14歳 μ月κ日 『無事に突破』
ゾロアークに謎のタマゴを預けられるという事件が起きたが、何とか無事に二体を送り出してナギサシティまでやってきた。
ここでは、早速ナオシが最後のバッジを賭けたジム戦を行っている。俺の時と違って、しっかりジムのルールに乗っ取ったバトルだったが、それでも見ただけでデンジの指示が俺の時よりも洗練されているのがわかった。
とはいえ、本人的にはまだまだ満足できるものではないようだが、ナオシはデンジの動きに翻弄されて苦戦を強いられている。
しかし、最終的には得意の『うたう』を起点に状況を立て直し、ジムリーダーのハンデ部分を突いて何とか勝利をもぎ取っていた。
俺に続いて、デンジからバッジを奪えたのは三人目らしく、デンジが「素晴らしいバトルだった」とナオシを褒め称えている。また、改善すべきポイントや良かった点などを簡潔に纏めて話しており、しっかりジムリーダーとしての役目も果たしているようだった。
14歳 μ月λ日 『なら相手は俺じゃないだろ』
ポケモンリーグが行われるスズラン島に向かうはずの船に乗ろうとしたのだが、タイミングを逃して乗ることが出来なかった。
まぁ、ナオシが一発でデンジを倒してくれたので日程的にはまだ余裕がある。最悪は、ミュウツーに頼んで『テレポート』という手もある(前のチャンピオンリーグで、スズラン島には行ったことがある)ので、冷静に次の便を待つことにした。
と、いうことで、急遽空いた時間をどうするか考えていると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてくる。
向かってみると、ケンゴが誰かと一緒にコンテストの技を練習していた――否、誰かではなく知り合いだ。ジョウト地方・アサギジムのジムリーダーであるミカンちゃんに、コンテストバトルの技を見て貰っているようだった。
聞けば、ケンゴも次のグランドフェスティバルに向けて特訓中らしく、ミカンちゃんはミカンちゃんで、短い間だがジムを閉めて自分を鍛える旅に出ているのだと言っている。
そういえば、ゲームでもナギサシティでミカンちゃんが出てきたような記憶があった。聞けば、ミカンちゃんはコンテストにも興味があるようで、それでケンゴと知り合ったらしい。
しかし、俺もそうだが、タケシ、カスミさん、ラティも、ミカンちゃんに会うのは久しぶりなので話に花が咲いてしまっている。
とはいえ、初めましてのヒカリ、ノゾミ、ナオシも、特に退屈した様子はなかった。むしろ、ジムリーダー兼コーディネーターというメリッサと似たタイプの人間に話が聞けて楽しそうにしている。
と、そのまま会話を続けていると、いつものようにロケット団がやってきたので、サクッと追い返そうとすると、タイミングよくオーバがやってきてロケット団をやなかんじーにしてくれた。
どうやらスズラン島に向かう俺達の見送りに来ようとしていたらしいのだが、その時のゴウカザルの強さを見てミカンちゃんが不敵な笑みを浮かべている。何だかんだ、ミカンちゃんもバトルにストイックな性格をしているようで、速攻で四天王に喧嘩を売っていた。
どうも、ほのおタイプをやたら目の敵にしているようだが、それって俺にきずなリザードンで三タテされたからじゃないよね?
と、思いながらもバトルは始まった。ミカンちゃんも食い下がっているが、そもそもジムリーダーと四天王では実力に差があり、はがねタイプとほのおタイプでははがねが圧倒的に相性不利ということで、頑張ってはいたが敗北している。
とはいえ、なかなか見られないレベルの高い戦いだったのは間違いなかった。オーバもミカンちゃんにかなりの高評価をしており、ミカンちゃんもコンテストバトルを学んだ動きをバトルにも転用しているようで、前よりも格段に強くなっている。
ならば、次はニューサトシ――と、思ったが、バトルを見ていたケンゴが触発されたのか、何故か俺にバトルを挑んできた。おまけに、勝ったらヒカリに一緒に旅をしようとプロポーズ紛いのことを言っている。
なら、戦うのは俺じゃないだろということで、ヒカリを押し出してバトルの相手を任せることにした。ハッキリ言って、普通のバトルでケンゴが俺に勝てる可能性は0だからな。
さて、ヒカリとケンゴがイチャコラしている間、ニューサトシはバトルでもするかね。
オラ! ミカンちゃんとオーバ、シンオウリーグ前の肩慣らしだ。バトルしよーぜ!
