ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯198 『右のビンタには左のビンタ』

 13歳 ζ月θ日 『隕石らしい』

 

 ジム戦に勝った日の夜、シンジの兄であるレイジの案内で、トバリシティの公園にやってきた。

 聞けば、トバリシティは隕石で有名な街のようで、今日まで公園で複数の隕石を飾っているらしい。明日には他の街へ移動するとのことで、是非この光景を見せたかったとレイジも言っていた。

 

 隕石は淡く輝いており、不思議なオーラのようなものを感じる。そういえば、ゲームではこの隕石でデオキシスがフォルムチェンジできるようになるんだっけか。

 

 

 追記。ポケモンセンターに帰るとトバリ全体にジャミングが発生した。同時に、公園の方から悪意の波動を感じたので戻ると、ギンガ団らしき連中が隕石を奪おうとしていたので、ミュウツーと一緒にゴヨウエンペラーの刑にする。何人か逃げてしまったが、幹部が一人いたようでジュンサーがとても感謝していた。まぁ、自分スペシャリストなんで(キリッ)。

 

 

 

 13歳 ζ月ι日 『飴と鞭の究極系』

 

 グライガーの飛行訓練をしていると、ポケモンマジシャンのシズエという女性と知り合った。

 俺がグライガーに訓練させているのを見て、ポケモンにいうことを聞かせるコツを教えて欲しいと言ってきたので、詳しく事情を説明して貰うことにする。

 

 聞けば、シズエの持っている三体のリーシャンの内、一体がとても甘えん坊で困っているという。

 手品をする際にも、すぐにシズエに抱き着いてしまい、ショーが台無しになることも多いらしい。

 

 それならポケモンバトルを通じて、自立を促すのが良いだろう。トレーナーとポケモンが協力するポケモンバトルに取り組むことで、自然と甘えはなくなっていくものだ。

 

 どうも、シズエはバトルをしたことがないということだったので、ニューサトシが教えることにした。軽い座学を終えると、すぐに実戦形式でバトルをしていく。

 とはいえ、一朝一夕で上手くいくはずもなく、すぐにリーシャンは指示を無視してシズエに抱き着いてしまうので、その瞬間にピカ様の『でんきショック』をお見舞いした。

 

 予めシズエに言っておいたスパルタ方式である。

 当然、リーシャンが痛い目を見るということは、くっつかれているシズエも自ずと電撃のダメージを受けるということでもあり、勿論こちらも威力は低くしているが、シズエもリーシャンのために一緒に痛い思いをしていた。

 

 そんな苦しそうな顔を見せるシズエを見て、リーシャンも甘えるだけでは駄目だとわかったのか、しばらくすると徐々にくっつく回数が減っていく。

 ちゃんとバトルが出来ると、今度は逆に甘やかしつくす勢いでリーシャンを褒めまくった。本人も褒められて満更でもなさそうな顔をしており、また褒めて貰うためにシズエの言うことを聞くようになる。

 

 これが、飴と鞭の究極系だ。

 

 途中、ロケット団がリーシャンを狙ってやってきたが、バトルを覚えたリーシャンとニューサトシによってやなかんじーにされていく。

 もうバトルの指示は完全に聞くようになったので、今度はショーをやらせてみることにした。バトルで学んだことをしっかり覚えているようで、リーシャンもショーの最中にシズエにくっつくことはなくなっている。偉いぞ、リーシャン。

 

 

 

 13歳 ζ月κ日 『豚箱に入ったらよろしく伝えてくれ』

 

 次のジムがあるノモセシティを目指して森の中を進んでいると、野生のリオルが怪我をしているのを見つけた。

 すぐに怪我を治してやろうとすると、『はどうだん』でこちらを突き離そうとしてきたので、向こうの『はどうだん』をこっちの波動弾で弾き飛ばして無理矢理に波動ヒーリングを始める。

 

 リオルも、離せとばかりに暴れるが、怪我をしているリオルがニューサトシに勝てるはずもなく、そのまま怪我の治療を始めていく。

 最初は抵抗していたリオルだが、勝てないとわかるとこちらに好きにさせることにしたようだった。しばらくすると波動治療の影響で、リオルも眠くなってきたのか、ニューサトシの腕の中ですやすや眠っている。しかし、全身のこの傷は、ただ事では無さそうだ。

 

