天羽響は奏者である   作:折り紙のユニコーン@UNICORNぬ

23 / 23
どうも皆さん、こんにちは。或いはこんばんわ。折り紙のユニコーンです。長らくお待たせしました、第18話です。今回で棗ちゃん、次で雪花ちゃん救助です。そろそろのわゆ編も終わりですね。感慨深いです。

オリジナル展開に四苦八苦してるうちにシンフォギアとゆゆゆのコラボが実現してました……
なんてこった。最高ですね!



お気に入り登録してくれた方、ありがとうございます。
誤字脱字、アドバイスなど感想お待ちしております。

2025/05/29 16話の後に間奏を挟みました


18話 救助作戦(南)、lestament

 

 

「私達以外の勇者の夢を見た?響、それは本当か!?」

 

 

「ああ、多分神託だと思う。俺達以外にも2人、生きている勇者が存在している」

 

 

「それは……例の沖縄と北海道の生存者、ですか?」

 

 

「ああ」

 

 

 全員が揃った教室の中、皆に囲まれながら俺は前に見た夢を告げた。当然皆は驚くが、若葉とひなたは比較的すぐに気を取り直してこちらに聞いてくる

 

 

「それが本当なら、すぐに助けに行かなくちゃだよ!」

 

 

「大丈夫だ。朝のうちに準備はしてあるから」

 

 

 友奈がこちらに詰め寄ってくるが、当然何もしていない訳がない

 俺は大社へこのことを報告。そして即刻の救出を提案し、承認された

 やはりというかなんというか、救出対象が勇者だったからこの無茶が通ったのだろう。しかし条件……というか、急であるがゆえの制限がいくつか掛かっている

 

 

「今回の救出作戦の指揮は俺に任されてる。だけど、かなり急だから物資の用意がない。さらに敵が強くなってきているから長距離の遠征でも時間をかけられない。そのうえ、四国の防衛も考えれば多人数で行くのは好ましくない……

 たとえ神託が来てなくても、念には念を入れて防衛のメンバーは残しておきたい」

 

 

「……え、えっと……それってつまりどういうことなんだ?いや、タマは分かってるぞ!ただ他のやつにも分かりやすいように話しタマえ!」

 

 

「つまり、少数精鋭の超短期作戦ってことだよタマっち先輩」

 

 

「しょーすーせーえー……おお、それなら分かるぞ!」

 

 

 よく分かってない球子に補足を入れる杏を尻目に続きを話す

 

 

「というわけで、救出に向かうのは2人だけだ」

 

 

「2人!?さ、さすがにそれは少なすぎるのではないか!?」

 

 

「まあな……今回の作戦は戦闘をほぼ想定していない電撃作戦だ。あまり人数がいるとかえってやりづらい」

 

 

 救出すべき勇者は2人であり、恐らくそれ以外の生存者はいない。ならば物資や戦力について考慮しても、電撃戦であるならこちらの人員も2人で十分な筈だ。驚く若葉に苦笑いしながら返し、咳払いをして仕切り直しだ

 

 

「んんっ……という訳で、1人は当然俺。そしてもう1人も俺が決めてある」

 

 

 みんなの表情が真剣なものになる。うんうん、皆準備できてますって感じだな。それじゃあスパッと発表して素早く出発と行きますか

 

 

「同行者は、友奈だ」

 

 

「うん、分かったよ。がんばる!」

 

 

「えーっ、タマじゃないのかぁ……」

 

 

「もう、ワガママ言わないの、タマっち先輩。そもそも、タマっち先輩は今武器が使えないんだからしょうがないでしょ?」

 

 

「いや、正直武器がなくても問題無い」

 

 

「えっ、そうなんですか?」

 

 

「ああ。今度から皆にはシンフォギアも併せて使ってもらうことにしたからな」

 

 

「それってつまり、千景さんだけでなく皆にシンフォギアの適性があったってことですよね?」

 

 

 杏の質問に頷いて返す。まさにその通りだからな

 

 

「そういうことだ。驚くことに勇者全員に適性があった。もっと言えばひなたにも」

 

 

「わ、私にも……ですか!?私も皆さんと戦えるんですか……!」

 

 

「お、おい!ひなたも戦わせるなど、私は反対だぞ!!」

 

 

