ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯251 『地獄の扉が開かれた』

 14歳 α月ζ日 『シロナがやってきた』

 

 シンオウリーグの後始末を終えて、シロナがマサラタウンにやってきた。俺の仲間達はもう全員が知り合いなので普通に挨拶をしているが、シゲルは地味に初対面だったようで改めて挨拶をしている。

 その際、シゲルがシロナに軽く手合わせを望み、バトルをする一幕があったが、シロナのルカリオと、シゲルのニドクインがほぼ互角の立ち合いを見せていた。

 

 レベリングらしいレベリングはしていないとは言っていたが、ニドクインも何だかんだレベルが70まで上がっており、動きもかなり洗練されている。

 シロナも珍しく苦戦する様子を見せており、「うちの弟子より強いかも」と冗談を言っていた。おい、冗談だよな? そうでないと、その弟子に負けたお前は俺達以下になるぞ。

 

 と、エキシビションマッチの結果を持ち出すと、プクーと頬を膨らませてニューサトシの頬を引っ張ってきた。前にもあったが、ニューサトシの頬は柔らかくて良く伸びる。ゴムゴムののびーるだ。

 

 

 

 14歳 α月η日 『ナナミさんの帰郷』

 

 シロナがやってきたことで、俺のポケモン達も本格的にやる気スイッチが入ったらしく、毎年恒例となりつつあるブートキャンプを行っていくことにした――のだが、久しぶりにナナミさんがマサラタウンに帰ってきた。

 

 シゲルも、久しぶりの姉に再会して頭を撫でられており、「もう子供扱いは止めてくれよ」と照れた様子を見せている。

 どうやらシロナもナナミさんとは知り合いのようで、「ひさしぶりー」と挨拶をしていた。また、ニューサトシがシンオウ地方のグランドフェスティバルに優勝した話をすると、とんでもなく褒めてくれている。大変気分がいい。

 

 

 追記。チャンピオンリーグまで後ひと月ということで、シゲルも本格的に調整に移るようでマサラタウンから出て行った。まぁ、正確にはナナミさんによる昔話の犠牲になるのを避けるためだろう。この人、シゲルが近くにいると、「昔のシゲルはねー」と思い出を語るのだ。兄弟でなくても恥ずかしいわ。

 

 

 

 14歳 α月θ日 『地獄の扉が開かれた』

 

 一年の努力のおかげで、去年はデスマーチに付いて来られなかったホウエン組も、今年はダウンすることなく特訓についてきていた。

 代わりに、今年から入ったシンオウメンバーは軒並みダウンしている。負けん気の強いブイゼルすら立てないようで他のポケモンと一緒に倒れていた。レベルの高いムウマージやミカルゲすら苦しそうにしており、やはり初見で付いて来られるやつはいなさそうだ。

 

 まぁ、バトルフロンティアに挑戦した去年と違って、今年はチャンピオンリーグまでまだ時間があるので、じっくりと慣らしていこう。まだまだ地獄はこれからだぜ。

 

 

 

 14歳 α月ι日 『きずなチャレンジ3』

 

 ポケモン達が地獄のフィジカルトレーニングを受けている中、俺とミュウツーは少し離れてきずな現象の訓練をしていた。

 シンオウリーグの準決勝、タクトとのバトルで、俺達は初めて任意にきずな現象を発現させることが出来たが、それも三分も経たないうちに時間切れになってしまっている。

 

 それまでのきずな現象は、自分達の意思では発動できなかったが、発動してからなっていられる時間はもう少し長かった。

 事実、アルセウスの事件で過去に飛ばされた時、ゲンシ共相手にきずな化した時は普通に五分以上戦えていたのだ。思えば、リザードンとのきずな現象も、今では五分程だが――アニメだとゲッコウガとのきずな化に時間制限はなかったような気がする。

 

 つまり俺達のきずな化はまだ完全じゃないのだ。

 

 それこそ、ミュウツーだけではなく、リザードンとのきずな現象も、おそらくはまだ先が隠されている。それが、強さに関係するのか、制限時間に関係するのかはわからないが、改めて分かったのは俺達がまだまだ未熟だということだ。

 

 結局、この日、何度も挑戦して一度だけ任意できずなミュウツーになることが出来たが、やはり三分程できずな化は解除されている。

 たった三分だけの超強化――だが、安定性もないのでは、これを戦術として組み込むのはリスクが高すぎた。何とかして、きずな化だけでも安定させないと。

 

 

 

 14歳 α月κ日 『かくとうタイプによる格闘講座』

 

