ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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♯319 『止まるんじゃねーぞ!』

 15歳 β月χ日 『決めた』

 

 シゲルが「ガラルに帰る」と言って旅立っていった。帰るって――お前の故郷はカントー地方のマサラタウンじゃないのかと思わずツッコミを入れてしまうくらい、もうシゲルはすっかりガラルに染まってしまっているらしい。

 

 何でも、いずれはガラル地方以外でもダイマックスを普及させることを目的にしているようで、今回のバトルもいいデータになると勝敗とは関係なく、いろいろと喜ぶ姿を見せていた。

 

 また、シゲルの他にも、シンゴやシンジ、タクト、シュー太郎さんと言ったライバル達も、各々修行のために再び旅に出ている。

 俺が四天王リーグ入りしたので、次に会えるのはいつになることやら――と、考えていると、チャンピオンリーグを優勝したことでパンジーを始め、報道陣がまたこちらを囲んで死ぬほど取材してきた。

 

 やれ、今の気持ちは? 四天王リーグへの意気込みは? と、昨日も聞かれたことをまた聞かれる。

 最初こそ取材も目立って楽しかったが、いい加減飽きてきたので、時を置き去りにする速度で逃げていった。

 

 そのまま、待っていてくれた仲間達の所に戻ってくると、タケシが俺の顔を見て、「決めたのか?」と声をかけてきた。

 

 ああ。決めた。

 

 今回の四天王リーグはカントーに挑戦する。やはり、地元というのも大きいが、ジョウトのエキシビションマッチから俺がどれだけ強くなったのか――最強にぶつけたくなった。

 シロナはぶーたれていたが、聞けば年度更新時に挑戦するリーグは変更が可能らしいので、カントーに満足したら次はシンオウに挑戦すればいいだろう。否、シンオウに限らず、全ての地方の四天王リーグに挑戦して、全力をぶつけ合っていくのもいいかもしれない。

 

 そう言うと、カスミさんが「あんたは止まらないわね」と笑みを浮かべた。ハルカも「まぁ、サトシらしいかも」と頷いており、ヒカリも「だいじょーぶ。サトシなら行けるよ」と応援してくれる。アイリスは「そういう無邪気な所は子供ね」と、二度目の子供ねを頂き、ラティは「ラティもたたかう!」と、先の戦いに対して気合を入れていた。

 

 見れば、マサトも「僕も早くサトシに追いつきたい」とやる気を漲らせている。随分と差があるが、マサトもきっと苦労して強くなることだろう。

 デントは「サトシの奥深さはまだまだこんなものじゃなさそうだ」と、先を楽しみにしており、タケシは「気負わず行けよ。俺達もまた応援に行くからな」と声をかけてくる。

 

 嬉しいが、別に今すぐ戦う訳ではなかった。四天王リーグは、約半月後だ。まだ少し余裕がある。とはいえ、調整していたらすぐ始まっちまうだろうけどな。

 

 

 

 15歳 γ月α日 『止まるんじゃねーぞ』

 

 マサラタウンに帰ってきたので、残っていたメンバーにも勝ったことを伝えていく。

 先に戻ってきたメンバーから話は聞いていたようだが、改めて全員がチャンピオンリーグを突破できたことに喜びを見せた。とはいえ、これで終わったではない。

 

 むしろ、始まりはここからだ。

 

 これから戦うのは、シゲルと同じかそれ以上に強い相手であり、俺達の力がどこまで通用するかもわからなかった。

 けど、積み重ねてきた努力は決して裏切らない。俺達は、俺達の力を信じて前に進んでいけばいい――そういうと、ポケモン達はますます気合を入れて訓練を始めた。

 

 いいね、だからこそ、この言葉をお前たちに贈ろう。前世なら、お前死ぬのか? と、ツッコミを入れられるかもしれないが、まごうことなき名言だ。

 

 俺は止まらねーからよ。

 

 お前らが止まんねー限り、その先に俺は居るぞ! だからよ、止まるんじゃねーぞ!

 

 

 

 15歳 γ月γ日 『なんか、毎度お馴染みになって来たな』

 

 そういえば、チャンピオンリーグも終わったし、そろそろシンジから貰ったゴウカザルのタマゴをしっかり面倒みよう――と、思っていると、タマゴにヒビが入り始めた。

 思ったよりも生まれるのが早いなと感心していると、タマゴが輝いて中から元気なヒコザルが飛び出してくる。あの弱気だったヒコザルの子とは思えないくらい明るい性格をしており、俺が親だとわかると嬉しそうに顔を押し付けてきた。

 

 また、ゾロアも新しい弟が出来て大喜びしている。思えば、去年はゾロア、その前はダンバルと、この時期はタマゴを手に入れることが多い気がした。

 

