ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯192 『もっと熱くなれよー!』

 13歳 ε月ο日 『見限るには、まだ少し早いな』

 

 ヨスガシティとトバリシティの中継地点であるカジキタウンで、ハクタイのジムリーダーであるナタネと再会した。

 どうやら、街の子供達にポケモンバトルの普及活動をしているらしい。ジムリーダーもジム戦以外にいろいろ仕事があって大変だ。

 

 と、ナタネのことを感心していると、いつものようにロケット団がやってきたのだが、またもナタネがコジロウのサボネアを見て、みずタイプに会った時のカスミさんみたいになっている。

 また、ロケット団と俺達を見て丁度いいと思ったのか、俺&ヒカリVSナタネ&コジロウの変則コンビでタッグバトルを提案された。

 

 俺がメタング、ヒカリはパチリス、ナタネがナエトルで、コジロウがサボネアでバトルが始まる。

 

 とはいえ、もうこちらは三か月も一緒に旅をして、タッグバトルの練度はそれなりに高いのに対し、向こうは即席。それも、コジロウはアシストタイプなので、メインで戦うことに慣れていない。

 ナタネがアシストに回る関係上、必然的に動きは合わず、コジロウも自分の力を出し切れていなかった。

 

 バトルの中盤、ナタネはサボネアの腕の強さを見て、『ドレインパンチ』が使えると思ったようで、コジロウに指示するように言っている。

 コジロウも『ドレインパンチ』を指示するが、一度目は成功しても、二度目以降は成功しなかった。結果、バトルは俺達の勝ちで終わったのだが、ナタネがバトル終了後、サボネアを自分に預けてみないかと提案している。

 

 才能のあるポケモンの引き抜きだが、コジロウの育成能力を見限るには少し早いな。

 

 ナタネに一時間だけ時間を貰い、少し離れた場所でロケット団と『ドレインパンチ』の特訓をする。そもそもオコリザル――否、今は進化してコノヨザルだが、あいつにドレパンを仕込んだのは何を隠そうニューサトシである。

 一度成功しているし、サボネアくらい才能があれば、技を覚えさせるのなど30分も必要なかった。

 

 また、ロケット団に、今度はムサシとコジロウの二人でバトルをするように指示する。

 良くわからず首を傾げていた二人だったが、手をバリバリさせると素直に頷いていた。

 

 と、いう訳で一時間はかからず、30分程でもう一度ナタネの所に戻り、今度はナタネ&ヒカリ、ムサシ&コジロウでバトルを提案する。

 ナタネはポケモンバトルの普及活動になると、これを快諾。いざバトルが始まったのだが、先程の動きが嘘のようにコジロウの動きが改善されていた。

 

 勿論、ニューサトシが何かした訳ではなく、元々コジロウはムサシと長年組んでいるので、必然的にムサシが相棒だと能力が上がるのだ。

 また、コジロウの動きが良くなったことで、サボネアの動きも改善され、先程使えなかった『ドレインパンチ』を駆使しながらバトルを優位にしていく。

 

 ナタネもヒカリをサポートするが、ヒカリもまた普段はサポート型なので、コジロウ同様にメインで戦うことに慣れていない。

 当然ながら動きは鈍り、圧倒的コンビネーションの前にナタネ&ヒカリコンビが敗北している。ヒカリもそろそろメインの動きを覚えさせる頃合だったし、いい経験になったな。

 

 追記。勝利に喜ぶコジロウとサボネアを見て、ナタネは自分の出る幕じゃないと悟ったようで素直に身を引いている。そういえば、原作ではいつの間にかサボネアがいなくなっていたが、もしかしたらここでナタネのポケモンになっていたのか? だとしたら、申し訳ないことをしたなぁ。

 

 

 

 13歳 ε月π日 『生まれた!』

 

 ヒカリの幼馴染のケンゴが二つ目のコンテストリボンをゲットしたようで、ヒカリが焦っている。ヒカリがコンテストに出る時は必然的にニューサトシやムサシが一緒なので、難易度がルナティックになっているからなぁ。

