ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯241 『こいつの中の俺はどんな魔王なんだ?』

 14歳 μ月π日 『シンオウリーグ 三回戦 VSコウヘイ』

 

 シンジやムサシの激闘を見て、テンションが上がったニューサトシの三回戦がやってきた。相手はスクールで勉強を教えたこともあるコウヘイだ。

 どうも、知識でボコった時の後遺症か、なかなか目を合わせてくれないが、気合は十分なようで、「今日は勝たせて貰いますよ、サトシ先生!」と、明後日の方向を見ながら宣言していた。こっち向け。

 

 しっかし、もう先生ではないのだが――と、思いつつも、こちらも全力で応えていく。

 

 バトルが始まると、コウヘイはツボツボを出してきた。こちらはドンファンを出す。

 開幕、コウヘイはツボツボに『ステルスロック』を指示してきた。対するこちらは、読んでいたので『こうそくスピン』でステロを弾いていく。流石にツボツボを見て、ステロを警戒しないほどニューサトシは耄碌していない。

 

 コウヘイとしても、素直にステロが通るとは思っていなかったようで、表情は変わらなかった。「流石は先生……出来れば場を作りたかったのですが……」と呟いている辺り、もしかしたら『ネバネバネット』も併用することも考えていたのかもしれない。

 

 プランが崩れると、次の策とばかりにコウヘイは『パワーシェア』を使ってきた。この『パワーシェア』という技は、自分と相手の攻撃と特攻を足して半分に分ける技だ。この場合はツボツボとドンファンの攻撃と特攻が同じ数値になる。

 俺のドンファンは基本的に物理型なので特攻はたかが知れているが、これで自慢のパワーもほぼ半減してしまった。逆にツボツボは、かなり攻撃が上がっただろう。

 

 だが、攻撃値が下がったのなら上げればいいだけの話だ。『まるくなる』からの『ころがる』で、ツボツボを攻撃していく。『ころがる』はツボツボの苦手ないわタイプの技だ。

 いくらこちらの攻撃が下がり、ツボツボが防御タイプであるとはいえ、『まるくなる』を使って威力が二倍になった『ころがる』ならば、回数を重ねればかなりのダメージを期待できる。

 

 事実、ツボツボは一撃目を防御したは良いものの、受けきれずに体が吹き飛ばされていた。

 

 しかし、すぐに立て直し、『がんせきふうじ』で反撃してくる。威力のある『ストーンエッジ』や『いわなだれ』ではないのは、追加効果である確定で素早を一段階下げる効果を狙ってのことだろう。

 ただでさえツボツボは動きが遅い。ドンファンも転がっているから今は早いが、元はそこまで動きの速いタイプではないし、動きを鈍らせて『どくどく』辺りを当てる算段と見た。

 

 とはいえ、相手の策が読めているならば、対処はそう難しくない。二年前のジョウトリーグでヤナギの爺相手にグリーンがやっていたように、『こうそくスピン』で『ころがる』に変速を与えて的を絞れなくしてやる。

 狙って撃った瞬間、ドンファンが急加速するせいで、『がんせきふうじ』は悉く外れていった。そのまま、『ころがる』の二撃目を与えていく。『ころがる』を使っている最中は、他の技を使用できないが、『ころがる』の効果を阻害しなければ同調させることは出来るのだ。

 

 実際、一回戦でヒスイバクフーンも『ころがる』と『かえんぐるま』の合わせ技を使っている。あれも、『ころがる』の効果を『かえんぐるま』が阻害しないからこそ出来た技だ。

 

 ツボツボは防御・特防の種族値230と、全ポケモンの中でもトップの防御性能を持っているとはいえ、HPの種族値は20しかない。つまり、防御を突き抜けてさえしまえば倒すのはそう難しくなかった。

 

 勿論、今はまだ大したダメージは与えられていない。体力も良い所、1/8削れた程度だろう。

 

 だが、ここから『ころがる』はさらに威力を増していく。『まるくなる』を使ったことで、一撃目の威力は60、二撃目は120、そしてこれから行う三撃目は240まで跳ね上がるのだ。

