ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯222 『男はつらいよ』

 13歳 ι月υ日 『久しぶりだな、お前ら』

 

 シンジとのフルバトルに勝利し、次はヒカリのコンテストのためにスイレンタウンを目指すことになった。俺は既にコンテストリボンを5つ持っているのでコンテストには参加しないが、腕をなまらせないためにヒカリのコンテストの練習に付き合っている。

 

 同時に、シンジとのフルバトルでカメックスやフシギバナの腰を据えたバトルを見せて、ナエトルに進化の可能性についても説明しておいた。

 実際、ナエトルもオーキド研究所でフシギバナから薫陶を受けていたらしく、前よりも進化に前向きになっているように見える。まだ完全には踏み切れないようだが、最悪はナエトルのまま小回りの利く動きを極めればいいだろう。

 

 と、考えていると、随分と久しぶりにロケット団がやってきた。思えば、前にコンテストで大暴れして以来だ。

 どうもいない間に腕を上げたのか、なかなか良い動きをしている。とはいえ、タイミングが悪すぎたな。シンジとのフルバトルに勝って絶好調の俺を相手にするにはもう少しレベルが足りない。

 

 いつものようにやなかんじーにしてやると、久しぶりのやなかんじーを聞いてラティが大喜びしていた。

 

 

 追記、ロケット団を追い払った後、タケシがポケモンセンターのジョーイさんからクラボの実を探しに行くお使いを頼まれていたので、息抜きがてら付き合ったのだが、エイチ湖の湖畔でユクシーと思われる影を見てしまった。やっちまった、そういえばいたなここにも。

 

 

 

 13歳 ι月φ日 『マンムーがんばる』

 

 ヒカリは次のコンテストにユキワラシとマンムーを出すつもりのようで、二体に技の練習をさせている。ユキワラシは割と器用で上手く演技を見せているが、ようやく言うことを聞いてくれるようになったマンムーは、勢い余って技を失敗する姿も見せていた。

 まだ慣れていないので仕方ないと言えば仕方ないことだが、技が綺麗に成功すると喜んでいる辺り、マンムーもコンテストの素質はありそうだ。

 

 そのまましばらく練習を続けていると、野生と思わしきモジャンボが森からやってきた。

 

 モンジャラならともかく、モジャンボの野生は珍しいな――と、思っていると、モジャンボは技を練習中のマンムーの体力を『すいとる』で奪い取り、わざわざオボンの実を残して去っていく。

 マンムーはいきなりの不意打ちに怒って後を追っていったが、辻斬りのイタズラにしては体力のありそうなマンムーだけを狙ったり、その体力を回復するオボンの実を置いて行ったりと、どうも行動がおかしい。

 

 もしかしたら、何か事情があるのかもしれない――が、それよりもマンムーはやられたままではいられないようで、後追うように森の中へ入ってモジャンボを探し始めた。

 

 俺達も続いて森に入ろうとすると、いきなりこの森を管理しているコノハという女性が現れ、森の中へポケモンを連れて入っていけないと注意してくる。聞けば、この森では今、モジャンボがポケモンの体力を奪う事件が起きており、コノハはその調査をしているらしい。

 とはいえ、注意は一歩遅く、既にマンムーが犠牲になって後を追っていったことを話すと、コノハも一緒にマンムーを探してくれることになった。マンムー自体はすぐに見つかったのだが、マンムーはモジャンボを見つけるまでは帰らないと意地を張っている。

 

 仕方ないので、コノハの調査に付き合いがてら、俺達もモジャンボを探すことにした。

 

 痕跡はあれど姿が見えず、段々と日も暮れてもう周りが見えなくなってきたが、それでもモジャンボを探していると、いきなり俺達の前を野生のマダツボミやタネボー、コノハナやチェリムが通せんぼするように道を塞いでくる。

 それを見たマンムーはこの先にモジャンボがいると確信し、くさポケモン達の壁を強引に突破して奥にある大樹へとやってきた。

 

 大樹の根元には目的のモジャンボや野生のくさポケモンが居て、マンムーに気付いてこちらに歩いてくる。しかし、マンムーもここでモジャンボに敵意がないことに気付いたようで、とりあえず事情を聞いてみることにした。

 

