13歳 ζ月ξ日 『ホウエンの舞姫』
ハルカと再会した。服がポケモンエメラルドバージョンになっていて、ちょっとゲームっぽさを感じる。
どうやらマサトはいないようで、今は実家のトウカジムで父であるセンリの手伝いをしながらポケモンバトルの勉強を頑張っているということだった。
聞けば、先にキッサキに行ったのはイーブイをグレイシアに進化させるためだったらしく、しっかり進化させることが出来たようだ。
また、ジョウトのコンテストでもリボンを既に三つゲットしたようだが、シュウやハーリーが強敵で、なかなか勝ち切れないらしい。
ハルカとヒカリは初対面だったが、俺やタケシから話を聞いていたこともあり、すぐに仲良くなっている。ハルカも、ヒカリの話を聞いていると、負けていた頃の自分を思い出すようで気持ちはわかると励ましていた。
逆に俺はもうリボン四つだと話すと、ラティも一緒になってドヤ顔している。そんなやり取りが懐かしいようで、「相変わらずね」とハルカも笑っていた。
積もる話は食事でもしながらということで、ハルカがリッシ湖で№1のレストランを予約しているらしく、そこで昼食を取ろうという話になる。相変わらず食い意地を張っているようで、近くの美味しいお店は軒並みチェックしているらしい。
ただ、ハルカに連れてこられた『レストラン七つ星』という店は、オーナーのチアキとその婚約者であるチナツにタッグバトルで勝たないと食事が出来ないというルールだった。
ヒカリがハルカと組みたがったので、必然的に俺がタケシと組むことになる。
タケシはウソッキーを選んだので、それに合わせてこちらはナエトルでいこう――としたら、ラティがラティアスになって飛び出してきた。どうやら仲間外れを嫌ったらしい。
ハルカとも久しぶりに再会してやる気が溢れているのか、『ラティがでる!』と言って、ジッとこちらを見つめてくる。ナエトルのスピードで荒らして、ウソッキーのパワーで叩く単純な作戦でいくつもりだったんだが――ラティとウソッキーのオーバーパワーで楽に勝ち星をもぎ取ってしまった。
続いて、ハルカがバシャーモ、ヒカリがポッチャマでバトルを挑もうとすると――突如としてレストランが何者かに襲われ、冷蔵庫や全ての料理が諸共奪われてしまったらしい。
自分の食事を盗まれたハルカが怒りの炎に燃え、ゴンベを出して匂いで犯人を追いかけるという名探偵ぶりを見せつけると、犯人は毎度お馴染みロケット団の仕業だったので、サクッとやなかんじーにしてやっている。
出来ていた料理は食べられてしまったようだが、冷蔵庫が戻ってきたので、改めて料理が出来るまで、タッグバトルの仕切り直しをすることになった。
こちらは相変わらず、バシャーモとポッチャマ、相手はキリンリキとフワンテだ。
バシャーモを見るなり、いつものようにヒカリがサポートに回ろうとしたが、ハルカも俺のせいでヒカリがタッグバトルだとメインで戦うのに慣れてないとすぐに気付いたらしく、「今回はヒカリがメインでいきましょ」と提案している。
ハルカの時は、追い詰められてからの逆転という自分の演技上、自ずとバトルでも自分を出すようになって行ったが、ヒカリはまだまだサポートに回ろうとするからな。
半分はニューサトシがそう仕込んだせいでもあるが、ヒカリも自分のスタイルが固まれば、自ずと前に出るようになるだろうし、逆に前に出すことでスタイルが固まるかもしれないので、今回のタッグでメインを張るのは悪いことではなかった。
と、いうことで、ハルカがサポート、ヒカリがメインでのタッグバトルがスタートする。
ただ、ヒカリもスモモとのバトルで、前に出ることを学んでいたようで、臆せず『バブルこうせん』で攻撃を仕掛けていく。今までだと、何をすればいいかわからず、攻め手にかけていたが、相方を信じて前に出ることで、ハルカもすぐに援護に動いている。
フワンテが『バブルこうせん』でダメージを受けている間、キリンリキがポッチャマを狙おうとしていたが、上手くバシャーモが間に入ってそれを防いでいた。
