僕の運命アカデミア   作:乙子

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第06話~体育祭その3~

 

2回戦

 

 

轟と爆豪の戦いは、思ったほどの結果にはならなかった。氷と炎を使うなら爆豪すら倒すかと思われた轟だったがどうやらまだ炎は完全には使わないようだ、幕切れとしてあっさりだったと思う。

 

常闇と芦戸の戦いは、常闇の速攻で押し出し芦戸に何もさせなかった。黒影は強いな、あとカッコいい。

 

砂藤と飯田の戦いは、パワーとスピードの戦いだったが触れもしないスピードにはどんなパワーも通じないといった感じで完封、飯田は全体的に鍛えてあるし差が明確になった試合だった。

 

 

 

 

 

そしてオレは今控室を出てフィールドに向かう所だったのだが、出て直ぐの所に待ち構えていたのか梅雨ちゃんがいた。

 

「あ、運命ちゃん、次は瀬呂ちゃんとね。あのね、もし勝てたら、私のお勧めの料理屋さんに行きましょう?良いエスカルゴ料理のお店なの…」

 

「!2人で?」

 

「ええ、その嫌じゃなければ…ケロ」

 

「!?本当!?行く行く!?」

 

「じゃ上で応援してるから!」

 

さっと走っていくその姿を見送り顔を両手で軽く張る。気合入った!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁさぁ二回戦もこれで最後!出てくるのはこの体育祭最も目立ってんじゃないかぁ!?運命クロス!!』

 

『そして一回戦テープで捕獲も罠も存分に見せつけてくれた瀬呂範太!』

 

『おおっと急に曇り空になって空気が変わったがまだ降ってきてないから行くぜ!START!!』

 

 

 

 

 

 

「梅雨ちゃんとも熱戦だったけど今回はさらにきつそうだなおい…でも負ける気はないけどよ!!」

 

開始と同時にテープを飛ばす瀬呂。

 

「エアスラスト!!続けて喰らえ! 震天、裂空、斬光、旋風、滅砕、神罰、割殺、撃ッ!!」

 

 

 飛んでくるテープをエアスラストで切り裂いて突進をかける運命。

瀬呂の手前の地面を打ち抜き衝撃で彼を浮かせる、そして激しい風で自由を奪う、そこを地面に叩きつけられ、巨大な旋風に呑まれる、さらに大地から瀬呂を覆い尽くす大岩が投げられ天空からの雷が岩を割る、最後に地面を叩きつけ衝撃で岩を砕き終わらせる。岩があった場所からはボロボロで倒れてる瀬呂の姿。空はもう晴れていた。

 

「…情け容赦忘れちゃいかんぜ運命…」

 

「すまん…ちょっとテンションが上がってて…」

 

『そこまで!勝者!運命クロス!!』

 

『何か天候変わったり旋風起きたり岩振ってきたり色々ありすぎてわかわかんねぇぜええええええ!でも勝者運命いいいいいい!』

 

『途中明らかに無意味なモーションもあったがどうやらそういう一連の技の様だな』

 

 

 

ボロボロの瀬呂を担架ロボに乗せ下がる。帰り際にA組の方を向き蛙吹を見つけるとピースを向ける運命。同じくピースを返す蛙吹に芦戸が目を輝かせながら絡んでいく。もう試合数も少なくA組席には戻らずに運命は控室に戻っていく。

 

 

 

 

「あの子可哀想、見せ場も作れず…」「どんまいだよ」

 

「「「どーんまい!」」」

 

「あぁこれ後々まで引っ張られそう!?」

 

担架に乗せられながらどんまいコールを聞き、瀬呂は嘆いた。

 

 

 

 

 

 

 

3回戦

 

爆豪対常闇の戦い、今まで圧倒的な力を発揮していた黒影が爆破の前にどんどん消極的になり相性差を暴いた爆豪の勝利。

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ来たぜ技のデパート!その一挙手一投足に誰もが期待する運命クロス!!』

 

『圧倒的なスピードで全てを薙ぎ払ってきた飯田天哉!!』

 

『ド派手な試合見せてくれよ試合START!!』

 

 

 

 

「神衣!ノーム!!」

 

「両手の…力重視か!ならッ!!」

 