 ただし、『ころがる』自体の威力上限が480と決まっているので、四撃目以降は数値が固定されるが、威力200を超える攻撃ならばツボツボの防御を超えた上でダメージも期待できる。

 

 それはコウヘイも理解しているのだろう。受けるのは難しいとわかると、最後の技である『どくどく』を撒きながらこちらに攻撃を躊躇させようとしている。

 しかし、そんなものは関係なかった。

 相手の『どくどく』が当たる瞬間に、体をわざと横に倒し『こうそくスピン』で地面の砂を巻き上げて猛毒を防いでいく。砂が猛毒を防ぐ物理的な壁となり、巻き上げた砂と同時に発生した突風で猛毒自体を弾き飛ばした。

 

 コウヘイが「まさか、そんな対処法が!?」と、驚いた様子を見せる。同時に、体勢を立て直したドンファンが三回目の『ころがる』を直撃させた。

 先程、『こうそくスピン』で『どくどく』を防御したが、その間も『ころがる』の技自体は継続されている。故に、『ころがる』の回数はリセットされていなかった。

 

 また、あくまで上がっているのは『ころがる』という技の威力なので、『パワーシェア』で奪うことも出来ない。三撃目を受けて、ツボツボの体力が3/4程まで減った。次の一撃を受ければ、おそらく2/3を切るだろう。

 

 相性が悪いと判断したようで、ここでコウヘイはツボツボをボールに戻した。攻撃対象がいなくなり、ドンファンの『ころがる』も止まる。

 こちらもここで一度、ドンファンを戻した。『パワーシェア』の効果は、ボールに戻せば消える。低下した攻撃を元に戻すためにも、ここは交換するのがセオリーというものだ。

 

 続けて、二体目としてコウヘイはベロベルトを出してきた。こちらはヘラクロスで対抗していく。

 気は優しいけど力持ちのフレーズがピッタリ合う俺のヘラクロスだが、久しぶりのバトルでかなりテンションが高かった。

 

 たまたまではあるが、ノーマルタイプのベロベルトに対して、むし・かくとうタイプのヘラクロスは相性がいい。本来であれば、こいつにこそコウヘイはツボツボを当てたい所だろう。

 とはいえ、下手に交代すればこちらもドンファンに交代する。三体目を出すなら話は別だが、このまま交代合戦になれば先に手が止まるのはコウヘイだ。この手の計算タイプは、切り札を最後まで隠すことが多い。多少不利な状況でも、ここは突っ張るしかないと見た。

 

 すぐに思考は纏まったようで、コウヘイは『かえんほうしゃ』を指示してくる。やはり、三体目は温存してきたか。おまけに、しっかりとこちらの弱点を突ける技を覚えさせているのは流石だ。

 だが、こちらも素直に単調な攻撃を受けてやるほど鈍くはない。ヘラクロスが自慢の羽根を広げ、くるりと横に一回転して攻撃を回避――そのまま真っ直ぐに飛んでいく。

 

 ヘラクロスはコンテストに参加こそしていないが、バタフリーから動きを学んでいるようで動きがそれっぽい。そのうち、どこかのコンテストに参加させるのも有りかもな。

 

 と、考えていると、避けられたとわかったコウヘイは次に『まきつく』を指示してきた。その長い舌を巻きつけて、ヘラクロスの動きを封じようとしてくる。

 ならば、逆にその長い舌を利用してやれ――と、『ぶんまわす』を指示した。あくタイプ威力60の物理技で、ベロベルトには弱点でも何でもないが、その長い舌を手に力づくでベロベルトをグルグルとぶん回していく。

 

 ベロベルトは平均体重140とそこそこ重い方だが、うちのヘラクロスは気にした様子もなく投げ飛ばした。

 力技によって『まきつく』が強制解除され、グルグル回されたことでベロベルトはダメージとは別に目が回っている。この隙を逃す手はなく、一気に距離を詰めて『インファイト』をプレゼントしてやった。

 

