14歳 κ月ν日 『こおりコンビ』
スイレンタウンに到着した。今回のコンテストでは、前々から言っていた通りユキワラシとマンムーで挑戦するようで、追い込みをかけている。
何だかんだ寄り道しまくったこともあり、コンテストの申し込みが前日とギリギリだったが、何とかヒカリもスイレン大会にエントリーすることが出来た。
マンムーは新たに覚えた『めざめるパワー』を完全に使いこなせるようになったようで、その美しさを上手くアピールできるようになっている。ユキワラシは『ふぶき』を使った演技が綺麗で場を魅了できそうだった。
ユキワラシは技の見せ方や立ち回りが上手いので一次審査、パワフルなマンムーは二次審査にするのがいいだろうな――と、思っていると、ヒカリも同意見らしく頷いている。
だが、何だかんだヒカリもリボンが後一つということで、少し勝ちを意識して緊張しているように見えた。コトネやカズナリの応援も、緊張の一つになっているのかもしれない。
だが、そんなヒカリの緊張を感じ取ったのか、腕に抱かれているヒノアラシが気を抜かせるように背中の炎を噴射してヒカリの髪をチリチリにしている。ついでに、肩に乗っていたポッチャマも巻き添えになって、ヒノアラシとポッチャマがまた喧嘩していた。
髪型が乱れたり、ポケモン達が喧嘩したりで、逆にヒカリも気が抜けたのか笑みを浮かべている。ヒノアラシの炎はいい具合に、ヒカリの緊張を解してくれたようだな。
14歳 κ月ξ日 『ポケモンコンテスト スイレン大会』
スイレン大会には目ぼしいコーディネーターは参加していないようだったが、ロケット団のコジロウこと、ボルケーノ・コージィが参加している。ヒカリも、前々回のコンテストでその実力は覚えていたようで、今回はコジロウをライバルとして見做していた。
一次審査はヒカリがユキワラシの『ふぶき』を使って、上手くその魅力を引き立てている。コジロウは久しぶりにジャンボフシギダネを出して、普通のフシギダネにはない体の大きさを『のしかかり』でアピールしていた。
どちらも高評価を得て、一次審査を通過している。二次審査は、ヒカリがマンムーを、コジロウはウツボットで挑んでいた。ウツボットも久しぶりに見たが、相変わらずコジロウをかじって大喜びしている。
スイレン大会の二次審査は4名ということで、ファーストステージを勝利すれば、すぐにファイナルステージに進出だった。
ヒカリとコジロウは、運よくファーストステージでは当たらなかったようで、互いに余裕をもってファイナルに進出している。
マンムーはこおり・じめんタイプということで、くさタイプは苦手だが、ウツボットもくさ・どくタイプということで、こおりタイプを苦手としていた。相性に関してはほぼ五分だな。
いざファイナルバトルがスタートすると、ヒカリは『こおりのつぶて』を指示した。先制技で主導権を奪おうとしているのだろう。
しかし、コジロウは冷静に、『ふいうち』でマンムーの顔面を殴りつけて『こおりのつぶて』をキャンセルさせた。ヒカリのポイントが15削れていく。
おまけに、不意に殴られたことで頭に血が上ったのか、マンムーが怒りだしてしまった。ヒカリが落ち着くように宥めるが、怒りが収まらないので、その怒りに任せて『じしん』を指示している。
どうしようもないなら、その怒りのパワーをぶつけて凄さをアピールしようという魂胆のようだ。とはいえ、コジロウとウツボットは長年一緒に居るだけあって、コンビネーションが抜群に良い。
マンムーの『じしん』に合わせて、『つるのむち』で相手の体に抱き着いて攻撃を回避し、『まきつく』でダメージを与えていく。攻撃を躱され、ヒカリのポイントが10削られ、攻撃を受けたことでさらに15削られた。
動きの相性が最悪だ。パワフルなマンムーの動きを、トリッキーな動きで潰して目立たせないようにさせている。ヒカリもこれには焦りを見せていた。
