15歳 μ月α日 『意外な所からわかることもある』
アララギ博士の親父さん――長いのでこれからは親父博士と書くが、その親父博士のいる白の遺跡に向かう途中、サンギタウンに足を踏み入れると何やら妙な悪寒のようなものを感じた。
同時に、それまで温厚だった野生のポケモン達が、まるで豹変したようにこちらへと襲い掛かってくる。目つきがおかしくてとても正気ではない。
挙句の果てには、ボールの外に出ていたピカ様やゾロア、キバゴ――遂にはラティまでもがおかしくなりそうだったので、とりあえず波動による精神防御を発動させた。
すると、俺達のポケモン達はすぐに正気を取り戻している。どうやら、精神を狂わせる何かをされたのは間違いなさそうだ――と、思っていると、周囲のポケモン達も、突如として現れた国際警察のハンサムが正常に戻してくれた。
会うのは実にメテオナイトの事件ぶりだが、相変わらずプラズマ団を追いかけているらしい。また、ハンサム曰く、プラズマ団はポケモンを凶暴にする謎の電波を発信する実験をしているようで、この騒ぎも奴らのせいだということだった。
しっかし、プラズマ団もしばらく静かにしていたかと思えば、また人様に迷惑をかけまくる邪悪な実験してやがるなぁ。
これは取っ捕まえてやるのが世界の為かぁ――と、いうことで、俺達もハンサムに協力してプラズマ団を追いかけることにした。
目撃者に聞き込みをして、奴らが潜んでいると思われる街外れの天文台へ言ってみると、まさに野生のポケモンを操作する実験を行っていたと思われるプラズマ団の連中を見つける。同時に、操られたポケモン達がプラズマ団達を守るように動き出した。
ゲームBW2同様、アクロマを名乗る科学者は、まるでこちらが来るのをわかっていたかのように、「来ましたね、メテオナイトのピカチュウ」と、ピカ様に向かって例の電波装置をくっつけようとしてくる。
勿論、ピカ様への精神攻撃は波動で防御しているので暴れることはないのだが、「成程、トレーナーの方も報告通り普通じゃないようですね」と、失礼なことを言ってきた。
「ただの波動だ。人を超人みたいに言うんじゃねーよ」
「言い得て妙では? 君だけが持つ、特殊進化するリザードンとミュウツーのことも調べました。あれはおそらく、あなたの言う波動によって、特性を書き換えられたことでメガシンカに近い変化をするようになったのではないかと私は見ています。カロスの方にも、そういう特性が変化したポケモンの事例はあるようですしね」
特性――『きずなへんげ』のことか。アニメからの逆輸入である、本来ならゲッコウガのみの特性。それが、俺の波動によって特性が変化したものだって?
素直に有り得ないとは言えなかった。
俺が波動の力を自覚したのは、前にルカリオに基礎を教えて貰ったからだが、その前から俺は無意識にこの体に流れる波動を使っていたっぽいのだ。
その影響で、本来なら特性が『もうか』であるリザードンを、無理やり特性『きずなへんげ』に変化させていたとしても、ぶっちゃけ不思議ではない。
いや、でもその場合は、何でアニメでは変化しなかったってことになるか? 勿論、その頃は設定がなかったというメタ発言も出来るが、サトシ君ではなく、ニューサトシになったことで、やはりこの体にも変化があったとすれば?
意外な所からわかることもあるもんだ。
でも、奴の言葉は全てが正しい訳じゃない。多分だが、ミュウツーの場合はリザードンとはまた事情が違う気がする。
何故、そう思うのか? それは、俺にしかわからないきずな化の違いだ。リザードンとは完全なきずな化が出来ているが、ミュウツーとは未だに偶発的な事態を除いて意図的にきずな化を制御しきれていない。
それはおそらく、同じ『きずなへんげ』でも、特性の変化の仕方に違いがあるからではないか?
