天羽響は奏者である 作:折り紙のユニコーン@UNICORNぬ
息抜き、ほのぼのパート。模擬戦です。
ユニコーンはのわゆは漫画版しか持っていないのですが、小説版だとやっぱりもうちょっとほのぼのシーン多いんですかね?買ってみようかな。
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誤字脱字、アドバイスなど感想お待ちしております。
「レクリエーションをしよう!!」
全員が揃った教室にて、黒板の前に立った若葉が突然宣言をした
「れくりえーしょん?」
「それって何をするんですか?」
黒板の真ん前にある球子の席に集まりながら若葉の言葉に友奈と杏の質問が飛ぶ……いや、友奈のは質問じゃないか
それにしても、レクリエーションかぁ……最近はずっと切羽詰まった状況だったし、気分転換になっていいかもな
「ずばり、模擬戦だ」
カツカツと黒板に文字を書き、若葉がルールなどを説明していく
「戦場は丸亀城の敷地全体。勝ち残った者は他のメンバーへ自由に命令できて、敗者はそれに必ず従う」
「バトルロイヤルと王様ゲームを合わせた感じですね」
若葉の説明に杏がわかりやすい例えを入れてくれた。確かにそんな感じのルールだな
「なんか面白そう!!」
「ルールも単純明快だな」
「レクリエーションで模擬戦って……」
友奈の言う通り、普通に面白そうではある。今言ったけどルールも分かりやすいし
ただ千景が内容のチョイスに苦笑いしている
「あは。若葉ちゃんらしいですね」
「「「「「「確かに……」」」」」」
ひなたの言葉に全員賛成の苦笑いだ。言われてみれば確かに常日頃鍛錬鍛錬と言っている若葉らしいレクリエーション内容だな
「なんだ『らしい』って!!」
この扱いに若葉も思わずツッコミを入れる
しかしふと、若葉が真剣な顔を浮かべた。……単なる思い付きでは無さそうだな
「ひなたが神託を受けて遠征から戻ってきたが……危機が訪れる時期も規模もまだ判然としてない
人心を操作する大社のやり方に疑問もある
……みんなそれぞれ思い悩むことは……あると思う」
「……」
各々が思い当たる節はあるのか、真剣な表情の若葉に釣られて顔を暗くする。かくいう俺も、自身の顔が顰められるのが分かる
大社のやり方は、人に生きる希望を与えるために必要なことなんだろう。……でも、それでも……やはり納得できないことが多い
「でも……だからこそ。
続けて述べられた若葉の言葉に、皆の表情が和らいだ。若葉がちゃんと、皆のことを考えてこのレクリエーションを提案してくれているのだと分かったから
「タマもその話に乗った!!温泉の時のリベンジをしてやる!!」
「私も」
「俺も大賛成だ」
そうして、レクリエーションは決行された
よーし、俺も張り切って行こう!勇者全員と戦うなんて、なかなか無い機会だしな
~~~~~~~
「それじゃ、みなさん
勇者王決定戦、開催ですっ!」
丸亀城の最上階から観戦しているひなたの掛け声でレクリエーションが開始された
よし、まずは条件や状況の整理から
ルールは若葉の話した通り、丸亀城の敷地全体をフィールドとしたバトルロイヤル
武器は訓練時に使っている模造品
目潰しや首、金的などの急所攻撃は禁止。チーミングは禁止されてない
決定打を受けるか、リタイアすることで脱落。当然脱落後に攻撃なんて言語道断
んで、俺の武器は木刀。今回は暗示は無しで行こうと思う。暗示無しだと100%の技量は発揮できないものの、瞬間的に戦闘スタイルを変えて戦える
そして現状は様子見だ。友奈と若葉が接触し、戦闘中。ちなみに千景や球子、杏はここからでは見えない。隠れて機を伺っているのか、別の場所で戦っているのか
「セイッ!ハァ!」
「ふっ、たぁっ!」
友奈と若葉の攻防はなかなか見ごたえがある。若葉の正確で力強い斬撃を、友奈は持ち前の素早さと反射神経で受け止めたり捌いたりしている
逆もしかりだ。友奈の素早い連撃を、若葉は落ち着いていなす。一進一退、両者譲らない激闘だ
「さすがだな!!」
「若葉ちゃんこそ!!……でも!!」
おっ、友奈に動きが!拳を握り、下から刀の柄を狙って……
ガッ!!