 ゾロアと一緒になって、ズルッグも兄貴ぶっているのが、少し前のゴマゾウのようでデジャヴを感じる。今はドンファンになって落ち着いたが、昔はヒンバスだった妹分のミロカロスに兄貴ぶっていたのを思い出した。

 

 とはいえ、少し前にゾロアとズルッグには長い間子ども扱いし過ぎて怒られたばかりだ。今回こそ、ヒコザルを鍛えるタイミングは間違えないようにしないとな。

 

 

 

 15歳 γ月δ日 『解釈違い』

 

 俺のヒコザルは生まれたが、カスミさんのゼニガメやアイリスのラプラスはまだ生まれる兆しを見せていなかった。まぁ、どちらもタマゴが出来てからそこまで時間が経っていないし、もう少しかかったとしても別におかしくはない。

 

 思えばカスミさんは、俺がゼニガメをゲットした時からゼニガメが欲しいと言っていた。そのせいか、これでもかとタマゴの時から愛情を注いでいる。あまりの溺愛っぷりに、逆にアイリスが引いていたがタマゴを大事にしているのは同じだ。

 

 ドラゴンポケモンではないが、ラプラス達から託された大事なタマゴということで、アイリスもいつ生まれても良いようにお世話をしている。

 何だかんだハルカやヒカリも、ポケモンのタマゴを孵したことがあるので気持ちはわかるらしく、まるで子を持つ親のような会話をしていた。お前ら何歳だよ(ハルカは二つ下で、ヒカリは三つ下。ちなみに、カスミさんはタメでアイリスは一つ下である)。

 

 そんな中、うちの新たな末っ子であるヒコザルは、誰に似たのかやる気が凄い。本当に、シンジのゴウカザルの子供かと疑うレベルで戦うのが好きで、生まれたばかりのズルッグに負けず劣らずのやんちゃっぷりだ。

 

 あの強力な『もうか』を引き継いでいるのかどうかはわからないが、今も口から小さな炎を出して先輩達に喧嘩を売っては軽くあしらわれている。

 

 おかしいなぁ。シンジのゴウカザルがヒコザルだった頃は、それはもう気の弱くていい子だったのに、どうしてこんな好戦的な性格になってしまったのか。まさか、チャンピオンリーグの熱をタマゴ時代から感じ取ってしまったのだろうか?

 

 いや、まぁ、戦うのが大好きなのはいいことなんだけどさ。アニメのイメージのせいか、解釈違いのようなものを感じる。まぁ、別個体だから当然なんだけど。

 

 

 

 15歳 γ月ζ日 『ワクワクするぜ』

 

 四天王リーグに向けて少し情報収集をしていると、改めて四天王やチャンピオンにも専門職とそうでないやつがいた。

 例えば、ゲームでも四天王だったカンナやキクコはこおりやみず、ゴーストやどくという感じでタイプが割と固まっている。

 しかし、新しく四天王入りしたブルーやグリーン、チャンピオンのレッドは、特にタイプの固定など無く好きにポケモンを使っていた。ゲームなら仕様の一言で済むが、この世界ではそうはいかない。

 

 専門職というのは、そのポケモンを得意とする反面、メタを張られるので厳しいのだ。それでも勝ち続けている辺り、カンナやキクコは生粋の強者と言って差し支えない。油断すれば瞬殺されるだろう。

 

 改めて、今のカントー四天王はブルー、カンナ、グリーン、キクコ。チャンピオンはレッドとなっている。

 キクコも引退の噂は良く聞くが、何だかんだ四天王に残っているのは、やはり後釜が見つからないからなのか? それとも引退詐欺なのか。どちらにしろ、強敵だ。

 

 ブルーの手持ちは、前に戦った時とあまり変わっていない。基本的にカメックスが切り札で、キュウコンやウツボット、ピクシー、ガルーラ、ゲンガーとバランスのいいパーティで、たまにメンバーが何名か変わる程度に落ち着いている。が、あの時よりもレベルが上がっているので油断は出来なさそうだった。

 

 カンナも、切り札はラプラスで他はみずかこおりタイプだが、みずとこおりは意外と住み分けが出来ており、苦手なはがねやいわ、かくとう、ほのおで攻めるにも、みず・エスパーやみず・じめんと行った対策がされている。突破は意外に難しそうだ。

 

 グリーンも、基本的には去年戦った時のメンバーだが、他にも強いポケモンを隠しているようで、その時に合わせてメンバーを変えているらしい。しかし、あのサンダーを去年の四天王リーグでは使っていないのは、何か制約でもあるのだろうか?

