ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯306 『ウソダドンドコドーン!!』

 15歳 μ月χ日 『Re:七夜の願い星 一日目』

 

 オオキナ島を横断中のある日の夜、ふと気が付くとうちのキッズポケモンであるゾロアとズルッグ(そろそろ子供は卒業時期か?)が、何やらコソコソしているのを見つけた。

 急に声をかけて驚かすのも悪いので、前にプラズマ団相手に披露した波動を体内に秘める技術の応用で気配を消しながら様子を見てみると、なんと幻のポケモンであるジラーチと遊んでいるではないか。

 

 知っての通り、ジラーチは1000年に一度七日間だけ目覚めるポケモンだ。当然ながら、俺が過去にホウエンで出会ったジラーチとは別個体である――が、常識的に考えて、普通に生きていてジラーチに二回も会うトレーナーがいるか?

 

 もしかしたら、これって映画案件かもしれん。

 

 俺の記憶には、ジラーチに関する映画は七夜の願い星だけしか残っていないが、もしかしたら忘れているだけで何かジラーチの映画があった可能性は十分にある。

 

 でも、これは幸運なことでもあった。

 

 基本的に伝説・幻嫌いなニューサトシだが、今回に限って言えば興味が勝っている。その理由は言わずもがな、きずなミュウツーのことだった。

 過去に、ジラーチの力によって変化した特性『きずなへんげ』が安定しないのは、俺側の力が足りていないからだと思われるが、もしジラーチの力を借りられればこの問題を解決することが出来るかもしれない。

 

 と、欲を出したのがまずかったのか、ふとジラーチがこちらに気付いて姿を消してしまった。一応、気配を消していたとはいえ、別に消えている訳ではないので見つけようと思えば見つけられるのだ。

 

 ゾロアやズルッグには、ジラーチをびっくりさせるな――と、怒られてしまったが、これでも一応気を使って気配を消していたんだって。ごめんって。

 

 

 

 15歳 μ月ψ日 『Re:七夜の願い星 二日目』

 

 ジラーチを見た次の日、地元の少女であるホリーがジラーチを探しているのを見つけた。

 

 聞けば、昔この辺りは水と緑の豊富な土地だったが今は枯れ果ててしまっており、ジラーチの力で蘇らせることが出来ないかと思っているらしい。

 ホリーの父親であるカクトも、この土地の水源について何とかしようと思い、ずっと旅に出ているようで、父親に会いたいという気持ちもあるようだ。

 

 絆されたアイリスやデントが手伝ってあげようというので、仕方なく協力していく。

 まぁ、俺としてもジラーチには少し用があるし、目覚めているのは七日間だけだ。仮に昨日が一日目として後六日――最悪の場合は船に乗り遅れるという可能性もあるが、滅多にない機会だし少しくらい寄り道してもいいだろう。

 

 

 

 15歳 α月δ日 『Re:七夜の願い星 七日目』

 

 ここ数日、姿は見れど捕まえられずという感じでジラーチを取り逃がしていたが、やはり俺達が出会ったのが一日目で間違いなさそうだった。

 今日がジラーチが目覚めている最後の日であり、ジラーチの力が最高潮に高まる日でもある。ホリーの必死の願いが通じたのか、遂にジラーチが姿を見せてくれた――のだが、その瞬間、ロケット団がいつものようにジラーチを捕まえようとしてくる。

 

 当然ながら、劇場版展開なら絶対いるとわかっていたので警戒度はMAXだ。予め、手持ちも万全にジラーチを守れるガチ組に変えており、ロケット団が速攻やなかんじーしている。

 その中でも、特にニャースが「にゃんで、今日はそんなガチなのにゃあ!?」と驚いていたが、俺としてもいろいろ打算があるのだ。ジラーチに恩を売っておいて損はないんだよ。

 

 そんなこんなでロケット団を追い返すと、ホリーが水源を直してほしいとジラーチにお願いしている。ジラーチも頷いてどこかに向かって飛び出した。

 後を追いかけていると、偶然この地に帰ってきたというホリーの父親――カクトも連れてジラーチを追いかける。どうもジラーチは山の祠に行きたかったようで、そこに腰を落ち着けるとジラーチの体が輝き出した。

 

 同時に、死んでいた水脈が復活する。どうやら、ジラーチの力でこの地の水脈が蘇り、水が湧き出るようになったらしい。

 

 カクトも、長年の目的だった水源の復活がなされてとても喜んでおり、ホリーも父親が帰ってきてくれて嬉しそうに笑っている。そんな二人を見て、ジラーチも満足したように頷いていた。

 

