15歳 β月μ日 『ダイマックスしたーい!』
どうやら、俺以外の知り合い達も順当に勝ち進んでいるようだった。初チャンピオンリーグとはいえ、流石にシンジやシンゴは初戦じゃ躓かないか――と、思っていると、タクトがシゲルとぶつかって敗北している。
バトルを見てみると、タクトは相変わらず準伝を使いこなした見事な戦いぶりだったが、それでもミュウツーを倒した経験すらあるシゲルの前には散ってしまっていた。シゲルも、メガシンカとダイマックスを上手く使ってタクトのパーティを壊滅させたらしい。
どうやらシゲルは今年一年かけて、去年は試作段階だったフィールドにガラル粒子を散布するカプセルを完成させたようで、これでガラル以外でもダイマックスが正式に使えるようになったのだという。
ダイマックスしていられるターンも正式なものになったのか、3ターン大暴れしていた。が、まだ普及はしていないようで、現在これを持っているのはシゲルを含めた一部のトレーナーだけなのだと言っている。
実質、専用技に近いが、それはあいつが時間をかけて作った成果だ。ズルだというつもりはない――が、少し羨ましくもあった。俺もダイマックスしたーい!
15歳 β月ο日 『ビームが、曲がる!?』
今年は例年より人が少ないおかげもあって、一回戦もそれなりに早めに終わっている。
これから二回戦――俺の相手は、前にデントが戦ったこおりタイプ遣いのドラゴに決まった。あの時は、ユキノオーを使っていたが、こおりタイプ遣いを名乗るくらいだ。他にもいろいろとこおりタイプのポケモンは持っていると見て良い。
問題は、こおりタイプで統一しているのか、それとも他のタイプのポケモンも使っているのかだ。一回戦の戦いっぷりを見た感じはこおりタイプ統一パっぽい感じがするが――と、思いつつ二回戦を戦っていく。
今回のこちらのパーティは、リザードン、ジバコイル、ヘラクロス、バンギラス、エテボース、ボーマンダの六体をチョイスしていた。
こおりタイプを警戒しつつ、他に違うポケモンが出て来ても臨機応変に対応できるようにというパーティだが、どうやらドラゴは生粋の統一パ使いみたいだった。
初手は、こちらの地方では珍しいアローラキュウコンで、特性『ゆきふらし』でフィールドを雪状態にして物理防御を上げてきた。
対するこちらは、開幕ジバコイルで、特性変更によって得た『アナライズ』によって自身の攻撃が最後の時、威力が1.3倍になる効果をフルに使って『ラスターカノン』を撃っていく。
ドラゴもアローラキュウコンがはがね四倍なのは知っているようだが、素早種族値109ならば簡単に回避できると余裕を見せており、念のために『オーロラベール』で雪状態の時、しばらくの間ダメージが半減する技を使ってきていた。
これで仮に当たっても威力は半減だが――甘い。
「そのラスカ、曲がるぞ?」
アローラキュウコンが余裕をもってこちらの『ラスターカノン』を回避した瞬間、まるでそれを追うようにビームが曲がる。
有り得ない軌道で追尾してくる『ラスターカノン』を避けきれずに、アローラキュウコンがダメージを受けた。『オーロラベール』で威力半減になっているが、それでも向こうの予想よりも与えたダメージは大きいようで驚きが隠せずにいる。
ちなみに、何故ラスターカノンが曲がったのか、それは『ラスターカノン』と同時に使用した『ミラーコート』によるものだった。
本来であれば、相手から受けた特殊攻撃ダメージを倍返しするというのが『ミラーコート』の使い方だが、ジバコイルは自身の攻撃を途中で反射させることでビームを物理的に曲げたのだ。
また、『ミラーコート』の倍返し(割と無理矢理反射しているので倍にまではなっていない)によって、『ラスターカノン』の威力が『アナライズ』とは別に上がっており、それもアローラキュウコンに大ダメージを与えた一因になっている。
ぶっちゃけ、最初にこのビームが曲がるのを見た時、俺は死ぬほど驚いた。ポケスペのワタルが『はかいこうせん』を曲げた時並の驚きだ。
しかし、仕組みはどちらかというと、エビワラーの超カウンターに近い。同じカントー組ということで仲もいいし、いろいろとインスピレーションを刺激されたのだろう。
ぶっちゃけ、足が遅いジバコイルにとって、相手に技を当てる技術と言うのは必須事項だった。だが、このコンボのおかげで、どんな場所に隠れていても相手を攻撃することが出来る。
おまけに、本人はまだこれで満足しきっておらず、いずれは二度三度とビームを曲げることを目標としていると言っていた。どうもピカ様枠を本気で狙っているらしい。流石は人気ランキング2位であるコイルさんの最終進化系やでぇ!