そう、前に出ている人間は、暴れるのが一つの仕事だ。相手の注目を集めることで、相棒が動きやすくなる。
また、状況に余裕が出てきたら、今度は相棒の動きを見て動く。メインとサポートはこまめなスイッチをすることで相手の動きも封じられる。
しっかし、ハルカは戦い方が随分上手くなったな。
ジョウトでの経験のおかげか、ホウエンを旅していた頃のような粗が少なくなっており、ヒカリが戦いやすいように動いてあげている。ヒカリもポッチャマも、自然と自分らしく戦うことができていた。
とはいえ、ヒカリもまだ無意識の段階だ。本来であれば、この感覚をモノにして演技に役立てる所なのだが、今は楽しくバトルが出来ればいいだろう。
最後にヒカリがポッチャマに『うずしお』を指示した瞬間、ハルカがニヤリと笑みを浮かべた。
そのまま、バシャーモに『ほのおのうず』を指示して、かつてバトルドームのキースがやっていた炎と水のフュージョンを再現している。おまけに、見た目だけでなく、効果まで変わっており、極致の領域に足を踏み入れていた。
遂にハルカも再び極致に足を踏み入れたのか、ホウエンの舞姫は伊達じゃねぇな。
極致に入ったことで、堅牢となった炎と水の渦は、相手を逃がさずダメージを与えていく。
最終盤で使ったこともあり、これがとどめとなって、キリンリキとフワンテを戦闘不能に持って行った。
追記。夜、ホテルのテラスからコンテスト会場を見ていると、ハルカが半分になったトネリコメダルを出してきた。当然、ニューサトシも持っている。聞けば、ハルカにとって、俺達と旅したことは大事な思い出だから、お守りとして持っているのだという。なんか、くすぐったい気持ちになったが、そう思ってくれているのは悪い気はしないな。
13歳 ζ月ο日 『フシギダネ、フシギバナ、フシギダネ』
ミクリカップまで後数日、少しコンテストの調整をしようということで、今回の大会に出すメンバーを集めることにした。
ラティ、キルリアは当然として、コンテストと言えばエイパムやミロカロスだ。この四体はほぼコンテスト専みたいなものなので外す理由がない。
今回のミクリカップは、規模だけで言えばグランドフェスティバルにも匹敵する大きな大会だ。
一次審査を勝ち抜いた16名が、二次審査を戦っていく。ファーストステージ、セカンドステージ、セミファイナル、ファイナルの4回を勝てば優勝だ。
つまり、一次審査を含め、最大で5体のポケモンに見せ場があるということでもある。
中には一体で挑戦しようとする奴もいるかもしれないが、対策を立てられやすいし、うちのように出たがりが多いと順番に出してあげた方が喧嘩にならない。
と、すると、後一体か。
コンテストに興味があって、実力がある奴――ピカ様、バタフリー、フシギダネ、ギャラドス、ワカシャモと、考えていると、ハルカが調整用にフシギバナを出すのが目に入った。
そういえばいつだったか、オーキド博士がハルカのフシギダネがフシギソウに進化したと言っていたが、もうフシギバナに進化していたのか。
ふむ、そういえば、フシギダネも父親になって何か悩んでいるらしいし、ここは一旦呼んでみるのもありかもしれん。
と、いうことで、フシギダネを手持ちに加えた。ボールから出すと、いつも通り自信に満ち溢れていたが、奥さんであるハルカのフシギバナを見ると、何とも言えない表情をしている。
やはり、奥さんが進化系というのは、男としては思う所があるのだろう。人間で言えば、夫の身長が140㎝で、奥さんが180㎝あるようなものだ。
とはいえ、せっかくフシギダネとフシギバナが揃ったのだ。生まれたヒカリのフシギダネに合わせてやろうということで、感動の親子対面をさせる。
ヒカリのフシギダネは親が進化してようと進化していまいと気にしないようで、嬉しそうに俺のフシギダネやハルカのフシギバナにつるを伸ばしていた。
逆にその純粋さが、今のフシギダネには刺さるようで、ますます表情が曇っていく。
ちょっと、フシギダネと二人っきりで話をしてみることにした。ぶっちゃけた話、お前進化する気はあるのか?
