オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです   作:ulo-uno

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普通に4000字以上書いてるのにちょっと少ないかもと思う自分がいる……恐ろしいものだ。

それでは、「オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです」

第三十六話どうぞ!


第三十六話

<side サイト17職員>

 

 

 

 

「ん?カント計測器に反応?…………これは、不味いぞ……。……一体誰だ!?点滴を補充せずに放置した馬鹿は!?!?」

 

「博士ッどうしまs――――――こ、これは魔女のヒューム値がッ!?!?博士、我々はどうすれば!?」

 

「とりあえず急いで点滴の補充だ!!急げばまだ――――――クソッ、カメラの先はまるで嵐だ!!どうなっているのかさっぱりわからん!!……お前はO5に連絡しろ!!これは此処にいる職員だけではどうにもできん!他所から応援をよこすように頼んでくれ!!」

 

「わ、分かりました!!」

 

「…………間に合ってくれよ……覚醒なんてしたら大惨事じゃすまないぞ……」

 

 

 

<side out>

 

 

 

 

<side クラフター>

 

 

 

 

…………はぁ……これどうすっかなぁ……。

 

俺の目の前にあるのは報告書。

 

それも財団のものではなく俺の……いや、俺達が作り上げたのNPCが持って来た報告書だ。

 

と言うのも俺は普段財団の収容室にいるのだが流石に拠点のことをほったらかしにしておくことはできない。

 

そんなことをしたら当時の仲間に顔向けできないからだ。

 

だからこそ週末くらいはと拠点に帰っていたりするのだが……今回ばかりは帰って来たくなかった……いや、それは言い過ぎだな。

 

帰ってこれたことは嬉しいが自分の知らない間にNPCが問題を起こしていたとは……。

 

いや、凄い賢いはずなのに何でこんなことするの?

 

何さ、深海の奥深くに俺の彫刻画を作ったって……。

 

でももしかしたらそんなに大きくないかもしれない……きっとこいつ等もそれくらいの分別はある……筈。

 

『ふむ……彫刻画か……。リアンダ、この彫刻と言うのはどの程度の大きさなのだ?』

 

「はい、その彫刻を作ったキィアスによると半径3キロ程度の街を彫ったと。……彼によれば御方の姿もその彫刻に収めたと言っております。彼を此処にお呼びしますか?」

 

『ああ、……そうしてくれ』

 

「畏まりました。……貴女達、今すぐにキィアスを呼んできなさい」

 

「「はっ!!」」

 

いや、そんなに急がなくてもいいのに……もう行っちゃてるか。

 

それにしてもモモンガさんこんなのを一人で回してたのかよ……やっぱり廃人お化けはヤベェですわ。

 

まあ、回さないといけないんだけどさ……。

 

だが街を彫ったとは一体……?

 

街の風景を彫ったってことか?

 

 

―――――――――――コンコンコン……

 

「失礼します。……第十六領域守護者、キィアス……只今御身の前に」

 

『うむ、招集ご苦労。よく来てくれた』

 

「いえいえ、御身の命とあらばたとえ何をしていたとしてもこのキィアス、御身を優先させていただきます」

 

やっぱり慣れねぇぇぇぇぇえええええ!!!!!

 

何でだろう……設定ではもっとラフな感じになる様になってることを確認したはずなのに……。

 

『そうか、だがお前の忠義は既に理解しているぞキィアス』

 

「そんな、この身には勿体無きお言葉でございます……」

 

『さて、キィアス……貴様が何故ここに呼ばれたのかは理解しているな?』

 

「はい、先日私が作り上げた彫刻のことと存じ上げます。……しかしながら御方……あの彫刻はあの大きさでなければその芸術性を損なってしまうのです」

 

「貴様キィアス……御方の前で言い訳するとは不敬にもほどがるぞ!!」

 

『止せ、リアンダ。……続けよ、キィアス、何がどう損なわれると言うのだ?』

 

「はっ、……これは私を創造してくださいました《オールゲル》様の言葉ですが“芸術とは理外にあってこそ真価を発揮する”と仰りました。―――――――――」

 

何てことを言ってくれたんだあの人ォォオオオ!?!?!?!?

 

ギルド創立メンバーにして“自称”俺のファン一号目、プレイヤーネーム《オールゲル》。

 

……建築の才能は俺よりも遥かに高くまだ会ったばかりの頃は豆腐建築ばかりしていたもののたまたま同じクエストを一緒にこなしたことが切っ掛けで仲良くなりその時俺が建築の基礎を教えたことが切っ掛けで当時《ユグドラシル》の建築家集団のこのギルド内で上位を常にキープしていた男。

 

因みに俺のギルド《Crafters of Sanctuary》の本元の土台である《世界樹》を作ったのもこの人である。

 

だが、そんな男だがかなり独特な感性を有していて“本当の芸術は誰にも理解されることはない”と口癖のように言っていた。

 

まあ、ある意味マッドである。

 

……そして彼が最も得意としていた造形は海中都市。

 

それは彼の創ったNPC《キィアス》にも反映されていた……いや、反映されてしまった。

 

「―――――――と言う訳でございます」

 

あ、ヤベ……予想外のカミングアウトのせいで話の殆どを聞き逃しちまった。

 

何か長々と喋っていたがなんて言ってたんだ?

