ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯284 『いずれ、やみつきになるぞ』

 14歳 η月σ日 『ラティ仮面再び見参!』

 

 ようやくホドモエシティに着いたのでジム戦の予約をしに行く。どうやらジムリーダーのヤーコンは、新しい鉱脈の調査があるようでしばらくはジムを留守にするらしい。

 まぁ、ジムリーダーも副業を持っているパターンは多いし、自分の予定だけで世の中進まないのはわかっているのでとりあえず予約だけしておく。

 ちなみに今回はガチ戦ではなく、イッシュ組を使って通常のジム戦をするつもりだった。まぁ、出来ればポケモンの交代は相互有りでお願いしたい所だがな。

 

 そんなこんなで、しばらく暇になってしまった訳だが、デントがホドモエのマーケットに行ってみないかと提案してきた。

 すると、こっそりこちらの話を聞いていたらしいリーゼントのチャールズとその相棒のアギルダーが案内をしてくれるというので一緒にマーケットの見物に向かう。どうやらチャールズは、この街ではかなりの人気者のようで、どこに行っても声をかけられていた。

 

 実際、一緒に居ても、チャールズはいい兄貴分という感じだ。ラティやゾロアもすぐに懐いているし、いいトレーナーは人間だけじゃなくてポケモンにも懐かれちまうんだよな。

 

 と、考えていると、案内途中でコアルヒーを使った盗人が悪さをしている場面に出会ったのでそれを追いかけていく。

 ぶっちゃけ、メテオナイトのピカ様くらいでないとニューサトシの速力に勝てるはずもなく、すぐに捕まえられそうだったのだが――こちらの手が盗人に届く直前、怪傑ア☆ギルダーを名乗る正義の味方が乱入してきた。

 

 どこをどう見ても、チャールズである。

 

 また、怪傑ア☆ギルダーの姿を見たラティが、どこからともなく隠していたサマヨール仮面を出して乱入しようとしていたのですぐに取り押さえた。

 

 もうそのネタやったでしょ!

 

 と、言うと、渋々ラティは仮面を戻したが、そんなこんなしている内に怪傑ア☆ギルダーは犯人を取り逃がしそうになり、チャールズの幼馴染だというリンダが代わりに犯人を捕まえている。

 

 話を聞く所によると、どうやら最近ホドモエでは冷凍食品が盗まれる怪事件が起きているらしい。

 その犯人についてチャールズとリンダは調べているようで、バニプッチ運送のトラックが行き来している郊外の一番奥の倉庫が怪しいと睨んでいると言っていた。

 

 まだ活躍の機会があるとわかり、ラティがジッとこちらを見つめてくる。その目には弱いんだよなぁ――あくまで人型のままという約束で、ラティ仮面になる許可を出す。

 すると、笑顔で変身を始めた。

 どうやら、今回は本来の姿に戻らない代わりに、マスクだけでなく全身をコーディネートするつもりのようで得意の変身を利用してしっかりと服装も変え、ラティ仮面がポーズを決めている。

 

 そうして改めて犯人のいる現場に向かったのだが、こちらが準備をしている間に、先に行ったリンダが捕まってしまうという事故が起きてしまった。

 だが、怪傑ア☆ギルダーとラティ仮面のコンビで、怪人フリージ男を名乗る敵を倒し、何とか事件を解決することが出来ている。めでたいのかどうかはわからないが、とりあえずめでたしめでたしで終わった。

 

 

 追記。当然ながら、ラティ仮面を初めて見たアイリスとデントは口を開けて驚いていたが、妹分のゾロアがその格好良さを理解してしまったのか、ミニラティとして『イリュージョン』でラティ仮面の真似をする一幕が起きている。しかし、俺が変身は悪と戦うためであり無暗にするものではないと説得すると、感動でさらに目を輝かせていた。

 

 

 

 14歳 η月τ日 『燃えるバトル』

 

 ホドモエジムで出すメンバーを決めた。相手はじめんタイプのジムリーダーということもあって、クルマユ、ミジュマル、ツタージャの三体をチョイスしている。

 今回はオーソドックスに相手の弱点を突いて有利を作っていくスタイル――と、考えていると、サンヨウジムのジムリーダーの一人であり、デントの兄弟であるポッドがやってきた。