 弱点のかくとう技を受けて、ベロベルトも苦しそうな声を上げる。『ぶんまわす』からの『インファイト』が完全に決まり、体力は半分近く削れていた。

 このまま押し切る――と、再び『インファイト』を指示するが、その瞬間にコウヘイは『かなしばり』を指示した。これで、しばらくの間、こちらは『インファイト』が使えない。

 

 とはいえ、別にかくとう技は『インファイト』だけではない。『かわらわり』を指示すると、コウヘイも『たたきつける』を指示して、ベロベルトが長い舌をヘラクロスの体に巻き付けると、そのまま地面に投げつけてきた。

 これは、ノモセジムのマキシマム仮面のヌオーが使っていた『たたきつける』の応用だ。これは技の応用としてはそこまで難しい技術ではないので、コウヘイも利用してきたのだろう。おまけに、『インファイト』のデメリットで防御・特防が一段階堕ちているので、ダメージも上がっていた。

 

 そのまま再び『まきつく』で自由を奪われていく。ベロベルトも今度はヘラクロスにぶん回されないように、密着するように舌を巻きつけていた。

 流石のヘラクロスもこの『まきつく』は解除できないようで苦しそうな表情を見せる。とはいえ、『まきつく』の効果で交換も出来ない――なら、無理やり離れさせるしかないだろう。

 

 最後の技として、『じごくづき』を指示する。

 

 これは本来、威力80のあくタイプ物理技で、相手の喉を狙う技だ。効果としては2ターンの間、相手は音系の技が使えなくなるというものだが、音系の技が使えない=声が出せないのと同義である。

 そして、喉と舌はかなり密接な関係にある以上、舌を伸ばしているベロベルトも、喉を突かれてはひとたまりもなかった。『じごくづき』を受けて、苦悶の声を上げながら後退していく。当然、舌の拘束も緩み、ヘラクロスも拘束から脱出した。

 

 ここでコウヘイがベロベルトを戻す。このままでは殴り倒されると思ったのだろう。

 

 実際、ヘラクロスも体力が1/3ちょっと削られたが、ベロベルトは既に1/3まで削られている。このままいけば、ヘラクロスは体力半分程残したままベロベルトを倒しきれた。

 とはいえ、代わりという訳ではないが、既にこちらのヘラクロスは技を全て使い切らされている。次のポケモンがツボツボなら、『インファイト』のデメリット解除も考えてドンファンに交代した方がいいだろう。

 

 と、考えていると、コウヘイは最後の一体として、ヨノワールを出してきた。

 

 このままツボツボとベロベルトだけで戦っても埒が明かないと思ったようだ。流れを変えるためにも、切り札投入というのは悪い選択肢ではない。

 

 しかし、ヨノワールか。

 

 やっぱ格好いいよな。あのスクールの時に、無理を言ってでも仲間になって貰えば良かったかもしれん。俺もヨノワール欲しいぜ――と、考えていると、コウヘイが『トリックルーム』を指示してきた。

 

 おっと、これは予想外だ。

 

 この技は、5ターンの間、素早が低いポケモンが早くなり、早いポケモンが遅くなるという効果を持つフィールドを作る技である。うちはドンファンが素早種族値50だが、ヘラクロスは85あった。

 対する向こうはツボツボが5、ベロベルトが50、ヨノワールが45と、見事に低速で纏まっている。トリルの恩恵は向こうの方が受けやすい。

 

 ニューサトシのバトルの根幹は高速戦闘にある。重量系を使う時もあるが、基本は速攻で近づいて、速攻で片付けるをモットーにしていた。

 コウヘイも、事前にそのことを調べた上で、これまでのバトルから『トリックルーム』が刺さると判断したのだろう。これは一本取られたな。

 

 遅ければ遅い方が有利になるということで、ヨノワールのスピードが速くなった。おまけに、ヘラクロスのかくとう技は刺さらない。通用するのはあく技の『ぶんまわす』と『じごくづき』だけだ。

 とはいえ、スピードが低下している今、近接戦に持ち込んでも不利――ここは一旦、ヘラクロスを戻して、トリルの時間を消費させていこう。

 

