ニューサトシのアニポケ冒険記   作:おこむね

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#050 『それいけ、バレパンマン!』

 11歳 ε月ν日 『チコリータ、君どうしたい?』

 

 チコリータはアニメのように甘えん坊である。

 俺の愛情を独占したいというアピールは物凄いし、俺もなるべくチコリータの意向に沿うようにはしているつもりだ。

 だから、アニメのように反抗するようなことはなく、今日も元気にのびのび過ごしている。

 

 しかし、一つ大きな問題があった。

 

 チコリータよ。ハッキリ言って、今のお前はフシギダネの劣化にしかなっていないのだ!

 おっと、ショックを受けるな。それは今だけの話だ。これから、お前だけにしかできない、お前だけの動きをどうにかして確立しようではないか。

 

 一応、構想はあるのだ。

 フシギダネは、攻撃、特殊、どちらも器用にこなすし、粉技や『どくどく』、『やどりぎのたね』と補助技も持っている。しかし、流石のあいつも『リフレクター』と『ひかりのかべ』は覚えることが出来ない。

 

 チコリータ、お前にはこれから壁を貼って相手の攻撃を半減させつつ、『こうごうせい』で体力を回復させて、ひたすら相手を叩くゾンビ戦法を身につけて貰う。

 お前はフシギダネと違って進化という道がまだ残っているし、メガニウムまで行けば耐久も上がって戦いやすくなるはずだ。

 それにメガニウムになれば、ワンチャン『げきりん』を覚えることが出来るかもしれない。そうなれば、火力の面でも大分使い易くなるに違いないはずだ。

 

 と、力説すると、チコリータもまさか俺がそこまで自分のことを考えてくれているとは思っていなかったのか、目を潤ませて感動している。

 さぁ、チコリータよ。早速、特訓だ。レベル的にはまだ覚えられないかもしれないが、練習していると早く技が発現する可能性もある。お前の気合を俺に見せてくれ!

 

 

 追記。マジで『リフレクター』と『ひかりのかべ』を覚えた。先生にバリヤードを呼んだとはいえ、まさか一日で両方とも取得するとは。こいつ、俺のこと好き過ぎやろ。

 

 

 

 11歳 ε月ο日 『アルキメンデス、お前はハネッコではない』

 

 ヒワダタウンへ向かっている途中、ハネッコを使って天気を予測しているアズサという女性にあった。

 結構な数のハネッコを連れていて、どうやら風に吹かれたハネッコの数で天候のことがいろいろわかるのだという。ポケモン世界の気象予報士ってこんなんなんだと感心していると、ハネッコ達の中に一体だけナゾノクサが紛れ込んでいた。

 

 アズサ曰く、このナゾノクサはハネッコ達と仲良くなりすぎて、自分をハネッコだと思っているらしい。ただ、自分はハネッコのつもりでもナゾノクサなので当然だが同じように飛ぶことが出来ず落ち込んでいた。

 アズサも種族的なものなので無理だと説得したようなのだが、どうしても諦めることが出来ないようだ。

 

 俺達もナゾノクサにはナゾノクサのいい所がある。そう説得して見たのだが、やはりなかなか現実は受け入れられないらしい。

 しかし、毎度お馴染みのロケット団がハネッコ達を誘拐してしまうと、ナゾノクサも助けられるのは自分だけだと思ったようで、得意のくさ技を駆使してロケット団をやなかんじーにしていた。

 

 ナゾノクサも、自分の力でハネッコを助けたことで、俺達の言葉を信じる気になってくれたのか、自信を持った顔つきになっている。こういう所で役に立つから、何だかんだあいつらは憎み切れないんだよなぁ。

 

 

 

 11歳 ε月ρ日 『何しに来たんだこいつら?』

 

 いつも通り、ロケット団の相手をしていると、グライガーマンを名乗るメタボなおっさんとグライガーがいきなり乱入してきた。

 しかし、格好良く入ってきた割に、ロケット団相手にボコボコにされている。これがアニメのロケット団なら勝てたんだろうが、この世界のロケット団は俺のせいで無駄に強化されているからなぁ。

 

 何しに来たんだこいつ。と、思いながら様子を見ていると、今度はグライガールを名乗る女が乱入してきて、倒れたグライガーマンを助けて帰って行った。

 

 結局、ロケット団は俺がいつも通りにやなかんじーにしてやったのだが、随分と格好悪い正義のヒーローだったな。

 

 

 追記。次の街でグライガーマングッズの専門店があり、店長がグライガーマンだった。と、いうことは娘がガールか。本当に何しに来たんだ、こいつら?

