オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです   作:ulo-uno

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今回はあえて言うなら前編ですね。

全部書くと長すぎたんや…………。

前編だけで4000字に迫る勢い……。(白目)

流石に分けないと色々とキツカッタ……。

それでは、「オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです」

第二十八話どうぞ!


第二十八話

<side クラフター>

 

 

 

 

《超位階魔法・失墜する天空(フォールンダウン)

 

 

 

 

 

空はひび割れ、視界は白一色に染まる。

 

《超位階魔法・失墜する天空(フォールンダウン)》……それは嘗て《ユグドラシル》で最も信仰系の職業にダメージを与えることのできる魔法。

 

これについては《Ion》や《MEKHANE》から《サーキック・カルト》について聞いた時から考えていた。

 

此奴らは《カルト》…………つまりは何らかの宗教団体であるということが分かる。

 

だとしたら《ユグドラシル》で言うところの《召喚術師(サモナー)/信仰系》か《錬金術師(アルケミスト)/信仰系》と言う事に絞られる。

 

一応は《調教師(テイマー)/信仰系》も考えたがそうであればあのような芸術性の欠けるようなものは使わないであろうしそもそも《調教師(テイマー)》は魔獣(モンスター)を従えるだけで作り出すことはできない。

 

因みにだが《ユグドラシル》には同時に二つまで《職業》を取ることができるのだが今回の場合は予測ではあるが《カルト》とついている以上は職業に《信仰系》があるとみていいだろう。

 

……まあ、過信しすぎるといけないが。

 

そして俺が予想するに此奴らは《錬金術師(アルケミスト)/信仰系》。

 

まあ、こんな醜いものを作り出す時点で大体は予想してはいたが……きっと当たってはいる筈だ。

 

視界が戻ってくる。

 

……これは、驚いたな。

 

先程何かを考えこんでいた奴がまだ生き残っていた。

 

そいつはこちらを睨みながら縫い付けられた口で笑っていた。

 

……信仰系ではない?いや、そんなことはないと思っていたが……何かしらのアイテムによるものか?

 

Lev80程度の相手に一撃で勝てないことは多々あるが先ほど使ったのは《超位階魔法》……それも信仰系に最もダメージを与えることのできる代物だ。

 

しかし、アイテムを持っているようにも見えない。

 

……と、なると……アイテムや職業ではなくこの世界の独自の魔法と考えるべきか。

 

やはり薄々は思っていたがやはり存在していたか……。

 

勿論、ないとは考えたことはない。

 

何故なら本家オーバーロードにも《ユグドラシル》では存在しなかった《武技》というものがあったのだから。

 

しかし、厄介なのがこの世界には《武技》はなく代わりに《現実改編能力》というものが存在していた。

 

これはクラフターにとってかなり厄介なもので出力は《Wish Upon a Star(星に願いを)》の方が圧倒的に高いもののやり方次第ではこちらの攻撃の出力を低下させられる可能性がある。

 

つまり奴はとっさの判断で自分に対しての攻撃を減衰させたということだ。

 

それは確かにダメージを負っているが仕留めきれないという結果に繋がった。

 

……だが、そんなことは良い……いや、決して良くはないが今考えることではない。

 

そんなことは後ででも考えられる……今必要なのはその力を使って俺の足をすくわれるようなことにならないようにすることだ。

 

【貴様……名を何という……?忌々しき餌よ……】

 

『餌だと?……相手をそんな風に呼ぶ奴なんぞに教えると思うか?』

 

【何も間違ってはいない……クククッ……貴様はこのナドックスが直々に喰らってやるのだ……餌と呼ぶに何か問題でも?】

 

あるわ、戯け……。

 

俺の体機械だよ?