 と、考えてヘラクロスを戻すと、コウヘイもヨノワールを戻してきた。続けて、こちらがドンファンを出すと、向こうはベロベルトを出してくる。

 

 やるな。こちらの交換を誘って有利対面を作りに来たか。

 

 ドンファンとベロベルトのスピードは互角――だが、こちらは『ころがる』でスピードを上げると逆に遅くなる。先制技ならトリルの効果を受けにくいのだが、自身のスピードを上げるタイプの技は軒並み影響を受けてしまう。

 

 ならば、最後の技として温存していたタイプ一致『じしん』で責める――と、技を指示すると同時に、コウヘイも『まきつく』を指示してきた。

 凄まじい勢いで舌がドンファンの体に巻き付き、ベロベルトが圧し掛かるようにドンファンの上に乗っていく。これでは『じしん』を撃っても衝撃が届かない。

 

 なら、『こうそくスピン』で『まきつく』を解除――しようとしたのだが、トリルのせいで高速ではなく低速スピンになっており、ベロベルトを排除することが出来なかった。

 解除できないなら、くっついていられなくさせてやる。『ころがる』を指示して、ゆっくりとベロベルトごと地面を転がっていく。こうなれば、流石に巻き付いていられないようで、ベロベルトも離れた。

 

 このまま『じしん』――と、ドンファンが両前脚を力強く持ち上げると、コウヘイも最後の技として『パワーウィップ』を指示してきた。

 ドンファンの苦手なくさタイプの物理120の大技。おまけに、後ろ脚を払うように攻撃されて、『じしん』を打つ前にドンファンが転がされてしまった。

 

 倒れたドンファンが起き上がるのを阻止するように、『パワーウィップ』が叩きつけられる。二度の高火力攻撃を受けて、ドンファンの体力が半分近く削られた。

 このままではなぶり殺しにされる――と、思った瞬間、『トリックルーム』の効果が解除されたようで、互いの素早が元に戻っていく。これで、封じられていた技も使えるようになった。

 

 即座に『こうそくスピン』で再び砂を巻き上げ、目を眩ませながら、ドンファンが態勢を立て直す。『パワーウイップ』で横にさせられていたのが功を奏した。

 コウヘイとしては、ここで決めきりたかったのだろう。少し悔しそうな表情を浮かべたが、すぐに気を取り直して『パワーウィップ』を指示してきた。このまま弱点攻撃で倒しきるつもりのようだ。

 

 とはいえ、技が十全に使えるのならば対応は難しくない。『ころがる』でその場を緊急離脱していく。

 俺のドンファンが『こうそくスピン』による変速で攻撃を仕掛けてくることは、もうコウヘイもわかっているようで、ここでベロベルトを戻して再びヨノワールを出してきた。

 

 おそらく、また『トリックルーム』を使うつもりなのだろう。ならば、その間にダメージを稼がせて貰う。ヨノワールが『トリックルーム』を発動させると同時に、こちらも『じしん』でダメージを与えていった。

 ヨノワールは防御や特防の種族値が135もあり、ツボツボ程ではないがかなり硬いポケモンだ。それでも、等倍とはいえドンファンのタイプ一致『じしん』の直撃を受けたはずなのに体力は1/4程しか削れていなかった。

 

 このまままたヨノワールを戻すか――と、思ったが、このまま戦うつもりのようで、『れいとうパンチ』を指示してくる。

 こちらの苦手なこおりタイプの技だ。

 ヨノワールが透明になったかのようにその場から消えると、ドンファンの前に現れる。こちらも、すぐに『じしん』を指示したが、それよりも『れいとうパンチ』の直撃の方が早かった。

 

 弱点の一撃をボディに受けてドンファンが苦悶の声を上げる。しかし、動きは止まらない。そのまま、両前足を振り下ろして相手にダメージを与えてやる――と、思った瞬間、ドンファンの動きが止まった。一割の氷状態を引いて、動きを制止させられたのだ。