 

 聞けば、最近あまり歯ごたえのあるバトルが出来ずに不完全燃焼気味なのだという。

 

 と、いうのも、サンヨウジムはイッシュの中でもジムリーダーが三人いて、使用するポケモンのタイプが三つあることもあり、自分の得意な相手を選べることから人気が高い。

 人気が高いということは、戦う相手として早めに選ばれるということでもあり、バッジを持っていない初心者から1個2個レベルの初級者が多く訪れるということでもあった。

 

 当然、そんな初心者の戦法と言えば、ポケモンの相性頼りの力技であり、技術や駆け引きなど欠片も存在しない。

 とはいえ、まだ初心者や初級者レベルのトレーナーの攻撃を大人気なく対処してボコるのも弱い者いじめになるだけで面白くない。結果、俺の時のような燃えるバトルが出来ず、ポッドは自身の熱を持て余してここまでやってきたのだという。

 

 まぁ、仮にポッドの苦手なみず・じめん・いわポケモンがやってきても、対策の一つや二つは当たり前のように持っているが、初心者・初級者相手にそこまでするのは確かに大人気ない気もする。ポッドも真面目にジムリーダーをしているが故の悩みという訳だ。

 

 とはいえ、そういう悩みはジムリーダーである以上は必ずぶつかる壁でもあった。今、俺に出来ることは、ポッドのストレスを発散させてやることくらいだろう。

 と、言う訳で、ガチ戦ぶりにポッドとバトルをしてその熱を発散させてやった。思えば、ピカ様もサンヨウ戦では見学だったので、ポッドとバトルが出来て大喜びしている。

 

 本気でバトルが出来てポッドもスッキリしたようで、満足そうな顔をしてサンヨウシティに帰っていった。デントも、ポッドの熱を受け止めてくれたことについて礼を言ってきたが、俺はただバトルをしただけで特別なことなんて何もしていない。

 

 ポケモントレーナーなら、たまには何も考えずに自分の全てをぶつけたいと思う時だってあるだろう。今回はたまたまポッドだったが、俺だってそういう時はある。だから、こういうのはお互い様なんだよ。

 

 

 

 14歳 η月υ日 『ふっかつそうがない!?』

 

 ジムリーダーのヤーコンが戻ってきたと聞いてジムにやってきたのだが、今度は『ふっかつそう』が手に入らないと言ってまたどこかへ出かけて行った。

 おいおい、ふっかつそうなんて大体漢方屋で売ってるだろ! と、思ったのだが、なんとホドモエには漢方屋が存在しないらしい。えっ、漢方屋ってマイナー施設なん?

 

 このまま待っていても、いつジム戦が出来るかわかったものではないので、仕方なく俺達がふっかつそうを探しに行ってやることにした。

 話を聞き、ふっかつそうが生えているというミロス島に向かったのだが、そこに住むユウトの話によると、ふっかつそうを見つけてくれるドレディアが病に倒れて動けないらしい。

 

 おまけに、自力で見つけても悉く枯れているようで、最近はふっかつそうが採れなくなってしまったということだった。

 

 ユウトは雨乞いの儀式をして、豊穣の神であるランドロスに祈りを捧げるつもりでいるという。

 何だろう、嫌な予感がする。ぶっちゃけ、準伝とか会いたくないのだが、このままふっかつそうが手に入らないと困るので渋々手伝うことにした。

 

 すると、予想通りにランドロスの祠に、何故かトルネロスとボルトロスが現れてこちらに襲い掛かって来る。やっぱそうだよな、薄々こんな気はしてたんだ。

 

 と、言う訳で、ミュウツーを出してトルネロスとボルトロスを成敗していく。こいつら放置しておくと、森がボロボロになりそうなのでサクッとボコって大人しくさせてやった。すると、どこからともなくランドロスも現れ、こちらに襲い掛かって来る。

 

 って、何でこっち来るねん!?

 

 お前はトルボルを抑える側だろうが――と、思ったのだが、後から聞いた話によると、あまりに一方的にトルネロスとボルトロスをボコっていたので、悪人だと勘違いされたらしい。

 とはいえ、そんなことこの時のニューサトシが知るはずもなく、向かってくるならボコるということで、ランドロスもついでにボコってやった。流石にもう準伝が3体いるくらいではそこまで苦労はしない。勝ちたかったらトレーナー見つけて出直してきな!