最初にミュウツーが俺に興味を持ったのは、俺とリザードンがきずな化という未知を見せたからだった。サカキのポケモンとして俺達に敵対していたミュウツーに勝つために、俺とリザードンは初めてきずな現象を発生させてその力を目覚めさせた。
そして、ミュウツーがその力が目覚めたのはジラーチを助ける時だった――が、それは俺の力によって特性が変化したのではなく、ジラーチのエネルギーを身に纏ったミュウツーが、無意識に「自分もきずな化したい」と願ったからこそ発現したのではないかと俺は見ている。
あの時はすぐに元に戻ってしまったが、多分ミュウツーは千年彗星のエネルギーによって、無意識に特性を『きずなへんげ』へと書き替えたんだ。
だから、同じ『きずなへんげ』でもリザードンとは習熟難易度が違うのだろう。そりゃ、ミュウツーのきずな化には本来であれば千年彗星並の力がいるってことだ。無意識にリミッターを越えでもしない限り、おそらく人間には意図的に使えるものではない。
勿論、あくまでもアクロマの推測から考えた憶測だ。が、多分合っている気がする。ミュウツーとのきずな化が完全にならないのは、俺の方の出力不足なのだろう。まさか、俺の方に原因があったとは――本当に意外な所からわかることもあるもんだ。
と、思っていると、何やらアクロマが少し慌てたように機械を弄っている。「チッ、ロケット団ですか――」と、呟いている所から、どうやらあいつらが何か仕掛けたらしい。
ああ見えて、あいつらもエリートだからなぁ。
なんて考えていると、電子機器が壊れていく。操作されてアクロマを守っていたポケモン達も正気に戻り、もうどうしようもないと悟ったのか、アクロマは部下たちを連れて撤退していった。逃げ足だけはなかなか早いようで、ハンサムも「また逃げられたか」と悔しそうにしている。
このまま一緒に追いかけても良いが、親父博士との約束もあるので、ハンサムとはここで別れることになった。まぁ、もしまた会う機会があれば、その時こそプラズマ団を捕まえてやろう。
15歳 μ月β日 『叩き込む』
サンギ牧場でエリーという少女と出会った。彼女のデンリュウはこの牧場でメリープ達を管理する役割を担っているようなのだが、気が弱くてなかなかメリープ達に言うことを聞いて貰えないらしい。
エリーの父からも、これでは仕事にならないと言われ、近くの街のポケモン交換会でもっと役に立つポケモンと交換しろと命じられていた。とはいえ、エリーはデンリュウが大好きなので手放したくないと言っている。
ならば、デンリュウに力を付けて、メリープ達に認めさせてやれば良い――と、ニューサトシが協力をしようとすると、またしてもアイリスとデントが止めに入ってきた。
ええい。もう、ケルディオさんの時のようなミスはしないと言っているだろうが!
と、二人を振りほどいてエリーとデンリュウへと向き直り、どうするか意志を確認していく。
エリーも、デンリュウが『かみなりパンチ』を使えるくらいに強くなれば、きっとメリープ達も言うことを聞いてくれる言い、デンリュウも頷いたのでここはピカ様にお願いして『かみなりパンチ』の見本を見せて貰うことにした。
普段は『ボルテッカー』優先であまり使わないが、当然ながらピカ様も『かみなりパンチ』くらいは使える。後は実際に受けて覚えろということで、ピカ様の『かみなりパンチ』連打でデンリュウにコツを伝えていく。
うちのポケモンの技の教え方は、基本的に飛天御剣スタイルと同じで、一度見せてコツを伝えた後はひらすら叩いて覚えさせるものだ。
デンリュウはでんき半減だし、ピカ様も手加減はしているようなので即戦闘不能にはなるまい。途中で波動による回復も入れて、ひたすらに『かみなりパンチ』を覚えさせる。
気の弱いデンリュウとしても、ここで逃げたらもうエリーと一緒に居られないのはわかっているようで、苦しくてもやめようとする素振りは見せない。
アイリスとデントも、「効率的だとわかってはいるんだけど見た目がよろしくないのよね」、「デンリュウが黒焦げになっているのは、なかなかバッドなテイストだよ」と苦言を述べていたが、優しく教えて覚えられるなら苦労はないんだよ。
と、思っていると、俺達がデンリュウを構っている隙に、いつものようにロケット団が現れて牧場のメリープを連れさろうとしていた。
マジに最近また頻繁に来るようになったなぁ――と、感慨深いものを感じながらも、いつものようにやなかんじーにしていく。また、仲間達のピンチにデンリュウも目覚め、『かみなりパンチ』を習得していた。やっぱ、こういう時、ロケット団が役に立つんだよなぁ。