追記。翌日、ヒカリとケンゴがバトルしてケンゴが勝った――が、ヒカリは、ポケモンコーディネーターとしてコンテストを続ける以上、ケンゴとは今後とも会えるので、今は俺達との旅を続けると言ってケンゴと別れていた。
14歳 μ月κ日 『お宝さがしかぁ』
ミカンちゃんやオーバに見送られてスズラン島へ向かって優雅に船旅を楽しんでいると、トレジャーハンターを名乗るバクとその相棒のヤジロンと知り合った。
聞けば、バクは海底の沈没船から宝の地図を見つけたらしく、その地図によるとスズラン島の近くにあるタンポポ島にそのお宝とやらが眠っているのだと言う。
ぶっちゃけ興味はないのだが、こういうの大好きなラティが「おたから!」と、目を輝かせているので一緒に探すことが決定した。まぁ、タンポポ島はこの船の補給ポイントでもあるらしいし、暇つぶしと考えればいいだろう。
しかし、いざ宝を探してみると、行く先々で野生のポケモンが行く手を阻んでくる。こりゃ、マジで宝があるかも――と、考えていると、地図にも乗っていない遺跡に辿り着いた。
同時に、どこかで話を聞いていたらしいロケット団も現れてお宝を横取りしようとしてきたが、ニャースが迂闊にも足元にあった石板を踏んづけたことで、ここの守護者らしいネンドールが現れてやなかんじーにされてしまっている。
強そうなネンドールだし、ゲットするのも悪くないかも――と、思っていると、バクとヤジロンに先を越されてしまった。とはいえ、ポケモンゲットは早い者勝ちなので文句は言えない。
それに、結果的にネンドールをバクがゲットしたのは良かったのかもしれなかった。ゲットと同時に、保管されていた大量の古代土器が現れ、考古学者を目指しているというバクが目を輝かせている。
きっと、あれはネンドールにとって大切なものだ。ならば、そのトレーナーは土器の価値がわかるものの方が良いだろう。俺にはさっぱりこういうのの価値はわからないし、ラティも特に欲しがらなかったので、お宝も全てバクに譲ってやることにした――のだが、代わりに良いものをくれたので結果的には得をしている。
14歳 μ月μ日 『全員集合』
予定より少しギリギリになったが、何とかスズラン島に到着した。今日、開会式があるということで、滑り込みでエントリーを終えると、ナオシとは一旦この場で別れることになった――一応、ここからはライバルでもあるし、仲良しではあってもけじめは必要ということだろう。
ノゾミはこちらに残るようで、カスミさんを筆頭に女子トークを繰り広げている。なら、ニューサトシはその間にポケモンの調子を確認しよう――と、思った瞬間、いきなりジョウトを旅しているはずのハルカが現れた。
どうやらジョウトもグランドフェスティバルが終わった(セミファイナルでシュウに負けたらしい)ようで、時間が出来たからマサトと共に応援に来てくれたらしい。
マサトは相変わらずのクソガキだが、もう数年もすればトレーナーになれると意気込んでいる。まぁ、一年なんてあっという間だからな。
とりあえず、ハルカにはシンオウ地方グランドフェスティバルの優勝トロフィーを見せてどや顔してやった。これにはヒカリとノゾミもおこになったようで、女三人(ハルカ・ヒカリ・ノゾミ)にグーパンチを貰っている。解せぬ。
追記。開会式に参加すると、一回戦の組み合わせが発表された。俺の一回戦の相手はナオシということで、早速決着を付けることになりそうだ。シンオウリーグには予選はなく、基本は3VS3で、準々決勝からフルバトルになるらしい。アニメだとシンジとはフルバトルしていたはずなので、その通りなら当たるのは準々決勝以降ということだな。
14歳 μ月ν日 『あ、やっぱお前らも』
明日から遂にシンオウリーグが始まる。地方リーグとはいえ、油断をすれば負けかねないので気合を入れていると、ロケット団のムサシが変装してリーグに参加しているのを見つけた。
この旅の途中、毎日のように襲ってくるあいつらがなかなか来ない日が多かったからもしかして――とは思ったが、どうやら今年も自力でバッジを集めて来たらしい。
流石に正体がバレているキャンディ・ムサリーナではなく、ストロベリー・ムサリンという妙な名前だったが、まぁ普通にリーグに挑戦する分には文句は言わないでおこう。
しっかし、キャンディ・ムサリーナがムサシだとわかれば、ストロベリー・ムサリンもムサシだとわかるはずなのに、俺以外に気付いた様子がないのは一体どういうことだ?
