14歳 γ月τ日 『そろそろ行くか』
カントーの四天王リーグはレッドがチャンピオンを防衛して終了となった。しかし、今回の結果とは別に、シバがカントーの四天王を辞め、ジョウト四天王に専念すること、グリーンが新しくカントーの四天王入りをしたことが決まる。
まぁ、知っていたとはいえ、こうしてみるとカントーの四天王も原作とはまるで違う顔ぶれになってしまったな。違和感ないのはカンナとキクコくらいのものだ。
とはいえ、四天王リーグに参加できなかった俺に、四天王に文句をつける資格はない。
今は実力をつける時期――と、いうことで、そろそろイッシュ地方を旅する準備を始めて行く。
今回連れていくメンバーは、固定のピカ様を除くと、ロトム、ユキノオー、フカマル、ゾロア、タツベイと、出番が少なかったメンバーや最近捕まえたり生まれたりした子をチョイスしている。それに特別枠のミュウツー、ラティ、サーナイトだ。
いろいろ考えた結果、サーナイトはもうしばらく一緒の方がいいだろうということで連れていくことにした。ラティも、サーナイトと仲がいいし、他のポケモンへの当たりはまだまだ良いとは言えないしな。
まぁ、毎度のことながら、イッシュ地方のポケモンを捕まえたらメンバーは入れ替えるだろうが、しばらくはこのメンバーで楽しくイッシュ地方の旅だ。
と、出発の準備を終えると、うちのママさんがおニューの洋服と帽子を用意してくれていたようで、ここでDP編からBW編へとおニューサトシになっていく。
ママさんから「次はどこの地方に行くの?」と聞かれたので、イッシュ地方に行くと返すと、「あら、それなら博士と一緒に行ったらどう? イッシュ地方の学会に行くらしくて、私も呼ばれてるのよ」と、声をかけられた。
へぇ、いっつもくだらないダジャレ俳句を詠んでいるイメージしかなかったが、ああ見えてちゃんと仕事もしているらしい。
まぁ、別に急ぐ旅ではないし、ラティも「ママといくー!」と声を上げたので、予定を変更してママさんや博士と一緒にイッシュ地方に行くことになった。
聞けば、六日後に出かけるということになっているらしく、それまで時間が出来てしまったので、ゾロアを紹介しがてら、タケシのいるニビや、カスミさんのいるハナダまで遊びに行くことにする。遅くなるようなら、帰りはミュウツーかサーナイトに頼んでテレポートして貰えばいいだろう。
14歳 γ月χ日 『阿修羅』
サクッとニビまで走っていき、タケシにゾロアを軽く紹介すると、ポケモンブリーダーだった頃の経験を活かしてすぐに仲良くなっていた。
ゾロアも、タケシが作ってくれたポケモンフーズをふやかしたものを夢中になって食べており、美味しいものをくれたタケシに懐いている。いいドクターはポケモンに好かれちまうんだ。
と、ハンターネタを絡めながら、次はハナダのカスミさんに会いに行くと話すと、タケシも息抜きがてら一緒に行くと言い出した。まだ、本格的な勉強を始めた訳ではないが、久しぶりに集中しすぎて肩が凝ったらしい。
まぁ、勉強ばかりでなく、たまには体を動かさないとな――と、いうことで、一緒にお月見山を越えてハナダシティを目指していく。
本来であれば、お月見山程度すぐに攻略してサクッとカスミさんに会いに行く所だが、途中で腕が六本生えている異形のカイリキーが、お月見山のピッピ達を襲っているのを見つけてしまった。
カイリキーは暴走しているようで、まるでこの世の全てを破壊してやると言わんばかりに、辺りのものやポケモンに殴り掛かっている。まるで阿修羅だ。
見れば、近くにロケット団(いつものムサコニャとは別)らしき団員が倒れており、どうやらこいつらがこのカイリキーをここまで連れてきたようだった。