と、開幕から度肝を抜いたことで、その後もずっと俺の流れだった。次に出てきたマニューラはヘラクロスが、ユキノオーにはバンギラスをぶつけて勝利をもぎ取っていく。
アローラキュウコンも含め、先に向こうの三体が戦闘不能になったことで、インターバルに入ったが、その後も何とか流れを変えようとドラゴも四体目に出したユキメノコをメガシンカさせてくる。
メガユキメノコ――ホミカのメガペンドラーと同じく、全くの初見ポケモンだった。しかし、特性は『ゆきふらし』で、かなりのスピードアタッカーだということがエテボースに寄って判明される。
とはいえ、流石にエテボースだけでメガシンカポケモンには勝ちきれなさそうだったので、ここはリザードンをきずな化して一気にメガユキメノコを戦闘不能に持っていった。
そのままの勢いで五体目のツンベアーをヘラクロスで倒しきると、最後にドラゴはパルデア地方にしか存在しないセグレイブを出してくる。聞けば、知り合いからタマゴを貰ってセビエから育てたのだという。
ならばこちらもドラゴンで相対しようということで、ボーマンダを出していった。こちらはこおりが四倍弱点ではあるが、向こうもドラゴンタイプが弱点なので条件は五分――こちらが四倍弱点で向こうは二倍弱点だが、五分と言ったら五分なのだ。
うちのボーマンダも隠れて『りゅうせいぐん』を密かに特訓していたようで、近接型に見せて遠距離技も豊富に覚えていた。
向こうの特性は『ねつこうかん』というほのお技でダメージを受けると攻撃が一段階上がる特性の可能性があったので、ほのお技は使わないようにしながらも一気に相手を追い詰めていく。
最後はボーマンダが上空から『りゅうせいぐん』を下に向けて放ち、相手の懐に入った瞬間に流星を炸裂させてダメージを与えるという新技を見せてセグレイブを戦闘不能に持っていった。お前、その技、ダブルとか複数人相手の時に役に立ちそうだな!(基本的に『りゅうせいぐん』は花火のように打ち上げてぶつけるが、今回は上空から直下させて散弾のように使っている)
そんなこんなで、割とさっくり勝利を決める。ドラゴもそこそこ強かったが、統一パで勝ちたいならもう少し努力しないと相性を覆しきれないかなぁ。
15歳 β月π日 『こればかりはなぁ』
シゲルの二回戦の相手がシンジに決まった。運がない、流石のシンジもシゲルが相手では――と、思いながらもバトルを見ていく。
序盤は割とシゲルが大人げないバトルをして流れを掴んでいくが、シンジもいつの間にかキーストーンを手に入れていたようで、ムクホークをメガムクホークにメガシンカさせていた。
が、シゲルにダイマックスを使われてからは追い込まれている。
やっぱ、相手しかダイマックスできないのは純粋に不利だよなぁ。流石に、来年はメガシンカやダイマックスなんかに規制がかかるかも。
ってか、メガムクホークって。
俺知らないんだけど、どうなん? インファの威力的に、タイプがひこう・かくとうっぽい感じはわかるんだけど、それ以外がどうなのか謎過ぎてわからん。
と、途中、いろいろツッコミを入れる事態が起きたが、最終的にはゴウカザルをカメックスが下し、エレキブルVSエレキブルの対決になった。
しかし、ここでシンジのエレキブルが意地の勝利を見せている。が、その後、カイリューの一撃できっちり取られてシンジの二回戦敗退が決まった。
それでもシゲル相手にあれだけ戦えていたのだ。去年とは比べ物にならないくらい強くなっていることがわかる。出来れば俺が戦いたかったが、こればかりは運だからなぁ。
15歳 β月ρ日 『だから番組が違うって』
何だかんだでもう準々決勝――これに勝てばベスト4ということで、去年の成績を越えるためにも絶対に負けられない。
