天羽響は奏者である   作:折り紙のユニコーン@UNICORNぬ

3 / 23
どうも皆さん、こんにちは。或いはこんばんは。
えー...1週間以上遅れて友奈の誕生日おめでとうの話です。すみません許してください。書き始めた時が既に過ぎてたうえに難しかったんです。


幕間なので全員好感度が本編の進行状況とずれてます。
だいたい友達以上恋人未満です。



お気に入り登録してくださった方、ありがとうございます。
アドバイスや誤字脱字など感想は歓迎してます。


幕間 咲いてきてくれた桜に、Happy Birthday

「千景、入っていいかー?」

 

 

「うん、どうぞ入って」

 

 

「おじゃましまーす」

 

 

 今日、昼過ぎくらいに俺は千景の部屋に訪れていた

 理由は簡単。千景に呼ばれたからだ

 

 

「んで、どうしたの千景?俺だけ呼び出すなんて珍しいな」

 

 

 大抵の場合千景の部屋にお呼ばれするときは友奈と一緒だ。気になって聞いてみると……

 

 

「明日は高嶋さんの誕生日でしょう?だから、高嶋さんの部屋で遊ぶってことにして3人で日付が変わるまで一緒に過ごして、それで0時ぴったりになったら天羽君と一緒に誰よりも速くお祝いしたいの」

 

 

 どうやら友奈への誕生日サプライズを計画してたらしい。なるほど。だから俺だけ呼んだのか

 

 

「……俺もいていいのか?2人だけで過ごしたかったりしないか?」

 

 

「ううん。天羽君も一緒でいい。……一緒がいい

 今の私があるのは、高嶋さんと天羽君のおかげ。だから、こういうお祝いごとは3人一緒がいいの」

 

 

「そっか。……ありがとう千景」

 

 

 頬を染めながら、嬉しそうに話す千景を見ればその言葉に嘘が無いことはどんなに鈍くたって分かるだろう

 変な気遣いなんていらなかった。千景にこんなふうに思われている。それが嬉しくて俺の頬まで緩んでしまう

 

 

「こほん……そ、それじゃあ……高嶋さんに連絡しましょうか」

 

 

「おう、そうだな」

 

 

 少し恥ずかしかったようで、わざとらしく咳払いをして話を変える千景

 友奈に遊ばないかとメッセージを送り、少しやり取りしてまたこちらを見た

 

 

「ええと……天羽君……」

 

 

「?どうした?」

 

 

「申し訳ないのだけれど……着替も追加で持ってきてくれないかしら……?」

 

 

「えっ?」

 

 

「その……これ……」

 

 

 千景に見せられたのは今しがた使っていたチャットアプリの画面。話し相手は当然友奈だ

 

 

 

「高嶋さん、今日高嶋さんの部屋で遊べるかな?」

 

高嶋さん

「うん、いいよー!」

 

「今日は天羽君とも一緒に遅くまで遊びたいのだけど……」

 

高嶋さん

「じゃあ3人でお泊り会ってこと!?わーい!」

 

「うん、楽しみにしてて」

 

高嶋さん

「準備してまってるね!」

 

 

 

「その……嬉しそうな高嶋さんの反応に、つい……」

 

 

「あー……いや、いいよ。全然構わないから。むしろ嬉しいからさ、気にしないで

 ……じゃあ、俺もすぐ準備してくるよ」

 

 

「うん。私、先に高嶋さんの部屋にいってるね」

 

 

 申し訳無さそうな千景にフォローし、すぐに着替えを取りに戻る。とはいっても寄宿舎の部屋はすぐ横だ

 手速く着替えとタオルと一応ゲームなどいろいろカバンに詰めて持っていく

 

 

「よーし、オッケー!」

 

 

 そうして友奈の部屋へ

 

 

「友奈ー、入るぞー」

 

 

「あ、響君!どうぞどうぞー!もうぐんちゃんも来てるよー!」

 

 

「おじゃましまーす」

 

 

 友奈の部屋は女の子らしい部屋だ。白やピンク色の家具が多く、かわいいクッションやおしゃれな小物なども置かれている

 どちらかといえば機能性優先でゲームが置かれたりしている紺色など大人っぽい色がメインの千景の部屋や、筋トレ道具やゲーム・映画が並べられている比較的質素な俺の部屋と比べてみると同じ部屋構成なのに全く違って見える