 治療を終え、そのままリオルを抱えていると、ポケモンレンジャーのハジメという人物が現れ、リオルを保護したことを感謝してきた。

 聞けば、このリオルはとある王国のポケモンで、波動使いとしての修行のために育て屋の老人に預けられていたようなのだが、ルカリオに進化する前から『はどうだん』を使える特殊性に目を付けた組織によって連れ去られ、そこからさらに別の組織によって連れ去られそうになったらしい。

 

 そういえば、自分が波動を使えるせいですっかり忘れていたが、リオルはルカリオに進化しないと『はどうだん』を覚えないんだっけか。

 

 とりあえず、ある程度の事情を理解すると、リオルも目覚めたようだったので、寝ぼけている間にハジメが袋に入った木彫りのリオル人形を渡している。

 同時に、リオルの記憶が波動となって伝わってきた。どうやら、この木彫りの人形は、育て屋の爺さんに貰った大切な宝物らしく、これを持っていることでリオルはハジメを味方と判断したようだ。

 

 当然、そんな事情を聞かされて見過ごせるはずもなく、こいつを狙っている組織とやらは根こそぎ壊滅が決定した。

 丁度良く襲ってきてくれたのでミュウツーを出して殲滅していく。聞けば、こいつらは前に捕まえたポケモンハンターJの残党(またかよ)のようで、リオルを手土産に他の組織の手を借りてJを助け出すつもりだったらしい。

 

 だが、ニューサトシに出会ったのが運の尽きよ。

 

 当然、全員とっ捕まえた上、そのまま別の組織とやらも一網打尽にしてやる。豚箱に入ったら、Jによろしく伝えてくれな。

 十分もしない内に全てを終えると同時にハジメの通信に連絡が入り、前に一緒に戦ったポケモンレンジャーのヒナタがジュンサーと一緒にこちらに向かっているということだったので、そのまま護送をお願いすることにした。

 

 

 追記。リオルを育て屋の爺さんの所まで連れて行ってやった。「困ったことがあったらいつでも呼べよ」というと、リオルも感謝の波動をこちらに送ってくる。元気でな。

 

 

 

 13歳 ζ月λ日 『右のビンタには左のビンタ』

 

 湖のほとりにポケモンセンターを見つけたので一休みすることにしたのだが、ジョーイさんから、この湖ではこの時期、満月の夜になると恋に落ちたドクケイル達が子孫を残すために群れを成して渡をするという話を聞いた。

 ふと、ドクケイルと聞いて、もしかしたらムサシのドクケイルのお別れ回か――と、記憶を探るも、もはや映像やおろか絵すら思い出せなかった。

 

 まぁ、ニューサトシになって早三年ちょっと。そりゃ、記憶も劣化しますわ――と、自身の記憶の曖昧さを嘆いていると、突然の落雷で湖の縁が壊れて水が溢れ出してしまったらしく、急遽水をせき止めることになった。

 

 現場に向かうと、既にロケット団が水を塞ごうとしていたので、当然ニューサトシも協力してやる。

 もう長い付き合いだからな。悪いことをしている時、真面目にしている時の区別くらい着くのである。

 

 そんなこんなで、ポケモン達の力を合わせて、何とか湖を元に戻すと、ギリギリで渡が出来る状況になった。

 たくさんのトレーナーがドクケイルと別れをする中、ムサシのドクケイルは一向にムサシと別れようとしない。ムサシも説得するが、ドクケイルは一向に首を縦に振らなかった。

 

 すると、ムサシはドクケイルにビンタをかまして、あろうことかモンスターボールをも踏み潰して帰る場所をなくす。

 偏にドクケイルに幸せになって欲しい一心からだろうが、そんなこと知るかとドクケイルはムサシにビンタを返した。

 

『……アタシの幸せはアタシが決める。今はコンテストで優勝すること以外考えられにゃい。アンタが何を言おうと、アタシはここから離れにゃい。だ、そうにゃ』

 

 これまでムサシが掲げていた夢は、ドクケイルの夢にもなっていたのだろう。ニャースの翻訳を聞いて、ムサシもハッとした顔を見せる。

 イケメンの色違いドクケイルと渡をするよりも、ムサシと一緒にコンテストで優勝することをドクケイルは選んだ。

 ムサシも、今のドクケイルの夢が自分と一緒にコンテストに優勝することだとわかると、無言で涙を流している。そのまま、無言でムサシが新しいボールを前に出すと、ドクケイルもまた無言でボールの中に入って行った。もはや、言葉はいらないということだろう。

