ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯204 『ううむ、ハルカそっくりだ』

 13歳 η月α日 『ん? このギザギザ頭のピカチュウは……』

 

 マキシマム仮面を倒した次の日。いざ、次の街へ出かけようとすると、前髪が少しギザギザしたピカチュウがいるのを見つけた。

 ん? このピカチュウ、どっかで見たことがあるな――って、このくだりも何回目だ。流石にヒロシ君のレオンだって覚えたわ!

 

 と、脳内でノリツッコミをしていると、ヒロシ君が「サトシ!」と、嬉しそうに声をかけてくる。

 

 聞けば、ヒロシ君も今回のシンオウリーグに挑戦するらしい。しかも、よく見ると、同行者にホウエン地方で会ったミツル君がいた。

 どうやら、彼らもホウエン地方で出会って意気投合したみたいで、シンオウ地方を二人で旅しているらしい。二人旅ならということで、ミツル君もおじさんの許可も出たようだ。よかったね。

 

 ミツル君も一生懸命ポケモンを育てているようで、今年のシンオウリーグに挑戦するつもりでいるとのこと。ニューサトシも今年は参加すると言うと、二人とも驚いていたが、やる気のある顔をしていた。

 

 

 追記。ヒロシ君が、「サトシは毎年違う女の子を侍らせてるね」と言ってきた。どうも、彼の目には俺が女をとっかえひっかえする軟派な奴に見えるらしい。とりあえず、ピカ様の『ばちばちアクセル』をお見舞いしてやった。俺は悪くねぇ!!

 

 

 

 13歳 η月β日 『ううむ、ハルカそっくりだ』

 

 ここらで一度ヨスガに戻ろうということで、来た道を戻ることになったのだが、道中でピィを連れたメイド――モニカに出会った。

 いつものようにタケシが病気を発動させてナンパを始めたのだが、その瞬間、まるでタケシを咎めるかのように急に大雨が降り出し始める。とはいえ、このままでは全員びしょ濡れになってしまうので、急遽モニカが仕えているというポケモン屋敷で雨宿りすることになった。

 

 屋敷の主であるウラヤマというおっさんも気のいい人で、しばらく休んでいくといいと言ってくれる。

 お言葉に甘えて、ここらでおやつにポフィンを食べることにしたのだが――どこからともなく現れた野生のウリムーがポフィンを全部食べつくしてしまった。

 

 聞けば、このポケモン屋敷には広い庭があり、野生のポケモン達が多く遊んでいるという。ウリムーもそんな野生のポケモンの一体で、最近は美味しいポフィンを求めて度々現れるようになったらしい。

 ううむ、ハルカを思い出す大食い具合だ。

 と、考えていると、ヒカリがポフィンを新たに作ってウリムーにあげている。ウリムーもヒカリのポフィンを気に入ったのか、腹がはち切れるくらい食いまくっていた。

 

 どうも、ヒカリはウリムーが気に入ったようで仲間に誘おうとしているようだ。

 

 分かれる際、ヒカリが「あたしと一緒に旅してみない?」と誘うと、ウリムーも満更ではないようで、ヒカリの仲間に加わっていた――が、これでポッチャマ、ガーメイル、ミミロル、パチリス、ポニータ、フシギダネに続く七体目となったことで、誰かを自宅まで転送しなくてはならない。

 

 ああでもない、こうでもないと言いながら、ヒカリが誰を転送すべきか頭を悩ませている。ハルカの時もそうだったけど、七体以上揃うと必ず起きるよなこのやり取り。

 

 

 追記。モニカからカンナギタウンでポケモンコンテストがあると聞いた。ヨスガに立ち寄った後はカンナギに向かうことにする。ちなみに、ヒカリは迷った末にガーメイルを家に送っていた。

 

 

 

  13歳 η月γ日 『グライガー進化プログラム』

 

 今日も今日とて、グライガーの飛行訓練を開始することにした。最近は野生ポケモン相手に無双を誇っていることもあって、かなり自信が付いたようで、余程風が強くない限りは上手く滑空できている。

 念のためにムクホークを追走させているが、今の所は問題が起きている様子もなかった。

 

 グライガー自身も、泣き虫だったのが嘘のように自信を付けている。そろそろ本格的なバトル練習に入ってもいいだろうということで、ムクホークと空中戦の練習をすることにした。

 

