ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯258 『スパート』

 14歳 β月ψ日 『スパート』

 

 シゲルとの約束のバトル――先にカメックスを倒して有利状況を作ったと思ったら、まさかのダイマックスで情勢をひっくり返された。

 とはいえ、まだバトルは序盤だ。多少不利でも、ここからいくらでも巻き返しが効く。シゲルには悪いが、今回のバトルも俺が勝たせて貰うぜ。

 

 と、思いながら戦闘不能になったギャラドスを戻していく。続けて、再びバンギラスを出していった。特性の『すなおこし』で、三度フィールドが砂嵐に包まれる。

 

 シゲルとしても、この砂嵐状態は鬱陶しいようで、面倒くさそうな顔をしていた。何だかんだ毎ターン1/16の固定ダメージを受けるのは地味に辛い。メガカメックスの体力の減りが早かったのも、ステロだけではなく砂嵐による蓄積ダメージが大きかった。

 

 天候によるダメージ計算は、ベテランのトレーナーでも抜けることがある。体力調整をしていたつもりで、耐えられなかったというのは珍しい話でもない。

 しかし、だからと言って下手に天候を変えるのも悪手だ。四つしかない技の一つを無駄に使うことになる可能性もあるし、技を使っている最中は無防備になる。結局、シゲルに出来る対処法は手早くバンギラスを倒すしかないのだ。

 

 シゲルはエレキブルを戻さなかった。戻せば、俺がステロを撒いてくるので、このまま隙を与えずに戦うつもりなのだろう。実際、その読みは正しい。カメックスが戦闘不能になった今、ステロを決められれば、後ろのポケモンにはかなりの圧になる。

 とはいえ、下手にステロを使えば、エレキブルのかくとう技の餌食になるので、そこは読み合いだ。ステロが撒けても、何も出来ずにバンギラスが倒されれば収支はマイナスだからな。

 

 シゲルは『けたぐり』を指示してきた。相手の重さによって威力が決まるかくとう技だ。うちのバンギラスは通常のバンギラスよりも一回り体が大きいため、体重も平均の200㎏を超える250㎏になっている。

 当然、『けたぐり』のダメージは最大になるため、迂闊に攻撃を受ける訳にはいかなかった。エレキブルの足を上手く回避しつつ、こちらも『10まんばりき』で反撃に移る。

 

 エレキブルは、それに『きあいパンチ』で対抗してきた。どうやら、足に注意を向けている間に、手で気合を貯めていたらしい。手と足で、同時に別の技を使用する高等技術をシゲルもしっかり仕込んでいたようだ。

 

 二つの技を合体させる合わせ技と違って、二つの技を別々に同時に使用するのは、何度も言うが左右の手で英語と数学の勉強をするのと同じである。中には、二つ所か四つ同時に使ってくる変態もいるが、基本的に二つの技を左右別々に使用できれば上級者の中でも上澄みだった。

 

 エレキブルの『きあいパンチ』と、バンギラスの『10まんばりき』がぶつかり合い、こちらが弾き飛ばされる。互いにタイプ不一致で、バンギラスの方が種族値は上だが、やはり威力150の『きあいパンチ』に威力95の『10まんばりき』で勝つのは無理があったか。

 

 多少のダメージを受けながらバンギラスが反撃の『10まんばりき』を撃っていく。『きあいパンチ』は威力が大きいが、それ相応に時間がかかる技だ。これだけ即座に反撃に移れば、防御に使うのはまず不可能――のはずだが、ここでシゲルは最後の技である『アイアンテール』で、エレキブルを一回転させて尻尾でこちらの拳を弾いてきた。

 

 チッ、こっちは有効打が『10まんばりき』しかないから動きを読まれやすいな。

 

 けど、有効打がないだけで、攻撃技が『10まんばりき』しかない訳ではない。攻撃に変化を付けるために、『れいとうパンチ』を混ぜ込むと、ここでエレキブルはバックステップで距離を取って行った。同時に、『きあいパンチ』のチャージで拳に光が集まっていく。