 

何をどう喰らうのか分からないが知りたいとも思わない……そもそもまともな思考回路すら持っているか怪しいレベルだ……まともな会話はこれ以上できないと思った方がいいだろう。

 

奴もこちらが話す気などないということを悟ったのか口角を吊り上げながら攻撃しだした。

 

自身の骨や肉体だけではない、その体を流れている血でさえも俺を殺そうと使ってくる。

 

《第三位階魔法・火球(ファイアーボール)

 

だがそのほとんどは……いや、全てが俺に届く前にことごとく燃え尽きる。

 

…………何故、そのような攻撃ばかりをする?此奴のレベルであればさらに強力な攻撃すら使えるだろうに……。

 

ん?……()()()()()()()()使()()()

 

……。

 

ヤッべ……。

 

急いでその場から離れる。

 

次の瞬間俺が浮かんでいたところの真下から高温の熱を伴った攻撃が繰り出される。

 

その攻撃を難なく回避するが……その数がとてつもない。

 

それは地面から無数に生えており、その攻撃は一見すると触手の様にも見えるがその一つ一つに口がついている。

 

【フハハハハハ!!!!そうだ!!いいぞ《казнь(カーズニ)》!!そのまま食い散らかしてしまえ!!それでこそお前が存在する意味がある!!!】

 

……《казнь(カーズニ)》…………ふむ……“処刑”か…………。

 

なるほど……先ほどからやたらと中途半端な攻撃しかしてこないと思ったらこういう事か。

 

中々マニアックな選択じゃないか…………よりによってこの状況で《上級・合成獣(ハイ・キメラ)》を造り出すとは……。

 

上級・合成獣(ハイ・キメラ)》……《ユグドラシル》に存在した《第八位階魔法》で生み出すことのできるLev92の《合成獣(キメラ)》である。

 

その特性として挙げられるのが《憤怒のオーラ》を使えること、消えるまでの時間が長いこと、()()9()0()m()()()()()であること、一度狙えば別の誰かに攻撃されない限り一人を狙い続けること、そして―――――――

 

【ハハハハハ――――――ゴ八ッ!?!?!?な、ないをして……イギィィィィ!?!?!?や、やめろ!?私の言う事ガァァァアアアアア!?!?!?な、何故だ……何故私を攻撃する!?!?!?―――《казнь(カーズニ)》ィィイ!?!?!?!?】

 

そして、召喚者が召喚獣よりもレベルが低いと()()()()()()()()()こと。

 

先程の俺に対する攻撃……あれは実際には俺に対する攻撃ではない。

 

俺はただ()()沿()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

何故俺がこんなに詳しいかって?

 

…………まあ、とある鳥人(ぺロロンチーノ)に男の夢と言われて…………まあ、その、なんだ……ダンジョンを創った(エロゲを再現しようとした)だけさ。

 

ま、その後運営から警告をもらったがな!!

 

…………これは今の《MEKHANE》には絶対内緒だな。

 

……一部の女性を除いて女性からしたらキモがられること間違いなしだ。

 

と、まあこんな風にのんびりとしているが目の前では絶賛喰い荒らし中の光景が広がる。

 

……なんだか見てて流石に可哀そうになってくるな……ま、止めないけどさ。

 

でもこのままだと他の部隊の連中が来たときに守り切れないかもしれない。

 

それに相手はLev92の肉弾戦特化型だ。

 

魔術師(キャスター)でビルド組んでる俺じゃあまあまあ相性が悪い。

 

それに此奴のようなトラップ型は移動ができない代わりに攻撃力に補正がかかっている。

 

流石に誰かを守りながらとかそんなことを言っている場合ではない。

 

俺からしたら相性が悪くてもレベルとアイテムでなんとかできるし流石に攻撃パターンを覚えた相手に負けることはない。

 

だがこいつ等より圧倒的弱者のものからすれば掠っただけでも危ういくらいである。

 

(クラスィー、聞こえているか?)

 

(……これは、……お前の能力か?)

 

(ああ、そうだ。直接語り掛けてすまないが少々問題が発生した)

 

(…………増援はどのくらいだ?)

 

(いや、逆だ。増援を送らないでほしい。……と言うか一時的に下げてくれ)

 

(お前がそれほどまで言うとは……何が起こった?)

