天羽響は奏者である   作:折り紙のユニコーン@UNICORNぬ

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どうも皆さん、こんにちは。或いはこんばんは。折り紙のユニコーンです。
若葉再起の7話です。
なんだか筆が乗ってるのでこの調子で行けるとこまで行きたいと思います。

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アドバイスや誤字脱字など感想は歓迎してます。


7話 勇者の再起、preciso

「入るぞ」

 

 

 前回の侵攻から2日後。病院にて、若葉は響のお見舞いに1人訪れていた。ひなたは用事があり、現在は別行動だ

 

 

「お?若葉か。なあ、俺どんくらい寝てたんだ?」

 

 

「響、起きていたのか。もう2日も眠ったままだったんだ」

 

 

「2日!?マジかぁ……はぁ……情けねぇ。この程度で倒れるなんて……」

 

 

 若葉から寝ていた期間を聞き、響は驚いた後にため息をついて頭を掻く

 しかし響からは若葉への怒気は感じない。自分のせいで倒れたのでてっきり怒られるものだと思っていた若葉は若干肩透かしをくらった

 

 

「響は、私を責めないのか……?」

 

 

「はぁ?なんでだよ。責めてほしいのか?」

 

 

「そう言うわけではないが……」

 

 

 ヘンなヤツだなとか言いたそうな表情の響に苦笑いで否定し、しかしすぐに表情は沈んでしまう。それを見て響は頭の後ろで手を組んでベッドに倒れる

 

 

「別に、俺が倒れたのは俺の不手際だからな

 若葉に責任が無いと言えば嘘になるだろうが……それでも、お前だけのせいじゃない」

 

 

「響……すまない」

 

 

「それより、随分とひでぇ顔してるぞ。何かあったのか?俺でいいなら話くらいは聞くけど」

 

 

「じ、実はだな……」

 

 

 響や友奈が倒れ、病院で千景に言われたことを話す若葉

 

 

「私は、どうしたらいいのか分からないんだ」

 

 

「ふーん。まあ、そうだなぁ……復讐ってのは、1人で戦うぶんには上等な理由なんだろうな

 ただ、誰かを率いるリーダーの理由としてなら……やっぱり立派とは言えないな」

 

 

「やはり、そうなのか……なあ、響の戦う理由はなんだ?」

 

 

「俺か?そうだなぁ……当然勇者の皆を守るためってのはあるが……戦いの裏側や向こう側ってのがあって、それが好きだからっていうのも、俺の戦う理由の1つなんだろうな」

 

 

「戦いの……裏側……?」

 

 

「そう。俺はそれを知ってるし、見てきたから……今こうして戦ってる」

 

 

「それは、一体何なんだ?」

 

 

「別に難しいモノじゃない。意外とそこらへんにあって、でも戦いに身を投じすぎているとだんだん見えなくなったりするものだ」

 

 

「謎かけをして欲しいわけでは無いんだが……」

 

 

「まあ、人の口から聞くよりかは自分で見つけたほうがいい。こういうのはな

 もっと詳しく聞くには好感度がたりないな」

 

 

「あまり意地悪しないでくれ。響」

 

 

「なら、もうちょっとその面をマシにして来な。そしたら改めて答えてやる

 まあ、その頃にはお前もちゃんと理解してると思うがな

 若葉は真面目すぎるんだよ。あんまりカチカチだとそのうちポッキリいっちまうぞ?

 

 ……っと、そろそろ帰った方がいい時間だな。今日はお見舞いありがとな。暇つぶしにはなった」

 

 

「もう、そんな時間か……」

 

 

「若葉」

 

 

「何だ?」

 

 

「宿題を出そう」

 

 

「宿題……?」

 

 

「若葉、お前の後ろにあるものは何だ?次に俺のところに来るときまでに見つけること!

 せいぜい悩めよ、勇者」

 

 

「後ろにあるもの……」

 

 

「さあ、これ以上遅くなってひなたに折檻されても知らないぞー!

