13歳 ε月φ日 『誰も知らないんじゃねーか!』
それは、毎度おなじみのタケシの迷子により、森の奥にあるお城で一晩泊めて貰えないかお願いしようとした時のことだった。
「誰が言ったか知らないが! 言われてみれば誰も知らない! 天才探偵マーブルちゃんとは、あたしのことよー!」
「って、誰も知らないんじゃねーか!」
と、思わずツッコミを返してしまったが、問題はそこではない。何故か、俺達は意味不明な名乗りをするこの自称名探偵のマーブルに、怪盗に間違えられてしまっているのだ。
聞けば、この城にあるという古代のおまもりを盗むと、怪盗スリービューティーズなる奴等が予告状を送り付けたらしく、俺達はタイミング悪くそこに来てしまったらしい。
向こうからすれば、こんな森の奥にある屋敷にわざわざ人が来るとは思えず、犯人と勘違いしたのだろう。マーブルもレントラーを出してこっちを威嚇してくる。しかし、何を言っても、このマーブルとかいう女はこっちのいうことを信じようとしなかった。
あまりに会話にならなくて、ほとほと困り果てていたのだが、城の主であるマッシューが来てくれたことよって何とか疑いを晴らすことが出来ている。
お礼という訳ではないが、マーブルだけでは心配なので、ニューサトシ達もその何とかビューティーなる怪盗団を捕まえるお手伝いをすることにした。
結局、怪盗の正体はロケット団だったようで、ニューサトシの活躍によってやなかんじーにされている。
その際に、マーブルとレントラーの間にも何かがあったようなのだが、よくわからない内に解決したらしい。レントラーが電気技を使えるようになった、もっと仲良くなれた――と、お礼を言われたが、別段何かした覚えはない。よくわからないが、よかったね!
13歳 ε月χ日 『ムクムクムクバード』
ポケモンコンテストが行われるというズイタウンに着いた。丁度、ヒカリの幼馴染であるケンゴもついたようで、ズイタウンにある遺跡まで顔を貸せと連れ出される。
どうやら前回の敗北が納得いかないようでニューサトシにリベンジしに来たようだった。
それならばと、バトルを受けて立つ。向こうは新しく仲間にしたらしいキノガッサを出してきたので、こちらは素直に相性をついてムクバードで攻めていく。
結局は相性差もあって、新しく覚えさせた『ブレイブバード』でボコボコにしてやったのだが、ポケモンバトルで相性の悪さは言い訳にならない。ケンゴも「次は負けないからなぁ!」と叫んで、ポケモンセンターへ走っていった。
ムクバードも圧勝したということでドヤ顔している。よしよし、この調子でムクムク成長しろよ。
13歳 ε月ψ日 『ポケモンコンテスト ズイ大会』
昨日、ケンゴをボコボコにした後、ヒカリと一緒にコンテストにエントリーをしたのだが、今回のヒカリは一次審査をポニータで、二次審査をパチリスで挑戦するらしい。
俺は、一次審査にコンテストには、ずっと興味を示していたムウマージと、二次審査にはエイパムで挑戦する。ずっとお預けになってしまっていたが、やはりエイパムといえばコンテストだからな。
今回の衣装は、シャーロックホームズでお馴染みの探偵帽とコートで決めた。決して、マーブルに影響されてはいない。
勿論、エイパムにも探偵帽と蝶ネクタイを、ムウマージには蝶ネクタイとモノクルをつけている。これでいつでも準備万端だ。
ちなみに、今回のコンテストは俺以外だと、ケンゴとムサシが強敵という感じではあるがそれ以外にめぼしいライバルはいなさそうだった。
しかし、ヒカリは前回のコンテストでの敗北を思い出したのか、気を抜いてはいない。
いざ一次審査が始まると、今回ニューサトシはムウマージにストーリー仕立ての演技を披露させた。
まずは『さいみんじゅつ』の応用で、観客達に幻覚を見せる。とはいえ、見せるのはステージに即席の建物の幻覚を見せるだけだ。次に、ムウマージの『かげぶんしん』で黒子の犯人役を作り、『あやしいひかり』で自分と黒子を強調させながら、建物を盾に相手を追い詰めていく。
この時、『かげぶんしん』はコナンに出て来る黒人間スタイルで、如何にも怪しい雰囲気を作り出し、『あやしいひかり』で自分と黒子を強調することで、探偵と犯人という立場を観客にもイメージ付けた。
最後は名探偵ムウマージが相手を追い詰め、最後は『マジカルフレイム』で犯人を倒して演技終了。ポケモンを役者に、技を演出にした新感覚の演技だが、どうやら受けは悪くないようで会場中から拍手を貰っている。
