ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯225 『力持ちのフカマル』

 13歳 κ月θ日 『敗北』

 

 いよいよフタバ祭りも最終日となった。最後のイベントは、誰でも参加できるバトル大会であり、優勝者には金のトロフィーと、タワータイクーンであるクロツグとバトルが出来る権利が与えられる。

 トロフィーはぶっちゃけ欠片も興味ないが、クロツグとバトルできる数少ない機会を逃すつもりはないので、ここは本気で勝ちに行くつもりだ。

 

 俺達の中からは、俺、ヒカリ、タケシ、罰金野郎が参加予定で、ラティが自分だけ参加できずに頬を膨らませている。悪いが今回は全力で勝ちに行きたいのでラティの面倒を見ている余裕はないのだ。

 しかし、こういう大会には大体ロケット団も参加しそうなものだが――と、思って辺りを見回してみると、どうやら今回はフタバ祭りで出店を出しているようで、売り子として精を出している姿が目に入ってきた。

 

 まぁ、そういうこともあるか――と、思いながら、大人気なく本気を出して無双していく。

 

 決勝戦は罰金野郎のエンペルトだったが、情け容赦なくピカ様で相性有利をついてボコボコにしてやった。

 サクッと優勝を決め、金のトロフィーとクロツグに挑戦できる権利を手に入れる。バトルは一対一ということで、誰を出すか本気で迷う場面だ。

 

 出してくるポケモンがゲームと同じなら、カイリュー、ミロカロス、ドサイドンのどれかだろう。ワンチャンで、ヒードラン、クレセリア、レジギガスの可能性もなくはないが、流石にこういうデモンストレーションで伝説のポケモンは出して来ないと見た。

 と、すると、カイリュー、ミロカロス、ドサイドンの三体――この中で、ミロカロスは除外してもいいだろう。ミロカロスは陸上適性があるとはいえ、水中戦で本領を発揮するポケモンだ。なら、出してくるとすれば、カイリューかドサイドンのどちらかと見て良い。

 

 どちらにも有効打が望めるのはこおりタイプ――だが、敢えてここはドサイドンをチョイスした。相手がドサイドンを選べばドサイドン対決だし、カイリューを選べばいわタイプで有利が取れる。万が一、ミロカロスが出てきた時は素直にドサイドンに謝ろう。

 

 と、いうことで、こちらはドサイドンをチョイスしていく。いざバトル――と、なると、クロツグはドサイドンを出してきた。こちらもドサイドンを出して、互いに超重量級の大怪獣バトルが開始される。

 

 まずは開幕から『じしん』で責めていく。クロツグも『じしん』を指示してきた。

 

 二体のドサイドンが地面を揺らし、互いにダメージを与えていく。俺のドサイドンの特性は『ハードロック』なので、受けるダメージは減るはずなのだが、それでも俺のドサイドンの方が受けたダメージが大きかった。

 これはつまり、相手のドサイドンも『ハードロック』持ちで、尚且つ俺のドサイドンよりもレベルが高いということだ。

 

 これは真っ向勝負じゃじり貧だな。

 

 格上相手にワンチャンを掴むなら変化技しかない。『どくどく』を指示して、相手を猛毒状態にしていく――が、クロツグは『なみのり』で、『どくどく』を回避してきた。

 ドサイドンはみずタイプの技も覚えるが、この世界だと苦手なタイプの技を覚えさせるのはかなり難しい。実際、俺のドサイドンもみず技は覚えられていなかったりする。

 

 とはいえ、このまま直撃を受ける訳には行かないので、『まもる』で攻撃を防ぐ。

 

 しかし、クロツグの目的は『なみのり』で距離を詰めることだったようで、近距離まで詰め寄ると、『アクアテール』で追撃してきた。こちらのドサイドンが苦手のみず技を受けて大ダメージを受ける――が、常日頃から頑張って水に耐える特訓をしているだけあって耐えていた。勝負を決めるのはここしかない。

 

 最後の技として『つのドリル』を指示する。肉を切らせて骨を断つ――この距離なら、クロツグのドサイドンでも回避は出来ない。

 

