ようこそ第0護衛隊群へ   作:/Null

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やはりただでは終わらないミカ

追記:誤字修正しました。
報告ありがとうございます。


特等席特権 50/?

湯船に浸かり直した私たちは3人揃って、ふぅー...。と息を漏らす。

 

ついさっきまで大仕事をこなしていたのだ。その達成感と丁度いい湯加減ではこうなってしまうのも仕方ないといえよう。

 

緊張の身体洗い役はミカさんに持っていかれ、けど洗ってくれる役は彼にやってもらい、私はミカさんの身体を洗った。

 

その結果、私とミカさんは嬉しくもちょっぴり悔しい時間を送ることに。まぁ私に関しては彼に身体を洗ってもらってる時、またからかわれたことは癪ではあったが。

 

「で、結局お前は後ろに浸かるんか」

 

「ふふっ。きみに包まれることも大事だけど、きみを包み込むことも同じくらい大切なことなんだよ?」

 

ポジションは昨日と同じ。彼の後ろ側にミカさん、そして前側...彼の膝の上に私だ。違う点と言えば湯船に浸かる私の向きだけであろう。ミカさんのいう特等席特権、というやつだ。

 

向かい合うように彼の胸元に顔を埋め、背中側へと腕を回す。その過程で彼にずっと密着していたミカさんから彼を奪う形になってしまったけど、これはこれで。

 

ただそのせいでミカさんと綱引き?状態になり、お腹に回されたミカさんの腕に力が入る度、彼の口から時折う゛っとうめき声が漏れるのはちょっと面白い。

 

「いや、面白がる前にやめてくれ」

 

「やめませんー」

 

「こんな滅多にないシュチュエーションなんだから、どちらかというと嬉しがって欲しいものだね」

 

「滅多に...ない?」

 

「滅多にない」

 

「滅多とは一体...」

 

何か言いたげにしつつも彼は、遠い目をしながらそう返す。

 

「まぁいいじゃないかそんなことは。それよりも、今はもっと私を感じることの方が重要だと思うよ?」

 

「十分感じとるわ」

 

「ふふっ。ならいいさ」

 

答えを聞いたミカさんは満足気に鼻を鳴らし、しかし腕の力を緩めてしまう。それを感じ彼は背中を少しずつ浮かそうとするが、そうはさせない。私がぎゅーっと前から抑えつけるように、身体を押し当てる。

 

「今日はのぼせるまで出さないわよ?」

 

「───なら、こういうのはどうだ?」

 

「なっ!?ちょ!?───ひゃっ!」

 

「ははっ。まだまだ甘いな」

 

腰に回されていた彼の腕にぎゅっと抱き寄せられながら、抑えつけていたはずの重心はいともたやすく後ろ側へ。強気に出ていた私の薄い皮はすぐに剥がれて、それを見て彼はしたり顔に。

 

「あっ、あんたねぇ!」

 

「始めたのはそっちからだろ?けどまぁ、そいう反応するところはお前らしくて俺は好きだけどな」

 

「!!」

 

「んじゃそんな訳で、俺は先に出とくからなー...って、うぉ!?」

 

「中々なジェラシーを感じるね。この風は誰にでも、平等に吹くものだと思ってたけど、そういうことならば、明日の夜はいつも以上に2人だけの熱い時間にしようじゃないか」

 

「熱い時間!?ちょっと!私の居ない時に何してんのよ!」

 

「いやだから何もしてないけど!?」

 

しかしそんなことを許すミカさんでもなく。

 

「ふふっ。言ったはずだよ?2人だけの...ってね?」

 

「煽るな煽るな!エリカが勘違いするだろ!?」

 

「ぐぎぎぎぎっ」

 

「ほらぁ!」

 

どうやらこれは、3人揃ってのぼせるコースになりそうだ。

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