ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯218 『クイズを通してバトル鍛える?』

 13歳 ι月ι日 『ポケモンピンポン大会』

 

 ルールを改めて聞くと、ポケモンと人間がタッグを組んで卓球をやる大会らしい。

 

 ぶっちゃけ、卓球はそんなに経験ないが、ある程度の球には追いつける身体能力あるし、波動使えばラケット壊れないし、俺が参加したら多分優勝しちまうんだよな。

 これが、もう少しポケモンの能力を生かした内容なら参加も考えたが、単純に人間も参加可能にしてしまうと、多分この手のプロの人でもボコってしまう。相手だって、トドメとして撃ってきたボールをゾンビのように無限に打ち返されたら戦意喪失するはずだ。

 

 そんなこんなで、ここは初心者のラティに手取り足取り教えてやるに留めておく。相方は、当然のようにピカ様が勤め、ポロポロとボールを零すラティを上手くサポートしている。

 とはいえ、ラティもポケモンなので慣れればボールを打ち返すのはそう難しくなかった。ラケットの使い方に慣れてからは、ボールもそんなに零さなくなっている。

 

 ヒカリは多少の経験があるようで、罰金馬鹿を相手にフシギダネとラリーしている。フシギダネも、蔓を使ってラケットを持ち、上手くヒカリをフォローしていた。

 

 後はどこまで極めるか――だが、まぁ、カジュアルな大会なんだし、練習時間だってこの午前中だけなのだ。これで優勝しろという方が無理だろう。恥を晒さないくらいのレベルにしてやれば問題ないはずだ。

 

 そんなこんなで大会が始まると、ラティとピカ様が相手と互角の立ち合いをするのを応援する。ヒカリは運よく一回戦を突破していた。

 ラティも、かなり追い詰められたが、最後はピカ様との連携が上手く決まって何とか一回戦を勝つことが出来ていた。一度勝てば波に乗れたようで、その後も二人は順調に勝利を重ねていく。

 

 しかし、準々決勝でラティとヒカリがぶつかった。

 

 この辺りは組み合わせもあるので仕方ないが、ギリギリでヒカリが勝利を決めている。負けたラティがプクーっと、いつものように頬を膨らませて「まけた!」と怒って帰ってきた。

 だが、そのヒカリも準決勝で優勝候補のオウというやつにぶつかってなすすべなく敗北している。どうやら罰金野郎も準々決勝で、このオウというやつに負けたらしい。

 

 聞けば、このオウとかいう奴は、この大会のチャンピオンらしくダーテングを相棒にしているようだ。実際、試合を見ていても、上手く息が合っている――が、ぶっちゃけ、そんなに強そうには見えなかった。

 

 最終的にはオウが優勝してピンポン大会も幕が閉じたのだが、その瞬間――オウが何やらこちらにやってきて、ニューサトシにラケットを渡してくる。

 どうやら、午前中に俺がラティに卓球の基礎を教えているのを見ていたようで、ずっと俺と戦ってみたかったらしい。しかし、ふたを開けば俺は不参加――これでは不完全燃焼ということで、こうして挑戦に来たということだった。

 

 まぁ、受けてもいいが――プライドとか、人気とか、大丈夫か? 負けても泣かないでくれよ?

 

 ぶっちゃけ、やると決めたからには手を抜くつもりはない。相手が泣いても、勝つまで止めるつもりはなかった。相方はピカ様が名乗り出たので試合を始めて行く。

 とはいえ、やることはこちらに向かってくるボールに波動を込めて、力いっぱい打ち返すだけだ。それだけで、このピンポン玉は鉛玉のように重くなる。実際、両手で打ち返そうとしたオウはラケットが粉砕されるだけだった。

 

 お次はダーテングが打ち返そうとするが、ニューサトシの全力パワー+波動が込められた波動球が打ち返せるはずもなく、手首を痛めたのか腕を抑えている。うーむ、想像以上に無双状態になってしまっているなぁ。