14歳 μ月ξ日 『シンオウリーグ 一回戦 VSナオシ 前編』
地方リーグに参加するのは随分久しぶりだが、チャンピオンリーグとはまた違った緊張感があって面白い。
観客席の方を見ると、随分と増えた応援団が俺を応援しているのが見える。昔はあれをサポーターとして後ろに控えさせていたと考えると、当時の俺は度胸があったんだな。
ふと、目線をVIPがいる方へ向けると、毎度お馴染みタマランゼの爺さんとシロナが並んで座っているのが見える。この距離だが、視線が交差したのがわかった――この一年の成長を見せてみろと、シロナはきっとそう言っている。
「ああ、見せてやるぜ」
俺がいきなり意味不明な言葉を呟いたことで、対戦相手のナオシが首を傾げているが、別に気にしなくてもいい――バトルが始まれば集中するからよ。
改めて、一回戦から三回戦までは使用ポケモンは3体の入れ替え有り、レベル制限はなし。ナオシとはグランドフェスティバルが終わってここに来るまでの間、ずっと一緒にトレーニングをしてきたので大体の手の内はわかる。
勿論、ナオシだって、俺に見せていない手をいくつも隠し持っているとは思うが、それはニューサトシとて同じことだった。何せこの試合のために、わざわざポケモン達をオーキド研究所から転送してもらってきたんだからな。
試合開始の合図と共に、お互いの一体目がフィールドに送られていく。ナオシはロズレイド、俺はクリスタルのイワークだ。
特殊個体である俺のイワーク(オレンジ諸島の姿)は、こおり・いわという珍しい複合タイプな上、みず技を無効にし、ほのお技が弱点になるという、イワークとは思えない性能をしている。
ナオシはくさやむしタイプのポケモンを好んで使うため、ほのおタイプで責められることはない。くさタイプも弱点ではあるが、逆に弱点攻撃を受けた際に、攻撃・特攻が一段階上がる特性の『クリスタルボディ』を活かすことを考えれば悪くないチョイスだった。
おまけに、珍しいクリスタルのイワークということで観客も大興奮している。ニューサトシは目立つのが大好きなので、大変気分が良かった。
と、いうことで、早速先手必勝の『れいとうビーム』で攻撃していく。流石のナオシも、イワークがこおり技を使ってきたことに驚きを見せたが、すぐにロズレイドに回避を指示している。
いきなりでロズレイドも驚いたのだろう。避けはしたが、完全には避けきれなかったようで腕に少しダメージを受けていた。だが、問題ないとばかりにすぐにこちらに向き直る。
あのロズレイドは、おそらく最初の頃に会ったスボミーが最終進化した姿なのだろう。まだポケモンを貰ったばかりのヒカリと互角の戦いをしていたあの子が、今では敵として俺の前に立ちはだかっている――控えめに言って、最高だ。
ナオシは『あまいかおり』を指示してきた。どうやら、いい匂いでこちらの動きを鈍らせる狙いのようだ。ならば、こちらはイワークらしく、『あなをほる』で地面に逃げる。
ロズレイドは『じしん』や『マグニチュード』等の地中に影響を与える技は覚えないので、安心してイワークを地面に潜らせることが出来た。
本来であれば、水中の方が得意という異質なイワークではあるが、別に地面技を使うのが苦手ということではない。いわタイプであることには変わらないので、オーキド研究所でも他のポケモンの住処を作るために穴を掘ることはあるのだ。
しかし、ナオシも即座に対応してきた。『グラスフィールド』でフィールド全体を変化させ、5ターンの間、ひこうタイプや特性『ふゆう』などでない地面にいる全てのポケモンは体力が1/16回復するようになった。
おまけに、くさタイプの技の威力が1.3倍になる上、『じしん』や『じならし』、『マグニチュード』なんかの技の威力も半減する。『あなをほる』は対象ではないが、おそらくナオシには『あなをほる』に対抗する何かのために『グラスフィールド』を使ったのだろう。
と、考えていると、フィールドの僅かな変化を感じ取ったようで、ロズレイドが『はなびらのまい』を構える――そして、構えた先にイワークは飛び出してきた。
だが、ただ飛び出してきた訳ではない。『れいとうビーム』を発射寸前まで構えて出てきている。同時に、ロズレイドの『はなびらのまい』が発射され、『れいとうビーム』とぶつかり合った。
