オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです 作:ulo-uno
お気に入り/1426
感想/58
投票/130
筆者はふと先週のUAを確認した……。
ニ、ニマンゴセン…………?…………ゑ???
マジでありがとうございます!!!!!!!
そして、いつも誤字訂正してくださる方々誠にありがとうございます。
それでは、「オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです」
第十八話どうぞ!
<side クラフター>
――――――――――――ゴォォォォォォォォオオオオオオ……
軍用の大型輸送機の中コンテナに詰められて運ばれる。
輸送機の周りには財団所有の戦闘機《F-16》が数機周りを警戒している。
そして今俺が運ばれているこの輸送機もどちらかというとガンシップのようなものだ。
いつもならヘリで移動することが多い俺だが今回は財団も移動だけでさえ相当金をかけているらしく《O5エージェント》のクラスィーさんに聞いた説明によれば今回は財団だけでなく他の要注意団体もこの作戦に参加せざるをえない状況であったため必要以上に人の目に触れさせる訳にはいかないのだとか。
しかも今回は何かを修理することが任務なのだが財団含めその他要注意団体ですらお手上げの状態らしい。
一応聞かされた情報によると修理自体はある程度の過程までは進めることができたらしいのだがそこからそれ以上の工程を進めることが今の技術ではできないらしくしかも何をどう修理すればいいのか分からないということでお手上げ状態になっているらしい。
そんなこんなで俺に白羽の矢が立ったらしい。
彼らが言うにはその修理したい存在も俺のような存在であるため俺になら何か分かるのではないかと言うことだとか。
まあ、実際に見てみないと分からないと言うこともあってか随分前に輸送機に詰められ運ばれていたと言う訳だ。
そんな空の旅も終わりを迎えコンテナをトラックに乗せ換え指定されていた場所へ移動中である。
因みに今回は財団の機密情報の塊のようなものと接触するためD-46157は居ない。(←こいつも同類である)
あと、俺も目的地に着くまでは変装をしておくように言われ幻覚で今は財団の特殊部隊の人たちが着ているような全身防護服のような見た目である。
――――――――――――ゴン、ゴン、ゴン!!
は~いどうぞ~。
え、着いた?
あ、了解です直ぐに降ります。
どうやら目的地に到着したようだ。
コンテナから出て周りの風景を見るにここはどうやら山間部の奥地のようだ。
「SCP_■■■■、もう変装を解いてもいいぞ。ここにいる者たちは皆それぞれの組織の重要な役職に就いている者たちばかりだ。そしてもちろんお前のことも把握している」
「O-10、そのものが《修理者》か?本当に《WAN》を直すことができるのであろうな?……まだ我々は貴様らを完全に信用した訳ではないと言う事を忘れるな……。」
「その点に関しては心配するな《ブロマ》。こいつにできないならばもう誰も《壊れたる神》を修復できるものなどこの世にはいない」
「《壊れたる神》ではない。その名で呼ぶなと何度も言っている。彼女の名は《MEKHANE》だ」
クラスィーさんと話しているところにいきなり割り込んできたぞ、此奴……。
しかも、ただの人間じゃねぇ……自身の体の至る所を機械に置き換えてやがる…………。
そいつは俺を真っ直ぐと睨めつける。
「貴様…………本当に彼女を直すことができるのだろうな?虚偽であった場合は許さんぞ」
今度はまた別の奴…………先ほど俺にガンを飛ばしてたやつの側にいた奴が話しかけてくる。
なんだ此奴ら……。
『見てみなければ分からない……というのが私の意見だ』
「はんっ!!それが真実だといいがな。それに貴様機械仕掛けと聞いていたがどう見てもただのh―――「ミシェル」―――――――ッ!!ですがブロマ様!」
「いいえ、ミシェル。ですがも何ありません。彼は彼女を直すために来ていただいたのです。相応の礼儀というものを心得なさい」
「…………かしこまりました」
先程クラスィーさんとの話に割り込んできたやつ《ブロマ》が俺に突っかかってきた奴を宥める。
……というか絶対納得してないだろ、お前!!!
今の間はなんだ、今の間は!?!?!?
滅茶苦茶渋ってるじゃねぇかア!!!!
あ~、もうなんだよ!!
もうサッサと仕事終わらして帰ってやる!!!
――――――――――――――――――――――――
とは意気込んだもののこれかなりヤバイな、コレ。
此奴自体クソデカいって言うのもあるが此奴ワールドエネミーじゃねぇかよ……。
流石に《九陽》レベルのヤバイ奴ではないものの明らかにレイドボス位の強さはある。
まあ、その前に初心者のって言葉がつくけど。
レベルとしては40後半から50前半位のものだが…………自身の犠牲と引き換えに対象者をほぼ永久的に封印、って…………なんだこのスキル……。
運営でもこんなぶっ壊れはしなかったぞ。
いや、《AOG》の方がもっとやばいなあっちは全滅させるんだったか?