また、ケンゴもキノガッサの粉技を軸にした演技を、ムサシはミノマダムのくさ技をメインにして高得点を取っていた。
最後にヒカリの番になり、ポニータの『ほのおのうず』と『れんごく』の応用で、特大の炎のドームを作り出し、その美しさを披露している。
前回のヨスガ大会では二体の演技に慣れていなくて、技の精度がイマイチだった。だからこそ、今回は技にしっかり力を入れて挑戦している。その成果を全て見せると言わんばかりに、ヒカリとポニータの炎はどんどん大きく美しくなっていった。
しかし、結果は一次予選敗退。
流石のヒカリもショックだったようで、会場を抜け出して、そのままポケモンセンターの自室に閉じこもってしまった。
一方、ニューサトシは二次審査に進み、ファーストステージでケンゴをボコしたものの、ファイナルステージでムサシとアーボックに僅差で敗北し、ズイリボンを逃している。エイパムの『ダブルアタック』が未完成だったのが勝敗に直結したな。
とはいえ、一次審査で敗退したヒカリに、どの面下げてファイナルで負けましたというのかということで、仕方なく今回ニューサトシは外で野宿をすることにした。
13歳 ε月ω日 『主役はポケモン』
朝、ニューサトシがどうするか困り果てていると、昨日のコンテストをテレビ中継で見ていたらしいノゾミがやってきた。
そのままズカズカと進み、引きこもっているヒカリを叩き起こすと、コンテストバトルをすると言って引っ張っていく。
ノゾミがヒカリとポニータに昨日と同じ、『ほのおのうず』と『れんごく』の技をベースに演技を組み立てるように言うと、昨日に負けない規模の炎を作り上げた。
「……確かに、技は奇麗だね。でも、ポニータはどこにいるの?」
炎のドームは確かに美しい。『ほのおのうず』でオレンジを、『れんごく』で赤を強調することで、その美しさをさらに際立たせている。
しかし、その炎のドームの大きさ故に、技を使っているポニータの姿が、ステージから消えてしまっていた。
「――ッ!」
ヒカリも、ようやくそのことに気付く。
ヨスガ大会のダブルパフォーマンスでは二体同時演技ということで、技の精度が落ちて敗北した。だからこそ、今回は技に力を入れたが、自分が技の美しさばかりに気を取られて、ポケモンのことを忘れていたことを思い出させられたのだ。
「あくまでも主役はポケモン。昨日のサトシだって、ムウマージにいきなり探偵ドラマごっこさせてたけど、あくまでもムウマージが主役だったでしょ?」
テレビ越しだと幻覚の背景がないが、ムウマージの格好と『かげぶんしん』の黒子の動きだけでも何をさせているかわかるようにはしてあったからな。
「ヒカリ、どうしてあたしが何でヨスガの後にズイをパスしたかわかる?」
「……わかんない」
「誰だって負けたら悔しい。カッと熱くなって大事なものが見えなくなる。だからあたしは、負けたら充電の時間を取って、次の準備をするの――リボンは焦らないでね」
それはヒカリに向けた言葉でもあった。グランドフェスティバルには後半年近くある。それだけ時間があるのだ。ゆっくり自分のコンディションを整えて準備をしても遅くはない。
ヒカリもまだポケモンコーディネーターになって三か月(ディアルガのせいで暦上は二か月)程だ。焦るような時期じゃないし、今はじっくり基礎を磨いて行けばいい。
「アンタの場合、お手本がすぐそこにいるじゃない」
「いやぁ」
「いやぁじゃないよ、全く。何してくるかわからないビックリ箱みたいな演技ばっかして」
それでも褒められると照れるのだ。
「ヒカリ。いつか、ファイナルで会うんでしょ? なら、まずは自分の演技を見直して、一歩ずつ、基礎からやり直していきな」
「うん、ありがとう……」
そんなこんなで、アドバイスをくれたノゾミに従って、ヒカリもしばらくは自分の演技を見直すつもりのようだった。
タケシも「ゆっくりやっていこう」と声をかけ、ラティも真似して「やってこう」と言っている。こういう時、勝っている側のニューサトシは何を言っても嫌味にしかならないから案山子になる以外になかった。
13歳 ζ月α日 『おかえりなさいませぇ!!』
ヒカリのリフレッシュのために、タケシの提案でメイドカフェに行くことになった。
ミルタンクのモーモーミルクは格別に美味かったのだが、何故か急にメイド喫茶のお手伝いをする羽目になり、何故かニューサトシまでメイド服を着させられている。
こうなりゃ、自棄だ。おかえりなさいませぇ!!