アッパーカットだ!刀が手から離れ、若葉は無防備状態になった!
「終わりだよ!!」
トドメとばかりに友奈が拳を振りかぶる。これは友奈の勝ち……いや、若葉が鞘を掴んだ!
「甘い!!」
ブオンッ!!
鞘による攻撃!攻撃しようとしていた友奈は回避が間に合わない!……おっ、今出てきたのは!
ガギィン!!
千景だっ!茂みに隠れて機を伺っていたのか……!千景が若葉の一撃を防いで友奈を守った!
……が、なんかちょっと焦ってるな。あれは本来意図してない参戦と見た
「ぐんちゃん!?」
――潰し合いの隙を突くために隠れていたのに……
高嶋さんのピンチに……つい……
若葉も一度距離をとり、弾かれた刀を回収する。これは2対1の流れだな。……参戦したいけど、球子達が何処にいるかだけでも見つけないと……
「ありがとう、助かったよ!」
「うん……気にしないで。これで2対1……」
「もう1人追加だ」
おおっ、球子も来たぞ。……あれ、杏は!?
……近くにはいないな。球子が倒したのか……?
「これで3対1」
おお、若葉の圧倒的不利。でも、不敵な笑みを浮かべてるな。…………俺も参戦したい。杏が怖いけど……行くか!
「いいだろうかかってこい。居合の真価を見せてやる」
「いいや!俺も混ぜろっ!!」
居合の構えを取った若葉と、若葉に向う3人の間に飛び込む
「響!?」
ブオッ……ガッ!!
斬撃一閃。防御させることで若葉の居合をキャンセルさせ、後ろに弾き飛ばす!膂力は俺のほうが上だからな!
「そらッ!」
ガギィン!
「うわっ!?」
続けて球子に回し蹴り!ギリギリ止められたな
「響はこっちの味方じゃないのか!?」
「ははっ!こういう模擬戦はちょっと不利な方が燃えるもんだからな!悪いが1対1対3ということで!」
「2人とも、来るわ……!」
まずは3人からだ!まずは中央の千景に刀を振るう。当然鎌で防がれるが……
「そらよっ!」
ドンッ!
「くっ……!」
「たぁっ!!」
刀の上からタックルを放って千景を下がらせる。当然横から友奈のパンチが飛んでくるが……
「よっ!」
「うそっ!?」
刀を手放してそのまま掌を友奈の拳に当てて受け流す!さらに左ストレートで追撃!っと、流石に防がれるか!
む、友奈が距離を取った……
「隙ありだ!食らいタマえ!」
「!――ギリギリセーフ!」
ヒュガッ!
「はぁっ!?なんじゃそりゃ!」
「大道芸じみた動きね……」
あっぶねぇ……!飛ばされた球子の円盤を、落ちる刀を足で浮かせてキャッチし対処。
「行くよぐんちゃん!」
「ええ……!」
今度は2人がかりだな!どう攻略するか……
友奈の後ろに千景が続く形だ。……っ!後ろから足音!
「シィッ!」
ビュオッ!!
「あっ……ぶな!!」
「何!?」
足音が聞こえた瞬間、直感的に後方へ跳躍。直後、俺のいた場所を通り過ぎる若葉の刀!怖っ!
そのまま若葉の頭上を通り越し、バク宙して着地。よし、作戦変更!この3人に集中して戦いたいからまずは
「……っ、引いた……?いえ、土居さんを狙うつもりね……!」
「くっ……まずは響をどうにかしたいが………いや、先に2人を……!」
「ぐんちゃん!球子ちゃんの方に行ってあげて!ここは私が!」
「高嶋さん……分かった!」
千景がこっちに来たな……いや、関係ない。2人ともここで落とす!
