オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです 作:ulo-uno
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ろ、ろく、せん……?いったいこの二日間に何があったというのだ!?!?!?
マジでありがとうございます!!!
それでは、「オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです」
第十話どうぞ!
<side クラフター>
今回の任務はサンタさんの捕獲だと思っていた。
そう、サンタさんだ。
あのふくよかなお腹。
蓄えられた真っ白な髭。
あの特徴的な赤い服。
そして、忌々しい当たりが出ない限定ガチャ。
きっとまず皆がサンタと聞いて思いつくのはそう言ったものだろう。
俺も実際見るまではそう思っていた。
それがどうだ。
やせ細った体。
髭は存在せずあるのは青白い肌と黄ばんだ不気味な牙。
腐った人の血であろう体にこびりついた形容しがたい何か。
そして、そんな奴が嬉々として人を椅子に括り付けている。
正直に言って嫌悪感しかない。
きっとそれは、俺のカルマ値が善よりなのもあるだろうがそれだけではないだろう。
俺は、まだ人の心を捨てきっちゃいない。
確かに俺の体は既に人ではなくなっている。
それどころか機械だ。
だがしかし、だからと言って人の心を捨てていい理由にはならない。
まあ、ここまで長々といったわけだがつまり俺が何をしたかというと、だ。
―――――先ずは殴ろう。問題はその後だ。――――――
そう、【AOG】の脳金教師こと《やまいこ》さん流すべてを解決する魔法の方程式を使ったわけである。
効果は覿面。
相手は行動不可能になる。
…………はずだったのだが……。
「ヒェヒェヒェヒェヒェヒェ」
何とこいつまだ立ち上がりやがる。
先ほど殴った感覚では、相当堅かった。
だが相手を見たところレベルが高いのではなく、ただ単に防御力が高いだけのようである。
要するにあれだ。
防御力に極振りしたような奴だ。
正直言って面倒くさい……。
まあ、レベルの差からまず負けることはないだろうし他の者を巻き込むような戦闘になることもないだろうが……防御力が下手に高いせいで簡単に倒すこともできないときた。
はあ……。
まあ、あとは流れ作業だなぁ……これは。
<side out>
<side α部隊隊長>
今、俺達の目の前で起こっている戦闘。
いや、戦闘と言っていいのかすらわからない。
これがSCP同士の戦いだとでもいうのか……。
今回のターゲットであった《SCP_4666》がその相手に襲い掛かる。
その攻撃は僅かに掠っただけでさえ車がひしゃげるほどの威力を持っている。
しかし、奴の相手をしている《SCP_■■■■》もまた同程度の威力を持っているだろう。
しかも《SCP_■■■■》に限ってはこちらに攻撃の余波がこないように立ちまわっているようだ。
それでいて、余裕のある態度を崩さない。
これが《Thaumiel》か……。
なるほど、ようやく理解した。
《Keter》が人間じゃどうにもならないものだとすれば、《Thaumiel》はそれすらも赤子のようにあしらうことのできるバケモノだったって訳か……。
唯一救いがあるとすればそれは、《Thaumiel》が人間側についていてくれることだろう。
もしこんな奴が敵だったとしたら……。
いや、それを考えるのはやめておこう。
それよりももう終わりごろか……。
《SCP_4666》に関しては《SCP_■■■■》が既に制圧済みだ。
後は、俺達財団のエージェントの仕事だ。
[Cp、こちらα部隊。ターゲットの制圧に成功。至急収容の為の輸送部隊隠蔽工作員の手配を。オーヴァー]
[こちらCp。α部隊、了解した。既にそちらに送っている。お前達α部隊は、ターゲットを引き渡したのち《SCP_■■■■》と共に帰還せよ。オーヴァー]
[Cp。こちらα部隊、了解した。直ちに引き渡し作業に入る。オーヴァー]
ああ、ようやくこの作戦も終わりを迎える。
最初こそ絶望ではあったが、終わってみれば案外あっさり終わったものだ。
まあ、ほとんどこいつのおかげではあるんだろうが。
本当に有難いよ、全く。
<side out>
この度は、この小説を読んで下さり誠にありがとうございます。
ようやく第十話まで来れました。
こんな作品ですが、どうかこれからも読んで下されば嬉しく思います。
SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です。(CC-BY-SA3.0)
SCP_4666/冬至祭の男(ユールマン)
http://scp-jp.wikidot.com/scp-4666