 まずい、既にドンファンは全ての技を使い切っている。『こうそくスピン』なら、氷を壊せる可能性もあったが、『トリックルーム』の効果で低速スピンにさせられていた。

 

 ここは戻すしかない。ボールを出して、ドンファンを戻していく。残り体力は約1/3――戦うにしても氷状態が早く溶けるのを祈るしかないな。

 とはいえ、実質ドンファンが戦闘不能となり、こちらの残りはヘラクロスと最後の一体になる。しかし、トリル状態で技を全て使ったヘラクロスではヨノワールの相手は厳しいだろう。

 

 こちらもそろそろ切り札を出すか。

 

 最後の一体として、ハッサムを出していく。同時に、袖を捲ってメガリングの中央に嵌められたキーストーンを押し込む。

 ハッサムの首に下げられたハッサムナイトが光り輝き、ハッサムが姿を変えていく。絆は言うまでもなく完璧。基本フォルムも変化したが、大きく変わったのはやはり両手のハサミだった。牙のように鋭く尖ったハサミは、挟んだものをズタズタに切り裂いていく。

 

 俺はコウヘイを過小評価していない。故に、バトルも全力で、切り札も出し惜しみするつもりはなかった。

 

 一見、強力なコウヘイの『トリックルーム』戦術だが、弱点がない訳ではない。アニメのサトシ君はトリルを物理的に破壊するという離れ業を見せたが、そんなことをしなくても十分に攻略は可能だった。

 

 先程も書いたが、『トリックルーム』は早い動きが遅くなり、遅い動きが早くなる。だが、先制技だけは別なのだ。優先度という概念だけは、トリルでも変えることは出来ない。

 そして、俺のハッサムはその先制技を必勝の技として昇華しているタイプだった。必殺の『バレットパンチ』でこれまで一体何体ものポケモンをオラオラしてきたと思っている。

 

 さらに、メガシンカしたことでハッサムの攻撃種族値は150にまで上昇。特性は当然のように『テクニシャン』であり、威力60以下の技の威力が1.5倍になる。

 

 コウヘイはこちらの四倍弱点である『ほのおのパンチ』を指示してきた。後ろのヘラクロスも見据えた攻撃なのだろうが、もう後ろを気にする必要はない。

 

 こちらは『バレットパンチ』と『ダブルアタック』の、いつものオラオラコンボを指示する。それだけで全てが終わった。

 一瞬でヨノワール前に移動したハッサムが、両手でヨノワールをタコ殴りにしていく。振りかざされた鋼の拳は、タイプ一致で1.5倍、さらに特性で1.5倍、それが『ダブルアタック』の効果で二回になって襲ってくる。

 

 実質、威力135の連打――おまけに、高火力のメガハッサムの攻撃だ。ヨノワールは当然のように吹き飛ばされ、等倍にも関わらず体力も一気に1/4まで追い込まれている。

 コウヘイもこうなれば『みちづれ』しかないと判断したようだが、ヨノワールに技を指示するよりも早く、メガハッサムはオラオラの追撃で相手を戦闘不能に追い込んでいた。

 

 コウヘイが現実感のないポカンとした顔で倒れるヨノワールを見つめる。しかし、審判に声をかけられると、慌ててヨノワールをボールに戻していった。

 

 続けてツボツボを出してくる。そろそろトリックルームが切れるので、その前に何としてでも『パワーシェア』で攻撃の威力を下げようと思ったのだろう。

 

 だが、ツボツボはいわタイプを持っているが故に、『バレットパンチ』の威力が2倍になる。『ダブルアタック』と合わせた――実質、威力270の連打の前に、ツボツボは技を発動させる間もなく倒れていった。

 

 それでも、コウヘイは諦めずにベロベルトに最後の望みを託す。ワンチャンの『かえんほうしゃ』で戦闘不能に持ち込めればまだワンチャンスが残っている――と、いう、向こうの希望を消し去るように、炎を敢えて受けながらオラオラコンボでベロベルトも戦闘不能に追い込んだ。

 