 モジャンボ曰く、この大樹は数日前にあった落雷で半身を砕かれてしまったようで、モジャンボはそれを治すために、体力のありそうなポケモンから『すいとる』で体力を奪い、『せいちょう』を使ってそのエネルギーを分け与えていたらしい。

 また、コノハ曰く、この大樹は森にとってなくてはならない存在ということで、モジャンボもそれでポケモンを襲っていたのだろう。

 

 さすがに木は木の実を食べられないし、大型のポケモンを狙っていたのも、『すいとる』で体力を奪っていたのも、全てはこの大樹を治すためだったのだ。流石のマンムーも事情を知って怒るつもりはないようで、むしろもっと自分の体力を吸い取れと男気を見せている。

 すると、そんな姿を好機と思ったのか、いつものようにロケット団がやってきたので、サクッとやなかんじーにしてやった。元気なのはわかったが、空気を読んでくれ。

 

 ロケット団を退治すると、コノハが大樹を調べ、木がより効率よくエネルギーを吸収できるポイントを見つけたことで大樹は完治した。これからはコノハがモジャンボたちと一緒にこの森を守って行くということで、マンムー騒動もひと段落している。

 

 

 追記。マンムーがコンテストの練習中、新たに『めざめるパワー』を習得した。見た目的にはみずか? それともくさ? ともかく、せっかくの新技ということで、ヒカリが使い方を考えている。次のコンテストの切り札にするつもりのようだ。

 

 

 

 13歳 ι月ψ日 『スピード解決』

 

 ヒカリの提案でスイレンタウンの途中にあるシンメタウンによることになった。聞けば、この街ではトレーナーとポケモンが力を合わせるシンオウポケモンハッスルなる大会があるらしい。

 しかし、いざ会場に行ってみると、ロケット団が変装して偽の大会を開いているだけだったのでサクッとやなかんじーにしてやった。ついでに、何か悪名高いポケモン泥棒の二人組も近くにいたということで、サクッとそいつらも捕まえている。

 

 その二人を捕まえるために張り込んでいたジュンサーが素直に俺に助けを求めなければ流石にここまでのスピード解決にはならなかっただろう。やはり、ジュンサーが優秀だと話が早いね。

 

 事件が解決すると、ジュンサーが俺に「流石はポケモン泥棒退治のスペシャリストね!」と、称賛の声を送ってくる。まぁ、自分スペシャリストなんで(キリッ)!

 

 

 

 13歳 ι月ω日 『迷子のカラナクシ』

 

 テンガン山の東側で川に流されそうになっていたピンクのカラナクシを見つけた。しかし、ゲームでもそうだったが、本来ピンク色のカラナクシはテンガン山の西側にしか生息していない。

 おそらくこの子は東側に迷い込んでしまったのだろう。可哀想なので俺達で西に返してやることにした。カラナクシを連れてテンガン山を登っていると、同じみずタイプということもあってヒカリのポッチャマと仲良くなっている。

 

 そのままのんびり山を登っていると、急に足場が崩れて仲良くなったポッチャマとカラナクシが穴の中に落ちて行ってしまった。慌てて後を追ってみると、穴の下は妙に人口的なトンネルが作られており、奥にはギンガ団の連中が集まっている。

 前に捕まえたやつと、博士っぽいやつの話によると、こいつらは槍の柱に繋がる扉を探しているという。そんなもん見つけられても困るので、とりあえずミュウツーを出してサクッとこいつらを捕まえてしまうことにした。

 

 が、流石に前に一度やられただけあって対策はしているようで、したっぱを囮に幹部たちには逃げられてしまっている。

 

 少しすると、前にデンリュウ電車であったハンサムがやってきた。聞けば、ハンサムは国際警察の捜査官だということで(しってた)、こいつらの後処理をお願いする。

 その間に、俺達はさっさとテンガン山を抜けて、カラナクシを元居た仲間の下へ連れて行ってやった。再び仲間に会えてカラナクシも喜んでいる。カラナクシはトリトドンに進化するので俺的にゲットしたいポケモンだが、個人的には青の方が好きなんだよなぁ。

 

 

 

 13歳 κ月α日 『男はつらいよ』

 