花が凍っていくが、『はなびらのまい』は連続技だ。ただでさえ『グラスフィールド』で威力も強化されており、『れいとうビーム』は最初の一回で相殺させられている。
しかし、ロズレイドの方は攻撃を続けてきた。二発目の『はなびらのまい』がクリスタルのイワークに直撃し、弱点攻撃を受けたことで、特性の『クリスタルボディ』が発動して攻撃・特攻が一段階上昇していく。
続けて三発目が放たれる――と、言う所で、イワークも再び反撃に出た。『れいとうビーム』を応用して、氷の鎧を身に纏っていく。
これはヒカリがコンテストで見せたフレイムアイスや氷のシャンデリアの応用だ。氷の鎧が、花弁を弾き、ダメージを防いでいく。続く四発目で鎧は砕けてしまったが、『グラスフィールド』の回復もあって、何とかダメージは1/4程度で済んでいた。
これで連続攻撃は一旦止まり、『はなびらのまい』のデメリットでロズレイドは混乱状態になる。ナオシは当然、混乱の解除を狙って、ここで一旦ロズレイドを戻そうとしてくる――が、この俺がただで逃がすはずがなかった。
当然のように、交代に合わせて『ステルスロック』を撒いていく。これで、次からのポケモンは出るだけでダメージを受けることになる。特にむしタイプが多い、ナオシのパーティには絶大な効果が与えられるだろう。
ナオシも、俺がされるがままではないとわかって「流石ですね」と笑みを浮かべた。続けて、出してきたのはアーマルドだ。いわ・むしタイプということで、ステロのダメージは1/8から1/4になる。
出て来ただけで体力の1/4を削られるなど割に合わないだろう。これで、先程受けた『はなびらのまい』のダメージも殆ど相殺してやったぜ。
だが、ナオシも黙ってダメージを受けただけではない。先程のバトルから、こちらのイワークを原種とは違うこおりタイプの複合と読み切ったようで、弱点の『メタルクロー』で攻撃を仕掛けてきた。
大正解だ。こおり・いわの複合であるクリスタルのイワークは、はがねタイプの攻撃が四倍弱点となる――と、いうことで、こちらも『アイアンテール』で攻撃を迎え撃った。
お互いの攻撃がぶつかり合う。特性で攻撃が一段階上がっているとはいえ、クリスタルのイワークの攻撃はそこまで高くない。攻撃種族値125のアーマルド相手に、近接戦闘は不利だ。
しかし、こいつも俺のポケモン達の例に漏れず、近接攻撃が大好きだった。そのせいか、尻尾を器用に使って、相手の攻撃の直撃を避けている。また、『グラスフィールド』の回復効果のおかげで、少々ダメージを受けても対抗出来ていた。
とはいえ、不利なことには変わりなく、お互いに攻撃を直撃させながら衝撃で吹き飛ばされる。同時に、『グラスフィールド』の効果が切れ、フィールドが元に戻っていった。
だが、こちらが四倍弱点で体力を1/3まで減らされたのに対し、まだアーマルドは体力が半分程残っている。
あの固さから見て、特性は急所に当たらない『カブトアーマー』と見ていいだろう。ステロで体力を削ったとはいえ、技も全て使ってしまったし、ワンチャンが狙えないのではこのままでは厳しい。
が、下手に戻す訳にも行かなかった。
おそらく、ナオシは俺がイワークを戻そうとしたら、その隙を突いてステロを投げてくる。それがわかっていて、策もなくポケモンを戻すなど愚の骨頂だ。
ナオシも俺が読んでいるのは読んでいるのだろう。早く戻した方がいいのでは? と言わんばかりの笑みを浮かべている。馬鹿野郎、俺のイワークの本気はこれからだぞ。
しかし、打つ手がないのもまた事実だ。『あなをほる』を使えば、アーマルドは『じしん』を使ってくる。近接合戦ではダメージ的に不利――と、すると、残るは『れいとうビーム』くらいしか攻め手がない。
だが、ナオシもそれはわかっているのだろう。こちらが『れいとうビーム』で攻めてくることをわかっているような顔をしている。つまり、対処法があるのだ。
無策で敵の罠に飛び込むなど愚か者のする行為――とはいえ、死中に活を求めるともいう。この状況を打破するためにも、敢えてその罠に飛び込んでやろうじゃねーか!