13歳 ζ月β日 『いい湯だぜ』
ヒカリの幼馴染であるユモミと、その家族が経営している温泉宿で一休みしていくことになった。
ケンゴの時と同じく、ユモミもヒカリのことをピカリと呼ぶ時があるのだが、何故そう呼ぶのかは頑なに教えたくないようで、また必死に誤魔化している。まぁ、教えたくないというなら無理に聞くつもりはない。
途中、ロケット団によって温泉のお湯がなくなるハプニングが発生したが、毎度のようにやなかんじーにしてやった。しっかし、いい湯だぜ。
13歳 ζ月γ日 『アニキというのは俺のことらしい』
トバリシティを目指している途中、中継地点の街でのんびりしていると、野生のグライオンがグライガーの群を率い、食料を狙って街を襲ってきた。
俺の側にもグライガーがやってきて――と、いうよりもグライガーが落下してくる。おいおい、風に流されてるじゃねーか、大丈夫かよ? つい、助けちまったぜ。
とりあえず、グライガーを助けてやると、他の群はもう食料を漁ったようで逃げていく。俺が助けたグライガーは上手く飛べないのか、フラフラ風に流されて一緒に逃げて行った。
ジュンサーやジョーイさんの話によると、嵐でこの街に飛ばされてきたグライオンがビル風に阻まれて山に帰れなくなり、街の中で生きていくために他のグライガーを集めて徒党を組んで食料を狙うようになってしまったらしい。
どうにか助けてやれないか考えていると、いつの間にかこの街に来ていたシンジが親玉のグライオンを捕まえてしまった。
親玉がいなくなったせいで群は空中分解を起こし、散り散りに逃げていく。とはいえ、一度盗みの味を知った以上、またグライガー達は街を襲いに来るだろう。
仕方ないので、グライガー達を一か所に集めて『テレポート』で山まで送ってやることにした。ビル風が邪魔で山に帰れないなら、山に『テレポート』すればいいじゃない!
と、いう訳で手分けしてグライガー達を一か所に集め、ミュウツーに頼んで『テレポート』して貰う。ディアルガVSパルキアVSミュウツーの余韻ももう終わったのか、『また雑用ばかり』と目が言っている気がするが、一応仕事はしてくれている。
しかし、ミュウツーが『テレポート』する瞬間、一体のグライガーが俺に向かって飛んできてしまった。正確には飛ぶというよりも、風に流されているだけだが。
みると、最初に俺に向かって落下してきたおマヌケなグライガーが、何やら一生懸命感謝の言葉を伝えようとしている。あまりにも長いので一行で纏めると、アニキの手腕に感動したから仲間にして欲しいということだった。アニキというのは俺のことだろう。
そういえば、原作でもサトシ君はグライガーをゲットしていたっけか。きっと、こいつがそうなのかもしれない。とりあえず、来るものは拒まずなのでそのままゲットしてやったが、飛べないグライガーをどうやって育てるか。
追記。近くの街でポケモンコンテストが開かれるということで、少し寄って行くことにする。ヒカリにも参加するか聞いてみたが、今回はノゾミの忠告通りパスしてしばらく自分を見直すつもりらしい。まぁ、迷ったままより、その方がいいかもしれないな。
13歳 ζ月δ日 『割とオワ』
今回はホウエン地方でもたまにあった、タイプ制限コンテストをするらしい。結局、ヒカリはじめんタイプを持っていないので、やる気があっても出来なかったな。
しかし、じめんタイプ限定ということで、ニューサトシもちょっと困っている。今、俺の手持ちのじめんタイプは、最強のドサイドン、ドンファン、ヌマクローさん、フライゴン先輩、ヒポポタス、グライガーの6体だけだ。
まず、ゲットしたばかりの飛べないグライガーは除くとして、当然ドサイドンやドンファンはコンテストの練習などしたことがなく、ヌマクローさんやフライゴン先輩もコンテスト自体は知っていても練習はあまりしていない。
唯一ガッツリやっていたのは、ヒカリの手伝いをしていたヒポポタスだけで、こいつの力は必須だがヒポポタスだけで勝ち抜くというのは現実的ではないだろう。
とりあえず、一日時間があるので、オーキド研究所のモニターにじめんタイプを集合させた。
出る気がある奴はいるか? と、真っすぐに聞くと、意外と全員やってもいいという感じだ。
とはいえ、熱量に差はある。ドサイドンはどうしても俺が望むなら頑張るという感じで、そこまで乗り気ではない。まぁ、こいつは初期組の中でもバトル厨だからな。
ドンファンは面白そうだからやってみたいという感じで、ゴマゾウ時代と一緒で面白そうなことは何でもするという感じだ。
ヌマクローさんは、是非自分に任せて下さいと若干やる気過剰気味で、逆にから回らないかが心配だが、天才ではある。
