ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯179 『笑えばいいと思うよ』

 13歳 δ月ο日 『笑えばいいと思うよ』

 

 ガチ戦のメンバーを決めた。いわタイプ相手にでんきタイプのエレキッドを使ったシンジに習って、開幕はピカ様。続けて、みずタイプは必要ということで、進化狙いのワニノコ。最後にドカッと勝負を決めようコノヨザルである。

 コノヨザルも進化して大分体が馴染んだようだし、そろそろバトルで調整をしたかったので今回のメンバーにチョイスした。格闘戦ではないが、いわタイプ相手ならかくとうタイプは有利だ。そのスペックを生かして頑張って欲しい。

 

 と、いうことで、ヒョウタに近くの炭鉱を使っていいと許可を得たので、ガチ戦の調整をしていく。

 ワニノコもいい加減進化して欲しいものだが、本人は特に気にした様子もなく、元気に踊りまくっていた。まぁ、この悩みの無い陽気さがワニノコの良い所でもある。

 

 ピカ様はコノヨザル相手に模擬戦をしているようで、果敢に接近戦を仕掛けていた。

 まだ『ふんどのこぶし』の怖さを理解していないから、適度に攻撃を当ててしまっている。コノヨザルも進化前に、口酸っぱく防御を意識させた甲斐あって、致命傷になる攻撃を全て防いでいた。

 

 そのまま、最大火力となった『ふんどのこぶし』でピカ様がKOされる。エビワラーの超カウンターと一緒で、知らないと初見殺しされるんだよな、この技。

 

 倒れてしまったピカ様を、ヒカリのミミロルが甲斐甲斐しくお世話している。ピカ様は、他のポケモンと違ってあまり色恋に現を抜かさないので、どう対応すればいいか困っているようだ。笑えばいいと思うよ。

 

 

 追記。ロケット団が博物館から化石復活マシーンを盗むという事件を起こした。とりあえず、サクッとやなかんじーにして化石復活マシーンを取り返したのだが、お前らにはもうホウエンで盗んだかせきポケモンがいるだろうが! 許せねぇ!!

 

 

 

 13歳 δ月π日 『クロガネシティ ガチ戦 VSヒョウタ』

 

 遂にガチ戦の日がやってきた。どうもヒカリは完全に応援スタイルのようで、何故かチアリーダーの格好をしている。

 ラティも変身能力の応用で同じ姿になっており、チアリーダーが二人いるという原作のシゲルガールズのような感じになったのだが、ヒカリがラティを見ながら「全く同じ服ね?」と首を傾げていた。ハルカの時はこういうことがあっても、なぁなぁで済ませてくれたが、ヒカリはちょっと不思議に思っているようだ。

 

 しかし、ラティが嬉しそうに「いっしょ!」と返すので、とりあえず追及は止めにして、こちらの応援をすることにしたらしい。

 まぁ、ラティも別に悪意を持ってヒカリの真似をしている訳ではないしな。子供と一緒で、相手と同じものが欲しくなるだけなのである。

 

 ヒョウタもフィールドに来ると、「何だか今日は賑やかだね」と笑っていた。すまんな、でもバトルが始まってしまえばすぐに集中することになるので気にしないでくれ。

 

 改めてルールの確認をしていく。三対三のシングル、入れ替えあり、レベル制限なし、互いのポケモンが全て戦闘不能になった方の負けである。

 ヒョウタは「ジムリーダーに本気の勝負を求める人はいても、ここまでしてきたのは君が初めてだよ」と嬉しそうにしていた。どうも普通の人はレベル制限なしだけで満足してしまうらしい。ニューサトシはそんなんじゃあ満足できねーんだぜ。

 

 開幕、ヒョウタはバンギラスを出してきた。特性の『すなおこし』で辺り一面が砂嵐状態になっていく。

 対するこちらはピカ様を送り出した。相手は砂嵐の効果で特防が1.5倍になっているので、『かわらわり』や『アイアンテール』で攻めていくつもりである。

 

 ヒョウタは開始早々に『じしん』を指示してきた。ジャンプして迎撃する択もあるが、万が一フェイントだった時のことを考えて、ここは『ざぶざぶサーフ』で確実に攻めていく。