 ひこうタイプなのに、かくとう技である『インファイト』が使えるという強みを生かすために、ムクホークが先輩であるかくとうタイプのエビワラーに戦い方の指導を受けている。

 とはいえ、本来ひこうタイプであるムクホークと、かくとうタイプのポケモンでは動きがまるで違うということで、足運びや細かな動きではなく、相手との殴り合いについて教えることにしたらしい。

 

 エビワラーが相手としてコノヨザルを呼び、近接戦の動きや遠距離から一方的に相手を殴るコツなどを伝授していく。

 

 最初はムクホークだけだったが、気が付けばドサイドンやハッサム、バリヤード、ヘラクロス、カイロス、ウソッキー、バンギラス、ラグラージさん、ジュカイン、ワカシャモ、ブイゼルなど、こういう講座に興味のあるポケモン達が集まって話を聞いていた。

 

 その後、あーでもない、こーでもないと話しながら、ポケモン達が自分なりのスタイルで今の動きが生かせないか体を動かしている。

 どうも、こういう話し合いは今日が初めてではないようで、俺のポケモン達がいつの間にか近接能力が上がっている理由の一端を目にしたような気がした。

 

 

 

 14歳 α月λ日 『イーブイが生まれた』

 

 ヒカリの持っていたイーブイのタマゴが孵った。生まれたばかりのイーブイを抱えながら、ヒカリがこの子をどういう方向性で育てて行こうか悩んでいる。

 

 イーブイの進化系は、今の所全部で8種類。ブースターにする場合は、ポニータやヒノアラシとタイプが被るし、シャワーズならポッチャマがタイプ被りしている。

 かといってサンダースにするにしても、でんきタイプはパチリスがいた。リーフィアだとフシギダネが、グレイシアだとマンムーやユキメノコがタイプ被りしており、かと言って、ニンフィアはフェアリータイプのトゲキッスがいる。

 

 カスミさんはシャワーズをごり押ししているが、タイプで考えるならまだヒカリの手持ちにいないエスパータイプのエーフィか、あくタイプのブラッキーだ。

 と、話していると、ヒカリも自分のママさんがブラッキーを持っていることを思い出したようで、将来的にイーブイをブラッキーにしたいと思ったらしい。確かに、あのブラッキーは凄かったし、ヒカリが憧れるのも何となくわかる。

 

 とはいえ、まだまだ生まれたばかりなので進化は先の話だった。特に、なつき度による進化は読めないので上手く行くかは不明だが、仮に失敗してエーフィやニンフィアになったとしても、ヒカリなら大事に育ててくれるだろう。

 

 

 

 14歳 α月μ日 『孵らないタマゴ』

 

 ヒカリのイーブイが生まれたのはめでたいが、俺がゾロアークから預かったタマゴは、未だにうんともすんとも言っていなかった。

 いや、ダンバルの時もこんなんだったし、ポケモンセンターのチェックでは健康上の問題はないと診断されてはいるが、やはりこうしてタマゴを手に入れると、生まれるのが楽しみになるのはポケモントレーナーのサガというものだろう。

 

 今はラティが抱きかかえて、「はやくでてくる」と声をかけている。仮に生まれてくるのがどんなポケモンでも、この様子なら大歓迎間違いなしだった。

 

 

 

 14歳 α月ν日 『大暴走』

 

 シロナとのトレーニング中、ユキカブリがユキノオーに進化し、特性の『ゆきふらし』が暴走して止まらなくなるという大事件が発生した。

 天候を操る特性については、『すなおこし』のバンギラスとカバルドン、『ひでり』のコータスがいたため、何とかコツを伝えて特性を制御させている。

 

 しかし、事件解決後もオーキド研究所は雪が積もってしまって凄い状態になっていた。

 とりあえず、寒いのが苦手なポケモン達のために、ほのおタイプが火おこしをして暖を取らせたり、凍ってしまった水辺を解凍したりとせわしなく動いている。

 

 ユキノオーは進化しても、性格が変わるようなことはなかったらしく、自分が起こしてしまったことに反省する様子を見せていた。こいつは人懐っこいというか、一人になるのを寂しいと思うタイプなので嫌われるのが怖いのだろう。

 

 だが、この程度のことなど日常茶飯事と言わんばかりに、俺のポケモン達はユキノオーの暴走を気にした様子はなかった。

 むしろ、進化して体が慣れない大変さはよくわかると言わんばかりに、ユキノオーの周りにみんなが集まって慰めてやっている。ユキノオーも、最初は落ち込んでいたが、自分をこんなに心配してくれる仲間がいることに喜ぶ様子を見せていた。

