ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯240 『小さな勝機』

 14歳 μ月π日 『シンオウリーグ 三回戦 シンジVSジュン』

 

 俺とコウヘイが当たったように、三回戦ではシンジと罰金野郎がぶつかることになったらしい。ようやくシンジと戦えるということで、罰金野郎は「これが事実上の決勝戦だ!」と、一人で盛り上がっているが、こいつは毎回俺に負けた記憶を失っているのではないだろうか?

 

 ぶっちゃけ、シンジが負ける所など想像も出来ないが、一応試合は見ておくことにする。

 

 試合が始まると、まずはシンジがゴウカザル、罰金野郎がエアームドを出してきた。開幕の相性からシンジ有利だが、罰金野郎はエアームドを戻さずに、『まきびし』を撒いてフィールドを整えようとしてくる。

 ぶっちゃけ、『まきびし』よりステロの方が良いと思うが、シンジは容赦なく『かえんほうしゃ』の直撃でエアームドを戦闘不能に持って行った。

 

 まぁ、何の対策もなくはがねタイプにほのおタイプをぶつけられればそうなる――と、思っていると、罰金野郎が次にサワムラーを出してくる。

 同じかくとうタイプということで、ゴウカザルもやる気を出しており、シンジもわざわざ『まきびし』のダメージを受けてまで戻す必要もないと判断したようで、このままバトルを継続させるようだった。

 

 ゴウカザルはその素早を活かして距離を詰め、サワムラーお得意の足技を封じていく。

 罰金野郎も何とか隙を見て、足技を使わせようとするが、格闘戦の経験値が負けているようでゴウカザルを振り切れなかった。しっかし、ゴウカザルのあの足を使った動き、俺のエビワラーによく似ているな。

 

 と、思っていると、ゴウカザルが『インファイト』でサワムラーを吹っ飛ばした。罰金野郎はその勢いに逆らわずにサワムラーに距離を取らせ、『とびひざげり』で一発逆転を狙ってくる。

 とはいえ、そんな単調な攻撃が通用するほどシンジは甘くなく、ギリギリで攻撃を躱されて自滅――『フレアドライブ』の追撃で一気に戦闘不能まで追い込まれた。

 

 まさかのゴウカザルで二連勝。おまけに、まだゴウカザルは『フレアドライブ』の反動以外はノーダメージで、技も最後の一つが残っているという完璧具合だ。

 どうやら調整は完璧なようで、これ以上ないくらいにゴウカザルは仕上がっていた。

 

 完全に追い込まれた罰金野郎だが、諦めた様子はなく相棒のエンペルトに最後を託している。みず・はがねなので、かくとう技が通るが、シンジも危険を冒してゴウカザルのみで戦うつもりはないようで、冷静にゴウカザルを戻してきた。

 

 二体目として出てきたのはエレキブルだ。

 

 俺とフルバトルした時はまだエレブーだったが、どうやらしっかり進化させてきたらしい。シンジのエレキブルはかくとうタイプの技にも長けているし、チョイスとしては完璧だな。

 

 と、考えていると、『まきびし』で地味にダメージを受けたエレキブルが『かみなり』を撃っていた。罰金野郎は敢えて回避を指示せずに、エンペルトに『かみなり』を受けさせている――おそらく、特性の『げきりゅう』の発動を狙っているのだろう。

 おそらく、シンジも気づいている。

 だが、シンジは気にした様子もなく攻撃を続けた。やがて、体力が1/3以下になって『げきりゅう』が発動すると、罰金野郎は一か八かの『ハイドロカノン』で勝負を賭けてくる。

 

 しかし、狙いが読めていれば、どんな必殺技も脅威にはなり得ない。シンジは冷静に、『まもる』を指示して究極技を防いでいく。

 

 狙いを外され呆然とする罰金野郎に対し、シンジは最後まで冷静に『かみなり』を続けた。エンペルトも戦闘不能に追い込まれ、シンジが先に準々決勝進出を果たす。

 

 だが、罰金野郎も負けたにもかかわらずスッキリした顔をしていた。思えば、あいつはシンジに憧れていると言っていたし、その憧れが憧れ通りの強さで満足したのかもしれない。

 シンジも、「良いバトルだった」と一言かけている。前なら何も言わずに去っていただろうに――罰金野郎もシンジに褒められたことで調子に乗って喜んでいた。

 