 だが、クロツグはここで技術を見せてきた。まさかの『つのドリル』で、こちらの『つのドリル』の回転を相殺しに来たのだ。

 ポケスペでグリーンのドサイドンが似たようなことをしたことがあったが、こちらの回転と相反する回転を与えることで、クロツグは一撃必殺を無効にしてきた。

 

 言うのは簡単だが、そう易々と出来ることではない。おまけに、こちらは攻撃を受け止められて隙だらけになっており、追撃の『アクアテール』で一気に戦闘不能にさせられた。流石に二回目は耐えられなかったな。

 

 これが、タワータイクーンの実力か。

 

 自惚れていた訳ではないが、まさかここまで何もさせて貰えないとは――最近、四天王やシロナともいいバトルが出来るようになって調子に乗っていたのかもしれない。

 

 やはり、強い奴はまだまだいる。

 

 罰金野郎は父親が勝ったことでどや顔しているが、そのお前は俺に負けたってことを忘れんなよ――と、煽ってやると、クロツグから次に挑戦するジムとしてナギサシティを薦められた。

 

 元々、ナギサシティに行くつもりではあったが、何でか聞いてみると、「サトシ君なら、ナギサのジムリーダーを痺れさせることが出来ると思ってね」と意味深なことを言っている。

 まぁ、よくはわからないが、ナギサシティのジムリーダーであるデンジは、確か数いるジムリーダーの中でも屈指の実力者だったはずだし、今からバトルするのが楽しみだった。

 

 

 

 13歳 κ月ι日 『どこかで見たことあるキャラしてんな』

 

 スイレンタウンを目指す途中、いつものようにロケット団をやなかんじーにしてやると、やけにぶりっ子なトゲピーが現れた。

 こういうタイプのポケモンは裏がある場合が多いんだよなぁ――と、思っていると、やはり裏で黒い顔を見せている。が、ヒカリやラティは全く気付いた様子もなく、トゲピーの可愛さにメロメロになっていた。

 

 タケシは前にこういう経験があるからか、疑問には感じているようで首を傾げているが、とりあえずは様子を見ることにしたらしい。

 最終的にはタケシのピンプクの裏表のない可愛さの前に、裏の本性を曝け出してしまい、トゲピーは逃げるように立ち去って行った。

 

 

 追記、夜になってヒカリが「あのトゲピー、コンテスト向けだったかなぁ」と、ゲットしなかったことを後悔する素振りを見せた。そういえば、アニメでもヒカリはトゲキッスを手持ちにしていたようなしていなかったような?

 

 

 

 14歳 κ月κ日 『ジョウトフェスタ』

 

 スイレンタウンを目指している途中のとある街で、壁に挟まったマリルを見つけた。

 とりあえず助けてやると、丁度トレーナーもマリルを探していたようで、白い大きな帽子を被ったコトネと言う少女がお礼を言ってくる。

 

 どうやらコトネはこの街で開催中の祭りに参加するために幼馴染のカズナリという少年と一緒にジョウト地方からやってきたらしく、コトネはチコリータを、カズナリはワニノコをパートナーとして連れていた。

 ヒカリも、珍しいジョウトの御三家に大はしゃぎしている。聞けば、この街では今、ジョウト地方のポケモンや名物を紹介するジョウトフェスタなるものをやっているようで、二人はそのショーの手伝いをしているらしい。

 

 そのままコトネに連れられ、ショーを覗いていると、何だかんだでヒカリもショーに参加することになってしまった。ヒカリのポッチャマと、コトネのチコリータでバトルして、勝てば素敵な商品がもらえるということでヒカリも気合が入っている。

 相性自体はヒカリの方が不利だが、これまで散々ニューサトシに鍛えられてきたし、そう簡単には負けないと信じたい。

 

 バトルが開始すると、コトネは必中の『はっぱカッター』を指示してきた。受ければポッチャマには大ダメージだが、ヒカリも『バブルこうせん』で相殺している。

 

 コトネは『バブルこうせん』の威力から、ポッチャマが特殊型だと判断したのか、『ひかりのかべ』で特殊攻撃の威力を半減してきた。しかし、ヒカリはそれを見て、『つつく』で弱点を突いていく。