 良かったね――と、思っていると、今度は俺と目が合った。同時に、マスターボールのミュウツーを出す。それだけで何が言いたいかは伝わったようで、ジラーチがまた光り出し、ミュウツーの体も反応するように輝き出した。

 

 その後、ジラーチは俺達に『ありがとう』と告げると、再び1000年の眠りに入る。

 

 いや、ありがとうはこちらだ。基本的に伝説・幻拒否勢のニューサトシだが、受けた恩に礼を言わないほど人間が腐ってはいない。お前から貰ったこの力、無駄にはしないぜ。

 

 

 追記。ミュウツーとのきずな化だが、二つの変化が起きていた。一つ目は確定できずな化できるようになったこと、二つ目は変化が二種類に増えたことだ。

 一種目は時間制限がなくなったが出力が少し落ち、今まで背中から吹き荒れるように出ていたエネルギーが出なくなったノーマルモードが追加されている。二つ目は今までと同じで三分だけだが超出力が出せるモードだった。多分だが、俺の力が追いついた時、超出力も安定するようになるのだろう。良い調整と言って良かった。

 

 

 

 15歳 α月ε日 『また円盤か』

 

 オオキナ島を横断中、アイリスやキバゴ、デント――それに街の住人までもが顔がオーベムのようになるという事件が起きた。

 俺は基本的にこういうことにはオートで防御が発動するので巻き込まれないのだが、何故かピカ様やラティを始めとした俺のポケモン達も無事であり原因不明としか言いようがない。

 

 とりあえず、放置しておく訳にもいかず事件解決のためにオーベムを探すことにしたのだが、その途中にオーベムにニャースを奪われたというロケット団とばったり出会った。

 

 何故かこいつらもオーベムにはなっていないようで、ニャースを助けるためにも俺に協力すると言っている。

 しばらくすると、捕まったニャースが自力で逃げてきたのでオーベムの所に案内するように頼んだ。すると、謎の円盤が鎮座しているのを見つける。

 

 聞けば、オーベム達はこの円盤の動力源である小判を落としてしまったらしく、街の人をオーベム化して探させていたらしい。

 

 小判――と、聞いて、コジロウに心当たりがあるのか、コレクションに拾ったという小判を出すと、オーベムが「それだ」という反応を示している。

 が、当のロケット団達は、そんなに凄いものならこのまま持って逃げようという顔をしていたので、サクッと奪ってやなかんじーにしてやった。それを持っていかれたら世界中の人間がオーベム化しかねないからな。

 

 と、いうことで、オーベム達に小判を返すと無事に街の人達やアイリス、デントも元に戻った。そのままオーベム達も見送り、「もう小判落とすなよ、マジで」と忠告もしている。

 

 実際、また似たような事件が起きても困るので、本気で小判は落とさないで欲しいものだ。

 

 

 

 15歳 α月ζ日 『ウソダドンドコドーン!!』

 

 オオキナ島を横断し、再び船旅を楽しんでいると、いろいろな木の実が実るというミノリ島に寄っていくことにした。

 この島では豊作祝賀祭をやっているということで、屋台なども出ているのだという。当然、ニューサトシはお祭り大好きなので寄っていくことにした。

 

 すると、カントーでもイッシュでも見ないエリキテルとゴーゴートを見つけた。当然ながら、カロスのポケモンなのでポケモン図鑑で検索しても正体不明のポケモンとしか出ない。

 野生はまず有り得ないと思っていると、すぐトレーナーの女性もやってきた。女性はパンジーというらしく、やはりカロス出身でポケモンルポライターをしているという。そういえば、ゲームにもこんな女がいたような気がする。『がくしゅうそうち』をくれるやつだ。

 

 また、俺のピカ様を見て一発で通常の個体と違うことを見抜いた辺り、パンジーもかなりの観察眼を持っているらしい。

 

 そんなパンジーは、この豊作祝賀祭を取材に来たようで、この祭の成り立ちについても話してくれた。

 どうやらこの島は昔、木の実が豊富に実るということで、木の実を独占しようと企む人間やポケモンによって木のみが根こそぎ奪われてしまったらしい。やがて、二体のポケモンが木の実を争って争い合い、互いに力尽きてしまったということだが、ふと現れた少年に木の実を分けて貰って救われた――というのが、この祭の由来のようだった。

 

 また、この二体の悲しい争いを忘れないために、豊作祝賀祭では同時にポケモン相撲の大会も開かれるのだという。

 

 ぶっちゃけ、昔のことはどうでもいいけど、相撲大会と聞いては黙っていられん。当然、俺も参加するぜ――と、声を上げると、マリルリが自分に任せてくれと胸を叩いた。

 確かに、特性『ちからもち』のマリルリならば、十分他のパワータイプのポケモンに渡り合えると俺もOKを出す。ならばと、アイリスもアリゲイツで参加を名乗り出た。

 