と、聞くと、意外なことに素直に頷いている。
今までフシギダネは自分を貫く性格をしていたが、奥さんが出来て父親になったことで、いろいろ心境も変わったらしい。
続けて、ずっと拒否ってたけど、進化しようと思えばできるだけのエネルギーはあるんだよな?
と、聞いてみると、これにもまた頷いている。
しかし、前に格好つけて進化を拒否して、女と子供が出来たから進化するというのは、フシギダネにしてみれば男として恥ずかしいことのようだ。
だが、フシギダネは恥ずかしくても、別に進化したかったら進化すればいいじゃんというのがニューサトシの意見である。
ぶっちゃけ、ニューサトシは進化肯定派だし、今までフシギダネの進化を見送っていたのは、こいつ自身が進化することを嫌がっていたからだ。
だが、当然進化してくれるなら進化してくれた方がいい。お前が父親になって心境が変わったことを、俺は別に恥ずかしいことだとは思わないさ。それだけ、お前は一人の男として成長しているということの証拠でもあるんだからな。
と、言うと、フシギダネの体が光り出した。
どうやら、今までずっと進化を拒否していたエネルギーを受け入れる気になったようで、フォルムが変化していく。それも、カメックスの時と同じく、フシギダネからフシギソウ、フシギバナへと二段階の進化だ。これだけエネルギーをため込んでいたということは、もしかしたら本当はリザードンより先に最終進化になれていたのかもしれないな。
追記。フシギダネからフシギバナにワープ進化したことで、自身の重量の変化に慣れないのかフシギダネ――もとい、フシギバナはコンテスト参加を見送ることにした。しかし、目の前で父の進化を見たヒカリのフシギダネはその格好良さに目を輝かせており、奥さんであるハルカのフシギバナも惚れ直したとばかりに、うちのフシギバナにすり寄っていた。二号が出来る日も遠くないな、これ。
13歳 ζ月π日 『ナナミ様降臨』
結局、最後の局面を決めるのはお前だ――と、いうことで、ピカ様に最後の枠をお任せすることにした。
また、厳正なるくじの結果、一次審査はミロカロス、二次ファーストはエイパム、セカンドはラティ、セミファイナルをキルリア、ファイナルがピカ様となっている。
とりあえず、出場ポケモンも決めたので、早速ミクリカップにエントリーしに行くことにした。ハルカやヒカリは昨日の内にエントリーを終えたようだが、俺はフシギバナの件でドタバタしていたせいで乗り遅れたのである。
と、いうことで、ラティと一緒に会場まで行ってサクッとエントリーを終えると、後ろからヒカリのライバルであるノゾミに声をかけられた。
どうやら、ノゾミもミクリカップに参加するらしい。やはり、ポケモンコーディネーターにとってミクリという人物は特別なもののようだ。
また、この長い充電期間で、俺やナオシのようなバトルをコンテストに生かすという考え方にも納得が言ったようで、自分の視野の狭さを謝られた。とはいえ、別に謝って貰うことなどない。ナオシも別に気にするような素振りは見せないだろう。
今、こうしてノゾミが理解したことが、お前の演技にいい影響を与えてくれるはずだ。
と、格好良く決めていると、またしても後ろから声をかけられる。見ると、別地方を旅しているはずのナナミさんまで現れた。
まさか、ナナミさんもミクリカップに――と、驚いていると、どうもナナミさんは今回審査員兼ゲストとしてミクリカップに招待されたらしい。
また、ナナミさんがいることに気付いたラティが、物凄い勢いで突撃して頭を撫でて貰いに行く。
あの撫でテクは、まだツンだった頃のキルリアでさえ手懐けた技だけあってニューサトシ以上なのである。
しかし、久しぶりのナナミさんとの再会だが、ノゾミが置いてきぼりになっているので紹介しようとすると、当のノゾミは石像になってしまったかのように固まってしまっていた。思えば、初めて会った時のシュウもこんなような反応だったな。