 コトネもすぐに裏をかかれたことに気付いて、今度は『リフレクター』を指示するが、それよりも先にヒカリが『つつく』と『みだれづき』を合わせたコンボで、一気にチコリータを戦闘不能まで持って行った。どうやら上手く技が急所に当たったらしい。

 

 まぁ、コトネの実力はジムバッジ2つ分だし、今のヒカリの実力ならこうなっても別に不思議ではなかった。

 

 勝利したヒカリに商品が渡される。素敵というだけのことはあるようで、ヒカリに渡されたのはポケモンのタマゴだった。新しい仲間が増えることにヒカリも大喜びしている。

 タマゴを狙っていつものようにロケット団が現れる一幕もあったが、こちらもいつものようにサクッとやなかんじーにしてやったので問題はない。結局、ヒカリが貰ったタマゴはヒノアラシだったようで、しばらくすると元気に孵ってヒカリの髪の毛を燃やしていた。

 

 

 追記。コトネとカズナリが数日程旅に着いてくることになった。コトネはコンテストのことが気になっており、カズナリはブリーダーの勉強がしたいようで、各々がヒカリとタケシの話を聞いている。突如、旅の仲間が増えてラティも楽しそうにしていた。

 

 

 

 14歳 κ月λ日 『ガス抜き』

 

 生まれたばかりのヒノアラシと仲良くなろうとポッチャマが挨拶をするが、ヒノアラシは人見知りな性格をしているのか、素っ気なくあしらわれている。

 おまけに、まだ生まれたばかりのヒノアラシは子供ということもあって、周りからちやほやされており、それが気に入らないポッチャマはヒノアラシと喧嘩を始めてしまった。

 

 度々ピカ様が仲裁に入るが喧嘩が絶えない。

 

 しばらくして、ヒカリがいつものようにコンテストの練習をしていると、練習を見るのに夢中になっていたのか、コトネのマリルが居なくなってしまっていた。

 辺りを探してみると、草原の向こうに大きな発電所を発見。中を調べることになったのだが、野生のコイルが襲ってきたのでとりあえず逃げることにした。追撃を振り切って隠れた部屋はモニタールームだったようで、そのモニターの一つにマリルの姿が映っている。

 

 どうやらマリルは発電所の倉庫に迷い込んでしまったらしい。すぐにマリルの下へ向かおうとしたのだが、何故か急に自動ドアのロックがかかって部屋から出られなくなってしまった。

 脱出不可能という状況に、カズナリは悲観的なことを考えてブツクサ言っており、コトネはこのまま一生脱出できなかったらこの中の誰と結婚するかを考えている。が、ぶっちゃけ、俺らにとってはこの程度窮地でも何でもなかった。

 

 面倒なのでミュウツーに頼んで『テレポート』でマリルの下に向かう。ちょっと前に、過去に飛んでゲンシコンビと激闘したおかげもあってか、ミュウツーもかなり機嫌が良かった。

 ご機嫌で何より――と思いながら、無事にマリルを回収し発電所を脱出する。もう少ししたらリーグも始まるし、ミュウツーもしばらくは暇をすることなく過ごせるだろう。

 

 

 追記。発電所を出た後、俺達の後を追うように妙なメカを使ってロケット団がやってきた。しかし、メカ頼りのこいつらはぶっちゃけ何も怖くもない。おまけに、今回はでんき対策もしていないようだし、いろいろと雑だった。当然、サクッとやなかんじーにしている。

 

 

 

 14歳 κ月μ日 『力持ちのフカマル』

 

 最近、近くに力持ちのフカマルが出没するという噂を聞きつけた。俺のもう薄れている記憶では、確かサトシ君はフカマルをゲットしていた記憶がある。こいつがそうに違いない。

 と、いうことで、噂のフカマルをゲットすることにした。どうやらカズナリもフカマルをゲットしたいようで、ここは俺とカズナリの競争ということになる。

 

 カズナリはフカマルの、陸を泳ぐように移動する特徴を利用して、陸釣り作戦に出たようでヒカリと一緒に釣り竿を草むらに投げていた。対するニューサトシはシンプルに波動を使ってフカマルの気配を探知する。