 流石にヒョウタはピカチュウが『なみのり』や『ざぶざぶサーフ』を覚えることを知っていたようで、特に驚いた様子は見せなかった。しかし、タイプ不一致で相手の特防が1.5倍になっていることもあって、大したダメージにはなっていない。

 

 続いて、『れいとうパンチ』で攻め立ててきた。こちらは『かわらわり』で防いでいく。ピカ様はもっと大きなバンギラスと接近戦の経験があるので、この程度では大したダメージなど受けない。

 むしろ、隙を突いてバンギラスに反撃の一撃を与えていた。この一連の流れで、ニューサトシが口だけのトレーナーではないと理解してくれたようで、ヒョウタの顔つきが段々本気になっていく。

 

 タイプ不一致の攻撃ということや、『れいとうパンチ』で軽減されたとはいえ、四倍弱点を受けてバンギラスが苦しそうな声を上げる。

 しかし、こちらも砂嵐の1/16継続ダメージが地味に効いていた。対するバンギラスはまだ2/3程体力が残っていたが、このままではじり貧と判断したらしく、ヒョウタが一度バンギラスをボールに戻す。

 

 続けて、出てきたのはアーマルドだった。ムサシも持っているいわ・むしタイプのかせきポケモンである。むしタイプを持っているのでかくとうタイプの技は通りが悪い。攻めるなら、みず技か、はがね技だろう。

 

 ピカ様ならどちらも使えるので継続していく。弱点であるみず技の『ざぶざぶサーフ』で攻めていくと、ヒョウタは『アクアジェット』で突っ込んできた。

 そういえば、アーマルドはいわタイプの癖にみずタイプの技を覚えるんだったか。ムサシはいわ技やむし技しか使わないから忘れていた。

 

 アーマルドはみずタイプの技が弱点だが、『アクアジェット』の水の膜が上手く波を相殺したようで、無傷でアーマルドがピカ様の目の前までやってくる。

 そのままタイプ一致の『シザークロス』で襲い掛かってきた。すぐに『アイアンテール』で反撃を指示するが、『ざぶざぶサーフ』でボードに乗っていたが故に、反応が間に合わず向こうに先手を取られてしまっている。

 

 タイプ一致のむし技を直撃で受けピカ様が吹き飛んだ。同時に砂嵐が止む。継続ダメージと『シザークロス』の直撃で、体力は既に半分近く削られていた。

 まだここでピカ様を失う訳にはいかないので、一度戻す。二番手として出していくのは、当然ワニノコである。いつも通り、元気に踊って楽しそうに笑っていた。

 

 開幕、お得意の『りゅうのまい』で攻撃力と素早を一段階上げていく。同時に、ヒョウタがアーマルドを戻して再びバンギラスをだしてきた。

 どうやら天候をまた砂嵐に変えるつもりのようだ。ヒョウタの戦い方は、砂パとしての動きが軸になっているらしい。手早く起点のバンギラスを倒さないと厳しくなってくる。

 

 ワニノコに『ばかぢから』を指示した。特防が1.5倍になっているのでは、特殊で攻めるのは愚策も良い所である。タイプ不一致でも四倍弱点でごり押ししていく。

 対するヒョウタは、『てっぺき』で物理防御を上げてきた。防御と特防を両方上げて、突破を難しくするつもりのようだ。『ばかぢから』が直撃しても、そこまで大きなダメージになっていない。

 

 対するこちらは、『ばかぢから』のデメリット効果で、攻撃と防御が一段階ダウンした。すぐに『りゅうのまい』の二度目を上げてリカバリーを計るが、まだバンギラスは体力を半分近く残している。

 こうなったら攻撃力を最大まで上げての『きあいパンチ』で無理やり倒しに行くしかない――と、考えた瞬間、ヒョウタはバンギラスに『ボディプレス』を指示してきた。

 

 俺のジバコイルも使えるかくとう技だ。攻撃ではなく防御の数値が威力に直結する。

バンギラスは元々防御の種族値が高い上、『てっぺき』で二段階防御が上昇していた。当然、『ボディプレス』の威力は、タイプ不一致でもかなりの威力になっているはずだ。

 

 ワニノコに回避を指示する。

 