「セイッ!」
ガンッ!
「くぅっ!」
刀の攻撃は球子に防がれる。やっぱ球子の武器便利だな!盾にできるのは強い……!
なら手数で体勢を……いや、無理だ。千景が追いついた……!
「はあっ!」
ガッ!ガッ!
「ちぃっ……!」
流石千景だ……さっきのタックルを警戒して、打ち合いにとどめて鍔迫り合いをさせてくれない……!
しかもちょくちょく球子の円盤が飛んできて立ち回りが制限されてる!
ヒュガッ!!
「……っ!しまった!」
打ち合った直後を狙われた!球子の円盤で刀が弾き飛ばされる
鎌に素手は流石に難しい!回避に専念を――!
「悪いけど……ここで倒れてもらうわ……!」
「チャーンス!食らいタマえ!」
誘導された!?前には千景、後ろには球子。挟まれた!
振るわれる鎌。跳躍を警戒してか若干上方向に放たれる円盤。……だけど、まだだ!
「「!!」」
思いっきり背中から倒れ込み、ブリッジの体勢へ!これで円盤を避けて……更に!
「フッ!」
「そんな……!」
ガッ!!
ブリッジから脚を振り上げ、千景の鎌を蹴り飛ばす……!
その勢いのまま体勢を戻して距離を詰めて……
「これで、千景はチェックメイト――!」
「……そうね、悔しいけど……降参するわ。」
「あ……千景、鎌貸してくれ」
若葉は刀に集中した状態でようやく互角となる。今の状態だと確実に押し負けるから、違う武器でこっちの有利を押し付けるしかない
「え?……うん、分かった…」
「ありがと」
球子に視線を戻すと、円盤を戻した球子が撤退している所だった
「あっ!」
「撤退も戦略だっ!」
本当なら球子を追っていきたいところだが……
「行くぞ響!」
若葉の相手をしなきゃな……!どうやら、友奈は若葉に撃破されてしまったらしい
それに丸亀城の屋根から降りてきたのを見ると、俺達が戦っている間にひなたに残りのメンバーを聞いたのだろう
真っ直ぐこっちに向かってきてるってことは、杏はもう倒されてるってことか?
若葉の攻撃において、居合は特に警戒する必要がある。鎌で刀のリーチの外から攻撃し、居合を封じる……!
「ハアァッ!!」
「ふっ、たあっ!」
――千景にも劣らない鎌捌き……!やはり響は強い。間合いを取られ続けて刀が届かない……!
「ならば……一か八か間合いを詰める!」
「――っ!はやっ!?」
刀を鞘に収めた若葉が姿勢を低くし、急激に速度を上げて鎌のリーチの内側に入り込んできた……!
だけど、居合が来ると分かってるなら回避できる!
ブオンッ!!
よし、跳んで回避!!
「それを待っていたぞ!」
「やべっ!」
読まれていた!居合を放った勢いのまま、若葉は体の向きを変えて俺の着地を狙う
どうする……!確実に隙のできる着地と同時を狙ってくる筈だ。どうやって回避する!?
「これで……」
どうする……?こうしてみる!
「どうだっ!!……何っ!?」
ブオンッ!!
着地の流れに任せて脚を開いて上体を地面に付ける!頭の上を通り過ぎる木刀。なんとか回避に成功したようだ
アガートラームの練習の過程で新体操やっといてよかった……!!おかげで体の柔軟性には自信があるんだ!
ガッ
ガッ
ブレイクダンスのように体を動かし、若葉の脚を自分の脚で絡め取る!!
若葉が体制を崩したところで拳を若葉の眼前で寸止めして……
「チェックメイト――!!」
「ふぅ……流石響だな……私の負けだ」
「……あー……若葉強かったー……」
脚を解いて立ち上がる。ついでに鎌も拾う
「後は球子だけだ。杏は最初の方で球子に倒されたと、ひなたから聞いた」
「了解。ありがと若葉」
若葉が残りメンバー教えてくれた。やっぱ杏は脱落してたんだな。なら、後は安心して球子を探せ――
カサッ……
「!」
ビュンッ!