 

 キクコは、切り札がゲンガー、またゴースト・どくタイプで周りを固めている。ゲンガーのようにゴースト・どく複合は意外と少ないので、案外住み分けは簡単に出来ていた。

 ゴーストタイプの苦手なあくタイプやゴーストタイプはどくタイプで受け、どくタイプの苦手なじめんタイプやエスパータイプはゴーストタイプで受けるというわかりやすい役割だ。トリッキーさや経験でいえば、キクコに勝る相手はそう多くないだろう。

 

 そしてレッド――ピカチュウ、カメックス、フシギバナ、リザードンは確定でパーティメンバーに入っているが、その他の二体は気分で変わることが多い。

 基本的には、カントーやジョウトのポケモンを使っているが、たまに別地方のポケモンも使うことがある。確定選出の四体を対策して、残りの二体に荒らされるなんてパターンは結構あるので注意が必要だ。

 

 総じて、油断はできない。

 

 そもそも、こちらはチャレンジャーなのだ。最近は俺も先輩になってきて胸を貸すことが増えてきたが、久しぶりに全身全霊でぶつかっていく時が来たのかもしれない。

 いや、まぁ、シゲルにはいつもぶつかっているが、何というか明確な格上と公式戦で戦うというのは、ジムリーダーなどを除けばこれがほぼ初めてと言って良かった。何が言いたいかというと、ワクワクして夜も眠れねぇ!!

 

 

 

 15歳 γ月ι日 『現地入り』

 

 カントーの四天王リーグは当然ながらカントー地方のセキエイリーグで行われる。思えば、ここに来るのはバトルフロンティアに挑戦した時以来か――と、過去を懐かしみながら会場へと向かった。

 マサラタウンからセキエイまで、今では一日もあれば着いてしまう。昔は死ぬほど歩いたというのに、科学の力ってすげー!

 

 と、お決まりのギャグをしながらリーグ入りする。流石にタケシ達は一緒の場所に泊まれはしないので、別のホテルから現地に応援しにきてくれることになっていた。

 四天王リーグのチケットはかなりのお値段がするが、俺達の場合は友情価格でゼロ円応援席を用意して貰っている。というか、お願いしたら普通に席を用意してくれた。

 

 チェックインと参加登録を終えると、レッドを除く四天王が勢揃いしてこちらを迎え入れてくれるようで各々が様々な反応を見せてくれる。

 

 ブルーは、「やっほー、サトシ君。久しぶりー!」と、相変わらずの陽キャで、カンナは「ようやく約束を果たせるわね」と、前にした約束をずっと覚えてくれていたらしい。

 グリーンは「去年の雪辱を晴らさせて貰う」とやる気十分で、キクコは「……シバが一年遅いって嘆いてたよ」と伝言を教えてくれる。そればかりはすまんとしか言えなかった。

 

 改めて、「よろしくお願いします!」と挨拶していく。が、負けるつもりはない――そんな俺の態度が伝わったようで、四天王達もそうでなくては面白くないと笑みを浮かべる。

 

 しかし、バチバチな俺達に対し、何やら運営スタッフはバタバタしていた。聞けば、まだレッドが現地入りしていないようで、電話をかけても繋がらずに困っているらしい。

 

 チラリと、ブルーやグリーンを見ると、二人とも頭を押さえている。えっ、まさかのレッド不参加? 俺の記憶が間違ってなければ、参加申し込みって今日までだったよな?

 

 

 

 15歳 γ月κ日 『流石は特別』

 

 明日から四天王リーグが始まるが、チャンピオンの姿は未だになかった。しかし、何とか連絡は着いたようで、どうもシロガネ山の奥で落盤があったらしく脱出に手間取ってしまったのだという。

 まぁ、そういう事故は仕方ないよねってことで、今回は特別にレッドは途中参加ということになった。まぁ、総当たり戦で、基本的に一日に二試合しかしないので、レッドの試合を後半に回せば問題はないだろう。

 

 そんなこんなで、明日からバトルが始まる訳だが、俺は午前の第一試合に決まった。相手はブルーで、バトルするのは実にセキエイ大会以来となる。

 本人曰く、バトルはそこまで得意じゃないとのことだが、何だかんだ俺に勝った相手だ。あの頃はまだアニポケ世界に順応できていなかった俺が、この世界の公式戦で初めて敗北した相手でもある――勝ってリベンジしたいという気持ちは大きい。

 

 否、ここで負けては最強になんて勝てるはずがなかった。ミュウツーを使ってでも勝つと、改めて気合を入れ直していく。

 

 当のブルーは、割と本気で手加減を望んでいたようだが、残念ながらニューサトシには手加減という機能が付いていなかった。いつだって、俺に出来るのは目の前の相手を老若男女問わずにぶっ飛ばしていくだけだ。

 

 

 