 

 

 14歳 μ月π日 『シンオウリーグ 三回戦 キングVSムサシ』

 

 今までずっと気づいていなかったが、かつて俺と戦ったことのあるジャック・アトラス――ではなく、キングがこのシンオウリーグに参加していた。

 気づいたのは、ムサシの対戦相手にあのうるさい顔が映ったからだ。まさかのチャンピオンリーグクラスのトレーナーの参戦に、ニューサトシも少し驚いている。

 

 とはいえ、チャンピオンリーグの在籍期間は四年だ。それを過ぎればまた参加権を獲得しなければいけない。

 余裕を持つことを考えれば、俺のように三年目に地方リーグ戦をする奴もいれば、四年目や参加権がなくなってからギリギリで地方リーグに挑戦し直す奴もいる。

 

 あのキングの性格からして、おそらくは後者だろう。しかし、相手が実力者であることに変わりはなかった。果たして、ムサシはどこまでキングに食らいつけるか――

 

 と、考えていると、互いに一体目を出していく。

 

 ムサシはサボネア、キングはキングラーを出してきた。相性でいえば、ムサシが有利ではある。おそらくコジロウ辺りが情報を集めて、キングがみずタイプ中心にポケモンを集めていると知っていたのだろう。

 まぁ、正確にはみずタイプに偏っているのではなく、どうやら名前にキングが付くポケモンを集めているだけみたいだが、意外とみずタイプにはキングという名前が付くポケモンが多いので、みずタイプ中心にポケモンを集めているように見えてもおかしくはない。

 

 先手必勝とばかりに、ムサシがサボネアに『やどりぎのタネ』を指示する。後々のことを考えれば悪くないチョイスに見えるが、キングはフンと鼻を鳴らすとキングラーに『れいとうビーム』を指示していく。

 氷の光線が一線され、種は即座に凍り付いた。氷の中に閉ざされたことで、種から芽は出ることなく地面に落下する。弱点の対策は当然しているようだ。

 

 ムサシも「チッ」と舌打ちしながら、『ドレインパンチ』を指示した。ナタネとの一件で身に着けた技――ムサシは近接戦闘に持ち込もうとしているようだが、当然ながらキングラーも近接攻撃が得意なタイプだ。

 キングも、『シザークロス』を指示している。タイプ不一致ではあるが、くさタイプの苦手なむし技だ。キングはうるさい奴だが、しっかりとセオリーは理解している。

 

 しかし、ロケット団の連中はメカで来ない時は、ニューサトシとバトルしているので、サボネアも殴られ慣れていた。

 おまけに、ムサシもニューサトシから近接戦を物理的に叩きこまれているので、罰金野郎のサワムラーよりも動きが良い。『シザークロス』で大ダメージを受けるが、即座に『ドレインパンチ』で回復していく。

 

 とはいえ、キングラーにかくとう技は弱点ではないし、物理防御も固かった。結果、回復込みで、お互いのダメージはほぼ五分五分となる。

 

 だが、五分で済ませるほど、この二人は優しい性格をしていなかった。どちらかが勝つまで――と、互いに殴り合いを指示する。

 ムサシは「こんな奴に負けんじゃないわよ!」と、キングは「キングのバトルは、エンターテイメントでならねばならない!」と、お互いの負けず嫌いがぶつかり合っていた。

 

 しかし、ここで単純な同じ技の繰り返しをしないのが、二人のレベルを物語っている。ムサシは『ニードルアーム』を、キングは『きりさく』を混ぜることで、攻撃の変速を作ってメインウェポンである攻撃を当てようとしてきた。

 純粋なポケモンのレベルや攻撃力はキングの方が上だが、ムサシは防御力や近接能力に秀でているため、やはり状況はなかなか動かない。致命的と思われる一撃も、『ドレインパンチ』の回復のおかげでギリギリ致命傷を逃れていた。

 

 交互に体力を減らしながら、互いに必殺の一撃を構える――もう後一発で倒れる。そんな状況になった瞬間、ムサシは『ふいうち』を、キングは『クラブハンマー』でとどめを刺しに来た。

 当然、先制技である『ふいうち』が先に決まる。が、キングラーも負けじと拳を振り切った。水を纏った巨大なハサミがサボネアを吹き飛ばし、互いに前のめりに倒れていく。

 