 

 それなら、逆に攻撃を透かさせてカウンター――と、思っていると、今度は『けたぐり』でバンギラスが転ばされてしまった。

 そのまま、倒れるバンギラスに追撃の『きあいパンチ』を振りかぶるエレキブルだが、バンギラスが転んだ瞬間、その姿が煙となって消える。

 

 残念、お前が転ばしたのは『みがわり』で作った偽バンギラスだよ――と、『みがわり』と入れ替わって砂嵐の中に身を潜めていたバンギラスが『10まんばりき』で、エレキブルをぶっ飛ばした。同時に、砂嵐の効果が切れ、フィールドが元に戻っていく。

 

 こちらも、『みがわり』を使わされ、体力が一気に1/3程まで減らされてしまったが、今の直撃とギャラドスの『ハイドロポンプ』の置き土産、そして砂嵐の継続ダメージでエレキブルも体力は1/3近くまで減っている。形勢はほぼ五分だ。

 

 とはいえ、ここでバンギラスを失うと、後ろにいるブーバーンがきつくなってくるので、ここは一旦引かせて貰う。続けて、こちらも最後の一体であるヘラクロスを送り出した。

 

 同時に、こちらもメガシンカを使用して、ヘラクロスをメガヘラクロスへと変化させていく。メガヘラクロスの特性は『スキルリンク』だ。これはパルシェンなんかと同じ特性で、連続技が確定で最大数出るという強力な特性である。

 普段、どうしても連続技は平均して2~3回程度で止まるし、最大回数出るということはなかなかない。が、毎度最大回数を望めるのであれば威力100越えの攻撃がマストになる。

 

 当然、通常状態とは技の運用が全く違った。メガシンカを終え、大きくなった角や腕を軽く振りながら、メガヘラクロスが自身の調子を確かめていく。

 

 これで、俺の手持ちも全て判明し、残っているのはメガヘラクロス、バンギラス、ピカ様、リザードン、ミュウツーとなり、ここはシゲルもエレキブルを戻していった。

 裏のバンギラスを突破するために、かくとう技の使えるエレキブルを残しておきたいのだろう。同じ理由で、カイリューはリザードンに、オーロンゲをミュウツーに当てたいと考えているのなら、ここはブーバーンかニドクインを出してくる。

 

 どうやらシゲルはニドクインをピカ様の相手に考えているようで、ここは素直に相性を突いてブーバーンを出してきた。

 当然ながら、こちらも黙って相手の交換を見送った訳ではなく、『つるぎのまい』で攻撃を二段階上げさせて貰っている。

 

 ブーバーンは、再び『だいもんじ』のチャージを始めた。その威力は先程痛いほど味わったので、こちらは『ロックブラスト』で反撃していく。

 いわタイプの連続技だ。

 しかし、タイプ不一致でも攻撃が二段階も上がっていれば一撃の威力も無視できないものになる。ブーバーンもチャージを中止し、咄嗟に『ニトロチャージ』のブースターで連続攻撃を回避していく。

 

 特性の『スキルリンク』で、こちらの連続攻撃は必ず5発出る。故に、ブーバーンも攻撃を回避するのが一苦労なようだった。スピードがもっと出ていれば避けられたのかもしれないが、一度ボールに戻ったことでブーバーンの素早ランクもリセットされている。

 最終的には避けきれずに、『ニトロチャージ』の壁で攻撃を受けようとするが、炎の壁でも強化された大岩は防ぎきれなかったのか、壁を突破されてブーバーンもダメージを受けた。

 

 シゲルも、今のメガヘラクロス相手に隙の大きな攻撃は通用しないとわかったようで、今度は通常の『だいもんじ』で攻撃を仕掛けてくる。

 こちらは再び、『ロックブラスト』をぶつけていく。『だいもんじ』は確かに高火力技ではあるが、『ロックブラスト』を2~3回程ぶつけてやれば相殺することが出来た。残りの弾で本体であるブーバーンを狙っていくが、再び『ニトロチャージ』の空中移動で攻撃を回避してくる。