 お前も怪我してるんだからあんまり無理はすんなよ」

 

 

「あ、ああ。すまない響。……また来る」

 

 

 急いで戻っていく若葉を見て響は微笑む

 

 

「いやー、青春だなぁ」

 

 

 

 

~~~~~~~

 

 

 

 

「各所関節の炎症に、疲労骨折……戦闘訓練はまだできないな」

 

 

 その日の夜。若葉はベッドに横になり、包帯の巻かれた己の腕を掲げて見ていた

 

 ふと、千景の怒った顔が頭に浮かぶ

 

 

「復讐のためだけに戦っている……か」

 

 

――(バーテックス)に報いを与えること。それが私の行動原理だった

 殺された人々の怒りと悲しみを奴らに返す。その一心で己を塗りつぶして戦場に立ってきた

 それ(復讐)を否定されたら私は……私は――

 

 

「――どうやって戦えばいい…?」

 

 

――響の言っていた戦いの裏側についても、私の後ろにあるというモノも、よく分からない

 

 

「……まだ、起きてるかな」

 

 

 もしかしたら……己の幼馴染みならば、この難解な問題の答えを持っているのではないか?そう思い、若葉は隣の部屋へと足を運んだ

 

 

「若葉ちゃん」

 

 

 扉が開いたことに気付いたひなたが若葉の方を向く

 

 

「夜分にすまない。少し話を……何してたんだ?」

 

 

 ふと、ひなたが何かの準備をしているのが見えた

 カバンの中にタオルや衣服を詰めているようだが……

 

 

「明日この寮を出るんです」

 

 

「え!?どうして……!いや……何が……その――!!」

 

 

 まさかもう会えなくなるのかと、おろおろと慌てふためく若葉を見て、ひなたが吹き出した

 

 

「あはは。動揺しすぎです。大社の本部に呼び出されただけですよ」

 

 

「そ、そうか」

 

 

 己の勘違いだったことに安堵し、汗を拭う若葉

 

 

「若葉ちゃんこそどうしたんです?」

 

 

「う……それは……だな……」

 

 

「若葉ちゃん、ちょっとこっちへ」

 

 

 どうにも言いにくそうな若葉に、しかたないなぁと微笑んだひなたは、ベッドに座って若葉に隣に座るよう促す

 そうして、2人にとってはいつものように耳かきを始めた

 

 

「ひなたの耳掃除は匠レベルだな」

 

 

「ありがとうございます。少しは落ち着きましたか?」

 

 

 若葉が小さく頷く。リラックスしはじめた若葉に改めて話を聞く

 

 

「若葉ちゃんの悩み事は、病院でのこと……ですよね」

 

 

「……教えてくれ……私にはもう、どうすればいいのか分からないんだ。……それに今日、響の言っていた戦いの向こう側というのも……私には分からなかった」

 

 

「若葉ちゃん……」

 

 

「響は、私にそれを教えてはくれなかった……もしかすると、私の不甲斐なさに……失望させてしまったのかもしれない……

 病院から戻ってきてからもずっと考えていたのに、分からないんだ……」

 

 

 瞳に涙を湛え、悩みを吐き出す若葉

 それに、思わず答えてしまいそうになって…それでも、若葉の為にと口を閉ざす

 

 

「……響君の言うとおり……その問題は自分で答えを探すしかありません」

 

 

「……どうして……」

 

――ひなたはいつも私が迷ったとき手を差し伸べてくれた……なのに……

 

 

 きっとひなたならこの胸の苦しみを解消してくれると思っていたのに、そうしてはくれなかった

 それがとてもショックで、胸が痛くなった若葉はポロポロと涙を零す

 

 

「そんな顔しないで。泣き顔撮っちゃいますよ」

 

 

「勝手にすればいいだろ」

 

 

 ふん、と拗ねたようにそっぽを向く若葉

 パシャリと本当に撮ってほくほく顔のひなた

 

 

「明日から会えない分の若葉ちゃん成分ゲット」

 

 

「本当に撮った……」

 

 

 項垂れる若葉をギュッと抱きしめてひなたは静かに言う

 

 

「信じてますから。若葉ちゃんなら乗り越えられる。きっと自分自身で答えを見つけ出せる。私はそう信じています

 響君だって、そう信じてるんだと思いますよ」

 

 

 

 

~~~~~~~

 

 

 

 

どよーん

 

 

 翌日、教室で若葉は1人暗いオーラを放ちながら悩み込んでいた。

 

 

――戦いの向こう側とはなんだ……?答えとはなんだ……?