 あとなんかいい匂いする。これは千景の部屋も同じだったけど

 

 

「なんか友奈の部屋に入ったの初めてな気がする……」

 

 

「たしかにそうかも!」

 

 

「天羽君も来たわね。それじゃあ3人揃ったし……まずは一狩りしましょうか」

 

 

 ゲーム機を取り出す千景に、俺もカバンを置いてゲーム機を取り出す。友奈も机から持ってきて起動する

 

 

「それー!勇者ハンマー!!」

 

 

「よいしょ!……攻撃強化の曲入れるぞー!」

 

 

「ナイスよ天羽君。」

 

 

 3人での連携狩猟も慣れたもんだ。千景は勇者の時と同じ鎌を武器としていて、友奈はゲームの使用上拳は無いのでハンマーを愛用している

 俺は攻撃と支援をこなせる狩猟笛だ。使いこなすのには苦労したが慣れればかなり使える

 

 そんなかんじでしばらくゲームをして、1度風呂に入るために休憩を挟む

 

 

「先に2人で風呂入ってきな」

 

 

「じゃあ先に入ってくるねー」

 

 

「ごゆっくりー」

 

 

 2人が脱衣場に入り、俺はゴロリと床に寝転ぶ

 さすがに女の子の部屋で筋トレして汗を掻くのは失礼なので今日の筋トレは休みだ

 カバンからばあちゃんの研究資料を取り出す

 

 ばあちゃんが残した研究資料。あの遠征のときに奈良に残してきた荷物から回収したものだ

 何故奈良にあるのかと言えば俺が修学旅行のときも暇つぶしがてら読めるように持ってきたからで、この資料にはシンフォギアについての情報が記されている。とはいえばあちゃん以外理解できた試しがないので日々勉強しつつ、少しでもこれを読み取ろうと努力しているのだ

 

 製法や機能のロックについてはまっったく理解できないが、適性を調べる方法は理解できた

 今日も俺の研究ノートと見比べならがら読み進めていくが、やっぱ分からない。ばあちゃん頭良すぎなんだよな

 

 

「あー、いいお湯だったー!」

 

 

「そうだね」

 

 

「お、2人とも上がったか?」

 

 

 2人の声と足音がするので振り返る。ジェラピケみたいなフワフワしたお揃いの色違いパジャマを着た2人が部屋に入ってきた

 友奈はピンク。千景がワインレッドだ

 

 

「うん。……天羽君は何を見ているの?」

 

 

「ばあちゃんの研究資料。シンフォギアについて色々書いてあるんだけど……ばあちゃんの頭が良すぎて全く理解できない」

 

 

「見せて見せてー!」

 

 

 千景が俺がにらめっこしていた資料を覗き込んでくる

 友奈も一緒に覗き込むが、当然2人とも理解できてないので頭にハテナマークが浮かんでいる。そりゃそうだ

 

 

「難しすぎて頭が痛くなりそう……そうとう頭がいいのね。天羽君のお祖母さん」

 

 

「まあな。稀代の天才。時代の転換期になるであろう発明をしたのがばあちゃんだ

 そのばあちゃんの残した資料なんだから、読み解くには何十年と掛かるだろうな」

 

 

「へぇー……あ!響君もお風呂に入ってきなよー!」

 

 

「そうだな。風呂が冷めたら嫌だしな」

 

 

 話もそこそこに、着替えを持って風呂へ向かう

 マジでそこかしこがいい匂いがして落ち着かない。2人が入った後だと意識するとマズいな。歌って落ち着こう

 近所迷惑にならないように小声で歌いながら入浴を済ませ、寝間着に着替える

 寝間着といってもジャージだけど。動きやすいし温かいし、結構愛用しているのだ

 

 

「お待たせー」

 

 

「速かったね!」

 

 

「まあ、俺は髪も長くないしな。風呂に時間はかからないよ」

 

 

「それじゃあ別のゲームでもやりましょう。今日はいろいろ持ってきたの」

 

 

 そういったトランプやオセロを取り出す千景

 そうして俺達は時間を忘れるほどに遊んで、ついに日付が変わる直前にまでなった

 

 

「わー!角に置いたらたくさんひっくりかえせたー!」

 

 

 現在は友奈と千景でリバーシをしている

 しているのだが……

 

 

「…………」

 

 

「千景ー。お前の番だぞー」

 

 

「はっ……!ええっと、リバーシだったわね」

 

 

 千景がうつらうつらとしているのだ。昨日も遅くまでゲームをしてたのだろう。あとちょっとで日付が変わる。もう少し頑張れ千景!