 

 

 

 14歳 α月ξ日 『ゲンガー先輩』

 

 ふと、ゴーストタイプが集まって何やら話をしているのを見つけた。ゲンガー、コノヨザル、ヒスイバクフーン、ムウマージ、ミカルゲ、ロトム(通常フォルム)で何やら楽しそうに話をしている。

 

 何だかんだ荒れていたミカルゲも、仲間達に馴染むことが出来たようで一安心――と、思って見ていると、ゴーストタイプ達が連れ立ってどこかに行こうとしていた。コノヨザルとヒスイバクフーンだけが、何やら引き留める仕草を見せるが、他の四人に押されてしまっている。

 

 様子を見ていると、ゲンガーが主体となって、他のポケモンにイタズラを仕掛けていた。あいつも、バトルの時は真剣だが、基本的にはシオンタウンの兄弟達と同じくイタズラ好きだ。

 おまけに、イタズラ好きなのはムウマージやロトムも同じなので、お調子に乗って楽しんでいる。ミカルゲに関しては興味本位で付き合っているという感じだった。

 

 まぁ、ゲンガーとしても新人との仲を深めようと思ってのことだろうが、イタズラする元気があるなら修業はもっときつくても大丈夫――ということで、メニューを今の1.5倍にしてやった。

 コノヨザルも止められなかった責任を感じて、一緒にスペシャルメニューのトレーニングに付き合っているが、ヒスイバクフーンはどうしていいかわからずアタフタしている。また、新人であるムウマージ、ミカルゲ、ロトムの三体は、ササっとリーダーを見捨てて逃げ出していた。良い性格してるな、あいつらも。

 

 とはいえ、勿論見逃すはずがなく、シンオウゴーストトリオにも先輩達ほどではないが、なかなか厳しめのトレーニングを科している。別にイタズラするなとは言わないが、悪いことをしたら怒られるということを教えるのもトレーナーの役目だからな。

 

 

 

 14歳 α月ο日 『ポケモン監査局』

 

 ニビの実家に帰っていたタケシが顔を出しに来た。どうやら俺達と別れてニビに戻った後に、ポケモン監査局のエージェントがやってきたようで、いろいろと問題が起こっていたらしい。

 結局、ジムはタケシの弟であるジロウがジムリーダーを務めることになったらしいが、その際のバトルでジョーイさんがラティアスを使ってきたと言っていた。

 

 聞けば、タケシもバトルしたようだが、基本的に俺とほぼ毎日バトルしていたことやラティとずっと一緒に居たおかげで動きがわかり、イワークで完封したと言っている。まぁ、タケシが本気を出せばそうもなるか。

 

 タケシの話を「たいへんねぇ」と、他人事のように聞いていたカスミさんだが、ハナダジムも監査されたらヤバいんじゃないか?

 と、思ったが、お姉さん達が相変わらず世界一周の旅に行っているせい――というか、おかげで、カスミさんがしっかりジムを経営しているので、ハナダジムの評価は地味に高いらしい。

 

 カスミさん曰く、カントーで問題になっているのは、トキワジムとグレンジムということだ。

 

 聞けば、グレンジムは少し前に火山の噴火でジムがなくなってしまい、これ幸いとカツラがジムを閉めて旅に出ているらしい。

 とはいえ、実際にジムがないのではジムリーダーも仕事が出来ないということで、カツラはそれを言い訳にカントー中をぶらついているようだ。

 

 連絡はつくし、カツラもカントーには居てくれているらしいが、やはりジムが一つ少ないというのは問題だろう。

 しかし、これに関してはもうジムを立てるしかないので大工さんに頑張って貰うしかない。ジムが出来れば、流石のカツラもジムに戻ってくるはずだ。

 

 そして、もう一つのトキワジムに関してだが、こちらはイエローが問題を起こしているとのこと。

 どうやら、今年ジムリーダー試験に合格してイエローもジムリーダーの資格を手に入れてグリーンにジムを任されたようだが、いざジムを開くと緊張して上手く戦えず、今では新人トレーナーから楽にバッジが手に入るジムとしてカモにされているらしい。

 

 これに関しては、何とも言えん。そもそも、イエローがあまりバトル好きじゃない性格をしているのもそうだし、そういうのはイエロー自身が乗り越えていかないといけない壁だしな。

 

 強いてアドバイスするのであれば、グリーンを呼び戻してもうしばらく見て貰うか、そうでもなければ今カントー中を旅して暇を持て余しているナゾナゾ爺を呼び出して指導して貰えばいいだろう――と、話すと、カスミさんが「それよ!」と言って立ち上がった。