 ムクホークも見た目は怖そうに見えて根は優しいままなので、グライガーも素直に言うことを聞いている。

 グライガーとムクホークでは飛行方法が違うので、あくまで参考程度だが、それでも先輩の指導を受けて、グライガーの動きは格段に良くなっていた。

 

 うむ。そろそろ進化を考慮に入れてもいい頃かもしれん。前にホウエンを旅していた時に、ドキンちゃんというマッスグマが『ものひろい』で集めていた道具を貰ったことがあったのだが、その中にグライガーの進化素材である『するどいキバ』も入っていたのだ。

 これを使えばグライガーは進化出来る。

 勿論、すぐに進化させることも出来たが、まともに飛べもしないグライガーを進化させても力を持て余すのは目に見えていたので、ある程度の力を付けるまでは隠していた。

 

 だが、今のグライガーなら進化させてもいいだろう。本人に進化の意思を確認してみると、問題ないと力強く頷いている。

 これが進化することに縋りつくような様子を見せるなら、まだ進化は延期しようとおもったがこれなら大丈夫だ。進化条件は、『するどいキバ』を持たせて、夜中にレベルアップすること。

 

 と、いうことで、夜中にバトルでレベルを上げると、無事にグライガーもグライオンに進化を果たした。体が大きくなったことで、風にも流されることはなくなり、自信満々に空を飛び回っている。うむうむ、ようやく戦力として数えられるようになったな。

 

 

 

 13歳 η月δ日 『次は少し休むことにした』

 

 次のカンナギコンテストに向けて、ヒカリがいつものように練習を続けている。逆にニューサトシは、今回のカンナギコンテストは小休止に当てることにした。

 ヒカリが驚いたような様子を見せる。確かに、シンオウに来てからずっとコンテストには皆勤賞だったからな。けど、前回のミクリカップでハルカに負けたことで少し自分の演技を見直したくなったのだ。

 

 ノゾミも、充電期間を置くことは大切だと言っていたし、ニューサトシのリボンは既に四つもある。

 まだ時間は十分あるし、ここでリボンを急ぐよりも、ポケモン達と一つ上のレベルに上がるために自分を見つめ直す良い機会だと思ったのだ。

 

 タケシも賛成のようで「焦ることはないしな」と同意してくれている。ラティはコンテストに出たい様子も見せていたが、俺が逃げの思考でなく、もっと先を見据えているとわかると、「ラティもやすむ」と渋々納得してくれたようだった。悪いな。

 

 

 

 13歳 η月ε日 『ヨスガコレクションに参加しよう!』

 

 ヨスガシティに戻ってきたが、どうもまだヨスガジムは閉鎖したままらしい。ゲームでもヨスガは五つ目のジムだったはずだが、やはりゲーム通りカンナギを経由しないと駄目なのかもしれん。

 とりあえず、まだしばらくジムは開かないようだし、先にカンナギタウンに行こうとしたのだが、その瞬間ミミロップを連れたアイドルポケモンスタイリストのパリスという女性が声をかけてきた。

 

 どうも、前にポケモンタッグバトル大会で優勝したニューサトシのことを覚えていてくれたようで、ヨスガコレクションに参加してみないかと誘われる。

 ヨスガコレクションとは、誰でも参加できるポケモンを飾る手作りのアクセサリーの発表会とのことで、タッグバトルで見たニューサトシのポケモンならいい所まで行けると思ったらしい。

 

 ヒカリもミミロルを抱えながら「面白そう!」と、声を上げる。そんな二人を見たパリスは、ヒカリのことも誘っていた。

 ぶっちゃけ、アクセとか欠片も興味がない。が、ラティが参加したそうだったので、逆にラティに、俺の代わりにトレーナーとして出て貰うことにした。お供にピカ様を付ければ大丈夫だろう。

 

 と、いう訳で、ヨスガコレクションに向けて準備を始めたのだが、どうもヒカリはアクセや衣装が決まらず、だいじょばないようだ。自分でデザインしたドレスやアクセが書かれた紙を見ながら、あーでもない、こーでもないと頭を抱えている。

 

 逆にラティは、ニューサトシが前世の記憶を頼りに適当にデザインしたドレスやアクセを見ながら、「ラティ、これすき!」と、気に入った物を全部チョイスしていた。

 だが、流石に全部をつけるとゴテゴテしすぎるので、好きな中でも凄く好きなものに絞ることにする。また、ピカ様もラティチョイスで、衣装やアクセが決定していた。

 