 

 

「ぐんちゃん昨日も遅くまでゲームしてたんでしょ?無理しなくても……」

 

 

「いいえ、もう少しだけ……!

 ごめんなさい高嶋さん、私から誘っておいて……」

 

 

「ううん。全然いいよ!」

 

 

「あともう少し……って、もうこんな時間……!……天羽君!

 

 

「分かってる分かってる」

 

 

「?」

 

 

 こそこそ話す俺達に友奈が不思議そうにする

 あと数秒で0時だ

 

 

PiPiPiPi!

 

 

 そしてついに千景のアラームが鳴る。つまり……

 

 

「せーの……」

 

 

「「高嶋さん(友奈)、誕生日おめでとう!」」

 

 

「……あ!そっかぁ!今日は私の誕生日だ!」

 

 

 一瞬呆けた友奈も、すぐに理解して嬉しそうに笑う

 

 

「ついに、ついに0時ぴったりに言えたわ……!」

 

 

「ぐんちゃんどうしたの?目が赤いけど、眠い?」

 

 

「違うわ。これまでも高嶋さんの誕生日を色々な形でお祝いしてきたけれど……

0時ちょうどに天羽君と2人で、誰よりも早く高嶋さんを祝えたことが嬉しくて」

 

 

「このためにお泊り会を開いたからな、千景は。俺も友奈を1番早く祝えて嬉しいよ」

 

 

「そうなんだ!そんなに喜んでくれてありがとう!

私も、ぐんちゃんと響君に1番最初にお祝いしてもらえてとってもとっても、とっーても嬉しいよ!」

 

 

ピロン!

 

 

「あっ、若葉ちゃんからメッセージだ!」

 

 

 おお、結構ギリギリの1番だな。3人で笑い合っていると、友奈のスマホの通知が鳴る

 若葉からのお祝いのメッセージだ

 

 

ピロン!ピロン!ピロン!ピロン!

 

 

「わ、わ、わ!メッセージがどんどん来る!

ヒナちゃん、タマちゃん、アンちゃん……それからそれから……」

 

 

 おお!?こんな時間なのに、友奈の誕生日を祝うメッセージが次々と送られてくる

 どうやら、早く友奈を祝いたいという気持ちはみんな同じらしい。さすが友奈……友達が沢山で、愛されてるな

 

 

「ふふっ、早くお祝いしたいという気持ちは、みんなも一緒だったみたいね」

 

 

「そうだな。友奈は大人気だ」

 

 

「この嬉しさを2人と一緒に味わえてよかったよ!

今年も素敵な1年になりそう!」

 

 

 

 

 

「2人とも寝ちまったな。幸せそうな顔してやがる」

 

 

 それから少しゲームをしてたのだが、2人は限界を迎えて寝てしまった

 互いにもたれ掛かりながら眠る2人を見ながら友奈のベッドから毛布を掛ける

 そして1枚パシャリ。あとで千景に送ってあげよう

 

 

「ハッピーバースデー、友奈。生まれてきてくれて、こうして俺達と出会ってくれて、ありがとう」

 

 

 起こさないようにそっと頭を撫でて千景の横に座る

 

 

「はぁー……俺も眠いや。……流石に怒られるか?いや、千景なら許してくれるはず」

 

 

 明日……というか、今日の昼は皆でパーティーの予定がある。そろそろ俺も寝よう

 深夜で頭が鈍い上に魔が差し、千景に寄り添って寝てみる。思いの外あったかくてすぐにねむく………

 

 

 

 

 

 そして朝、最初に目を覚ました千景は肩こりと引き換えに幸せな目にあった

 

 しばらく堪能してから2人を起こし、昼になって仲良く食堂に向かいパーティーを楽しんだのだった

 

 

 

1/11 Happy Birthday!高嶋友奈!

 




祝え!!初代勇者の一員にして、始まりの友奈である桜の勇者。その名も高嶋友奈!!その生誕の日である!!

シナリオの元はゆゆゆいの誕生日の記憶です。
あれ凄い幸せ空間で書きたいなと思ったので。

次はぐんちゃんのバースデーですね。今度こそ遅れないようにします!

それでは皆さん、またお会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。