10歳 ε月θ日 『クチバシティ ジム戦 VSマチス』
貰ったタウンマップのおかげで、今度は数日でクチバシティにたどり着くことが出来た。
今回は俺が主導だったんだが、もしかしたらタケシは迷子気質なのかもしれない。しかし、道に迷ったおかげで御三家やクラブも捕まえられたと考えれば、結果的には戦力増強になったので良しとしよう。
ひとまずはポケモンセンターに行き、ポケモン達を休ませることにした。今のメンバーはピカ様、サイホーン、御三家、クラブの六体。ひこうタイプ二体はお留守番である。クチバジムはでんきタイプのジムだし、今回はこのまま変えることはないだろう。
それにしても、今月になってまだ一週間くらいしか経ってないのにもう15人もジム戦で負けているのか。回復して帰ってきたピカ様も、次々と運ばれてくる犠牲者達を見てビビりまくっている。
シリーズ後半のピカ様は好戦的だが、序盤は結構臆病な性格をしているからなぁ。
とりあえず、ピカ様にはサイホーンやフシギダネを主体に戦うことを説明すると、何とかジムに行くことを納得してくれたようだ。
ジムに着くと、ピカ様を連れていることをマチスに馬鹿にされた。てめぇ、ブッコロリするぞ。ライチュウにしなくても勝てるって所を見せてやんよ。
と、意気込んでみたものの、アニメでは1対1のバトルだったが、オリジンシステムにより、バッジを二つ持っているということで今回は3対3のバトルになった。
そういうことなら仕方ない。早いとこぶっ飛ばしてやりたいが、ピカ様はライチュウ戦まで温存である。
マチスの一匹目はビリリダマ。バッジ二個ならレベルは最大で25固定のはずだ。レベル差はほぼないので、こちらはサイホーンを出し、大人気なく相性でゴリ押しすることにした。
予想外のポケモンだったのか、マチスが舌打ちしている。俺のピカ様を馬鹿にした報いを受けろ。『じならし』を指示して、ビリリダマの動きを封じる。フィールドが揺れて上手くバランスが取れないビリリダマに、そのまま『じならし』を連打した。『じばく』なんてさせるつもりはない。結局、何もさせないままビリリダマを戦闘不能にしてやった。
流石に一方的にやられては何も言えないようで、マチスが皮肉も言わずに二体目を出してくる。二体目はエレブーだ。かくとうタイプの技を覚えている可能性があるので、念のためにサイホーンを戻す。
続いて二体目にフシギダネを出した。でんきタイプはくさタイプに効果今ひとつだし、このまま何もさせずに完封してやる。
第二ラウンドがスタートすると、フシギダネに『やどりぎのたね』を指示した。ここから一気に持久戦に持ち込んでやるぜ。
ククク、カスミさんに教えて貰ったので俺は知っているのだ。ジムリーダーが技マシンや技レコードの技を使用するのが許されるのは、バッジ5個以上集めたトレーナーからだということを。
つまり、今マチスのポケモンはレベル技しか使えない。タマゴ技を持っている可能性があるが、エレキッドのタマゴ技はかくとうタイプの技かフェイントのみ。サイホーンだとワンチャン負ける可能性があったが、フシギダネに有効打は何もないのだ。
無事に『やどりぎのたね』が取り付いたので、後は戦闘不能になるのを待つだけである。やはり有効打はないのか、マチスは高火力の『10まんボルト』を指示していた。
対するこちらは『ねむりごな』を指示。『ふくがん』がないのでバタフリーほどの命中率はないが、無事にエレブーは眠りに入った。フシギダネも『10まんボルト』をくらってしまったが、多少のダメージなどやどりぎで回復していく。
そのまま『せいちょう』を指示し、攻撃と特攻を上げていった。3段階上げたところでエレブーが目を覚ましたので、『はっぱカッター』を指示して攻撃に移る。どうやら急所に当たったのか、やどりぎのダメージもあって一気にエレブーは戦闘不能になった。
「……まさか、ベイビーにここまで追い詰められるとはネ」
お前はそのベイビーにやられるんだぜ似非外国人。
マチスの三体目はやはりライチュウだった。
このまま能力の上がったフシギダネで抹殺してやってもいいのだが、出来ればピカ様の実力を見せつけてやりたい。本人も馬鹿にされて頭にきているのか、戦いたがっていたのでフシギダネには申し訳ないが交代することにした。