 原作との変化点。

・ダイマックス普及。
 シゲルも現在ダイマックスを専用技として使えるのも楽しいが、やはりガラルのようにダイマックスをお互いにどこで使うかという読み合いをした方が楽しいと考えている。

・四天王やチャンピオンたち。
 流石に、優勝したニューサトシの所へ行ったら邪魔になるのがわかっているので接触を自重している。声をかけるのを許されたのは、師匠であれシロナだけだった。

・四天王リーグはカントー挑戦。
 レッドと戦いたくなった。今の自分がどこまで通用するのかぶつけてみたいと思っている。また、年度毎に挑戦するリーグは変えて良いらしいので、来年度は別リーグに行くことも思考中。

・ヒコザル爆誕。
 昔の親と違って、やんちゃな性格。シンジのヒコザルもピカ様のように、おくびょう個体から性格が変わっていったのだが、この子は最初からやんちゃ。タマゴの中からチャンピオンリーグの熱を感じていたためバトルが大好き。

・年齢初公開。
 意外と知りたいという声があったので、ここでお初。ニューサトシ15歳、タケシ20歳、カスミさん15歳、ハルカ13歳、マサト10歳、ヒカリ12歳、アイリス14歳、デント18~20歳(未定)、セレナ15歳(ポケモンに興味がないので現在ひきこもり中。サイホーンレースの練習ばっかりさせられている)。意外と年齢差があるが、ニューサトシの身長がここまで伸びてないので、ヒロイン全員からほぼ同年代くらいだと思われている。

・グリーンのサンダー。
 自由自在に使える仲ではなく、出るバトルを決めるタイプ。我と戦うに相応しいやつ以外とは戦わないという感じ。去年のニューサトシのバトルと、四天王リーグでのレッドとのバトルを経て、戦うべき相手としか戦わない変なバトルグルメになった。

・レッド遅刻中。
 訳あって遅刻。

・初戦はブルー。
 地味に数年ぶりのリベンジマッチとなった。しかし、ブルー本人はミュウツーやリザードンがいなかったあの時ですらほぼ引き分けみたいなものだったのに、今のニューサトシに勝てるはずないと泣き喚いている。



 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.68

 ピジョット Lv.63

 バタフリー Lv.63

 ドサイドン Lv.66

 フシギバナ Lv.64

 リザードン Lv.67

 カメックス Lv.63

 キングラー Lv.63

 カモネギ  Lv.63

 エビワラー Lv.63

 ゲンガー  Lv.65

 コノヨザル Lv.63

 イーブイ  Lv.63

 ベトベトン Lv.64

 ジバコイル Lv.63

 ケンタロス Lv.63

 ヤドラン  Lv.63

 ハッサム  Lv.63

 トゲキッス Lv.63

 プテラ   Lv.63

 ラプラス  Lv.63

 ミュウツー Lv.76

 バリヤード Lv.63

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.62

 カビゴン  Lv.63

 ニョロトノ Lv.62

 ヘラクロス Lv.62

 メガニウム Lv.62

 バクフーン(ヒスイの姿) Lv.62

 ラティアス Lv.61

 ヘルガー  Lv.62

 ワニノコ  Lv.62

 ヨルノズク(色違い) Lv.62

 カイロス(部分色違い) Lv.62

 ウソッキー Lv.62

 バンギラス Lv.64

 ドンファン Lv.62

 ギャラドス(色違い) Lv.62

 ミロカロス Lv.61

 ラグラージ Lv.59

 オオスバメ Lv.59

 ジュカイン Lv.59

 ヘイガニ  Lv.59

 フライゴン Lv.62

 コータス  Lv.57

 サーナイト(色違い) Lv.54

 オニゴーリ Lv.57

 ワカシャモ Lv.57

 メタグロス(色違い) Lv.57

 エテボース Lv.55

 ムクホーク Lv.54

 ドダイトス Lv.54

 ブイゼル  Lv.55

 ムウマージ Lv.57

 カバルドン LV.54

 ミカルゲ  Lv.61

 グライオン Lv.53

 ロトム   Lv.54

 ユキノオー Lv.53

 ガブリアス Lv.52

 ゾロア(ヒスイの姿) Lv.46

 ボーマンダ Lv.52

 カイリキー(変異体) Lv.52

 ミジュマル Lv.50

 エンブオー Lv.50

 ツタージャ Lv.50

 ズルッグ  Lv.45

 ハハコモリ Lv.48

 ペンドラー Lv.48

 エルフーン LV.48

 ギガイアス Lv.48

 ワルビアル Lv.52

 ヒトモシ  LV.47

 サザンドラ Lv.65

 マリルリ  Lv.43

 ヒコザル  Lv.1 NEW!


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