14歳 λ月υ日 『王女様といっしょ!』
カタクリタウンという街でコンテストがやっているということで少し寄っていくことにしたのだが、ヒカリの姿を見た瞬間、フリージアと名乗る女性が急に声をかけてきた。
聞けば、ヒカリに一日だけ王女様になってほしいと言う。よくわからないまま、フリージアに連れられて行くと、そこにはヒカリと瓜二つの女の子がいた――成程、ヒカリに王女様になってほしいと言うのは、この娘と入れ替わってほしいということか。
彼女はカタクリタウンの親善大使でサルビア王女というらしい。しかし、よく見なくてもヒカリとそっくりだ。
おまけに、彼女はヒカリが出場したコンテストやイベントを全て見ているマニアでもあるようで、ずっとヒカリの演技を見ながら自分がコンテストに出ることを夢見ていたのだと言う。
だが、公務が忙しくて、なかなか時間が取れずに夢は夢のまま――だったが、ここでヒカリがやってきた。
自分だけでは無理だが、もしヒカリが自分と入れ替わってくれれば、公務を疎かにせず、王女はヒカリとしてコンテストに出ることが出来るかもしれないと考えたようだ。
悪くない考えだが、王女がヒカリとしてコンテストに出るということは、王女の演技次第でヒカリの経歴に傷がつく可能性もある。
しかし、ヒカリは特に気にした様子はなかった。
既にグランドフェスティバルの出場権利を獲得していて余裕もあるし、王女様の生活にも興味があるということで、二つ返事で入れ替わりをOKしている。ヒカリが思っている以上に、王族の生活は大変だと思うが、まぁこれもいい経験になるだろう。
と、いうことで、二人が入れ替わった。ヒカリは普段着ないドレスを着てご満悦であり、逆に王女様はヒカリの服は少しスカートが短いようで恥ずかしがっている。
ヒカリ本人は「見えなければいいの!」と言っているが、たまに見える時もあるんだよな(当然、覗き見の趣味はないので、すぐに目を反らしている)。まぁ、わざわざ空気悪くしたり、恥ずかしがらせたりするのもアレだから、ヒカリ本人には言わないが――
とまぁ、そんなこんなで、今日一日二人は入れ替わって過ごすことになった。改めて見ても双子のようにそっくりだ。
王女様は相棒のトゲキッスでコンテストに参加するつもりのようでやる気満々である。逆にヒカリはこれから王女様として、公務を行わなくてはならないはずだが呑気なモノだった。
ヒカリのサポートにはフリージアが、王女様のサポートには俺達が付くということで、今回のコンテストには俺も参加することに。
だが、エントリーしたはいいが、ヒカリからは私服しか借りてきていないので、王女様用のコンテスト衣装を用意しなければいけなかった。
まぁ、代金はフリージアにツケておけばいいだろうということで、とりあえず服屋に行って適当なドレスを見繕う――と、思ったのだが、たまにはコスプレさせてもいいかもということで、ここは愛と勇気のセーラー服美少女戦士を爆誕させることにした。
月に変わってお仕置きしそうな格好だが、スカートが短くて王女様が顔を真っ赤にしている。しかし、演技に恥はいらない。そんなことではコンテストでいい演技は出来ないと唆すと、開き直ったように教えたポーズを決めていた。
ヒカリと違って素直だから揶揄うと面白れぇw
王女様がセーラームーンなので、逆にニューサトシは前も着たタキシードな仮面衣装を身に纏った。これが王女様の琴線に触れたようで、「格好いいです!」と大喜びしている。
今回のコンテストは王女様がトゲキッスで参加するということで、俺も久しぶりにトゲ様を連れてくることにした。自分以外のトゲキッスを見て、二体が驚いているがすぐに打ち解けて仲良くなっている。
いざコンテストが始まると、王女様は素人とは思えない華麗な演技を見せた。実際、他に大したやつがいないこともあって、俺と並んでトップ通過をしている。
しっかし、同じトゲキッスでも、全く演技の内容が違って面白いな。王女様とトゲキッスは、息の合った華麗な動きや技で観客を魅了していたが、俺とトゲ様の場合は力強い技の組み合わせで自身を目立させるように立ち回っている。
二次審査も、他を寄せ付けない圧倒的な動きを見せていた。ぶっちゃけ、ヒカリとそん色ない動きだ。っていうか、ヒカリを参考に考えたんだから似ていて当然ではある。
俺もこのレベルの参加者に負けることはなく、無事にファイナルに進んだ。とはいえ、空気が読めるニューサトシはここで王女に花を持たせるべきだとしっかり理解している。