このままではじり貧だと思ったのだろう。怒りのままに『あばれる』を指示して、ウツボットを振り落とさせる。流石にこれは予想外だったようで、ウツボットが吹き飛ばされ、コジロウのポイントが15削られた。
コジロウが即座に『ふいうち』を指示するが、『あばれる』中のマンムーは、半ば本能で『ふいうち』にカウンターを合わせてくる。想定外の攻撃を受けて、コジロウのポイントがまた15削られた。
しかし、ここでマンムーの『あばれる』が解除され、混乱状態になる。ここを、コジロウは好機と見たようで、最後の技として『ソーラービーム』を指示してきた。
1ターンの貯めがいるが、混乱状態のマンムー相手なら十分な隙だと判断したらしく、一気に光のエネルギーを貯めていく。ヒカリは懸命にマンムーに声をかけ、『めざめるパワー』を指示していた。
ウツボットの『ソーラービーム』が発射された瞬間、マンムーも混乱が解除されたようで、『めざめるパワー』を使っていく。どうやら、『あばれる』を使ったことでスッキリしたらしく、怒りも混乱と共にすっかり消えたようだった。
真っ直ぐに向かってくる光線に、いくつもの光の球をぶつけて軌道を逸らしていく。これで、コジロウのポイントが10削られた。残り時間は後僅か――しかし、下手に動けば、『ふいうち』が来るのでヒカリも動けない。
対するコジロウは、『こおりのつぶて』があるので、下手に『ふいうち』以外の技を使うとポイントを減らされかねなかった。
どちらも動けない。睨みあいの状況――だが、勝負を決めたのはウツボットだった。
ウツボットは睨みあいの最中、自分の背中に隠すようにして、地面に『つるのむち』を突き刺し、地面を掘ってマンムーへと仕掛けていたのだ。ヒカリが引き分けを覚悟した一瞬の隙を突いてツルがマンムーの足に引っかかってその巨体を転ばせる。
結果、ギリギリでヒカリのポイントが10削られ、僅かな差でコジロウの勝利となった。
ヒカリは、『ふいうち』を警戒していたが、あの場面なら『ふいうち』を使うように誘導して、『あばれる』でカウンターを狙うしかなかったな。引き分け狙いも悪い選択肢ではなかったが、こうして裏をかかれることを考えるなら攻めの姿勢は忘れない方が良い。
しかし、ヒカリも最後の最後まで油断してはいけないと改めて身に染みたようで、素直にコジロウの勝利を祝っていた。これで、コジロウもリボンが5つとなり、グランドフェスティバルへの出場権を獲得している。
思えば、ロケット団の二人が一緒にこういう大きな大会に出るのは、これが初めてかもしれないな。
追記。負けてしまったが、ヒカリのコンテストを見て、コトネとカズナリも興奮した様子を見せている。また、ヒカリを懸命に応援するラティを見て、仲間と一緒に旅をすることの良さを感じ取っているようだった。
14歳 κ月ο日 『VS コトネ&カズナリ タッグバトル』
何だかんだ、コトネとカズナリと過ごす最後の日になった。今日はシンオウ地方歴代のチャンピオンが自身を鍛える場に使っていたとされるスイレンコロシアムを訪れ、俺とヒカリ・コトネとカズナリでタッグバトルをしようという話になる。
ヒカリはここをヒノアラシのデビュー戦にするつもりのようなので、俺もまた捕まえたばかりのフカマルを出していく。
対するコトネとカズナリは、チコリータとワニノコのコンビでくるようだ。チコリータは、ヒノアラシやフカマルには不利だが、おそらくコトネはサポートに回るつもりなのだろう。
こちらも生まれたばかりのヒノアラシを援護しつつ戦うつもりだ。ヒカリも、もう自分が主軸のタッグバトルを出来るようにならないとお話にならないしな。
と、いうことでバトルをスタートしていく。俺のフカマルが物理タイプであることを知っているコトネは、まずは『リフレクター』を展開してきた。