 アリゲイツも特性が『ちからづく』だ。パワーには自信があるようで力こぶを作っている。デントもオクタンで参加を示したが、当のオクタンは俺ってパワータイプじゃないんだよねぇ――と、言うような顔をしていた。

 

 実際、いざ相撲大会が始まると、オクタンは早々に負けてしまっている。デントも、「すまない。君が輝けるテイストじゃなかったね」と自分の非を認めており、オクタンもやれやれという表情を見せていた。何だかんだ、少しずつ気安い仲になって来ているな。

 

 そんな中、俺とアイリスは絶好調で勝ち抜いていた。特に自信があるマリルリとアリゲイツは、自分よりも大きなポケモンをちぎっては投げ、ちぎっては投げしている。

 

 最終的には俺とアイリスが決勝戦を戦い合うこととなり、マリルリがアリゲイツの一瞬の隙を突いて一本を決めて優勝となった。

 優勝賞品はきあいのハチマキのようで、マリルリが大喜びで巻いている。負けたアリゲイツも、何となくマリルリには勝てないとわかっていたのか、お前の勝ちだ――と、仲間の勝利を喜んでいた。

 

 だけなら良かったのだが、喜んでいると何やら急にアリゲイツの体が光り出す。もしやと思って視線を向けると、アリゲイツがオーダイルに進化していた。

 

 だ、だれだー! アリゲイツが進化しないとか嘘ついたやつー! 普通に進化しているじゃないかー! ウソダドンドコドーン!!

 

 

 追記。パンジーはカントー方面を目指しているということで、しばらく一緒に旅をすることになった。こういう時、タケシがいたら大人のお姉さんと一緒に旅が出来て大喜びするのだろうが、タケシはこういう時に限っていないんだよなぁ。

 

 

 

 15歳 α月η日 『良いモノを見せてくれてありがとな』

 

 デコロラ諸島を回っていると、パンジーがこの先にあるヤシ島の近くの無人島に、かつて海賊が隠したお宝があるということで行ってみることにした。

 こういうのは探検大好きラティが行きたがるので基本的に拒否できない。のだが、どうやら今回は当たりのようで、行く先々でポケモン達が行く手を阻んできた。

 

 ドンカラス、ムウマージ、ダーテング、ニドキング――と、どれもかなりの力を持っている。当然、戦う気はないので頂上まで逃げてきたのだが、最後に目の前にキュウコンが立ち塞がってくる。

 どうやら、こいつらは噂の海賊団のポケモンのようで、余程この場所を荒らされたくないみたいだった。俺としてはもうここで引いても良いのだが、ラティの気合に煽られてピカ様がキュウコンを追い返してしまっている。

 

 なんか悪いことしているような気もするなぁ――と、思いながら周囲をよく見てみると、頂上には今まで俺達を襲ってきたポケモン達を模した石像が立っていた。キュウコンの石像だけなかったが、よく見ると石像同士の間に人工的に作られた溝のようなものがある。

 

 長い年月で泥が溜まっているようだが、マリルリの『みずのはどう』で泥を押し流すと、溝同士が水で繋がり五角形の道が出来ていく。また、水が五つ目の土台のスイッチを押すと、それまで隠れていたキュウコンの石像も現れ、地下へ続く階段も出てきた。

 

 同時に、いつものようにロケット団も現れたのでサクッとやなかんじーにしている。

 

 改めて、この先に宝があるようだが、キュウコン達の様子を見る限り、あまり行ってほしくなさそうにも思えた。

 

 とはいえ、ここまで来てお預けというのは俺ともかく他が納得できないだろうということで地下へ行ってみると、そこには宝箱に詰められた大量の進化の石があった。

 月の石、水の石、炎の石、雷の石、リーフの石、氷の石、太陽の石、光の石、闇の石、目覚め石――と、全ての進化の石が詰め込まれている。それを見て、パンジーもキュウコン達の気持ちに気付いたらしく、ここまで撮影した記録を消去することにしたようだった。

 

 まぁ、確かにこれを見れば誰にだってわかる。

 

 この海賊のお宝は、キュウコン達の守るべき大切な思い出であると同時に、この島に住む野生のポケモン達にとっても、進化するためになくてはならないものなのだ。

 思えば、この島にいるポケモンはイーブイなどを始めとして、石によって進化するポケモンが多かった。きっと、人間の興味本位で暴いていいものではなかったのだろう。

 