 

 

 

 11歳 ε月σ日 『ちょっと指導してやるか』

 

 とある牧場でカレンという少女に出会った。

 カレンの家はメリープの牧場を営んでいるようで、カレンはパートナーのホワイトというメリープと共に、数日後に行われる村のお祭りのバトル大会に参加したいらしい。しかし、カレンの母は未熟なカレンにまだバトルは無理だと許可してくれないようだった。

 

 ならば代わりにニューサトシが! と思ったが、どうやら村の人間以外は参加できないらしい。

 

 自分が参加できない以上、もう興味など欠片もなかったが、あまりにカレンが可哀想なので、少しバトルの手ほどきをしてやることにした。

 ピカ様に相手をお願いし、カレンのホワイトとバトルをする。すると、すぐに問題点が浮かび上がってきた。

 どうもカレンは技を指示するのに必死過ぎて、相手の動き所かメリープの動きすら見えていないのである。一生懸命なのはわかるが、自分のことに必死で空回りしてしまっているのだ。

 

 確かに、母親の言う通り未熟である。これではバトル以前の問題なので、まずはトレーナーとしての心構えを簡単にレクチャーしてやることにした。

 

 すると、丁度良くロケット団が来たので、コジロウ相手にバトルをさせてみる。ムサシの方は俺が完全に抑えたので、前回のグライガーマンのようなことにはならないだろう。

 多少苦戦していたが、それでもしっかりと状況を見て指示を飛ばすことが出来ていた。結果的には相性もあってコジロウのフシギダネに負けてしまったが、それでも初心者にしてみれば十分戦えた方だろう。

 

 いつも通り、サクッとロケット団をやなかんじーにすると、カレンのバトルを見ていた母が、バトルへの参加を許可していた。俺達は先に進むが、頑張って好成績を残してほしいものだ。

 

 

 追記。後日、俺宛に一枚の写真と手紙が届けられた。写真にはカレンとホワイトがトロフィーを持って写っており、手紙には感謝の言葉と旅の無事を祈る言葉が綴られていた。

 

 

 

 11歳 ε月υ日 『いるんだよなぁ、こういうガキ』

 

 いつも通りにロケット団をやなかんじーにしていると、ムラマサと名乗るおっさんから、息子が最近調子に乗っているから現実を見せてやってほしいと頼まれた。

 

 実際にそのシンゴだかダイゴだかいう息子に会ってみると、ノートパソコン片手にバトルは相手のデータを見れば勝てるとか意味不明なことを言っている。

 挙句の果てには、俺なんか相手にならないからデータにないくらい強い奴を連れてこいとか抜かしていたので、ミュウツーで現実を見せてやることにした。

 

 伝説のポケモンなら相手に十分だろうということでバトルになったのだが、当然イキリボーイが相手になるはずもなく、自慢げに出してきたハッサムを瞬殺する。

 

 何やら俺のポケモンへの指示がデータと違うと叫んでいるが、そのデータっていつのものだ? オレンジリーグか? あれからどれだけ経っていると思っているのだ。当然、ニューサトシは成長しているに決まっているだろう。ハヤト戦で痛い目も見たしな。

 

 クソガキ君も、まさか自分が負けると思わず呆然としているようだったが、暴君が『この程度で最強になれるなら、この世は最強で溢れているな』という無慈悲な追撃をかけると、今度はショックで部屋に引きこもってしまった。

 

 カスミさんとタケシが「やりすぎよ(だ)」とこちらを見て来るが、ああいう知識で調子に乗っているガキをボコるのはニューサトシの趣味なんだ。すまねぇ。

 実際、一年間もバトルをしていなかったみたいだし、あのレベルなら他のポケモンでも十分倒せたが、本人がそれを望んだのだから仕方ない。結果的に現実を見せつけたということで、ムラマサの要望は一応果たしただろう。

 