 最初のバトルは互いに戦闘不能か。

 

 相手はチャンピオンリーグクラスのはずだが、ムサシも負けん気で食らいついている。とはいえ、相手はみずタイプ縛りがあったとはいえ、ニューサトシと互角の戦いをした相手だ。

 今回はそんな縛りもない以上、他のポケモンを出してきてもおかしくない。果たして、ムサシはどこまで食い下がれるか――

 

 と、考えていると、互いに二体目を出してきた。

 

 ムサシはアーマルドを、キングはニドキングを出している。アーマルドはみずが弱点だし、コジロウのユレイドルの方が有利だと思ったが、ムサシは純粋な攻撃力を取ったらしい。

 とはいえ、対面は相性不利だ。

ニドキングはどく・じめんタイプなので、アーマルドの得意ないわ・むし技は半減だし、逆に技のデパートと名高いニドキングの方は、アーマルドの弱点を的確に突くことが出来る。

 

 おまけに、キングのニドキングの特性は『とうそうしん』のようで、アーマルドを見て気合が入っていた。『とうそうしん』は、性別が同じ相手だと攻撃・特攻が1.25倍になり、性別が別の相手だと0.75倍になるという特性だ。

 当然ながら、ニドキングは全ての個体が♂であり、あの様子ではアーマルドも♂なのだろう。ムサシは一気に状況不利に追い込まれていた。

 

 一旦交代も有りな場面――と、考えていると、ムサシは即交代を決める。アーマルドを戻して最後のドサイドンを出してきた。

 だが、キングもされるがままではない。

交代に合わせて『ステルスロック』を撒いて、ムサシの後続に圧をかけている。ドサイドンはいわ半減なので1/16程度のダメージで済んでいるが、アーマルドはいわ弱点なので次に出てくるときは1/4のダメージを受けてしまう。

 

 しかし、もう出された以上は気にしても無意味と開き直っているようで、ムサシはドサイドンに「ぶっとばしてやりなさい!」と激と飛ばしている。ドサイドンも、任せろと言わんばかりに、ドシドシ地面を踏みながら気合を入れていた。

 

 新顔のドサイドン。うちのドサイドンは静けさの中に野性味を持つタイプだが、あいつらのドサイドンは少し明るめの性格をしている。確か、トレーナーが逃がしたドサイドンを勧誘したということだったが、まぁ今が楽しそうならそれはそれでいいのかもしれない。

 

 と、考えていると、今度はキングから動いてきた。ドサイドンの四倍弱点であるみず技の『なみのり』で苛烈に攻め立ててくる。

 だが、ムサシも即座に『なみのり』で対抗してきた。互いの波がぶつかり合うことで、技を相殺してダメージを防いでいる。あのドサイドン、『なみのり』まで覚えているのか(ニューサトシのドサイドンはみず技を覚えていない)。

 

 とはいえ、『とうそうしん』で向こうの特攻も上がっており、完全には防ぎきれなかったようで、ドサイドンも僅かにダメージを受けていた。

 それでも四倍弱点を直に食らうよりは、遥かにダメージは安くなっている。キングも、このまま『なみのり』を続けるのは得策ではないと判断したのか、次は『れいとうビーム』を指示してきた。

 

 だが、ムサシはそれを『ドリルライナー』で迎撃していく。顔のドリルを起点に全身を回転させて『れいとうビーム』をドリルで拡散させている。

 予想外の技の対処法に、キングも驚きを見せた。そのまま、じめん技の直撃を受けて、ニドキングがたたらを踏む。『れいとうビーム』のおかげで、技の威力自体はほぼなくなっているが、ドサイドンの体重をもろにぶつけられればニドキングと言えどバランスを崩す。

 

 ムサシはその隙を突いて、ドサイドンに接近戦を指示した。遠距離で弱点攻撃を受けるよりも、近距離で殴り合いに持ち込んだ方が有利と判断したのだろう。

 

 ニドキングの苦手な『れいとうパンチ』で弱点を突いていく。しかし、キングも負けじと同じ『れいとうパンチ』で反撃してきた。

 サボネアVSキングラーの時と同じく、再び殴り合いになる。だが、今度は互いに二倍弱点だ。ドサイドンの攻撃種族値140に対して、ニドキングは102だが、闘争心のおかげで攻撃は1.25倍になっている。結果的に、ほぼ五分の殴り合いになっていた。