どうやら、ノゾミはナナミさんのことを知っているようで、とても驚いたように「始まりの女帝、至高のコーディネーター」と呟いている。随分前にシュウも似たようなことを言っていたが、やはりナナミさんはポケモンコーディネーター界では有名人なのだろう。
当の本人は「大げさよ」と相変わらず謙遜しているが、これでもシゲルの姉ちゃんで、オーキド博士の孫だ。
俺なんかより早くトレーナー兼コーディネーターとして活動しているし、何か凄い経験をしていても不思議ではない。
と、ノゾミがナナミさんに驚いていると、ポケモンセンターで待機していた組も会場にやってきた。どうやら、なかなか俺が帰ってこないのでわざわざ迎えに来てくれたらしい。
タケシやハルカは当然、ナナミさんと面識があるので、久しぶりの再会に喜んでいる。
ヒカリはとりあえずノゾミに声をかけていたが、目の前にいる人物が誰か説明されると、驚いた様子で俺達の方を見て居た。
とりあえず、ナナミさんにヒカリとノゾミを紹介する。また、俺達の内、タケシ以外がミクリカップに出場すると聞いて、「良い演技を楽しみにしているわ」と笑っていた。
ラティもナナミさんに会って気合が入ったようで、「ラティ、ゆーしょー!」と気合を入れている。実際、俺も出るからには負ける気はない。ここでリボンを五つにしてやるぜ!
原作との変化点。
・第76話『レストラン七つ星! タッグバトルでフルコース!!』より、ハルカの成長を見られた。
トレーナーとしてもしっかり成長しており、後輩であるヒカリをフォローしていた。また、極致にも至っており、ヒカリの技を利用して極致を見せるという技術まで見せている。
・フシギダネが進化した。
ホウエン編を書いていた時から、シンオウで進化させることを決めていた。親になるという一大イベントは、フシギダネの心境を変えるに相応しいと判断した。ゼニガメ同様ワープ進化している。
・ナナミさんがミクリカップの審査員になった。
オリジナル。ノゾミがナナミさんの登場に驚き慄いている。ヒカリも、ナナミさんのことを後で調べたら、とんでもない数のグランドフェスティバルを制していることがわかって改めて驚いていた。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.64
ピジョット Lv.59
バタフリー Lv.59
ドサイドン Lv.62
フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ Lv.60 NEW!
リザードン Lv.64
カメックス Lv.60
キングラー Lv.60
カモネギ Lv.60
エビワラー Lv.59
ゲンガー Lv.61
コノヨザル Lv.59
イーブイ Lv.59
ベトベトン Lv.59
ジバコイル Lv.59
ケンタロス Lv.59
ヤドラン Lv.59
ハッサム Lv.60
トゲキッス Lv.58
プテラ Lv.59
ラプラス Lv.59
ミュウツー Lv.75
バリヤード Lv.59
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58
カビゴン Lv.58
ニョロトノ Lv.58
ヘラクロス Lv.57
メガニウム Lv.57
マグマラシ Lv.57
ラティアス Lv.52
ヘルガー Lv.56
ワニノコ Lv.57
ヨルノズク(色違い) Lv.55
カイロス(部分色違い) Lv.56
ウソッキー Lv.55
バンギラス Lv.61
ドンファン Lv.55
ギャラドス(色違い) Lv.56
ミロカロス Lv.50
ラグラージ Lv.52
オオスバメ Lv.51
ジュカイン Lv.51
ヘイガニ Lv.50
フライゴン Lv.55
コータス Lv.50
キルリア(色違い) Lv.41
オニゴーリ Lv.48
ワカシャモ Lv.47
メタング(色違い) Lv.39
エイパム Lv.39
ムクホーク Lv.37
ナエトル Lv.37
ブイゼル Lv.39
ムウマージ Lv.44
ヒポポタス LV.35
ミカルゲ Lv.55
グライガー Lv.25