 たまには別々に参加してもいいかも――と、考えていると、久しぶりにノゾミに再会した。ヒカリは、ノゾミに一緒にコンテストバトルの練習をしないか誘っている。

 

 ノゾミも、ヒカリが焦っていることに気付いたようでこれを快諾。ニューサトシは邪魔をしないように、今回はシンオウ組の育成に力を入れることにした。ラティも空気を読んだようで、今回は素直にこちら側のお手伝いに来ている。

 

 黒いキルリアも、最近ではバトルの訓練を覗いているようだった。昔はガン無視だったが、最近はいろいろなことに興味を示すようになっている。

 俺の手持ちのエスパータイプは、ミュウツーとラティを除けばバリヤードとメタングくらいしかいないからな。もし、キルリアが戦力になってくれるのならば大歓迎である。

 

 そんなこんなでバトルの練習をしていると、突如としてヒカリ達がいる方で眩い光が放たれた。

 

 何だと思って様子を見に行くと、前にオーキド博士に貰ったフシギダネのタマゴが孵ったようで、中からフシギダネが生まれている。

 これにはコンテストの練習をしている場合ではないと、ヒカリも右往左往。とはいえ、こちらには経験豊富なタケシママがいるので上手いことサポートしてくれていた。

 

 フシギダネは顔や体に模様があるのが特徴だが、ヒカリのフシギダネは両耳の下に模様があり、何というかヒカリに少し似ている。ラティもニューベイビーの誕生に大喜びしていた。

 また、産まれたばかりなのに、フシギダネはコンテストに興味があるのか、ヒカリが散らばらせていたコンテスト用のアイテムに顔を近づけて笑っている。

 

 まぁ、俺のフシギダネもハルカのフシギダネもコンテストをやっていたし、そういう意味だとサラブレッドと言っていいのかもしれない。

 ヒカリも、フシギダネがコンテストを好きそうな素振りを見せたことに喜んでおり、「一緒にがんばろーね、フシギダネ!」と、声をかけていた。

 

 

 追記。ヒカリのタマゴが孵ったことをオーキド博士に報告すると、ハルカのフシギダネがフシギソウに進化したという話を聞いた。フシギダネとは相変わらず仲はいいらしいが、フシギダネも父親となり、自分もこのままでいいのか自問自答しているらしい。

 

 

 

 13歳 ε月ρ日 『ピカチュウを連れた波動使い? それって俺じゃん?』

 

 ヒカリも大分フシギダネに慣れてきたようで、今日も両手でフシギダネを抱えてあやしている。ラティもニューフェイスのフシギダネを一生懸命可愛がっていた。

 しかし、カスミさんやハルカもそうだったけど、女って庇護対象が出来ると落ち着くよな。つい先日までコンテストのことで混乱しまくっていた人物とはとても思えん。

 

 と、思いながら近くの街によると、何やら事件でもあったのか、建物が壊れて人が集まっていた。

 事情を聞いてみると、昨晩何者かによってみたまの塔という石で作られた塔が壊され、中に封印されていたミカルゲが蘇って悪事を働いているというのだ。

 

 その村のオババによると、500年前に悪事を働いたミカルゲは、ピカチュウを連れた通りすがりの波動使いによって倒され、みたまの塔に封印されたのだという。

 とりあえず、そのオババにピカ様を見せ、俺が波動を使えるのを見せてやると、「おまえ様じゃー!!」と、村人全員で土下座され、ミカルゲを封印してくれと頼まれた。

 

 ピカチュウを連れた波動使い? それは俺だが?