また、活躍したデンリュウの姿を見て、メリープ達もようやくデンリュウのことを認めたらしく、今までの反抗的な態度が嘘のように従順になっている。
これにて一件落着と言うことで、これでデンリュウも無理に交換に出されることはなくなったと言っていいだろう。なかなか大変だったが、雨降って地固まるってやつだな。
15歳 μ月γ日 『ここから先は通行止めだ(キリッ)』
プラズマ団に捕らえられていたウォーグルを助けて、森の中を逃げていたNと偶然再会した。
聞けば、Nはこうしてプラズマ団に限らず、ポケモンハンターのような悪い人間に掴まって悪用されているポケモンを助けて自然に返す活動をしているらしい。
ほーん、プラズマ団と敵対しているってことは、BW2寄りのNさんな訳だ。これなら、ゼクロムやレシラムに関わることはなさそうやな。
と、思っていると、どうやらウォーグルには発信機が取り付けられていたようで、かなりの数のプラズマ団が追いかけてきた。
Nは自分が囮になるからウォーグルを逃がしてくれというので、「馬鹿言え。一度面倒見たなら最後までケツ持ってやれ」と、逆にNとウォーグルを送り出してやる。
いやぁ、久しぶりに良い話聞いて、ちょっとやる気出た――ってことで、ここから先は通行止めだ。
と、宣言すると同時に、ピカ様の青い雷が輝き、プラズマ団と俺達の間の地面に一本のラインが引かれる。それを越えたら、悪いがどうなるかは保証できない。
向こうも、俺のことはアクロマ辺りから聞いているのか、下手にラインを越えられずにいるようだった。まぁ、もうウォーグルを奪われるミスをしているのだ。もし、ここで俺に倒されようものなら、その失態はもう致命的なものとしか言いようがなくなるもんな。
とはいえ、こちらとしても場所が悪かった。森の中では、ピカ様の電撃は森林火災に繋がりかねない。まぁ、イッシュ組やミュウツーを出してもいいのだが、どうもこいつら俺の情報を集めているみたいだし、出来れば今以上にこちらのことを教えたくなかった。サカキみたいに下手に対策されても面倒だしな。
そんなこんなで、互いに睨み合いを続けていると、ウォーグルを逃がしたというNが帰って来る。それを見て、プラズマ団も渋々という様子で撤退していった。
Nも俺達のおかげでウォーグルを助けられたとお礼を言ってくる。まぁ、Nのポケモンを助けたいという真剣な気持ちに当てられただけだから、そんなに真剣に感謝しなくてもいい――と、話をしていると、しばらく行き先が同じ方向と言うことで少しの間一緒に行動することになった。
15歳 μ月δ日 『逆は駄目なのか?』
タチワキシティで、ポケモン湾岸救助隊による消火訓練をしているのを見て、Nがポケモンがポケモンを救うならまだしも、人間の身の安全のために危険な目に合わせることに憤っていた。
だが、俺が「お前はウォーグルを助けただろ? なんで人間がポケモンを助けるのは良くて、ポケモンは人間を助けちゃいけないんだ?」と聞くと、自分が少し偏見を持って見ていたことに気付いたようでハッとした様子を見せている。
よくよく見れば、訓練をしているのはポケモンだけではなく人間もだった。ここでは、ポケモンと人間が協力して命を救おうとしている――その証拠に、この後ロケット団のせいで火事が起きたのだが、それをポケモンと人間が共に助けるのを見て、Nも考え方を改めたように見えた。
15歳 μ月ε日 『あの頃の俺』
イッシュ地方では珍しいカントーフェアがやっているというので見ていくことにしたのだが、久しぶりに御三家の進化前であるフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの三体を見て、進化前の三体がナナシマで究極技の練習をしていたのも思い出した。
あの頃は俺もまだアニポケ世界に順応しきれていなくて、ポケモン達もレベルが低くて未熟だったなぁ。それこそ、あの頃の俺とシュー太郎さんが戦ったら、ワンチャン負けていたかもしれない。
と、昔のことを話していると、アイリスが「サトシにもそんな時代があったのねぇ」としみじみ頷いている。
そりゃそうだ。俺だって未熟な頃があった――いや、今も未熟なのはわかっているが、まだまだ初心者なのに前世の知識で玄人ぶっていた時代があったのである。