土の変身と共に会場中心で腰を落とし構える運命に徐々に足のエンジンを温めるように周囲を走り周り隙を伺う飯田。

 

「おらぁ!」

 

「そんな遅い攻撃など!!当たりはせんぞ運命君!!」

 

大きなアームが片方飯田に飛んできて殴りつける、飯田は素早く避けるが地面は陥没しその威力を見せつける。

 

「ふん!!硬いなソレは!」

 

「そっちのは威力不足で効いてないぞ飯田!」

 

 攻撃してきた隙に飯田も即座に蹴りでの攻撃を仕掛けるが残りのアームが防御に動き弾かれる。そこからはお互いが探り探り攻撃して時間が過ぎる。

運命の攻撃は飯田に避けられまた地面を破壊する。飯田の攻撃はアームを突破できない。

 飯田は様々な攻撃を試すが全てアームに弾かれるか万全の運命に迎撃されていた。

奥の手レシプロバーストを使う機会を伺うが途中それに気づいた、気付いてしまった。

 

「む!これは、足場が!?」

 

中央に居座る運命を中心に周囲を走り回っていた飯田、その飯田への攻撃が地面をどんどん破壊していきまともに走れるフィールドが少なくなっていたのだ。

 

「おいおい飯田、道もう一本しかないぜ?」

 

「こうなるように攻撃していたのか!?こうなったら…」

 

残るは飯田と運命がいる一本の道になったフィールドのみ。機動力を奪われた飯田は大きく息を吐き、覚悟を決めた。クラウチングスタートの構えから発動する。

 

「乾坤一擲、レシプロバースト!!」

 

「受けて立つ!神衣解除!来たれ神雷!」

 

 レシプロバーストを発動し最高速で突進をしかける、迎え撃つ運命は神衣を突如解除し雷をその上げた左手に落とし衝撃で煙が発生する。

変身を解除し落雷で見えなくなった運命に一瞬このまま突撃を仕掛けて良いのか考えてしまった飯田。そこに煙から左手に雷を宿した運命が逆に突進を仕掛けて来た。軽い、当てるだけの様な衝撃が飯田の胸に当たる、だが雷が追従して身体中に痺れが走り抜ける。痺れで動けない身体を必死に動かそうとする飯田、その前に腰を落としさらに雷を宿したままの運命の右拳が引き絞られているのを見た。

 

「オレの全てで、悪しきを打ち抜く!秘拳!烈震神雷牙!!」

 

「ぐああああああああああああああ!!」

 

何発受けたのか分からないほどの衝撃を受け吹き飛ぶ飯田、痛みで遠くなる意識を無視しつつこれだけは伝えたかった事を言いながら気を失う。

 

「俺は、悪しきではないぞ…運命、く」

 

「確かに。訂正するよ、悪かった委員長」

 

 

『飯田君戦闘不能!勝者運命クロス!!』

 

『決まったあああああ最後一体何発撃ち込んだんだ運命!これで決勝戦進出だああああああ』

 

『運命は力で飯田のスピードの選択肢を少しずつ消していって上手く追い込んだな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロヒーローが見学する席では最後の攻防について意見が飛び交っていた。

 

 

 

「あの最後の技、5発までは見えたが…」

 

「嘘、俺7発にしか見えなかったぜ」

 

「私は8発」

 

「9発だろ」

 

 

「「11発だ」」

 

周囲のヒーローに言葉で威圧しながら告げるエンデヴァー。だがその答えは奇しくも別の場所にいたオールマイトも同じ答えを出していたことを彼は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A組観客席では生徒達がクラスメイト同士の決勝について話していた。

 

 

「爆豪と運命か…やべぇことになりそうだな」

 

「やっぱり空中戦かな?」

 

「爆豪も頑張りゃ飛べるもんなー爆破と戦闘センス抜群の爆豪か何でもやってくる運命か…もう想像も出来ねぇや」

 

「オイラはこの会場が吹き飛ぶくらいはあの二人ならやりかねないと思うぜ?そんで両者失格よ!」

 

「失格でもお前の位置は上がらないぞ峰田」

 

「デク君はどう思う?」

 

「うん、もしかしたら運命君の最後の変身が見れるかも…なんて」

 

「運命君の最後の…水?」

 