 さっさとお暇しようかと思ったが、ふと今回の報酬を貰っていないことを思い出した。

 ムラマサもハッサムを連れているし、もしかしたらメタルコートを持っていないか聞いてみると、持っているということだったので、今回の報酬としてそれを要求する。

 息子が引きこもってしまったことに少し思う所はあるようだが、あのまま井の中の蛙でいても結果的には同じだっただろうし、現実を知っただけマシだと思ったのか、素直にメタルコートを渡してきた。決してカツアゲではない。

 

 最後に声をかけて行ってほしいということだったので、「悔しかったら、ポケモンリーグに出て来るんだな」と言って、その場を去った。

 これからあいつがどうなるかはわからないが、こっちも引きこもりの面倒まで見るつもりはない。これで駄目なら、あいつはその程度だったというだけのことだ。

 

 

 

 11歳 ε月φ日 『それいけ、バレパンマン!』

 

 昨日貰ったメタルコートを使って、早速ストライクをハッサムに進化させた。

 クリスタルのイワークをハガネールにするのも悩んだが、もし進化して普通のハガネールになったら勿体ないし、クリスタルのイワークについてはもう少し詳しいことがわかるまではそのままにしておくことにする。

 

 日頃から俺がハッサムにするとずっと言っていたからか、本人も念願の進化に大喜びしており、こちらに見せつけるように『バレットパンチ』を披露してくれた。

 

 よっ、最高! バレパンマン!

 

 

 

 11歳 ε月χ日 『スロースターターのヒノアラシ』

 

 ユウジとかいう柄の悪いトレーナーをボコボコにした。人がゲットしたポケモンを奪おうとするとは、同じ名前でもオレンジリーグのユウジとは大違いである。

 

 と、いう訳で、ヒノアラシをゲットしたのだが、やる気になるまで時間のかかるタイプのようだった。

 バトルをしても、背中のやる気の炎を出すまで時間がかかる。ただ、やる気にさえなれば、かなりの威力を持った『かえんほうしゃ』が使えるので攻撃力は問題なさそうだ。

 

 やる気の炎が出ていなくても動き自体も悪くないので、開幕から本気になれるまでは、回避主体で時間を稼ぎ、一撃必殺を狙うタイプのポケモンに育てて行こうと思う。思えば、ほのおタイプはリザードンしか持っていなかったし、大事に育てていきたい。

 

 

 

 11歳 ε月ω日 『爺のコスプレとか誰得だよ』

 

 ヒワダタウンに着いたのだが、連日の日照りのせいでジムを含むあらゆる施設が休業中になっていた。

 ジム戦が出来ないのであれば仕方ない。先に爺のお使いであるGSボールをガンテツに届けることにする。

 

 と、いう訳で、ガンテツの家に来たのだが、孫娘らしいガキがガンテツは井戸に向かったと言うので、そのままここで待たせてもらうことにした。

 しばらくすると、通り雨が降ってきたので待たせて貰ったのは正解だったようだ。

そこからさらに少し待つと、何やらヤドンのコスプレをした爺さんが家に入って来る。聞けば、この爺さんがガンテツだというので、とりあえずGSボールを渡してお使いを済ませることにした。

 

 流石のガンテツも初めて見たボールのようで、一目見ただけではGSボールの機構はわからないようだ。

しばらく解析には時間が欲しいと言っていたので、爺にボールを渡したことだけは連絡し、ガンテツにも次からは直接爺に連絡して貰うように頼んでおいた。これ以上、爺のお使いに振り回されるのは勘弁だしな。

 

 しかし、ジムは休業中なのでとても暇だった。

 いや、ここはジョウトで捕まえたポケモン達を育成する良い機会に恵まれたと捉えるべきか。捕まえたばかりのヒノアラシにしても、まだバトル訓練が途中だし、ジム戦までに戦い方を仕込んでおく必要がある。

 

 そのままポケモンセンターに行き、ピカ様とトゲ様、ニョロモに頼んで、ヘラクロス、チコリータ、ヒノアラシの相手をして貰うことにした。

 

 

 

 11歳 ζ月α日 『新人デビュー』

 

 昨日に引き続き、早速訓練を開始していく。昨日の通り雨のおかげで明日にはジムが開くだろうとのことだったので楽しみである。

 いろいろ悩んだが、やはり明日のジム戦はジョウトで捕まえた三体で挑戦することにした。

 