「落ち着け、俺もひなたを前線に出そうとは思ってない。大丈夫だって」

 

 

「む……そ、そうか。ならいいんだ」

 

 

「……若葉ちゃん……」

 

 

「まあ、シンフォギア込みで色々考えて、今回は友奈が1番いいかと思って。若葉には万が一のために残っててほしいし、イチイバルは俺が使うから杏はお休み。球子と千景は2人揃わないと他のギアより性能が低くて不安が残るからな」

 

 

「なるほど、分かった。では私達は万が一に備えつつ、受け入れ体制を整えておこう」

 

 

「ああ、頼む」

 

 

 球子はそそっかしいからあの移動法だと足を滑らせて落ちそうだし……なんて言葉を飲み込んで若葉に留守中のことを頼む。そしてあらかじめ用意しておいた二人分の荷物を取り出し、1つを友奈へ

 

 

「荷物も少ないね。何が入ってるの?」

 

 

「薬と包帯とかの応急処置セット。あ、今回はうどんを茹でる余裕は無いから、ご飯はゼリー飲料とプロテインバーね」

 

 

「ええっ!?うどん食べられないの!?」

 

 

「残念ながら、食べられません!まあでも、遅くとも2日かからないぐらいで帰ってくる予定だから安心しな」

 

 

「よかったー。うどんを何日も食べられなかったらどうしようって思っちゃった!」

 

 

「う、うどんを何日も食べられない……だと!?」

 

 

「うどんをお預けされるなんて……ああ、かわいそうな若葉ちゃん!」

 

 

「はいそこ、勝手に想像してダメージ受けない!そうならないって言ってるし、そもそも若葉は関係ないでしょ」

 

 

 友奈の言葉になぜか若葉がダメージを受け、ひなたが乗っかる。いや、漫才かよ。思わず呆れの苦笑いが浮かぶ。相変わらずのうどんガチ勢め

 

 

「んんっ……それじゃあ早速出発しようと思う」

 

 

「……今日から出発なの?……随分と急ね……」

 

 

「まあな。敵も強くなってる中で呑気に準備してたら向こうが保たないと思うからさ

 きっと今日俺に神託が来たのは、そういうことだと思う」

 

 

 いつまでも漫才をしてるわけにもいかないので、咳払いして仕切り直し。千景の疑問にも簡単に答えて荷物を肩に掛ける

 

 

「急で悪いな友奈、行けるか?」

 

 

「うん、ばっちりだよ!」

 

 

「よし、それじゃあ作戦開始!」

 

 

「おー!!」

 

 

 善は急げ、ということで早速壁へと移動しシンフォギアを纏う。友奈が使うのはガングニールだ。友奈の性格ならアームドギアも拳型になるだろうしな

 

 

Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

 

Balwisyall Nescell Gungnir tron(夢路を歩むあなたに微笑む)

 

 

 そして俺がイチイバルを纏う横で、友奈も聖詠を口ずさんだ

 

 

 友奈が強く大地を踏みつけると五線譜のような輪が左脚から右脚に向かって下半身を通り抜けて行き、ぴっちりとしたオレンジと黒、そして黄色の3色インナーで覆われる

 掌を上に向けた右腕は頭の高さに、左腕は水平に構えて拳を握るのと同時に右腕から左腕へ輪が通り抜け、腕には長手袋型の白と黒のインナーが、上半身にはタンクトップタイプのインナーが装着された

 

 

「ふっ、はぁっ、てやぁッ!」

 

 

 演舞のようにいくつか技を繰り出すとインナーにくっついていたオレンジのクリスタルが弾けるように分離する

 

 両腕を伸ばし胸の前で掌を組むとクリスタルが飛来し、腕を友奈の体ほどの大きなロボットアームが覆う

 両腕を横へ広げると一瞬だけロケットブースターを点火したそれは蒸気を吹いて一気に小型化し、白をメインに黄色が入ったガントレット型腕部ユニットへ変化

 その際にチラリと覗くガントレット内部のディスプレイに記された文字は『SG-r03' Gungunir』

 

 右脚を上げて地面へ振り上げればクリスタルが飛来し膝から下を覆う無骨な機械パーツとなり、地面へ足を強く踏み込むと余分なパーツが飛び散って再構成

 スラリとした、これも同色の脚部ユニットに姿を変える

 