「そう唯一僕らにまだ見せてない水、よく見とかないと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方控室その2では運命と爆豪が対峙していた。

 

「で?部屋間違えたなんてドジっ子じゃないよな爆豪」

 

控室の待機椅子に座り机に足を乗せたままた顔を向ける爆豪、対面に運命が座る。

 

「…よぉ、てめぇ体調は万全か?」

 

「疲労はあるけどそれはお前もだろう?怪我も特にないよ」

 

「なら全力出せない言い訳はないな?」

 

「……そんなに炎出し渋られた轟戦が不満だったか?」

 

「ッ!そうだよ、あの半分野郎となら全力でヤれると思った…だが結果ァあれだ」

 

「安心しろよ、俺は万全だしお前と全力で戦うよ、USJ前後でも同じこと言っただろ?お前とも戦いたいって」

 

「USJ、あん時何か隠してるな?黒目の反応でバレバレだ」

 

「…それが目的か?」

 

「いや、どうでもいい」

 

「?」

 

「どうでもいんだよ、俺ぁただてめぇを完膚なきまでに叩きのめして頂点に立つ!!それを言いに来たんだよ!!」

 

自分の座っていたイスを蹴飛ばしながら扉に向かい最後に振り返り歯を剥き出しにしながら笑う

 

「勝つのは俺だ!全力で来るてめぇを上から捩じ伏せてぶち殺してやるよ!!」

 

バタンと激しくドアを閉めながら出て行くのを見送りながら運命は笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

決勝戦

 

 

『さぁいよいよラスト!!雄英1年の頂点がここで決まる!!決勝戦爆豪対運命!!今START!!!』

 

 

 

「神衣!ウンディーネ!!」

 

「カラバリ変身はもう見飽きたってんだよ!!」

 

開始直後に水の変身をする運命、蒼き弓を持ったその姿に周囲は驚くが爆豪だけは違った。開始即座に爆破で接近し弓を構えるその脇を抜け運命から伸びる長いポニーテールを掴んだ。

 

「投げやすいもん付けてくれてありがとよぉ!死んどけぇ!!」

 

「くっ!!速い!!」

 

「爆破もおまけだ!爆破投げ!!」

 

投げ飛ばす際に爆破を合わせながら大きく吹き飛ばした。

 

『おおっと爆豪最速で掴みより爆破の勢いを足して場外へぶん投げたぁあああ!終わったかこれはああああ!?』

 

『変身の隙に一瞬で詰め寄り、投げに爆破を加えるか、戦闘センス抜群だな爆豪は』

 

爆破の影響で出た煙が晴れるとそこには顔を顰めながら場外上で浮遊する運命がいた。

 

『場外だけど地面にも壁にも接着していないからアウトにはならないわ!』

 

審判ミッドナイトが会場含めて告げる。

 

「爆豪てめぇ開幕投げとかあんだけ宣言しといてみみっちぃ奴だな、ひっかかったぜ」

 

「けっそれも飛べんのか、うっとおしいぜ」

 

ニヤリと笑いながらさらに両手を構える爆豪に矢の無い巨大な弓を引き絞る運命。

 

「でも距離出来てこっちも助かったぜ!行くぞ!(あお)の四連!蒼海(そうかい)の八連!蒼穹(そうきゅう)の十二連!!」

 

巨大弓に青き矢が装填され4発、8発、12発と拡散しながら様々な角度を付けつつ爆豪に向かう。

 

「ちっ!めんどくせぇ!!」

 

爆破を交えながら避けつつ後ろに下がる。舞台はまたフィールド内に戻ってしまう。

 

「お前に遠距離攻撃あるなら見せろよ爆豪!穿つは顎(ねらいうつ)湧くは濁刃(わくはだくじん)!!巻くは渦潮(みちをきりひらく)!!!」

 

浮遊したままさらに巨大弓を引き今度は巨大な矢を1発撃ち今度は速度の違う4発を放つ、最後に水流が渦巻くビームの様な一閃が飛ぶ。

 

「こんなしょぼい水俺にぁ効かねぇぞ!!全部吹き飛ばしてやる!!」

 

多用な弓の攻撃を全て吹き飛ばす、周囲は爆破の煙と地面が濡れている。

 