 レベルも凄く離れている訳ではないし、ヒノアラシのやる気の炎がスロースターターという問題点はあるものの、ヒノアラシ自体はやる気があるので動きも悪くない。

 チコリータの相性が不利だが、そこは持ち前の根性でどうにか出来るだろう。既にゾンビ戦法は確立されているのだ。

 後はヘラクロスだが、何だかんだ真面目な奴なのでバトルになれば活躍してくれるとみている。三体の中で一番レベルが高いしな。

 ニョロモやカビゴン、トゲ様も公式戦はまだなので出来れば出してやりたいのだが、そこは次の機会にする。悪いな、アニメのサトシ君と違って仲間が多いからなかなか出番を用意してやれないのだ。

 

 

 




 原作との変化点。

・第136話『チコリータはご機嫌斜め』より、チコリータが家出しなかった。
 基本的にニューサトシはポケモンに優しいのと、差別をしないので、愛情に不満を感じなかった。よって内容はカットされた。

・チコリータが壁系の技を覚えた。
 フシギダネとの差別化がマジで難しかった。劣化フシギダネは可哀想だったので、役割を与えた。

・第138話『謎のスーパーヒーロー! グライガーマン登場!!』より、グライガーマンがロケット団にボコボコにされた。
 原作と違ってロケット団が強いため、ボコボコにされた。娘は遠目から見ていたが、父親の危機に仕方なくガールになって現れた。後にニューサトシに正体がばれて顔が真っ赤になった。

・第139話『メリープとまきばの少女』より、ニューサトシが少女を指導をした。
 そのため、原作よりも強くなった。ロケット団も強かったため、勝つのは無理だったが、大会で優勝するくらいには強くなっている。

・第140話『バトルしようぜ! ハッサムVSヘラクロス!!』より、ミュウツーでわからせた。
 手っ取り早く鼻っ柱をへし折った。また、ニューサトシがこれまでと少し変わった指示を試したことで、昔のデータとの違いに相手が混乱した。

・報酬としてメタルコートを貰った。
 この話を書いている頃に、カントーの感想で「こいついつもカツアゲしてんな」というニューサトシにピッタリな言葉を貰ったw 今回は決してカツアゲではないw

・ストライクがハッサムに進化した。
 それいけ、バレパンマン!

・第141話『ヒノアラシ! ゲットだぜ!!』より、ロケット団のことが書かれなかった。
 原作通りに襲われたが、いつも通りのことなので日記ではカットされている。意外とそういう個所は多く、ロケット団はほぼ毎回来ているので書かれない日が多い。

・第142話『ヒワダタウン! ヤドンの井戸!!』より、ニューサトシがヤドンの尻尾を踏まなかった。
 そのため、ガンテツと出会わず家まで直行した。おまけに、ニューサトシが入れ違いになるのを嫌がって家で待ったため、原作の話はカットされた。

・第143話『クヌギダマとボングリの実! 裏山の戦い!!』より、タケシがクヌギダマをゲットしなかった。
 前話がカットされた影響でガンテツとそこまで仲良くなっていないので、ボングリでボールを作る話がカットされた。そのため、裏山に行くことはなく、クヌギダマをゲットしなかった。当然、ルアーボールなどのボールは貰っていない。

・ポケモンを育成した。
 裏山に行かない代わりに、ジョウトのポケモン育成に力を入れた。作戦などもいろいろ考えた。


 現在ゲットしたポケモン

 ピカチュウ Lv.52

 ピジョット Lv.51

 バタフリー Lv.49→50

 ドサイドン Lv.51

 フシギダネ Lv.50

 リザードン Lv.53

 ゼニガメ  Lv.50

 キングラー Lv.49→50

 カモネギ  Lv.49→50

 エビワラー Lv.50

 ゲンガー  Lv.50

 オコリザル Lv.50

 イーブイ  Lv.48

 ベトベトン Lv.48→49

 ジバコイル Lv.50

 ケンタロス Lv.48→49

 ヤドラン  Lv.48→49

 ストライク→ハッサム Lv.48→49

 トゲチック Lv.40

 プテラ   Lv.48→49

 ラプラス  Lv.48→49

 ミュウツー Lv.70

 バリヤード Lv.48→49

 イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.44

 カビゴン  Lv.40→41

 ニョロモ  Lv.35→38

 ヘラクロス Lv.25→29

 チコリータ Lv.21→25

 ヒノアラシ Lv.20→24 NEW


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