すぐそこの茂みから物音がしたのでそちらに視線を向ければ円盤が飛んできた。球子だ!
だけど、物音で気付けたから弾いて終わりだ……!
ガギィン!
「そこだな!」
円盤が飛んできた方向へ駆け出して……
ヒュッ……スコンッ!
「痛っ!?」
背中に衝撃。後ろを見るとそこには先端がゴムになっている矢が転がっていた
「えっ!?杏はリタイア済みって若葉が……もしかして、謀った?」
若葉に視線を向けると、若葉は首を横に振って慌てて否定する
「いや、違うぞ!?……確かにひなたは……!」
つまり……?2人でひなたの方に目を向けると……
「あは。ごめんなさい。私は審判では無いですから」
そう言って笑うひなたのスマホには、なんといつ撮られたのか体操服の裾で汗を拭う若葉の隠し撮りが
うっそぉ……思いっきり買収されてるじゃん……
「買収されたのか……!!というか、なんだあの隠し撮り……」
いつの間にか撮られた写真で、いつの間にか幼馴染みが買収されていた事実に若葉が項垂れる
「タマが敵を引きつけて、その隙にあんずがクロスボウで倒す。逃げたところから作戦だったんだ」
「はぁー……負けたー!」
「作戦成功!!わはははは!!」
今回は作戦負けだな。まさか盤外戦術を駆使してくるとは……流石勇者参謀
「タマたちのチームワークの勝――」
スコンッ
「――ぶっ!」
「「!?」」
元気に笑っている球子の額に容赦の無い矢が直撃
球子がパタリと倒れた。驚愕で静まり返る場にカラカラと矢の転がる音が響く
「これでタマっち先輩もリタイア。2人ともツメが甘い。計画通りです」
「「「え……」」」
全員を確実に仕留めてから悠々と現れたのは笑顔の杏。自身は一切消耗せず、むしろキラキラして余裕の勝利
「優勝者、伊予島杏さんっ!」
「「「ええええええっ!?」」」
ひなたの宣言で優勝者が決定する。こうして、勇者王決定戦は意外な勝者を迎えて幕を閉じた
「一番の敵はあんずだったか……」
「意外と容赦無いな杏……」
「ははは……」
躊躇い無く撃ち抜かれた額を押さえる球子と、その肩を苦笑いでポンポン叩く若葉。俺も杏の容赦の無さに苦笑いだ
~~~~~~~
バンッ
俺と球子しかいない教室。球子が逃げないように、顔の横めがけて腕を伸ばし強く黒板を叩く
所謂、壁ドンと言われる行為。そのまま球子にグイッと顔を寄せ、囁くように言う
「俺のものになれよ。球子」
「そんなこと言われても、タマには他に好きな人が……」
「待て」
迫る俺から目を逸らす球子。そこへ第三者が現れる
「球子さんが嫌がっているだろう!!」
「乃木君……!!」
男の制服を着た若葉だ。若葉を見た球子がドキリと顔を赤く染めて……
「……って……なんじゃこりゃあああっ!!」
俺の腕の中から抜け出して叫ぶ球子。気恥ずかしさを誤魔化すように荒ぶる球子に、俺も若葉も苦笑いだ
あはは……まあ、そりゃそうなるわな
「カットカットぉっ!!」
俺達の
「もうっ。ちゃんとセリフ通りに言ってくれないと!!タマっち先輩」
「言えるかぁっ!!」
そう、これはレクリエーションで勝った杏の命令
「なんなんだよっ!優勝者の命令が『お気に入りの恋愛小説の再現』って!」
まあ、説明はいらないだろうけど……あの後杏が下した命令は俺達でお気に入りの恋愛小説を再現すること。
唯一の男である俺は勿論、凛々しい系イケメン女子である若葉も男役として起用。球子がヒロイン役となった
「しかもなんでタマが『内気な少女』役!?まったく違うだろ!?」
「このヒロイン背が低いって設定だから……」
「チビだって言いたいのかっ!?」
球子的には自分とまったく違うキャラで乙女がキュンキュンするシーンを演じるのが恥ずかしくて限界っぽい。まだ始まったばっかだけど