そういや、最近ロケット団が来ないな。まぁ、あいつらがいても、こんな胸くそ悪い実験に協力はしないだろうが。
おそらくだが、またロケット団が実験でカイリキーの腕を無理やり増やしてここで実験でもしていたという所か。
しかし、カイリキーは怒りで暴走、制御できずにボコボコにされ、残ったカイリキーが野放しにされてしまった――と、いうのが、事の顛末と見た。
ピカ様達でんきタイプにはビビリまくっているが、こういうタイプには強いようで、俺の腕の中でゾロアがやる気になっている。
バトル適性が高そうで嬉しいが、流石にまだ生まれて数日のレベル1ゾロアで、あの阿修羅さんの相手をするのはまず無理だろう。
と、いう訳で、タケシにゾロアを預け、阿修羅さんは疲れるまでニューサトシがお相手することにした。流石にピッピ達が襲われているのをこれ以上見ている訳にもいかないしな。
腕が六本あるということで少し手数が多くて驚いたが、どうやらロケット団達はこいつのポテンシャルを生かす育て方はしていなかったようで、戦い方自体はずぶの素人だった。
しばらくすると、阿修羅さんも疲れてきたようで少しずつ冷静に戻っていく。
話が通じるようになり、いつものボディランゲージで事情を聞いていくと、やはりニューサトシが推測した通り、こいつはロケット団の研究で無理やり腕を増やされたカイリキーのようだった。
当然ながら、倒れているロケット団は縛って『テレポート』による豚箱送りにしてやったが、こいつをそのままにしてもまたロケット団のような奴らに捕まって酷い目に合わされるだけだろう。
それなら、前向きに腕が増えたことを生かして、ニューサトシと一緒に最強のかくとうポケモンを目指さないかと阿修羅さんを勧誘することにした。
阿修羅さんとしても、自分を止めてくれた俺に感謝の気持ちを持ってくれているようで、俺と一緒なら強くなれると信じて一緒に来ることに頷いている。
とはいえ、まだ微妙に人間不信な所もあるし、しばらくは特別枠として一緒に連れて行った方が良いだろう。技術を仕込むにも、一緒に居た方が都合がいいしな。
そんなこんなで、予想外のポケモンを仲間にしながらも、お月見山を抜けてハナダシティを目指していくことにする。
すると、助けてくれたお礼ということで、ピッピ達が『つきのいし』をプレゼントしてくれた。ぶっちゃけ、俺の手持ちで進化するポケモンはいないが、割と『つきのいし』はレアな石なので有難くもらっておくことにする。
14歳 γ月ψ日 『アポなし突撃』
ほぼほぼ徹夜で、お月見山を越えてハナダシティにやってきた。流石のラティも眠いようで、ポケモンの姿に戻ってモンスターボールの中で眠っている。
俺とタケシは眠い眼を擦りながら、ハナダジムにいるカスミさんに会いに行った。久しぶりのハナダジムは見た目こそ変わっていないように見えるが、知らないポケモンが何体か増えている。
ちゃんとジムとして運営しているようで、ジムには職員さんの姿も見られた。カスミさんがいるか聞いてみると、アポイントメントを取っているか確認される。
おいおい、会うのにアポが必要とか、どれだけカスミさんは偉くなったんだよ――と、思いながら、「マサラタウンのサトシが来た」と伝えればわかると伝えた。首を傾げていたが、職員さんはすぐにカスミさんに連絡を取ってくれている。
こういう時、駄目な奴だと門前払いをくらうものだが、流石にカスミさんのジムだけあって、変な目で見られることはあってもしっかりと仕事はしてくれていた。
話がついたようで、改めて頭を下げられながらカスミさんがいる部屋まで案内して貰う。
中に入ると、「あんたがわざわざ会いに来るなんて珍しいわね」と少し驚いたように、カスミさんも声をかけてきた。アポなしですまんね!