こちらが『れいとうビーム』を指示すると、ナオシも待っていたとばかりに『ロックブラスト』を指示してきた。
成程、また連続攻撃でこちらの隙を狙おうという判断か。どうやらナオシはこちらの攻撃・特攻があまり高くないことを察しているらしい。
しかぁし、特性の『クリスタルボディ』で攻撃・特攻は二段階上昇していた。いくら、元の攻撃が低いとはいえ、二倍になればそこそこのダメージが期待できる。
それに、どんな技も使いようなんだよ馬鹿野郎。
おそらく、ナオシは先程の『はなびらのまい』の時のように、俺が攻撃を相殺してくるか、鎧を纏ってくると考えたのだろう。だが、俺が同じ轍を二度も踏むはずがなかった。
一撃は覚悟して、イワークにアーマルドの足元に『れいとうビーム』を撃つように指示する。
アーマルドが使った『ロックブラスト』も連続技ではあるが、『はなびらのまい』と違ってノーリスクであるが故に低火力だ。一撃くらいならば、今の体力でも十分耐えきれる。
また同時に、足元に急造の滑り台を作り、アーマルドのバランスを崩させた。滑ったせいで、二発目以降は明後日の方向に技が放たれていく。
こおり技の応用――ヒカリとのコンテストの日々がなければ、こんな使い方は全く思い付かなかっただろう。
この隙にイワークに『あなをほる』を指示した。ナオシの表情が苦しそうに歪む。どうやら理解できたようだな――連続技は、一度発動させてしまったらキャンセルできない。
勿論、高レベルのトレーナーのポケモンの中には無理やり連続技をキャンセルさせることの出来る奴もいるが、この様子ではナオシのポケモンはまだその領域には至ってないと見てよかった。
攻撃相手がいないまま、アーマルドは『ロックブラスト』を放っていく。同時に別の技を使う技術で『じしん』がくる可能性もゼロではなかったが、連続の技のキャンセルと言い、あんな難しい技術がそう簡単に使えたら誰でも四天王クラスだ。
せめてものあがきとして、アーマルドが『ロックブラスト』を地面から飛び出してきたイワークに当てようと構える。
しかし、イワークもその点は理解していた。
地面から飛び出し、アーマルドに体当たりをかますと同時に、地中で準備していた『れいとうビーム』で『ロックブラスト』を相殺――否、貫通してアーマルドに追加ダメージを与える。
ロズレイドとのバトルでもそうだったが、俺のクリスタルのイワークは『あなをほる』の地中にいる状態で、他の技を同時起動させる技術を身に着けていた。
とはいえ、準備に時間がかかるので、『あなをほる』のように安全地帯で集中しないと使えない欠点はある。なので、咄嗟の時に使うということはまだ出来ないが、この状況ではそれでも問題はなかった。
アーマルドが『あなをほる』と『れいとうビーム』の波状攻撃を受け、苦しそうに吹き飛ばされていく。
元々、体力は半分程――そこから攻撃・特攻が三段階上昇した二発の連続攻撃を受けたのだ。残り体力は1/4以下と見て良い。仮に戻しても、ステロのダメージで戦闘不能になる。
ナオシもここは踏ん張りどころと判断したようで、アーマルドに『アクアジェット』を指示してきた。先制技でイワークより早く動き、接近戦に持ち込もうという腹だろう。
そして、そのまま『メタルクロー』と、最後の技である『ブレイククロー』の合わせ技で、一気にダメージを稼ぐつもりのようだが、うちのイワークにみず技は無効だった。
こちらの体勢を崩そうと、アーマルドが水を纏って突進してくるが、イワークは平気な顔をして耐えている。
ここで、初見殺しが刺さった。
ナオシもすぐにみず技が効果なしとわかったようだが、時すでに遅く、『アイアンテール』の反撃で、アーマルドが戦闘不能まで追い込まれる。
もし、ナオシの選択がアクアジェットではなく、遠距離で使える『じしん』だったならば相打ちに持ち込めたかもしれない。とはいえ、それはあくまでも結果論だ。
それにこちらも無傷ではない。クリスタルのイワークは既に体力が1/8の程に追い込まれている。仮に次の出番があったとしても、一撃を与えられるかも怪しい体力だ。
実質、ダブルノックダウンに近い。
とはいえ、ステロがある上、まだ後ろ二体がバレていない俺の方が状況的には有利――だが、ナオシは楽しくなってきたと言わんばかりに笑みを浮かべていた。
お互いの技を読み、ポケモンと心を通わせて、力の限りぶつかり合う。これだからポケモンバトルは止められないのだ。ポケモンコンテストも楽しかったし、燃えもしたが、やはりコンテストとはまた違った熱量がこの場所にはあった。
原作との変化点。