 

 と、勝ち誇っていると、アイリスが後ろから「勝ってどうするの! あたし達はランドロスにお願いしに来たんでしょ!?」とツッコミを入れられた。そうだった。どうしよう?

 

 うっかり、三体をボコって完全に敵対してしまい困り果てていると、どこからともなく現れたロケット団が、俺のボコった三体をゲットしようと乱入してきた。

 最近はあまり会わなくなったが、やはりこいつらも相変わらず珍しいポケモンを狙っているらしい。しかし、このまま三体を連れて行かせるはずもなく、サクッといつものようにやなかんじーにしてやった。

 

 その後。さて、どうするか――と、困り果てていると、ユウトが家に残していた最後のふっかつそうでランドロスを回復させている。

 力を取り戻したランドロスに事情を説明すると、向こうの勘違いだということもわかって問題も解決した。トルネロスとボルトロスももう暴れる力もないようで、ランドロスは島のふっかつそうを蘇らせてくれている。

 

 とりあえず、これでミッションはコンプリートということで、さっさと袋一杯にふっかつそうを詰め、準伝の三体から逃げるようにホドモエシティに戻っていった。あばよ、とっつぁん!

 

 

 

 14歳 η月φ日 『ホドモエジム ジム戦 VSヤーコン 前編』

 

 ふっかつそうを山ほど持っていってやると、流石にジム戦を受けて貰えることになった。

 また、俺の希望通り、チャレンジャーだけでなくジムリーダー側も交換有りにして貰っている。ふっかつそうを山ほど持ってきた甲斐はあったようだ。

 

 また、今回のジム戦は、俺の我儘がかなり反映されており、前世のフラットバトルに近いルールにして貰っている。ポケモンは一律レベル50になるようにしてあり、これでお互いにレベル差はなくなって互角のバトルを楽しめるようになっていた。

 

 普通のジム戦だとバッジの数や相手のレベルに合わせてジムリーダー側がポケモンのレベルを下げるのが当たり前なので、ジムリーダー側に有利なお願いをしまくる俺を見てヤーコンも笑っている。

 

 これで条件は五分――と、いうことで、ジム戦を始めていく。こちらは開幕クルマユを出すと、ヤーコンはワルビルを出してきた。

 クルマユもフラットバトルは初めてなのでレベル変動に少し驚いた様子を見せるが、体を少し動かすと問題ないとばかりに頷いている。

 

 向こうのワルビルはレベル変動に慣れているのか、特に変わった様子は見せていなかった。また、特性の『いかく』が発生していないことから見ても、特性は『じしんかじょう』か夢特性の『いかりのつぼ』個体と見て間違いないだろう。

 

 まぁ、攻撃が下げられなかったなら何より――と、いうことで、クルマユに先制の『とびげり』を指示する。あくタイプを持っているワルビルにかくとう技は効果抜群だ。

 得意の『いとをはく』の糸を天井に張り付けてターザンキックで真正面からぶつかっていく。逆にヤーコンは、まさかクルマユが覚えるはずのない『とびげり』をしてくるとは思わず少し驚いているが、『あなをほる』ですぐに攻撃を回避させてきた。

 

 ちなみに『とびげり』は攻撃に失敗すると、最大体力の半分のダメージを受けるが、クルマユは糸を上手く使って着地をフォローすることでそのデメリットを無くしている。ここまで縦横無尽という言葉が似合うクルマユもそうはいないだろう。

 

 とはいえ、地面に潜られたのは少し辛い。こちらは『じしん』系の技を覚えられないので、地中の敵に対する反撃が難しいのだ。

 だが、それは=打つ手がない訳ではない。

 自分の周りに向けて、『ねばねばネット』を撒き散らしていく。これで迂闊に攻撃を仕掛けようものなら、『ねばねばネット』に引っかかって交代の度に素早が一段階下がる。おまけに、ネットで身動きが封じられる危険性を考えれば突っ込みたくはないはずだ。

 

 ヤーコンも、序盤で勝負をかけるつもりはないようで、少し離れた所からワルビルを地面から出させる。しかし、そこで止まらず、『すなあらし』を使ってフィールドを砂状態に変えてきた。

 視界が悪くなる――が、それならば動きを封じればいい。今度は普通の『いとをはく』で身動きを封じようとすると、ヤーコンはまたも『あなをほる』でワルビルを再び地面に潜らせていく。

 

 だが、フィールドにはまだ『ねばねばネット』が残っていた。下手に攻撃を仕掛けると罠にかかるぞ?