 

(起こった、というよりは今目の前で起こっていることだが今回の敵の首魁が自滅してる最中なんだが奴が厄介なものを残していったようだ)

 

(だから部隊を下げろと?……分かったそうしよう。だが今回の首魁は確実に殺しておけ。お前の言う厄介なものの処分はそれからだ)

 

(分かったそうしよう…………後大体5分と言ったところだが間に合いそうか?)

 

(ああ、既に下がらせている最中だ……後3分で完了する)

 

え、マジで?

 

早すぎない?

 

(大丈夫なのかまだ俺の場所だって言っていない気がするが……)

 

(何をいまさら…………そんな光輪を背負っておきながらよく言う。お前の位置はとうに把握済みだ)

 

あ、あ、あ、ああああああああぁぁぁぁあ!?!?!?

 

完っッ全に忘れてた!!!俺今超輝いてるじゃん!?!?なに、それで位置ばれしてたの!?!?普通に恥ずかしんだが!?!?!?

 

クソッ!!!

 

こうなったら此奴にでも八つ当たりしてやる!!!

 

(……クラスィー)

 

(む?なんだ)

 

(こいつを倒すのに少々問題があってな…………全員に対ショックの体勢を取るか頭を低くして何かにつかまれと言っておいてくれ)

 

そこまでに厄介なのか…………分かった直ぐに全部隊に通達しよう)

 

ん?今初めに何か言ったか?

 

……まあ、気のせいだろう。

 

折角八つ当たりの許可をもらったことだ……ひときわ派手にしてやろう…………盛大にな。

 

眼下の光景に目をやる。

 

そこにはあの《ナドックス》とか言う錬金術師を食い終わり此方に標的を定めた《上級・合成獣(ハイ・キメラ)》がいた。

 

なんだ……今更攻撃しようってのか?

 

こちとら今(恥ずかしすぎて)イラついてんだよ……お前の弱点は確か殴打と火炎ダメージだったなあ。

 

となるとあれしかない訳か……。

 

フフフ…………此処に生まれたのがお前の運の尽きだったと嘆くがいい。

 

 

 

《第九位階魔法・核爆発(ニュークリアブラスト)》!!!

 

 

 

…………あ、ヤバいかも。

 

被爆ダメージなんてなかったよね?

 

確かこの魔法って殴打と火炎ダメージだけだったよね!?!?

 

 

 

 

 

 

ビシュッ!!!!

 

 

 

 

 

鋭い音が後ろから聞こえ振り向いた瞬間無数の口が見えた。

 

 

 

 

<side out>

 

 

To be Continued 

 

 

 




この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。

文才が欲しい欲しいと嘆いている筆者でございます。

今回は前書きでもあったように今回の話は前編後編です。

(。´・ω・)ん?二十六話も含めて前編中編後編じゃないかって?

……君のような勘のいい読者は(ry

と言うかまともな戦闘シーンって今回が初めてじゃないかな?……多分だけど……。

ふぅ……文才が欲しい…………。

と言う事で次回は今回の続きとなっています!!!

どうかお楽しみにしていただけると嬉しいです!!

あ、因みにですが《核爆発(ニュークリアブラスト)》に被爆ダメージなんてものは存在しません。

これは《オーバーロード》第十三巻で主人公アインズ・ウール・ゴウンが聖王国のど真ん中(?)で使っていることからそう考えてます。

と言うかそう考えないとやばいことになる……。

サーキック・カルト
サーキシズム-ハブ
http://scp-jp.wikidot.com/sarkicism-hub


壊れた神の教会
壊れた神の教会ハブ
http://scp-jp.wikidot.com/church-of-the-broken-god-hub

壊れたる神/SCP_001/《MEKHANE》
ツイステッドギアーズ=カクタスの提言
http://scp-jp.wikidot.com/twistedgears-kaktus-proposal


SCP_610/《にくにくしいもの》
http://scp-jp.wikidot.com/scp-610


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