「ならこんなのはどうよ?水泡散開!バブルアロー!!蒼天裂閃(そうてんれっせん)!アローレイン!!三星、結集!トリニティアロー!!旋海轟沈!メイルシュトローム!」

 

水の塊が4つ現われゆっくりと進んでいき爆豪の突撃を塞ぐ、そして上空へ無数の矢を射て空から大量の矢が降り注ぐ、さらに3回の射出を1つの矢として貫通力を高めた攻撃を放つ、爆豪がいた地面から巨大な渦潮を巻き起こし、周囲の全てを飲み込ませる。

天から降る矢の雨を驚異的な集中力で避けきりそこを狙う貫通性の高い矢も吹き飛ばしたが地面からの巨大な渦潮に遂に呑まれてしまう。

やがて水が地面に全て落ちる頃には地面と同様にずぶ濡れで肩で息をする爆豪がいた。

 

「ハァハァ!で?大層な攻撃しても俺を濡らすことが精一杯か?お前も消耗してるみたいだが!?」

 

「お前の、為に、大盤、振る舞いしてんだよ、ちょっとは喜べよな!」

 

浮遊したままの運命も大技の連発で明らかに消耗している。

 

「なるほど、手だけを守ったのか爆破は汗が必要なんだったな!爆豪!!」

 

「やっぱりそれが目的か!!こんだけ動けば汗は出っ放しだからよ!!無駄な努力ご苦労さん!!」

 

爆破する両手を見せながら笑う爆豪に運命も笑う。

 

「無理なら無理で良いさ、準備は出来た」

 

準備という言葉に反応し、すかさず距離を詰めていくがそれまでに上空に出来たそれを見つけてしまう。

 

「これだけ地面が濡れてんだ、今なら使える!『氷結は終焉!せめて刹那にて砕けよ!インブレイスエンド!』」

 

 

 上空に戦闘フィールド全域を覆い尽くすほどの氷塊が生成され落とされる、それは轟戦での焼き直しのように。

降り注いだ大氷塊に会場が息を飲む。そんななかボゴンボゴンと音が聞こえ運命の真下から氷が爆破され爆豪が飛び掛かってくる。

 

「半分野郎と同じことやってんじゃねぇよ!二番煎じが俺に効くかよ三下がァ!!」

 

そこには大きく弓をひき待ち構えていた運命。

 

「お前はぶち抜いてくるって信じてたよ。

 

『水神招来!

 

我が弓は蒼天!蒼き渦に慚愧(ざんき)せよ!アクアリムス!!』」

 

弓から放たれた螺旋の複数の矢が放たれ、弓を鋭い手甲に変えて突撃する運命。

 

「…漸く来たな、お前はここぞって時は全部接近してトドメ刺しに組んだよ自然野郎ぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

飛来する全てを矢を突撃することで致命傷を避け渾身の右手を前に掲げ、全力の爆破、それが突撃してきた運命に見事にカウンターとして入り地面へ叩き落す。先ほどまでの大氷塊は既に消えていた。矢のダメージが蓄積し爆豪も着地と同時に膝をつく。

 

『運命ダウーン!!もう途中なんだか分からなかったがとにかくすごい試合だ!!決着か!?ミッドナイト!?』

 

『確認します!運命君?意識はある?』

 

地面に叩きつけられたままだった運命が声をかけられたことでぴくりと動き、ゆっくりとふらつきながら立ち上がる。変身は既に解けていた。それを見て爆豪も膝に力を入れ立ち上がる。

 

「はぁ、はぁ、まさか秘奥義にカウンター入れられるとは…」

 

『意識確認!続行します!』

 

「バレバレなんだよ」

 

お互いに目が合った、ボロボロの限界なのは明確であった。

 

「「フフフフ…ハハハハハ…アーッハッハッハッハ」」

 

ボロボロのままに二人は互いの顔を見ながら大笑いをする。

会場は二人の笑いを固唾をのんで見守っている。

 

「楽しいなぁ爆豪」「…おぅ」

 

「「でも勝つのは俺だ!」」

 

 

 

「仕舞の時だ、神衣!シルフ!!」

 

「完膚なきまでに勝つ!俺が上だと証明するっ!!」

 

 