 

 もし、ドサイドンの特性が『ハードロック』であったなら、ムサシが有利を取れていたかもしれない。しかし、こいつらのドサイドンの特性は『ひらいしん』だった。もしかしたら、あのドサイドンが捨てられたのは特性が雑魚だったからなのかもしれない。

 

 だが、ムサシはそんなこと気にした様子もなく、「もっと腰入れて殴りなさい! 意地でもぶっとばすのよ!」と、応援のような指示をしている。

 そうだよな。別に特性だけがポケモンの全てではない。極論を言えば、特性が使えないなら特性に負けない耐久力を付ければいいだけだ。歯を食いしばりながら拳を振りかざすドサイドンを信じるムサシの姿こそ、トレーナーとしてあるべき姿だ。

 

 しかし、根性だけではどうにも出来ないこともあった。ニドキングの拳が良い所にぶつかったようで、ドサイドンの体勢が崩れる。

 その隙を狙って、キングはニドキングにバックステップで距離を取らせた。『れいとうビーム』で一気にとどめを刺すつもりなのだろう。

 

 だが、ムサシも最後の技を隠していた。『じならし』で、ニドキングの弱点を突いていく。

 ここで『じしん』ではなく『じならし』を選んだのは発動速度が、『じならし』の方が早いからだ。『じしん』は威力がある分、発動までに少し隙が出来る。とてもではないが、『れいとうビーム』に対抗できないと判断したのだろう。

 

 ドサイドンは『れいとうビーム』の直撃で、ニドキングは『じならし』の衝撃で共に戦闘不能になっていく。

 

 これで互いに残りは一体――しかし、ムサシのアーマルドは出て来ればステロで1/4のダメージを受ける。状況は不利だった。

 

 とはいえ、ポケモンを出さない訳にもいかない。ムサシがアーマルドを出してステロのダメージを受けると同時に、キングも最後のケッキングを出してくる。

 

 ケッキングは伝説にも負けないステータスをしているが、『なまけ』という攻撃した後にしばらく動けなくなる特性を持つポケモンだ。

 ホウエン地方で戦ったハルカやマサトの父であるセンリの相棒でもあり、ミュウツーと互角に戦えるだけのスペックを持っている。まぁ、あのケッキングは怠けないとかいう謎のケッキングだったが――

 

 しかし、ケッキングは強いが隙が多い。これならば、まだムサシにも勝ち目はある。

 

 と、考えていると、キングが早速仕掛けてきた。『食らえ! アブソリュートパワーフォース(ギガインパクト)!!』と叫びながら、ケッキングが真っ直ぐにアーマルドに突っ込んでいく。

 いわタイプを合わせ持つアーマルドに、ノーマル技は効果今一つのはずだが、そんなことは気にした様子もなくケッキングは全力でアーマルドを殴り飛ばした。

 

 その後、ドシンとその場に力強く座り込む。

 

 やはり、『なまけ』の特性はそのままのようで、反撃のチャンスではあるのだが、アーマルドは体勢を立て直すだけで攻撃に移る余裕がなさそうだった。

 まさかの『なまけ』で攻撃できないなら、相手が動けない一撃をお見舞いしようというアホのようなパワースタイル――ムサシもアーマルドに声をかけるが、これはかなり効いていた。元々のステロのダメージと合わせても体力は既に半分以下に持ち込まれている。

 

 アーマルドが態勢を立て直すと、再びキングが『アブソリュートパワーフォース(ギガインパクト)』のごり押しで攻めてきた。

 とはいえ、ムサシもやられるがままではなく、『まもる』で攻撃を受け流して反撃させようと試みている。しかし、キングは「キングのバトルは、常に相手の一歩先を行く!!」と、強引に『まもる』を突破しに来た。

 

 どうやら、『ギガインパクト』と『おんがえし』の合わせ技のようで、『アルティメットパワーフォース!!』と叫びながら、力技で『まもる』ごとアーマルドを吹き飛ばした。

 流石に効果を無効にはしていないので、アーマルドにダメージはないが、吹き飛ばされたせいで再び体勢を立て直す頃には、ケッキングの『なまけ』が解除されてしまっている。

 