俺の相手は、前に一度戦ったことがあるキングだった。名前にキングがつくポケモンしか使わないという、ドラゴの統一パとは違う拘りを持つ男。しかし、何だかんだ準々決勝に来ている辺り、実力はしっかり持っているのだろう。
名前にキングがつくポケモンは、俺の知る限りだとコイキング、キングラー、ニドキング、ヤドキング、キングドラ、ケッキング、ガラルヤドキング、ニャイキング、アクジキング(ウルトラビースト)くらいだ。
もしかしたら、俺の知らないキングポケモンが追加されている可能性はあるが、それでも一体か二体だろう。半分はみずタイプなので、対策はそう難しくない。
と、思いながら、いざバトルを開始すると、こいつは俺以上にトリッキーなやつだった。
開幕出てきたコイキングは、『とびはねる』で攻撃を回避しながら上空から『ハイドロポンプ』を撃ってくるし、ニャイキングは敢えて技を受けて『メタルバースト』で倍返しする変態型だし――と、「フッ、キングはチャンスを逃さないものだ」とドヤ顔までされた。
だから番組が違うって! と、思わずツッコミを入れそうになったが、こちらも負けてばかりはいられない。
今回チョイスしたのは、ピカ様、バタフリー、ラプラス、ケンタロス、ジュカイン、グライオンの六体だ。
開幕で相手をハメるために出したバタフリーがまさか逆にコイキングによって振り回され、次に出したジュカインもニャイキングに酷い目に合わされそうになったが、それでもまだどちらもポケモンは倒れていないこともあって状況は五分。
ここから巻き返そうと、ピカ様を出して場を荒らしていく。向こうはパワーで押そうとケッキングを出してきたが、攻撃を上手く受け流せば『なまけ』によって動きが止まるので、どうしても早い相手は苦手なようだった。
そこから続けて出てきたガラルヤドキングも叩いていく。どく・エスパーという見慣れない複合故に、攻撃も多彩だったが最終的には『エレキネット』で足場を奪い、ピカ様の『アイアンテール』で頭を叩き割ってやった。
そこから数の有利が出来始めると、こちらも段々と本来の動きが出来るようになってくる。
バタフリーが得意の『ふくがん』からの『ねむりごな』がニャイキングを眠らせ、『こうそくいどう』を積んだジュカインが『あまごい』からの『すいすい』のキングドラを叩き、コイキングはラプラスの『フリーズドライ』で倒す。
最後に出てきたニドキングが、こちらのグライオンを倒して一矢報いてきたが、ケンタロスがその仇を撃って勝利した。
ぶっちゃけ、どくどく玉がないので、グライオンは他のポケモンとのシナジーも考えて特性を『すながくれ』のままにしていたが、こんなことなら『ポイズンヒール』にした方がよかったかもしれん。最悪、自分に『どくどく』で発動できるしな。
と、考えていると、シゲルやシンゴも準々決勝を抜けたようだった。これで、準決勝は俺、シゲル、シンゴと、最後の一人はマサトが話していた長靴を履いたニャースを使うテツヤというトレーナーが勝ち進んでいる。
へぇ、前にホウエンリーグで戦っているのを見た時はそこまで強そうなイメージはなかったけど、マサトが言うだけあってそこそこ実力があるらしい。
誰と戦っても面白そうだが、シゲルとは出来れば決勝で勝負を決めたかった。と、すると、シンゴかテツヤのどちらかが良いが、それならば前に戦ったことのあるシンゴがどれだけ成長したかを見たい――と、思っていると組み合わせが決まり、俺の相手はシンゴに決まった。
これで、シュー太郎さんやドラゴ、キングに続き、知り合い同士でぶつかることになったが、当のシンゴは相手が俺だとわかるとガッツポーズを決めている。どうやらずっとリベンジの機会を待っていたようで、ようやく戦えて嬉しいと顔に書いてあった。