 これではゲームにならないので、今度は向こうの全力を見せて貰うことにした。手抜きボールを返して、相手の引き出しを全て引き出していく。オウもいろいろな技を見せてくれるが、ぶっちゃけ卓球くらいの範囲だとどんなに早くても追いつけてしまう。

 

 裏をかこうと回転をかけても、マサラアイのおかげで回転の動きでボールの軌道は丸見えだし、どんなにボールが早くても、この程度なら反応が間に合わないってことはない。

 最終的には一ゲームを奪った段階で、チャンピオン側が戦意を喪失してしまった。こうなるのがわかっていたから参加を自重していたんだが――まぁ、自業自得ということで。

 

 

 

 13歳 ι月κ日 『可愛い、ねぇ』

 

 コマコタウンという街で、『可愛いポケモンしか愛さない』という謎のマイルールを持ったトレーナー、マリリンと出会った。

 マリリン曰く、ミミロルはその基準をクリアしているが、ポッチャマはクリアしていないらしく、ヒカリがポッチャマを馬鹿にされて激怒している。

 

 ぶっちゃけ、どんな基準だがサッパリわからないが、ポケモンの可愛さなんてのは個人によって変わるからどうでもいい。例えば、カスミさんはキャタピーを可愛いなんて思わないが、ハルカはキャタピーを可愛く感じるだろう。結局、可愛さなんて個人差だ。

 が、気が付けば何だかんだ雰囲気が怪しくなってきている。マリリンからバトルに誘われたヒカリが、勝ってぎゃふんと言わせようとしているようだ。

 

 しかし、いざバトルが始まり、ヒカリがミミロル、マリリンがチェリンボを出してきたが、ミミロルの攻撃を受けてもマリリンはチェリンボに何も指示を出さない。むしろ、ダメージを受けるチェリンボを見て、「健気でかわゆい」と興奮する始末だ。

 審判をしていたタケシもこれには注意を入れた。

 そこからようやくまともなバトルが始まったのだが、意外にもマリリンにはバトルの才能がある。我流っぽいが、動きにセンスが感じられ、何だかんだでヒカリを倒してしまった。

 

 ヒカリがバトル専門ではないとはいえ、あんな適当な指示で今のヒカリに勝つとはな――と、感心していると、タケシはどうもマリリンの可愛さの価値観や、ポケモンがやられていても健気だと喜ぶ姿に納得がいかないようで、今度は自分からバトルを吹っ掛けている。

 

 試合形式は3対3の入れ替え無し。先に二勝した方の勝利――というルールだ。

 

 開幕、ウソッキーを出してチェリンボを攻め、その健気さに喜ぶマリリンに、タケシは敢えてウソッキーに『ものまね』をさせて健気さを演出している。マリリンは、その健気さにも感銘を受け――結局、可愛い可愛くない関係なく、ポケモンのそういう姿には感銘を受けるのだと理解させていた。

 

 続けて、二試合目ではリーシャンVSグレッグルということで、相性不利のグレッグルがダメージを受けて倒れるが、気合で立ち上がっている。

 グレッグルは決して可愛いポケモンではない。それでも、マリリンはその姿に健気さを感じていた。タケシもまた、『バトルの中でトレーナーとポケモンが一つになりさえすれば、それがどんなポケモンでも可愛いと思えるんだ』と、伝えていく。

 

 マリリン自身、その言葉に感銘を受けたようで、三試合目に行く前に、自身の鞄の奥底に取り残されていた一つのモンスターボールを取りに行った。

 聞けば、自分では一番可愛いと思っていたポケモンだが、周りからは否定され、今は誰が見ても可愛いポケモン以外使わなくなったことでずっと封印していた子なのだという。

 

 だが、タケシがそんなことは関係ないと教えてくれたからこそ、このバトルで使おうと思えたということだ。

 

 その最後の一体はシェルダーだった。ずっとバトルでは使ってこなかったということだが、放置していた訳ではないようでかなり殻に光沢がある。適当なコンテストに出ても、そこそこ通用しそうなポテンシャルを持っていた。

 タケシも最後の一体として、ピンプクを出していく。このピンプクはAがVなのでパワーがニューサトシ並にあるという謎のバグキャラだ。シェルダーの固い防御を真正面から抜くつもりなのだろう。