 バンギラスは2M程もある巨体だが、ワニノコも二段階素早が上がっているので何とか逃げ切れた。

 しかし、追撃に『じしん』が指示され、『ボディプレス』で地面にぶつかった瞬間、『じしん』の衝撃がワニノコを追っていく。

 

 通常の『じしん』よりも揺れが強い。おそらく、『ボディプレス』の勢いをそのまま『じしん』に転用しているのだろう。

 咄嗟にジャンプも出来ず、ワニノコが『じしん』の直撃を受けた。タイプ不一致とはいえ、こちらも防御が一段階下がっていたこともありダメージは甚大である。

 

 どうするか、『てっぺき』で防御を上げてからの『ボディプレス』、避けたらその攻撃力が『じしん』に転用されるという応用技だ。

 下手に『じしん』を警戒して高く跳んでも、『じしん』が来なかったら的にされる。それこそ、連続『ボディプレス』など受けたらおしまいだった。

 

 おまけに、砂嵐の固定ダメージを含めて、体力は半分近く削られている。もう一度同じ攻撃を受けたら、倒れないにしろ砂嵐の固定ダメージ数回圏内まで持って行かれるだろう。

 ヒョウタは当然のように『ボディプレス』を指示してくる。こちらを確実に倒すなら当然の選択だ。回避しても、『じしん』に繋げられる。ならば、一撃くらうのを覚悟して、ここは『いやなおと』を指示した。

 

 相手の防御力を下げるという単純な策だが、『ボディプレス』の威力が下がれば、自ずと受けるダメージも少なくなる。

 防御力が二段階下がって威力の下がった『ボディプレス』の直撃を受けてしまうが、これで相手のコンボを破ることが出来たはずだ。

 

 ワニノコに最後の技である『けたぐり』を指示する。いくら軽減したとはいえ、ダメージを受けたことに変わりはなかった。

 ワニノコの体力も残り1/4程しかない。

 ここは全ての技を使って一気に倒し切る。乗しかかられている状態だが、ワニノコが足を上手く使ってバンギラスを地面に叩きつける。『けたぐり』は相手が重いほどダメージが大きくなる技だ。バンギラス程の重量があれば威力は最大の120になるだろう。

 

 予想外の一撃を受けてバンギラスがひっくり返る。タイプ不一致でも威力120の四倍弱点だ。防御力も下がってかなりのダメージとなっただろう。

 見た感じ、残りの体力は1/4以下だ。かくとうタイプの技でなくても倒せる――が、ここでヒョウタは冷静にバンギラスをボールに戻した。同時に砂嵐が止む。成程、また砂嵐状態にするためにバンギラスを倒されては困るということか。

 

 しかし、体力の限界のバンギラスはしばらく出せないだろう。続けて、ヒョウタはアーマルドを出してくる。

 こちらはワニノコを戻した。既に技を四つ使っている上、むしタイプを併せ持っているアーマルドに有効打を持っていないからだ。

 

 こちらも再びピカ様を送り出していく。先程は予想外の攻撃を受けてしまったが、まだまだ体力は残っている。

 再び、ヒョウタが『シザークロス』を指示してくるので、こちらも『アイアンテール』でお相手していく。向こうはタイプ一致技ということで、こちらとほぼ互角の威力だった。

 

 ならば、先制技でダメージを取ろうと考えたようで、ヒョウタが『アクアジェット』を指示してくる。

 こちらも最後の技である『ばちばちアクセル』を指示した。同じ先制技だが、優先度はこちらが上だ。

 

 しかし、急所には当たらなかった。

 

 別にこちらの『ばちばちアクセル』が未完成だからという理由ではない。アーマルドの特性である『カブトアーマー』で、急所に攻撃が当たらないようになっているのだ。

 とはいえ、タイプ一致の先制技を決めて、アーマルドもダメージを受けた。先に勝負の流れを掴んだのはこちらだ。このまま、『アイアンテール』でダメージを稼いでいく。

 

 ヒョウタも『シザークロス』で対応してくるが、真正面から打って当たらないのは既にわかっていた。

 移動に『ばちばちアクセル』を挟んで、背後から強襲していく。まさか先制技を移動に使ってくるとは思わなかったようで、ヒョウタの反応が一歩遅れる。

 