 

 

 追記。ムサシとドクケイルのやり取りを見てヒカリが感動で涙を流していた。ヒカリからすれば、ムサシとドクケイルの深い絆が羨ましいのだろう。しかし、そんなヒカリを見て、ポッチャマも思いは一緒だと、大声を出してアピールしていた。

 

 

 

 13歳 ζ月μ日 『たいしたことないな』

 

 最強のピチュー、ピカチュウ、ライチュウの三セットを揃えようとしているというショウなるトレーナーに出会ったのだが、どうもうちのピカ様を見て「たいしたことないな」と鼻で笑ってきたので、ご自慢の三セットをピカ様で瞬殺してやった。

 

 ハッ、たいしたことないな。

 

 

 

 13歳 ζ月ν日 『ミクリカップなるものがあるらしい』

 

 コンテストマスターのミクリが、近いうちにリッシ湖のほとりでポケモンコンテスト・ミクリカップなるものを開催するという話を聞いた。

 これまでずっと自分を見直していたヒカリも、これを機に復活すると意気込んでいるが、どういう演技をすればいいのか、道に迷っているように見える。

 

 こういう時は練習あるのみと、ヒカリを近くの湖まで連れて行ってコンテストバトルの練習をすることにしたのだが、そこで噂のミクリがミロカロスと戯れているのを見つけた。

 聞けば、ミクリカップの開催を決めてからテレビの仕事が忙し過ぎて休む暇がなかったようで、今日一日を完全オフにして、ミロカロスと一緒にリフレッシュしているらしい。

 

 邪魔をしては悪いと思って、その場から離れようとしたニューサトシだったが、こちらが持っているポケモンのレベルを合わせる装置を見て、ミクリもこちらがコンテストバトルの練習をしようとしていたことに気付いたようで、是非演技を見せて欲しいと頼まれる。

 そこまで凄いものではないが、せっかくの機会だし、上のレベルの人間に演技を見て貰うのは悪いことではないだろうということで、ヒカリと一緒に演技を見て貰うことにした。

 

 俺が黒いキルリア、ヒカリはポッチャマで演技を見せていく。

 

 俺の方は『ミストフィールド』で足元を、『マジカルシャイン』で空中を明るくすることで、俺のキルリアの全身の美しさ――黒を際立たせる。続けて、『テレポート』で、キルリアを目立つように移動させ、最後は『サイコキネシス』でフェアリー空間を弾けさせてフィニッシュを決めた。割と、ガチ目の演技をしてしまった件。

 

 対するヒカリは、『バブルこうせん』と『つつく』、『みだれづき』で上手く虹を作りながら、『うずしお』を使って技を華やかに見せているが、まだイマイチポケモン自身の魅力を引き出し切れていないように見えた。

 

 演技を終えてミクリに講評を聞きに行くと、何故か良し悪しではなく、ニューサトシにミクリカップに出場するようにお願いされる。どうも、想像以上の演技だったようで、是非コンテストで本気を見せてくれと言われた。

 とはいえ、せっかくヒカリがこのコンテストで復活しようとしているのにそれを邪魔するのは――と、考えていると、ヒカリは自分に遠慮して俺の演技がコンテストで見られない方が嫌だと言うので、今回のミクリカップにはニューサトシも参戦することにした。

 

 また、ヒカリに関しては技の魅せ方は問題ないけど、やはりポケモンの魅せ方がまだ甘いと言われている。

 同時に、もっとポッチャマらしさを、そのポケモンらしさを考えて、演技してごらんとアドバイスをしていた。ヒカリも、思う所があったようでいろいろ考えている。

 

 最後に、ミクリが演技のお手本を見せてくれるということで、ミロカロスの演技を見せて貰った。

 まずは水場を上手く使い、徐々にミロカロスを水から出していくことで、何もしなくても美しさを見せつけていくという動きだけの技術を見せられる。

 続けて、『しんぴのまもり』でミロカロスの美しさを際立たせ、『アクアリング』で周囲の水の粒を操作しつつ、ミロカロスの周囲に配置、『りゅうのはどう』で水を弾くことで空間を上手く使った美しさを魅せつつ、最後は『たつまき』の力強さを見せてフィニッシュを決めた。

 

 流石はコンテストマスターだけのことはある、基本の技だけでこのレベルの演技か。

 