 

 素早も三段階上がり、そろそろブーバーンも機動力に調子が戻ってきたようだ。こうなると、先程のように簡単には攻撃に当たってはくれない。

 とはいえ、流石にホウエン地方のカナズミジムのジムリーダー・ツツジのように、『ロックブラスト』を跳弾させて相手にぶつけるといった超人染みた真似は流石に出来ないしな。

 

 だが、攻撃を当てたいのは向こうも同じだ。

 

 向こうは既にダイマックスもメガシンカも使い終えている。きずなリザードンが後ろに控えている今、メガヘラクロスをこのまま放置したいとは思わないだろう。

 シゲルとしても、相性有利なこの場面でメガヘラクロスを倒したいと考えているはずだ。と、すると、遠距離攻撃では埒が明かない今、メガヘラクロスの隙を突くには――

 

 と、考えていると、ブーバーンが『ねっさのだいち』で攻撃を仕掛けてきた。これは、こちらの隙を作るための囮と判断し、飛んでくる地面を『ロックブラスト』を二発撃ちこんで軽く落とす。

 続けて、両手を後ろに向けて『ニトロチャージ』で急加速し、こちらに真っ直ぐ突っ込んでくるブーバーンに照準を合わせた。

 

 ブーバーンも物凄い速さで突っ込んできているというのに、発射したこちらの弾を紙一重で躱してくる。四発目が外れる頃には、ブーバーンもこちらとの距離を完全に詰めていた。

 シゲルは最後の技として『ほのおのパンチ』を指示する。同時に『だいもんじ』も使わせて炎のエネルギーを拳に集約させてきた。凄まじい一撃がボディに打ち込まれ――瞬間、圧縮された炎が炸裂して、メガヘラクロスが吹き飛ばされる。

 

 拳を打ち付けられた場所から『大』の文字が浮かび上がり、メガヘラクロスが大ダメージを受けた。鼬の最後っ屁とばかりに、吹き飛ばされながら最後の『ロックブラスト』を発射したが、ブーバーンは体を屈めることで簡単に回避している。

 

 とはいえ、いくら効果抜群の強力な合わせ技とはいえ、二倍弱点の一撃で沈むほどメガヘラクロスも弱くはない。しかし、『スキルリンク』による連続技が命中しない以上、こちらも近接戦に応じる以外に手は残されていなかった。

 

 再び、『ニトロチャージ』のブースターで加速して突っ込んでくるブーバーンに、こちらも『インファイト』を叩きこんでいく。

 しかし、腕が大きくなってパワーが得られた分、スピードが少しなくなり、ブーバーンは当たり前のように攻撃を見切って、再び『だいもんじ』と『ほのおのパンチ』の合わせ技をこちらにぶつけてくる――が、今度は踏ん張って耐えた。そのまま、拳を振り切っているブーバーンに、『インファイト』を返す。

 

 流石のブーバーンも、攻撃直後は動けないということで反撃のインファイトが体力を削って行った。

 元々、ブーバーンはピカ様とのバトルで体力を半分程削られている。そこに、攻撃が二段階上がった『ロックブラスト』一発に、タイプ一致『インファイト』の直撃を受ければ流石に戦闘不能のようで前のめりに倒れていった。

 

 シゲルがブーバーンを戻し、カイリューを出してくる。カイリューはまだノーダメージだ。これだけ体力を削るのを避けていたということは、特性は『マルチスケイル』と見て間違いないだろう。

 ここで、少しでもカイリューの体力を削ることが出来れば、後半のリザードンがかなり楽になる――と、考えていると、カイリューが動き出した。

 

 得意の『しんそく』で距離を詰めると、『ダブルウイング』でこちらの四倍弱点を突いてくる。『ダブルアタック』と同じく、二回攻撃が出来るひこうタイプの物理技だ。『インファイト』のデメリットで防御・特防がダウンしている今、この攻撃は致命傷と言って良かった。

