルはタケシがゲットしている。

・第9話『ミミロルと遊ぼう!』より、あまりにゲットできないのでヒカリがミミロルを唆した。
 本文には書いていないが、原作通りにピカ様に惚れる前にヒカリがゲットに失敗しており、何度も失敗するので自分といればピカチュウとも仲良くなれると誘惑してゲットしている。

・第10話『ポケッチ! 入手困難!!』より、この小説におけるポケッチとポケナビの違いについて。
 オリジナル設定で、ポケッチはポケナビとほぼ機能が一緒ではあるが、ポケッチはコンテストにも使える細かい機能があり、ポケナビはマップ機能がある。ニューサトシはポケッチの方が持ちやすいので、ポケナビのデータをポケッチに移した(地図係はタケシ)。

・シロナからメールをしろと怒られた。
 基本的にニューサトシはメールより電話派なので、滅多にメールを確認しない。そのため、シロナからもっとしっかり連絡をしろと怒られた。

・第11話『ヒカリ! コンテストデビュー!!』より、ニューサトシが鬼滅衣装を着た。
 シンオウのコンテストからはコーディネーター本人も着飾るため、ニューサトシも今回は鬼滅衣装を買った。エイパムについては孫悟空というよりも、スタープラチナみたいな見た目になっている。オラオラ!

・ヒカリが波動について文句を言ってきた。
 実際、波動はズル。


 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.64

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.59

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.60

 リザードン Lv.64

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.59

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 コノヨザル Lv.59

 イーブイ  Lv.59

 ベトベトン Lv.58

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.58

 ヤドラン  Lv.59

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.59

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.57

 カビゴン  Lv.57

 ニョロトノ Lv.58

 ヘラクロス Lv.56

 メガニウム Lv.56

 マグマラシ Lv.56

 ラティアス Lv.52

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.56

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.54

 ギャラドス(色違い) Lv.54

 ミロカロス Lv.48

 ヌマクロー Lv.51

 オオスバメ Lv.50

 ジュカイン Lv.50

 ヘイガニ  Lv.49

 フライゴン Lv.55

 コータス  Lv.48→49

 ラルトス(色違い) Lv.31→32

 オニゴーリ Lv.47→48

 ワカシャモ Lv.45

 ダンバル(色違い) Lv.17→20

 エイパム  Lv.17→20

 ムックル  Lv.12→15

 ナエトル  Lv.12→15


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