前世一般男性の俺が牝馬になった日   作:なんちゃらクイーンの2008

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仕事が忙しく、投稿が遅れてしまいました。


今回短いです、次回頑張ります。


3R.見慣れないモジャモジャ

 俺が生まれて早くも1年がたった。

1年も経てば俺も馬としての生活に慣れ、ほかの仔馬達とも馴染んで共に行動することができるように……なるわけもなく!!!

相変わらずボッチで過ごしていた! 別に寂しく無いからいいもん! 

まあ、そんな俺を見かねてか定期的にフジムラやウレシノ、牧場長のスズイさんが俺に構いに来るので俺は比較的退屈せずに毎日を過ごしていたというわけだが。

 

で、今日も今日とて俺は1日中放牧地を走り回っていた所、外から声がかけられる。

 

「おーい、まんげつ~まんげつおいで~」

 

 顔を向けるとフジムラが俺を呼んでおり、その隣には見慣れないモジャモジャが立っていた。ん~?初めて見る顔だな。

ここは小さい牧場でお客さんや観光客なんかはまず来ないから、関係者的な人なんだろうけど、ここでスタッフのおじさんやその奥さん達以外を見るのは本当に珍しいことなのだ。

 

 俺は軽く走って近づくと柵から頭を出し返事代わりにフジムラに頭を押し付けた。なんだよどうした?

フジムラはヨシヨシと俺の頭を撫でる、ん~くるしゅうない。

 

「おーよしよし、まんげつ。……今うちに居るテイオー産駒はこの仔だよ、どうだろう泉君」

「へえ~いい馬体だね。うん……悪くないんじゃないかい?」

「そうだろうともさ。まんげつは賢いよ~親に似たのか体も柔らかいし、繊細なところがあったテイオーとは違って落ち着いていて気性もおとなしい。長時間放牧や夜間放牧も順調! 鞍やハミなんかの初期馴致も嫌がる素振りも見せないからスムーズにいってねぇ、逆に怖いくらいだよ」

「それは……すごいなぁ。うん、この仔だったら馬主さんに紹介してもいいかなぁ」

 

 フジムラ~俺抜きで話を進めるなよ、この人誰だよ~紹介しろよ~。

俺は押し付けていた頭を離しフジムラの袖を軽く噛んで引っ張っり隣のモジャモジャに押し付ける。

 

「おっとと、何だよまんげつ、泉君が気になるのか? この人はな~中央で調教師やってる凄い人なんだぞ~」

「ははは……管理馬もあまりいない小さい厩舎だけどね。よろしくな、まんげつ」

 

 泉君と紹介されたモジャモジャは俺をよしよしとなでる、もじゃもじゃ……泉さんはもしや俺の調教師になるのかだろうか? というか俺は中央で走るのか……俺はてっきり地方かとばっかり……

 

「で、泉君。この仔を紹介する馬主さんってのは……その、どういう人になるのかな?」

「ああ、うちに何頭か馬を預けてくれている人の娘さんでね」

「泉君に声を掛けたってことは中央でってことだよね?」

「そうさ、娘さんたっての希望でね。テイオーの産駒を中央で走らせたいって事でさ……正直どうかなって思ったんだけど、そんな時にスズイさんがウチにいいテイオー産駒がいるよって言うからこうして見に来たのさ」

 

 なるほど……そういう経緯があって俺のとこに来た訳か……調教師っていうのは大変なんだな、お疲れ様です! 俺の頭をなでる権利をあげよう! と俺は頭を泉さんに押し付けた。 

というかコミュニケーションを取る方法が頭を押し付ける以外にないのは何とかならないもんかね。

 

「ははは、人懐っこいな。ぼかぁ初めてだよ、こんなに人懐っこい馬は」

「ああ……まんげつは育児放棄されてなぁ、僕らの手でミルクとか上げてたから、その影響かもねぇ」

「……なるほどねぇ、まあ初産だとまれにあるからなぁ……まんげつは癖とかあるかい?」

「いや~癖って程ではないけど、少し変わったところならあるよ。まずボロは絶対外でする、ボロをするときは馬房から出せって騒ぐからすぐわかるよ。あと全身の水洗いをすごくねだる、マッサージも好きですると喜ぶ」

「……キレイ好きの女の子かな?」

 

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 私はクイーンリュンヌ、トレセン学園中等部栗東寮の生徒だ。

自分で言うのもなんだが、私はおおらかで寛大で優しくて、それでいて菩薩のような心を持っていると自負している。

だけど……そんな私でも許せないモノがある。ソレは……

 

「オルフェ~! また! お前は! どうして! 服を脱ぎ散らかしたままにして! いるのですか! 制服はハンガーにかけろと何度言ったら……ああ、もう漫画も読み散らかして! 本棚に戻しもせず……」

「お前は俺様の母親かよ。それになリュンヌ、コレはアレだぜ? 必要なものがすべて手の届く所にあるという状態なんだ。見ろ、俺様がベットに座ったままでもすぐに取れるだろ?」

「っぁあ~、今日という今日は怒りました! 徹底的に掃除します!」

「おっとやるなら1人で頼むぜ、俺様は散歩に行ってくる」

「勝手にしなさい!!!」

 

 私はオルフェが部屋から出て行くのを確認するといそいそと掃除を開始するのであった。

 

「ねぇ、マヤノ、オルフェとクイーンまたやってるね~?」

「いつものことだから気にすることないでしょ~あっ、マヤ分かっちゃった! オルフェちゃんは~……」

「あっ! マヤノ! レーヴが高笑いしながらクイーンの部屋に入っていったよ! 面白そうだからボク達も行こ!」

「……アイ・コピー! テイク・オーフ!」




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