 だが、あまりの早さにメガヘラクロスも回避が間に合わない。咄嗟に『まもる』を指示したが、一度目は防御できても二度目は防ぎきれなかった。四倍弱点の一撃を受け、メガヘラクロスの体力が一気に削られる。

 

 しかし、メガヘラクロスも意地で耐えた。

 

 そのまま、『インファイト』で殴り掛かっていく。シゲルも、『しんそく』のPPをここで消費したくないようで、『げきりん』で反撃をしてきた。

 向こうがこちらの拳の連打を捌く中、一撃だけカイリューのボディに拳が突き刺さる――が、返しの『げきりん』でメガヘラクロスも戦闘不能に持っていかれた。

 

 それでも、たった一撃でもダメージはダメージ。これで、『マルチスケイル』のHPが満タンの時、受けるダメージが半減されるという効果は失われた。

 

 メガシンカが解除されて通常に戻ったヘラクロスをボールに戻す。シゲルも、これは想定外だったようで、少し苦々しい顔をしていた。

 続けて、リザードンを出して畳みかけていく。

 ここで一気にカイリューを叩いて勝負の流れを掴む。こちらがリザードンを出したことで、シゲルもカイリューを休ませるという択は取れなくなった。仮に、ここでニドクインやエレキブルを出しても、ダメージ次第で他が受けられなくなる。

 

 シゲルとしてもカイリューの続投が一番勝率が高い以上、継戦する他なかった。『げきりん』の後遺症で混乱状態だが、カイリューも自身を殴ることで混乱を解除してくる。『マルチスケイル』が消えた以上、もはや自傷も辞さないということだろう。

 

 対するこちらは、再びリザードンときずな化し、『ドラゴンクロー』で殴り掛かっていく。カイリューも、『ダブルウイング』で対抗してきた。

 こちらの爪を羽で弾き、二回目の羽で直撃を狙ってくる――そこを咄嗟に回避し、『がんせきふうじ』で弱点を狙いに行った。しかし、シゲルも『しんそく』で攻撃を回避させてくる。流石にこの程度の隙じゃ崩れてくれないか。

 

 だが、これで『しんそく』も三回目だ。残り二回しか使えない以上、シゲルもここからは慎重に動く必要がある。

 何せ、カイリューがきずなリザードンの速度域に付いて来られているのは『しんそく』があるからだ。そうでなければ、先程の『がんせきふうじ』も躱すことは出来なかっただろう。

 

 必然的に、択が絞られれば、こちらの付け入る隙も出てくる――と、考えていると、シゲルが『げきりん』を指示してきた。真正面からぶつかった方がいいと判断したらしい。

 では、こちらも『げきりん』でぶつかって行こう。真正面からの殴り合いが好みなのは、何もそちらだけではなかった。きずなリザードンと、カイリューの拳が互いの顔面に突き刺さっていく。

 

 開幕の時と違い、互いに防御は考えていないフルスイングでぶつかっていった。どうやら、向こうのカイリューもバチバチの喧嘩屋のようで、今までのすました顔が一変して、早く潰れろコラ――と、言いたげな顔で拳を振り切っている。

 対するこちらも負けん気が強いので、向こうの圧にひるむことなく、お前が倒れろ――と、言わんばかりに、拳を顔にめり込ませていく。

 

 通常、『げきりん』は使用してから、2~3ターンは攻撃が続き、その後に混乱状態となる。しかし、攻撃ターンが終了して混乱状態になっても、きずなリザードンとカイリューは互いに『げきりん』を続けて殴り合っていた。混乱など、痛みで感じないのだろう。お互いが潰れるまで殴り合う気満々だ。

 

 とはいえ、このまま本当に潰し合って貰っても後ろが困る。ある程度、体力を削れたのなら勝負をかける場面だ。

 互いにかなりの回数の『げきりん』を相手にぶち込み、きずなリザードンもカイリューも、体力が1/4を切ると、ここでシゲルも仕掛けてきた。残しておいた『しんそく』で、こちらの後ろを取って一気に勝負をかけてくる。