フライゴン先輩も、興味はあるが自分にできるかどうか自信がないという感じだった。こいつもどちらかというとバトル厨だからな。
とりあえず、ヒポポタスには一次審査を頼む。
しかし、二次審査を超えるにはヒポポタスだと戦闘経験が足りなさすぎるので、どうしても戦える奴が必要だ。その中で、演技という戦いを魅力的に見せられる才能があり、かつ相性的にも悪くない奴――スーパーヌマクローさんしかいねぇよなぁ。
と、いう訳で、ヌマクローさんにコンテストバトルでご活躍いただく。進化してじめんタイプがついたのは、弱点が四倍になっただけじゃないと教えてやれ。
原作との変化点。
・第59話『レントラーの涙!』より、何故かマーブルにお礼を言われた。
原作通りに、マーブルとレントラーの悩みを解決したが、ニューサトシには覚えがなかった。
・第60話『ズイの遺跡のアンノーン!』より、ケンゴを瞬殺した。
これにより、遺跡から帰るのが早くなり、ギンガ団と接触しなかった。当然、アンノーンのことなど知るはずもなく、ギンガ団が普通に鍵を持っていった。また、この時ようやくロケット団が素敵ファッションの連中をギンガ団だと理解した。
・第61話『ポケモンコンテスト! ズイ大会』より、ニューサトシがムサシに負けた。
普通に負けた。エイパムの『ダブルアタック』の失敗で流れを奪われた結果。エイパムがとても悔しそうにしている。
・主役はポケモン。
原作通りのお話。ヒカリは基本的に成長過程がしっかり描かれるので特に変更していない。ただ、メインのポケモンがエテボースからポニータになっている。
・第62話『メイドカフェのミルタンク!』より、ニューサトシがメイドになった。
冥土に送ってやるぜ! と言わんばかりに気合を入れている。おかえりなさいませぇ!
・第63話『ウリムートリオと湯煙バトル』より、温泉を堪能した。
基本的に原作と同じ流れだが、ラティが温泉の気持ちよさに溶けて変身が解除されてラティアスの姿に戻った。そのため、ユモミにもラティの正体がバレたが、内緒にしてくれると約束したので問題なし。
・第64話『グライオンとグライガー! 風の迷路を抜けて!!』より、テレポートでグライガーの群を山に帰した。
ミュウツーのご機嫌時間が終わり、またどこかで機嫌取りが必要だと頭を悩ませている。原作通りにグライガーが仲間になった。
・タイプ別コンテスト開催。
ホウエンでも行ったオリジナルのコンテスト。ニューサトシが参加する都合上、どうしてもリボンの数が足りないのでオリジナルのコンテストだが、今回はじめんタイプということで頭を悩ませている。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.64
ピジョット Lv.59
バタフリー Lv.59
ドサイドン Lv.62
フシギダネ Lv.60
リザードン Lv.64
カメックス Lv.60
キングラー Lv.60
カモネギ Lv.60
エビワラー Lv.59
ゲンガー Lv.61
コノヨザル Lv.59
イーブイ Lv.59
ベトベトン Lv.59
ジバコイル Lv.59
ケンタロス Lv.58
ヤドラン Lv.59
ハッサム Lv.60
トゲキッス Lv.58
プテラ Lv.59
ラプラス Lv.59
ミュウツー Lv.75
バリヤード Lv.59
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58
カビゴン Lv.58
ニョロトノ Lv.58
ヘラクロス Lv.57
メガニウム Lv.57
マグマラシ Lv.57
ラティアス Lv.52
ヘルガー Lv.56
ワニノコ Lv.57
ヨルノズク(色違い) Lv.55
カイロス(部分色違い) Lv.56
ウソッキー Lv.55
バンギラス Lv.61
ドンファン Lv.55
ギャラドス(色違い) Lv.56
ミロカロス Lv.50
ヌマクロー Lv.51
オオスバメ Lv.51
ジュカイン Lv.51
ヘイガニ Lv.50
フライゴン Lv.55
コータス Lv.50
キルリア(色違い) Lv.40
オニゴーリ Lv.48
ワカシャモ Lv.46
メタング(色違い) Lv.37→38
エイパム Lv.37
ムクバード Lv.35
ナエトル Lv.35
ブイゼル Lv.37
ムウマージ Lv.43
ヒポポタス LV.33
ミカルゲ Lv.55
グライガー Lv.25 NEW!
※じめんタイプコンテストでフライゴンの存在をど忘れしてたんで追記しました。