 確かに、ほのお技は4倍弱点ではあるが、タイプ不一致の『かえんほうしゃ』くらいならば、とてもではないがメガハッサムを戦闘不能には追い込めない。

 

 コウヘイも、負けを宣告されると上を向いて歯を食いしばっていたが、すぐにいつものひょうきんな様子に戻って、「負けました、サトシ先生」とこちらを見つめてくる。ようやく、目が合ったな。

 

 こいつも弱くなかった。バトルに柔軟性もあるし、もう少し腕を磨けば、十分にチャンピオンリーグに進める実力がある――と、素直に称賛すると、まさか褒められると思っていなかったようで驚いた顔をしていた。こいつの中の俺はどんな魔王なんだ?

 

 こうして、激闘の三回戦は終わり、明日は遂に準々決勝となる。次からはフルバトル――と、いうことで、相手は誰かと楽しみにしていると、遂に俺とシンジがぶつかることになった。

 おまけに、ムサシとミツル君という原作ではまず見られないであろうカードも実現している。そういえば、アニメでは準決勝でサトシ君絶対殺すマンと当たるんだっけか?

 

 もし、仮に俺がシンジに勝ち、次に伝説マンに勝ったとしたら、もしかしたら決勝ではムサシかミツル君と戦う――と、いうこともあるかもしれないな。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・第185話『恐怖のトリックルーム! サトシVSコウヘイ!!』より、オラオラが全てをぶち壊した。
 とはいえ、流石に体力満タンの相手は倒しきれない。ドンファンやヘラクロスが頑張ってくれたおかげ。

・基本的に目が合わない。
 トラウマで目が合わないが、コウヘイはニューサトシを尊敬しているので先生と呼んでいる。地味にニューサトシも、コウヘイの能力は認めていた。

・コウヘイ魔改造案もあった。
 ニューサトシの教えを受けたことで教化されるプランもあったが、シンジの二番煎じになるのでお蔵入りになった。今回は、純粋にアニメ通りのポケモンを上手く使うことで有能さを見せつける方針にしている。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.65

 ピジョット Lv.60

 バタフリー Lv.60

 ドサイドン Lv.63

 フシギバナ Lv.60

 リザードン Lv.65

 カメックス Lv.60

 キングラー Lv.60

 カモネギ  Lv.60

 エビワラー Lv.60

 ゲンガー  Lv.62

 コノヨザル Lv.60

 イーブイ  Lv.60

 ベトベトン Lv.60

 ジバコイル Lv.60

 ケンタロス Lv.60

 ヤドラン  Lv.60

 ハッサム  Lv.60

 トゲキッス Lv.60

 プテラ   Lv.60

 ラプラス  Lv.60

 ミュウツー Lv.76

 バリヤード Lv.60

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.59

 カビゴン  Lv.60

 ニョロトノ Lv.59

 ヘラクロス Lv.57→58

 メガニウム Lv.58

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.58

 ラティアス Lv.54

 ヘルガー  Lv.57

 ワニノコ  Lv.57

 ヨルノズク(色違い) Lv.56

 カイロス(部分色違い) Lv.56

 ウソッキー Lv.57

 バンギラス Lv.61

 ドンファン Lv.56→57

 ギャラドス(色違い) Lv.56

 ミロカロス Lv.51

 ラグラージ Lv.52

 オオスバメ Lv.51

 ジュカイン Lv.52

 ヘイガニ  Lv.51

 フライゴン Lv.57

 コータス  Lv.50

 サーナイト(色違い) Lv.45

 オニゴーリ Lv.49

 ワカシャモ Lv.47

 メタグロス(色違い) Lv.45

 エテボース Lv.43

 ムクホーク Lv.42

 ナエトル  Lv.42

 ブイゼル  Lv.43

 ムウマージ Lv.46

 カバルドン LV.41

 ミカルゲ  Lv.56

 グライオン Lv.40

 ロトム   Lv.42

 ユキカブリ Lv.38

 フカマル  Lv.28

 タマゴ   何が生まれてくるのかな? 生まれるまでまだまだ時間がかかりそう


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