 ヒカリの方は随分と悩んでいたが、「ポケリストの極意は、コンテストと同じ……」と呟くと、「そうだ。主役はポケモンなんだ」と、何かを思いついたようで、ヨスガコレクション用の衣装とアクセをチョイスしている。

 ちなみにポケリストというのは、ポケモンスタイリストの略称だ。今日会ったパリスのようにポケモンを飾り付ける人達のことを差している。

 

 

 

 13歳 η月ζ日 『衣装とアクセを用意しよう!』

 

 昨晩、身に付ける衣装とアクセを決めたので、それを作りに行くことにした。このヨスガコレクションは手作りのアクセでないと、身に付けることが出来ないのだ。

 タケシが「作ってやろうか?」と、言ってくれたが、どうせなら自分のアクセくらい自分で作るべきだろう。ヒカリもラティもそれは同意だったようで、一生懸命アクセを作っている。

 

 ちなみに、衣装の方は流石に素人には敷居が高いので、衣装のデザインを専門家の方に渡して仕上げて貰うことになっていた。服までは手作りじゃなくてもいいからな。

 

 とはいえ、アクセもそう簡単に作れるものではないので、ヨスガにある手作りアクセサリーショップにお邪魔して作り方を学んでいる。

 ヒカリはどうやらゴテゴテしたアクセではなく、ポケモンの魅力を引き出すためのアイテムくらいに考えているようで、シンプルなデザインのアクセを作成していた。

 

 逆にラティはゴテゴテした可愛いアクセを作ろうとしていたが、器用さが足りないようで諦めて簡単で可愛いアクセにシフトしている。

 だが、それでも一生懸命作った自分の作品に満足しているようで、「これ、ラティの!」と、出来上がったアクセを見せに来た。当然、これでもかというくらいに褒める。やっぱり、ラティは天才だなぁ!

 

 

 追記。普通ならドレスを作成するのに何日もかかるはずだが、この世界では僅か一日で完成させている。もしかしたら、赤くなって三倍の速度で動いているのかもしれない。

 

 

 

 13歳 η月η日 『ヨスガコレクション』

 

 ヨスガコレクション当日、ヒカリとラティは自分が用意したドレスとアクセを見に付けて発表会に挑んでいった。

 大体、こういう時はロケット団のムサシも参加していることが多いのだが、どうやら今回は参加していないようで姿が見えない。まぁ、邪魔が入らないのはいいことでもあるので、気にせずラティとヒカリを応援することにした。

 

 ヒカリは白いドレスと青い球を数珠のように繋いだネックレスというシンプルな格好で挑んでいた。

 並ぶミミロルも同じ衣装とアクセを付けている。かなりシンプルだが、シンプル故にミミロルの良さを引き出していた。また、そこにヒカリとミミロルがコンテストで培ってきた技術が合わされば鬼に金棒である。

 

 逆にラティは、ヒカリとは正反対で白いコサージュがたくさんついた黄色の派手なドレスに、昨日頑張って作った王冠を付けている。

 本当は指輪やネックレスなど、もっとつけるつもりだったのだが、本人の技術的な問題で王冠を自分とピカ様の分を作るだけで一杯一杯だったのだ。

 

 しかし、逆にそれがヒカリ同様に、シンプルな良さを引き出している。ちなみに、ピカ様は王子様スタイルであり、青を基調とした王子様っぽい服を着ていた。

 それが、王女と王子に見えるようで、また良さが引き立っている。ピカ様も、手に持っていた玩具のレイピアの先端から、細い電気を青く光らせるという細かい技を見せていた。ヒカリ同様、かなり受けが良い。

 

 勿論、他にもいろいろ強敵はいたが、一番の強敵はこの街の有名人であるチョウコと呼ばれる女性だった。

 金髪ロールという、まるで狙ったかのような髪型に、ラティと似た女王様スタイルで参加している。相棒のムウマージもなかなかレベルが高く、上手く魅力をアピールをしていた。

 

 そのまま、発表会の審査が終わり、決勝に進む二名が選ばれる。

 

 ヒカリは目を閉じて祈るように、ラティは相変わらずニコニコして待っているが――選ばれたのは、ヒカリとチョウコだった。やはり、コンセプトが被っているという点が、ラティのマイナスになってしまったのだろう。