 私は響だけでなくひなたにも愛想を尽かされたのだろうか……

 ……それも当然か。なんせリーダーでありながら仲間を助けるどころか危険に晒してしまったのだ……

 

 

「もはやどんな処罰を受けても仕方ない……」

 

 

「ゾンビみたいになってるな」

 

 

「今回の件がかなり堪えてるみたい」

 

 

 なにやら物騒な拷問法を並べ始め、しまいにはどんよりした笑いすら漏れ出る若葉に球子、杏、千景の3人も微妙な表情だ

 

 

「千景の一言が発端だろ。なんとかしろよ」

 

 

「そ、そんなこと言われても」

 

 

「でもあのままってわけにもなぁ……」

 

 

 球子と千景がどうしたものかと唸っているなか、杏が若葉に近づく

 

 

「若葉さん。ちょっといいですか?」

 

 

 そうして若葉は杏に連れられて外を歩いていた

 

 

「お、おい杏。どうして急に外へ……?」

 

 

 若葉の問いかけにも答えず、歩き続ける杏の足が止まったのは一軒の家の前

 

 

「この家のお姉さんは3年前に"天恐"を発症して以来苦しんできましたが、勇者の活躍を聞いて症状が改善してきたそうです」

 

 

 再び歩き出す杏。街中を巡り、その度に杏が説明を入れる

 

 

「昔から丸亀市に暮らしていたこの家のご家族も

 四国外から避難してきたこのアパートに住む人達も

 みんな私達(勇者)が戦う姿を見て、敵への恐怖を乗り越え前向きになれたそうです」

 

 

「そう……だったのか」

 

 

「もしかして若葉様……ですか?」

 

 

 歩いている若葉達の後ろから声がかけられる

 振り向くとそこには赤ん坊をベビーカーに乗せて歩く女性がいた

 

 

「私、3年前のあの日島根神社で救っていただいた者です。この子は四国に避難してから生まれたんです」

 

 

 女性は若葉に赤ん坊を渡し、抱かせてみせる

 

 

「勇者様の名前にちなんで『若葉』と名付けました」

 

 

「え……」

 

 

 自身の名前にあやかったと言われて驚く若葉だが、元気な赤ん坊を見て微笑みを浮かべる

 

 

――たくさんの命が奪われた惨劇の中、私がかろうじて救えた命。その命から新たな命が育まれていたのか……

 

 

「あの時助けていただいて、本当にありがとうございました」

 

 

 2人にお辞儀をして去る母親に若葉も手を振って返す。

そして、響の出した問いも、ひなたの言う答えも、分かったような気がした

 

 

「……これがきっと、響の言う戦いの向こう側……なのだろうな。私は何も見えてなかった」

 

 

 この町やそこに住む人々のこと。自分のまわりの人達のこと。あの日の記憶にとらわれて何も見えなくなっていた

 死者の復讐を求め、怒りに我を忘れてしまうほどに

 

 

――やっと答えが見つかったよ、ひなた。私が背負うべきは過去(死者)じゃない。今現在(生者)

 

 

「そろそろ丸亀城に戻りますか?」

 

 

「ああ。球子あたりが心配してそうだしな」

 

 

 表情の明るくなった若葉を見て、杏がそろそろ戻ろうかと切り出す。それに賛成する若葉だが、2人の間からにょきりと球子が顔を出した

 

 

「タマがどうしたって?」

 

 

「「わっ!?」」

 

 

「どうしてここに?」

 

 

「深刻そうな顔で連れ立って学校を出ていったから、ケンカでもするのかと思って探してたんだ」

 

 

「しないよ!!」

 

 

 見当違いな想像を語る球子に思わず杏も突っ込んでしまう

 

 

「球子にも心配をかけてしまったんだな」

 

 

「べ、別にいーよ。そんなこと」

 

 

 気恥ずかしさからそっぽを向いた球子は、視線の先に見えた電柱から人がはみ出してるのを見て同行者を思い出す

 