 改めて、今日ここで見たことは俺達だけの秘密にしようということで、この島を去っていく。すると、キュウコンを始めとした海賊団のポケモン達や、この島に住む全てのポケモンが俺達のことを緊張の面持ちで見ていた。

 

 おそらく、俺達から他の人間に情報が漏れて、この島に略奪者がやってくることを警戒しているのだろう。だからこそ、声を大にして伝えていく。

 

 いろいろ迷惑かけてごめんな。でも、良いモノを見せてくれてありがとう。死んでも誰にも言わないから心配しなくても大丈夫だぞ。

 と、ハッキリ伝えると、キュウコンを始めとした海賊団のポケモン達や島のポケモン達もホッとした様子を見せる。どうやらこちらの意思はちゃんと伝わったようで、そのまま俺達が帰るのを静かに見送ってくれていた。

 

 

 




 原作との変化点。

・第132話『ジラーチに願いを! 七日間の奇跡!!』より、ニューサトシが映画案件と勘違いした。
 1000年に一度しか出会えないポケモンに二度も出会う? いや、映画案件やろ。

・かなりの下心でジラーチを助けている。
 そりゃ、下心くらいあるよ。人間だもん。と、いうことで、原作のようにジラーチに無駄な力を使わせずにジラーチを助けた。

・きずな化が安定した。
 正確には安定モードと超出力モードに切り替えて使えるようになった。超出力は、今の所ニューサトシとミュウツーがブチぎれないと三分しか使えないが、安定モードでもメガシンカに負けないパワーがある。ちなみに『サイコバーン』は超出力時限定。

・第133話『光る円盤! オーベム達の街!!』より、ニューサトシが波動でオーベム化を回避した。
 トレーナーに連動して、手持ちポケモン達も無事だった。原作ではバカだからという理由でオーベム化していない。

・第134話『バンジー登場! エリキテルとゴーゴート!!』より、マリルリで相撲大会に参加した。
 アイリスのアリゲイツを倒して優勝した。が、向こうは進化している。ウソダドンドコドーン!!

・第135話『お宝の謎! 無人島アドベンチャー!!』より、氷の石を追加した。
 この時代にはないが、ないと不自然なので追加している。野生のポケモンを虐めているみたいで、ニューサトシはあまりこの宝探しに乗り気ではなかった。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.68

 ピジョット Lv.62

 バタフリー Lv.62

 ドサイドン Lv.65

 フシギバナ Lv.63

 リザードン Lv.67

 カメックス Lv.62

 キングラー Lv.62

 カモネギ  Lv.62

 エビワラー Lv.62

 ゲンガー  Lv.64

 コノヨザル Lv.62

 イーブイ  Lv.62

 ベトベトン Lv.63

 ジバコイル Lv.62

 ケンタロス Lv.62

 ヤドラン  Lv.62

 ハッサム  Lv.62

 トゲキッス Lv.62

 プテラ   Lv.62

 ラプラス  Lv.62

 ミュウツー Lv.76

 バリヤード Lv.62

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.61

 カビゴン  Lv.62

 ニョロトノ Lv.61

 ヘラクロス Lv.61

 メガニウム Lv.61

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.61

 ラティアス Lv.60

 ヘルガー  Lv.61

 ワニノコ  Lv.61

 ヨルノズク(色違い) Lv.61

 カイロス(部分色違い) Lv.61

 ウソッキー Lv.61

 バンギラス Lv.63

 ドンファン Lv.61

 ギャラドス(色違い) Lv.61

 ミロカロス Lv.60

 ラグラージ Lv.58

 オオスバメ Lv.58

 ジュカイン Lv.58

 ヘイガニ  Lv.58

 フライゴン Lv.61

 コータス  Lv.56

 サーナイト(色違い) Lv.53

 オニゴーリ Lv.56

 ワカシャモ Lv.56

 メタグロス(色違い) Lv.56

 エテボース Lv.54

 ムクホーク Lv.53

 ドダイトス Lv.53

 ブイゼル  Lv.54

 ムウマージ Lv.56

 カバルドン LV.53

 ミカルゲ  Lv.60

 グライオン Lv.52

 ロトム   Lv.53

 ユキノオー Lv.52

 ガブリアス Lv.51

 ゾロア(ヒスイの姿) Lv.44

 ボーマンダ Lv.51

 カイリキー(変異体) Lv.51

 ミジュマル Lv.49

 エンブオー Lv.49

 ツタージャ Lv.49

 ズルッグ  Lv.43

 ハハコモリ Lv.47

 ペンドラー Lv.47

 エルフーン LV.47

 ギガイアス Lv.47

 ワルビアル Lv.51

 ヒトモシ  LV.46

 サザンドラ Lv.65

 マリルリ  Lv.40→41


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