こちらとしても、シンゴとはどこかで戦いたいと思っていたのだ。当然ながら負けるつもりはないが、お前があれからどれだけ強くなったのか、しっかり見させて貰うぜ。
原作との変化点。
・シゲルがタクトを下した。
今はまだシゲルしかダイマックスを使えないことでかなりの有利になっている。この話はダイジェストだが、明日の朝にシゲル視点でバトルシーンを更新予定。もし、いらないという意見が多かったらカット予定。
・ドラゴ戦はダイジェスト。
全部書くともう凄い分量になって5月の更新に間に合いそうになかったので、大事な試合以外はダイジェストでお送りしている。相手はこおり統一で、切り札はセグレイブ。だが、流石にニューサトシ以外にセグレイブがこおり・ドラゴンだと知る人がいないので、アイリスも特に反応なしだった。
・シゲルVSシンジ戦。
こちらもダイジェストだが、タクト戦同様にシゲル視点でのバトルシーンを明日の夜に更新予定。もし、いらないという意見が多かったらカット予定。
・キング編もダイジェスト。
グライオンは、バンギラスやカバルドンとの兼ね合いで『すながくれ』のままだったが、やっぱポイヒの方が強いかもと思い直している。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.68
ピジョット Lv.63
バタフリー Lv.63
ドサイドン Lv.66
フシギバナ Lv.64
リザードン Lv.67
カメックス Lv.63
キングラー Lv.63
カモネギ Lv.63
エビワラー Lv.63
ゲンガー Lv.65
コノヨザル Lv.63
イーブイ Lv.63
ベトベトン Lv.64
ジバコイル Lv.63
ケンタロス Lv.63
ヤドラン Lv.63
ハッサム Lv.63
トゲキッス Lv.63
プテラ Lv.63
ラプラス Lv.63
ミュウツー Lv.76
バリヤード Lv.63
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.62
カビゴン Lv.63
ニョロトノ Lv.62
ヘラクロス Lv.62
メガニウム Lv.62
バクフーン(ヒスイの姿) Lv.62
ラティアス Lv.61
ヘルガー Lv.62
ワニノコ Lv.62
ヨルノズク(色違い) Lv.62
カイロス(部分色違い) Lv.62
ウソッキー Lv.62
バンギラス Lv.64
ドンファン Lv.62
ギャラドス(色違い) Lv.62
ミロカロス Lv.61
ラグラージ Lv.59
オオスバメ Lv.59
ジュカイン Lv.59
ヘイガニ Lv.59
フライゴン Lv.62
コータス Lv.57
サーナイト(色違い) Lv.54
オニゴーリ Lv.57
ワカシャモ Lv.57
メタグロス(色違い) Lv.57
エテボース Lv.55
ムクホーク Lv.54
ドダイトス Lv.54
ブイゼル Lv.55
ムウマージ Lv.57
カバルドン LV.54
ミカルゲ Lv.61
グライオン Lv.53
ロトム Lv.54
ユキノオー Lv.53
ガブリアス Lv.52
ゾロア(ヒスイの姿) Lv.46
ボーマンダ Lv.52
カイリキー(変異体) Lv.52
ミジュマル Lv.50
エンブオー Lv.50
ツタージャ Lv.50
ズルッグ Lv.45
ハハコモリ Lv.48
ペンドラー Lv.48
エルフーン LV.48
ギガイアス Lv.48
ワルビアル Lv.52
ヒトモシ LV.47
サザンドラ Lv.65
マリルリ Lv.43
タマゴ 時々動いているみたい。生まれるまでもうちょっとかな?