 

 そのまま、オーキド研究所の電話を借りて、どこかに連絡をしている。まぁ、事態がどう転ぶかはわからないが、とりあえずトキワジムがカントー最弱のジムになっている現状はどうにかしてほしいものだ。

 

 

 




 原作との変化点。

・シロナとシゲルがバトルした。
 シロナも最後にシゲルのバトルをちゃんと見たのは2年前なので、そこからの成長ぶりに度肝を抜かされた。シゲルもトレーナーとしての能力に磨きがかかっている。

・ナナミさんが帰ってきた。
 入れ替わるようにシゲルはトキワシティにあるワタル所有の別荘へ避難した。そこがメインの修行場として使っている場所らしい。

・デスマーチが始まった。
 とはいえ、もうそこまで伸びない。特に60越えはこれからかなり苦労することになる。

・きずな化を検証した。
 ミュウツーとのきずな化は不安定ではあるが、任意で発動できつつある。

・ポケモンたちによる話し合い。
 今回はかくとうタイプやゴーストタイプだったが、他にもひこうタイプによる空中技術の指南だったり、みずやこおりタイプによるこおり技の特訓だったりと、その時によって内容が違う。強くなるためにポケモン達が自分達で考えて作り上げた形。

・イーブイが生まれた。
 ヒカリのママさんに憧れて同じブラッキーに育てることを決めた。対して、ニューサトシのタマゴはまだ生まれる兆しがない。

・特別編『ニビジム・史上最大の危機』より、タケシがジョーイさんを倒した。
 原作と違って、ニューサトシのバトルの訓練に付き合っていたことでブランクもなく、ラティのことをずっと見ていたのでラティアスの動きも知っており負ける理由が見当たらなかった。本来ならラッキーと戦うが、監査局のジョーイさんがタケシの技量を見抜いてラティアスでバトルを挑んでいる。仮にラッキーでも負けなかった。

・ジム運営について。
 原作よりもスムーズにジロウにジムが引き継がれた。また、ハナダジムは優秀。トキワとグレンが問題児だが、カスミさんがニューサトシの意見を聞いてナゾナゾ爺さんをトキワに派遣するようにポケモンリーグ協会に連絡を取っている。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.65

 ピジョット Lv.60→61

 バタフリー Lv.60→61

 ドサイドン Lv.63

 フシギバナ Lv.60→61

 リザードン Lv.65

 カメックス Lv.60→61

 キングラー Lv.60→61

 カモネギ  Lv.60→61

 エビワラー Lv.60→61

 ゲンガー  Lv.62→63

 コノヨザル Lv.60→61

 イーブイ  Lv.60→61

 ベトベトン Lv.60→61

 ジバコイル Lv.60→61

 ケンタロス Lv.60→61

 ヤドラン  Lv.60→61

 ハッサム  Lv.60→61

 トゲキッス Lv.60→61

 プテラ   Lv.60→61

 ラプラス  Lv.60→61

 ミュウツー Lv.76

 バリヤード Lv.60→61

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.59→60

 カビゴン  Lv.60→61

 ニョロトノ Lv.59→60

 ヘラクロス Lv.58→59

 メガニウム Lv.58→59

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.58→59

 ラティアス Lv.55

 ヘルガー  Lv.57→58

 ワニノコ  Lv.57→58

 ヨルノズク(色違い) Lv.56→57

 カイロス(部分色違い) Lv.56→57

 ウソッキー Lv.57→58

 バンギラス Lv.61→62

 ドンファン Lv.57→58

 ギャラドス(色違い) Lv.56→57

 ミロカロス Lv.52

 ラグラージ Lv.52→53

 オオスバメ Lv.52→53

 ジュカイン Lv.52→53

 ヘイガニ  Lv.52→53

 フライゴン Lv.57→58

 コータス  Lv.50→51

 サーナイト(色違い) Lv.45

 オニゴーリ Lv.49→50

 ワカシャモ Lv.48→49

 メタグロス(色違い) Lv.46→47

 エテボース Lv.44→45

 ムクホーク Lv.43→44

 ハヤシガメ Lv.43→44

 ブイゼル  Lv.44→45

 ムウマージ Lv.47→48

 カバルドン LV.42→43

 ミカルゲ  Lv.56→57

 グライオン Lv.41→42

 ロトム   Lv.43→44

 ユキカブリ→ユキノオー Lv.39→40 NEW!

 フカマル  Lv.30→32

 タマゴ   何が生まれてくるのかな? 生まれるまでまだまだ時間がかかりそう


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