 

 しかし、長い間一緒に戦っていなかったという割には、マリリンとシェルダーの連携はかなりのものだった。ピンプクも頑張っていたが、シェルダーの『れいとうビーム』の前に撃沈している。だが、重要なのは勝敗ではなかった。

 このバトルを通じて、タケシは確かにマリリンの価値観を変えたし、マリリンもようやく周りの目を気にするようなことなく自分に素直になれたらしい。

 

 よくわからないが、この二人が満足ならばそれでいいのだろう。とりあえず、マリリンには割とガチ目にリーグ戦を勧めておいた。お前は、ちょっと頑張れば地方リーグくらいなら多分制覇できるぞ。

 

 

 追記。ヒカリのママさんから特急ムクホーク便が届いた。荷物の中にはヒカリの分だけではなく、俺やタケシ、ラティの分のコートまで入っており、これから本格的な雪山に臨むということで気を使ってくれたらしい。素直に感謝。

 

 

 

 13歳 ι月λ日 『器用なユキワラシ』

 

 キッサキに向かって進んでいると、途中で野生のユキワラシと出会った。嬉しそうに踊りながら雪玉をお手玉しており、かなりの器用さを感じられる。

 ユキワラシは進化すると、俺の持っているオニゴーリか、♀なら『めざめいし』を使うことで、前に会ったユキメノコに進化させられる――と、話してやると、ヒカリが「ユキメノコ!」と声を上げた。

 

 どうやら、ヒカリはユキメノコに興味があるらしい。しかし、ユキメノコに進化することが出来るのは♀のユキワラシのみだ。♂だった場合は、俺と同じオニゴーリになる。

 だが、ヒカリは迷わなかった。オニゴーリはオニゴーリで、育て甲斐があるとでも考えたのだろう。雪玉で遊んでいるユキワラシと一緒に遊んで仲良くなり、共にコンテストで戦おうと話している。ユキワラシも乗り気のようで、快くヒカリにゲットされていた。

 

 近くのポケモンセンターで性別を調べて貰うとヒカリのユキワラシは♀だったらしい。後は『めざめいし』さえ手に入れればユキメノコに進化できるとわかると、ヒカリも嬉しそうにしていた。

 

 

 追記。明日にはキッサキシティに着く――のだが、ヒカリのポケッチにノゾミから連絡が入ったようで、ノゾミもキッサキにいるから街を案内してくれるという。そういえば、前にノゾミの出身地はキッサキシティだって聞いたような聞いてないような?

 

 

 

 13歳 ι月μ日 『クイズを通してバトル鍛える? なぞなぞか?』

 

 キッサキシティの前でノゾミと再会した。最後に会ったのは、メリッサの泥沼ファイトをした時だから随分前だ。「チャンピオンは?」と聞かれたので、「とっくに別れたよ」と、返す。少し前まで、シロナも四天王リーグ中だったからな。

 俺達だけだとわかると、ノゾミも少しほっとしたようだった。流石にチャンピオンが一緒だと気が重いか。芸能人を連れて歩いているようなもんだからな。

 

 そんなこんなで、改めてキッサキシティを案内して貰うことになったのだが、街に入って少しすると木の上からいきなりユキノオーが降りて来て、ノゾミに向かって『こおりのつぶて』を撃とうとしてくる。

 しかし、タイミングがおかしい。

 出て来てから攻撃に移るまでがやけに遅く、ノゾミに準備をさせているとしか思えない動きだ。ノゾミもノゾミで心当たりがあるのか、「危ないから少し下がってな」と、こちらに声をかけてきた。

 

 そのまま、ユキノオーの『こおりのつぶて』を、ノゾミの相棒であるニャルマーが『アイアンテール』で叩き切っていく。

 

 なんぞ――と、思って様子を見ていると、「相変わらず、手荒い歓迎ですね……先輩」と、声をかける。すると、ユキノオーの後ろの木から先輩と呼ばれた女が降りてきた。

 