 腰にバーニアノズルの付いたユニットが装着され、頭部には二本の短い角のようなパーツがついたヘッドホン型のヘッドギアが装着。首には白く長いマフラーが流れる

 それを巻きながら回し蹴りを放ち、巻かれたマフラーを少し下げて構えをとり、友奈の変身が完了した

 

 

「さらに、勇者になーる!」

 

 

 そしてさらに友奈が勇者システムを起動する。同時に桜の花弁が舞ってギアが光に包まれ、その形を変化させていく。ギアインナーの上から薄い黄色のラインが入った勇者装束を身に纏い、桜色になり桜のマークが追加されたヘッドギアを含むアーマーが装着されている

 また、友奈の武器である籠手(天の逆手)は追加装甲となったアームドギアによって大きくゴツくなっている

 

 

「凄いね、これ!いつもより力が湧いてくるよ!」

 

 

「おう、友奈もギアに問題なさそうだな。この分なら全員問題無く勇者型ギアを運用できるだろ」

 

 

 友奈のギアを軽く確認してから送りに来た皆の方を振り向く

 

 

「二人共、気をつけて行きタマえよ!」

 

 

「響先輩、友奈さん、頑張ってくださいね」

 

 

「きっちり助けて、無事に帰ってきてくれ」

 

 

「お二人の無事を祈っています」

 

 

「天羽君、高嶋さん……その……い、いってらっしゃい……」

 

 

「「いってきます!」」

 

 

 一歩踏み出すとそこはもう壁の外だ。そこに鎮座するのはただでさえ巨大な進化体を上回る大きさの、獅子座(レオ)と名付けられた進化体だ

 

 

「報告通りに随分とまあ、デケェ図体してやがんな」

 

 

「ぐんちゃんと若葉ちゃんの精霊でも歯が立たなかったんだ。油断しちゃダメだよ」

 

 

 俺の言葉に友奈が注意を入れてくる。確かにこのサイズになればその脅威も今まで以上だろう。バーテックスは大きくなればなるほど硬く、強い傾向にあるからな

 しかも、千景によれば本州を削る程の威力を持つ火の玉を飛ばしてくるらしい。油断なんてできるわけがない

 

 

「俺がそんなヘマするわけねぇだろ。それに、今回の作戦でコイツに構ってる暇はこれっぽっちもありゃしねぇさ

 今は俺がコイツを確認しておきたかったからこっちに出ただけで、帰りはコイツのいない方から結界内に入る」

 

 

 進化体に気付かれない内に移動する。さすがに相手の鼻っ面の先でド派手にミサイルを撃つわけにもいかないからな。奴の反対側まで移動し、そこからミサイルサーフィンでまずは沖縄に行く

 

 

「よし、ここならデカブツからは見えねぇだろ」

 

 

 軽く周囲を確認し、ギアを変形させる。両肩に展開される2本の巨大ミサイル。おおー、なんて間の抜けたような顔で展開されたミサイルを見る友奈に呆れつつ声をかける

 

 

「なぁーに呆けてやがんだ。はやく乗りな、沖縄までひとっ飛びだ」

 

 

「あはは、相変わらずガシャンガシャンって変形しててすごいなーって思って……よいしょっ」

 

 

「ん、乗ったな?それなりにじゃじゃ馬だが……ちゃんと乗りこなせよ!」

 

 

《MEGA DETH FUGA》

 

 

 噴射口から勢いよく炎が吐かれ、ミサイルが発射される。すぐさま跳んで俺もミサイルに乗った。凄まじい勢いで空を進むミサイルの上で友奈がバランスを取るのに四苦八苦している

 

 

「よっ、はっ、おっととと……これ、結構難しいね!」

 

 

「そりゃ、普通の人間はミサイルでサーフィンなんざ経験するわけねぇからな。……まあ、慣れればなんてこたぁねぇさ」

 

 

「うん、頑張る……!……っと、分かってきたかも!」

 

 

「へえ、飲み込みが早いな。いいセンスしてるじゃねえか…………あ、間違っても先端には触るなよ?すぐにドカンだ。……閻魔サマに会いたいなら話は別だけどな」

 

 

「えっ!?わかった触らない!!」

 

 