 負けてムッとなってしまったラティが、「まけた!」と言って帰って来る。しかし、今回はコンセプトが被ってしまったが故のアクシデントだ。被りがいなかったら、お前が決勝だったよと慰めると、「えへへ」と嬉しそうに笑っている。やはり、ラティは笑顔が一番だな。

 

 ラティも気を取り直して応援に回ることにしたのか、「ヒカリ、がんばる!」と応援している。久しぶりに聞いたが、やはりそこは「がんばれ」ではないか――とも、思ったが、気持ちが伝われば問題ないだろう。

 実際、ラティの応援が届いたのか、今回のヨスガコレクションはヒカリが優勝となっている。やはり、シンプルなデザインでポケモンの魅力を引き立てたことが勝敗を分けたようだ。まさに、主役はポケモン――ヒカリもなかなかやるなぁ。

 

 コンテストではないが、ヨスガコレクションで優勝したということは、ヒカリの大きな自信になるだろう。これから、もっと実力が伸びるのは目に見えていた。

 その証拠に、ポケリストという分野を開拓したという、ポケキャン(雑誌の名前)の編集長であるホシノという女性が、本格的にポケリストにならないかとヒカリのことを誘っている。ヒカリがこれからもっと伸びるのが彼女にもわかったのだろう。だが、ヒカリもトップコーディネーターを目指すという夢があるので、その誘いは断っていた。

 

 

 




 原作との変化点。

・ヒロシ&ミツル君コンビ爆誕。
 去年のホウエンリーグから帰る途中、たまたまシダケタウンに寄ったら意気投合。何だかんだ二人でシンオウを旅することになったらしい。心配性のおじさんも、誰かと一緒ならということで旅を許可してくれた。

・第84話『ウラヤマさんちの大食いウリムー!』より、ロケット団が襲ってこなかった。
 気が付けば、前回のノモセ祭り以降、顔を出してきていないが、たまに来ないこともあるので、ニューサトシも特に気にしてはいない。

・第85話『グライガー! 友情の翼!!』より、シゲル抜きでグライオンに進化した。
 トラウマとなる出来事がなかったため、ここまでずっとバトルをして自信をつけ、普通に進化して強くなっている。シゲルがいないが、シゲル抜きでも進化アイテムは持っていた(♯148参照)。

・第86話『ヨスガコレクション! ポケモンスタイリストへの道!』より、ニューサトシの代わりにラティが出場することになった。
 興味なしということで、出番をラティに譲った。が、こう見えてかなりお節介なのでアクセや衣装のデザインなどは手伝ってあげている(ラティに書かせると2歳~4歳のアンパンマンみたいな絵になるため)。しかし、実際にはラティが自分の手で作った。

・ロケット団がいない。
 こういうお祭りは大好きなのだが、ここ最近は姿を見せていなかった。

・ラティとチョウコでコンセプトが被った。
 ニューサトシの原作知識ももう穴あきのため、偶然コンセプトが被った。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.64

 ピジョット Lv.59→60

 バタフリー Lv.59→60

 ドサイドン Lv.62

 フシギバナ Lv.60

 リザードン Lv.64

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.59

 ゲンガー  Lv.61

 コノヨザル Lv.59

 イーブイ  Lv.60

 ベトベトン Lv.59

 ジバコイル Lv.59

 ケンタロス Lv.59

 ヤドラン  Lv.59

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.58

 プテラ   Lv.59

 ラプラス  Lv.59

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.59

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58

 カビゴン  Lv.58

 ニョロトノ Lv.58

 ヘラクロス Lv.57

 メガニウム Lv.57

 マグマラシ Lv.57

 ラティアス Lv.53

 ヘルガー  Lv.56

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.55

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.55

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.55

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.51

 ラグラージ Lv.52

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.52

 ヘイガニ  Lv.50

 フライゴン Lv.55

 コータス  Lv.50

 キルリア(色違い) Lv.41

 オニゴーリ Lv.48

 ワカシャモ Lv.47

 メタング(色違い) Lv.40

 エテボース Lv.40

 ムクホーク Lv.38

 ナエトル  Lv.38

 ブイゼル  Lv.40

 ムウマージ Lv.44

 ヒポポタス LV.36

 ミカルゲ  Lv.55

 グライガー→グライオン Lv.28→30 NEW!


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