 

 と、憧れのバギーさんの物真似をしつつも、そのミカルゲがいる場所に行ってみることにした。

 封印できるかどうかは謎だが、そんなに強い奴なら仲間にしてみても面白いかもしれないしな。

 

 と、いう訳で、ミカルゲを探していると、ロケット団がミカルゲに追いかけ回されているのを見つけた。

 どうも、みたまの塔を壊したのはこいつらのようで、今の今までミカルゲに追いかけ回されていたらしい。

 

 じゃあ、悪さはもうするなよってことで、ロケット団をやなかんじーにしてやると、選手交代ということで、俺とピカ様でミカルゲとバトルをすることにした。

 

 しかし、これが予想外の大苦戦。

 

 このミカルゲ、レベルがかなり高く、変化技の使い方がいやらし過ぎてピカ様が上手く攻撃を決め切れないのだ。

 元々、ミカルゲは耐久が高く、ゲームでもトリル型やトリックなどで相手をハメる型が多かったが、こいつはそれに加えてしっかり攻撃までしてくる。野生なので技も四つ以上使ってくるし、無制限の変化技と変則的な攻撃は想像以上に対処が難しかった。

 

 とはいえ、それで負ける波動の勇者ニューサトシではなく、ピカ様に『10まんボルト』を自身に帯電させた疑似ボルテッカーと、本物の『ボルテッカー』を合わせたダブルボルテッカーの超火力技を指示して、一気にミカルゲを倒し切る。

 オババ様が言っていた封印とかはよくわからないので、とりあえず普通にモンスターボールを投げて捕まえた。

 とはいえ、このまま放置するのは怖いので、懐くまではダブルバトルの大会でゲットした『やすらぎのすず』を持たせて、しばらくは特別枠として連れて歩くことにする。

 

 しっかし、まさか、こんな所で『やすらぎのすず』を使うことになるとは思いもしなかったぜ。

 

 

 

 13歳 ε月σ日 『ミカルゲなら俺の隣で寝てるよ(物理)』

 

 ミカルゲをゲットした次の日、早速友好を深めようとボールから出すと、当然のようにこちらに襲い掛かってきたので、ニューサトシも波動で迎撃する。

 どうやら、ミカルゲは過去の波動使いに相当恨みを抱えているようで、今度こそぶっ殺してやるとばかりに本気の殺意をぶつけてきた。とはいえ、そんなもんに怯むニューサトシではなく、波動を駆使しながら何とかミカルゲを押さえつける。

 

 うーむ、落ち着くまではしばらく毎日ファイトかね。もしかしたら、懐かせるのに歴代一、時間がかかるかもしれん(今の最長は黒いキルリア、続けてプテラ)。

 

 と、いう訳でミカルゲが力尽きたらボールに戻し、元気になったらファイトを繰り返す。

 流石に疲れたのか、夜になる頃には俺の隣でピクリとも動かなくなってしまった。ミカルゲなら俺の隣で寝てるよ(物理)。

 

 

 

 13歳 ε月τ日 『お前のせいじゃん』

 

 今日も今日とてミカルゲを叩きのめしながら、旅を続けていると、峡谷にかかった工事中の石橋の前で、口論をしている男女を見つけた。

 女性の方はタケシと同じポケモンブリーダーでイシスと言い、男の方はこの橋の設計士らしい。聞けば、後三日で橋を完成させないと、橋開通イベントに間に合わないようなのだが、石切職人の名人がぎっくり腰になってから石切担当のビーダルが働かなくて困っているのだという。

 

 とりあえず、当のビーダルに話を聞きに行ってみると、どうも名人のぎっくり腰というのは嘘で、本当は設計に不備があることが判明して設計を作り直している最中だと教えてくれた。

 イシスに頼んで設計図を見せて貰うが、流石にプロじゃないのでどこに欠陥があるのかわからない。仕方ないので、当の設計士に不備があることを伝えに行くと、「この設計じゃないと期日までに間に合わないんだよ」と、鼻で笑っていた。

 

 こいつ、最初から全て知ってやっていたのだ。むしろ、期日までに橋を作ったという自分の名誉のために、わざと不備のある設計をしていた。全部、こいつのせいじゃねーか。

 

 当然、不備がある以上、出来上がった所でまともに橋として機能するかは怪しい。イベント中に橋が崩れることだってあり得るだろう。

 しかし、こいつはそんなことも理解できずに、完成させることだけしか頭になかった。

 イシスもここにきて、この設計士とはやっていけないと判断したようで対立の姿勢を見せる。ニューサトシも頭に来たので、力が有り余っているミカルゲをけしかけてやった。

 