 聞けば、彼女はこの街のジムリーダーであるスズナらしい。ノゾミとはスクール時代の先輩後輩のようで、今でも仲良くしているのだとか。

 

 だが、俺にしてみれば、そんな先輩後輩などどうでも良かった。スズナにガチ戦の予約を入れる。

 聞けば、この街は山の上にあるから遠いし、寒いしで、挑戦者が滅多に来ないのだという。なので、久しぶりにバトル――それも、本気でバトルできると大喜びしていた。

 

 じゃあ、早速――と、行きたい所だが、どうもスズナはジムリーダーの外に、スクールの先生もしているようで、過去にチャンピオンリーグベスト10の実力を持つニューサトシに教鞭を振るってほしいということだった。

 教えるのは割と得意なので引き受ける。

 そのままスズナに連れられてポケモンスクールに行ったのだが――今回、ニューサトシが担当するのは子供ではなく、何かの事情で旅に出られなかった大人のクラスということだった。

 

 基本的なバトルについての授業はスズナがするであろうということで、授業の形としては聞かれたことに応えながら補足するという形を取って教えていく。どうも、詳しいバトルの動きよりも、心構えや気持ちの部分の質問が大きかった。

 その後、何故かスズナの授業でポケモンクイズをすることになったのだが、ぶっちゃけ俺はこの手のクイズの意味が理解できない。クイズを通して、バトルを鍛えるということらしいが、クイズをどう鍛えてもバトルには関係ないとしか思えないのだが?

 

 いや、まぁ、それがスズナのやり方だというなら従おう。とりあえず、生徒と一緒になってクイズを受けていく。

 ぶっちゃけ、クイズの中でもなぞなぞについてはもはや知識関係ないのでわからないこともあったが、知識を利用するクイズは全問正解したので、教師役としてはギリギリ及第点という所だと思いたい。代わりに、午後の実技では無双したので良しとする。

 

 

 




 原作との変化点。

・第124話『ポケモンピンポン大会! エテボース頑張る!!』より、オウなるイケメンをボコボコにした。
 当然、エテボースを譲るくだりなどあるはずがなく、ニューサトシのフィジカルの前に戦意喪失していた。。

・第125話『チェリンボ! けなげなバトル!』より、マリリンの才能に気付いた。
 実はアニメを見ていた時から、こいつ地味にセンスあるなぁと感じていた。

・ヒカリがユキワラシをゲットした。
 いずれはユキメノコに進化させたいと思っている。

・第126話『トレーナースクールのスズナ先生!』より、クイズを通してバトルを鍛える謎の授業を体感した。
 知識関係ないなぞなぞについてはミスることもあったが、基本的に正解しているので生徒に舐められることはなかった。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.65

 ピジョット Lv.60

 バタフリー Lv.60

 ドサイドン Lv.62

 フシギバナ Lv.60

 リザードン Lv.65

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.60

 ゲンガー  Lv.62

 コノヨザル Lv.60

 イーブイ  Lv.60

 ベトベトン Lv.60

 ジバコイル Lv.60

 ケンタロス Lv.60

 ヤドラン  Lv.60

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.59

 プテラ   Lv.60

 ラプラス  Lv.60

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.60

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58

 カビゴン  Lv.59

 ニョロトノ Lv.59

 ヘラクロス Lv.57

 メガニウム Lv.57

 マグマラシ Lv.57

 ラティアス Lv.54

 ヘルガー  Lv.57

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.56

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.56

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.56

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.51

 ラグラージ Lv.52

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.52

 ヘイガニ  Lv.51

 フライゴン Lv.56

 コータス  Lv.50

 キルリア(色違い) Lv.43

 オニゴーリ Lv.49

 ワカシャモ Lv.47

 メタング(色違い) Lv.42

 エテボース Lv.42

 ムクホーク Lv.41

 ナエトル  Lv.40→41

 ブイゼル  Lv.41

 ムウマージ Lv.46

 カバルドン LV.40

 ミカルゲ  Lv.56

 グライオン Lv.37

 ロトム   Lv.40

 ユキカブリ Lv.35


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