タケシやカスミさんには初心者らしくないとは言われていたが、今の俺からすれば子供が背伸びをしていただけなのだ。
きっと、これからもっと時間が経てば、あの頃の俺はそんなことを言っていたが、そんな俺も未来の俺から見ればまだまだ未熟な子猫ちゃんに見えるのだろう。でも、それがトレーナーとしての――否、人間という生き物の成長だ。
と、感慨に浸っていると、Nも俺の話を聞いて、真面目な顔でうんうん頷いていた。いや、別にそんな凄い話はしてないんだけどね。
原作との変化点。
・第112話『アクロマVSハンサム! プラズマ団の陰謀!!』より、波動によって凶暴化の電波を阻止した。
残念ながら精神防御は完璧だった。また、その関係できずな現象の謎の一つが解明される。どこでおもらししようか悩んでいたが、アクロマはいい説明役になってくれた。
・裏でロケット団が動いている。
原作通り、プラズマ団の実験データをハッキングしている。
・第113話『霧のサンギ牧場! でんりゅうのあかり!!』より、ニューサトシがデンリュウを指導した。
アイリスとデントの制止を振り切ってかみなりパンチを叩き込んだ。最終的にはロケット団がいつも通りに良い所を持っていっている。
・第114話『N再び! ウォーグル救出作戦!!』より、ニューサトシが足止めを買って出た。
原作では、Nが足止めしている間にサトシ君達がウォーグルを逃がしている。撃破に踏みきらなかったのは、それだけプラズマ団の数が多いから。
・第115話『急げ! ポケモン湾岸救助隊!!』より、Nの視野を広げた。
Nがポケモンを利用しているという部分しか見えていなかったので、ちゃんとポケモンも人間を助けたいという気持ちを持っている点を指摘した。そのため、原作よりも早く見方を変えている。
・第116話『燃えよリザードン! VSカイリュー!』より、昔話を聞かせた。
定期的にリザードンには会っているので、原作のようにリザードンを呼ぶことはなかった。なので、ケンホロウはカントー送りになっていない。ってか、ケンホロウそもそもいなかったわw ケンホロウに決めました!
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.68
ピジョット Lv.62
バタフリー Lv.62
ドサイドン Lv.65
フシギバナ Lv.63
リザードン Lv.67
カメックス Lv.62
キングラー Lv.62
カモネギ Lv.62
エビワラー Lv.62
ゲンガー Lv.64
コノヨザル Lv.62
イーブイ Lv.62
ベトベトン Lv.63
ジバコイル Lv.62
ケンタロス Lv.62
ヤドラン Lv.62
ハッサム Lv.62
トゲキッス Lv.62
プテラ Lv.62
ラプラス Lv.62
ミュウツー Lv.76
バリヤード Lv.62
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.61
カビゴン Lv.62
ニョロトノ Lv.61
ヘラクロス Lv.61
メガニウム Lv.61
バクフーン(ヒスイの姿) Lv.61
ラティアス Lv.60
ヘルガー Lv.61
ワニノコ Lv.61
ヨルノズク(色違い) Lv.61
カイロス(部分色違い) Lv.61
ウソッキー Lv.61
バンギラス Lv.63
ドンファン Lv.61
ギャラドス(色違い) Lv.61
ミロカロス Lv.60
ラグラージ Lv.58
オオスバメ Lv.58
ジュカイン Lv.58
ヘイガニ Lv.58
フライゴン Lv.61
コータス Lv.56
サーナイト(色違い) Lv.52
オニゴーリ Lv.56
ワカシャモ Lv.55
メタグロス(色違い) Lv.55
エテボース Lv.53
ムクホーク Lv.52
ドダイトス Lv.52
ブイゼル Lv.53
ムウマージ Lv.55
カバルドン LV.52
ミカルゲ Lv.60
グライオン Lv.51
ロトム Lv.52
ユキノオー Lv.51
ガブリアス Lv.50
ゾロア(ヒスイの姿) Lv.42→43
ボーマンダ Lv.50
カイリキー(変異体) Lv.50
ミジュマル Lv.48
エンブオー Lv.48
ツタージャ Lv.48
ズルッグ Lv.42
ハハコモリ Lv.46
ペンドラー Lv.46
エルフーン LV.46
ギガイアス Lv.46
ワルビアル Lv.50
ヒトモシ LV.45
サザンドラ Lv.65