 

クソッ、どうしてこんな巨大彫刻を作ったのか聞き逃しちまった。

 

下手にもう一度話を聞こうとするのは上位に立つものとしてあまりよろしくない……。

 

こうなったら適当に話を流すしかないか。

 

『ふむ……キィアス、お前がその彫刻を彫った際周りには何か変わったものはあったか?』

 

「変わったもの、でございますか……?いえ、申し訳ありません特にそう言ったものは何も……」

 

『なるほど……それならばいい。もし誰かに見られていたのであればと考えたが杞憂のようだな。……しかし、キィアスよ、お前はこのギルドの情報部統括に任せてあるはずだ。その者が迂闊に外を出歩くことは流石にいただけん。よって謹慎二日をもって罰とする。だがこれではお前の好きなことを禁止することになってしまうな。……もしまた何か造りたいとなればその時は私に言え、《絵画》を用意しておく』

 

《オールゲル》さんのことで思い出したが確か此奴ってギルドの情報部統括だったんだよな……。

 

何でこんな暴走しちゃったのかなぁ……。

 

ま、次またこんなことが起こらないようにしてちゃんとそこら辺もしっかりしないとな。

 

「なっ……クラフター様!!今回の失態は私のせいでございます!!その私に御方がわざわざ絵画を用意するなど勿体無ありません!!」

 

『だから罰を言い渡した。謹慎二日だ。そしてこれは本来お前に渡そうと思っていた褒美ではない……キィアス、お前が外に行かなくてもいいようにする為の私からの配慮だ。今回に限っては私がお前の趣味を考慮していなかったことが原因でもある』

 

「し、しかし……これでは罰ではなく褒美をもらう様なもの……そのようなことをしては……」

 

『私は構わんと言った。お前は常日頃からこの拠点の為、私の為に働いている。だからこその褒美を渡そうとは思っていたのだ。そして……謹慎に関してはこちら側にも非があるからな……初めからお前に言っておければこんなことにはならなかった』

 

「いえ、御方の考えを理解できなかった私目に非があります」

 

『もう一度言う。私は構わんと言ったぞ?』

 

「ッ!!……畏まりました。その罰、その褒美謹んでこのキィアスが賜らせていただきます……」

 

「よろしい。それでは、お前は謹慎に入れ。褒美は謹慎が終わり次第受け取るように」

 

「はっ!!失礼いたしました」

 

……。

 

ふぅ……やっと終わった。

 

話を聞き逃した時はどうなるかと焦ったが何とかなったな。

 

「クラフター様……その、先ほどの発言に異議を唱えてしまう様なのですが……本当によろしかったので?」

 

『よろしいもよろしくないもない……今回本当に非があるのは私だ。……リアンダ、皆に伝えておけ。不必要に外には出るな、と。この世界に住むほとんどの者は弱者であるが中には強者も混じっている』

 

「《サーキック・カルト》の幹部連や《壊れた神の教会》の《MEKHANE》の事ですね?」

 

『そうだ……《MEKHANE》に関しては好意を持てるが《サーキック・カルト》……いや、“今の”《アディズム》に関しては嫌悪感しか感じられない。元はそうでもなかったようだが……。それに“九曜”がいないとも限らん。あれらはまだその全てが倒されてはいないからな』

 

「御方々が戦ったと言われる《テューポーン(世界を貪る者)》の事ですね?」

 

『そうだ。……奴は《ユグドラシル》の()()()()()不死身となっている存在だ。殺すことはできない。可能性があるとすれば《聖者殺しの槍(ロンギヌス)》くらいだろう。だが無いものねだりしても仕方が無い』

 

「だからこそテューポーン()を封印したのですよね?御方々の偉業の一つでもあり当然私目も知っております」

 

『ああ、そうだ。あれほどの偉業を成し遂げたのはあれで最後だったか?……いや、対2ch連合の時もあったな。……だが言いたいことはそれではない。封印(アレ)はあくまで封印であり、討伐したのではない』

 

「……と言いますと?」

 

『時間だよ……。封印にも限界がある。それが時間だ。だからこそ我々は探さなければならない。《テューポーン(世界を貪る者)》を…………そして《アトラス(支えし神)》の“錠”を……。既に《アトラス(支えし神)》の“鍵”は我々が持っている』

 

「なるほど……畏まりました。すぐにでも捜索隊に探すよう指示します」

 

『ああ、そうしてくれ……。……あまり願い事をするのは好きじゃないが……世界に奴がいることが無いようにと願いたいな……まあ、いたとして《ワールドエネミー》相手に願いなど通じる訳もないが

 

ふぅ……初めはキィアスの事だったのに話が大分逸れていたな。

 

はやくこの積みあがった書類もオワラセナイト……。

 

 

 

 

 

<side out>

 

 

 

 




この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。

最近マイクラのデータが破損して全部吹っ飛んだ筆者です。

……もう、ね…………あの一瞬完全に燃え尽きてましたよ自分。

……まあ、また1からやり直すいい機会だと思う事にしましょう……。

(裏設定コソコソ話)

その一:NPC達は主人公のことを自分たちの主人とも見てはいるが親とも見ている。そのせいで主人公に恋はしていない。

その二:その一のせいでNPC達は主人公に対し早く所帯を持たないかなぁと思っている。《MEKHANE》のことを知っていたのはそのせい。(もう既に外堀を埋め始めていたりするとかしないとか……)

その三:SCPとオバロをクロスオーバーさせようと思ったのは《テューポーン(コイツ)》が切っ掛けだったりする。(世界を貪るとかどう考えても《九曜》なんだよなぁ…………。)

以上!!今回の裏設定コソコソ話でした!!

そして最後に一つご報告を……。

今回、「オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです」の第三話が財団っぽさが薄いのではと言われていたので修正をさせていただきました。
元の方が良かったという方は大変申し訳ございません。

小さな魔女/Object class Keter/SCP-239
http://scp-jp.wikidot.com/scp-239


世界を貪るもの/Object class Keter/SCP-2317
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2317


SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です。(CC-BY-SA3.0)
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