とはいえ、真正面から戦うのは不利なので、ここは原作通りサトシ君の作戦を真似させて貰う。『こうそくいどう』を指示して素早を上げていく作戦だ。
マチスのライチュウは原作通り、ピカチュウからすぐに進化させたようで『こうそくいどう』を覚えていないらしい。『かみなりパンチ』を指示してきたが、そんな鈍重な攻撃が当たるはずが無く、こちらの『でんこうせっか』が無防備なライチュウの背中を直撃した。
後ろに回られたことで、マチスが『たたきつける』を指示してきたが、二回目の『こうそくいどう』を積んだピカ様は、ライチュウの尻尾を簡単に回避。連続の『たたきつける』を避けながら、隙を突くように『でんこうせっか』を当てていく。
「ガッデム! ライチュウ、『ほうでん』で『10まんボルト』だ!!」
煮え切らない状況を力尽くで打破するつもりなのか、ライチュウが『ほうでん』の範囲攻撃を『10まんボルト』に置き換えて四方八方に攻撃を仕掛けてきた。
カスミさんもやっていたアニポケお得意のわざを組み合わせた新しい攻撃である。流石に範囲が広いので、攻撃が当たりそうになった。
確かアニメだと尻尾をアース代わりにして『10まんボルト』を凌いでいたが、高速戦闘中に足を止めるのは自殺行為だ。直撃しそうな『10まんボルト』にだけ『10まんボルト』を当てるように指示する。真正面からぶつかれば力負けするが、枝分かれした電撃の一つなら十分攻撃を逸らせた。
その隙に『こうそくいどう』をさらに一段階積んで、こちらの神速ピカチュウは完成。もはやライチュウの動きは完全に止まって見えるのか、余裕を持って攻撃を回避していた。
「What!? 何故当たらない!?」
スピードが違うんだよ、ウスノロ。
再び、ライチュウが『ほうでん』の『10まんボルト』を仕掛けてきたが、こちらも『10まんボルト』で直撃を回避する。仮に少し当たったところで大きなダメージにはならないだろうが、ここまで来たら完全勝利を目指す。そして、このおっさんを土下座させるのだ。
ひたすら『でんこうせっか』でヒット&アウェイを繰り返すと、そろそろライチュウも体力がなくなってきたようなので、ピカ様の最後の技、『たたきつける』を指示した。
本来、『たたきつける』は命中率の低いわざだが、これだけスピードに差があれば外す方が難しいだろう。ピカ様の全体重を乗せた尻尾の『たたきつける』で、ライチュウが戦闘不能になる。これでマチスの手持ちポケモンは全て戦闘不能になった。どうだい、おっさん? ベイビーに完敗した気分はよ?
「OhNo……YouはStrong。OK、オレンジバッジやるヨ」
やるヨじゃねーんだよ。俺のピカ様馬鹿にしたの謝れや。まぁ、バッジは貰うけどな。ライチュウがピカ様に拍手してくれてるから、今回はこれで許してやるが、次はねーぞ。
試合が終わると、観客席にいたカスミさんとタケシが降りてきて、こちらも勝利を祝福してくれた。
ただ、二人は俺の実力を知っているということもあり、最初から勝つと思っていたらしい。むしろ、ピカ様を馬鹿にされた俺がキレてマチスに殴りかからないかの方が心配だったようだ。ポケモンに関する俺の沸点が意外と低いことをよくおわかりで。
それを聞いたマチスも、素直にピカ様を馬鹿にしたことを謝ってきた。
謝れば許すさ。俺も鬼じゃ無いんだ。『10まんボルト』の技レコードで許してやるヨ。
え、マジでくれんの?
マチス大好き!!
10歳 ε月ι日 『クラブレベリング』
でんきタイプのジムだから、もしかしたら『10まんボルト』の技レコードがあるんじゃないかと思っていたが、まさか本当にあって本当にくれるとは、マチス様様である。
とりあえず、今は使えるポケモンがいないのでお蔵入りだが、いずれ新しく捕まえた誰かに覚えさせよう。パッと思いつく限りだとゲンガー辺りが良さそうだ。
昨日のジム戦はほぼ無傷で勝利したので、一日で全員フル快復した。今はクラブのレベル上げをしているのだが、もう進化するレベルに達しているにも関わらず進化しない。
アニポケの進化は特殊で、レベルはあくまで目安なのはわかっているつもりだが、それにしたって半年くらい博士に預けていたクラブがナッシー倒してキングラーになるのに、何でこんなに戦っている俺のクラブは進化しないんだ?