同時に、ヒカリがヒノアラシに『ひのこ』を指示してチコリータを狙っていく。しかし、カズナリもワニノコを前に出して、『みずでっぽう』で『ひのこ』を消してきた。
しかし、その間にフカマルの姿がフィールドから消える。カズナリはすぐに『あなをほる』だと気づいたようだが、次の瞬間には地面から出てきたフカマルがワニノコにダメージを与えていた。
だが、『リフレクター』のおかげで、ダメージはかなり減っている。続けて、コトネは『ひかりのかべ』で特殊攻撃にも対応してきた。これで、全てのダメージが激減と少々面倒くさい状況になる。
が、戦いようはいくらでもあった。
ヒカリが心得たとばかりに、『ほのおのうず』を指示する。壁のおかげで大きなダメージにはならないが、くさタイプのチコリータはほのお系の拘束効果で一瞬足が止まった。
その瞬間、フカマルに『すなじごく』を指示する。今度はワニノコの足元に、砂の渦が出来たことで足を取られて動けなくなっていく。ダメージは与えられずとも時間を稼ぐことで、壁の効果時間を無駄にすることは出来るのだ。
とはいえ、流石に永遠に捕えられる訳ではない。特にワニノコはみずタイプ故に、『みずてっぽう』で流砂を濡らして砂を固めて上手く『すなじごく』を抜けてきた。そのまま、続けて『ほのおのうず』も消火してチコリータを救出している。
が、これで2ターン、最初の攻防を合わせれば3ターンを無駄にしていた。
続けて、ヒカリはヒノアラシに『えんまく』を指示する。同時にコトネも、『ソーラービーム』を指示して攻撃を狙い始めた。それを見てカズナリも『きりさく』で『えんまく』をかき消すように腕を振っている。
煙が晴れて、ヒノアラシの姿が見えると、コトネは『ソーラービーム』を発射した。同時に、ヒノアラシの姿が消える。目標を失った光線は攻撃を外し、カズナリの目はヒノアラシが穴の中に落ちたのを確認していた。
そう、本日二度目の『あなをほる』である。
ヒノアラシの『えんまく』に乗じて、フカマルは地面に潜っていた。コトネとカズナリは見事に姿を見失っていた上、ヒノアラシも穴の中に逃げ込むことで『ソーラービーム』を躱している。
再び地面の中からフカマルが飛び出してワニノコにダメージを与えていく。丁度、先に貼っていた『リフレクター』の効果が切れたことで、ようやく本来の威力を叩き込めている。
続けて、『ひかりのかべ』の効果が切れ、ヒノアラシの『ひのこ』でチコリータもダメージを受けた。チコリータとワニノコが吹き飛ばされるが、まだまだ戦えると立ち上がる。
まぁ、ヒノアラシはまだレベルが低いし、フカマルのじめん技も特に効果抜群という訳ではない。実際、まだ体力は余裕で半分は残っているだろう。
コトネとカズナリも、まだ諦めていないようで、特にワニノコはカズナリのやる気に感化されたようにその体を光らせた――進化だ。ワニノコがアリゲイツに進化し、体格が一回り大きくなっている。
いいなぁ、うちのワニノコは何故進化しないんだ。あんなにバトルさせているのに――
と、思っていると、二人が逆襲に来た。
コトネは『はっぱカッター』で急所、カズナリは新たに覚えたらしい『だくりゅう』で全体攻撃を狙ってくる。
正直、チコリータの攻撃よりも、アリゲイツの攻撃を放置する方がヤバい。特に、ヒノアラシはまだ子供でレベルも低いし、下手をすれば致命傷になりかねなかった。
それはフカマルも察していたのか、俺が指示を出す前にヒノアラシの前に出て攻撃を代わりに受けていく。先出しされた『はっぱカッター』をその身で防ぎ、続く『だくりゅう』が直撃する前に、ヒノアラシを空中へ投げて避難させる。
だが、代わりに二つの技の直撃を受けて、フカマルもかなりのダメージを受けてしまった。それを見て、勝てる――と、思った二人が再び同じ攻撃を仕掛けようとしてくる。
甘いな。
フカマルが何のために、ヒノアラシをわざわざ空中に逃がしたと思っている?