 スイレンタウンの途中で果樹園を見つけ、そこで留守中の両親の代わりに管理をしているルルとマリルに出会った。

 マリルを一目見るなり、ポッチャマが一目惚れしたような様子を見せ、どこからともなく現れた野生のエレキッドと三角関係になっている。

 

 なんか、前にもこういうの見たな――と思いながら様子を見ていると、いつの間にかやってきたロケット団とてんやわんやの末、マリルとエレキッドが良い感じになっていた。

 

 ああ、やっぱりなぁ。

 

 確か、うちのワニノコも前に同じように失恋したことがあった――と、記憶を掘り返していると、タケシがポッチャマの隣に座って、「いいかポッチャマ。ここは男だ。心で泣いて顔では笑うんだ。男とは辛い生き物なんだ」とポッチャマを励ましている。

 ポッチャマも頑張って笑顔を浮かべていたが、仲よく談笑する二体を見て、我慢できずにこちらに顔を背けながら号泣していた。男はつらいよ。

 

 

 追記。ヒカリのママさんから、フタバ祭りの役員に選ばれたという連絡が入りヒカリが驚いている。本当ならこのままスイレンタウンを目指す所だが、ヒカリたっての頼みでフタバタウンにママさんのお手伝いに行くことになった。まぁ、まだコンテストまで時間はあるし、大丈夫だろう。

 

 

 

 13歳 κ月β日 『ここはどこだ?』

 

 フタバタウンに戻る際中、自然に囲まれたミチーナという街で、ヒロシくんとミツルくんに再会した。二人とも、順調にバッジを手に入れているようで、俺と同じく後一つでシンオウリーグに挑戦できると意気込んでいる。

 

 そうか、俺もリーグに参加するから、ヒロシ君やミツル君と戦う可能性もあるのか――と、考えていると、ヒロシくんから、自分のリザードンが俺のリザードンにどこまで通用するのか試してみたいと言われた。

 ならば、丁度いいので、ヒロシ君ともシンジの時のようにフルバトルをしようと提案する。ヒロシ君も、「いいね!」と言うので、今からフルバトルをすることになった。

 

 どうやらまだミュウツーⅦはバトルでは使えないようだが、それでもヒロシ君は俺に勝つ自信があるようで自信満々だ。

 

 今回のメンバーは、リクエストのリザードン、ジュカイン、ヘラクロス、ギャラドス、プテラに、前回約束したマグマラシを連れてきている。

 またほのおタイプが被ってしまったが、普段バトル中以外はそこまでやる気を見せないマグマラシがこんなに我儘を言うのは珍しいので今回は受け入れることにした。こいつも、いろいろで悩んでるみたいだしな。

 

 と、いうことで、ピカ様をラティに預け、早速バトル――と、行こうとしたら、背後の空間にいきなり穴が空いて、ニューサトシが中に吸い込まれてしまった。

 

 おいおい、またギラティナか?

 

 と、思っていると、先程までいたミチーナとはまた違う街にやってきたらしい。近くにテンガン山があるし、見覚えがあるような景色なんだが――と、思っていると、野生のボーマンダに襲われている少女とフカマルの姿が目に入った。

 

 とりあえず、ここがどこだかはわからないが幼気な少女を見捨てる訳にもいかないので、リザードンを出して救助に入る。野生のボーマンダとは珍しいが、人様を襲うのはNGだ。

 ボーマンダは実力差をすぐに理解したようで、慌てた様子でテンガン山の方へと帰っていく。シンオウにもボーマンダがいるんだな――と、思っていると、助けた少女が「あの……」と声をかけてきた。

 

 そのまま振り返ろうとすると、ボールの中のミュウツーが、何故か『待て』と声をかけてくる。

 

『どうした?』

『……念のために顔を隠せ』

『どうして?』

『すぐにわかる』

 

 よくわからないが、ミュウツーがそう言うなら従おう。バッグの中に何か顔を隠せるものがないか探してみると、前にノモセのお祭りで買ったピカチュウのお面を発見した。

 

 これでいいだろう――と、お面を被って振り返ってみると、そこには俺の身長の半分とまではいかないが、それくらい小さなシロナによく似た少女がこちらを見上げて首を傾げている。

 

 おやぁ、これは……?