 しかし、すぐに立ち直ったようで『じだんだ』を指示してきた。『アイアンテール』の一撃を受けるも、アーマルドは『じだんだ』を踏んで踏ん張っている。

 おまけに、『シザークロス』での迎撃を失敗したので、追加効果で威力が二倍になっていた。地面に着地したピカ様が、弱点のじめん技で大ダメージを受ける。

 

 タイプ不一致とはいえ、威力75が二倍になって150のじめん技だ。体力が一気にミリまで削られていく。

 対するアーマルドは、まだ体力が半分程残っていた。咄嗟の対応でまさか『じだんだ』をチョイスしてくるとは思わなかったぜ。

 

 ここはピカ様を戻した。まだ相手は最後の技も残しているし、そろそろ切り札を投入して勝負に出る場面だ。

 

 コノヨザルを出していく。ヒョウタもコノヨザルを見たことがないようで、「初めて見るポケモンだ……」と驚きの表情を見せている。ヒカリも図鑑を出していたが、『データなし、謎のポケモン』というアナウンスが流れるだけだった。

 

 当然、どんなポケモンかわからないということは、こちらがどんなタイプで、どんな攻撃をしてくるかもわからないということだ。必然、相手は探りながらのバトルになる。

 吾輩、分からん殺しするのだーいすき。

 と、いうことで、素直に『ビルドアップ』を指示した。SVの初期環境を荒らした『ビルドアップ』、『ドレインパンチ』で回復して、『ふんどのこぶし』でとどめを刺す最強の初見殺しである。

 

 ヒョウタもこちらが物理型というのはわかったようで、様子見の『アクアジェット』を指示してきた。

 タイプもわからないから探っていくしかないのだろう。しかし、その探るという行為こそ、こちらが望んでいた行動だった。

 

 コノヨザル必殺の『ふんどのこぶし』は、初期の威力は50しかないゴースト技だが、自分が受けた攻撃1回につき威力が50上がっていく。

 これはポケモンをボールに戻してもカウントはリセットされず、最大で350まで威力が上がる。つまり6回攻撃を受ければ最大になるのだ。

 

 様子見の『アクアジェット』で1回、大したダメージもなく回数を稼がせてもらった。

 再び『ビルドアップ』で攻撃と防御を上げていく。ヒョウタも何か不気味さを感じているようだが、ただ見ている訳にも行かず、『シザークロス』で追撃してきた。

 

 コノヨザルはゴースト・かくとう故にむし技は1/4ダメージになる。『シザークロス』が大したダメージにならなかったことで、ヒョウタも少なくともかくとうタイプが入っているのは理解したらしい。

 見た目がオコリザルに似ているということにも気付いたようで、「オコリザルの進化系かい?」と声をかけてくる。情報をばらす必要はないので、意味深な笑みだけ浮かべておいた。

 

 返事は言葉でなく、『ドレインパンチ』で十分だろう。これで、受けたダメージは全て回復した。

 こちらの攻撃が二段階上がっているので、等倍でもかなりのダメージになっているのだ。体力が1/4以下になったアーマルドが膝をついている。

 

 この『ドレインパンチ』で、ヒョウタはこちらがかくとうタイプだと完全に判断したらしく、いわ技やむし技は効かないと判断したようだった。

 最後の技として、『ブレイククロー』を指示してくる。五割の確率でこちらの防御を下げる効果を持つ威力75のノーマル技だ。二段階上がった防御を下げようと考えたのだろうが――失策である。

 

 コノヨザルはゴーストタイプでもあるが故に、かくとう・ノーマルタイプの技は無効だった。

 アーマルドの『ブレイククロー』はコノヨザルをすり抜け、反撃の『ドレインパンチ』で相手を戦闘不能にしていく。

 

 ここでヒョウタはこちらにゴーストタイプが入っていることに気付いた。まさか、幻のポケモン以外でゴーストとかくとうを複合するポケモンがいるとは思わなかったようで、「ゴースト・かくとうタイプだって!?」と驚いている。

 完全にわからん殺しが刺さったな。

 大変気分が良い。格闘対決では卑怯なのであまりやりたくない手だが、通常のバトルではこうも上手くハマると楽しくなってくる。それに、まだこちらには『ふんどのこぶし』という奥の手も残っていた。このまま一気に勝負をつけてやるか。