「男子の制服か……なんだか変な感じがするな……」
「わざわざ
「ここの男子用制服と小説の制服が違いましたから。再現度を高めるために、当然です!!」
普段は大人しい杏がここまでテンションを上げてるのは珍しいな。めちゃめちゃ目を輝かせて生き生きしてる……
あとひなたがめっちゃ若葉を撮ってる……
「さっきのシーンはもうイヤだぞ!?」
「むう……再現度に不満はありますが、よしとしましょう」
本当に不満そうだな。頬を膨らせて不承不承って感じだ。恋愛小説に対する熱意が凄い
「では次の人は……」
ふと杏の視線がさりげなく逃げようとしていた千景を捉える
「千景さん?」
「!!」
逃げようとしていたのがバレた千景はビクゥッと肩を跳ねさせ、振り向く。わお、顔が真っ赤
「あんな恥ずかしいの……ぜ、絶対にお断りよ……っ!!」
「友奈さんや響先輩とキャスティングしてもいいですけど……?」
「ぅ……それは……い、いえ!それでもやっぱり無理よ……!」
「ふふふ……千景さんの役は何がいいでしょう……?」
「うう……」
杏の"にやにや"ではなく"によによ"とした笑みに顔を背ける千景。命令は絶対なので、逃げられないなら従うしかない
「というのは冗談で」
「……え?」
驚くほどスッと引いた杏に思わず視線を戻す千景
「響先輩もこちらへ」
「お?おう」
よく分からないけど、杏に言われて千景の隣に並ぶ
何だ?何かあるのか?
「千景さんには、別の命令にします。響先輩も、どうぞ」
そう言って千景と俺に渡される一枚の色紙
「これって……」
「ああ、そういえばそうか……」
呆気にとられたようにその紙を眺める千景。これは……なるほど、確かにもうそんな時期だ
「みんなで作ったんだよ」
「学年が変わるだけで、場所はずっとここだけどな」
「だが形だけでも、こういう行事は行ったほうがいい」
「私もそう思います」
「千景さんへの命令は――」
皆が千景や俺の為に作ってくれたモノ。それは……
「――『それを受け取ってください』です」
卒業証書。そういえば俺達は3年生……もう卒業なんだな。手作り感満載だけど、それがかえって心を温かくする
「……そう……命令なら……仕方ないわね」
そういう千景の顔は赤く染まって、慣れてないような困った表情だけど……優しく証書を抱きしめるその姿からは、喜びが溢れ出ていた
「ははっ。随分嬉しい物を貰ったな」
なんか、俺も凄い嬉しい。帰ったらバッチリ飾っとかないとな
「ではそろそろ……」
感動のワンシーンが終わり、余韻に浸る間もなく杏がメガホンを持った。……えっ、まさか……
「シーン2いきましょう!!」
「「まだやるのか!?」」
「もちろん。シーン10までありますし」
「多いな!?」
「私もどんどん撮ります!!」
「ひなたはもう少し自重しろ!!」
あーあー……さっきまでの感動のシーン台無しだな。まあ、楽しいからいいけど
「シーン2。タマっち先輩のお姫様だっこからスタートっ!」
「もう勘弁してくれー!!」
「ぐんちゃんも混ざる?」
苦笑いの友奈の言葉に、首を横に振る千景なのだった
「響先輩!はやく位置についてください!」
「はいよー」
こんな穏やかな日がもっと続けばいいのにと、心の底から思う。でも、この残酷な世界はそれを許してはくれないんだろう
だからせめて、皆が穏やか日を迎えられるように頑張ろう。この身を捧げても
いかがだったでしょうか、第12話。
漫画だとぐんちゃんの表情とかはっきり見れて「あ^~ヵヮィィ~」ってなります。もっと幸せになれ(念)。
やっぱほのぼの日常回は筆が進みます。響君を入れるの難しいですけど。
ついに次回は"あの"回です。正念場の始まりですね。
それでは皆さん、またお会いしましょう。