 

 しかし、シゲルが後ろを狙っているのはわかっていた。むしろ、後ろを狙わせるために、わざと隙を作ったと言って良い。

 きずな化している時、互いの思考や視界はマルチリンクしている。つまり、リザードンには俺の目を通じてカイリューの動きが丸見えだった。見えている攻撃など、不意を突いたうちに入らず、リザードンが体を倒して攻撃を回避する。

 

 続けて、そのまま足で『ドラゴンクロー』を発動させて、反撃の一撃をお見舞いしていった。『ドラゴンクロー』は普通、手の爪を利用するが、この技はあくまで爪にドラゴンタイプのエネルギーを集中して攻撃を仕掛ける技であって、別に手に限定されたものではない。

 きずなリザードンは、足にも立派な爪を持っており、それを利用して足による『ドラゴンクロー』という、予想外の不意打ち返しを仕掛けにいったのだ。

 

 だが、ここでカイリューも意地を見せる。腕で攻撃をガードして、ダメージを最小限に凌いできた。

 

 ならば、『がんせきふうじ』で追撃をかける――と、カイリューも『ダブルウイング』で、『がんせきふうじ』を相殺してきた。

 

 そのまま、互いに距離を取ると、シゲルも切り札を切ってくる。ドラゴンタイプ最大の技である『りゅうせいぐん』で、こちらにとどめを刺しに来たのだ。

 フカマル達に指導しただけのことはあって、シゲルの育てたカイリューの『りゅうせいぐん』はワタル仕込みの最強技に昇華されていた。体内で圧縮し、発射され、空中で炸裂した流星は、一つ一つが竜の頭となって、きずなリザードンに襲い掛かってくる。

 

 反撃の『ブラスターバースト』――いや、駄目だ。『りゅうせいぐん』の相殺に『ブラスターバースト』を使えば、技の後に反動で動けない所に付け込まれるだけだ。

 ここは、全力の回避。

 どうしても、防げない一撃は『ドラゴンクロー』で相殺するしかない。降り注ぐ流星――否、龍星の雨を躱し、防御し、それでも完全には防ぎきれずに一部直撃を受ける。

 

 しかし、ミリでギリギリ耐えきった。

 

 ここだ。反撃の『ブラスターバースト』でカイリューを倒しきる。爆煙の中、チャージを始めるが、向こうもこちらが健在だとすぐに気づいた。

 カイリューも『げきりん』でとどめを刺しに来る。まだ全力には貯めが少し足りないが、ここで迎撃する以外になかった。五つの炎を順次、発射し、カイリューを返り打ちにしていく。

 

 最初の一発は回避され、二発目もスレスレで躱されたが、三発目が着弾して『げきりん』で相殺される。そのまま、四発目、五発目と続くが、受けきれずにカイリューが吹き飛ばされていった。

 同時に、きずな化も制限時間が切れて解除される。さらに究極を超えた究極技である『ブラスターバースト』の反動で、しばらくの間、リザードンも動けなくなった。

 

 だが、カイリューは起き上がってきた。

 

 ほのお技はドラゴンタイプには半減であり、最後の方で直撃を受けたと言ってもギリギリで体力が残ったらしい。

 しかし、ダメージは重く、動きは鈍い。これならば、リザードンの反動が回復するまで間に合う――と、考えた瞬間、カイリューは最後の『しんそく』で無理やり距離を詰めてきた。

 

 見えてはいるが動けない。

 

 動けないリザードンの無防備な所に『しんそく』の一撃が決まり、残りミリだった体力が削られていく。だが、リザードンは耐えた。歯を食いしばり、『ドラゴンクロー』で反撃をする――しかし、こちらの反撃の前に、カイリューの『げきりん』が決まる方が早かった。

 

