オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです   作:ulo-uno

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最初に、前回の投稿でご指摘があったため瞬間移動(ワープ)から瞬間移動(テレポート)に修正しました。

そして、もうちょっと潜水艦の話が続きます。

それでは、「オバロに参加できると思った奴が、SCP財団に見つかったようです」

第四十三話どうぞ!!


第四十三話

<side クラフター>

 

ふぅ……。

 

ようやく潜水艦の設計も大詰めになってきた。

 

まぁ、少し()()()()()から人化した状態なので僅かながらの疲労感が存在するが大して問題にもならない。

 

但し          

 

「なるほど……なるほど!!確かにこの理論ならば瞬間移動(テレポート)も可能だ!」

 

お前(クソ犬)が居なけりゃな!!

 

何なんだ此奴は!?いきなり助っ人として呼ばれた時は協力者が来たことで有難いだのなんだのと思ったものだが実際に作業に取り掛かればこれは凄いこれはどうだのとずっと質問ばかりでまともに作業できるどころか作業スピードが大幅にずれ込んでしまう始末だ。

 

何故、俺がこんな(厄介者)*1に潜水艦の設計と同時に個別授業を設けてやらんといかんのだ!?

 

しかもこの犬完全なMADだ。

 

何故かって?此奴俺の観察及び研究責任者(スクラントン博士)と同じ匂いがしやがる!!

 

面白半分で安請け合いした過去の俺を殴りたい。

 

勿論助走ありの全力の右ストレートだ。

 

……まぁ、そんなことはゴミ箱にでも捨てておこう。

 

そんなことよりも、だ。

 

そんなに嫌なら追い出せばいいだろうって?

 

それができればどれだけよかったか……。

 

「しかし、これではやはり《フィラデルフィア計画》と同じ結末になるのではないのかね?」

 

有能なんだよな~……。

 

「まぁ、何と言うかな……適切な振動であれば少ない振動でも莫大なエネルギーを生むことができる」

 

「……《ニコラ=テスラ》だね。この計画の仕様書と言い君の考え方と言い君は彼にどこか似ているのかもしれないな。いや、似ていると言うよりは()()のかな?……しかし……そう言う事なら納得だ。何せ僕もただ出力を大きくしただけでこの問題が解決するとは思っていない。でどうするんだい?」

 

「……もうそこまで言ったなら予想は付いているだろう」

 

「"周波数"だね」

 

「その通りだ。昔のことなどさほど興味もないが船に使われる電気系統の周波数は60Hz(ヘルツ)これはインバータ*2とそう変わらない。そして船で周波数を変換する装置はまだその時代普及していないそもそも1943年にそんな代物があるとは思えん。……もしも、この計画に《ニコラ=テスラ》が参加していたのならば真っ先に気付いていただろうな」

 

「しかし、史実では彼は参加を拒否し計画は強引に進行した。当時交流電流は世間的にも軍事的にもそんなに理解度が深かったわけでもない。軍部の強引な計画が凄惨な悲劇を生んだ。……まぁ、貴重な(面白い)データではあったけどね♪」

 

……。

 

やっぱコイツMADの臭いがするわ……。

 

「ま、話を戻すがその時“エルドリッチ”で使っていた周波数をそのまま使ったのだろう。そのせいで悲惨な運命を辿ることとなった"エルドリッチ"の職員には本当に災難だったがな。……まぁ、いまさら言ったところで何になるともならないが」

 

「となると、やはり問題は周波数をどうするかだが……此処に記載している通りだと君はこの答えにたどり着いているようだが。しかし、盲点だったよこのように周波数や電圧等の調整率をずらすことでX.Y.Z軸方向に物体を飛ばせるとは……。しかし、これは危険性をかなり伴っているように見える。もし、この調整率から大きく外れすぎる……調和性が消えたとたん          

 

「《フィラデルフィア計画》の再来、あるいは焼き直し……まぁ、結果は同じか」

 

「その通り、……しかし、此処まで理論だてられている上に今僕らが進めている計画の根幹でもある。それをいまさら更地にし直そうとは考えてないけど」

 

「まぁ、先程と似たような会話になるが結局は高周波により物体をA地点からB・Cと過程を置かずにいきなりZ地点まで飛ばしてやろうと言う内容だ。そして、何よりも《フィラデルフィア計画》と違う点はここだ。物体を隠そうとした結果瞬間移動(ワープ)したのと、最初から瞬間移動(テレポート)を前提として理論を構築したものでは"畑"が違う」

 

「“畑”が違う……まぁ、そうだろうね。だが、結局は同じ周波数だ。君が先ほどからいくらか使っている《ニコラ・テスラ》の言葉を用いるならば"宇宙を理解するにはエネルギー、周波数、振動を考えなさい"……つまりは根本的な原理は同じなのさ。ま、言ってる僕がなんだけどこれは屁理屈かな?」

 

……う~ん

 

これは、質問と言うよりは試している、と言う感じなのかな?

 

「屁理屈と捉えることもできるが……観点の違いとも考えられる」

 

「観点の違い?……時間的観測者の違いなら当てはまるかもしれないが……」

 

「いや、そんな複雑な話ではない。要するに……そうだな俺が料理人(シェフ)だとしよう。俺が得意とする理論(料理)瞬間移動(ジャンクフード)に関してだ。そんな奴がいきなりステルス(和食)を作ろうなんて考えないだろう?それは立場が逆でも同じなのさ。しかし、もしまれに相手が失敗した料理でも俺からすれば傑作なものがあるとしよう。それはステルス(和食)ではないが瞬間移動(ジャンクフード)ではあるわけだ」

 

「ほぉ……それが君の言う“観点の違い”あるいは“畑”違いか」

 

「そうだ」

 

さぁ、どう出る?

 

「クフフ……ハハハハハハ!!やはりここに来てよかった!非常に良かった!!君とこの様な会話ができる事に感謝しかないよ財団には。新たな視点、新たな考え方や理論の構築、全てが他とは一線を画す!実に有意義だ」

 

俺にとっては不利益だがな。

 

だがしかし、この感じでは認めてくれたようではあるが。

 

と言うか認めてなかったらこの時間が無駄になる。

 

「いn「クロウ博士だ」……クロウ博士ところで進捗状況は?」

 

「おっと失礼そろそろ本気で急ぐとするよ」

 

コイツ……俺と話してばかりで何もやってなかったな?

 

「そうしてください」

 

本当に……何でこんなMADが手伝いに来たんだ?

 

「ところでロッシ博士、この研究の成果だが私のウォーカーに勝手に取り組もうとしてたりなんかしてると言ったら怒るかい?」

 

「本当に何しに来たんだお前……?」

 

<side out>

 

 

 

 

*1
クロウ博士。本名《ケイン="パトス"=クロウ》 学際的な天才科学者で、特に生化学およびロボット工学を専門としている。公に出ることがあったとしても、稀にしか見られない。とある異常事態の結果として、恒久的に犬のような体に変化した可能性がある。

*2
交流の周波数を変える装置のこと




この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。

ちょっと頑張ってみた筆者デス。

そして、先に言っておきます……次の投稿は二月になると思います。

それからもしこれを読んでいる受験生の皆様……頑張れ!!!!!

職員・人物ファイル
http://scp-jp.wikidot.com/personnel-and-character-dossier

ケイン・パトス・クロウの著者ページ
http://scp-jp.wikidot.com/kain-pathos-crow-s-author-page

SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です。(CC-BY-SA3.0)
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