 

 と、考えていると、地面が揺れてクルマユの近くに岩の山が多数現れる。『ストーンエッジ』か?

 どうやら俺と同じく、ヤーコンも『あなをほる』の最中に別の技を挟むテクを使用できるようで、地面に仕掛けた『ねばねばネット』を破壊しつつ、エッジがクルマユを狙っていた。

 

 また、その騒ぎに乗じて、ワルビルも穴の中から突撃してくる。左右は岩山で防がれ回避も出来ない状況――だが、クルマユはフッと笑って空へと逃げていった。

 

 エッジを回避する動きに連動して事前に天井へ『いとをはく』で糸を付けておいたのだ。これにより、自身を空中に引っ張り上げることで、『あなをほる』の一撃を回避している。

 予想外の回避でワルビルの一撃は寸での所でクルマユを捉えられず、逆にクルマユは糸を切ってそのまま『とびげり』をワルビルに食らわせていた。とはいえ、今回は純粋にクルマユの軽い体重を乗せただけなので、『とびげり』も完全な威力は出せていない。

 

 しかし、読み合いはこちらの勝ちだ。

 

 ヤーコンはチッと軽く舌打ちをしてワルビルをボールに戻す。のらりくらりと攻撃を回避されている現状を何とかしようと思っての交代だろう。

 どうやら、この一連の流れで俺がただの粋がり野郎ではないことは完全に理解して貰えたようでヤーコンから侮りの視線が消えた。向こうが本気になってくれたのならそれは大歓迎――と、いうことで、こちらも調子に乗らずにクルマユを戻していく。

 

 続けて、ヤーコンはガマガルを出してきた。こちらはツタージャを出していく。ぶっちゃけ、ガマガルが出てくるのは読めていた。イッシュ地方のじめんタイプでみず・じめんタイプのガマガルは注意ポケモンだ。この対面は必然とも言える。

 

 くさ四倍弱点のガマガルが出てくるのを読んでいたなら、くさタイプを持つクルミルで突っ張っても良かったのではないか――と、いう奴もいるかもしれないが、既にクルミルはワルビル相手に技を三つ使わされている。後半に余力を残す意味も込めてもここはツタージャに交代するのがベストだろう。

 

 また、交換によって再びレベル変動が起こったので、一応ツタージャにも調子を確認してみたが、問題ないといつものクールな対応をしていた。

 

「パワーなら間違いなくこちらが上……だが、そのパワーを発揮させないようにバトルをコントロールしてくるとは、若ぇ癖になかなかやるじゃねぇか」

「まだまだ、俺達は小手先だけじゃないですよ」

「ガハハハハ! 言うじゃねぇか! なら、見せて貰うぜその自信の元をよ! ガマガル、『ヘドロばくだん』!」

「かわせ、ツタージャ! 『メロメロ』だ!」

「なにぃ!? 今、小手先だけじゃない所を見せるって――」

「小手先だけじゃないとは言ったけど、見せるとは言ってません!」

 

 と、言う訳で、ツタージャの『メロメロ』がガマガルに決まった。同時に、砂嵐状態が解除されてフィールドが元に戻っていく。

 

 ふふふ、悪いなヤーコン。

 

 ニューサトシは真正面からぶつかるバトルも好きだが、相手の裏を掻いて翻弄するのも大好きなんだ。

 逆にヤーコンはまどろっこしいと言わんばかりに地団駄を踏んでいる。こういう直線型の相手は真正面から受けるのも楽しいのだが、今回の目標は相性などを駆使してバトルを有利に進めることなので相手の裏を掻くのは基本中の基本よ。

 

 とはいえ、ヤーコンもメロメロ状態でバトルになるとは思っていないようで、渋々ボールに戻していく。

 ここでツタージャに『みがわり』を指示していく。体力が1/4減るが、ツタージャの身代わりがフィールドに現れる。

 目に見えて偽物だとわかるが、『みがわり』のデコイには視線誘導や攻撃誘導効果もあるので、ヤーコンはわかっていてもこのデコイを壊さないとツタージャに攻撃できない。

 