・第179話『電撃バトル! 最後のバッジ!!』より、ナオシとデンジのジム戦を見学した。
デンジも大分勘を取り戻しているが、まだまだ納得できていない。ニューサトシも、全開のデンジとやりたいので今回はバトルをふっかけなかった。
・第180話『サトシVSケンゴ! それぞれの船出!』より、ミカンちゃんがオーバに喧嘩を吹っ掛けた。
誰かさんのせいで、ほのおタイプが相手になると気合が入る体質になった。ミカンちゃんもメリッサほどではないが、趣味でコンテストに参加しているらしく、動きに花がある。
・ケンゴとのバトルをヒカリに投げた。
ヒカリと一緒に旅がしたいならヒカリに言えという話。裏でニューサトシはミカンちゃんやオーバに挑戦している。ちなみにミカンちゃんのハガネールにはピカ様で勝利、オーバにはリクエストのミュウツーを出してゴウカザルをボコボコにした(ハガネール、ゴウカザルもニューサトシの波動で治したが連戦で少々疲れていた)。
・第181話『トレジャーハンター・バクとヤジロン!』より、ニューサトシがお宝を譲った代わりに良いものを貰った。
正直、おつりがくるレベル。トレジャーハンターと言うことで、色々な場所のお宝を探して持っていた。
・第182話『熱戦前夜! サトシのポケモン大集合!!』より、ハルカやマサトと再会した。
原作と違ってこまめに手持ちは変えているため、わざわざ呼び出しはしなかった。代わりにハルカ、マサトと再会している。
・ムサシがエントリーしていた。
ナナミさんから解放された後、任務で各地を回りながらジムにも挑戦してきた。ストロベリー・ムサリンという謎のトレーナーがジムを荒らしていると噂になっている。ちなみに苦戦したのはトウガンで、はがねに有効打が少ないせいで苦労した。デンジは逆に電気慣れしているのと、新メンバーのドサイドン、トリトドンがいたため意外と苦戦はしていない(コジロウがバトルを見学して対策を立てたのも大きかった)。
・第183話『開幕! ポケモンリーグ・スズラン大会!!』より、クリスタルのイワークで場を荒らしている。
久しぶりの公式戦でイワークも気合が入っていた。ヒカリのコンテスト技の応用や、あなをほるの最中に別の技を仕込む高等テクを身に付けている。
・コンテストに参加していなくともビデオは見ていた。
ニューサトシがシンオウを旅しているので、オーキド研究所のテレビではシンオウのコンテストが見られるようになっている。そのため、コンテストに参加していないポケモン達もコンテストのことは知っている状態。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.65
ピジョット Lv.60
バタフリー Lv.60
ドサイドン Lv.63
フシギバナ Lv.60
リザードン Lv.65
カメックス Lv.60
キングラー Lv.60
カモネギ Lv.60
エビワラー Lv.60
ゲンガー Lv.62
コノヨザル Lv.60
イーブイ Lv.60
ベトベトン Lv.60
ジバコイル Lv.60
ケンタロス Lv.60
ヤドラン Lv.60
ハッサム Lv.60
トゲキッス Lv.60
プテラ Lv.60
ラプラス Lv.60
ミュウツー Lv.76
バリヤード Lv.60
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.58→59
カビゴン Lv.60
ニョロトノ Lv.59
ヘラクロス Lv.57
メガニウム Lv.58
バクフーン(ヒスイの姿) Lv.58
ラティアス Lv.54
ヘルガー Lv.57
ワニノコ Lv.57
ヨルノズク(色違い) Lv.56
カイロス(部分色違い) Lv.56
ウソッキー Lv.56
バンギラス Lv.61
ドンファン Lv.56
ギャラドス(色違い) Lv.56
ミロカロス Lv.51
ラグラージ Lv.52
オオスバメ Lv.51
ジュカイン Lv.52
ヘイガニ Lv.51
フライゴン Lv.57
コータス Lv.50
サーナイト(色違い) Lv.45
オニゴーリ Lv.49
ワカシャモ Lv.47
メタグロス(色違い) Lv.45
エテボース Lv.43
ムクホーク Lv.42
ナエトル Lv.42
ブイゼル Lv.43
ムウマージ Lv.46
カバルドン LV.41
ミカルゲ Lv.56
グライオン Lv.40
ロトム Lv.42
ユキカブリ Lv.38
フカマル Lv.27→28
タマゴ 何が生まれてくるのかな? 生まれるまでまだまだ時間がかかりそう