 

 ヒョウタはバンギラスを出してきた。再び、フィールドが砂嵐状態になっていく。

 しかし、バンギラスも残り体力は少ない。こちらは『ドレインパンチ』でとどめを指示した。

 

 ヒョウタも『じしん』で反撃してくる。バンギラスは既に技は全て使っており、『じしん』、『れいとうパンチ』、『てっぺき』、『ボディプレス』しか択がない。

 その中で、『ボディプレス』はゴーストタイプには無効。残り少ない体力では『てっぺき』も意味がない。ならば威力が一番高い『じしん』で近づく前にダメージを与え、近距離では『れいとうパンチ』でダメージを少しでも稼ぐ――と、いうのが向こうの考えだろう。

 

 敢えて乗ってやる。

 

 バンギラスの『じしん』のダメージを受けながら接近し、そのまま敢えてこちらからは攻撃せずに、『れいとうパンチ』の追撃も受けつつ、『ドレインパンチ』でとどめを刺す。

 バンギラス自体の体力が残っていなかったので、大して体力は回復できなかったが、これでコノヨザルは計4回の攻撃を受けた。『ふんどのこぶし』の威力は250まで上がっている。

 

 おまけに、『ビルドアップ』を二回積んでいたおかげで、まだ体力は半分程残っていた。

 正直、ここまで完璧にコノヨザルの初見殺しが刺さるとは思わなかったが、改めて考えればゲームでも対策していないと三タテされていたし、これが当然の結果なのかもしれない。

 

 ヒョウタは最後の一体であるラムパルドを出してきた。どうやら、こいつが切り札のようで、前に見たズガイドス君とは違って足腰もかなり鍛えられているように見える。

 ヒョウタは、『ロックカット』を指示してきた。素早を二段階上げる技だ。続けて、『つるぎのまい』で攻撃力も二段階上げてくる。一撃でこちらを屠るつもりなのだろう。

 

 とはいえ、黙って見ていたはずもなく、向こうがステータスを上げている間に、こちらも『ビルドアップ』を二回積んでいた。これで四段階攻撃と防御が上がっている。

 しかし、ここでヒョウタは『ほえる』を使ってきた。一度、こちらのバフをリセットするつもりなのだろう。コノヨザルが強制的にボールに戻され、代わりにワニノコがフィールドに出ていく。

 

 同時に、ヒョウタは『もろはのずつき』を指示した。与えたダメージの半分自傷ダメージを受けるが、いわタイプの威力150技である。

 おまけに、攻撃と素早が二段階上がっており、結構なスピードで突進してきた。予想外の速さに回避が間に合わず、ワニノコが一撃で戦闘不能にされる。

 

 だが、ラムパルドも相応のダメージを受けたはず――と、思ったが、どうも反動ダメージを受けた様子がない。

 ワニノコの体力が1/4程しか残っていなかったが故に、反動ダメージも少なく済んだのかとも思ったが、そもそもダメージを受けた様子がなかった。

 

「僕のラムパルドの特性は『いしあたま』だ。反動ダメージは受けないよ」

 

 ラムパルドに『いしあたま』は駄目だろう!!

 

 そりゃあ、前世の誰しもがラムパルドに『いしあたま』があればと思った。タイプ一致最強技が無傷で連打できるようになるからな!

 けど、それは強すぎるからこそ、ラムパルドの通常特性は『かたやぶり』で、夢特性は『ちからずく』になったのだ。それを――何をどうすれば、特性が全く別のモノに変化するんだよ!