 これも、イッシュに来てから学んだことだ。

 

 ヤーコンも、バトルの流れを俺に掴まれているというのはわかっているようで、ここで流れを変えようと最後のドリュウズを出してきた。

 ワルビルだとくさ技も効果抜群だが、じめん・はがねタイプのドリュウズはくさ技も等倍で受けられる。全ての手持ちを早々に見せるリスクを抱えても現状打破に力を入れることを選んできたということか。

 

 当然ながら、最後の一体が謎のままなのと、全ての手持ちの正体が割れているのでは情報的アドバンテージに天と地の差がある。

 手持ちのポケモンがわからなければわからないほど相手はその最後の謎のポケモンを警戒するし、逆にバレてしまえば対策を考える時間を与えてしまう。だからこそポケモンバトルでは先出した2体で出来るだけ場を荒らして、最後の1体を温存するのがセオリーだ。

 

 けど、ヤーコンはそのセオリーを捨てて、場の流れを掴みに来た。自分達の力を全力で出し切れる状況さえ作れれば、仮に手持ちのポケモンがバレても勝ち切れると考えているのだろう。

 

 それだけ、自分の力に自信があるということだ。

 

 とはいえ、ここまで搦手に徹していて、そう簡単に力が出せると思われても癪だ。

 これまでのバトルで作った有利を最大限利用して、『リーフブレード』を仕掛けていく。こちらの場には『みがわり』も残っているので、攻撃で攻撃を相殺するのは不可能――

 

「ちっ、仕方ねぇ! そっちがその気ならやってやらぁ!」

 

 と、考えていると、ドリュウズもまたワルビル同様に『あなをほる』で地面に逃げていった。こういう時、やはり重量級がいないのは少し問題だな。軽率に地面に逃げられる。

 

 流石に時間も経っており、クルマユの『ねばねばネット』も消えてしまっているが、まだ『みがわり』があるので、ドリュウズがどこから攻撃を仕掛けて来るかは丸見えだった。

 そこに攻撃を合わせればダメージは容易に奪える。『メロメロ』を使ってもいいのだが、そうなればまた交代されるだけでダメージは稼げない。

 それに、この攻撃で『みがわり』が壊されれば、こちらが時間をかけて有利状況を作った意味がなくなる。ならば、ここは攻撃をぶち当てて体力的アドバンテージを奪う場面だろう。

 

 事実、地面から飛び出してきたドリュウズはこちらの『みがわり』をぶち壊して隙だらけになっている――ここだ。最後の技である『リーフストーム』を惜しみなく使って、ドリュウズにダメージを与えに行く。

 

 しかし、ツタージャの放った『リーフストーム』は、目の前のドリュウズを無視してドリュウズが作った穴に向かって放たれた。

 

「なにっ!?」

「『みがわり』には、攻撃を誘導する効果がある。これは別にお前さんだけの技じゃねぇんだぜ」

 

 そうか――地面の中で『みがわり』を置いて、攻撃を仕掛けてきたのか。これにより、攻撃技は地面内の『みがわり』に誘導される。

 ヤーコンは、ここで俺が『メロメロ』を使ってこないと読んでいたのだ。逆にこちらの攻撃が地面内の『みがわり』に誘導されたことで、ツタージャは隙だらけになっている。

 

 ここでヤーコンは、『つのドリル』を指示してきた。一撃必殺技だ。こちらの隙を狙って完全に仕留めに来ている。

 

 咄嗟に『リーフブレード』で『つのドリル』を弾く――が、この防御は読まれていたようで、そのまま追撃の『どくづき』でこちらの弱点を突いてきた。

 しまった。『つのドリル』は、こちらの防御を誘う見せ札だ。ヤーコンの本命は、こちらが防御で体勢を崩した所を狙って効果抜群の一撃を叩き込むこと。

 

 ならば、『みがわり』だ。

 

 体力が一気に半分になってしまうが、『どくづき』でそれ以上のダメージを奪われたり、毒状態にされたりするよりはマシだろう。

 ギリギリで『みがわり』をクッションにして、ツタージャが体勢を立て直す。しかし、この攻防で一気にこちらの体力は半分まで削られた。『みがわり』の使用時体力を1/4使用するデメリットをこれでもかというくらい逆手に取られた形だ。