「ヒノアラシ、『かえんぐるま』!!」
空中からの落下エネルギーをプラスした『かえんぐるま』が、チコリータに直撃して一気に戦闘不能にまで持って行く。それに驚いたアリゲイツの隙を突いて、こちらも『ドラゴンクロー』で一気に勝負を決めに行った。
フカマルの一撃は急所に当たったようで、アリゲイツの体力をかなり削って行く。だが、アリゲイツはまだ倒れなかった。最後の技である『じたばた』で、一気に逆転を狙おうとしてくる。
確かに、『じたばた』は自分の体力が少ないほど威力が上がる技だ。しかし、裏を返せば残り体力が残り少ないと白状しているということでもあった。
冷静に、フカマルが一歩後ろに下がりながら、『すなじごく』でアリゲイツの足を奪う。同時に、ヒノアラシの『ひのこ』が直撃してアリゲイツを戦闘不能に持って行った。
効果が今一つでも、ダメージにならない訳ではない。カズナリが『じたばた』を使ったことで、体力計算が未熟なヒカリも、アリゲイツの残り体力が僅かだと察することが出来た。
しかし、この旅を通じて、コトネは誰かと旅をするという楽しさや仲間がいることの素晴らしさがわかったようで、カズナリにジョウトに戻ったら一緒に旅をしようと誘いをかけている。カズナリもコトネと同じ気持ちだったようで喜んで、その誘いに応じていた。
たった数日だったが、賑やかで悪くない旅だったな。ラティも別れは寂しそうにしているが、「またあう」と言って、元気に二人を乗せた飛行船に手を振って見送りをしている。
それを見て、ヒカリがかなり意外そうな顔をしていた。もっと、ラティが泣きわめくと思っていたらしい。
「こいつも、何だかんだ成長してるってことだ」
そう言って、ラティの頭を撫でる。当の本人は何が何だかわからないという感じだが、今までの旅を通じてラティも精神的に成長していた。まぁ、言葉は変わらず覚束ないが――
原作との変化点。
・第146話『ポケモンコンテスト! スイレン大会!!』より、ユキワラシのデビュー戦になった。
ミミロルもれいとうビームが使えるので、意外とヒカリはこおり適性があったりする。少し緊張していたが、ポケモン達のおかげで解れた。
・ヒカリがコジロウに負けた。
テクニックを見せつけられた。長年の付き合いだけあって、コジロウとウツボットのコンビネーションはピカ一。
・第147話『サトシとヒカリ! タッグバトル!!』より、実力差を見せつけた。
同じレベル帯のポケモンたちであっても、やはり技術に差があった。ニューサトシも胸を貸す感じでバトルしている。
・ラティがしっかりと二人にお別れを言った。
昔は寂しくて泣いていたが、少しずつ成長している。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.65
ピジョット Lv.60
バタフリー Lv.60
ドサイドン Lv.63
フシギバナ Lv.60
リザードン Lv.65
カメックス Lv.60
キングラー Lv.60
カモネギ Lv.60
エビワラー Lv.60
ゲンガー Lv.62
コノヨザル Lv.60
イーブイ Lv.60
ベトベトン Lv.60
ジバコイル Lv.60
ケンタロス Lv.60
ヤドラン Lv.60
ハッサム Lv.60
トゲキッス Lv.59
プテラ Lv.60
ラプラス Lv.60
ミュウツー Lv.76
バリヤード Lv.60
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58
カビゴン Lv.59
ニョロトノ Lv.59
ヘラクロス Lv.57
メガニウム Lv.57
バクフーン(ヒスイの姿) Lv.58
ラティアス Lv.54
ヘルガー Lv.57
ワニノコ Lv.57
ヨルノズク(色違い) Lv.56
カイロス(部分色違い) Lv.56
ウソッキー Lv.56
バンギラス Lv.61
ドンファン Lv.56
ギャラドス(色違い) Lv.56
ミロカロス Lv.51
ラグラージ Lv.52
オオスバメ Lv.51
ジュカイン Lv.52
ヘイガニ Lv.51
フライゴン Lv.56
コータス Lv.50
キルリア(色違い) Lv.43
オニゴーリ Lv.49
ワカシャモ Lv.47
メタグロス(色違い) Lv.45
エテボース Lv.42
ムクホーク Lv.41
ナエトル Lv.41
ブイゼル Lv.42
ムウマージ Lv.46
カバルドン LV.41
ミカルゲ Lv.56
グライオン Lv.39
ロトム Lv.41
ユキカブリ Lv.37
フカマル Lv.15→18