しっかし、知らぬ間にしっかりとジムリーダっぽくなってしまったな、カスミさんも――と、思いながら、こちらもゾロアを紹介していく。
カスミさんもタマゴは見ていたので、このゾロアがどうやって生まれたかをすぐに理解したようだった。
みずポケモン好きのカスミさんだが、別にみずタイプ以外が嫌いなわけではないので、愛嬌のあるゾロアを撫でて可愛がっている。いきなり来たことに驚いているようだったが、こんなサプライズならいつでも歓迎とゾロアを抱きかかえてご機嫌な様子だ。
また、途中、お月見山の阿修羅さん(カイリキー)事件についても説明し、少し休ませて貰えないかお願いしてみる。
俺達が寝ていないとわかると、カスミさんもすぐに仮眠できる部屋に案内してくれた。ラティが珍しくボールの中にいるので、カスミさんも変だとは思っていたらしい。
そんなこんなで少しばかり寝かせて貰うと、ラティも目を覚ましてカスミさんとの再会を喜んでいた。別れたのも少し前のことだというのに大げさなやつである。
14歳 γ月ω日 『面倒だし』
何だかんだで一日泊めて貰ったが、明日にはイッシュ地方に出かけるので、ここいらでお暇することにした。ラティがカスミさんのとの別れを惜しんでいるが、「またあう」と言って頑張ってバイバイしている。
カスミさんからは「あんたも、たまには連絡の一つくらい寄こしなさいよ」と言われたが、多分ニューサトシの筆不精が解消されることはないだろう。
そのまま、『テレポート』でニビシティにタケシを送ると、タケシからも「カスミじゃないけど、たまにはメールの一つくらい出してくれよ。心配だからな」と言われた。
うーむ、カスミさんはともかく、ずっと面倒をかけてきたタケシにそう言われると、流石に無視する訳にはいかないか。でも、ぶっちゃけ、ニューサトシの筆不精を直すより、ラティにメールの使い方を説明した方が早いんだよな。
とりあえず、タケシには「わかった」と返したが、多分メールを送ることはないだろう。何せ、ママさんにだって電話はしてもメールは送らないのだ。なので、タケシもたまの電話で我慢して貰おう。メールとか打つの面倒だし。
14歳 δ月α日 『いざ、イッシュ地方へ』
イッシュ地方には飛行機に乗って行くとのことで、数時間も有れば着いてしまうらしい。
船だと移動に時間がかかるが、飛行機だと一瞬なんだな――と、思いながら、ママさんの荷物を代わりに持って外に出ると、アロハなシャツに身を包んだオーキド博士が車に乗って我が家の前でどや顔を決めていた。
何してるんだ? この爺さん。
と、思ったら、ママさんも「どうしたんですか、その恰好?」と苦笑いを浮かべている。
博士曰く、イッシュ地方に行くのは久しぶりなので気合を入れたとのこと。学会以外はフリータイムと意味不明なことを言っており、本当に仕事でイッシュに行くのか不安になってきた。
とりあえず、荷物を車に乗せて空港まで車を走らせていく。当然ながら、マサラタウンに飛行機が着陸できるような施設がなどあるはずがなく、トキワシティの近くにある空港からイッシュ地方に向かうことになる。
ラティは飛行機に乗るのは初めてなのでウキウキ気分で鼻歌を歌っていた。ゾロアもご機嫌にしているが、まだピカ様が近づくと泣くので、今はママさんが代わりにピカ様を抱えてくれている。
ピカ様が嫌われることなど滅多にないので少し寂しそうにしているが、ゾロアがもう少し大きくなって分別を付けられるようになれば、ピカ様が自分を虐めるような相手じゃないということもわかるだろう。
そんなこんなで空港に着くと、今度は飛行機に乗って行く。今回、ラティは人間としてカウントするようで、ちゃんと席も取って貰っていた。
飛行機がイッシュに向かって飛び立つと、ラティが窓に顔をくっつけて空の旅を楽しんでいる。どうやら、飛行機酔いをするようなタイプじゃないようで良かった。
さぁて、これで後数時間もすればイッシュ地方だ。前にも書いたが、BW編はもう御三家とワルビアル以外に、サトシ君がどんなポケモンを捕まえていたか記憶も定かではないので、多分俺の好きなポケモンを中心にゲットしていくことになるだろう。
実際、シンオウ地方の旅でも、原作ではゲットしていないであろうポケモン達をゲットしていったしな。ムウマージとか、カバルドンとか、ロトムとか。
BWのポケモンだと、個人的な好みはドリュウズとか、ズルズキン、ナットレイ、シャンデラなんかが好きなので、その辺をゲットしていきたい所ではある。
後はサザンドラ――俺が最後にプレイしたSV編の環境でも、サザンドラは最強格に強かった。何だかんだニューサトシはサトシ君と違って、ドラゴンタイプもいろいろゲットしているので、今回も上手くサザンドラをゲットしていきたい所だ。
と、考えながらイッシュ地方のパンフレットを眺めていると、ラティがオーキド博士の蘊蓄を聞きながら、「すごい!」と声を上げていた。