せっかくの記念なのだ。リボンを持って、楽しい思い出にして貰いたい――が、王女様が「手加減なしでお願いします!」と言ってきたので、全力で行くことにした。
実際、王女様は強く、手を抜いていたらまず勝つことは出来なかっただろう。しかし、ひそかに努力していたとはいえ、流石にコンテスト初心者に負けるほどニューサトシも耄碌してはいないので、遠慮なく王女様をボコボコにしていく。
コンテスト前はあれだけ仲が良かったトゲ様も、それとこれは別――と言わんばかりに王女様のトゲキッスに格の違いを見せつけていた。
途中、王女様も精神的に折れそうになったが、コンテストのゲストとして招かれていたヒカリが「諦めないで!」と、声をかけたことで、最後まで戦うことが出来ている。
結局、優勝したのは俺だった。
とはいえ、流石にリボンはもういらないので、このリボンは今回の思い出として王女様にあげることにする。王女様も嬉しいのか、顔を赤くするほど喜んでいた。
タケシが「まーたですか、サトシ君。君は無自覚に女性に優しくし過ぎなんですよねー」と意味不明な敬語を使っていたが、こうして自由にできるのも今だけなのだから優しくしてやった方が良いだろう。
王女様も、「ありがとうございます、サトシさん。一生の宝物にします!」と言っていたが、別にそこまでするほどのモノでもないと思うけどな。
追記。ヒカリと王女様の入れ替わりが終わると、王女様が自分のトゲキッスをヒカリに連れて行って欲しいと頼んでいた。コンテストで楽しそうに演技する姿を見て、ヒカリと一緒に行った方がトゲキッスのためになると思ったらしい。ヒカリも喜んで受け取っており、新たな仲間を迎え入れて喜んでいた。
14歳 λ月φ日 『トゲキッスはママ』
グランドフェスティバルに向けて調整に入ることにした。ヒカリも、新たに仲間となったトゲキッスとのコンビネーションを確かめようとするが、トゲキッスの独特なペースにヒカリが戸惑う様子を見せている。
どうやら、トゲキッスは王女様と長い間一緒に居たせいで、技を出す前に優雅な動きをし過ぎて指示した技を使うのが遅いらしい。
これでは一次審査では通用しても、二次審査では通用しない――と頭を抱えているが、王女様と一緒に参加していた時はトゲキッスも無類の強さを発揮していた。
癖を何とかしようと悩むヒカリだが、本当にそれはトゲキッスの問題なのか?
ヒカリはまだトゲキッスのことを知らない。けど、トゲキッスもまたヒカリのことを知らなかった。だからこそ、トゲキッスは自分を知って貰おうとしているのだろう――そこにヒカリが気づけるかどうかだが、それは俺が言うべきことではないのでそっとしておく。
途中、フカマルコンビが『りゅうせいぐん』の練習をしていて、またポッチャマが流星の的になるという一幕があったが、トゲキッスが上手く流星を弾き返してポッチャマを守っていた。
基本無表情のヒカリのフカマルだが、トゲキッスに気を付けなさいと叱られるとしょんぼりした様子を見せている。こうしてみると、トゲキッスはママ属性だな。
その後、いつものようにロケット団がやってきて、ヒカリもトゲキッスの動きの意味に気が付いたようで、その動きを上手く利用してロケット団をやなかんじーにしている。
トゲキッスにはトゲキッスのリズムがあり、それを活かすのが相棒としてのヒカリの仕事だ。
ヒカリも、ポケモンの動きを自分に合わせさせるのではなく、自分がポケモンの動きに合わせてあげることが大切なのだと気づいたようで、改めてトゲキッスと仲を深めていた。
14歳 λ月χ日 『カスミさんがくるらしい』
タケシからカスミさんがグランドフェスティバルの応援に来ると連絡が入った。先にジョウトにいるハルカに会ってからくるということで、来るのはギリギリになるらしいが、久しぶりにカスミさんに会えると聞いてラティが喜んでいる。
カスミさんに会ったことがないヒカリは首を傾げているが、昔俺達と一緒に旅をしていた仲間と話すと、ハルカと一緒だとわかったようで会えるのを楽しみにしていた。
しっかし、カスミさんとハルカはそんなに長い時間一緒に居た訳でもないはずだが、どうもマブダチレベルで仲良くなっているように見える。
まぁ、仲間同士の仲が良いことは悪いことではないけど――と、思っていると、またタケシが妙な顔をしながら、「お前、そういう所だぞ」と言ってきた。そういう所とはどういう所だ?