 このままではいずれ負ける――ムサシは遠距離での攻撃にシフトするつもりのようで、『ロックブラスト』で、ケッキングが近寄ってくる前に攻撃し始めた。

 いわタイプの物理連続技であり、一撃の威力は25と高くはないが、数が多いので足止めには打ってつけの技でもある。だが、それでもキングはケッキングに攻撃を指示した。

 

 全ての『ロックブラスト』をその身で受けながらも、ケッキングは前進を止めない。続けて、『ギガインパクト』と『ほのおのパンチ』の合わせ技である『アブソリュートパワーフレイム』で再びアーマルドを吹き飛ばした――つもりだった。

 

 拳が命中した瞬間、アーマルドの姿が煙のように消える。『みがわり』だ。体力が既に半分以下で、一回しか使えない『みがわり』でムサシは勝負を賭けに来た。

 

 特性である『なまけ』で、ケッキングが動けなくなる。ムサシは最後の技である『シザークロス』でケッキングにダメージを与えた。

 既にアーマルドの体力は1/4以下まで追い込まれている。対するケッキングの体力は大体半分に行くかどうかという感じか――攻撃技で  乱数二発、確定三発そんな感じだろう。

 

 だが、ムサシはこのままごり押しにかけることにしたのか、距離を取ろうとしない。これが最後と『シザークロス』で攻めに出た。

 おそらく、ムサシは気付いたのだ。

 キングの攻撃は、技の威力だけでなくケッキングの突進スピードや体重移動の全て合わせて威力を上げている。そうでなければ、いくらケッキングとはいえ一方的にアーマルドを叩くことなど出来ない。

 

 だからこそ、距離を詰めて技を出した。

 

 一か八か、先に倒れた方が負け――ここでもムサシは真っ向勝負でケリを付けに来た。

 

 しかし、相手はチャンピオンリーグトレーナーだ。力押しだけの馬鹿が勝てるほど、チャンピオンリーグは甘くない。

 相手の攻撃に合わせて、キングは最後の技として『ふいうち』を指示した。最後の最後にキングは奇策を残していたのだ。

 

 アーマルドの攻撃に反応し、先に『ふいうち』が決まる。体力の残り的に、これでキングの勝利――のはずだったが、体力1を残してアーマルドは立っていた。

 

 普段、俺に殴られ続けたことで無駄に上がった耐久力で、タイプ不一致の『ふいうち』に耐えたのだ。

 もし、これが『ギガインパクト』や『おんがえし』だったら負けていたのはムサシだっただろう。気合や根性だけで勝てるほど、世の中は甘くない――だが、気合と根性があるからこそ、こうして小さな勝機を手繰り寄せることが出来た。

 

 反撃の『シザークロス』をお見舞いする。しかし、まだケッキングは耐えた。倒れない――が、『なまけ』のせいで動けない。ムサシは冷静に二発目でとどめを刺した。

 

 まさかの番狂わせ――ムサシがチャンピオンリーグトレーナーであるキングを破るという快挙を見せた。

 前評判的なモノがあれば、間違いなくキングが勝つと思われていただろう。実際、ムサシも勝ったはずなのにキョトンとした顔をしている。勝つ気ではいたが、本当に勝てるとは思っていなかったのかもしれない。

 

 しかし、ベンチから飛び出してきたコジロウとニャースが大喜びをしているのを見て、ムサシも流石に勝利を実感し始めたようで、拳を上に振り上げた。

 

 キングは何も言わずに去っていく。

 

 敗者は語らず――ではないが、あいつもあいつでまた次を目指すのだろう。いつか、また俺とあいつの道が交わる時が来れば、もう一度バトルしたいものだ。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第184話『シンオウリーグ三回戦! シンジVSジュン!!』より、シンジが相手の健闘を称えた。
 スモモに暴言を吐いていた頃と違って、トレーナーとしても成長しつつある。また、ジュンは一見何も出来ずに負けたが、シンジにインスピレーションを与えていた。

・キングが参加していた。
 緊急参戦。ムサシとバトルしている。ケッキングのなまけのターンを稼ぐために、相手をぶっ飛ばして無理やり時間を作るという荒業を使ってきた。が、気合と根性でムサシが勝利している。気合と根性だけでは勝てないが、気合と根性がないと勝てない。



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 カバルドン LV.41

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 ユキカブリ Lv.38

 フカマル  Lv.28

 タマゴ   何が生まれてくるのかな? 生まれるまでまだまだ時間がかかりそう


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