 

 ずるい? おいおい、これも策略だぜ。

 

 少し前にアルセウスの力で過去に行き、シロナのフカマルの気配を死ぬほど覚えさせられたのだ。同じ波動を辿れば、自ずとフカマルに辿り着く。後は、気配を消して不意打ち――バックアタックで無理やりバトルに持ち込めばこっちのものだ。

 

 と、いうことで、カズナリがヒカリといちゃこらしている内に、フカマルとエンカウントした。

 

 今回は捕獲優先ということで、こういう時に頼りになるバタフリー先生にお越し頂いている。『ふくがん』、『ねむりごな』の必殺コンボで、サクッとフカマルをゲットしてやった。

 まさか、こんな早くゲットされると思わなかったのか、カズナリもショックを受けている。とはいえ、こればかりは真剣勝負なので仕方ないことだ。また次の機会を狙うんだな。

 

 

 追記。フカマルはかなりやる気のあるタイプだった。おまけに、力だけでなくスピードも速い。これはかなり個体値が良い奴かもしれん。少しお調子者な所があるが、俺の言うことは素直に聞いてくれるので特に問題はないだろう。

 

 

 




 原作との変化点。

・第141話『タワータイクーン! その男、クロツグ!』より、ドサイドンが力負けした。
 一撃必殺はレベル差で無効というのはこの世界ではなし。格下が格上を倒せる数少ないチャンスがなくなるため。

・ドサイドンのみず耐性。
 前々から水技を耐える特訓をしていたが、流石に二回目は無理だった。

・第142話『史上最悪のトゲピー!』より、ロケット団の罠に嵌らなかった。
 宇宙に行くこともレックウザに会うこともなかった。ヒカリがトゲピーをゲットしなかったことを少し後悔している。

・第143話『ジョウトフェスタ! チコリータとワニノコ登場!!』より、原作よりも余裕でヒカリがバトルに勝利した。
 常日頃からニューサトシにボコボコにされているので、バトルの腕も少しずつ上達している。

・第144話『ダンジョン攻略!? 谷間の発電所!!』より、テレポートで全てを解決した。
 おかげで、ロケット団と発電所で遭遇しなかった。ヒカリもコトネに、この中なら誰と結婚するかを聞かれたが、「サトシだけはないかなぁ……たぶん」と答えている。

・第145話『フカマル……ゲットだぜ!!』より、フカマルを捕まえた。
 当然ながら、サトシ君がゲットしたフカマルとは別個体だが、ニューサトシは全く覚えていない。しかし、噛み癖はなく、やる気もあって、普通に良い奴。アニメでも、このフカマルはAとSの個体値が高そうだった。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.65

 ピジョット Lv.60

 バタフリー Lv.60

 ドサイドン Lv.62→63

 フシギバナ Lv.60

 リザードン Lv.65

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.60

 ゲンガー  Lv.62

 コノヨザル Lv.60

 イーブイ  Lv.60

 ベトベトン Lv.60

 ジバコイル Lv.60

 ケンタロス Lv.60

 ヤドラン  Lv.60

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.59

 プテラ   Lv.60

 ラプラス  Lv.60

 ミュウツー Lv.76

 バリヤード Lv.60

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58

 カビゴン  Lv.59

 ニョロトノ Lv.59

 ヘラクロス Lv.57

 メガニウム Lv.57

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.58

 ラティアス Lv.54

 ヘルガー  Lv.57

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.56

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.56

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.56

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.51

 ラグラージ Lv.52

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.52

 ヘイガニ  Lv.51

 フライゴン Lv.56

 コータス  Lv.50

 キルリア(色違い) Lv.43

 オニゴーリ Lv.49

 ワカシャモ Lv.47

 メタグロス(色違い) Lv.45

 エテボース Lv.42

 ムクホーク Lv.41

 ナエトル  Lv.41

 ブイゼル  Lv.42

 ムウマージ Lv.46

 カバルドン LV.41

 ミカルゲ  Lv.56

 グライオン Lv.38→39

 ロトム   Lv.41

 ユキカブリ Lv.36→37

 フカマル  Lv.15 NEW!


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