 隙のない追撃で、リザードンが反撃に移る前に、気合で繋いだ糸を切断してくる。流石にこれには耐えきれず、リザードンも戦闘不能になった。

 

 これで、先に俺のポケモンが三体戦闘不能になり、五分間のインターバルに入る。

 

 だが、これで俺とシゲルは後半に入る前にエースを失った。おまけに、こちらの切り札は、向こうの切り札でズタボロにされている。

 

 また、どちらもメガシンカを使い終わり、前半戦だけで半死半生といった有様だった。今までのバトルの中でも、インターバルに入るまでにここまで追い込まれたのは初めてと言って良い。

 

 やはり、シゲルは強い――いや、強くなった。

 

 カントーリーグで初めて戦った時や、ジョウトリーグで雌雄を決した時も勿論強かったが、このバトルのためだけに仕上げてきたシゲルは、間違いなくこれまで戦ってきた相手の中でも五本の指に入る強さを持っている。

 

 楽しい。

 

 やはり、バトルは相手が強ければ強いほど、追い込まれれば追い込まれるほど楽しいものだ。ここからどうやって逆転しようか、想像するだけでワクワクしてくる。

 

 向かい側のシゲルも、こちらがまだまだやる気だとわかると、フッと笑みを浮かべていた。

 多分、あいつも俺と同じ気持ちを持っているのだろう。自分の全てをぶつけられる相手――ライバルとのバトルは最高に楽しい。

 

 さぁ、ここから一気にスパート駆けていくぜ。

 

 

 

 




 原作との変化点。

・互いのエースが戦闘不能になった。
 前半だけで、お互いのポケモンが殆ど消耗するというのは地味にこれが初めて。それだけ、お互いに後のことを考えずにぶつかりあっている。

・今の状況。
 ニューサトシ側の残りはピカ様、ミュウツー、バンギラス。シゲル側はニドクイン、カイリュー、オーロンゲ、エレキブル。ニドクインがまだ体力を残している分、シゲル側が有利。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.66

 ピジョット Lv.61

 バタフリー Lv.61

 ドサイドン Lv.64

 フシギバナ Lv.61

 リザードン Lv.66

 カメックス Lv.61

 キングラー Lv.61

 カモネギ  Lv.61

 エビワラー Lv.61

 ゲンガー  Lv.63

 コノヨザル Lv.61

 イーブイ  Lv.61

 ベトベトン Lv.61

 ジバコイル Lv.61

 ケンタロス Lv.61

 ヤドラン  Lv.61

 ハッサム  Lv.61

 トゲキッス Lv.61

 プテラ   Lv.61

 ラプラス  Lv.61

 ミュウツー Lv.76

 バリヤード Lv.61

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.60

 カビゴン  Lv.61

 ニョロトノ Lv.60

 ヘラクロス Lv.59→60

 メガニウム Lv.59

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.59

 ラティアス Lv.56

 ヘルガー  Lv.58

 ワニノコ  Lv.58

 ヨルノズク(色違い) Lv.57

 カイロス(部分色違い) Lv.57

 ウソッキー Lv.58

 バンギラス Lv.62

 ドンファン Lv.58

 ギャラドス(色違い) Lv.58

 ミロカロス Lv.53

 ラグラージ Lv.53

 オオスバメ Lv.53

 ジュカイン Lv.53

 ヘイガニ  Lv.53

 フライゴン Lv.58

 コータス  Lv.51

 サーナイト(色違い) Lv.46

 オニゴーリ Lv.51

 ワカシャモ Lv.50

 メタグロス(色違い) Lv.49

 エテボース Lv.47

 ムクホーク Lv.46

 ハヤシガメ Lv.46

 ブイゼル  Lv.47

 ムウマージ Lv.50

 カバルドン LV.45

 ミカルゲ  Lv.57

 グライオン Lv.44

 ロトム   Lv.46

 ユキノオー Lv.42

 フカマル  Lv.35

 タマゴ   時々動いているみたい。生まれるまでもうちょっとかな?

 タツベイ  Lv.30


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