まあ、どっちにしろヤバイ奴なのは確かだ。
でもこいつを直すというのなら此処にあるパーツだけでは足りないな……。
創るか…………。
まあ、幸いなことに俺は創造系のスキルや魔法は大量に持ってある。
だからまあ、創れないことはないだろうが……一番の問題はまた別のところにある。
此奴にはいま
その為データクリスタルが必要になってくるわけだが……。
むぅ…………。
まあ、別に補充できる手段はあるからいいとして……コスパがなぁ…………。
そう、問題はコスパにあるのだ。
元々データクリスタルは課金アイテムであったが《ユグドラシル》終了2年前のアプデで《Exchangerbox》からも入手できるようにはなっているのだ。
ただコスパが悪いが…………。
……しかし一度受けた依頼は完璧以上がうちのモットー。
やり遂げなければ他の者に合わせる顔がない。
……………………仕方ない、後で俺のコインで補充しておくか…………。
そうと決まれば後は早い。
パーツを繋ぎ、足りないパーツは創って補う。
そうするうちに巨大なロボットが出来上がる。
後はデータクリスタルを此奴に入れれば完成である。
先程決めた覚悟が覚めないうちにその胸に
するとその巨体が一度大きく跳ね起き上がる。
辺りを見回しこちらを凝視する。
…………いや、何でこっちばっか見るんだよ。
<side out>
<side ロバート・ブマロ>
初めそれを聞いた時私はもしかしたら、と思った。
中々進展がないWANの復活。
昔《ヤルダバオート》の封印の為、そしてアディトゥムの魔術師から民を開放するため己を犠牲にした神《MEKHANE》。
彼女の復活の為、《肉》を討つため、我々教会は《分解者達》と手を結んだ。
思うところがない訳ではない。
だがこの世界を《肉》から守り通すためには彼らの力もまた必要なのだ。
その中で彼等が《機械仕掛けの創造主》と呼ぶものがいることを知った。
初めは我々が回収し彼女の修理のために使おうと考えていたがそれを実行に移す前に我々は彼らと協力関係を結ぶこととなってしまった。
初めは財団にそれを渡すように要求したが彼らの意志は固く協力関係にある内はあきらめようと思った。
だが彼らは彼女の復活に進展がないと判断すると《創造主》を使うと我々に対し言ってきた。
どのみちどのような物なのかを判断するにはちょうどいい機会だと考えたためその申し出を認めた。
そしてそれが現れると疑問に思った。
どう見ても人なのだ。
機械の要素が何処にもない。
私は、あろうことか彼に対し疑問を持ってしまった。
本当に彼女を直せるのか、と。
その時は部下を宥めはしたが正直私も同じ気持であった。
だがしかし彼は彼女の前に行くとその姿を現した。
それはまるでかつての彼女の様に感じた。
大きさも、形も、声も、何もかも違うかのように見えるが彼は彼女と同じであったのだ。
私も私の部下もこう思った。
彼は彼女の同類なのだ、と。
気付けば我々は彼に祈りをささげていた。
どうか、彼女を復活させて下さい、と。
彼は何かを考えていたが暫くすると動き出し彼女を組み立て始めた。
彼女のパーツをつなぎ合わせ、過去に失ってしまったパーツを創り上げ組み立てる。
そうして彼女の器が完成した。
そう、器だ。
彼女の魂はもうなかったのだ。
我々は絶望しかけた。
彼女はもういないのだ、と。
すると彼はその手に蒼く輝く宝石を取り出し彼女にそれを注ぎ込んだ。
我々は理解した。
あれが彼女の魂なのだと。
ああ、…………ああ…………。
今まで我々はあのお方のことを知らなかった。
それを今は悔やんでいる。
周りの信者もそうなのだろう。
もしあの方のことを知っていれば、必ず御迎えにはせ参じたというのに。
申し訳ございません、《創造主》よ…………。
この戦いが終わり次第直ぐに御身の下にはせ参じます。
それまでの間、しばしお待ちを…………。
我等は必ずや御身を御迎えに参ります…………。
<side out>
この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。
今回ちょっと原作と違う点がございます。
正確には《MEKHANE》は壊されてはいますが何故か意志だけが残り神託をを行う様なのですが、本作ではその意志が《Ion》同様残滓のようなものになっており今回使われたデータクリスタルの一部として入り込んだ、ということにさせていただいております。
まあ、詳しいことは次の話に出てきます。
SCP_001/壊れたる神
:ツイステッドギアーズ=カクタスの提言より
http://scp-jp.wikidot.com/twistedgears-kaktus-proposal
SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です。(CC-BY-SA3.0)