前にもどこかで書いたかもしれないが、ラティにとって知らないことは何でも「すごい」なので、知識を披露する方にしたら最高の相手だったりする。実際、オーキド博士も、どや顔でラティに自分の知識を伝えていた(理解できるかどうかはまだ別である)。
そのまま、俺がイッシュでゲットする予定のポケモンを思い出したり、ラティがオーキド博士を乗せて喋らせたりしていると、何だかんだで飛行機はイッシュ地方に到着した。
この飛行機を降りたらイッシュだ――ここからまた新しい旅が始まるんだと思うと、ワクワクが止まらない。
俺がゾロアを抱え、ラティがピカ様を肩に乗せながら一緒に飛行機を降りていく。しかし、その瞬間、イッシュの風に乗って、妙な気配がこちらに近づいてくるのが感じられた。
ピカ様も気づいたようで、港の方に駆け出していく。見ると、上空に真っ黒な雷雲が浮かんでおり、妙な気配はそこから発しているようだった。
原作との変化点。
・原作通り、オーキド博士やママさんと出かけることになった。
予定外に時間が出来たので、タケシやカスミさんにゾロアを紹介しに行くことにした。タケシもカスミさんも、ゾロアを可愛がってくれている。
・異形のカイリキーに出会った。
腕が六本ある阿修羅のようなカイリキーだった。実はエビワラーを仲間にする辺りから、いずれ仲間にしたいと考えていた。ロケット団の実験で変異したものと思われ、暴走していたがニューサトシによって救われている。また、ギャラドスの時同様、放置してもいいことがないと判断してカイリキーを勧誘した。心の中では阿修羅さんと呼んでいる。今回の特別枠。
・イッシュ地方に出発した。
原作通りに飛行機で移動。到着するなり、妙な気配を持つ真っ黒な雷雲を見つけた。
・ロケット団について。
シンオウリーグが終わってから、ロケット団本部に出向。そこで、イッシュ地方への先遣隊としての命令を受け、ニューサトシより数ヶ月早くイッシュ入りしている。エリートに扱いを受けて調子に乗っているが、結果は普通に出している。アニポケではお馬鹿キャラだが、やっぱこいつら普通に優秀だった。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.66
ピジョット Lv.61
バタフリー Lv.61
ドサイドン Lv.64
フシギバナ Lv.61
リザードン Lv.66
カメックス Lv.61
キングラー Lv.61
カモネギ Lv.61
エビワラー Lv.61
ゲンガー Lv.63
コノヨザル Lv.61
イーブイ Lv.61
ベトベトン Lv.61
ジバコイル Lv.61
ケンタロス Lv.61
ヤドラン Lv.61
ハッサム Lv.61
トゲキッス Lv.61
プテラ Lv.61
ラプラス Lv.61
ミュウツー Lv.76
バリヤード Lv.61
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.60
カビゴン Lv.61
ニョロトノ Lv.60
ヘラクロス Lv.60
メガニウム Lv.59
バクフーン(ヒスイの姿) Lv.59
ラティアス Lv.56
ヘルガー Lv.58
ワニノコ Lv.58
ヨルノズク(色違い) Lv.57
カイロス(部分色違い) Lv.57
ウソッキー Lv.58
バンギラス Lv.62
ドンファン Lv.58
ギャラドス(色違い) Lv.58
ミロカロス Lv.53
ラグラージ Lv.53
オオスバメ Lv.53
ジュカイン Lv.53
ヘイガニ Lv.53
フライゴン Lv.58
コータス Lv.51
サーナイト(色違い) Lv.46
オニゴーリ Lv.51
ワカシャモ Lv.50
メタグロス(色違い) Lv.49
エテボース Lv.47
ムクホーク Lv.46
ハヤシガメ Lv.46
ブイゼル Lv.47
ムウマージ Lv.50
カバルドン LV.45
ミカルゲ Lv.57
グライオン Lv.44
ロトム Lv.46
ユキノオー Lv.42
フカマル Lv.35
ゾロア(ヒスイの姿) Lv.1
タツベイ Lv.31→32
カイリキー(変異体) Lv.30 NEW!
シンオウ編はここで終了となります。キリが悪くて申し訳ありませんが、約三か月半ありがとうございました。
続くイッシュ編は当然書く気があるのですが、まだイッシュ編全部を見直していないのと、地震の影響でなくなってしまったロケット団編の台本の解読が済んでいないので続きがいつになるかはまだ未定です。
まぁ、次がいつになるかわかりませんが、書きあがり次第またこっそり更新を始めると思うので、気が向けばまた見て頂けると嬉しいです。
また、掲示板も書きあがり次第更新するので、不定期でニューサトシが更新されるかもしれません。その時は多分挿入するので、最新話が変わっていなければ掲示板や番外編だと思ってください。ほんじゃ、またいつか。