 

「あ、お前も隠れてないでいい加減出てこいよ」

 

 

 ビクゥッと思い切り肩を跳ねさせ、渋々出てきた人を見て若葉は驚いた

 

 

「……千景」

 

 

「私は無理やり土居さんに連れてこられただけよ」

 

 

「やれやれ、気にしてそわそわしてたくせに」

 

 

「してない……!!」

 

 

 つっけんどんに話す千景に、球子が呆れた様子で肩を竦めると千景が強めに反論する

 

 

「気にしてた」

 

 

「してない!」

 

 

「まあまあ……」

 

 

 わちゃわちゃし始めた3人を見て、若葉は皆に気にかけられていたことを実感した

 

 

――みんな、私を気にかけてここまで……

 

 

 勢い良く、深々と頭を下げた若葉に驚いて3人の注目が集まる

 

 

「すまなかった。過去に囚われ、復讐の怒りに我を忘れて、1人だけで戦っている気になっていた

 これからはもう、そんな戦い方はしない

 今を生きる人々のために、私は戦う

 ……だから、これからも一緒に戦ってくれないか」

 

 

 改まって言う若葉に球子と杏が笑みを浮かべる

 

 

「もちろん。若葉さんはリーダーです」

 

 

「当然だ。タマに任せタマえ!!」

 

 

 千景はそっぽを向いてぶっきらぼうに返事を返す

 

 

「……言葉ではなんとでも言える」

 

 

 冷たく突き返すような言葉。だが、その後に続く言葉はそうでもなかった

 

 

「だから、ちゃんと行動で示して。そばで……見ているから」

 

 

 耳まで赤くした千景。自分でもらしくないと思っているのだろう。それを見て若葉の表情も柔らかくなる

 

 

「ああ。心しておく」

 

 

 

 

~~~~~~~

 

 

 

 

「お?なんだ、随分早かったな。もう少し悩むものだと思ってたんだけど」

 

 

 病室に入ってきた若葉を見て響は読んでいた小説に栞をはさんで机に置く

 

 

「私ひとりなら、きっと見つけられなかった

 だが、皆がいたからな」

 

 

「そうか。なら……まあ、聞く必要も無さそうだけど……一応、若葉の出した答えを聞かせてもらおうか?」

 

 

「ああ。響の言っていた戦いの裏側や向こう側というのは、私達が守った日常。そこに住む、私達が守ることの出来た人々のこと

 私の背負っているモノとは、今を生きる命。そして、新しく生まれてくる命だ」

 

 

 毅然とした表情で答える若葉の言葉を、目を閉じながら満足気に聞く響

 

 

「うん。ちゃんと見つけられたんだな、若葉

 助けられなかった人達のことを忘れろと言うわけじゃない。死者を悼むのはいい。下を向いて泣いてたっていい。でも、いづれはどうしたって前を向かなきゃいけない

 だって俺達は"今"を生きてる。俺達の後ろには、愛すべき世界がある。助けられなかった命だけじゃなくて、助けられた命だって確かに存在する

 そして、これからも命は続いていく。バトンが繋がれていく。俺達にはそれ(バトン)を守って後続へ渡す義務がある

 そうやって考えれば、きっと頑張れるだろ?」

 

 

 そう言う響の眼は愛おしいモノを見るように細められ、優しげな光を灯している

 

 

「ああ、そうだな。それを今日、実感したよ」

 

 

「そしてそれは、俺の戦う理由でもある

 俺は、皆の笑顔が好きだ。俺達が頑張って戦って、その先で守り切った世界に笑顔があると、ちゃんと守れたんだなって嬉しくなる

 誰かの涙を見たくない。皆に笑顔でいて欲しい。それが、俺の戦う理由なんだ」

 

 

 笑顔で締めくくった響の顔を見て、若葉も釣られて笑顔になる

 

 

「とても、優しい理由だな」

 

 

「ん……なんか、ちょっとくすぐったいな」

 

 

 若葉が素直な感想を話すと、響は少し頬を赤くして後頭部を掻く

 

 

「今まで、響にはたくさん負担をかけてしまった

 まだ未熟な私だが……これからも、共に戦ってくれ」

 

 

「当然。どこまでも付き合うよ」

 

 

「ありがとう、響」

 

 

「はい、握手」

 

 

「あ、ああ」

 

 

 差し出された響の手に、若葉の手が重なる

 それをしっかり両手で握った響は嬉しそうに笑った。

 自身の手を包み込む、少しごつごつしているが暖かな手。穏やかで明るい笑顔。なんだかまるで日だまりのようだと若葉は思った

 

 

「俺達の手は繋がった。ちゃんと、互いに歩み寄って握ることができた。そしたら、ほら……どんな事があってもへいき、へっちゃら!!そんな気がするだろ?」

 

 

「……ああ、そうだな!」

 

 

 前よりも響に歩み寄れた気がして、若葉は心が暖かくなった

 

 

 

 