 少しの間上半身を揺らしてバランスを探っていた友奈だったが、すぐに安定させることができた

 それを尻目に少し考える。今目指している沖縄の勇者をどれだけ早く救出できるか。ミサイルサーフィンは旅客機よりも速いからフライトよか速く到着できるだろうが……問題はバーテックスによる妨害だ

 移動中であれ探索中であれ、勇者型ギアを使える今なら大型進化体も一体ぐらいどうということはない。しかし、戦闘が行われればそれだけ時間を浪費し、救助に遅れが出るだろう

 

 

「せめて勇者のいる場所が分かるといいんだが……」

 

  

 まあ、悩んでばかりでも仕方ないか。向こうに着けばあとは野となれ山となれ。どうとでもなる筈だ

 

 

「あっ!響君、敵が来たよ!」

 

 

「前からくる最低限だけ撃ち落としてやる!友奈は他の方向の警戒してろ!」

 

 

「分かった!」

 

 

《BILLION MAIDEN》

 

 

 とりあえずマシンガンに変形したアームドギアで弾幕を張り、友奈の分まで前方から迫る星屑を撃ち落とすことに集中することにした

 

 

~~~~~~~

 

 

「見て見て響君!島が見えてきたよ!」

 

 

「おう、マップ通りならあれが沖縄の筈だ」

 

 

 それから数時間後、俺達は海を超えてついに沖縄まで到達した。友奈が指し示す陸地は、端末のマップで見ると確かに沖縄となっている

 ただ……

 

 

「!――おっきな進化体がいるよ!」

 

 

「人みてぇな影も見えるぞ!」

 

 

 友奈の言葉通り、魚のような大型進化体が地面から飛び跳ねるように姿を現していた

 そして、辛うじて防戦している人影も確認した。恐らくあれが沖縄の勇者だろう

 

 

「よし、降りるぞ友奈!」

 

 

「うん!はやく助けよう!」

 

 

 救出対象を発見したのでモタモタしてはいられない。早速ミサイルから飛び降り、横槍を入れるとしよう

 アームドギアが変形し、二丁のボウガンへと姿を変える

 進化体の頭上に向けて構えられたボウガンに装填されているのはクリスタルのような一本の矢だ

 

 

《GIGA ZEPPELIN》

 

 

 放たれる2本のクリスタルの矢。それは飛行する最中で分裂を繰り返し、バーテックスにも劣らない程の量に増えていく

 大量に分裂した矢は進化体の直上で停止。次の瞬間その矛先を進化体へ向けて雨の如く降り注いだ

 与えられるダメージは少なくとも、一発一発が体表を削るくらいの威力はある。そんな矢の雨に打ち据えられて行動が阻害される進化体。当然、そんな隙を逃すわけがない

 

 

「友奈!」

 

 

「任せて!勇者――」

 

 

 腰のバーニアを吹かせ、アンカージャッキで空を踏み、弾幕の隙間を縫って拳を振りかぶった友奈が突撃していく

 同時に天の逆手に追加されたハンマーパーツも引き絞られ、キリキリと音をたてた

 

 

「――パーンチ!!」

 

 

《我流・勇者パンチ》

 

 

ズドォッ!!

 

 

 そして、振り抜く拳。インパクトの瞬間ハンマーパーツが作動し、エネルギーを放出する。迸る衝撃は進化体を突き抜けて風穴を開けた

 崩れていく進化体を尻目に、俺達は無事に沖縄へと降り立った

 

 

「このまま周りのバーテックスも片付けるぞ!」

 

 

「うん!」

 

 

「――纏めて喰らいやがれッ!」

 

 

《QUEEN's INFEAND》

 

 

 落ち着いてここの勇者を探すため、邪魔なバーテックス達は速やかに倒しておくに限る

 バーテックス達に向けたボウガンの先端が展開する。数発の矢が覗く発射部分が三重に増加し、光の矢の掃射が開始された

 

 

「私も負けてられないね!行くよ!――飛んでく勇者キーック!!」

 

 

 それを見た友奈も気合を入れて飛び上がる。右脚の装甲が展開していき、さながらブレードのようになったその脚を振り抜いた

 

 

《我流・飛ぶ勇者キック》

 

 

 振り抜いた脚の軌跡から放たれる三日月状のエネルギー刃が複数のバーテックスを巻き込み切り裂いていく

 勢いに乗った俺達の猛攻は留まることを知らず、ものの数分後には残っていたバーテックスも全て倒されてしまうのだった

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「さて、問題の勇者だが……何処にいるんだ?」

 

 

 沖縄に降り立ち、敵を片付け終わった俺達は二手に分かれ、件の勇者の捜索をしていた

 障害は排除したわけだし、新たにバーテックスが来る前にサクッと保護して北海道へ向かいたいところ。さっき見たときはこっちの方向へ大型進化体に弾き飛ばされていたが……さすがに、すぐに見つからない距離へは飛ばされてないはず

 

 

「あっ!響君、いたよ!」

 

 

 ん、友奈が見つけたみたいだ。早速そっちに向かおう

 

 

「こっちこっちー!」

 

 

 そして、友奈の所に合流した俺は友奈の足元に倒れる少女を発見した

 褐色の日焼け肌をした、ダークグレーの髪の少女。さっき変身してたときは真っ白だったように見えたんだけど……変身すると色が変わるのか?

 ……いや、今はどうでもいいだろそんなこと。傷を負ってるし、とりあえずある程度応急手当はしておかないと

 

 

「友奈、包帯の巻きかた分かるか?」

 

 

「大丈夫!」

 

 

「じゃあ頼む。手当とはいえ、流石に意識のない女子の服を脱がせるのは……マズイからな」

 

 

 まあでも、流石にこれは友奈に任せて。俺は周囲の警戒だな

 

 