 そんなこんなで設計士をボコボコにしていると、新しい設計図を手に持った名人がやってくる。

 これで仕事が出来ると、ビーダルも急ピッチで仕事を再開し始めたので、ニューサトシ達も手持ちポケモンを全て出し、橋の作成を手伝うことにした。

 

 

 追記。ニューサトシが一人で十人分の仕事をしたおかげか、橋は一日で完成した。お礼に名人から『きあいのハチマキ』を貰っている。しかし、タケシのピンプクはニューサトシに負けないくらい仕事をしていた。やはり、AがVなのは間違いないな。

 

 

 

 13歳 ε月υ日 『もっと熱くなれよー!』

 

 テンガン山の麓で、ノズパスを連れたアツオという熱い奴に出会った。何というかコロコロコミックに出てきそうな見た目で、やたら熱血な奴だ。

 バトルをしたのだが、掛け声が一々気合が入っている。ニューサトシも負けずに、「パワー! ヤー!」と、声をかけて、ブイゼルでアツオのノズパスを叩きのめした。

 

 やがて、アツオのノズパスがテンガン山の特殊な磁場によってダイノーズに進化し、ロケット団に奪われそうになるという事件が起きたが、ここ最近はロケット団にミカルゲをぶつけることで悪事を止めさせている。

 奴らがミカルゲで手一杯になっている内に、ダイノーズを救出し、そのままロケット団をやなかんじーにしてやった。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第54話『ナタネとサボネア! さよならは誰のため!』より、コジロウがサボネアとさよならしなかった。
 ニューサトシも少し手助けしたが、仮に手助けしなくてもすぐにドレパンを使えるようになっていた。ナタネも、二度目のバトルに敗北したことで素直に身を引いている。

・第55話『エイパムとブイゼル! それぞれの道!』より、フシギダネが生まれた。
 原作違って、エイパムとブイゼルがニューサトシの元にいるため、内容がカットされた。代わりに、フシギダネがタマゴから孵っている。

・第56話『ミカルゲの要石!』より、ニューサトシがミカルゲをゲットした。
 原作ではサトシ君が封印の塔を壊してしまうが、この世界ではロケット団が壊している。大昔に暴れていたポケモンだけあってレベルが高く、捕まえてもなかなか言うことを聞かない状況。

・第57話『ビーダルは知っていた!』より、ニューサトシがビーダルから事情を聞いた。
 原作以上にスムーズに設計士の悪事を暴いて、ミカルゲのストレス発散のためにボコボコにしている。

・気合のハチマキを貰った。
 ニューサトシとピンプクで二十人分の仕事をした。貰ったハチマキはアイテムと同じ効果を持っているが、今の所は使う予定なし。

・第58話『ダイノーズ! 熱き魂!!』より、暑苦しいバトルをした。
 何だかんだニューサトシも熱いのは嫌いではないので、一緒になってバトルしまくっていた。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.64

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.59

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.60

 リザードン Lv.64

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 コノヨザル Lv.59

 イーブイ  Lv.59

 ベトベトン Lv.59

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.58

 ヤドラン  Lv.59

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.59

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58

 カビゴン  Lv.58

 ニョロトノ Lv.58

 ヘラクロス Lv.57

 メガニウム Lv.57

 マグマラシ Lv.57

 ラティアス Lv.52

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.55

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.50

 ヌマクロー Lv.51

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.51

 ヘイガニ  Lv.50

 フライゴン Lv.55

 コータス  Lv.50

 キルリア(色違い) Lv.40

 オニゴーリ Lv.48

 ワカシャモ Lv.46

 メタング(色違い) Lv.37

 エイパム  Lv.36→37

 ムクバード Lv.34→35

 ナエトル  Lv.34→35

 ブイゼル  Lv.36→37

 ムウマージ Lv.43

 ヒポポタス LV.32→33

 ミカルゲ  Lv.55 NEW!
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