 これを見せられると、自分の技術の未熟さが浮き彫りになる。おそらく、ミクリも極地に足を踏み込んでいるだろうし、本気ならもっと上の演技ができるはずだ。

 おそらく、今回はヒカリに合わせて、基本だけで自分ならこうやってポケモンを魅せるというのを教えてくれたのだろう。改めて、基本の大事さを見せられたな。

 

 

 追記。ポケモンセンターに戻ると、ジョウトを旅しているはずのハルカから伝言が届いていた。どうもミクリカップに参加するために、今はキッサキシティに来ているようで、明日合流しようということだ。俺がメールを見ないのをわかっていて、メールではなくわざわざ伝言にしたらしい。流石はハルカ、ニューサトシのものぐさをよくご存じで。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第69話『ステキファッション! その名はギンガ団!!』より、ゴヨウエンペラーの刑に処した。
 隕石を取り戻すのは当然として、サターンも一緒に捕まえている。しかし、ニューサトシはズイの遺跡でギンガ団が手に入れた鍵を見ていないので、それを持った団員を見逃してしまった。ギンガ団も、ワンピースでフランキーを仲間にする時にパンツをリレーするかの如く、鍵を逃げる団員に任せて少数を逃がしている。

・第70話『シャンとしてリーシャン!』より、スパルタの練習をした。
 基本的にあまりポケモンを傷つけることを良しとしないニューサトシだが、古い考えを持っている一面もあり(悪いことをしたら拳骨等)、教育に痛みは付き物と考えている。そのため、自分がちゃんと出来ないと大切な人も痛い目を見ると教えて、リーシャンを導いた。

・第71話『ポケモンレンジャー! 波動のリオル!! 前編』より、ニューサトシがリオルの波動を感じて助けに行った。
 原作のサトシ君よりも早く助け、波動ヒーリングした。なまじ、自分がはどうだんを撃てるせいで、リオルがはどうだんを撃ったことを欠片も気にしていなかった。

・第72話『ポケモンレンジャー! 波動のリオル!! 後編』より、Jの残党をまた倒した。
 前回のタテトプスの事件で、残党の数が少なくなっており、この作戦に全てを賭けていたがニューサトシに台無しにされた。二度のチャンスを不意にされ、監獄のJも意気消沈している。

・第73話『さよならドクケイル!』より、ドクケイルとさよならしなかった。
 原作よりもドクケイルがコンテストに嵌っており、ムサシと一緒にいることを選択した。超時空ビンタ並の応酬だった。

・第74話『ピカチュウ! ライチュウ! 進化への道!』で相手をボコボコにした。
 原作のように、話の都合によるデバフを受けていないので当然のようにボコっている。尻尾を押さえつけられてはかいこうせんなんて間抜けことされる訳がない。

・第75話『コンテストマスター・ミクリ登場!!』より、ミクリからミクリカップ出場を打診された。
 原作と違ってニューサトシはグラフェス上位レベルなので、ミクリの目から見ても実力者だとわかった。ヒカリは原作同様に未だ迷走中だが、今回のアドバイスで突破口を見出している。

・ハルカから連絡が来た。
 ちなみにハルカのポケモンはジョウトを旅する都合上、オーキド研究所に預けられている。フシギダネのタマゴを生んだのはそのため。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.64

 ピジョット Lv.59

 バタフリー Lv.59

 ドサイドン Lv.62

 フシギダネ Lv.60

 リザードン Lv.64

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 コノヨザル Lv.59

 イーブイ  Lv.59

 ベトベトン Lv.59

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.58→59

 ヤドラン  Lv.59

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.59

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58

 カビゴン  Lv.58

 ニョロトノ Lv.58

 ヘラクロス Lv.57

 メガニウム Lv.57

 マグマラシ Lv.57

 ラティアス Lv.52

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.55

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.50

 ラグラージ Lv.52

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.51

 ヘイガニ  Lv.50

 フライゴン Lv.55

 コータス  Lv.50

 キルリア(色違い) Lv.40

 オニゴーリ Lv.48

 ワカシャモ Lv.47

 メタング(色違い) Lv.38→39

 エイパム  Lv.38→39

 ムクホーク Lv.37

 ナエトル  Lv.36→37

 ブイゼル  Lv.39

 ムウマージ Lv.44

 ヒポポタス LV.34→35

 ミカルゲ  Lv.55

 グライガー Lv.25


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