~~~~~~~

 

 

 

 

 そしてその翌日。若葉は友奈の元に訪れた

 未だ安静を言い渡されている友奈だが、そんな怪我を微塵も感じさせないような明るさは健在だった

 

 

「私が寝てる間にそんなことがあったんだ

 なんか大事になっちゃって、心配かけてごめんね」

 

 

「いや、悪かったのは私の方だ。無事に意識が戻ってよかった

 友奈。今までのこと、本当にすまなかった。まだ心身ともにリーダーとして未熟な私だが……これからも共に戦ってくれないか」

 

 

「もちろん。これからもよろしくね!」

 

 

 にぱっと笑って若葉を受け入れる友奈に、若葉の心のわだかまりは完全に消え去った

 

 

「ありがとう、友奈……!」

 

 

 

~~~~~~~

 

 

 

「総攻撃――!?」

 

 

 それから数日して、ようやく退院できた

 久しぶりの制服に腕を通し皆と話していると、ひなたが深刻な顔で神託を告げた

 その内容に思わずどよめく勇者達

 

 

「今回の神託で明らかになりました。まもなく四国へバーテックスの侵攻があります

 それも……かつてない規模で」

 

 

「心配ないさ。タマに任せタマえ!!」

 

 

「私も頑張る」

 

 

「勇者の力を見せつけてあげるわ……」

 

 

「たかだか総攻撃!バーテックス何するものぞ!ってな」

 

 

 ひなたは心配そうだが、俺達はもうそのくらいで怖気づくことはない。力を合わせればきっと勝てる

 若葉もひなたの肩に手を置き、安心させるように笑う

 

 

「皆で力を合わせればきっと大丈夫だ」

 

 

「そうですね」

 

 

 ひなたの表情が和らぎ、「あ!」と声を上げて何か思い出したようだ

 

 

「いいニュースもあるんでした。安芸(あき)さんが言ってたんですけど……」

 

 

「「安芸さん……?」」

 

 

 俺と千景の声が重なる。聞いたことのない名前だ

 ひなたの巫女仲間なのだろうか

 ただ、球子と杏はその名前を知っているらしく説明してくれる

 

 

「勇者の力に目覚めた日、タマに杏の場所を教えてくれた巫女さんだ」

 

 

真鈴(ますず)さんがいなかったら、私は今ここにいませんでした」

 

 

 大分親しい人なのか、球子と杏は嬉しそうにしている

 

 

「元気してた?」

 

 

「2人を心配してましたよ。ちゃんとやってるかって」

 

 

「バリバリ活躍してるっての」

 

 

「まあまあ……」

 

 

「ところで、いいニュースって?」

 

 

 安芸さんの心配に球子がプリプリ怒り、杏がなだめていると若葉がひなたに改めていいニュースを尋ねる

 

 

「それはですね……」

 

 

 そうして告げられたひなたの言葉に、全員が驚くことになった

 

 

 

 




なんかシンフォギア要素も交えて響君に喋らせようとしたら、とても難しかったです。
響君の戦う理由は彼の笑顔と青空の戦士リスペクトです。
響君には2000の技があった…?まあでも笑顔が特技の1つなのは共通ですね!

今回は漫画と同じところで区切りました。
次回は若葉の勇者との交流と総攻撃です。


それでは皆さん、またお会いしましょう。
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