14歳 λ月ψ日 『メタモン使い? なら、イミテだな』
今日も今日とてグランドフェスティバルに向けて調整に入っていると、急にポッチャマがみんなの昼飯を食べだしてしまった。
またヒカリが何かして怒らせたか――と、思っていると、ポッチャマがもう一体いる。ってことは、どちらかはポケモンが姿を変えた偽物か。
まぁ、波動を探ればどちらが本物かはすぐわかる――のだが、ヒカリは「フカマル! 『りゅうせいぐん』よ!」と、流星をぶつけることで、本物の区別をつけるという暴挙に出ていた。
当然ながら、ヒカリのフカマルの流星は謎のホーミングを見せ、ヒカリのポッチャマに直撃する。それを見て、「あなたが偽物ね!」と、大きな声で偽物を指さしていた。
それはいくらなんでも可哀想だろ――と、思っていると、偽ポッチャマがメタモンに戻り、どこからともなくメタモンのトレーナーと思わしき女がやってくる。声からして女だとは思うが、髪型がアフロで俺達の良く知るオーバと似たような恰好をしていた。
彼女はマキナというようで、メタモン二体を連れてジム巡りの旅をしているらしい。会って早々、自信満々にバトルをふっかけてきたので、とりあえず返り打ちにしたのだが――聞けば、マキナはポケモンの技の知識に乏しく、メタモンの実力を引き出しきれずにバトルに勝てないという悩みを持っていた。
そんな悩みを聞いて、タケシがマキナの特訓に付き合うと声をかけている。どうやらマキナはタケシの守備範囲外のようで、いつもの病気は発生しておらず真面目にマキナに指導をしていた。
気が付けば、逆にマキナがタケシにホの字になっている。どうも、守備範囲外の女性からはモテるんだよなタケシは。
後は、個人的にメタモンの使い方が上手い知り合いがいるので紹介してやる。ぶっちゃけ、イミテと連絡先を交換した覚えはなかったのだが、気が付くとポケッチに連絡先が追加されていた。
まぁ、使えるものは何でも使おうということで、イミテに連絡を取ってマキナを紹介する。イミテもまた新たにメタモンを捕まえたということで、マキナの先生には持ってこいの人材だった。
タケシが「俺がしたことは余計なことだったかな」と言っているが、マキナが「そんなことない!」と強く否定している。
なかなか良い雰囲気――と思ったが、空気を読まないタケシが、いつものように別の綺麗なお姉さんに声をかけて台無しにしていた。グレッグル、やっておしまい!
追記。マキナと別れた後、ようやくグランドフェスティバルが行われるレイクサイドリゾートに到着した。もう数日もすれば、ここも参加者で一杯になると考えると今から楽しみ過ぎでワクワクしてくるぜ。
14歳 λ月ω日 『全力で行くからな』
グランドフェスティバルのために、ポケモンコーディネーター達が次々と集まってくる。
ノゾミ、ナオシ、ケンゴ、ウララ、それにムサシとコジロウ――今回は、俺が参加したホウエンのグランドフェスティバルよりもライバルが多くて楽しみだ。
今日は本番前のウェルカムパーティということで、参加者が集って食事を楽しんでいる。
ヒカリは改めて、ここまで来られたのはポケモン達の以外にも、一緒に旅をしてきた俺やタケシのおかげだとお礼を言ってきた。
しかし、まだ礼には早い。ここから先は、俺とヒカリもライバルになるのだ。礼をいうのはグランドフェスティバルが終わってからでも遅くなかった。
俺は手を抜く気など無い。「全力で行くからな」と言うと、ヒカリも「こっちだって負けないんだから!」と気合を入れている。実際、今のヒカリは油断すると負けてもおかしくないだけの実力がある――俺も気合入れていかないとな。
14歳 μ月α日 『相変わらずのカスミさん』
明日からいよいよグランドフェスティバルが始まる――と、言う所で、予定通りにカスミさんが合流してきた。毎年の恒例で既にジムは閉めて来たらしい。
相変わらずルリリを抱えており、久しぶりにあったが変わった様子は見られなかった。ラティも「カスミ!」と、大喜びで再会を祝っており、ヒカリも笑顔でカスミさんと挨拶を交わしていた。
どうやらカスミさんも、タケシを通してヒカリの話は聞いていたようで、ヒカリのポッチャマを見てメロメロになっている。
みずタイプに弱いのは相変わらずだな。今回、ジョウトじゃなくて、こっちのグランドフェスティバルの応援に来ると決めたのは、ヒカリのポッチャマが居たからと言われても驚かないレベルだ。