 

「お兄ちゃん……なんでお面被ったの?」

「……いや、なんだ、一身上の都合があってだな」

「? よくわからないけど、助けてくれてありがとう。わたし、シロナ」

「俺はマサ――ツモトだ」

「マサツモト?」

「マツモトだ」

 

 あっぶねー! つい、いつもの癖でマサラタウンのサトシって名乗る所だったわ。とっさにサトシ君の中の人の名前出して誤魔化したけど、やっぱこいつシロナみたいだし、どうも俺は過去に来てしまったらしい。

 

 おそらくミュウツーはボールの中で小さなシロナを見てその可能性に気づいたんだろう。声かけてくれて助かったぜ。

 

 助けて貰う間、ちびシロナは頭を抱えて伏せていたみたいだし、おそらくは顔を見られてはいないはずだ。しっかし、シロナに前に聞いたマツモトが俺になってしまったんだが、どうすればいいんだこれ?

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第133話『ユクシーの影!』より、久しぶりにロケット団がやってきた。
 仕事や諸々がようやく終わったので、久しぶりにやってきている。ニューサトシから見てもなかなか仕上がっている状態だった。

・ユクシー発見。
 これでニューサトシはUMA三体全部に出会ってしまった。

・第134話『森の王者! モジャンボ!!』より、マンムーがコンテストの練習を始めた。
 原作ではピカ様やポッチャマにミスを笑われるが、この世界だとニューサトシは頑張っている人間を笑わないので、それに引きずられてマンムーを馬鹿にする一幕は起きていない。

・第135話『全員参加! ポケモンハッスル!!』より、悪人逮捕に協力した。
 この街のジュンサーはニューサトシに素直に協力を求めたのでスピード解決した。

・第136話『テンガン山の遺跡! ギンガ団の陰謀!! 後編』よりギンガ団が即逃げした。
 アカギから出会ったら即逃げるように命じられていたため下っ端を犠牲にして逃げ切った。

・カラナクシをゲットしなかった。
 本人が家に帰りたがっていたので返した。色が青だったらニューサトシがスカウトしていたかもしれない。

・第137話『マリル・ポッチャマ・エレキッド!』より、男はつらいよ回だった。
 アニメ見て思ったが、夢落ちから始まったって失恋に終わっていたので、寅さん回だった。

・劇場版アルセウスより、ニューサトシが時空の乱れによって発生した空間の穴にニューサトシが飲まれていった。
 十数年程前にタイムスリップさせられた。襲われたシロナに似た小さな少女を助けている。咄嗟にノモセで買ったお面で顔を隠した。

・マツモトと名乗った。
 基本的に名乗る時はマサラタウンのサトシと名乗るため、咄嗟にマから始まるマツモト(中の人)の名前を答えた。誰も気づかなかったと思うが、実はニューサトシがマツモトだったのだ!



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.65

 ピジョット Lv.60

 バタフリー Lv.60

 ドサイドン Lv.62

 フシギバナ Lv.60

 リザードン Lv.65

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.60

 ゲンガー  Lv.62

 コノヨザル Lv.60

 イーブイ  Lv.60

 ベトベトン Lv.60

 ジバコイル Lv.60

 ケンタロス Lv.60

 ヤドラン  Lv.60

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.59

 プテラ   Lv.60

 ラプラス  Lv.60

 ミュウツー Lv.75

 バリヤード Lv.60

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58

 カビゴン  Lv.59

 ニョロトノ Lv.59

 ヘラクロス Lv.57

 メガニウム Lv.57

 マグマラシ Lv.58

 ラティアス Lv.54

 ヘルガー  Lv.57

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.56

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.56

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.56

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.51

 ラグラージ Lv.52

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.52

 ヘイガニ  Lv.51

 フライゴン Lv.56

 コータス  Lv.50

 キルリア(色違い) Lv.43

 オニゴーリ Lv.49

 ワカシャモ Lv.47

 メタグロス(色違い) Lv.45

 エテボース Lv.42

 ムクホーク Lv.41

 ナエトル  Lv.41

 ブイゼル  Lv.42

 ムウマージ Lv.46

 カバルドン LV.41

 ミカルゲ  Lv.56

 グライオン Lv.38

 ロトム   Lv.41

 ユキカブリ Lv.36


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