運命が翼ある変身で大きく飛び上がると大きく両腕を広げる、すると快晴だった空に暗雲が立ち込める。

 

会場中が訝しむ中その光景を知っていた蛙吹梅雨は叫んだ。

 

「ダメよ運命ちゃん!!!そんなもの撃ったら爆豪ちゃんが!!!」

 

聞こえたのか運命が振り向き、笑いながら頷いた。

 

その笑顔に何も言えなくて蛙吹は座った。

 

 

運命は続ける、言葉を紡ぐ度に暗雲に白き魔法陣が広がり、自身の直下に黒き魔法陣が生まれる。

 

 

 

 

 

天光(てんこう)満つる処に我はあり

 

 

 

 

 

黄泉(よみ)の門開く処に汝あり

 

 

 

 

出でよ神の(いかずち)

 

 

 

 

 

 両腕を天に掲げた運命に白き巨大な雷光が落ちる、上空での大爆発に周囲も騒ぎ出す。

だがそこから出て来たのは白き翼の生えた大剣を持ち爆豪だけを見ている運命であった。

 

 審判であったミッドナイトはその光景に圧倒されながらも審判であることから運命に声をかけようとする。だが先に運命は動いていた。片手で大剣を握り、その刃に手を翳す。すると刃の部分は消え去り巨大な翼が生えた棒に姿を変えた。笑顔のままミッドナイトにそれを見せる、刃物禁止のルールを守っていると、正気は保っていると証明したのだ。

 

『刃物ではないと判断し、続行を許可します!いいわねセメントス?』

 

『もう僕らでも止めれるレベルではとうにありません、二人がヒーローたる事を信じています』

 

 

 

「待たせたな」

 

「いいや、俺も丁度だ。これで完膚なきまでに勝つ!!!」

 

両手を上に上げ、歯を剥き出しに笑う爆豪。

運命は急激に落下し地面すれすれから突撃していく。

 

 

 

 

 

「力の違いを見せてやる!!」

 

「『榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)!!』」

 

「『インディグネイト・ジャッジメント!!』」

 

 

 

 

 

 

 

麗日戦で見せた特大火力に勢いと回転を加えまさに人間榴弾と化し地面ごと運命に叩きつける。

運命もそれに合わせ刃の無い剣を巨大爆発ごと振り抜き、爆豪に叩きつけた。

会場全てを吹き飛ばすほどの爆炎が吹き荒れ何も見えない状態が続く。

 

 

結果はと煙を払いながら見る全ての視線を浴びて

 

 

 

 運命は膝をつき、爆豪は立っていた。

 

 

 

 もはや運命の変身など解除され下に着ていた体操服も爆破で腰回り以外吹き飛んでいた。だが全ての人はその後ろ、隕石が直撃したと信じるほどの大破壊で出来たクレーターに目が行ってしまう。

それは爆豪の方も同じで服はほぼ吹き飛び、地面は同等に吹き飛んでいた。むしろ2人の立っていた場所だけ平気なのが異常なほどだった。

勝者は立っている爆豪勝己だと、皆が理解する前に運命はゆっくりと立ち上がった。

個性テイルズ、その異常な個性、今使える全てを出し尽くしてなお立つ爆豪に運命は笑った。

 

 

「爆豪、お前すげーな…『気を失ってまだ立つのか』」

 

 

 立ったまま、しかしピクリとも動かない爆豪がそこにいた。

 

 

その言葉にミッドナイトがすぐに確認に入る、幾度の呼びかけを行いそして手を上げ宣言した。

 

『爆豪君戦闘不能!!よって勝者!!運命クロス!!!』

 

爆発音にも似た大喝采を聞きながら、実況が大盛り上がりで宣言する中、運命は爆豪へとよろよろと必死で歩み寄る。そして倒れそうになる爆豪の身体を支え、垂れていた右腕を自分の右肩に回し、左手首を左手で取り、空高く掲げた。

 

ここまでの高みに決して1人では来れなかった、爆豪勝己とだから来れたのだと世界に示しながら、満足そうに笑って気を失った。

 

 

 






年末年始で書き上げた分はここまでです。稚拙ですが読んでいただきありがとうございます。ここからは不定期になります。もしよろしければ評価・感想などお願いします。一人称視点と地の文の書き分け甘かったと自覚してます…

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