どうやら、グランドフェスティバルの後も、シンオウリーグを見ていくつもりのようで、「グランドフェスティバルはともかく、地方リーグで負けたら笑うからね」と、発破をかけて頂いた。勿論、どちらも負ける気はない。目指すは優勝ただ一つだ。
原作との変化点。
・第171話『トゲキッス舞う! 王女様のポケモンコンテスト!!』より、ニューサトシが王女様で遊び始めた。
素直なのでセーラームーンにして遊んでいる。一次審査では、月に変わってお仕置きよのポーズを決めポーズにしていた。当然、ニューサトシの入れ知恵である。
・ヒカリが王女の公務でコンテストを見に来ていた。
原作通りだが、自分と瓜二つの王女様がひらひらのセーラー服を着ているのを見て、少し恥ずかしくなっている。
・王女がニューサトシからリボンを受け取った。
ニューサトシとしては、もうこんな風に遊べないだろうし、記念くらいの気持ちだが、王女は一生ものの宝物を手に入れた気分だった。隠れてヒカリが少しムッとしている。
・第172話『トゲキッス! 華麗なるバトル!!』より、原作通りにヒカリとトゲキッスが和解した。
何だかんだヒカリもレベルが上がっているので、対応力が上がってきている。トゲキッスの技術はヒカリのポケモン中でもトップクラスなので即戦力だった。
・カスミさんが来ることが決定した。
もはや毎年のイベントになりつつある。いつものように早々とジムを閉めてくる気のようで、原作と違ってヒカリもカスミさんと会うことになった。
・第173話『メタモン・へんしんバトル! 本物はドッチ~ニョ?』より、アキナにイミテを紹介した。
タケシのナイスプレイによって、ニューサトシの連絡先には今まであったキャラたちの連絡先が入っていたりする。イミテもその一人。
・第174話『グランドフェスティバル開幕! 炎と氷のアート!!』より、ムサシとコジロウもパーティに参加していた。
コンテスト中盤から出てきたボルケーノ・コージィは地味に注目株だったりする。
・カスミさんと再会した。
ヒカリがポッチャマを持っているため、一瞬で仲良くなっていた。ハルカもそうだったが、ヒロイン同士で話も合うのか、ヒカリもカスミさんと長年の付き合いかという程意気投合している。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.65
ピジョット Lv.60
バタフリー Lv.60
ドサイドン Lv.63
フシギバナ Lv.60
リザードン Lv.65
カメックス Lv.60
キングラー Lv.60
カモネギ Lv.60
エビワラー Lv.60
ゲンガー Lv.62
コノヨザル Lv.60
イーブイ Lv.60
ベトベトン Lv.60
ジバコイル Lv.60
ケンタロス Lv.60
ヤドラン Lv.60
ハッサム Lv.60
トゲキッス Lv.59→60
プテラ Lv.60
ラプラス Lv.60
ミュウツー Lv.76
バリヤード Lv.60
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58
カビゴン Lv.60
ニョロトノ Lv.59
ヘラクロス Lv.57
メガニウム Lv.58
バクフーン(ヒスイの姿) Lv.58
ラティアス Lv.54
ヘルガー Lv.57
ワニノコ Lv.57
ヨルノズク(色違い) Lv.56
カイロス(部分色違い) Lv.56
ウソッキー Lv.56
バンギラス Lv.61
ドンファン Lv.56
ギャラドス(色違い) Lv.56
ミロカロス Lv.51
ラグラージ Lv.52
オオスバメ Lv.51
ジュカイン Lv.52
ヘイガニ Lv.51
フライゴン Lv.57
コータス Lv.50
キルリア(色違い) Lv.44
オニゴーリ Lv.49
ワカシャモ Lv.47
メタグロス(色違い) Lv.45
エテボース Lv.43
ムクホーク Lv.42
ナエトル Lv.42
ブイゼル Lv.43
ムウマージ Lv.46
カバルドン LV.41
ミカルゲ Lv.56
グライオン Lv.40
ロトム Lv.41
ユキカブリ Lv.38
フカマル Lv.26→27