 

 とはいえ、ニューサトシも『ふゆう』ゲンガーを持っているのでそこまで強く言えなかった。

 

 でも確かに、これならこの状況からでも余裕で三タテできる。反動ダメージなしで『もろはのずつき』が撃てるんだ。もし、俺がコノヨザルをチョイスしていなかったらマジで負けていたかもしれん。

 

 コノヨザルを再び出していく。

 

 ステータスは元に戻ってしまったが、もうあまり関係がなかった。ヒョウタはこちらに動く隙を与えないために、即座に『もろはのずつき』を指示してくる。

 コノヨザルはかくとうタイプを持っているが故に、いわタイプの技は威力半減だ。防御の意識はしっかり持っているし、体力的に考えても絶対に一撃では持って行かれない。ので、ここは敢えて一発『もろはのずつき』をガードして受けた。

 

 こちらが攻撃を避ける素振りも見せないことに首を傾げるヒョウタだが――もう遅い。

 

 相手の攻撃を受けたことで『カウンター』が発動する。同時に、『ふんどのこぶし』も発動させ、威力300のゴースト技を二倍にして相手に返す。「しまった!?」と声を上げるヒョウタだが、エビワラーの超カウンターを超える威力の攻撃でラムパルドは一撃で戦闘不能になった。

 

 まさか、一撃で倒されるとは思わなかったのか、流石のヒョウタも呆然としている。ピカ様とワニノコが頑張ってくれたおかげで、危なげなく初見殺しすることが出来たな。

 危険を冒せば、コノヨザルだけでも倒せたかもしれないが、リスクを考えれば無理をさせる場面ではない。ちょっと卑怯な気もしなくはないが、知識は武器だ。コノヨザルを知らない方が悪かった。

 

 ヒョウタもハッと我に返ると、素直に自分の負けを認めて、勝者の証であるコールバッジを渡してくる。

 今回はシンオウリーグに出るつもりなので、有難くバッジを受け取った。ラティが後ろで「ゲットだぜ」と喜んでいる。最近はピカ様も一緒に『ピッ、ピカチュウ!』というようになった。どうも、ラティが教えたらしい。

 

 今回の立役者であるコノヨザルにもお礼を言った。怒りを大分コントロール出来ているようで、素直に手を上げて答えている。

 格闘対決だと気が引けて出しにくくなっちまったが、またどこかのガチ戦で呼ぶからそれまでしっかり修行しておいてくれよ。

 

 

 




 原作との変化点。

・第16話『ズガイドスVSピカチュウ!!』より、シンジに噛み付かなかった。
 原作ではシンジが気に入らないサトシ君が、「俺のジム戦を見ていけ!」とシンジに告げて、ヒョウタにタコ殴りにされるが、ニューサトシは既にガチ戦の予約をしている上、シンジとも特に険悪ではないのでイベントが発生しなかった。

・第17話『古代ポケモン大進撃!!』より、ニューサトシがロケット団をボコボコにした。
 地味にアーマルドとユレイドルを持っているのが許せねぇ! と、いうことでボコっている。プテラに関しては、原作通りにヒカリとポッチャマ・ミミロルで何とかした。

・第18話『クロガネジム再び! 決戦ラムパルド!!』より、いしあたまラムパルドが出てきた。
 チート。今回はコノヨザルのわからん殺しが刺さったので事なきを得たが、状況次第では逆サンタテされてもおかしくないレベルの強さ。また、それを除いても、ボディプレを地震に転用したり、アクジェでざぶざぶサーフを突っ切る等、いろいろな技を見せている。

・隠れてシンジがガチ戦を見ていた。
 興味がないフリをしたが、何だかんだ隠れてニューサトシのバトルを見学していた。ニューサトシもバトルに夢中だったので気付いていない。


 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.64

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.59

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.60

 リザードン Lv.64

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.59

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 コノヨザル Lv.59

 イーブイ  Lv.59

 ベトベトン Lv.58

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.58

 ヤドラン  Lv.59

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.59

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.57

 カビゴン  Lv.57

 ニョロトノ Lv.58

 ヘラクロス Lv.56

 メガニウム Lv.56

 マグマラシ Lv.56

 ラティアス Lv.52

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.56→57

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.54

 ギャラドス(色違い) Lv.54

 ミロカロス Lv.49

 ヌマクロー Lv.51

 オオスバメ Lv.50

 ジュカイン Lv.50

 ヘイガニ  Lv.50

 フライゴン Lv.55

 コータス  Lv.49

 ラルトス(色違い) Lv.32

 オニゴーリ Lv.48

 ワカシャモ Lv.46

 ダンバル(色違い) Lv.22→23

 エイパム  Lv.22→23

 ムクバード Lv.18→19

 ナエトル  Lv.18→19


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