~~~~~~~

 

 

 友奈が手当てを終えてから少しして、褐色の少女が目を覚ました

 

 

「う……」

 

 

「あっ!目が覚めたんだ。大丈夫?……おーい!響くーん!」

 

 

 自分の目の前で声をかける友奈に少女は驚いたように目を開く

 

 

「どうして人が……」

 

 

「お。起きた?」

 

 

 そこに見張りから戻ってギアを解除した響がやってきて、水を差しだした

 

 

「飲むか?」

 

 

「あ、ああ……ありがとう……」

 

 

 水を飲んで落ち着いたところで、少女が二人に疑問を投げかける

 

 

「二人はいったい……?」

 

 

「おっと、そうだった。まずは自己紹介しないと――俺は天羽響。気軽に響と呼んでくれ」

 

 

「私、高嶋友奈!四国で勇者やってます!」

 

 

「……私は……古波蔵 棗(こはぐら なつめ)という。よろしく……」

 

 

「よろしくね!棗ちゃん!」

 

 

「よろしく、古波蔵」

 

 

「棗でいい……それで、二人はなぜここに……?」

 

 

「四国を守護する神様から、沖縄(ここ)に生き残りがいるって聞いたんだ。それで襲撃が来ないうちに救助をしに」

 

 

「生き残り……?沖縄にいた皆は全員逃がしたはず……」

 

 

「いや、棗のことだと思うけど」

 

 

「……ああ、なるほど……確かにそうだな」

 

 

「えぇ……?大丈夫か?」

 ―……んん?寡黙でクールなタイプだと思ってたんだけど、もしかして結構天然なのか……?

 

 

「よーし!棗ちゃんと会えたし、さっそく北海道に向かおう!」

 

 

「棗は体は大丈夫か?キツイようだったら友奈と四国で降ろすが……」

 

 

「ええっ!?それって1人で北海道に行くの?」

 

 

「まあ、そうなるな」

 

 

「危ないよ!また1人で無茶して……怪我したら悲しいよ……」

 

 

「……友奈……」

 

 

「響……心配せずとも私は大丈夫だ。足を引っ張るようなことはしない」

 

 

「絶対、1人で行っちゃ駄目だからね!ひなたちゃんに叱ってもらうよ!」

 

 

「わかったわかった!1人で行くのはやめる……ごめんって友奈。……棗も無理はするなよ?」

 

 

「ああ……分かっている」

 

 

「ハァ……よし、移動手段はさっきと同じで――あ……棗、サーフィンとかできる……?」

 

 

 こうして、なんとも締まらない感じになってしまったが……俺達は次の目的地である北海道へ向かって出発した

 

 

 

 

 

 

 




本当に長い間お待たせしてしまいました。オリジナル展開に手こずっていたのもありますが、ちょっと新しい生活で疲れてしまっていたので……
これからも不定期更新で頑張っていきます


それでは皆さん、またお会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。