やはり昔ワタルが言っていた、トレーナーにも育てるポケモンのタイプに得意不得意があるというのは本当なのかもしれない。と、すると、クラブは下手なことせずに博士に預けた方がいいのか? いや、しかし、それは俺の育成の美学に反する。どうするか。
10歳 ε月κ日 『サントアンヌ号の戦い』
ロケット団がサントアンヌ号のチケットを配っていた。どうやらカスミさんとタケシは気付かなかったようだが、さてこの沈没船に乗るか否か。
とりあえず、万が一、原作通りになることを考えてメンバーをチェンジしておく。サイホーンを預け、機動力のあるピジョンを再びメンバーに加えた。クラブとバタフリーをチェンジするか悩んだが、念のために水系のポケモンは持っておくことに。
ラッタ? いや、知らんし。あのくらいなら別にバタフリーじゃなくても倒せるやろ。
交換? いや、何が嬉しくてラッタさんと俺のポケモン達を交換せにゃならんのよ。アニメで勢いに流されたサトシ君は頭どうかしてるぜ。
結局、カスミさんが強く行きたがったので、サントアンヌ号に行くことになった。思った以上の豪華客船でビックリしたが、これが沈没するって一体どれだけの損害になるんだろうと考えると、ロケット団の皆様には少し同情する。
中に入って様子を見ていると、ジェントルマンのラッタがスターミーを倒しているのを発見。スターミー使って勝てないって、君ポケモンの才能ないで。
こちらは昨日から大暴れ中のクラブで乱入! と、思ったのだが、そういえば最近はジム戦でフシギダネばかり(ハナダの再戦でも出した)活躍しているからか、ヒトカゲとゼニガメが勝手にボールから出て来て、試合に出してくれコールをして来た。
それなりにバトルをさせているはずなのだが、どうやらもっと目立って俺の役に立ちたいらしい。可愛い奴らだぜ。
仕方ないのでジャンケンに勝った方を出すと言ってしまったのだが、ジャンケンはわからないか。
と思ったが、しっかり知っているようで、急遽ヒトカゲとゼニガメのジャンケン大会が始まった。
早くしろと訴えていたジェントルマンだが、予想外の催し物が始まったからか、ラッタと一緒にこちらをジッと見ている。それは周囲の観客も同様のようで、結局七回のあいこの末、ヒトカゲが試合に出る権利を獲得した。
周囲の観客達から拍手が送られ、ヒトカゲは勝利のVサイン。対するゼニガメは敗北のパーで顔を覆ってショックを隠せないとばかりに地面に膝をついていた。いや、そこまで出たかったのかよ。次はお前出すから元気出せって。
と、言う訳で、ヒトカゲでラッタを瞬殺した。
正確には負けそうになった瞬間、ジェントルマンが逃げたのだが、まぁほぼ勝ちだったので良しとしよう。ちなみに食事の時間に交換を申し込まれたが、当然のように却下した。俺がヒトカゲとラッタを交換する物好きに見えるのか? 馬鹿か?
後半は原作通り、ロケット団が山のように現れてポケモンを奪うと宣言したので、サントアンヌ号内のトレーナー達と乱戦になった。
しかし、ムサシとコジロウはともかくとして、他のメンバーがしたっぱ団員なのはどうかと思う。これだけ金をかけているんだから、せめて幹部級の団員を送ってくれば良いのに。
結局、モブ団員など相手にならず、ロケット団は返り討ちにしたのだが、大きな嵐が来たせいで船が沈没し始めた。
正直、こんな簡単に沈む船もどうかと思うけど、「この船は絶対に沈みません」とか言いながら真っ先に逃げる船長も問題だろう。陸に戻ったら、真っ先に訴えてやる。
アニメではバタフリーを交換してしまったが為に逃げ遅れてしまったサトシ君だったが、俺は普通に拒否ったので無事に脱出することが出来た。ジュンサー曰く、ムサシとコジロウは逃げ遅れたらしい。俺達居ないけど、あいつら死なないよな?
原作との変化点。
・第14『電撃対決! クチバジム』より、バトル方式が3対3になった。
1対1は味気ないので、この先も基本は3対3になります。
・アニメ知識を使ってマチスを圧倒した。
負けなかったことで、雷の石を貰うフラグが消えた。
・マチスの性格が微妙にゲーム交じり。
表現が難しくて困ったので。
・技レコードを貰った。
10万ボルトは使い勝手がいい。
・第15話『サントアンヌ号の戦い!』より、バタフリーを連れていかなかった。
交換などしない。
・交換しなかったことで脱出に成功した。
サントアンヌ号に取り残されなかったことで、第16話からの話が変化した。
現在ゲットしたポケモン。
ピカチュウ Lv.25→30
ピジョン Lv.24→25
バタフリー Lv.23→24
サイホーン Lv.22→27
フシギダネ Lv.21→26
ヒトカゲ Lv.20→24
ゼニガメ Lv.19→23
クラブ Lv.15→28