 

 何とか大ダメージは防いだが、それでもかなり追い込まれている。やはり、このレベルの玄人ジムリーダー相手に少しの有利ではそう簡単に勝たせては貰えない。

 だが、だからこそ面白かった。

 イッシュ組にも感じて欲しい。こういう勝つか負けるかの真剣勝負の機会は早々得られるものではないのだ。この緊張感を、バトルの醍醐味を盛大に味わって欲しい。

 

 いずれ、やみつきになるぞ。出番を待っているのが苦になるくらいにな。

 

 

 




 原作との変化点。

・第57話『怪傑ア☆ギルダーVSフリージ男!』より、ラティ仮面が再び参上した。
 サマヨール仮面を付けて、黒を主体にした怪盗スタイルで決めている。ゾロアが目を輝かせて真似しており、ラティもドヤ顔でポーズを指導していた。

・第58話『デントとポッド姉弟バトル! バオップVSヤナップ』より、ポッド来訪の理由が違う。
 原作ではジム戦で負け続けてやってくるが、この世界では燃えるバトルが出来なくて不完全燃焼状態。なので、ニューサトシがバトルして解消してあげた。この小説の都合上、ジムリーダーは実力者扱いなので、話の流れを変更せざるを得なかった。すまんね。

・第59話『トルネロスVSボルトロスVSランドロス!(前編)』より、襲い掛かってきたトルボロを撃退した。
 そのせいで、アイリスが巫女になるシーンがカットされている。

・第60話『トルネロスVSボルトロスVSランドロス!(後編)』より、勘違いで襲ってきたランドロスもボコった。
 つい、伝説拒否症が出てボコってしまった。おかげでふっかつ草が手に入らなくなりそうでかなり焦った。

・第61話『地底のジム戦! VSヤーコン!!』より、交代有りのジム戦を申し込んだ。
 クルマユが立体軌道で相手を翻弄し、ツタージャのメロメロで攪乱させて場を乱した結果、搦め手嫌いのヤーコンにも変化技を使わせることに成功した。この世界のヤーコンは、実は真正面からぶつかるよりも、搦め手を使う方が強い隠れ設定。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.67

 ピジョット Lv.61

 バタフリー Lv.61

 ドサイドン Lv.64

 フシギバナ Lv.61

 リザードン Lv.66

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 キングラー Lv.61

 カモネギ  Lv.61

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 ゲンガー  Lv.63

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 バリヤード Lv.61

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 カビゴン  Lv.61

 ニョロトノ Lv.60

 ヘラクロス Lv.60

 メガニウム Lv.60

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.60

 ラティアス Lv.58

 ヘルガー  Lv.59

 ワニノコ  Lv.59

 ヨルノズク(色違い) Lv.58

 カイロス(部分色違い) Lv.58

 ウソッキー Lv.59

 バンギラス Lv.62

 ドンファン Lv.59

 ギャラドス(色違い) Lv.59

 ミロカロス Lv.55

 ラグラージ Lv.54

 オオスバメ Lv.54

 ジュカイン Lv.54

 ヘイガニ  Lv.54

 フライゴン Lv.59

 コータス  Lv.52

 サーナイト(色違い) Lv.48

 オニゴーリ Lv.52

 ワカシャモ Lv.51

 メタグロス(色違い) Lv.51

 エテボース Lv.49

 ムクホーク Lv.48

 ドダイトス Lv.47

 ブイゼル  Lv.48

 ムウマージ Lv.51

 カバルドン LV.47

 ミカルゲ  Lv.57

 グライオン Lv.46

 ロトム   Lv.47

 ユキノオー Lv.46

 ガバイト  Lv.42

 ゾロア(ヒスイの姿) Lv.29→30

 コモルー  Lv.40

 カイリキー(変異体) Lv.40

 ミジュマル Lv.35→36

 ポカブ   Lv.35→36

 ツタージャ Lv.35→36

 ズルッグ  Lv.25→27

 クルマユ  Lv.32→33

 ペンドラー Lv.35→36

 エルフーン LV.35→36

 ガントル  Lv.34→35


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